チェンジ・ロワイアル@ ウィキ
雷の獣と下半身の獣
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とある森の中での出来事であった。
大きなネズミのような不思議な生き物が体を縮めて身を震わせていた。
ネズミの体は黄色の体毛に覆われていた。
尻尾はまるで雷の形をしていた。
その生物の名はピカチュウ、ポケモンである。
ネズミの体は黄色の体毛に覆われていた。
尻尾はまるで雷の形をしていた。
その生物の名はピカチュウ、ポケモンである。
「ピカア!?(なんだよこの状況!?夢だよな!?夢であってくれよ!!お願い!!)」
そのピカチュウの体に精神が宿った者の名は我妻善逸、鬼殺隊士の一人である。
「ピカピィカ…(ようやく戦いが終わったと思ったのに…なんで俺が殺し合いなんてしなくちゃいけないんだ!)」
善逸に残る最後の記憶は鬼舞辻無惨を倒し、鬼にされた炭治郎が人間に戻り、全てが終わって竈門家に向かっている時のことであった。
本当なら善逸はそのまま竈門家に居着き、いずれは竈門禰豆子にプロポーズだってするはずだった。
だが、何者かにより彼はこの奇妙なバトルロワイアルの舞台に連れてこられてしまった。
夢だと思いたいが、こんな体になっても触れてくる周りの空気の感覚といったものは本物である。
本当なら善逸はそのまま竈門家に居着き、いずれは竈門禰豆子にプロポーズだってするはずだった。
だが、何者かにより彼はこの奇妙なバトルロワイアルの舞台に連れてこられてしまった。
夢だと思いたいが、こんな体になっても触れてくる周りの空気の感覚といったものは本物である。
(…やっぱり、これ確認した方がいいのかな)
善逸は自分に与えられたデイパックの方へおそるおそる近づきその中身を覗く。
そして、その中に入っていたプロフィール書類を確認する。
そして、その中に入っていたプロフィール書類を確認する。
「ピカ?(ピカチュウ?ねずみポケモン?電気を作るって書いてあるけどどんな鼠だよ!?)」
その書類の内容に目を通して得られるのはピカチュウの生態についての情報が主なものとなっていた。
だがポケモンなんて知らない善逸にはその情報を上手く理解することはできなかった。
だがポケモンなんて知らない善逸にはその情報を上手く理解することはできなかった。
(蜘蛛にされかけたことはあったけど、鼠にされるとは思ってなかったな…鼠にしては妙に黄色いし大きくて変だけど)
善逸が思い起こすのはかつて那田蜘蛛山という場所で、鬼によって蜘蛛になってしまう毒を打ち込まれたことであった。
尤も、その時は自分の肉体が毒で変化していく様になっていたので、精神が直接動物の体に入れられている現状と比較する意味はあまりなさそうだが。
尤も、その時は自分の肉体が毒で変化していく様になっていたので、精神が直接動物の体に入れられている現状と比較する意味はあまりなさそうだが。
(俺、この体でどうすればいいんだよ。刀とか握れないし)
「ピカア…(それに言葉も喋れなくなってるし…)」
善逸の中で不安と恐怖が高まっていく。
鬼との戦いを生き延びた自分ではあるが、動物の体で同じことをもう一度できるかと言われても不可能であろう。
ましてやそんな状態であると、多くの人間が殺しあえと言われているこの島で生き延びられる自信なんて出てこない。
いっそのこと、やっぱり夢だと思ってこの場でじっとしていたい。
鬼との戦いを生き延びた自分ではあるが、動物の体で同じことをもう一度できるかと言われても不可能であろう。
ましてやそんな状態であると、多くの人間が殺しあえと言われているこの島で生き延びられる自信なんて出てこない。
いっそのこと、やっぱり夢だと思ってこの場でじっとしていたい。
そんな風に考えている時だった。
近くで『ガサッ』と木の枝が何かに接触したかのような物音が聞こえた。
近くで『ガサッ』と木の枝が何かに接触したかのような物音が聞こえた。
(誰かいるのか!?)
その考えは正しかったらしく、何者かが自分の方に向かって歩いてくる音が聞こえてくる。
音のしてきた方向に顔を向けると、人影が見えてきた。
音のしてきた方向に顔を向けると、人影が見えてきた。
その人物は天使であった。
背中にある白い羽と金髪の頭の上に浮かぶ輪がそのことを物語っていた。
ただし、頭の輪は一部だけ欠けていた。
もう一つ特徴について付け加えると、少年とも少女ともとれる容姿をしていた。
背中にある白い羽と金髪の頭の上に浮かぶ輪がそのことを物語っていた。
ただし、頭の輪は一部だけ欠けていた。
もう一つ特徴について付け加えると、少年とも少女ともとれる容姿をしていた。
(え!?な、なんだこいつ!?男!?女!?どっちだ!?)
善逸はその天使を見て驚く。
これまで鬼といった人からかけ離れた姿をした存在を見てきた善逸だが、天使という種族を見るのは初めてであった。
中性的な容姿については、仲間である嘴平伊之助という前例を見たことがあるが、目の前にいる人物に関しては彼よりも判別がしづらいと感じた。
これまで鬼といった人からかけ離れた姿をした存在を見てきた善逸だが、天使という種族を見るのは初めてであった。
中性的な容姿については、仲間である嘴平伊之助という前例を見たことがあるが、目の前にいる人物に関しては彼よりも判別がしづらいと感じた。
「おや?初めて見る生き物ですねえ?まるでリスのような…鼠のような…なんと不思議な生き物でしょう」
天使はピカチュウとしての善逸の姿を見て、そんな感想を呟いた。
「どうしてこのような姿をしているのか、どのような生態を持っているのか、とても興味深いですねえ」
(何言ってんだこいつ…)
ピカチュウ(善逸)の姿をその目で確認し、発した言葉は初めて見る生き物への好奇心を表すものであった。
自分たちは今、殺し合いを強制されているのにも関わらずそんなことを言う目の前の人物に対して微妙に複雑な気持ちになる。
自分たちは今、殺し合いを強制されているのにも関わらずそんなことを言う目の前の人物に対して微妙に複雑な気持ちになる。
(けど…こいつは殺し合いに乗っていないってことでいいのかな)
首輪を巻かれた参加者である自分を前にして、こんな言動をするということはこの天使は殺し合いに興味が無いのではという考えが浮かぶ。
何とかして自分の意思を伝えることができればこの戦いを止めるための協力を得られるかもしれない。
善逸は少し警戒を解き、目の前の人物の方へ近づこうとする。
何とかして自分の意思を伝えることができればこの戦いを止めるための協力を得られるかもしれない。
善逸は少し警戒を解き、目の前の人物の方へ近づこうとする。
「いやあ、それにしても何と可愛い姿をしているのでしょうか…」
突如、天使の目の色が変わった。
それまではただ未知の生物への興味関心だけだった天使の体を使う者の中に、おぞましい何かが現れていた。
それまではただ未知の生物への興味関心だけだった天使の体を使う者の中に、おぞましい何かが現れていた。
「本当に愛おしい……」
(えっ?)
そう言うと同時に天使は自分が下に履いていたズボンを脱ぎ捨てた。
(えっ?えっ?)
あらわになった天使の股間から男の象徴とも言える肉の棒がそそり立つ。
それは善逸がこれまで見たこともない程の大きさを持っていた。
それは善逸がこれまで見たこともない程の大きさを持っていた。
「大好きだぁーーーっ!!」
「ピカア゛ーーーーーーッ!」
天使は未知の生物目掛けて性的な意味で襲いかかってきた。
◆
天使の体の元となった者の名前はクリムヴェール(通称はクリム)、とある世界において様々な種族の風俗嬢『サキュ嬢』をレビューする異種族レビュアーズの両性具有の天使である。
そんなクリムの体を動かしている者の名は姉畑支遁、網走監獄の刺青人皮を彫られた脱獄囚の一人であり動物学者。
あちこちで様々な動物を犯し、殺して回っていた変態狂人である。
その性質はたとえこのような殺し合いの場でも変わることはない。
あちこちで様々な動物を犯し、殺して回っていた変態狂人である。
その性質はたとえこのような殺し合いの場でも変わることはない。
そんな彼がこの戦いの舞台に降り立ってまず見つけた者がピカチュウ(善逸)であった。
最初はただ、本当に未知の生物に対する好奇心で近づいたのかもしれない。
だが、姉畑は性欲を抑えきれなくなってしまった。
たとえ天使の体になっていたとしても彼はその情欲に突き動かされる。
◆
「おとなしくしなさいッ!大丈夫だからッ!大好きだからッ!」
「ピカア゛ーーーッ!ピカア゛ーーーッ!」
不用意に近づいてしまったことで善逸は姉畑に捕まってしまった。
天使の姿をしたこの変態が自分に一体何をするつもりなのか、善逸は察してはいたが理解したくはなかった。
普通に考えたら異常なことである、動物相手に劣情を催しているらしき相手に対して大きな恐怖心を抱く。
想像通りのことをヤられないためにも、抱きかかえられた腕の中で必死の抵抗でもがいていた。
普通に考えたら異常なことである、動物相手に劣情を催しているらしき相手に対して大きな恐怖心を抱く。
想像通りのことをヤられないためにも、抱きかかえられた腕の中で必死の抵抗でもがいていた。
一方、姉畑の方も捕まえられた獲物を逃さないために全力でこれを抑えようとする。
股間からいきり立つ肉の槍を振り回しながらも、どうにかして自分の望むことを果たそうとしていた。
股間からいきり立つ肉の槍を振り回しながらも、どうにかして自分の望むことを果たそうとしていた。
次の瞬間、轟音が鳴り響いた。
「ピーーカアーーッ!!」
「うわあ!?」
突如として、2人の頭上から雷が落ちてきた。
この現象を引き起こしたのは善逸であった。
自らを捕らえて離さない腕から抜け出したいという思いがポケモンとしての技としての「かみなり」を無意識のうちに発動させたのだ。
自らを捕らえて離さない腕から抜け出したいという思いがポケモンとしての技としての「かみなり」を無意識のうちに発動させたのだ。
姉畑はその衝撃により、思わず善逸をその手から放してしまう。
その隙に善逸は姉畑の手元から抜け落ち、地面に着地する。
その勢いのまま、逃げ出したいという思いから無我夢中で「でんこうせっか」を発動させる。
この技により木の上に移動、そのまま枝の上を伝って渡りその場から離脱していった。
こうして、善逸は姉畑から逃げることに成功した。
その勢いのまま、逃げ出したいという思いから無我夢中で「でんこうせっか」を発動させる。
この技により木の上に移動、そのまま枝の上を伝って渡りその場から離脱していった。
こうして、善逸は姉畑から逃げることに成功した。
(なんなんだよあいつ!?動物相手に何考えているんだ!?いや俺は人間だけどさ!)
あまりの衝撃的な出会いにより、善逸は半ばパニック状態に陥り、とにかく逃げることだけを考えて動いてしまう。
姉畑から離れることはできたものの、それ以外のことはほとんど眼中に無いと言ってもいいような状態だ。
姉畑から離れることはできたものの、それ以外のことはほとんど眼中に無いと言ってもいいような状態だ。
そして善逸は無我夢中のあまり一つ忘れていたことがある。
支給品の入ったデイパックを置いて行ってしまったのだ。
そのことに気づかぬまま、彼は木の枝の上を駆け抜けていく。
支給品の入ったデイパックを置いて行ってしまったのだ。
そのことに気づかぬまま、彼は木の枝の上を駆け抜けていく。
【我妻善逸@鬼滅の刃】
[身体]:ピカチュウ@ポケットモンスターシリーズ
[状態]:健康、恐怖、混乱
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]基本方針:殺し合いは止めたいけど、この体でどうすればいいんだ
1:今はとにかく逃げる。
[備考]
参戦時期は鬼舞辻無惨を倒した後に、竈門家に向かっている途中の頃です。
現在判明している使える技は「かみなり」「でんこうせっか」の2つです。
他に使える技は後の書き手におまかせします。
[身体]:ピカチュウ@ポケットモンスターシリーズ
[状態]:健康、恐怖、混乱
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]基本方針:殺し合いは止めたいけど、この体でどうすればいいんだ
1:今はとにかく逃げる。
[備考]
参戦時期は鬼舞辻無惨を倒した後に、竈門家に向かっている途中の頃です。
現在判明している使える技は「かみなり」「でんこうせっか」の2つです。
他に使える技は後の書き手におまかせします。
◆
「逃げられてしまいましたか…」
姉畑は先ほど捕まえようとした生物を取り逃がしてしまったことに対し、残念そうに呟いた。
「しかし、雷が落ちたにも拘わらず無傷とは…どうやら書いてあったことは本当のようですね」
姉畑は既に自らに支給された体のプロフィール書類を確認していた。
そこに書かれていた内容の一つに、この天使の体は火や電気といった物理と闇属性以外の攻撃なら無効にできるというものがあった。
物理はともかく闇属性というのはよく分からないが、こうして雷が当たっても平気であったことから特性は本物であることが証明されていた。
先ほどは突然のことに驚いて手を放してしまったが、どうせ無傷で済むのならそうする必要もなかったかもしれない。
そこに書かれていた内容の一つに、この天使の体は火や電気といった物理と闇属性以外の攻撃なら無効にできるというものがあった。
物理はともかく闇属性というのはよく分からないが、こうして雷が当たっても平気であったことから特性は本物であることが証明されていた。
先ほどは突然のことに驚いて手を放してしまったが、どうせ無傷で済むのならそうする必要もなかったかもしれない。
「おや?これは何でしょう?」
ふと、姉畑は足下に一枚の紙が落ちていることに気がついた。
それは善逸が忘れていったピカチュウの体のプロフィール書類であった。
それは善逸が忘れていったピカチュウの体のプロフィール書類であった。
「ピカチュウ…なるほど!あの生き物はピカチュウと言うのですか!」
その内容を読んだことで、姉畑はピカチュウというポケモンがどのような生き物であるのかを知った。
興味深いその情報から、姉畑は目を離せなかった。
興味深いその情報から、姉畑は目を離せなかった。
「何々…ピカチュウは電気を作ることができ、雷を落とすこともできる!?」
「にわかには信じられませんが、こんな晴れた空で急に雷が落ちてくるなんてありえないでしょうから、きっと本当のことなんでしょうね」
「こんな不思議な生き物が存在していたとは!!」
姉畑はプロフィールを隅々まで読み込むことでピカチュウという生物への理解をより深くする。
「ああ…先ほど取り逃したのがすごく惜しいです。この生き物のことをもっとよく知りタイ…」
姉畑支遁は思いをはせる。
彼の中にある動物たちへの歪んだ愛は、こんな所で初めて知った生物に対しても向けられるようだ。
彼の中にある動物たちへの歪んだ愛は、こんな所で初めて知った生物に対しても向けられるようだ。
「そういえば、この殺し合いには他にも不思議な生き物がいるのでしょうか。だとしたらその生き物たちについても色々知ってみたいですねえ」
そして彼の想いはまだ見ぬ生物にも向けられる。
今はまだ先ほどのピカチュウしか見つけていないが、他にも未知の生物がいるという可能性は十分にある。
そうした生物も彼は(色んな意味で)知ってみたいのだ。
今はまだ先ほどのピカチュウしか見つけていないが、他にも未知の生物がいるという可能性は十分にある。
そうした生物も彼は(色んな意味で)知ってみたいのだ。
「おや、これは誰かの忘れ物でしょうか。何かに使えるかもしれませんし持っていきましょう」
姉畑は善逸が忘れていったデイパックにも気づき、これも回収する。
「さてと…まずはピカチュウからですねえ」
先ほど逃げていった方向の目星を付けて、姉畑は自分の欲望を果たすための活動を開始した。
【姉畑支遁@ゴールデンカムイ】
[身体]:クリムヴェール@異種族レビュアーズ
[状態]:健康、興奮気味
[装備]:なし
[道具]:基本支給品×2(我妻善逸の分を含む)、ランダム支給品0~6
[思考・状況]基本方針:色んな生き物と交わってみたい
1:今度こそピカチュウと交わるために追いかける。
2:他の生き物も探してみる。
[備考]
網走監獄を脱獄後、谷垣源次郎一行と出会うよりも前から参戦です。
ピカチュウのプロフィールを確認しました。
周囲に雷が落ちた音が響きました。近くの誰かがこの音を聞く可能性があります。
[身体]:クリムヴェール@異種族レビュアーズ
[状態]:健康、興奮気味
[装備]:なし
[道具]:基本支給品×2(我妻善逸の分を含む)、ランダム支給品0~6
[思考・状況]基本方針:色んな生き物と交わってみたい
1:今度こそピカチュウと交わるために追いかける。
2:他の生き物も探してみる。
[備考]
網走監獄を脱獄後、谷垣源次郎一行と出会うよりも前から参戦です。
ピカチュウのプロフィールを確認しました。
周囲に雷が落ちた音が響きました。近くの誰かがこの音を聞く可能性があります。
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