しあわせのみらい 過去ログ.

― 飛電インテリジェンス本社・社長室 ―


ラフィエル「………(或人に何かを告げ、最後に「それでは、失礼いたします」と一礼し、社長室を静かに出ていった) 」

飛電或人「…………(退室する彼女を他所目に、深刻な表情で溜息を吐いた) 」

イズ「コツ、コツ、コツ………?或人様、いかがいたしましたか?(ラフィエルと擦れ違いに入室し、彼の顔色を窺い首を傾げる) 」

飛電或人「……そんなことが…――――!あ、あぁ…イズ……いや、その………(話すべきか否か、躊躇いの顔色を浮かべる)………「ろろん」のことなんだけどさ…。あれから、いろいろ調べてみたんだ。でも、天使に関する情報なんてこの世界ではなかなか見つからなくて…だから、同じ天使のラフィエルに密かに協力してもらってたんだ。 」

イズ「ラフィエル様も天使でございましたね。それで、何か情報は掴めましたか…? 」

飛電或人「………あぁ……(いつになく深刻な表情で項垂れてしまう)………俺たちは、「あいつ」のことを知らなさ過ぎたのかもしれない……まさか、ろろんが……――――――― 」

イズ「……?…或人様……? 」

飛電或人「…………ごめん、イズ。俺…直接ろろんに会って聞いてみるよ。もし、ラフィエルの言っていたことが本当だとしたら………… ガ バ ッ …!(いてもたってもいられなくなり、おもむろに部屋を飛び出していった) 」





寄宿舎




無限鉱石を巡るインフィニットとの戦いから数日が経った。人々は今日も、穏やかな日常を過ごしていた…


ろろん「おっかし♪ おっかし♪ おっかし~はふっしぎ~♪ (ロビーにて、たくさんのお菓子を前に幸せそうにいろんな物を頬張っている) 」

電話猫「どうして「当たり」が出ないんですか…どうして…(ガリガリ君ソーダ味の棒を見て涙目) 」

よっちゃんイカ「この俺『よっちゃんイカ』は菓子業界に名前を響かせた。大先輩の力ってやつを見せてやるぜてめーら。(クソ熱い味噌汁の中でふにゃふにゃになってる) 」

ブロリー「いいなぁ…(お菓子を見て舌なめずり) 」

ブン「やっぱ三時のおやつにはチャーハンだよ!ねーちゃんもそう思うだろ!?ねーチャーハン!! 」

フーム「あんた万年チャーハンばっかじゃない。 」

カービィ「ぽよ、ぽぉよ!(どら焼きのあんこだけ吸出し生地を投げ捨てる) 」

絶対にチョコミントを食べるアオイチャン「朝ご飯にはチョコミント。昼ご飯にはチョコミント。夕ご飯にはチョコミント。夜ご飯にはチョコミント。蒼く爽やかな香りで幸せに導く神のお菓子。故に 最 of the 高 」

ほんとはチョコアイスが食べたいアカネチャン「セ、セヤナ…(目そらし) 」

ろろん「 (・ω・)!  …あげるー♪ ( *・ω・ )⊃(ブロリーにじゃがりこサラダをあげる)イカちゃんふにふにゃになっちゃったー…(´・ω・`) 」

ブロリー「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!(喜びのあまり気が高まる溢れる) 」

パラガス「やめろブロリー!おちつけぇ!!!! 」

ちゃちゃまる「うおー!お菓子パーティ楽しいぞー!オイラもついつい食べ過ぎちゃうぞ~ふんふんー! 」

ニャンちゅう「お゛ぉ゛ん゛!そこのお゛ね゛い゛さあ゛ーん゛!!み゛ぃ゛と今からお茶しな~い!? 」

セーラーミロドンキ「うっふうううううううううううううううううううううううううううううううううん!!!!!いいわよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!!!!!!(ニャンちゅうに骨の髄が砕けるまで抱き着く) 」

はらぺこあおむし「(お菓子を配布するハロウィンのアルバイトをしている) 」

ヒロ「……お、おいしそうなお菓子だなー!(ろろんの前に現れる) 」

ペニーワイズ「そして太ったちゃちゃまるは出荷される。一万円(契約書にサインする) 」

ろろん「ひろろんだ~!(* ’ω’ *)  食べる~?(ヒロにうまい棒(コンポタ味)を差し出す) 」

ネイマール「虫歯になったンゴオオオオオオオオオオオオオオオ 」

スモヤン「…悪ィな。俺のズボンがハーゲンダッツ食っちまった。次ァチョコモナカを買うといい。 」

ヒロ「ん、あぁ!いただくよ!(うまい棒を受け取り)今日はなんかめでたい事でもあったの?やけにたくさんあるけど……… 」

電話猫「どうして……(ハーゲンダッツを食われて号泣) 」

ろろん「うんっ♪ お買い物したらね~、ガラガラちゅーせんけん?ってのを貰ってガラガラしてみたら…2等賞のお菓子セット貰っちゃったのん!とってもうれし~☆(* ˊᵕˋ *) だからみんなにハッピーをおすそ分けしてたとこ!なの!モヒ(๑´ㅂ`๑)モヒ (ポッキーを食べている) 」

ヒロ「あ、そうなの?そいつはラッキーだったな!(うまい棒を食べる)俺も幸せをもらったような気分だな… 」

千夜「みなさんで囲って食べると美味しいですね~♪ (金平糖を摘まみながら) 」

レム「ご一緒に失礼します…異界のお菓子はとても美味ですね。(掃除の休憩でロビーに居座り、一緒に煎餅を頬張っている) 」

ブロリー「ヘハハハ!!その程度のパワーで俺の幸せを越えることはできぬう!!!!!!!!!(ヒロに謎の対抗心を燃やす) 」

ろろん「みんないっぱい食べてね~♪ ଘ(੭ˊ꒳​ˋ)੭ (いろんな人にお菓子を分け与えている)人間の世界には、こんなにおいしいものがたくさんあるんだね~♪ろろん、幸せ ♪ ( *´ω`* ) 」

ヒロ「……ん、君たちいつの間に!(千夜とレムを見て)………幸せって対抗するものなのかな(達観した顔)そうだね、食べるだけで幸せって人もいるし…奥が深いよ。 」

ヨクバリス(?)「 \ ヤバイですね☆ …って、あれっ?ふんっっっぬ!ふんっっっっっっうにゅにゅにゅっ………ぬ……… 脱げない…!?/ 」

レム「…あ、そういえば…ヒロさん、先月分の家賃の入金が確認されました。ありがとうございました。ですが清掃費の1万円分が残高にありませんでしたので、明日までにご入金をお願いしますと稔さんから仰せつかっております。よろしくお願いします。 」

ろろん「ねーっ☆ ……って、あれ…?よく見るリスさんだ~♪ ……でもなんか、おろろん…?( ˙꒳​˙ )???(ペロペロキャンディー片手にヨクバリス?を見る) 」

ヨクバリス(?)「だ………だ……だっ…………だだだだだだだ~~~れかぁ~~~!!助けてくださぁ~~~い!!(泣)ハッ……今、ろろんちゃんの声が……!ろろんちゃぁ~~~ん!!(泣(ろろんのいる方向とは正反対のほうへ) 」

ヒロ「……あ、わかった。入金しとくよ…(死んだような目で)…危なっかしいな!(ヨクバリス(?)の方へ行き、手をつかむ) 」

ろろん「なんだか楽しそうに踊ってる感じがする~………??? ……あれ…なんか、どっかで聞いたことある声……――――――ああああぁぁーーーっ!!Σ(๑°ㅁ°๑)(すべてを察したような驚き顔)今のって「ペコロン」じゃない!?おーーーーい、ろろんはこっち~~~~!!(慌てて追いかける) 」

ヨクバリス(?)「ハッ…!だ、誰!?(ヒロに手を掴まれて慌てる) あれ…?あっ、こっt―――――――あいたっ!(デ~ン☆(壁にぶつかって倒れる) 」

ろろん「ひょわーっ!?Σ(‘ω’ノ)ノ もう~っ、ひろろんだめじゃない!いきなり握ったらびっくりする!よ! だいじょうぶ~?(´・ω・`)(倒れたヨクバリス?を起こそうとする) 」

ヒロ「おわっ!?(ヨクバリス(?)の手をつかんでいたため、一緒に倒れる) 」

ヨクバリス(?)「ティウンッ!! やせい(?)のヨクバリス(?)は たおれた! ▽ 」

サトシ「今だ!モンスターボール!! 」

モンスターボール(マルマイン)「(サトシと共に大爆発) 」

ろろん「おろろろ…気絶しちゃってる…*1) 」

ヒロ「いってて…確かに軽率だったな……(ヨクバリス(?)を見て)…‥だ、大丈夫?(ゆさゆさと揺らし) 」

ヨクバリス(?)「 🐤 🐤 🐤 (頭の上でヒヨコが3匹クルクル回ってる) 」

ろろん「今の声…間違いないんだよなあ…( `·ω·) ウーム…  大丈夫~?お~~い? ペシペシヾ(・ω・。*)  」

猿渡カーミン「 ミータン♡ (ヒヨコに紛れて飛んでいる) 」

ファルコ「こんなヒヨコ、そうめんみたいなもんだぜ(ヨクバリス頭上のヒヨコをつまみ食いする) 」

ヒロ「黙れトリ(フライング) 」

ヨクバリス(?)「――――――― Σハッ(ゆさゆさやペシペシで目を覚ましてヒヨコはなくなる)夢!? ……じゃ、ないですよねー……うぅ。 」

ポプ子「悪霊退散悪霊退散(墓穴を掘りヒロを埋める) 」

むらびと「(そしてヒロを埋めたところに如雨露で水やりする) 」

ヒロ「(如雨露で水をやった瞬間花となり出てくる)……夢ではない……すまない、急に腕を掴んだばかりに(ヨクバリス(?)に) 」

ろろん「起きた!立てれる~…?(・ω・ )  ひろろん、元気でね…(‐人‐)ナムナム 」

ヒロ「…元気さ!(顔の周りに花がついている) 」

パックンフラワー「(ヒロの顔からひょっこり顔を出し、その頭に被りつく) 」

みにあおむし「(ヒロに咲いた花の上でハロウィンのアルバイトをしている) 」

博士(市長)「えー……これはヒロ種ヒロ科ヒロン花です。旧名はチュウです。 」

ヨクバリス(?)「あっ…はい!(立ち上がる)えーっと……あっ、そうでした!じつは、マスコットキャラクターのバイトをしていまして……(中略)……で、先程からずっと、この、これがですね……ぬ、脱げなくなっちゃいまして。 」

ピカマソ「やめたげてよぉ(ねっとり) 」

ろろん「おおおぉ~!(*´▽`*)❀(花咲かじいさんならぬ花咲かヒロに笑顔)マスコットキャラ!まるであおむしさんみたいだね~…(はらぺこあおむしを他所目にヨクバリス?に)たいへんたいへんっ!脱げなくなっちゃたんだって!どうしよう、ひろろん!? 」

柳生但馬守宗徳「(必殺仕事人のBGM♪) ーーーーーー参る。我が心は不動、しかして自由にあらねばならぬ。即ちこれ無念無双の境地也。剣術無双・剣禅一如(すれ違い様ヨクバリスの着ぐるみの背に切れ込みを入れる) 」

ヨクバリス(?)「――――――――――うっ(!?) 」

ろろん「き、きられた―――――― ∑(๑º口º๑)!! 」

ヒロ「…それは大変だな!早くチャックを探すんだ…!(パックンフラワーにかぶつかれても真顔で) 」

ヨクバリス(?)「――――――――――ぷはぁ~~~!(切り口から顔を出す)ん……ん………んんっ!!! 」

柳生但馬守宗徳「ーーーーーーー拙者修行の身なれば、先を急ぐ故これにて御免(必殺仕事人のBGMを流しチャーハンを炒めながら歩き去る) 」

ヨクバリス(?)→ペコリーヌ「 んんんんんんんんんん~!!! 空気、うんっっっっっまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!(テーレッテレー!!♪) 」

ブン「チャーハンだよねーちゃん!ねーちゃーハン!!(おこぼれチャーハンをひょいぱくする) 」

ろろん「やっぱりペコロンだ~♪ ヾ(*´∀`*)ノ (登場に大はしゃぎ) 」

ペコリーヌ「あっ、ろろん! ………ちゃん……?(ろろんの姿を見て、きょとんとする) 」

ろろんろろんちゃんですっ!٩(*´꒳`*)۶°˖✧ (以前会った時より外見が変わっているが、ペコリーヌにはまだ見せていなかったことに気づいていない) 」

ヒロ「…久しぶりだな、ペコリーヌちゃん(ペコリーヌに) 」

テイルス「あ、なんだか賑わってると思ったら…!(みんなもとへやってくる)やっほ~!元気そうだね! ろろんは…あれから体調は大丈夫? 」

ろろん「あー、テルルンも来た~☆(やっほー!と手を振って合流する)うんっ!もう元気いっぱいだよ!ほら、翼もこの通りっ♪ . ʚ(*´∀`)ɞ. ゚ (白い両翼を羽搏かせる) 」

テイルス「それはよかった…!ろろんたちのおかげで、カオスエメラルドも無事7つすべて集まったから、ちゃんとお礼を言いたくてね…本当にありがとう! 」

ろろん「えっへん!(`・ω・´) それにしても…いろんなことがあったよねぇ~…!(カオスエメラルドを手に入れてきたこれまで冒険を振り返り、うんうんと頷く)………あっ…!(その時、何かを思い出す) 」

ペコリーヌ「お久しぶりです皆さん!あ、そうだ、聞きましたよ。なんでも、ものすご~く悪いやつを倒したとか!(ざっくり) 」

テイルス「ヒロもペコリーヌも久しぶりだね!…あ、ヒロは数日前に会ったばかりだったね(てへぺろ)そうなんだよー!とっても悪いやつだったけど…でも!ろろんや、みんなのおかげでなんとか倒して、無事に平和なひと時が戻ったんだ~! うん、そうだねぇ…ほんとにいろんなことがあったよ……?どうしたの、ろろん? 」

ろろん「おひさしろろんっ♪ そういえば…!ねえ、テルルン!あれ!あれだよ!…「森の神樹」!覚えてる…?(・ω・ ) 」

テイルス「森の…神樹……――――― あああぁ~~!!そういえば…!!(ろろんに諭されて思い出す)確かあれは、僕たちが初めてカオスエメラルドを手にいた場所だったよね!そして…あの神樹の最深部で見た不思議な空間…あそこで見た石板に、すべてのカオスエメラルドを集めると何かが起きるって!確か、そんなことがあったよね…!? 」

ペコリーヌ「じゃあ、こうして私達が逢えたのも、皆さんのおかげってことですね!ヤバイですね☆ …「森の神樹」?あぁ…そういえばありましたねぇそんなの(ぇ 」

ろろん「それだよそれっ! ろろん、翼も元に戻ったし…元の世界に戻る前に、あの神樹の冒険をもう一度したい♪ 今度こそ、隠された何かを見つけてみようよ!(*ˊᗜˋ*) ひろろんもペコロンも一緒に!また行こうよ、あの森に!ね!? 」

エスカルゴン「……聞いたでGESか、陛下?(物陰からこっそり顔を出す) 」

デデデ「何がZOY?(ポテチを貪りながら) 」

ヒロ「………やぁ、テイルス。そうだそうだ、この前会ったばっかりだ。あの熱い戦いがいまでも思い出されるよ………(テイルスに)ざっくりしすぎだ!…まぁ、その通りだ。(ペコリーヌに)…………森の神樹………そういえばそんなところがあったな… 」

エスカルゴン「ずこっ…! 数ヶ月前に行ったあの森の神樹のことでGESよ!あやつら、どうやら例の宝石をすべて集めたみたいでGES。行き止まりだった奥の部屋とやらに、ようやく行けるかもしれないチャンスが来たんでGESよー! 」

デデデ「なんと!?ついに4つのロードポーネグリフが集まり、最後の島ラフテルへの行き方が分かったのかZOY!?そうとなれば、今度こそこのワシが"ひとつなぎの大秘宝"を見つけ出してやるZOOOOOOOOOY!!!!海賊王に、ワシはなる…!デェーーーハハハハハ!!! 」

エスカルゴン「だから違う奴にすり替えるなって!!!!!(大汗) 」

ペコリーヌ「えっ?う~ん…ろろんちゃんのお誘いとあらば、とは思うんですが……正直私、あんまり良い思い入れってないんですよねー…(モヤモヤ) 」

テイルス「神樹「カオドラシル」の謎…確かに気になる…!僕も行ってみたい…! 」

ろろん「わーいわーいっ♪ \(*ˊᗜˋ*)/ そうと決まればさっそくレッツゴー!(いつの間に用意したのか、お菓子を大量に詰め込んだリュックサックを背負い一目散に) 」

赤犬「貴様には財宝は渡さん!(ドン!!!!!!(ひとつなきの大秘宝に反応してデデデの前に現れる) 」

ろろん「わーいわーいっ♪ \(*ˊᗜˋ*)/ そうと決まればさっそくレッツゴー!(いつの間に用意したのか、お菓子を大量に詰め込んだリュックサックを背負い一目散に寄宿舎を飛び出した) 」

ヒロ「ほう、それは…面白そうだな!俺も行くよ!(ろろんに)……嫌なのかい?(ペコリーヌに) 」

デデデ「デデデェ~~~ンッ!?お、お前はァ~~~ッ!! 火炎魔獣チリドック!!(赤犬を見て驚く) 」

エスカルゴン「どー見ても違うでGEしょうがよ!!魔獣なんかよりも恐ろしい海軍大将でGESよ!逃げるでGESううううう!!!(退散) 」

赤犬「誰がチリドッグじゃ!!!海賊は誰一人として逃がさん!!(デデデ…ではなくエスカルゴンの甲羅を貫き) 」

デデデ「『逃げるは恥だが役に立つ』かZOY?ドゥハハハハ!(呑気にエスカルゴンの後を追う) 」

エスカルゴン「あGEEEEEEEEEEEEE(甲羅を貫かれすっぽんぽんになる) 」

エース「ハァ…ハァ…チリドッグ?取り消せよ…今の言葉…!(チョリソードッグを食べる) 」

ペコリーヌ「ええっ、い、今からですか!?  だってほら、前回攻略した時って私達、思いっきり歓迎されてない感じだったじゃありません?(ヒロに) 」

デデデ「おお、エスカルゴン しんでしまうとはなさけない ▽ (8bit画でエスカルゴンの死を悼む) 」

テイルス「あ…!ち、ちょっとろろーん!!そんなに張り切らなくても…あはは…(苦笑)そうだったね…思い返せば僕たち、前回あの神樹でひどい目にあったもんね…でも、きっと大丈夫!今回は七つすべてのカオスエメラルドが手元にあるから、きっとどんなことが起こっても乗り越えられると思うよ! 」

ヒロ「まぁ、それは確かに………(糸目)だが今の俺たちには、力がある…(7つのカオスエメラルドのこと)きっと‥いけるさ。(ペコリーヌに) 」

ペコリーヌ「へぇ…その石、そんなにすごい力があるんですね。あ、なんだかいけそうな気がしてきました!ヤバイですね☆ 」

テイルス「ありゃ!(思わずずっこける)…よし、そうと決まれば僕たちも行こう。ろろんだけ先に行かせると心配だからね…(苦笑しながら寄宿舎を出る) 」

ヒロ「おうよ!! 」


こうして、かつて神樹へ踏み込んだ彼らは再びあの地へと旅立つ。約束の地 ――――――「カオドラシル」へ…





カッチコッチな森・カオドラシル前 ―




ろろん「―――― ほわぁ~……!(森を抜け、かつて訪れたことのある神聖な巨樹と再会を果たす) 」

テイルス「数か月ぶりだね、ここに戻ってきたのは…(あの時と変わらない神秘的な光景を目の当たりにし、深呼吸する)……うん、やっぱりこの辺の空気はとっても美味しいね。大自然の恵みをひしひしと感じるよ…! 」

ペコリーヌ「世界が危険になった後でも、この場所は変わってないみたいですね~…なんだか生命力みたいなものを感じちゃいます。 」

はらぺこあおむし「(森の中でハロウィンのアルバイトをしている) 」

ろろん「う~~~~ん……っ…!(ぐぐーっと背伸びする)……はぁ……なんだか懐かしい感じがする…。ろろんたちの冒険がはじまったのも、ぜんぶここからだったもんね。(どこまでも高くそびえ立つ神樹を仰ぎ見ながら) 」

テイルス「生命の神秘が眠る森…そしてこの神樹は、そんな大自然の源となったいう伝承がある。この森が世界の環境に左右されないのも、きっとこの神樹があってこそだね。 そうだね…!ほんの数ヶ月ぶりかもしれないけれど、なんだかあっという間に過ぎていった感じがするよ。 」

ペコリーヌ「そうですね~………くぁ…ふわぁ~~~はぁ……空気がとても新鮮で…なんだか眠くなってきちゃいましたぁ…(ぇ 」

埋まっている森の住人ヌマクロー「・・・・・・・・。(立ち向かうは魑魅魍魎悪鬼羅刹!否、7騎の英霊剣豪!参りましょう、屍山血河位の死合舞台!!Fate Grand Order Epic of remnant 英霊剣豪七番勝負!! 俺か?俺はヌマクロー、前作の主人公さ) 」

ニコ・ロビン「―――― あら…人の声が聞こえると思ってきてみたら。お久しぶりね、君たち。(茂みからほくそ笑みながら現れる) 」

ろろん「ふわぁ~…(*´ο`*) ろろんもなんだか、眠くなってきちゃいそう……(。-ω-)ウトウト…… (。゚ω゚) ハッ! (茂みから現れたロビンに目覚める)ろ、ロビビン…!やっほー♪ おひさしろろーんっ☆(ロビンに抱き着く) 」

関羽「そんなやつはいない。 」

エスカルゴン「……まさかまたこのような場所へ戻ってくることになろうとは…考えもしなかったでGES。(茂みに隠れている)しっかし穏やかなもんでGESな~…なんかこう、心が洗われるようなこの… 」

爽やかなデデデ「エスカルゴン、そっちも元気ZOY…(神聖な空気に心洗われる) 」

美しいエスカルゴン「陛下はいつも爽やかで~☆ 」

テイルス「あっ…!あなたは確か、考古学者の…えっと…ロビンさん!お久しぶりです~!…もしかして、あれからずっとこの森の調査を…? 」

ペコリーヌ「ふぁぁ……ごめんなさい…私、もう、ねむ……スヤァ💤(その辺に座り込んで眠ってしまう) 」

現場猫「お布団の準備はヨシか?(ペコリーヌの肩からひょっこり現れる) 」

電話猫「どうして野宿することになったんですか…どうして……(所持品:100円で買った冷めた缶コーヒー) 」

サーバル「よく来たねみんな!ここはジャパリ……(例のポーズで硬直)……。わかんない谷(森ですらない)だよ!みんみ! 」

ニコ・ロビン「うふふっ…♪(抱き着くろろんの頭を撫でる)狐君も元気そうね。ええ、そうよ。流石に神樹に単独調査するのは危険だったから、あれ以来ずっとその周辺を歩き回っていたの。この森の生態を調べてみれば、何か神樹にも繋がるかもしれないと思ったから。……そうしたら、この森の中に、いくつか奇妙なものを発見したわ。 」

ちゃちゃまる「ぴえん(またもやペニーワイズに森へ放り込まれた迷える子羊) 」

ろろん「(´0`)ふぁ~…… ( ˘ω˘ ) スヤァ… (ロビンの腕の中で居眠りする)) 」

テイルス「みんな寝ちゃった… 奇妙なもの…? 」

ジョジョと奇妙な者・ヌマクロー「・・・・・・・・・・・・・・・。(俺かい?俺はヌマクロー、スタンド使いだ) 」

ニコ・ロビン「ええ。それは、数ヶ月前に私たちが神樹の中で度々目にした石碑のようなもの…そして、そのすべてに点字が掘られていたわ。この森に点在する石碑…そこに刻まれたメッセージを解読してみると…それぞれが繋がって一つの文のようなものが浮かび上がったわ。 」

テイルス「どんなことが書かれていたの…? 」

ニコ・ロビン「……遥か大昔…人間やその他の様々な生物が共存していた時代かしら…この広大な大地には大国が存在していたみたいね。大国は、他国と戦争状態にあった…争いが絶えない日々の中、突然世界が光で覆われた…。その光と共に現れた存在を、古の王は「見えざる者」と呼んだ。「見えざる者」…大いなる力で争いの時代に終止符を打った…でも…… 」

テイルス「…でも……? 」

ニコ・ロビン「………――――― 」


――― ⠄⠕⠳⠕⠗⠀⠄⠀⠪⠎⠀⠻⠡⠃⠀⠐⠟⠀⠩⠑⠳⠀⠻⠃⠡⠝⠀⠳⠀⠺⠳⠟⠀⠃⠣⠟⠀⠣⠕(わたしたちわ この せかい で くらし せいかつ し そして いきて きた) ―――


――― ⠹⠐⠯⠟⠀⠄⠀⠁⠎⠀⠧⠡⠓⠀⠎⠀⠊⠡⠐⠫⠐⠕(すべて わ あの ひかり の おかげだ) ―――


――― ⠐⠕⠐⠡⠀⠄⠕⠳⠕⠗⠀⠄⠀⠀⠁⠎⠀⠧⠡⠓⠀⠔⠀⠞⠐⠳⠪⠿⠕(だが わたしたち わ あの ひかり を とじこめた) ―――


――― ⠪⠄⠡⠂⠕⠎⠐⠕(こわかったのだ) ―――


テイルス「……「こわかった」…?どうして…? 」

ニコ・ロビン「…わからない…何故、太古の人々が、古の王が、かつて世界を救ったとされる「見えざる者」を恐れたのか…争いを鎮めるほどの強大な力を持っていたとするならば、人々が恐れをなすのもわかる。だけど、本当の理由は明かされていない……きっと、"明かしたくなかった"…のかもしれないわ。そこに、力以上の恐るべきものがあるとするなら… 」

ニコ・ロビン「……そして、古の王は、「見えざる者」が残したその「ひかり」を深い深い地の底へ封印した…――――― それが、すべての石碑に刻まれた言葉を繋いで解き明かされた、歴史… 」

テイルス「…そんなことが書かれていたんだね…(知られざる歴史の一端に触れて息を呑む)……あれ?そういえばその話って…なんか、どっかで聞いたことがあるような……? 」

ニコ・ロビン「……思い出した?…ええ、そうよ。私たちが神樹の奥で見たあの大きな石碑に書かれていた言葉よ。 」


――― ⠄⠕⠳⠕⠗⠄ ⠯⠃⠄⠀⠅⠀⠻⠡⠃⠀⠔⠀⠎⠐⠺⠴⠐⠕ (わたしたちわ へいわ な せかい を のぞんだ) ―――


――― ⠐⠕⠐⠡⠀⠡⠛⠑⠀⠥⠀⠕⠐⠡⠃⠇ ⠐⠕⠵⠳⠁⠃⠀⠣⠐⠹⠝⠫⠁⠃⠀⠪⠚⠳⠁⠃ ⠾⠥⠌⠀⠃⠣⠙⠣⠐⠮⠒⠀⠅⠐⠞⠀⠅⠃ (だが かれら は たがいに だましあい きずつけあい ころしあい もはや いきるきぼー など ない) ―――


――― ⠺⠎⠞⠣ ⠻⠡⠃⠀⠇⠀⠧⠡⠓⠀⠐⠡⠀⠊⠗⠕ (そのとき せかい に ひかり が おちた) ―――


――― ⠧⠡⠓⠀⠥⠀⠁⠑⠺⠃⠀⠔⠀⠳⠐⠹⠿⠕ ⠐⠕⠛⠾⠐⠡⠀⠳⠁⠄⠻⠀⠇⠀⠅⠂⠕ (ひかり は あらそい を しずめた だれもが しあわせ に なった) ―――


――― ⠧⠡⠓⠀⠥⠀⠏⠽⠓⠝⠩ ⠷⠑⠃⠀⠇⠀⠿⠐⠱⠿⠙⠕⠿ (ひかり は ねむりつく みらい に めざめるため) ―――


――― ⠬⠒⠣⠀⠁⠙⠾⠎⠜ ⠣⠐⠮⠒⠀⠇⠀⠷⠗⠕⠀⠾⠎⠜ (ゆーき あるものよ きぼー に みちた ものよ) ―――


――― ⠻⠡⠃⠀⠔⠀⠿⠐⠩⠓  ⠅⠅⠝⠀⠎⠀⠃⠳⠀⠔⠀⠟⠇  ⠞⠐⠧⠑⠔⠀⠁⠫⠜ (せかい を めぐり ななつ の いし を てに とびらを あけよ) ―――


――― ⠺⠪⠇⠀⠳⠁⠄⠻⠎⠷⠑⠃⠀⠐⠡⠀⠁⠙ (そこに しあわせのみらい が ある) ―――


ニコ・ロビン「いつか私たちが知ったあの古代の言葉…その背景と一致するものが多く見られた。おそらく、この森は…その当時に存在していた王国の亡き後に生まれた。だから、当時の記録を残した石碑がいくつも潜んでいた…そういうことになるわ。 」

テイルス「なるほど…!この神聖な森の背景に、そういう歴史があったんだ………!…あれ…あれれ…?そういえば…なんか、ろろんも以前、こんなことを話していた気がする…―――― 」


~テイルスの回想~


ろろん「……遥か遠い昔…天の神様が世界の平和を願って地上に種を落としたんだ。その種は人々の涙で芽生え、やがて大きな木がそこに生えた…木はどんどん大きくなって、やがて世界を優しく包み込むくらい大きな"樹"になった。樹は何もなかった大地に自然の恵みを齎し、それに救われた人々はその樹を「神樹」と呼ぶようになったんだって。(遠くに立つ樹を見てぽつりと呟き始める) 」

ろろん「天使の世界に伝わる有名なお話なんだよ~。神樹は本当に神聖なところだから、人間も天使も、誰も近づこうとしないんだって。……でも、そう言われるとろろんはとっても気になる…( ・ω・ ) 」





ニコ・ロビン「…ろろんちゃんが、そんなことを…?(そう言って腕の中ですやすや眠っているろろんに視線を落とす) 」

ろろん「スヤスヤ…(_ _).。o○ 」

デデデ「グゴォォォオオオオー(いつの間にかでかいいびきをしながら仰向けに眠っていた) 」

エスカルゴン「GE~S……(デデデの腹に凭れて眠っている) 」

テイルス「うん、確かにそう言っていたんだ。もし、ろろんが言っていた伝説とロビンさんが明かしてくれた歴史が一致するなら…何かによって滅んでしまった王国に、その…「見えざる者」?が残した「種」を…古の王様が地に植えたことで、後に神樹となる木が芽生えた。そして、立派に育った神樹はその自然の力で何もなかった大地に緑を増やし…今のこの、カッチコッチな森が誕生した…ということになるよ!この森は誰も近々ないとっても神聖な場所…きっと、あの神樹の奥に、歴史に隠れた「何か」がきっと眠っていると思うんだ!そもそも、カオスエメラルドをすべて揃えないと拝めないものなら、なおさらだよ…!興奮が止まらないよ~!」

ニコ・ロビン「歴史に隠れたもの…ね…(ろろんを撫でながら神樹を見上げた)……!ということは、あなたたちがまたこの森に戻ってきたのは… 」

テイルス「うんっ…!見つけてきたよ、7つすべてのカオスエメラルドを!これで、あの空間の奥…神樹のより深いところへきっと行ける!僕たち、その謎が気になって…もう一度この森へ来たんだ。 」

デデデ「グゴゴゴオオオオオオオオ(デデデはえらーい…デデデはすごーい…デデデはえらーい…デデデはすごーい…――――――) 」


\ デデデハエラーイ…デデデハスゴーイ… / \ デデデハエラーイ…デデデハスゴーイ… /(デデデのいびきに魘されているペコリーヌの夢に、陛下の悪魔のような囁きが延々と鳴り響く)


ペコリーヌ「……ん゛ん゛、ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛っ――――――――――――――― 」

ニコ・ロビン「あら…!すごいわ。本当にすべて見つけてきたのね。(感心したように微笑み)私からもお礼をしたいわ。これで、この神樹の謎を解明できる……?(悪夢?に魘されてるペコリーヌを見て苦笑する) 」

ペコリーヌ「―――――――――――――――んあぁっもう、うるさあああああああああああい!!!( 怒 り 爆 発 & 起 床 ) 」

エスカルゴン「あGEEEEEEEEEEEEE!!!???(ペコリーヌの怒り爆発に、びっくりして木の上から落ちてきたヨクバリスの下敷きとなる) 」

ヨクバリス「俺悪くないもん(何食わぬ顔で茂みの中へ逃げていく) 」

ろろん「……ろろーん……?ゴシ(๑•́ωก̀๑)ゴシ(ペコリーヌの怒号で目覚める) 」

テイルス「ううん!でもよかった…ここでロビンさんと再会できて。あなたがいないと、あの点字を解読できないから……あ、起きた…(汗) 」

ペコリーヌ「…あ……皆さん……おはようございます…(眠い目をこすって) 」

ろろん「おろろん…?…でっかいプリン…どこいったの……??(寝ぼけてる) 」

関羽「そんなものはない。茶碗蒸し食べろ。 」

ろろん「ピェ~…! ๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐ 」

ミヤコ猫「どうして…どうして……(茶碗蒸しの前で正座している) 」

テイルス「二人とも目が覚めた?ロビンさんとも合流できたことだし…そろそろ神樹の中へ出発だよー! 」

ペコリーヌ「ふぇ……?あ……ふわぁ~~い…(まだ眠そうな返事) 」

ろろん「は~い……。゚(゚´ω`゚)゚。 」



― カオドラシル・内部・最下層・遺詠の間 ―




コ ゥ ン … コ ゥ ン … … (ゆったりとした速度で移動するいくつもの浮遊石板。そのどれもが、密閉された幻想空間の中で微かな薄明の光を放っている)


ろろん「わぁ~…っ…!やっぱり、いつ見てもきれーだね~♪(翡翠色の結晶が織りなす幻想空間に感嘆している) 」

テイルス「……まさか、ほんとうに…もう一度戻って来られる日が来るなんてね…(過去に一度訪れた、その神秘的な空間を見渡しながら歩みを続けている) 」

エスカルゴン「しっかしまあ二度目の訪問とはいえ、地上とはまるで異を成す世界でGESな…(ちゃっかり一堂に同行して当たりの光景を見渡している)…ん?あれ、陛下?(振り返る) 」

デデデ「おーい、エスカルゴォ~ン…!腹が減ったZO~Y…!(項垂れた様子で歩いていた) 」

エスカルゴン「さっき道中であんなにお弁当食べたばっかでGEしょうがよ!しっかりしてくださいでGES! 」

デデデ「ぬぐぐ……あ、そーだー!カワサキの出前を頼むZOY!(スマホを取り出して連絡する)カワサキ~!レバニラ炒め二人前ZO~Y! 」

エスカルゴン「ここ通信圏外じゃなかったでGESか?そもそもカワサキがこんなところまで一人で来るわけ内でGEしょうがよまったくもう… 」

ムーハツユーザーのカワサキ「おーまーたーせー!カワサキ特製レバニラ炒め二人前ねー!(何食わぬ顔で神樹の最深部へ一瞬で現れ料理を置いてそそくさと帰っていった) 」

エスカルゴン「ズコーーーーー!!!! 」

ヒロ「今回こそは、逃げ帰らないで行ければいいけどな…(辺りを見渡して) 」

デデデ「おーおーおー!これZOYこれZOY!(カワサキに代金を払ってガツガツ食べ始める) 」

ニコ・ロビン「……ふふっ。(突然、ヒロの横顔を見てほくそ笑んだ)以前会った時より、どこか男前になったような気がするわね。 」

ペコリーヌ「……やっぱりここに来ると、なんだか……まるで歯が立たなかった自分を思い出してきちゃいます… 」


一同が歩いている一本道の先に、大いなる真実を記したあの巨大石板が佇んでいる。


ろろん「 ぽふっ☆ (不安の色を醸すヒロとペコリーヌの二人の背を優しく叩いた) だいじょ~ぶっ♪ きっとなんとかなるよっ♪ (`・ω・´)ノ (幼き少女の根拠のない自信。だが、その明るい声音には、人の心を安堵させる不思議な力が潜んでいたのは、確かな事実だった) 」

ペコリーヌ「……! ろろんちゃん……そうですね。次こそ、必ず…… 」

飛電或人「――――― ぉ~~~~い…!おーーーーい!!(奥へと進もうとする一同の背後から、青年の呼び声が木霊した)はぁ…はぁ……何とか間に合った……!(みんなもとへ集合し肩で息をする)…はぁ…はぁ……ひどいじゃないか。俺を置いて先に神樹へ向かうなんて…ヴォイドさんに教えてもらわなかったら、俺ずっとみんなのこと探してたぜ? 」

ろろん「( ´∀`)bグッ(ペコリーヌにサムズアップ)おろろん…?この声は……あっ!アルトンだー!お~~いっ!(手を振って呼び返す)えへへ、ごめんねぇ。すっかり忘れちゃった (・ω<) テヘペロ 」

ヒロ「………んっ…そうかな(ロビンの言葉を聞き)……だよな、なんとかなるよな?(ろろんの言葉に自信が湧いてきたように、覇気のある返し) 」

テイルス「或人!来てくれたんだね…! ちょうど今から、神樹の奥深くへ探索しようとしていたところなんだ。この、みんなで集めた七つのカオスエメラルドを…あの石板にはめ込めば… 」

ニコ・ロビン「ええ。まるで…守るべきものが何かをしっかり見定めたような…そんな覚悟を感じるわ。(ヒロに)あら、いつかの青年君ね。元気そうでよかった。(遅れて参上した或人に微笑む) 」

ペコリーヌ「あっ、バッタくん!(ぇ(或人を見て) 」

飛電或人「おうっ! "ばった"り会ったね「バッタくん」!はいっ!アルトじゃ~~~~ないとおおおおおーーーーっ!!!(ナイトオオオオオーーーー!!!)(ナイトオオオオオーーーー!)(ナイトオオオオオーーーー…――――)(叫び声が反響する) 」


ヒ ュ ゥ ゥ ゥ ウ ウ ン ――――――――――― ズ ギ ャ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ン ッ ! ! ! (或人の叫びに呼応したかのように、突如高い上空から何かが飛来し、彼らの行く先に勢い良く落下したのだった)


ペコリーヌ「………さ、さて!以前のメンバーが揃ってきたことですし、そろそろ行きましょうか! 」

ペコリーヌ「……!? 」

レジスチル&レジロック&レジアイス『 ォ ォ ォ ォ ォ … ッ … ! ! (衝撃により生じた砂塵の中から、三つの影がゆらりと姿を現わす。彼らの前に現れたのは、以前この神樹を訪れた彼らに襲い掛かった、あの番人たちであった) ボ ン ボ ン ボ ン ボ ン ……ピピピコピピピピッ !!(顔面の点字が、それぞれ不気味に点滅している。それは、彼らを先にはいかせまいとする番人たちの警音にも聞こえた)』 」




エスカルゴン「今の音は何事でGESか――――あGEEEEEEEEEEEEEE!?!?!?!?!?(現れた番人たちとの再会に目玉が飛び出る)あ、あ、あっ……あ奴らは…この前の魔獣でGESよ…!! 」

デデデ「とうとう現れおったな魔獣どもめ!ワシがやっつけるZOY☆ 」

ろろん「うひゃあっ!?(衝撃音に飛び退く)……!あれって……前にろろんたちに襲い掛かってきた…!(咄嗟に魔法杖を構える) 」

テイルス「う、うわあぁー!!もしかして…ここで待ち伏せしていたんじゃ…! 」

ペコリーヌ「……!! あっ…… う、うそ……そんな……(同時に現れた3体を目の当たりにして) 」

ニコ・ロビン「…神樹の番人たち…やはり、そう来たわね。(腕を交差するように構え、戦闘態勢に入る) 」

飛電或人「………(再び相対する三体の番人に強い眼差しを向ける)…あの時、俺たちは無力だったかもしれない。…だけど、今は違う!数々の冒険をして、一緒に戦って…俺たちは成長したんだ!もう退かない…退くものか!\ ゼロワンドライバー ! /(飛電ゼロワンドライバーを装着)\ Everybody ! ジャンプ ! / (メタルクラスタホッパーキーを取り出す)   変 身 ッ !   \ メタルライズ ! / (展開したキーをドライバーへ装填) 」

飛電或人→仮面ライダーゼロワン(メタルクラスタホッパー)「 \ Secret material ! HIDEN metal ! / \ メタルクラスタホッパー ! ! / \ It's high quality. / (仮面ライダー「ゼロワン・メタルクラスタホッパー」へ変身する) ……お前たちを止められるのはただ一人…――――― 俺だッ!!ズウァンッ…ジャキィンッ ! (銃斧可変型武器「オーソライズバスター」を構え、アックスモードに変形させる) 」


――― Vs. レジロック & レジアイス & レジスチル ―――


レジロック「 ザリザリ、ザ…!! (岩の番人は、ズシンズシンと地響きを起こしながらペコリーヌへとゆっくり迫る) 」

レジアイス「 ジャキ ジャ、キ … !!(氷の番人は、凍てつく波動を微かに放出しながらゼロワンへと襲い掛かる) 」

レジスチル「 ジ、ジ、ゼ、ジ、ゾ…!!(そして鋼の番人は、両腕を広げながらヒロへと歩み迫る) 」

仮面ライダーゼロワン(メタルクラスタホッパー)「 っはああぁ!!(正面から迫るレジアイスに怖気づくことなく、アックスを豪快に振り抜き退ける) 」

デデデ「ワシのハンマーを受けるがよいZOY!デェーデデデーンッ!!(ジえっとハンマーを振りかぶり、レジロックに強烈な一撃を叩き込む) 」

ペコリーヌ「……! 私の相手は、あなたというわけですか……。 ………スゥー……(迫ってくるレジロックを前にして、深呼吸する) 」

ニコ・ロビン「 四十輪咲き(クワレンタフルール)!“四十輪咲き”「四本樹」(クロトワ・マーノ「ホールド」)!!(ハナハナの実の能力で生み出した無数の手が巨大な4本の腕へと変化し、レジロックを捕捉する) 」

ヒロ「………もう、迷いはない(ロビンに)…奴を倒すまで!(レジスチルを見据え、土刀を構える) 」

ろろん「(今なら…翼が元に戻った今なら…!何でもできそうな気がする…!)―――― “プリエル”!!(魔法杖を輝かせ、奇跡の魔法を唱える。すると、杖から放たれた光が仲間たちの背中を照らし、彼の身の内に潜むかつてない力を呼び起こす) 」

ペコリーヌ「……………全力………前進…! ダ ッ (レジロックへ駆け出す) 」

レジロック「―――!(ロビンの能力により、四本の巨大手に身動きを封じられる) ド ゴ ォ ッ ! ! ! (そこにデデデの一撃が顔面に炸裂し、"後ずさる"。前回ならばこの程度の攻撃ではびくともしなかったが…)ボンボンボンボン……ザザザリッ、ザ…!(四本手を強引に振り払い、再びペコリーヌに対し、振りかぶった巨椀による押し潰し攻撃“アームハンマー”を繰り出そうと迫る) 」

レジスチル「 ジ ャ キ ィ ン ッ ! ! (硬質化した両腕、その先端指が鋭く尖り、ヒロに対し斬撃“メタルクロー”を繰り出そうと襲い掛かる) 」

レジアイス「 ザ キ ィ ィ ィ イ イ ン ッ ! ! ! (ゼロワンの一撃に退くように吹き飛ばされる。弱点と思わしき炎さえも受け付けない強靭なボディーであったにもかかわらず、今のゼロワンの攻撃が確かに"効いている"ことが分かった) 」

ペコリーヌ「――――――――――――やあっ!!(アームハンマーが振り下ろされようかというところで一気に剣を振り抜く) 」

仮面ライダーゼロワン(メタルクラスタホッパー)「――――!(力が、みなぎって……?)……!!効いてる…!よっし、このまま押し返すぞ!!(勝機を確信し、一歩二歩と踏み込んでさらに追い打ちの斬撃を振り下ろす) 」

レジロック「―――― ボ ギ ャ ア ア ァ ン ッ ! ! ! (万人の巨椀が振り下ろされるよりも前に、ペコリーヌの剣が体に届き、そして…その岩石で構築された体の一部が"大きく抉り取られた"のだった)…ズシン、ズシン、ズシン……(後退と共に、ぼろぼろと体から崩れ落ちる岩石の残骸。前回ならば彼女の斬撃など全く受け付けない硬さを誇ったはずだったその体が、まるでクッキーのように脆くなっている) 」

ペコリーヌ「(―――――――!)攻撃が……効いた……! 」

テイルス「……えっ…!?(前回の戦いとはまるで逆転した光景に目を丸くする)すごい…!みんなの攻撃が、通じているよ…!でも、いったいどうして……―――――?(その時、魔法杖を構えるろろんの姿が視界に入った)…………(ひょっとして…一度カオスエメラルドよって覚醒したろろんの力によるもの…なの…っ…?) 」

デデデ「おおっ!手応えありZOY!そぉ~~れ、もーいっぱーつ!!デェーデデデーンッ!!!(ジャイアントスイングの要領でハンマーを振り回し、レジロックへ豪快に振り抜く) 」

レジアイス「レッ、レジアイス!レジアイス!レェェェジィィィアァァァイッ!(ゼロワンの斬撃の応酬に退けられながらも、反撃の冷凍光線を放つ) 」

仮面ライダーゼロワン(メタルクラスタホッパー)「いょっ…!!(冷凍光線を右横転で回避し、そのまま突撃)はあああぁぁ――――おりゃあッ!ずえりゃあッ!!(×状に切り伏せる) 」

ニコ・ロビン「……!このまま私が抑えるわ!今のうちに…!(再び能力で無数の手を生成し、レジロックを拘束する) 」

レジロック「 ボ ゴ ォ ン ッ ! (デデデの回転攻撃によって、左半分の岩石が吹き飛ばされ、原形が徐々に崩れ始めていく)――――!(怯んだ隙を突かれ、ロビンにより再び拘束される) 」

レジアイス「ピロピロピロピロ…ッ……レッ、レレレジアイス…!(強靭な氷像の身体にバツ印が刻まれ、顔面の点字が不規則に、激しく点滅する) 」

ヒロ「舐めるなぁ!!!!(鋼鉄より硬い土の刀をメタルクローに向けて叩きつける) 」

レジスチル「 ザ ギ ャ ア ア ァ ン ッ ! ! ! (ヒロの刀と相打ちとなり、その残響が空間に轟く)ギチッ…ギチチッ…―――― ザ キ ィ ィ イ イ ン ッ ! ! ! (しかし、相対する生身の人間であるヒロに圧倒され、その鋼のボディーに一閃が刻まれる)ズッ、ズン…ッ…!(一文字に抉られた傷跡を片手で抑えつけながら退き始める) 」

ろろん「―――――(目を瞑り、静かに祈りを捧げ続けている) 」

ペコリーヌ「あっ…は、はいっ! さ~て…………――――――――――――――全力全開!プリンセス・ストライク!!(レジロックに必殺技を放つ) 」

仮面ライダーゼロワン(メタルクラスタホッパー)「 これで決まりだッ!! (オーソライズバスターにプログライズキーを装填し、エネルギチャージを行う) \ Progrisekey confirmed Ready for Buster ! / おりゃあああぁぁああッ!!! (エネルギーを纏った一撃特化の斬撃を振り下ろした) 」

レジスチル&レジロック&レジアイス『――――― ! ! ! ―――――』


ド グ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ァ ァ ア ア ア ア ア ア ン ッ ! ! ! (ゼロワンとペコリーヌの放った必殺技が三体の番人に同時炸裂。激しい爆発と共に、奴らは瞬く間に一本道から吹き飛ばされ、奈落の底へと静かに落ちていった…――――)




テイルス「……!!やった…!!やったよみんな!すごいよ!あいつらを、追い払っちゃった…!!(あまりにも興奮して飛び跳ねてしまう) 」

エスカルゴン「さっすが陛下!魔獣どもの駆逐に成功したでGES! 」

デデデ「デェーーーハハハハッ!!大王たるワシに歯向かうからこうなるZOY!ざまあみるZOY!! 」

ペコリーヌ「………やった………私……やりました…………やりました! 」

仮面ライダーゼロワン(メタルクラスタホッパー)→飛電或人「……ふぅ…(番人たちを吹き飛ばした後、変身解除する)…正直、ここまであっさり逆転できるなんて思ってもみなかったけど…とりあえず…俺たちの勝ちだーー!! 」

ニコ・ロビン「(ペコリーヌの肩にそっと手をやる)すごかったわ。貴女も、彼(ヒロ)と同じく大きな成長を遂げたのね。みんな、本当にすごいわ…! 」

ろろん「わ~いっ!やったやった~♪ヽ(*´ω`)ノ 」

ペコリーヌ「(首を左右に振る)いいえ……皆さんが、私に力をくれたんです。なので、みんなで勝ち取った勝利です! 」

ヒロ「ま、まさか…ほんとにやっちまうとはな…(3体が落ちていったのを見て)………あの攻撃が、通じた… 」

ニコ・ロビン「うふふっ…♪ そうね。 みんな、とっても頼もしくなったわ。(微笑む) 」

ろろん「テルルン…!あそこへ…!(そう言うと、真っ先に巨大石板のもとへと走っていく) 」

テイルス「…おっと!そうだったね…!(ろろんに釣られて、その先へと向かう)……子の石板に、僕たちが集めた七つのカオスエメラルドを……!(巨大石板の傍にある浮遊石板に全てのカオスエメラルドを一個ずつはめ込んでいく) 」


ズ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ッ … ――――――――― ズ シ イ イ イ ィ ィ イ イ イ ン ッ ! ! ! ! (すべてのカオスエメラルドが石板にはめ込まれた時、彼らの目の前にそびえ立っていた巨大石板が、まるで扉の様に真っ二つに裂かれていく。そして、巨大石板があった箇所には、更に地下深くへと進むことのできる階段が現れたのだった)


エスカルゴン「おおっ!ついに開かずの扉が開かれるGESよ~!(地響きと共に開かれる石板の扉に胸が高鳴る) 」

飛電或人「(ついに開かれる禁断の扉に思わず息を呑んだ)…この先で一体、何が俺たちを待ち受けているんだ…? 」

ろろん「ほわ~!(音を立てて開かれる扉に目を輝かせる)ねっねっ!早く行こうよ!ろろん、もう待ちきれないよ~!>< 」

テイルス「…ゴクリ…!とうとう、この時が来たんだね…! 謎に満ちた神樹の奥深くに眠るものが、この先に……! 」
ヒロ「………確かに。また敵が現れるかもしれないな… 」

ニコ・ロビン「……気を付けていきましょう。なんだか……"ヤ"な予感がするわ…っ…――――― 」


そして彼らは、ついに神樹の奥深くへ…前人未踏にして禁断の領域へと踏み込むのだった――――


― ⠳⠴⠑⠀⠎⠀⠣⠐⠱⠥⠳ (- 森羅の階(きざはし) -)・B1―




階段を下った先は、宝石の光で輝いていたあの神秘的な空間から暗転。深淵の底から、カビっぽい臭いが流れ込んでくる。長い時の中、扉を閉ざしてきた建物の臭いだ。階段を下れば、下るほど、異様な空気が、異臭が、現代に生きる彼らをまるで受け付けないように広がっていく。 」

ろろん「……う…っ……な、なんだろう……なんだか、変な、気分になってくる……(階段を下るたびに、込み上げてくる異様な空気に先程までの明るかった表情が曇り出し、やがて歪みを帯びていく) 」

ヒロ「…………落ち着いて、大丈夫だから…(ろろんの手を握り) 」

テイルス「暗いから、足元には十分気を付けてね!(先頭に立って懐中電灯で足元を照らしながら下り進んでいく)……そう、だね……なんていうのかな…こういう空気… よくわかんないけど、いい気分はしない、よね……(熱くもないのに変な汗が、寒くもないのに妙な鳥肌が立ってくる) 」

ろろん「ん…ぅん………ありがとう、ひろろん…っ……(ヒロの温かい手に握られ、弱りながらも精一杯の笑顔を作ってみせる) 」

デデデ「なんZOYなんZOY!?なぁんも見えんZOY!!本当にこんなところに財宝が眠っているのかZOY、エスカルゴン~?(天然物の馬鹿故か、緊迫した空気間に影響されず相変わらずの能天気ぶりを見せる) 」

飛電或人「………まるで、衛星アークに飛ばされた時のような感覚だ… この得体の知れない、言葉にできない感じ……(ただ、一つ言えることは………「異様」だ。それも、とてつもなく…) 」

エスカルゴン「ひぃっ…!いかにも不気味でGES…!あ、ちょ、陛下!!押すなってばお前あだあああああ 」


真っ暗な中ただ階段を下り続けると…ようやく薄明るい大広間のような空間に辿り着いた。光はおろか火もなく、いったい何がこの空間を微かに照らしているのかは不明だが、少なくとも肉眼で確認できるほどであった。そして、その広間の床には、灰色の点字が大きく刻まれていた。


テイルス「ついた……でも、なにもない……?(辺りを見渡すと、足元に点字を発見して驚いた)これは…神樹でも見た点字…!こんなところにも…… 」

ヒロ「…………(ろろんちゃん、不安そうだな…なんとか、してあげないと………) 」

ろろん「…あぅ……(大広間に着いた頃には、まるで船酔いしたかのようにややぐったりしていた)テ、ルルン……?何か、見つけた、の……? 」

ニコ・ロビン「ここは……―――――!(足元に点字に目を見開く) ……解読してみるわね。 」


考古学者のロビンによって、大広間に刻まれた点字が解読される。そこには、衝撃のメッセージが刻まれていた―――――







――― ⠟⠴⠳⠀⠎⠀⠅⠀⠔⠀⠜⠴⠐⠟⠥⠅⠑⠅⠃(天使の名を呼んではならない) ―――


――― ⠟⠴⠳⠀⠎⠀⠅⠀⠔⠀⠱⠫⠴⠐⠟⠥⠅⠑⠅⠃(天使の名を叫んではならない) ―――


――― ⠟⠴⠳⠀⠎⠀⠅⠀⠔⠀⠱⠱⠌⠃⠟⠥⠅⠑⠅⠃(天使の名を囁いてはならない) ―――


――― ⠟⠴⠳⠀⠎⠀⠅⠀⠔⠀⠝⠕⠋⠟⠥⠅⠑⠅⠃(天使の名を伝えてはならない) ―――


――― ⠟⠴⠳⠀⠎⠀⠅⠀⠔⠀⠉⠕⠂⠟⠥⠅⠑⠅⠃(天使の名を謳ってはならない) ―――


――― ⠟⠴⠳⠀⠎⠀⠅⠀⠔⠀⠡⠕⠂⠟⠥⠅⠑⠅⠃(天使の名を語ってはならない) ―――





ニコ・ロビン「―――――………そう、書いてあるわ……(点字を解読し、繰り返すように現れる「天使」の言葉に眉を顰める) 」

ヒロ「………(ぐったりしたろろんの様子を見て)…乗って。(ろろんに自身におぶさるように促す) 」

テイルス「……「天使」…?どうして、ここに来て急に「天使」なんて言葉が…?どういうことなの…?? 」

ろろん「……ぅん……(ついに言葉数も減り、ヒロに促さるまま彼の背に乗った) 」

飛電或人「…………―――――(「天使」…か……)(解読された点字の言葉を聞き、ふと、ヒロの背にいる「ろろん」の姿を捉えた)………………(数時間前、天使・ラフィエルから告げられたろろんにまつわる真実がフラッシュバックする) 」

ニコ・ロビン「………(テイルスの問いかけに閉口する、自らも、今目の前に広がる言葉の真意に頭を悩ませているが故に…)…………?…奥に階段が…?どうやら、まだ「先」がありそうね。行ってみましょう。 」


― ⠳⠴⠑⠀⠎⠀⠣⠐⠱⠥⠳ (- 森羅の階 -)・B2―


再び真っ暗な階段の道を下ると、先程と同じ造りの大広間へと出た。そこには、二体の像が並列していた。


テイルス「大丈夫、ろろん…?なんだか様子が……!(ろろんに声をかけながらお広間に到着したところ、眼前に現れた二体の像を発見し歩みを止める)今度は何かある…!あれは、なんだろう……? 」


キ ュ ォ ン ッ … ―――――――― ! ! (彼らが二体の像を前にしたその瞬間、像の顔面と思わしき部位にある点字が怪しく光り出した)


竜の像 → レジドラゴ「 ――――― ザ ッ ク ッ ド ―――――  」

雷の像 → レジエレキ「 ――――― ジ ジ  ジ ジ ジ ―――――  」

レジドラゴ&レジエレキ『――――― ザ ク ク ド ッ ! ! / ジ ッ ジ ジ ジ ッ ! ! ――――― 』


――― Vs. レジドラゴ&レジエレキ ―――




レジエレキ「 バ ァ リ バ リ バ リ ィ ッ ! ! ! (枝分かれした稲妻状の両腕を広げ、全方位に電撃を不規則に放出する) 」

テイルス「あの像って……うわああぁ!?(雷に尻もちをつく)わわっ、わっ……!ま、まだ番人たちがこんなところにもいたなんて…! 」

ニコ・ロビン「っ……!(稲妻の猛威に後ずさる)そうね…よほど、この先に行かせたくないみたいね… 」

レジドラゴ「 ゴッゴゴゴッ… ! ! (大いなる力の目覚めと共に、無数の岩石を浮かせてそれらを侵入者へ目掛け投げ飛ばす) 」

デデデ「おんのぇ~~い…!忌々しい魔獣どもめ…!ワシに歯向かうなど極刑ZOY!!ただちに成敗してやるZO…どっはあぁっ!!?(電撃や岩石に翻弄され横転する) 」

エスカルゴン「へへ、陛下~~!!やっぱり引き返しましょうよー!こんな危険な奴らがうじゃうじゃいるなんて聞いてないでGES~~!!(号泣) 」

飛電或人「くっ…やるしかないk――――!?(飛電ゼロワンドライバーを装着しようとしたその瞬間、稲妻がドライバーに被弾し弾き飛ばされる)しまった!ドライバーが…!! 」

ペコリーヌ「そ、そんな………私、もう、限界…… 」

レジエレキ「ジ、ジジジッ…――――― シ ュ ン ッ ! ! ! (刹那、いったいの怪物の姿が消える) シ ュ ン ッ ――――― シ ュ ッ ――― シ ュ ン ッ ――――― シ ュ ン ッ ! ! ! (否、消えたのではない。常人は決して追いつけないほどの有り得ない速さで空間を縦横無尽しているのだ) 」

デデデ「なんZOY娘、腹でもすかせているのかZOY?ワシもちょうど今腹が減ったとこだったZOY。(起き上がる)デデデ「なんZOY娘、腹でもすかせているのかZO~Y?ワシもちょうど今腹が減ったとこだったZOY。(起き上がる)どぉ~れ…カワサキの出前でも頼むかの~…(またスマホを取り出す)カワサキー!コロッケバーガー10人分大至急ー! 」

エスカルゴン「こんな非常時に出前頼むバカがどこにいるんでGESか!もーーーっ!!!災害時にピザを注文するのとおんなじでGESよ!!(大汗) 」

カワサキ「おーまーたーせー!カワサキ特製コロッケバーガー!プププコーラー付きね~!まいどあり~!!(何食わぬ顔で禁断の領域に土足で踏み込み、ハンバーガーもろもろが入った紙袋をデデデに渡して立ち去る) 」

エスカルゴン「あGEEEEEEEEEEEEEEEEE(突っ込みが追い付かず目玉が飛び出る) 」

キャロル「そこのピザ!ピザ1枚に含まれるピザはピザ1枚分だぜ!!ピザ屋の大群です!!!ボーーノ!!ご注文の日替わりピザ!!!お前がピザになるんだよォッ!ピッツァ(キメ顔)(摩擦熱で炎上するタイヤ痕を残し烈火のごとくピザの宅配が駆けつけた) パンッ (ペコリーヌの前にピッツァを箱ごと叩きつけてお届け) 判断が遅い。(大塚芳忠) 」

ろろん「……ぁ…ぅ……(ヒロの背に頬をくっ付けたまま項垂れている) 」

デデデ「おーおーおー!いただきZOY~!(ハンバーガーの入った紙袋に舌なめずり)ほれ、ワシからのサービスZOY!盛大に食すがよいZOY!(ペコリーヌにいくつかハンバーガーを分け与える)な、なんと!ピザとな!?ぐぬぬ…ピザも美味そうZOY…! 」

テイルス「何こんな時にご飯食べるのさー!><(わたわた) 」

デイジー「(>>おかわり<<)桃栗3年ピザ2秒(出会って2秒で顔面ピザ)ピザ屋ドゥエス↑!!!ボンジョルノ!!!ご注文のカプリチョーザ!!!お前がピザになるんだよォッ!マンマミーヤ(ピッツァスマイル)!!!アリーヴェデルチ!!(デデデにピッツァを叩きつけ徒歩で帰って行く) 」

ヒロ「…………(土の盾を前に出しながら、後ろで項垂れているろろんを横目で見る) 」

デデデ「 ひ で ぶ っ (顔面ピッツァまみれ) 」

キャロル「腹が減っては戦ができぬ(レジエレキが駆け抜けた際に発生する残留電気をしゃもじでかき集め炊飯ジャーにかきこみ炊きたてご飯を錬成する)ところでお客様、朝ごはんのおかずには何をいただきます?スープ?味噌汁?やっぱりおご飯には味噌汁でごぜーますよなッ!!(よっちゃん印の味噌汁をレジドラゴへ美しい投球フォームで投げつける) 」

ペコリーヌ「……あっ………ごはん……!いただきます―――――――(届いた諸々の物に化け物級の速さで食らいつく) 」

レジドラゴ「ズゴゴ…ズ、ゴゴゴ…!(竜を模した顔の口を大きく開き、ヒロが生み出した土の盾を食らい破り、そのままろろんを背負ったヒロに襲い掛かる) 」

飛電或人「くそ、なんて速さだ……って、おえええぇ!!?(唐突に現れたキャロルに仰天)い、いつの間に…でも助かった! 」

テイルス「とてつもないスピードだ…まるでソニックみたいだ…――――!そうだ!(カオスエメラルドを取り出す)この力で、僕もみんなに協力しないと…! “カオスコントロール” !!(エメラルドを天高く掲げると、テイルスたち以外、即ち、二体の番人の速度が急激に緩慢化される) 」

レジドラゴ「 ビ シ ャ ア (スローモーション化した世界の中で、よっちゃん印の味噌汁が顔面にかかる) 」

ヒロ「………!(ろろんを背負ったまま飛び退く)…食らえ!(背負ったまま土弾を生成してレジドラゴに向けて放つ) 」

ペコリーヌ「ふぅ~…ごちそうさまでした~♪ さてと………(立ち上がる) 」

レジエレキ「 ギ ュ ゥ ン … ッ … (カオスエメラルドの力により、速度が低下したように思えたが…)―――――― ギ ュ ン ッ ! シ ュ ン ッ ――― シ ュ ン ッ ―――― シ ュ ン ッ ! ! ! (にもかかわらず、稲妻の如き速度は再び活力を取り戻し、緩慢化した世界でも尋常ではない速さで彼らを翻弄する) 」

レジエレキ「ジジッ、ジジジッ ! !(そして上空へと跳び上がり、足と思われる稲妻から網目状の放電を行う“サンダープリズン”で広範囲にわたる電撃を行った) 」

テイルス「そんな…!“カオスコントロール”の力をもってしてもダメだなんて―――!うわああぁ!!(足元に飛来した雷に転倒し、エメラルドを手放してしまう) 」

キャロル「クリスマスから木の外でスタンバってたよ(吹き出しに例の木の側、降り注ぐ雪をものともせず体育すわりで待機するキャロルの姿が回想される) うっひゃぁ、速度半減しても追いつくのでやっとだよ。ドラパを上から殴れるポケモノは格が違うなぁ(栗のような口を開け、減速されても尚尋常ではない速度のレジエレキを見上げる。目で追うのがやっと)あ、やべえあれは防げないわ(咄嗟にワドルディのスマホを取り出しタップ)ピコーン(無慈悲な課金音が鳴る) 」


ギ ュ ゥ ゥ ン … ッ … (テイルスの手からカオスエメラルドが手放されたことにより、カオスコントロールが解除―――緩慢化した世界の速度が元に戻っていく)


オルガ・イツカ「   >> 英 霊 召 喚 <<   (ワドルディのスマホから英霊が召喚された!)————サーヴァント Ride on……オルガ・イツカだぞ……。人理を救うなんてなんてこたぁねぇからよぉ……その先に俺はう"お"お"お"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"ォ"ォ"ォ"ォ"!!!!!!(ろろん達の身代わりになりサンダープリズンを一身に浴びてしまった) 」

レジドラゴ「―――― ズ ゴ ゴ ォ ッ ! !(世界が元の早さに戻った瞬間、再びヒロに襲い掛かる。正面から土弾が直撃しているものの、それにビクともせず雄叫びを上げる) バ ァ ン ッ ――――(レジエレキ動揺上空へと一度飛び上がると…)ギュンギュンギュン…――――― バ シ ュ ゥ ゥ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ン ッ ! ! ! (ボッギャアアアアアアアアアアアアアアンッ ! ! ! ! )(竜の口内に収束したエネルギーを光線として放つ“ドラゴンエネジー”で地上を焼き払い、火の海へと変貌させる) 」

ニコ・ロビン「うっ……!(二体の番人たちの攻撃による衝撃に耐える)圧倒的な力と速さ…さっきまでの三体とはまた異なる能力を有しているのね…! 」

飛電或人「カオスエメラルドの力でも太刀打ちが難しいか…だったら!! \ ゼロツードライバー ! / (「飛電ゼロツードライバー」を装着する) \ Let's give you power ! / \ ゼロツージャンプ ! /(ゼロツープログライズキーのボタンを押す) 変 身 ! ! (キーをドライバへ装填) 」

飛電或人→仮面ライダーゼロツー「 \ ゼロツーライズ ! / \ Road to Glory has to Lead to Growin' path to change one to two ! / \ カメンライダーゼロツー ! ! / \ It's never over. / (仮面ライダー「ゼロツー」へ変身する) あの早い奴(レジエレキ)は俺が!!   ギ ュ ン ッ ! ! (レジエレキのスピードを"予測"し、瞬間移動の如き速さでレジエレキと並走する) 」

オルガ・イツカ「 >>ガッツ<< なんて声……出してやがる……ライドォ!!俺は鉄華団団長……オルガ・イツカだぞ……!こんな傷なんてこたぁねぇ……(致命傷を負ったが特殊能力で復活。満身創痍ながらも立ち上がる)いいから行くぞ!皆が……待っているnう"お"お"お"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"ォ"ォ"ォ"ォ"!!!!!!(ドラゴンエナジーの光線が直撃し彼方へ吹っ飛ばされ、爆炎の中心に飲み込まれる)だからよ……止まるんじゃねぇぞ…………    (金の粉をばら撒きながら消滅) 」

デデデ「産業革命の尊い犠牲となったZOY…(ハンバーガーとピザを交互に食べながら消えていくオルガを見送った)エスカルゴン!お前も前に出て戦うがよいZOY!(エスカルゴンを蹴飛ばす) 」

ヒロ「…………ろろんちゃん、捕まっててくれ(土の蔓で、ろろんと自身の背中とを巻きつけ、固縛する)………でやぁぁあ!!!!(火の海に対して土を撒き散らす) 」

エスカルゴン「ちょ、わたくしは結構でGESから陛下gあだァ゛ーーーーッ!!!!(サンダープリズンとドラゴンエネジーを同時に一身に浴びる)た、体力の限界かいkai…(ぐるぐる目になって倒れる) 」

レジドラゴ「ヒュゴォォォオ―――― ゴ オ ア ア ア ア ア ァ ァ ッ ! ! ! ! (顔面の点字が発光すると、周囲に二つの竜巻が発生し、彼らに襲い掛かる) 」

キャロル「ピザを宅配しに来ただけなのに……モッキュモッキュ(頬袋いっぱいにピッツァを詰め込み咀嚼しながら視覚不可能と言える速度で移動するレジエレキ、それと並走するゼロワンを順に見やる)————もうひと押し欲しいね。メリクリガチャメリクリガチャ(咄嗟にズタ袋を床に下ろし中を弄る、ようやく取り出したるは)—————電撃イライラ棒だ。追い込んだれセントくん(———大量の『ボムチュウ』。壁や天井を動き回る爆弾をばら撒きレジエレキの行動範囲を狭めようと試みる) 」

レジエレキ「 シ ュ ン ッ ―― シ ュ ン ッ ――――― シ ュ シ ュ ン ッ ―――――!!(仮面ライダーゼロツーと同速で渡り合う) 」


ギ ィ ン ッ ――― バ リ ハ ゙ リ ィ ッ ――――― ド ォ ン ッ ――― ビ シ ャ ア ア ァ ッ ――― ズ ギ ャ ア ア ア ア ァ ン ッ ! ! ! (ヒロたちがレジドラゴと戦っている一方で、彼らには見えない速さでゼロツーとレジエレキが空間を超高速で駆けまわりながら衝突し合っている)


ニコ・ロビン「“八十輪咲き”(オチエンタフルール)!「四本樹」(クロトワ・マーノ「ショック」)!!(竜巻から距離を置きつつ、レジドラゴの背面から巨大な片腕が生え出し、後頭部を強く殴りつけ地面へと叩きつける) 」


―――― チ ュ ボ ボ ボ ボ ボ ボ ォ ン ッ ! ! ! ! (キャロルがばら撒いた大量のボムチュウが空間のあちこちで爆発しはじめる)


ろろん「……っ……(かすかに意識を取り戻し、自分を背負ったまま戦うヒロを静かに見つめる)………(そんなヒロの肩に、小さな手をそっと置いた) 」

レジエレキ「――――!(移動する先々で発生する爆撃を掻い潜るも、直角に回避する際、ほんの僅かだが速度が低下する) 」

キャロル「たーーーまやーーーーー(爆散するボムチュウを見上げながら両腕を広げくるくる回る)オイセントォ!!サッサトキメチマエ!! 」

仮面ライダーゼロツー「――――!(捉えた―――!!) キュピーン ! (装填されたキーを再び押し込む) \ ゼロツービッグバン ! ! /  はあああぁッ――――― は あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ ぁ゛ ぁ゛ ッ゛ ! ! (回避と同時に速度が落ちるレジエレキの弱点を決して見逃さず、ここぞとばかりに全速力で駆け抜け、奴の頭上へ瞬間移動。そして、ビッグバンの如き凄まじい大爆発を巻き起こす超強烈な踵落としを炸裂させた) 」

ペコリーヌ「…まるで、隙がない……どうすれば…… 」

ヒロ「…………(にしてもろろんちゃん…一体どうしたんだ…)………?どうした…?(肩を置いたろろんに) 」

レジドラゴ「 メ ギ ャ ア ア ァ ン ッ ! ! ! (――――!?)(背後から忍び寄るロビンの巨大腕に後頭部を強く殴られ、地面にめり込む勢いで叩きつけられる)ズ、ゴゴゴ…ッ…!!(よろよろと全身を揺らしながら起き上がろうとする) 」

ろろん「……がんばって……ひろろん……っ……(ヒロの耳元で、浅い呼吸と共に囁くような小さな声で声援を送る) 」

ヒロ「…………ああ、頑張る。頑張るから…今は、ゆっくり休んでて……(ろろんに) 」

レジエレキ「(――――――!!) ズ ギ ャ ア ア ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ン ッ ! ! ! (ゼロツーの一撃が大いに炸裂し、凄まじい速度で垂直に地面へ叩きつけられるように落下)ジッ…ジジ、ジ……ギュゥゥゥン……――――(顔面の点字が激しく点滅した後、息絶えたかのように光が完全消滅し、以降ぴくりとも動かなくなった) 」

ろろん「……うん…っ…… 」

レジドラゴ「 ズ ゴ ゴ ゴ ゴ ア ア ァ ッ ! ! ! (全身から迸る波動が空間を歪ませていく) ガッ…!ギュインギュインギュイン……ッ…!!(再び竜の口内にエネルギーが収束し始める) 」

キャロル「ヤッタナァセントォ!!(どう見てもキャロルではない既視感のある何かがハイタッチを求める) 」

デデデ「おお、エスカルゴン…死んでしまうとは情けない… 魔獣めェ~…!これで終いZOY!!(ハンマーを振りかぶったかと思えば、その持ち手の先端を地面へ突き刺すように叩きつける)実力行使ZOOOOOOOOOOOOY!!!!(なんとハンマーのハッチが展開し、中から大量のミサイルが発射されレジドラゴに砲撃した) 」

レジドラゴ「 バ シ ュ ゥ ウ ウ ウ ウ ン ッ ! ! ! (ヒロとペコリーヌの両者に向けて、竜の閃光“ドラゴンエネジー”を放つ。しかし、ダメージの影響によるものか…序盤に発動した時よりもその火力は低下しているように見えた) 」

ペコリーヌ「……!――――――――えぇいっ!(放たれたドラゴンエネジーに対し思いきり、剣を振るう) 」

ヒロ「……!!(レジドラゴのドラゴンエネジーを見て、ペコリーヌも守るように土の衝撃波を放つ) 」

レジドラゴ「―――――!(火力の落ちた閃光をいとも容易くペコリーヌの斬撃に切り伏せられ、無防備となったその瞬間を、ヒロの放つ土の衝撃波が顔面に直撃する) ドゴオオオォォーーーンッ ! ! ! ザ、ゴゴ、ゴォン……ギュゥゥウン……―――――(壁へめり込むように激突した後、顔面の点字の発光が弱まり、やがて光が消失した頃には機能を停止した) 」

仮面ライダーゼロツー→飛電或人「イエェー!!(変身解除後にキャロルとハイタッチ) あと俺はセントじゃねえええ!!そこは、「アルト」じゃないとおおおおおお!!m9( ゚Д゚ ) (ツッコむ)……はぁ…なんとか、退けたみたいだな…(機能停止した二体を確認してひとまずほっと息着く) 」




ろろん「…やった、ね……みんな……(戦いが終わった後、少しだけ調子を取り戻したのか声音に活力が若干戻る)…ん、しょ………?(ヒロの背中から降りると、ふと何かを感じ取ったかのように頭上を仰いだ) 」

なんとか二体の番人を退けた彼ら…すると、戦いの最中では誰も気づかなかったが、今度は天井に…天使と思わしき人物を描いた壁画と、その横に点字が刻まれていたのだった。 」

テイルス「危ないところだったね…(手放したカオスエメラルドを拾い上げる)ん…?どうしたんだい、ろろん……?あ、あれって…!今度は……文字だけじゃなく壁画も…? 」

ペコリーヌ「…まあ、今回は全力を出し損ねてしまいましたが……何はともあれ、ヨシってことですね。 」

現場猫「終わり良ければすべてヨシ!(ペコリーヌの肩からひょっこり顔を出す) 」

ヒロ「…………あ、もう大丈夫なのか?…お、どうした?(ろろんの様子を見て) 」

電話猫「どうして…(いつの間にかレジエレキの電撃の巻き込まれ感電していた) 」

ニコ・ロビン「……!…あれは……(天井の点字に指を指しあて、解読し始める) 」

キャロル「オ"イ"セ"ン"ト"ォ"!!((正しい)返事がない、ただのバンジョーのようだ) んえ(テイルスの声を聞き彼の目線を追って天井を見上げる)古代にも鳥人間コンテストは存在したというのか 」







――― ⠩⠚⠣⠝⠐⠥⠱⠀⠷⠑⠃⠀⠔⠀⠧⠚⠐⠫⠙(黒き翼 未来を広げる) ―――


――― ⠳⠚⠣⠝⠐⠥⠱⠀⠷⠑⠃⠀⠔⠀⠱⠐⠕⠿⠙(白き翼 未来を定める) ―――


――― ⠩⠚⠣⠥⠏⠀⠗⠓⠳⠞⠣⠀⠪⠛⠹⠅⠄⠗⠀⠱⠣⠥⠅⠩(黒き羽 散りし時 これすなわち 先はなく) ―――


――― ⠳⠚⠣⠥⠏⠀⠵⠃⠳⠞⠣⠀⠪⠛⠹⠅⠄⠗⠀⠁⠞⠥⠅⠃(白き羽 舞いし時 これすなわち 後はない) ―――





ニコ・ロビン「白き翼、黒き翼……あの壁画の天使にも、同様の二色の翼と思いしものが……これって、まるで……(そこで、何かを悟る) 」

テイルス「……うんっ………これ、もしかして……――――――― 「ろろん」のこと……っ…?(ロビンに続くように呟いたのち、おそるおそるろろんの方へと視線を向けた) 」

デデデ「あ゛ぁ゛ー…上ばかり向いてると首が痛いZOY!あ、そーだー!(仰向けに寝転がる)こうすれば快適ZOY!ドゥハハハハ! 」

エスカルゴン「何呑気なこと言ってんでGESか、も~…(いつの間にか全身に包帯が巻かれている)……しかし、まー……なんだか…とてもお宝どうこうの雰囲気じゃなくなっているような気がするような……(じわりと浮きだす変な汗をハンカチでふき取る) 」

ろろん「…………「ろろん」の、こと……? 」

キャロル「—————————。(『未来を定める』)—————(『これすなわち、先はない』)—————。(漠然とした予感めいたものが胸に去来し、表情一つ変えないがゆっくりとろろんを見やる。特に、その『翼』の色を注視した) 」

ペニーワイズ「(縛ったちゃちゃまるをくくりつけた棒を肩にかけたままぬっと現れ、一行の方に放り投げる)…(サッと走り去っていく) 」


ビ ュ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ッ ・ ・ ・ ! ! (デデデがあおむけに寝転がった直後、そこに何かが降ってくる)


テイルス「…で、でも…!ろろんは、インフィニットとの戦いでカオスエメラルドによって復活した時、あの黒い翼はなくなって…今の様に元の白い翼に戻った、よね…そもそも、あの「黒い翼」って、いったい何だったんだろう…… 」

ヒロ「………ろろんちゃん…君は、いったい…!(壁画と点字の文字を見て) 」

デデデ「ん?なんZOY…? 」

神父「ペニーワイズは死んだ。はぐれちゃったみたい 」

飛電或人「………………(壁画と点字、そしてろろんを交互に見つめる。誰もが動揺するこの現状で、抱えていたものを吐露しようか躊躇いの色を浮かべていたが、ついにその重い足を踏み込み…)―――――…… ザ ッ …(ろろんの前に立った)……ろろん…俺が、ここに来た本当の理由…まだ、話していなかったね。……俺は、君に効きたいことが一つだけあったんだ。どうしても……どうしても聞きたいことが、たった、一つだけ……―――――(いつになく真剣な眼差しで彼女と向き合った) 」

セフィロス「―――――――――――― ザ ク ン ッ ! ! (デデデめがけて降ってくるなり、ほんのスレスレに正宗を突き立てた) 」

ろろん「…………?………??(その時、全員の視線を一身に浴びたことで、やや困惑の色を露わにする)………アルトン……?(そして、いつもの友達のような眼差しとはかけ離れた、或人の真剣な目に、彼女の眼が泳いだ) 」

デデデ「デェハァ~~~!!(ごろりと転がりすれすれで刀を回避する)な、なんZOY!?さては反逆者だな貴様ァーッ!! 」

エスカルゴン「ちょっと陛下やましいでGES!ん…?あれは、よく見ると…この間スマブラに参戦した新ファイター・セフィロスでGESな。 」

飛電或人「ろろん、君は……―――――――― いったい「 何者 」なんだ? 」

テイルス「……ぇ……っ…?(或人の妙な問いかけに目が丸くなり、その後ろろんの方へと視線を向き直す) 」

ヒロ「…………或人、一体どういうことだ…? 」

セフィロス「……各々、わざわざこんなところまで、ご苦労なことだ。―――――― カ ッ ! ! (そう呟いた直後、唐突なフラッシュとともにその姿は消えた…) 」

ろろん「……ど、どうしたの…アルトン……?ろろんは…「ろろん」だよ……?この世界が大好きな「天使」で…――――― 」

飛電或人「……(ろろんの返答に一度は目を伏せ、再び向き直る)……ラフィエルから…ぜんぶ、聞いたよ。天使の世界に精通して…天使たちが住むという天界と、俺たち人間が住む世界を行き来する彼女なら、何か知っているんじゃないかって、いろいろ探ってもらったんだ。そして、"わかった"んだ…―――― 」

飛電或人「……ろろん、君は……「天界には存在しない天使」だったんだ。……いや、そもそも……君は「天使じゃない」のかもしれない。 」

ろろん「―――――――――――― ふ ぇ … … ? 」

テイルス「ちょ、ちょっ……待ってよ或人!どど、どういうことなの…!?ろろんが……天使じゃないかもしれないって…!?なんで、そんなこと… 」

ペコリーヌ「……?(皆の様子を窺い)皆さん……?いったい、どうしたんですか…? 」

ヒロ「………な、なんだって……!?(或人の話を聞いて)……奴が言うには……「ろろんちゃんは実は天使じゃないかもしれない」みたいなんだ(ペコリーヌに) 」

飛電或人「彼女(ラフィエル)は天界のあらゆる場所を調べ尽くしてくれたんだ。…学校にも、住居にも、「ろろん」という名前の天使、その在籍記録がどこにも全く残っていなかった。君のことを知っている天使は誰一人いなかった。…そして……その過去、白い翼と黒い翼の両方を持った天使がいた事例もなかったという。 」

ニコ・ロビン「…"天使"―――― それは天の使い。天とは即ち、「神」のこと。神話において天使とは、人間に神のお告げを知らせるという役目で登場するといわれているわ。……だけど……(ただ静かに、ろろんを見つめる) 」

飛電或人「……教えてくれ、ろろん…。君は、いったい「どこから」やってきたんだ?本当の君のことを、教えてほしい…… 」

ペコリーヌ「……えっ…?は、はぁ……(ヒロから話を聞き)えっと、それで……天使じゃないって、何がどうなるんです…? 」

ヒロ「………そこはまだ、俺もわかってない。(或人とロビンと対面しているろろんを見ながら)ただもしかしたら…天使じゃない何かだとしたら…もしかしたら何かここに…彼女の秘密が隠されてるかもしれない(周りを見て) 」


その時、ヒロの脳裏にある日の出来事が想起する――――


~ヒロの回想(Lemniscate)~

ろろん「そうだね~…ろろんもずっと地上でのんびり暮らしていたんだけどねぇ~。みんなが心配しちゃうから………?…………(あははと笑っていたが、徐々にその笑みが弱くなっていく) 」

ヒロ「………??どうした…?(心配そうにろろんを見る) 」

ろろん「……(…「みんな」…って……?…あれ、なんで、だろう……)………誰のこと、だっけ……(ヒロの耳に聞こえないほど小さくか細い声で呟いた) 」

ヒロ「…………どうしたんだ、なんか悩みがあるなら、聞くぞ?(聞こえていなかったため、心配そうに) 」

ろろん「……………!…う、ううん!なんでもない!よ? きっとお腹が空いただけだよ…っ!な、何か食べに行こっ? 」








ペコリーヌ「………そう…ですか。 ………なんででしょう……自分でも不思議なくらいなんですけど、私、全然びっくりでもなんでもないんですよね…。 」

ろろん「…………ろろんは……………ろろんは………―――――――――― 」

ろろん「……ろ、ろろん…ジ…ッ…は……パジ…ッ……ジジィ…ッ……――――(ろろんの青い瞳に一瞬、ノイズが走る) 」

テイルス「……ろろん…? 」

ヒロ「……………そういえば、あのとき…なんか様子がおかしかったような…みんなが心配するって言ったとき……そうか、みんなっていうのはそもそも…!(思い出し) ……驚きではない?そんな予感があったというのか…?(ペコリーヌに) 」

ろろん「……ジジッ……パジン…ッ……ろ、ろ、ん……は……ジッ、ジッ、……Ro……ron………?(右目に走るノイズの波が激しくなり、やがて青から赤へと変色を開始する) 」

ろろん「 ……ろ…ron……は……………!…あ゛っ………あ゛…ぁ………っ…… 」

飛電或人「……?ろろん…っ……!? 」


ノイズが走ったろろんの赤く変色した瞳に、うっすらと文字が浮かび上がる。そこにある文字は…――――――








―――――  SYSTEM ALERT  CODE:e5868de7949f  ――――






ろろん「―――――― あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ ぁ゛ ぁ゛ ぁ゛ ぁ゛ ぁ゛ ぁ゛ っ゛ ! ! ! !(その時、少女は今までにないほどの悲痛な叫びを上げる。叫びは人の肉声からまるで無機質な機械音のように、男とも女とも判別しがたいほどにまで、目まぐるしい変化を帯びていく…) 」

ペコリーヌ「……! ………ろろんちゃん……?(ろろんの些細な異変が気になり) あ、いえ、そうではなくて。ただ……私、思うんですよね。ろろんちゃんとは今まで、いろいろな時間を過ごしてきましたけど…そもそも、ろろんちゃんが天使だったとか私、そういえばあんまり気にしたことなかったなぁ、とか。(ヒロに) 」

ろろん「はぁ……はぁ……っ゛…!!!はっ……ぁ゛…っ………!!あ゛っ゛………!(自らの顔に両手を這わせる。まるで、自分が自分で無くなるかのような恐怖を覆い隠そうと、何度も、必死に、自分の顔がくしゃくしゃになるくらいに。そして…)――――― ダ ッ … ! ! (それ以上は何も告げず、颯爽とひとり階段を降り、更に奥の部屋へ逃げ込むように駆け出した) 」

テイルス「――――!!?待って、ろろん!!(逃げるように奥へと走り出した彼女に手を差し伸べるも、空しく虚空を掴んだ) 様子が変だよ…っ?明らかに、今までのろろんじゃない……!どうしたんだろう…っ…!? 」

ニコ・ロビン「ろろんちゃん…!?(血相を変えて走り出したろろんに驚愕する)……嫌な予感が的中しそうね…この奥地に入ってから、彼女の様子が劇的におかしくなったもの。それに、今まで見てきた点字のメッセージ……まるで、あの娘のことを指しているのかのようだったわ。この神樹と彼女には、何か…私たちの予想だにしない関係性があるんだわ… 」

ペコリーヌ「……!? ………!!! ろ…………… っ…!?(突然のことに言葉を失い)な…………なん……ですか、これ……… 」

飛電或人「……!待って、ろろん…ッ…!!……っ……!(彼女を連れ戻そうと伸ばした手が、その姿が消えた途端に力なく降ろされた)………教えてくれ、衛星ゼア… 俺は…何か"触れてはならないもの"に触れてしまったのだろうか………いや、そんなことは関係ない。…ろろんが、今まで明るかったあのろろんが、あんなに苦しそうになってる姿を…俺は放ってはおけない…! 」

ヒロ「………なるほど、それで驚かなかったってわけかい。ただ、その事実がどういう展開へと…!(ろろんの様子を見て)ろろんちゃん!(ろろんを見て追いかけようとするがとどまる)………やっぱり…(ロビンの話を聞き) 」

エスカルゴン「………へ、陛下……不味そうでGES……(とてつもない緊張感に委縮する) 」

デデデ「おん?おーい、どこへいくZOーY!?(一人颯爽と走っていたろろんへ呼びかける)……あの娘、腹でも下したかZOY? 」

エスカルゴン「どう見てもそんな感じには見えなかったでGEしょーが!! どうやら我々は、宝箱ならぬパンドラの箱に触れてしまったみたいでGES… 」

テイルス「と、とにかく…!ろろんを追いかけよう!あのまま一人にするのはとっても危険だよ!! 」

ニコ・ロビン「…ええ、そうね……奥にもまだ何かがあるみたいだし。きっと、この先で…すべての謎が明かされるはずだわ… 」

飛電或人「……行こう…―――― ろろんが待ってる…!(ヒロに強い眼差しを向けながら) 」

ヒロ「…!(或人の目を見て)…あぁ…! 」


そして彼らは、ろろんを追いかけるように最深部へと向かう。しかし彼らは…これから誰もが絶句するような壮絶な真実が待ち受けていようとは知る由もなかった――――




― ⠳⠴⠑⠀⠎⠀⠣⠐⠱⠥⠳ (- 森羅の階 -)・最深部 ―


― ⠱⠃⠻⠃⠀⠎⠀⠐⠣ (- 再生の儀 -) ―




豹変したろろんを追って彼らが辿り着いた先…そこには、これまでにない大きな地下空間が広がっていた。
下へ潜れば潜るほど、異様な空気が濃くなっていくこの神樹において…
彼らが立っているこの空間こそ、決して安易に踏み入れてはならない禁断の地であった。


見たこともない無数の赤い文字が光となって交錯する中、どくんどくんと心臓の鼓動のような音が空間に響き渡る。
幻想的な上部の空間とは反転し、異質にして、非常に不気味。
常人が長く留まれば吐き気や眩暈に追われるようでもあった。


そんな異空間の最果に、何やら巨大な影があった。近づくと、それはまんまるとした「卵」のようで…
しかしよく目を凝らせば、無数の糸で編まれた「繭」のようにも見えた。


テイルス「……なに、ここ……こんな、こんな…気味の悪い感じ、生まれて初めてかも…っ……(あまりの君の悪さに思わず口元を手で覆いながら、それでも少しずつ奥へと突き進んでいる) 」

ニコ・ロビン「…今まで私たちが辿ってきたところには、遺詠や点字が…人の手が加えられたような痕跡があったわ。けれど…ここは、なにか……違う…(全身に走る悪寒に、じわりと嫌な汗が滴る) 」

飛電或人「……ここは…本当に俺たちが住んでいる世界の一部なのか…?これじゃあ、まるで―――――!(辺りを警戒しながら進む最中、前方に見えた巨大な繭のような物体を発見して唖然とする)な、なんだ、あれ…っ……?「アレ」が…この神樹に隠されたもの、なのか……?(おそるおそる距離を縮めていく) 」

ペコリーヌ「………まだ……あるんですか………(気力ない声で) 」

ろろん「……はぁ……はぁ……っ………(そして、その巨大な球形物体の前で、四つん這いになって荒い息を零す一人の少女がいた) 」

テイルス「―――――!見て、あそこにろろんが…!! 」

デデデ「ほー…!なんZOYあれは!?ダイナブレイドの卵よりも遥かに大きいZOY!あれを持ち帰って調理すれば…さぞうんまい卵料理がたらふく食べられるに違いないZOY! 」

エスカルゴン「この親父全く危機感無さ過ぎるんだから…あんな不気味なもんお断りでGESよ!だいたい、あんなでっかい卵…ここからどうやって持ち帰るんでGESかー?(白々しく) 」


卵のような、繭のような、そんな巨大球形物体の背後に、何らかの赤い文字が刻まれている。
それは今までに見た点字とは異なる、まったく別の古代文字だった。


ニコ・ロビン「……!ろろんちゃ―――! (ろろんのもとへ駆け寄ろうとしたその時、ふと目にしたその赤い文字を前に足が止まった)……あの文字は……ひょっとして…「天使文字」…? 言い伝えでは、天使が使いこなしていたという古代文字の一種……実物を見たのは初めてだわ。流石の私も、何と書いてあるのかはわからないけど…… 」

ヒロ「……!ろろんちゃん!!(ろろんのもとへ全速力で駆け寄る)ろろんちゃん、しっかりして…!(四つん這いになった彼女の両肩を掴み、優しく抱き寄せる) 」

ろろん「…っは…ぁ……はぁ…はぁ……(ヒロに懐抱され、だらりとその首が垂れる。小さな頭を重たく持ち上げるように、首がゆっくりと上がっていく)……………わ……れ…ら……―――――(その時、蹲っていたろろんがひとりでに起き上がり、ロビンに代わるようにその天使文字の内容を語り出した) 」











ろろん「 ―――― われら ここより うまれいづる いまは まだ おさなき あかご ――――


ろろん「 ―――― やがてくる さいたんのひを いきふかく またれよ ――――


ろろん「 ―――― こもりうた きえしとき うまれるゆえん しるだろう ――――


ろろん「 ―――― すべては このしがんの おりをみおろす ――――


ろろん「 ―――― ひがんと ゆうごうむかえる そのひを むかえるため ――――






テイルス「ろろん…っ……!?……もしかして、あの文字を、読んでいるの……? 」

ヒロ「ろろん、ちゃん……?どうしたんだ、いったい…… 」

ろろん「…………――――――― やっと、"おもいだした"んだ…… 」

飛電或人「……「思い出した」………?(訝しむように、ろろんを見つめる) 」

ろろん「…ろろんには……なにも、なかったんだ…… かぞくも…ともだちも…すみかも……そして、「うまれたいみ」そのものも…… 」

ろろん「きおくに、なかったんだ。はじめから。めがさめたら、くもうえにいて、ぐうぜんめについたちじょうに、はじめてのきょうみをもって、そして、みんなのまえに、ろろんはやってきたんだ。 」

ろろん「みんなと、であって…この、しんじゅに、たどりついて、そして…いろんなぼうけんをして、かおすえめらるどをあつめて、また、ここへもどってきた。 」

ろろん「……でも、それは……"ひつぜん"だった。ろろんが、はじめてこのせかいにおりて、そして、いま、ここにたっているところまで。 」

ろろん「まるで……"そうなるように"、ろろんは、いきていたみたい。…それが、ろろんの、「うまれたいみ」、だったんだね…… 」

キャロル「————(前方で巨大に聳える繭のような"何か"、なんでもない親しい隣人だった筈の少女が読み上げた象形文字。それらを一度は見やるも、ただ一点『ろろん』のみを注視した。それらは何ら問題ではない、考えるべきは"一つ"だと自身に言い聞かせるようにじっと……) 」

テイルス「……??…ろろん……?きみは…何を、言っているの…??(彼女から紡ぎ出される言葉に理解できず、ただただ困惑の色を浮かべる) 」

ペコリーヌ「……っ……ろろん…ちゃん…………っ(手で両耳を塞ぎ、顔を伏せる) 」

飛電或人「どういうことだよ、それ…っ……? 意味が分かんねえよ…ッ! 偶然と思われた俺たちの出会いが必然だったって…?…それじゃあまるで、俺たちが過ごしてきた日々が、"誰かの思惑通り"みたいな言い方じゃないか…!そんなこと…本当はろろんだって信じていないはずだ…そうだろっ…!!? 」

ヒロ「―――――!?(…初めから、「なにもなかった」……!?)………違う……違う…!!ろろんちゃん……!!(ろろんの両肩を強く手繰り寄せ、正面と向き合って真剣な眼差しを繰る)そんなわけ、ないだろう…!?偶然とか、必然とか……そんなの、関係ない…!俺は、俺たちが……ろろんちゃんと過ごしてきた日々は、確かに本物だった!俺も、みんなも、君から数えきれないくらい幸せなひと時を貰った…!それは間違いなく…ろろんちゃん、君が君であること!君が「生まれた意味」そのものなんじゃないのか!? 」

ニコ・ロビン「私は…あくまで神樹で一緒に冒険をしてきたときの記憶しかないけれど…それでも、ろろんちゃんを見て何度も驚かされて、笑わされてきたわ。それはきっと、あなたがこれまで出会ってきたすべての人たちも、そう。貴女が過ごしてきた日々は…そんな、短い言葉で終わるようなものじゃないはずよ? 」

ペコリーヌ「(………!) …………誰ですか………ろろんちゃんを、こんな………こんなふうに………(各々の言葉を耳にして、再びろろんの姿を捉えながら) 」

テイルス「……ろろん…僕はね…僕はね?君と一緒にいられたこと、幸せだって思うよ?そしてこれからも、ずっと、お互いに幸せを分かり合うと思う。僕たちの冒険は、人生は、なにもカオスエメラルドをすべて集めることでも、神樹の謎を解くことでもない。その先にある、まだ見えない「幸せ」を、一緒に見ることだって…僕は、そう思う。…だから、そんなこと、言わないで…?ここは君のゴールじゃない…!! 」

ろろん「………………… み ん 、 な ……………―――――――― 」

ろろん「………ありがとう………でも……あ、はは……も、だめ、だ……からだ、いうこと、きかない、や……きっと、これが…"さいご"…なのかな……(目の前に佇む、その巨大な繭向かって手を伸ばす) 」

ニコ・ロビン「……!待ちなさい、ろろんちゃん!あなた…一体何をするつもりなの…っ…?(繭へと歩み始めたろろんを制するように大きな声を上げる) 」

ろろん「………わかんない……でも、「そうしなきゃいけない」って…あたまが、ろろんのからだを、うごかしてる…… なんだか、"とってもこわいこと"がおこりそうな、そんなきがする。でも、ろろんは…それでも、しんじてる。あの、せきばんにかいてあったことを…――――― 」




ろろん「 ―――――― "しあわせのみらい"が、あることを… ―――――― 」




シ ュ ル リ … ――――――― (ろろんが伸ばした手に反応したように、繭の一部が切り拓かれ、無数の糸が彼女の伸ばした手に絡みつく。そして…まるで彼女を連れ込むかのように、意図は彼女の身体を繭の内側へと手繰り寄せていく)


ヒロ「――――――!! ろろんちゃん…ッ!!!(ろろんの行動に呆気取られていたが、急いで我に返り彼女の手を掴もうと手を伸ばす) 」

ろろん「――――――――――――(繭へと引き寄せられる中、思わずヒロたちの方へと振り返る。その刹那、小さな瞳から小粒の涙が流れる。それが、彼らが見た、"彼女のさいご"だった――――――) 」


――――― ズ ブ ン ッ …(ろろんが取り込まれ、拓かれた繭の表面が元通り閉ざされたのだった)


飛電或人「……!?………そんな…ッ……! 」


――――― ズ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ … ッ … ! ! ! (空間が震動する。次第に激しくなっていく。天井より崩れ落ちる小さな瓦礫と砂塵。そんな最中、ろろんを取り込んだ巨大な繭が微かな光を帯び始め―――― ふわりと宙へ浮いた)


―――  ド  ゴ  オ  ォ  ン  ッ  !  !  !  ――― (浮遊する繭はそのまま天井を勢いよく突き破り、上へ上へと突き進む。まるで何かに吸い込まれていくかのように…神樹の最上部へと、昇っていく)


ヒロ「ろろんちゃ……!!?(繭に取り込まれるろろんの最後をその目に収め、懸命に伸ばした手が空しくも虚空を掴んだ)………っ……どうして……―――――!?(突然の地震に驚く)な、なんだ……ッ!!? うわっ!!(繭が天井を突き破ったことで落ちてきた瓦礫から退く)そんな……あいつ、ろろんちゃんを取り込んで……!! 」

ニコ・ロビン「……!(あの巨大な物体と、一つになろうとしている…?彼女の意思…?それとも――――)――――!!(動く気配を見せなかった繭が浮き出したことに驚嘆。天井を突き抜けていくソレを見据え、呆然と立ち尽くした) 」

デデデ「おうん!?あの娘、卵の中へ入っていくZOY!ひとり占めとはけしからん…!ワシも中に入れるZOY!!!(どたどたと繭へ走り出そうとするが)でぇはぁー!?!?!?(大きな地震に転倒してごろごろ転がっていく) 」

エスカルゴン「へ、陛下~!!タマゴが…!タマゴが、空へ飛んでったでGESよー!!(自身の衝撃に耐えようと近くの岩場に必死にしがみついている)あGEEEEEEEEEEEEEEE!!!(落下した瓦礫の一部が脳天に直撃) 」

テイルス「待って、ろろん――――うひゃあ!?(ろろんを取り込み、発光する繭に目が眩む)…そんな、ろろんが…――――!?こ、今度は何…!?……あ、あぁ……っ…!!(浮かび上がっていく繭に絶句する)どどっ、どうしよう…!?あの大きな真ん丸に、ろろんを連れ去られちゃった…!! 」

キャロル「   ビッ   (中空へ吸い込まれるように上昇して行く繭、暗黒に染め上げられた空を指差し、状況を把握しているのかしていないのか怪しい、依然として変わらない半目で声を張り上げる)どーするこーすると聞かれたら、”答えて”あげるが世の情け。世界の破滅を防ぐ為、少女の涙を守る為。愛と真実と切なさと心強さの悪を貫く、ラブリーチャーミーな通りすがりの仮面ライダー。 あの子は望んでいない、よってこれを救うべし 」

飛電或人「 …ッ…!外へ出よう!ろろんを取り込んだアレを追いかけるんだ!! 」

ペコリーヌ「……ぁ…………ぁ、ぁ………―――――――――――― ド サ ッ ! ! (失神を引き起こし、その場で倒れ込んでしまう) 」

ヒロ「…っ…!わかった……!?(倒れ込んだペコリーヌに慌てて駆け寄る)大丈夫か!?しっかりするんだ…!(そのままペコリーヌを背負い、全員で神樹を抜け出す) 」



カッチコッチな森・カオドラシル前 ―






神樹を脱出した彼ら。すると、ある違和感がそこにあった。……騒めく森、張り巡らされた冷たい空気…そして…――――― "黒く染まる空"。




ロー「……!(その頃、寄宿舎の医療室の窓から、突然変わり果てたその異様な空に目を細めた)…………嫌な胸騒ぎがする……ッ…… 」

不破諌「くそッ…!一体何がどうなってやがる!?(暗転した空にパニックとなり、喧騒する街中で彼らと同じく空を見上げた) 」

Su-Ga内閣総理大臣「え"ぇ"~~~……先程ケイオス東部を中心に発生した事が確認されております異常現象ですがーーーえーーー……避難指示ですとか、そういったことは現時点で考えておりません……えーーー……つきましてはーー……えええーーーーーーーー…… 」

ヨクバリス一家『ガタガタガタガタガタ(森の中に住まう愉快なリスの一家さえも、巣穴に隠れて怯えている)』

レム「………??(寄宿舎の外で洗濯物を干していた)変ですね…今日の天気予報は快晴のはず…ですが…… 」

吉良の同僚「残業なんてやめとけやめとけ!今はコーラを飲めばげっぷが出るってぐらいはっきりとわかるやべぇ事態なんだッ!家に帰ってファミコンでもしてなよォォ~~~~ッ 」


ギ ギ ギ ギ ギ ィ … ッ … (神樹上部にある大きな枝木が軋みを上げながら動き出す。枝を伸ばし、葉が広がっていく。その中に、丸く小さな何かが実りだす)


鱗滝さん「 パンッ (Su-gaに平手打ち)判断が遅い。 」

北村「そ、空が!!う…うわああああああああああああ(うろたえてる) 」

リム「…………(高台より、カッチコッチな森の中央にそびえ立つ巨大な神樹を睨みつけるように見据えていた) 」


ジ ュ プ ン ッ … ジ ィ ュ ル ル ル ル … … ッ … (グロテスクな音を鳴らしながら、丸々とした得体の知れない何かが徐々に肥大化していく。それは宛ら「 卵 」のようだった。)


ちゃちゃまる「 ぴ え ん (一方その頃、ちゃちゃまるは一人森に取り残されていた) 」

ミファー「また………世界に、厄災が……(同じ頃、水の国にて異変を見上げていた) 」


……ビ…キン…ッ……ビキ、パキ…ィッ……―――――  パ  キ  ャ  ア  ァ  ッ  !  !  !  (「 卵 」の表面に亀裂。黒い裂け目から、大きな「人間の手」が割って出てきた。君の悪い粘液を纏ったその大きな「手」は、液を垂らしながら更に伸びていく。そして…―――――)









「 卵 」 → 粋狂の嬰「  ギ ュ パ ァ … ッ … … !  ( 「卵」より出でし手の主はその素顔を露わとする。神樹に実った「卵」から産まれたのは、とても大きな大きな「 赤子 」。瞳も開かず、毛も生えず、爪もなき純粋な人の子の姿をした、巨大な「何か」。) ジ ュ ル … ズ ル リ … ッ … … ! (あらゆる常識や摂理に反した異形の化け物が、神樹より次々と孵る―――) 」




ハンネス「(例の顔) 」

ベジータ「(例の顔) 」

ベネット「(例の顔) 」

ヌマクロー「(例の顔) 」

飛電或人「はっ、はっ……!(神樹から飛び出してくる)…何だ、この感じは――――――!?(頭上に感じた気配に神樹の上部をばっと見上げる)………な、な……なんだよ、あれは……――――――― 一体何なんだ、「あれ」は…ッ…!!?(身の毛もよだつ異形の怪物、巨大な赤子にかつてない戦慄を覚える) 」

ウルボザ「一難去って、また一難………まったく、どうなっちまってるんだい、この世界は。(砂漠地帯にて) 」

粋狂の嬰『 ぁ ー 、ぅ゛ ー … … (「卵」の外殻を破り出でた巨大な赤子たちが次々と地上へ降り立つ。中には羽もなく空を飛ぶ者や、蜥蜴のように神樹の表面を這いずる者もいる。各々の化け物が、喃語しながら蠢き始める)』

ヒロ「…………ろろんちゃん……!!!(ペコリーヌを背負ったまま走りながら、先ほどの光景を思い出す)彼女はあの時、泣いていた……本当に、望んでいたのはこんな…ことなのか…? 」

ニコ・ロビン「そん―――――ッ!!?(目の前に広がる絶望的な光景、そんな地獄絵図に思わず口元を手で覆った) 」

テイルス「…あ、ぁ……っ……?…噓、だよね……っ…?こんなの……僕たちが見ているものって……ほんとの現実なの…?……こんなの、悪夢だ…っ………ぁ……(空を埋め尽くすほどに生み出される大きな赤ん坊たちに想像遥か絶する恐怖を感じ、頭を抱え込みながらしゃがみ込んだ) 」

リーバル「……やれやれ…… 毎度毎度、忙しいねぇ。…まっ、退屈しなくて何よりだけど。(どこか上空にて、異変・異物を比較的間近で目撃していた) 」

デッドプール「Oh……shit!!(寄宿舎の屋上に腰を下ろし、スコープ越しに最後の審判を体現したかのような光景に、宇宙一無責任なヒーローは舌打ちした)こんな事もあるだろうから公用語を英語にしようって提言したんだ。そうすりゃここが新宿になることはなかったろうよ。盛るラテ見てるか?これが盛りに盛った結果だよ(カメラ目線) ゴンゴンゴン(おたまで鍋を叩き警鐘を鳴らす)エマージェンシーエマージェンシー。住人各員に告げる、今すぐPCのデータを消すんだ。逃げてからオナ用画像に気づいて削除しに戻るとかなしだぜ 」

粋狂の嬰『      だ    ー      (赤子たちの小さな口がぐっぱりと開かれ、歯をむき出した。口内から溢れんばかりの涎を垂らし、彼らは―――――目に映る生命に向かって、一斉に"食らいつこうと襲い掛かった")』

たけし「う、うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ―――――――――――――― 」

キャロル「——————キュッ(帽子を両手で整え、絶望が質量を伴って空を、そして地上を埋めつくさんとしている光景には目もくれず、神樹の中心を見据えた)————パイオツケイデーなお姉ちゃん。ろろんは今も"あそこ"にいると思う? 」

ニュースキャスター「えー!ここで臨時ニュースです!たった今、上空に巨大な赤ん坊のような姿をしたバケモノが大量発生しました!!現在政府が緊急事態宣言を発令し、これを対処するとのことで―――――う、うわああああああぁぁぁ!!??ば、化け物が現場に!!? カメラヲトメロォーッ!!! ギャアアアアアアアアアアアア―――――― ザアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア(以降、番組を映したテレビは砂嵐に見舞われる) 」

せがた三四郎「はァァァ————!!(咄嗟に横から飛び出したけしをタックルで吹っ飛ばす。その際に自らは避けそびれ肩が大きくかじり取られた)ぐッ…… なんということだ、これではせがたゲームチャート『バッドエンド度』が満点になってしまう……セガサターンを愛する者として、なんとしてもスクエニの野望は阻止しなければ……! 」

リュカ「い、いったい…何が起こるんです…!?(ガクガクブルブル) 」

かーびー将軍「  大  惨  事  ベ  ビ  ー  ブ  ー  ム  だ   」

メタナイト「突然空が暗くなったのも、突然赤ん坊共が押し寄せてきたのもすべて私の責任だ……だが私は謝らないッ!!!ウワアアアアアアアアアアアアアアア(戦艦ハルバードに大量の赤ん坊がくっつき、共に森へ墜落した) 」

ジョナサン・ジョースター「逃げるんだよォ!スモーカーッ!!どけーッ、ヤジ馬どもーッ!! 」

ネス「見てこいリュカ 」

クック「元グリーンベレーの俺で敵うもんか……(諦め) 」

スモやん「悪ィ…ガキどもが俺のアイス食っちまった。来世ァちゃんと食えるといいなぁ…(遺言)(ジョースターと一緒に赤ん坊たちから逃走中) 」




ニコ・ロビン「こんな光景………!(キャロルの言葉にはっとなり、ふと神樹の最上部を見上げる)……もしかして…「アレ」じゃ―――――― 」


ロビンが目で示した先――神樹の最上部――に、彼らが最深部で見たあの繭のような物体が存在していた。おそらく、地下最深部から天辺にかけて昇ったのだろう。しかし繭は腐食したような黒味を帯び、その中心部が不気味赤い光を常に放ち続けていた。


パラガス「何もかも狂ってる……、ここは地獄だ……。もう何もかもおしまいだぁ、かわいそうだがブロリー……お前の力を持ってしてもどうすることもできん。あーーーう 」

門矢士「……世界が、大分歪みを帯び始めている…。この世界の消滅の間際を目にするのは、これで「二度目」になるか…(何処かの場所にて、その地獄ような光景を真に当たりにしていた) 」

ブロリー「壊れるのは後にしろ親父ィ…道を進まねば俺はこの星を破壊し尽くすだけだァ…! 」

キャロル「いやでけー自覚あったんだ————。(ロビンに一瞥をやり、目先を追って赤く点滅するそれを見上げた) パンッ (顔を両手で叩いて乾いた音を打ち鳴らし自らに一括を入れると、それが『当たり前』であるように小さな背を前へ進めた)—————よし、行こう 」

パラガス「ま、待ってくれ~~!! 」

ヒロ「………あそこに、ろろんちゃんが…!?(ロビンが示した先の繭を見て) 」

ペニーワイズ「………あ、ちゃちゃまる置いてきちゃった。ま、いっか(ぇ 」

パラガス「助けて! ベジータ王!!  お助けください!死ぬ! 死ぬ! 死ぬのはイヤだ!!イヤだっっっっ!無駄だ! 無駄だ!!  ブロリーのいのちひとつで何が変わろう!? 」

ブロリー「……………バイバイ、親父ィ…… 」



ブ ワ サ ァ ッ … ! ! (繭から、二つに重なる大きな白い翼が――――)


ブ ワ サ ァ ッ … ! ! (―――その反対から、二つに重なる大きな黒い翼が生え出でる)


巨大な繭より出でる四対の「翼」が大きく広がっていく…そして、更にその内部より…翼の主がようやく姿を顕現する。両腕が翼そのものと化した、女形(めがた)の巨人。その相貌は宛ら天使であり、あるいは女神であり、あるいは―――――







再生の翼「  オ゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ッ゛ ! ! ! !  (―――― 世界に終焉を齎す悪魔のようであった) 」




飛電或人「あの丸いのは――――?……!!?(繭から生え出でる四対の翼に言葉を制し、じっとのその行く末を見続けていたが…)―――――!!?(繭から誕生した「母天使」をその両目に捉えて、唖然と口を開いた)…………まさか、あいつが……―――――「 ろろん 」………なのか…ッ…?! 」

テイルス「そんな…っ………!う、ううん……無茶でも、行かなきゃ……!だって、あそこにろろんがいるんなら―――――!?(ふと目を離したすきに、繭から翼が生えていた。その事実に目が釘づけされ、事の成り行きを見続けていたが……)………ぁ、ぁ…っ………?!(その先にあったのは、絶望。もはや面影もなく姿形を変えた天使――ついさっきまで「ろろん」だったもの――に、恐怖で全身が震えあがった) 」

ヒロ「…………!?(女形の巨人を見て)…………そんな事、望んでなかっただろ……!!(拳を握りしめ、体を震わす) 」

ニコ・ロビン「……っ……!?……まさか、あれが……あの繭のようなものと一つになった…ろろんちゃんの成れの果ての姿…なの…っ…? ……これが……古代の王や民たちが恐れいてた、「ひかり」の正体……!そして……「しあわせのみらい」とは…―――――― 」


――― すべての生命が死を迎え、息絶える未来………"死合わせの未来"……ッ…! ―――


デッドプール「(一度画面が消失したチャンネルが復活する。 そこにはテレビ局に駆けつけ赤ん坊型の怪物と戦う奴……いや、奴らの姿があった)あーあ!!こんな時スパイディがいたらこんな正統派ヒーロー派ツラしなくて済んだのにな!!BUMG!!(ニュースキャスターを引き摺りながら赤ん坊へ発泡)あーあー、こちらデッドプール。世界を114514回救った実績のあるトップヒーローデッドプール!テレビをご覧のみんなに大事なお知らせだ!今すぐ最寄りの政府軍支部へ急げ、俺ちゃんが輸送車手配する様仕向けたからな!足腰が悪いジジババァがいたら冬のナマズのように担いでやれ!! 」

キャロル「(足を止めた、止めざるを得なかった。立ち向かうものが何なのか、それを認識し、受け止め、自らを奮い立たせる時間を必要とした)————。(『それでも』)————信じてるって言ったんだ。この先に幸せの未来があることを……そこには『あの子』がいなきゃいけないんだ。少なくとも、ろろんが望んだものでないといけない。世界の終わりが来ても、どんなに世界が絶望に染まっても……ろろんなら——————(回想する。かつてインフィニットに、一人の例外もなく打ち倒そうとした世界の敵に唯一、笑みを浮かべて正面から向き合ったろろんの姿を) 」

ベジータ「サイヤ人王子!ベジータが相手dふおおぉっ!? ドヒューーーーーンッ!! (巨大な赤ちゃんに岩盤へ叩きつけられる) 」

キャロル「———————私達の友達のろろんなら、"こうした"って知っている     >>バシィーン!!!!!<< (振り向き側、某動画の様に初めはヒロ、テイルス、アルトと順に顔を引っ叩きロビンは例外的に胸部を引っ叩いた)———だから……だから狼狽えるなッ!!世界中のほっとんどが狼狽えている、ニュースキャスターが、総理が!飽きるほど狼狽えている!! 友達がこんな時狼狽えてなんになる小僧!! 」

飛電或人「―――――…"そうだ"…っ…!!(キャロルの言葉に突き動かされるように、ぐっと拳を握り締め前へと踏み込んだ) 俺は、間違っていた…ろろんが何者なのか?そんなこと、最初からどうでもよかったんだ… 「あいつ」は俺たちの大切な仲間で、友達だッ!! これまでだって、これからだって…!!ろろんは、「ろろん」なんだ…ッ…!! …だから、助ける…!たとえ、この身がどうなろうと……ろろんが望んだ"しあわせ"のために、俺はどんな絶望だって乗り越えてやるッ!!

ニコ・ロビン「……そうね…。歴史が隠した真実、因果…そうした過去じゃない。私たちは、あの娘と共にいる"現実(いま)"を直視しないといけない。そして、考えなくては……今、私たちがあの娘のためにどうすべきかを。

ヒロ「ぐっ…!(キャロルの言葉を聞き)……そうだ、俺たちがやるべきことは………彼女を、救う…!!

テイルス「…ごくり…っ…(息を呑み、眦を決して天辺の「母天使」から決して目を逸らさず、ただその一点を強く見据えた) ……僕なら、わかる。ずっと傍にいたから……―――― こんなことは、ろろんの望んだことじゃない! みんなを…!心の底から幸せにしたいと!誰よりも強く願い続けたろろんなら!! だから僕たちも傍にいて信じてきたんだ…!(カオスエメラルドを手にする) 」

飛電或人「……行くぞ…――――― み ん な ッ ! ! ! 」

再生の翼「 ァ゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ッ゛ ! ! ! ! (天使は地上へ堕天する。世界を、終焉へと導くために―――――――) 」




……ジジッ………ジ、ザ、ザザッ……――――


アコール「報告:001 空像の使者「ろろん」の存在を認識。観測の為、特異点「ヒロ」に随行するように誘導することが決定された。 」


ザァ…ジ、ジッ……


アコール「報告:002 使者の誕生に伴い変異地「神樹」の存在が出現。記述事項に履歴が無い為、調査を開始。 」


パジッ……ジジンッ……ジ…ッ……


アコール「報告:003 Regeneration system「- Roron -」の起動を確認。SYSTEM ALERT "CODE:e5868de7949f "が認証された模様。世界に破滅を齎す「繭」の活性化を阻止する必要があると考えられる。 」


ジジッ、ジッ……ザ、ザザァ…ッ…


アコール「報告:004 ロストアーカイブより「繭」の記述事項を引用。CDEP61116102と類似しているケースを多数確認。今回の事象との違いについて照会中。 」


ジゥッ……ジッ、ジン…ッ…


アコール「報告:005  「- Roron -」の活性化を確認。殲滅指示が無い為、観測保存対応とする。転移反応が上昇した場合の作戦を立案。 」


ザ、ザ、ザァァァ…ッ……


アコール「報告:006 立案作戦を決行――――― 」


ピ チ ュ ン ――――――――――――



カッチコッチな森・カオドラシル ―




粋狂の嬰『 ぁ ー 、ぅ゛ ー … … ―――― だ ー … ! (暗夜の空より、数多の赤子たちが牙にも似た醜悪な歯をむき出し、地上にいる者たちへ食らいつこうと襲撃する)』

ニコ・ロビン「三十輪咲き(トレインタフルール)!“クラッチ”!(赤ん坊の体に30本の手を咲かせ、首・腕・足を掴み、体を反り返らせて骨を折る)…っ……!あの娘(ろろん)のもとへ行くにしても、この敵の数を前にしちゃ…彼女には辿り着けないわ…! 」

ネイマール「やめるンゴー!!!(両足から食べられそうになる) 」


キ ュ ン ――――― ド ド ド シ ュ ア ア ア ア ァ ァ ア ア ア ー ー ッ ! ! ! (どこからともなく飛んできた三つの閃光が、上空より降り注いでくる赤子たちの一部を滅した)


レジロック「ボンボンボン…ッ…―――― ジ、ジジ、ゼ、ゾ… ! (閃光が飛んできた方角にいたのは、神樹に巣食っていた番人たちの姿があった。)ズンズンッ… ! ! キュガアアアァァァ…―――― バ シ ュ ゥ ウ ウ ウ ン ッ ! ! (両腕に光を収束させ、ヒロたち…ではなく、なんと赤子たちに“はかいこうせん”を放ち殲滅していく) 」

テイルス「いったい、どうすれば…――――うわあっ!?(閃光の爆風に驚き跳び上がる)すごい爆発…今度は何が……!?あ……あぁ…! 」

テイルス「僕たちを襲ってきたあいつらまで……っ?!……ど、どういうこと!?(自分たちではなく、赤子たちを攻撃する番人たちに目を丸くした) 」

レジアイス「レッ、レジアイス ! レジアイス ! ! (“れいとうビーム”で赤子たちを氷漬けにしていく) 」

粋狂の嬰『ぶ ぶ ぅ … ぅ ぎ … … ぁ゛ ー …! (目と思わしき部位から稲妻のような閃光を放ち、地上にいる者たちを焼き払おうとする)』

レジスチル「ピロピロピロ…スチチチゥ… ! (赤子たちが放つ歪な光をその頑丈なボディーで受け止め、テイルスたちを庇う) 」

ニコ・ロビン「……!!彼らは……――――!…ひょっとして…… 」

レジドラゴ「ザックド… ! !  ギュンギュンギュン…――――― バ シ ュ ゥ ゥ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ン ッ ! ! ! (竜の口内に収束したエネルギーを光線として放つ“ドラゴンエネジー”で赤子たちを返り討ちにしていく) 」

レジエレキ「ジ、ジジジッ… ! !   シ ュ ン ッ ――――― シ ュ ッ ――― シ ュ ン ッ ―――― シ ュ ン ッ ! ! ! (目にも留まらぬ神速移動で赤子たちを翻弄しつつ、彼らを感電させて身動きを封じる) 」

粋狂の嬰『 ぎ ゃ ぎ ゃ 、 ぁ゛ ー … ぉ ぅ ぎ ゃ … っ … … ! (突如現れ出でた番人たちの攻撃を前に、次々と撃ち落とされていく)』


……ズッ、ズッ…―――― ズ ズ ズ ズ ズ ズ ゥ ン ッ ! ! ! (番人たちが巨大な赤ん坊たちと交戦する最中、大地が地響き地面が大きく盛り上がる。大地の裂け目から巨大な腕が出現し、その腕にある三本指が上空の赤子たちを数匹鷲噛んだ)


レジギガス「 ズ ッ ゴ ゴ ゴ ゴ ォ … ッ … ――――― レ レ ジ ギ … ギ ガ ガ ガ ガ ッ ! ! ! (巨大な腕の主―――「太古の王」がついに目覚め、手に掴んだ赤子たちを“にぎりつぶす”。そして、真っ向から無数の赤ん坊たちへ抵抗するかのごとく、5匹の番人たちと共に進撃していく) 」

ニコ・ロビン「……(これまでの番人たちの行動を思い返し、ある一つの事実に辿り着く)……あの番人たちは神樹を守っていたわけじゃなかった… 彼らは、あの神樹に封印されていた繭のようなものが再び目覚めないように管理していた…そして、この最悪の目覚めを、鎮めようとしているんだわ。古から続く「王」からの使命に則って… 」

飛電或人「…そうだったのか……(ロビンの言葉を聞き、進撃していく番人たちを他所目に神樹の遥か上層を見上げる)とにかく、敵の数が少なくなった今がチャンスだ!今のうちに、ろろんのもとへ向かおう!\ウイング !/ (フライングファルコンプログライズキーを取り出し、ボタンを押す) 」

テイルス「…そっか…じゃあ、彼らにはただ、僕たちを危険な目に合わせないように追い出そうとしていただけだったんだね… ……!うんっ…!(或人の合図を受けて尻尾をプロペラのように振り回し、空へと飛び出す) 」

飛電或人→仮面ライダーゼロワン(フライングファルコン)「 \オーソライズ !/ (キーをドライバーに装填) \プログライズ !/ \Fly to the sky !/ \ フライングファルコン ! / \Spread your wings and prepare for a force./(隼の力を借りた姿、仮面ライダーゼロワン「フライングファルコン」へ変身) ジ ャ キ ィ ン ッ ――― ブ ワ ァ ッ ! ! (両肩の翼を広げ、神樹の表面に沿って空へと飛翔する) 」

ヒロ「…………そうか、奴らには申し訳ないことを………(ロビンの話を聞いて)…行くぞ!(土で作ったヘリに乗り、空へ飛び立つ) 」

ニコ・ロビン「これはもう、彼女だけの、そして私たちだけの問題じゃない。世界の運命がかかった、私たち全員の戦いね。 百花繚乱(シエンフルール)“ウイング”!バサッ、バサッ…!(背中に100本の腕を翼の様に咲かせ、宙へと羽搏いていく) 」

再生の翼「  ―――――― ィ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ッ゛ ! ! ! (両翼より歪な光が発光する) 」


メ キ メ キ メ キ ィ … ッ … ――――― シ ュ ド ド ド ド ァ ッ ! ! ! (再生の翼の力により、神樹が急激な速さで成長する。枝木を大きく伸ばし、鋭利な先端で空へと駆け上がった彼らを突き刺そうと次々に襲い掛かる)


仮面ライダーゼロワン(フライングファルコン)「はッ―――ふんッ――――くぅッ―――――はああぁッ!!(突き出てきた枝木を華麗に掻い潜りながら、更に上へ上へと目指すように飛び続けていく) 」

テイルス「わわわっ…!危ない――――“カオスコントロール”!!(咄嗟に取り出したカオスエメラルドの力を発動し、時空を一時的に歪めて空間転移を齎し、突き刺される寸前で回避に成功する)神樹が…!僕たちを行かせないとしている…!?でも…負けるもんか!! 」

ヒロ「…………ただのヘリだと思うな!(土で生成したミサイルをヘリから発射し、全員に襲いかかってくる枝木を迎撃する) 」

ニコ・ロビン「っ……!!“クラッチ”!!(こちらに向かって伸び出る枝木に対し、100本の手を生やして手折っていく) 」

ちゃちゃまるミサイル「 ぴ え ん (ミサイルに紛れて枝木に向けて発射され、ヒロの身代わりとなる) 」

現場猫「照準、ヨシ!撃てー!(ちゃっかりヒロのヘリに乗って助手席で指差している) 」

キャロル「よっこらせむやざ(ちゃっかりレジドラゴの龍腕部に挟まり、タル大砲で吹っ飛ばされる数秒前の様な状態で上空を指差す)んにゃっぴ、マスターボール持って迎えに来るからそれまで頑張って(番人一同へ手を振った刹那————) BOM★ (レジドラゴの腕から上空へ流星の如く『射出』された)————合技・うごくだいもんじ————(四肢を大の字に広げ全身に炎を纏い、手裏剣の様に回転しながら襲いかかる木の根を焼き払っていく) 」

ムスカ「樹の根がこんなところまで!?一段落したらすべて焼き払ってやる! 」


――――――――――――はぁッ!(枝木に対し、どこからか爆弾矢が放たれてきた)


粋狂の嬰『 あ ぅ あ゛ … は ぁ゛ ー  … ! (今度は滞空していた赤ん坊たちが神樹に沿って飛び上がっていく彼らに気が付き、彼らを獲物と判断し手を伸ばし、唾液を垂らしながら襲い掛かる)』

クシャナ殿下「どうしたラピュタ王!こんあものかッ!焼き払え!!焼き払え!!!!オラ!!!!(執拗にムスカの脛を蹴る) 」

令和「\シュワキマッセリー/ やだーーーー!まだ明るいニュースが一つもないのに私(令和)ごと世界が滅ぶのは嫌だァァァーーーー! \シュワキマッセリー/ (空から降臨し枝期に向けソーラービームを1ターンで放ちテイルス達の道を切り開こうとする) 」

やっぱつ令和「はっはっはっは!見ろォ人類がゴミのようだ!ハッハッハッハ!(触手の様なタラバガニを無数に伸ばし回復アイテムとして地上の戦士達へ差し伸べる(いらない)) 」


ダン――ダン―――ダン―――― ド ヒ ュ ン ッ ! ! (その時、神樹の表面を強く蹴り上げるような音が轟き、何者かの影が飛び出した)


リム「――――シュボッ、ボォァアッ… ! ! !(燃え盛る両脚"のみ"で神樹を駆けあがり、表面を強く蹴って空へと身を投げ出すように飛び出した。そして…)―――――っ゛!!!!(灼熱の右脚でキャロルの背後から迫る一匹の敵を焼き蹴り、更に他の赤子たちに火が伝染するようにその一体をそのまま蹴飛ばし、他の赤子へ激突させた)    ん    (いつもの無表情でキャロルにサムズアップを与えると、そのまま背から地上へ落下していった) 」

いらない扱いをされた無数のタラバガニ「誠に遺憾である 」

ロー「――――“ROOM”――――(突然空中に、刀を振りかぶった状態のまま出現し――――)――――“切断”(アンピュテート)ッ!!(直線状の赤ん坊たちを真っ二つに切断していく)――――行けッ!!(ロビンたちにそう叫ぶ) 」

ニコ・ロビン「―――――! ありがとう…!(リムやローの援護を受け、赤ん坊たちを掻い潜る) 」


ザ キ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ン ッ ! ! ! (そして令和が現れた直後、(案の定)これ見よがしに何かが令和を真っ二つに切断)


オルガ・イツカ「——————俺は総動団団長……オルガ・イツカだぞ……!こんなガキ共なんてことはねェ >> グランド・オルガァ!! << (バックルにカードを装填。時空ドイラバーのパワーで全ての総動団員を召喚し、それぞれがやたらカラフルなオーラを身に纏って粋狂の嬰と正面衝突し爆散する) 」

省エネLEDライトまで光量が下がった 令 / 和 「 ど う し て ………… 」

仮面ライダーゼロワン(フライングファルコン)「キュピーン ! \ フライングインパクト ! ! / おりゃあああああぁぁぁーーーッ!!(装填されたキーを押し、立ちはだかる赤子の一体、その大きな片手に両足で組み付き、回転しながら投げ飛ばす。そして追撃のライダーキックを炸裂させた) もうすぐ天辺だ…ふんばれぇッ!! 」

ヒロ「イーリーヤッホー!!!!!(ヘリの上にあった砲塔から大砲がちゃちゃまるミサイルを巻き込んで枝木を粉砕する) 」

マクギリス「祝え!!マクギルス・ファリドの元に神羅の英雄『セフィロス』は蘇った!! 」

世界中から集められたソルジャー共「おお!セフィロスだ!!セフィロス!!我々の勝利だ!やった!!セフィロス!!セフィロス!! キャッキャ 」

海馬瀬人「俺は総動団員社長!海馬瀬人だ!!攻撃力2000程度の雑魚モンスター如きに臆する俺ではないわッ!!俺が!この手で!!倒すッ!!! 粉砕!玉砕!!!大喝采いいいいいいいいいいいッ!!!!!(スーパーマンさながらのポーズで飛び出し、赤ん坊にダイレクトアタック(物理)) 爆 ☆ 殺 ! (その直後赤ん坊を道連れに爆散する) 」

リーバル「やれやれ……まったく。……どこまでも、世話の焼ける赤ん坊どもだ。(爆弾矢を放った本人が滞空している) 」

キャロル「  グ  ッ  ちゃん  (両腕でサムズアップをリムへ送る。砂漠で命運を共にした親友との間に冗長な言葉は不要、ただこれだけでよかった) 」

はらぺこあおむし「あ~~~~~~~~~~~~~~~~(召喚されるや否や神樹からゆっくりと落下していく) 」


― カオドラシル・頂点 ―


ヨクバリス「おいもっと出番くれよ(全く関係ないリスがオルガに召喚されジャイロボールで赤ん坊に突っ込み『だいばくはつ』する) 」

再生の翼「――――――――――(巨大な女形の天使は四翼を羽搏かせながら、ついに天辺へと到達した彼らと静かに対峙する) 」

テイルス「ヒュルルル…スタッ……(ついに神樹の天辺へと降り立つ)………ろろん…っ……(改めて対峙する巨大な天使を前に、もはや慄きはしない。どんなに姿形が変わろうと、運命が残酷であろうと、目の前の友達を救うために、眦を決する) 」

セフィロス「―――――――――――――ようやく、ひとつになれる。(遥か高くから降臨してきた) 」

仮面ライダーゼロワン(フライングファルコン)「(テイルスたちと共に神樹の頂点へ踏み込む) ろろん……お前を止められるのは ――――――――― 「 俺たち 」だッ!!! \シャイニングジャンプ !/ (シャイニングホッパーキーを取り出し、ボタンを押す)  」

キャロル「   ┣¨   ン  ッ ッ ッ ……. ・ ・  ・ (金属をコンクリに打ち付けるが如く重低音を鳴らし、右足、左膝、左拳を地につけスーパーヒーロー着地。 衝撃の余韻が去ると、上体を上げかつての友人と対峙した)—————私の知っている友達はな、世界の敵に『こうする』んだ……。 」

仮面ライダーゼロワン(フライングファルコン)→仮面ライダーゼロワン(シャイニングホッパー)「 \オーソライズ !/ (キーをドライバーに装填) \プログライズ !/ \The rider kick increases the power by adding to brightness !/ \ シャインニグホッパー ! ! / \When I shine, darkness fades./(闇を照らすただひとつの光 ――― 仮面ライダーゼロワン「シャイニングホッパー」へ変身) 」

ニコ・ロビン「スタ…… ………(黙して目の前の母天使を見上げている) 」

ヒロ「…………ろろんちゃん。必ず君を止めてみせる! 」

セフィロス「………〝母さん〟………また、邪魔者が現れたよ。(母天使の傍らで) 」


【☢CAUTION☢】――――― Vs. 再生の翼 ―――――【☢CAUTION☢】




再生の翼「 ヒ ギ ュ゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ァ゛ ッ゛ ! ! ! (耳を劈くほどの大きな叫びと共に、声が波動となって飛ばされる。破滅の波動は触れるものすべてを吹き飛ばし、凄まじい痛みを齎していく) 」

テイルス「うわあああぁ!!(波動に吹き飛ばされ、枝木に強く激突する)いたたた…っ……!すごい、声の衝撃……?(でも…僕にはなんとなく…ろろんが"泣いている声"にも聞こえる……)……待っててね、ろろん。きっと、もうすぐ……!(カオスエメラルドを握りしめる。これまで彼女と幾度と冒険し、共に集めてきた奇跡の宝石を。) 」

ニコ・ロビン「きゃん…っ…!!(強い波動に吹き飛ばされるも、神樹から落下しないように何とか耐え凌ぐ)はぁ…はぁ……これが…世界の望んだ結末……いいえ、そんなことはないわ。私たちの結末は…私たちの手で掴むもの。ろろんちゃん…あなたも………!(両腕を交差し、最後の戦いに臨む) 」

仮面ライダーゼロワン(シャイニングホッパー)「ぐッ…うゥ…ッ……!!(吹き飛ばされまいと強く両足を踏み込み、衝撃に耐える)は、ははは……こんな時に思い出すよ。ろろん…君と過ごしてきた日々をさ… 俺の大爆笑ギャグでも笑わなかったみんなを、君はその笑顔でいとも簡単にみんなを笑顔にしてきた。羨ましかったよ…でも、わかるんだ。だって俺も、君のおかげで何度も笑顔にされてきたから。(片膝に手を突きゆっくりと身を起こす) 」

ヒロ「うおっ……!!(ヘリが吹き飛ばされ、壁に叩きつけられる)………クッ、こんな…!(ボロボロになりながらヘリから出てくる) 」

セフィロス「母さん………ああ……〝悲しい〟んだね。わかったよ………終わらせないとね。――――――――――――― ヴ ァ サ ァ ァ ッ ! ! (背に黒い片翼を生やす)……母さんを悲しませるものは……………ぼくが許さない!(黒い片翼から無数の黒い羽根がミサイルのように放たれ、無数のそれは鋭いナイフのように、再生の翼に迫ろうとする者達を襲撃する) 」

キャロル「(咄嗟に両腕を交差し衝撃波によるダメージを半減、しかし吹き飛ばす力には抵抗せず後方へ飛び退き、枝木に両足を付ける)——— Voltage second ——— (踵から細く圧縮された高圧の火を噴出、上空へ飛び熱光のアーチを描き顔面から母天使へ急降下していく) 」

再生の翼「 キ ュ ン ――――――― シ  ュ  ド  ア  ア  ァ  ッ  !  !  !  !  (双眸が赤く発光したと思えば、全身から触れるものを滅する閃光が八方へと放たれた) 」

ニコ・ロビン「……!!千紫万紅(ミル・フルール)“花傘”(ハナガサ)!(咲かせた1000本の腕で神樹の葉を刈り取り、それを集めて傘代わりにしセフィロスからの攻撃を防ぐ) 」

仮面ライダーゼロワン(シャイニングホッパー)「ピピピ…―――――はっ!!(視覚情報からセフィロス、そして再生の翼の一挙一動をラーニングし、次に彼らが取る行動を予測して瞬時に対処パターンを選出。同時に1秒以下の速度で最適解を導き出し…回避不可能と思われたカレルな攻撃の嵐を掻い潜り、再生の翼へと接近する) 」

キャロル「———— チッ (小さく舌打ち軌道変更、直角に落下し母天使より十数歩手前の床へ両腕を付け地に伏せる様にし着地、閃光が頭上を駆け抜ける。) ギュ  オ ッ  んらァ!!(逆立ち、炎熱を灯しブレイクダンスの如く炎の光輪を複数描く蹴りを放ちセフィロスの黒羽を焼き落とす) 」

再生の翼「 ギ ュ ン ッ ――――――― ズ ギ ャ ギ ャ ギ ャ ギ ャ ギ ャ ァ ッ ! ! ! ! (一度空へと飛び上がる。母天使が空を素早く旋回すると共に両翼を羽搏かせ、飛び散った無数の鋭利な羽が一斉に空へと舞い上がり、次々と戦士たちにを切り裂こうと飛んでくる) ハ ァ゛ ァ゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ッ゛ … ! ! (その後、羽に続くように自らも彼らに向かって突撃を仕掛ける) 」

セフィロス「………ッ!?ば、ばかな…… ぐうっ…!(黒い片翼を破損させられ、片膝をつく)―――――――! 母さん……! 」

テイルス「(シャドウ…君の力、真似させてもらうよ…!)――――“カオススピア”…!!(カオスエメラルドから次々と放たれる矢印状の光線。それらは複雑軌道を描きながらセフィロスの羽を次々と撃ち落とし、そして再生の翼が放つ閃光の一部を相殺した)…できた……僕にも、戦う力が――――って、わああぁッ!?(自信を得て安堵したのも束の間、再生の翼より飛んできた羽を木々の陰に隠れてやり過ごす)………!待って…ひょっとしたら……!(何かを思いついたのか、咄嗟に陰から身を乗り出す) 」

仮面ライダーゼロワン(シャイニングホッパー)「ふッ―――くぅ――はああぁッ!!(残像と共に瞬間移動し、羽の弾幕を避けていく)――――!?どうしたテイルス!危ないぞ!! 」

キャロル「とーちゃん誰だろうなぁ……(再起し反撃して来る可能性を考慮しセフィロスへの警戒を解かず、上空から襲いかかる鋭利な羽を注視) キュ オ   ッ  ヒュ  キュ オ ン  ッ   (戦場の端から端へ一瞬で移動できる速度で、火の足跡を残し駆け巡り羽を回避)————ビスッッ(———仕切れない。右脇腹、左頰、両腕を貫かれ表情こそ変えないが歯を食いしばり)  ト ンッ ……———しゃ!!!(再生の翼が突撃を仕掛けるタイミングを見計らって地を蹴り宙返り、三日月を描いて遠心力を乗せた火炎踵蹴りを再生の翼の頭部めがけ振り下ろそうとする) 」

再生の翼「 ゴ ッ ――――― ズ シ ャ ア ア ア ア ア ア ン ッ ! ! ! (一瞬スローモーション化した世界の中で、キャロルの火炎を纏った踵お年がゆっくりと再生の翼の後頭部へ届き…地面へ叩きつけられると共に、世界は元の早さを取り戻す) ォ゛……ォ゛ォ゛…ッ゛…!!(翼を左右へ揺らすように羽搏かせ、ゆっくりとその身を起こす) 」

セフィロス「…………………… ヒ ュ ウン ・ ・ ・ (しばらく沈黙した後、姿が消える) 」

テイルス「――――― みんなッ!! ろろんに、カオスエメラルドを取り込ませるんだッ!! もしかしたら、もっととんでもない化け物になるかもしれない…でも!!奇跡を呼ぶ石と、奇跡を齎すろろん!二つの奇跡が、きっと"更なる奇跡"を見せてくれるはず!!ろろんを元に戻せる確証はないけど…試す価値はある…!!お願い…!これを、ろろんへ…ッ…!!(そう言うと、なんとこれまで集めてきたカオスエメラルドを目一杯高く投げ上げた)……っ…!(そしてテイルス自身は、透明と黄色の二つの宝石を両手に、果敢にも再生の翼へと駆け出していく) 」

仮面ライダーゼロワン(シャイニングホッパー)「――――!! わかった…やってみるか…!!(テイルスの作戦に頷くと、空へ投げられた紫のカオスエメラルドに狙いを定め…)――――はああぁッ!!(エメラルドを再生の翼へ目掛け強く蹴り飛ばした) 」

ニコ・ロビン「……迷っている暇はないわね…狐君、君を信じてみるわ。(地面から無数の腕を生やし、上空にある水色と青色のカオスエメラルドを掴み取り…)――――っ!!(腕から腕へとパスするように投げながら、再生の翼へ目掛けてついに二つの宝石を投げ飛ばした) 」

キャロル「(着地時の衝撃をバネにバク宙し再生の翼から飛びのいて間合いを開ける) ぺ ブシッ(特に羽が脇腹を貫通したダメージが深刻なのか微量の喀血をし、唾と混ぜて吐き捨て口元を腕で拭った)……。  んっ (再生の翼を注視したままテイルズの声に耳を傾け、リムがそうするようにその一言だけ告げて親指を立て————)  」

キャロル「 ト  トン  トン (中空へ飛び上がり、つま先で赤い宝石をキャッチ。浮遊状態のまま軽くドリブルし) ┣¨  ォッッ ン   ッッ!! (下半身を絞る渾身のシュートでそれを蹴り飛ばした) 」

セフィロス「―――――――――――――――そうはいかん(空中に再度出現し、カオスエメラルドに正宗を振り下ろそうとしていた) 」

テイルス「……僕たちは――――― 信じてる…っ…!!(手にした二つのカオスエメラルドと共に飛び上がり、再生の翼に向けて勢いよく投げ飛ばした) 」

ヒロ「……!!(一目散に駆け出し、セフィロスに斬られる直前でその緑色のカオスエメラルドに手を伸ばし、間一髪胸に抱える) …これはな…俺たちと、彼女の……思い出なんだ…!!(そのまま再生の翼へと走り出した) うおおおおおおおおぉぉぉ!!!(握りしめた最後の宝石に彼女への想いを込め、投球のように投げ飛ばした) 」

キャロル「—————(ろろんへ届いていない最後のカオスエメラルド、テイルスの所持するそれが最もセフィロスの放つ凶刃に近いと判断し)————手がかかる子ですね~~……(ある種の"諦観"のを含んだ笑みを伏見がちに浮かべ、足裏から火を吹きテイルスの頭上へ身を晒し————) ド  ズ  (右胸部を、政宗の切っ先が穿った) 」

再生の翼「―――― ! ! ! ! ! ! ! ――――  」

セフィロス「ぬ……  ……〝思い出〟だと……?クッ……くくく……馬鹿馬鹿しい…… ――――――――――――――――!!! 」


七色の宝石が母天使の体の中へと溶け込んでいくと共に、彼女の脳裏に…
今となっては懐かしい記憶までもが流れ込んでいく――――――




青いカオスエメラルドが輝く――――


ろろん「うん……!そう、「ろろん」って言うの!よろろろんっ☆ 」

飛電或人「てててっ天使ぃぃぃいいいい!?びっくりしすぎて思わず昇"天し"かけた……はいっ、アルトじゃ~~~~ないとおおおおおお!m9(`・ω・´) 」

ヒロ「…俺も幸せに!…して、くれるのか? 」

ろろんろろん、ほんとはね…人間(ひと)を幸せにするために天使になったんだ。それがろろんの一番やりたいことでもあったから。…やるべきこととやりたいことが一つになった時、いつか、叶えてみせるんだ。誰もが幸せになって、この世界のすべてがラッキーなことで満たされるようになるって♪だから、ひろろんも、きっと幸せにしてあげる♪ 」


透明のカオスエメラルドが輝く――――


テイルス「…ありがとう、ろろん。君が励ましてくれたおかげだよ。 」

ろろん「うんっ!奇跡って、信じればちゃんと起こるんだね…!ろろん、びっくりした…! 」


黄色のカオスエメラルドが輝く――――


仮面ライダーサウザー「…願い、だと?ふん、愚かな。"願い"など、人間には必要ない!欲望に塗れた人間の願いなど、取るに足らないもの。淡い希望に縋り嘆く弱者の怨恨だ。お前たちの"願い"が叶うことはない!! 」

キャロル「誰かの願いが叶った時『自分のことのように嬉しい』 それもまた、自分の願いに違いないんだZE 」

陸也「…結局願い事ってのは、"叶うか叶わないか"がハッキリしないほうが多分良いんだろうな。眉唾と最初からわかってりゃ風情がねえ、確定してるなら今回みたいになる……だから、願い事は願い事のまんまが一番丁度いいや。 」

ろろん「誰かの幸せのために、一人が不幸せになるのは、本当の幸せなんかじゃない…!ジラーチがみんなの願いを叶えるなら…みんなでジラーチの願いを叶えようよ!あの子が本当に幸せになれる願いを!! 」


水色のカオスエメラルドが輝く――――


ナイトリッチ(キャプテン・ジョン)「雨にも負けず、風にも負けず、雪にも、夏の暑さにも負けず、俺はただ「女」を求めて海を走り続けた…そして餓死した。が、生きてる!俺はきっと、まだまだ死ぬわけにはいかないんだと、骨身になった自分を見てそう確信した!夢は…諦めなければきっと叶う!!俺はまだ見ぬ「女」に出会うために、今日も船を走らせるのだったァーーッ!!! 」

仮面ライダーディエンド「――― 僕の旅の行く先は、僕が決める! 」

ろろん「…………♪(そして少女は穏やかな微笑みを浮かべる。出会いと別れ、そんな刹那のような出来事の中で得たかけがえのない「宝物」を胸いっぱいに抱えながら…) 」


赤色のカオスエメラルドが輝く――――


プロト 《 星の夢 Soul. CHA:OS 》「―――― 人類ガ夢ヲ見ル時代ナド、永遠ニ来ナイ。 」

NEOメタルキャロルチャン「 目的が私を作り 私が目的を作る そして目的を奪うお前達を我々が滅ぼす 」

リム「(見てて…「姉さん」… 私は―――――) 」

ろろん「……ろろんの夢はね…… ―――― いつか、みんなの夢が叶うことなんだ。ひとりで見る夢よりも、みんなと一緒に夢を見る方が、もっともっと幸せがあふれてきそうだもん。…だから…ろろんも、そのために頑張る…!自分も、みんなも…すべての「 夢 」が叶うような、そんな幸せを…! 」


緑色のカオスエメラルドが輝く――――


紅音也「何を言っているんだい?お前は人々を見て感じたはずだろう。この世界こそ、お前が望んだ幸せに溢れた世界だと―――― 」

門矢士「…お前も、この世界も…人の弱みに付け込み、ありもしない幻想を押し付け、その心を閉じ込めた。そこに幸福などあるわけがない…そういうことだ。 」

ペコリーヌ「そうだ………私の、名前は……… ――――――お腹ペコペコの、『ペコリーヌ』です!! やばいですね☆  」

ろろん「…「本当の幸せ」はね、つらいことや、たいへんなこと…そんなヤなことの中にある小さな希望だって思う。お腹がすいたら、ご飯が食べたくなる… 寂しそうな人がいたら、傍にいてあげたくなる… 困っていたら、誰かがそっと手を差し伸べてくれる…! ヤなことがあるから幸せは「幸せ」なの…――― 「幸せ」と「不幸」は隣合わせなんだよ…! 」


紫色のカオスエメラルドが輝く――――


アオ「…本当の無限の力ってのは、人と人との繋がり、その心や愛、絆なんだ。 」

桐生戦兎「愛と正義のために戦う者…それがヒーローだ……ラブ&ピースが、この現実でどれだけ弱く、脆い言葉なのかは分かっている。そんなものを背負って戦うヒーローだって、弱くて、脆いものさ…けどな…それでも謳うんだ!愛と平和は俺がもたらすものじゃない。一人ひとりがその思いを胸に生きていける世界をつくる…そのために俺は戦うッ! 」

海馬瀬人「よく聞け、インフィニット…!俺たちは貴様の未来などに導かれはしないッ!!俺たちの踏み印したロード!!それが未来となるのだァーッ!!! 」

AS「この力は一人のものではなかった、此処に在るのは一人では決して有り得なかった。全ては―――重なり合うようにして創られているんだ。そして、意思を継ぐ者がいる限り―――俺達は滅びはしないッ! 」

ウルージ「奇跡を信じる…それもまた……一興……! 」

インフィニット「…貴様に俺の何がわかる…ッ…!?力のない者は何も得られない!力無き者は罪人(つみびと)だ…この世界を生き抜く価値すらもない! 」

メフィレス「愛に溢れた光と憎悪に塗れた闇…そんな二つの心があるからこそ…人は心が不安定となり、やがて猥雑な思考へと至る。人間が…世界が愚かなのはそのためだ… 初めからひとつさえあればいい…そうすれば何にも苛まれずに済むんだァ… 」

ヒロ「――― 生きていてくれて、傍にいてくれて、「嬉しかった」って…あいつらがそう笑ってくれるなら……俺は、今も生きている俺自身を愛していきたい。それが、彼女たちを心の底から愛すための…俺にしかできないことだなら…俺は…!! 」

飛電或人「…お前は、自分に心なんかないって言ったよな。本当は、怖かったんだな…… 自分の中から嫌でも湧き上がる…プライドとか、憎悪とか、恐怖とか…そういうのを「 心 」で感じてしまう度に…大事な何かが見えなくなってしまうから…。でも、絶対に乗り越えられる…「 心 」があるって分かったんなら!だって、俺達は…―――― そうやって今日まで生きてきたんだろ? 」

ろろん「大切なのは…どんな自分も受け止めて愛してあげることだもん…!嬉しいことも、嫌なことも、ろろんには全部が全部、どれも手放せない大切な「宝物」だから。…だから、ね…?…そんな「自分」を…―――――昨日よりも今日に、今日よりも明日に…!"無限大"な可能性がある自分自身を、見捨てないで…! 」










………あたたかいこえが、きこえる…


キャロル「――――信じてるって言ったんだ。この先に幸せの未来があることを……そこには『あの子』がいなきゃいけないんだ。少なくとも、ろろんが望んだものでないといけない。世界の終わりが来ても、どんなに世界が絶望に染まっても……ろろんなら――――私達の友達のろろんなら、"こうした"って知っている! 」


…きいたことのあるこえが、きこえる…


飛電或人「 「あいつ」は俺たちの大切な仲間で、友達だッ!! これまでだって、これからだって…!!ろろんは、「ろろん」なんだ…ッ…!! …だから、助ける…!たとえ、この身がどうなろうと……ろろんが望んだ"しあわせ"のために、俺はどんな絶望だって乗り越えてやるッ!! 」


……あのこえが…


ニコ・ロビン「私たちは、あの娘と共にいる"現実(いま)"を直視しないといけない。そして、考えなくては……今、私たちがあの娘のためにどうすべきかを。 」


…みんなのこえが……


テイルス「みんなを…!心の底から幸せにしたいと!誰よりも強く願い続けたろろんなら!! だから僕たちも傍にいて信じてきたんだ…! 」


いつも…しあわせにしてくれた……


ヒロ「俺は、俺たちが……ろろんちゃんと過ごしてきた日々は、確かに本物だった!俺も、みんなも、君から数えきれないくらい幸せなひと時を貰った…!それは間違いなく…ろろんちゃん、君が君であること!君が「生まれた意味」そのものなんじゃないのか!? 」


…… …… …… …… ……












――――― きっとみんな幸せになれる、ろろんは信じてる ―――――














世界を破滅へと導こうとしていた母天使から、七色の閃光が迸っていく。
その光は眩しく、温かく、そして…優しかった。


再生の翼「………ゥ……ァ………ァァ……―――――――(苦しみ悶えるように頭を抱え込み、身を屈めるようにその巨体が崩れていく) 」

ニコ・ロビン「………今、私の中に…君の記憶が流れてて来たような気がしたわ。ろろんちゃん…君は、本当にたくさんの人たちを幸せにしてきたのね。ふふっ、すごいわ…本当にすごいわ。

仮面ライダーゼロワン(シャイニングホッパー)「……なあ、ろろん?あの日君が、俺たちの前にやってきたことは、それだけでものすごく意味のあることだったんじゃないかなって…今なら、そう思うんだ。君に会えたから、俺はハッピーな気持ちになれた。君に出会ったすべての人たちも、きっと同じさ。誰もがみんな…君との出会いを感謝しているよ。

テイルス「…ねえ、ろろん… 今更だけど、君との冒険は…すっごく楽しかったよ…!僕の知らない、君だけが歩んできた冒険の話も聞いてるだけで楽しそうだって思えた。一緒にいるだけで、こんな素敵な気持ちにさせてくれる……ろろんは、間違いなく僕たちの「天使」だったよ…!

キャロル「誰かを救うということは誰かを助けないことだってお姉ちゃんが言っていた。私もそれに習って誰かの代わりに救われず、誰かの代わりに救われて生きてきた ゲボッッ(政宗で開いた風穴に手を添え流血を抑えながらもじっと崩壊しゆく再生の翼と向き合い)————でもろろん、君は『全部』救ってきたんだよ。大切な人も、誰もが見放していた悲しみも全部救ってきた……。だから、『ろろん』も救える。そうでしょ

ヒロ「…………ろろんちゃん……俺は……俺は……――――― 」

再生の翼「 ァ……ぁ……ぁあ……っ………―――――――――(これまで共に過ごしてきた仲間たちのあたたかい言葉に呼応するかのように、その身が微かな光に包まれていく。光は彼女を取り巻く"罪過"を浄化し、四翼から白い羽がぼろぼろと剥がれ落ちていく。そして…――――) 」

再生の翼 → ろろん「 グ ラ リ ――――――――――(母天使が、大地へ吸い込まれるようにその巨体が沈む。落下しゆく最中、光に包まれる彼女から小さな少女が抜け落ちるようにその姿を顕現。意識を失ったように尚も目を閉ざしたままの彼女は、高い神樹から光の残滓を零しながら、真っ逆さまに落ちていく) 」

ヒロ「――――!!    ろろんちゃん!!!   (再生の翼が落ちていくと同時に自ら身を投げ出し、抜け落ちたろろんに向かって手を伸ばし続ける)……っ……っ゛……!!!(決して諦めない覚悟を胸に、少しずつ彼女と距離を詰め…) 」

ヒロ「―――――――― グ ッ ! (ついにその手で、彼女の小さな手を確かに掴んだ) 」


青年と少女の手が重なったその時、破滅に向かっていた地獄のような世界にあたたかな光が差し込み、
そのすべてが真っ白な光に満たされていった―――――――



ヒロ「―――――…… …… ……!!」


気が付くと、ヒロは真っ暗な空間にただ一人立ち尽くしていた。
そこには神樹も、あの赤ん坊たちも、赤く染まった空も、そして…
破滅を齎そうとしたあの母天使も当然いない。


ヒロ「……ここはいったい、どこなんだ……?」




アコール「コツ…コツ…コツ――――お久しぶりです、ヒロさん。……あ、"こっちの世界"では「初めまして」でしたね。(誰もいないはずの空間に突如響き渡る足音。そして彼の背後から話しかける謎の女性が、確かにそこに存在していた)……改めまして、私は『 アコール 』。世界の観測者を務めております。」

ヒロ「……!? 俺を、知っている……あんたは……… 観測者……?(やや訝しむように彼女と対面を果たす)」

アコール「私たちは観測者、あるいは記録者とも呼ばれています。過去から未来に至るまでの記録をし続ける役割を担う者…。私はずっと…あの娘「 ろろん 」を監視し、その行動をずっと記録し続けていました。あなたたちには見えない、どこかの世界から、ずっと、ずっと。」

ヒロ「…!ろろんちゃんを観測…!?…そうだ、ろろんちゃん…!彼女は何処に…!?(慌てたように辺りを見渡す)」

アコール「(自身の口元に人差し指を添え、「落ち着いてください」と彼を宥める)……彼女と所縁のあるあなた方に…記録結果を、お伝えしましょう。「 ろろん 」という人物…その存在の ――――― 本当の正体を。」











(回想)ろろん「ほえ…?左の翼がどうかしたの…―――――!?(全員の視線に振り返って左翼を見る)……っ…!?な、なにこれ……黒くなっちゃった…(ほえぇと目を丸くしながら、黒くなった左翼を見る)」



CDEP6160202―――
その日、初めて世界に「ろろん」という人物が現れました。
地上へ堕天した彼女の片翼が黒く染まりました。
それは、地上の人間たちを幸せにすること、その使命を終えるまでは天界に戻ることを許さなかったが故の、天から課せられた運命であったと。
誰かを幸せにすることで、黒い翼は徐々に白く戻っていき…完全に元に戻ったその時こそ、ようやく彼女は元の世界へと戻れる。





アコール「………というのが、あなた方が知るろろんさんでしたね。」

ヒロ「…ああ…翼が黒くなったり、急に飛べなくなったり…あの時は正直驚いたけどな…」

アコール「…ですが、それらの話が…事実だという確証はございますか?」

ヒロ「……何が言いたいんだ…?(首を傾げる)」

アコール「…事実は、"そうじゃない"と言いたいんです。」

ヒロ「なんだって!?じゃあ、ろろんちゃんの翼…あれは一体何だっていうんだ!?或人やラフィエルが言ってた…実はろろんちゃんは天使じゃないかもしれないっていうことと、何か関係があるのか…っ?」

アコール「……ろろんさんが、自分を天使と呼んだり、それについて呟いてたのは…あらゆる歴史の改訂を望む者「見えざる存在」に刷り込まれた偽りの記憶なんです。その正体は…「見えざる存在」の傀儡として、すべてのカオスエメラルドを集めさせて神樹に封印された「繭」を開放し、混沌世界を再生へと導くための存在だったんです。」

ヒロ「――――!!?(衝撃の真実に気が動転する)」

アコール「…時にヒロさん、あなたは…数々の世界で「特異点」と呼ばれていましたね。その通り、あなたは他の人たちとは違う運命を背負っています。」

アコール「膨大な歴史…さらにその中に、様々な量子の絡み合いによって存在が確認される多数の世界…枝分かれする世界の、それぞれの未来への到来の前に点在する二つの事象。」

アコール「あらゆる未来を選択する分岐点「 Or 」(オア)、そして…選択の余地がなくその先が決定付けられた不岐点「 Nor 」(ノー)。人々の歴史、物語において…分岐点が無くなり、すべてが不岐点に収着することで、その物語は初めて完結となります。」

アコール「未来に選択肢を設ける「Or」、それらの未来を確定する「Nor」…神に代わり、その二つの力をもって世界を変革する存在。それこそが…―――」





―――― 歴史矯正システム『 - R o r o n - 』 ――――





ヒロ「……ろろんちゃんが……「システム」……っ…?? そんな……彼女に、そんな、ことが……(信じられない事実を前に、呼吸が荒くなっていく)」

アコール「彼女は、"存在そのもの"で、数ある物語にとって最適な未来、結末を選定できるんです。これまであなたは傍で見てきたはずです…彼女が見せた様々な"奇跡"は、その「Or」と「Nor」の二つの力によるもの…あらゆる逆境を反転させられる多くの可能性、そしてそれを確定して実行するというものだった。」

アコール「ろろんさんの黒い翼は、人々を幸せにすることで白くなっていくものだと思われました。ですが実際は、"未来の可能性そのものを示す"ものでした。「白い翼」は"確定した未来そのもの"であり、「黒い翼」は"可能性のある未来を示唆するもの"だった。未来が確定すればするほど黒い翼が徐々に白くなっていく…そういう仕組みだったんです。」

アコールろろんさんが初めて混沌世界に堕天した時から神樹の物語を渡り歩くまで、様々な未来の可能性、その道の歩みを確定してきた。故に黒かった翼は元の白い翼に戻ったんです。」

アコール「…そして、両翼が元の白さを取り戻した時、はじめて「- Roron -」は完成される。完成された「- Roron -」が神樹に記された石板の言葉に従って、繭と一体化したことが「見えざる存在」の思惑通りとなり…すべての物語の安定化を図る存在として、"再生の儀"を行った。」

ヒロ「…なんで……なんで、そんなことを………そんなことを、彼女にさせることになったんだ…!?」

アコール「これは推測ですが、際限なく分岐だけが行われ結末が曖昧なままに留まっている不安定な物語を安定化させ、混沌世界の歴史が抱える穴を埋めるため…「見えざる存在」が創り出したものではなかったのか、と…。それを具現化したものが彼女だった。」

アコール「 「ろろん」という天使の姿をした女の子は、物語に浸透させるために「見えざる存在」に生み出されたキャラクターに過ぎなかった。その生い立ちや性格など、彼女自身の設定は最低限のものしかない。故に、天使であることは自覚しているものの…何故、どのように、何時から天使になったのかを具体的に思い出すことはできなかった。それもそのはずです…そもそもそのような記憶が、設定が、設けられていなかったから。ただ世界を"しあわせ"にするために行動するだけのキャラクターとして存在する、「空像の存在」…」

アコールろろんさんに数多の物語を巡らせ、すべてのカオスエメラルドを集めさせ、神樹の最深部に眠る繭を前にした時、彼女の中で「見えざる存在」によって刷り込まれた矯正プログラムが発動しました。」

アコール「あの繭は、取り込んだものを劇的に進化させ、世界を滅ぼすよう命令する、「見えざる存在」が創り出した殺戮兵器のようなもの…そんな繭と一体化させ、混沌の物語に再生を齎す天使へと変え、不安定な物語を抹消し歴史を最適化させることが、「奴ら」の真の目論見だったんです。」

ヒロ「――――― ふざけるなッ!!……ろろんちゃんは…ただのキャラクターでも、誰かの人形でも…ましてや、世界を滅ぼす兵器なんかでもないッ…!!彼女は、俺たちと同じように…生きているんだ!!一緒に遊んで、うまいもんを食って、笑い合って…生きてきたんだ!空っぽなんかじゃねえ!!……そんなの…信じられるか……俺は、そんなのッ…!!!(拳を握り締めながら)」





――――― その人の言うことは、本当だよ。






ろろん「――――――(ヒロたちの前に、聞き覚えのあるあの幼い声と共に一人の少女が姿を現わした。しかし、彼らの前に立つその少女は、見慣れない姿をしていた。すべてが真っ白に染まり、頭上には水面に弾け飛んだ水滴を思わせるような天使の輪がある。純白色の少女…その相貌は宛ら、本物の天使を顕しているかのようであった)」

ヒロ「―――――!!  …ろろん……ちゃん、なのか……? (振り返った先で見つけた、変わった姿をしたろろんに目を見張る)」

アコール「……それこそが――― 「- Roron -」としての"完成された姿" ―――ですね。(顕現した純白の天使を、依然変わらぬ表情で見つめている)」

ろろん「…………すべてを思いだしたんだ。ろろんは、はじめから何もない…空っぽだったんだって…」

ヒロ「………ろろんちゃん……」

ろろん「………でも……っ……」

アコール「…… …… ……」

ろろん「そんなろろんに、ひろろんやみんなから、たくさんのものをもらった…!楽しいこと…悲しいこと…嬉しいこと…ろろんの知らないこと、いっぱい、教えてくれた…!そのどれもが、ろろんにはとっても大切な…宝物だよ…っ…?」

ヒロ「―――――!!」

ろろん「……ろろんは、生まれた時から…みんなに怖い思いをさせる…悪い天使なんだって…ほんとは最初から気づいてたんだ…生きてる意味も、帰る場所も、ない……ろろんみたいに、この世界のすべてを、空っぽにしちゃう…それが、ろろんのすべてだった…」

ろろん「でもね…っ……みんなから、数えきれないくらいたくさんのものを貰って、この世界が…そんな、たくさんの"しあわせ"に溢れていることを知った…!ろろんも、この世界も…ここにいるすべての人たちが、空っぽだったわけじゃなかったこと…教えてくれたのは、ひろろんたちなんだよ…っ……?(少女は笑う、溢れる雫を零しながら)」

ヒロ「…………っ……うぅ…っ……!(彼女の告白と共に流された涙に釣られるように、視界がぐちゃぐちゃになっていく)」

ろろん「……あの時、ろろんがすべてを思いだしちゃったあの時…急に目の前が真っ暗になったんだ…」




(回想)ろろん「――――――――――――(繭へと引き寄せられる中、思わずヒロたちの方へと振り返る。その刹那、小さな瞳から小粒の涙が流れる。それが、彼らが見た、"彼女のさいご"だった――――――)



ろろん「……「あぁ…また、ろろんは空っぽになるんだ」…みんなと過ごした大事な記憶のすべてが、消えていく…そう感じて、とっても悲しくなった。真っ暗な、真っ暗な、何もないところで…涙、止まらなかった…自分の手をいくら振ったって見えないし、自分の声だっていくら叫んでも聞こえない。死んじゃったのかもしれない…もうみんなに会えなくなってしまうのかもしれない…そう思ってた時に、ね……」

ろろん「誰かが…ろろんのことを呼んでくれた…そんな気がしたんだ。何も見えない目の前から、誰かの声が聞こえた気がした…誰かの手が差し伸べられた気がした…それが誰かは分かんなかった…でも、なんだか…懐かしいなって感じた。"そこ"を目指して歩き出した……走り出した……!痛くても、苦しくても…っ……ただ、ひたすらに。」

ろろん「そしたら……「ひかり」が見えたんだ…っ…… まぶしくて…あったかくて…やさしくて……その「ひかり」を、ろろんは見たことがあった… ううん…それはもう、ずっとずっと、傍にあったんだ……」

ろろん「なくなりかけていたろろんの記憶が…戻ってきた……みんなの顔が、ろろんに見えはじめた……わかったんだ、とっても大切なこと……―――― "みんながろろんの傍にいてくれた"ことを…っ…!

ろろん「 大事な人が近くにいてくれる…それだけでろろんはね、こんなに"しあわせ"な気持ちになれるんだ。」







ろろん「――――― ろろんが見たかった"しあわせのみらい"は…最初から、ずっと、そこにあったんだ…っ……♪」







ヒロ「…っ……ぁ、ああぁ…っ゛………!(そのあどけない笑顔に、ついに泣き崩れる)……俺は、ろろんちゃん……君のおかげで、大事なものを貰った…!君がいなくなってしまった時…挫けてしまうようなものすごい絶望感が押し寄せてきた…俺も消えてしまいたい…誰も守れないなら、生きている資格なんかない…!そう思えるくらいに……っ……!!」

ヒロ「……でも、君は…そんな、生きている俺を肯定してくれた…!弱くても…守れなくても……生きているだけで…それだけでいいって…………だから俺は…っ……どんな絶望に突き落とされようと!「生きてやる」って強く誓ったんだ!!大好きな君が認めてくれた……俺自身を、大切にしようって……」

ろろん「………(泣き崩れるヒロにそっと寄り添う)……自分自身を大切にする……それって、素敵なことだね♪ひろろんっ♪(姿が変わっても、ずっと変わらない笑顔を彼に向ける)」

ヒロ「……!…ろろんちゃん……っ……」

ろろん「みんな…それぞれに大切なものがある。そんな素敵な世界を…ろろんは大切にしていきたい。だから……――――(その時、アコールの方へ視線を送る)」

アコール「…………(ろろんからのアイコンタクトに静かに頷いた)」

ろろん「…… …… ……今度こそ、…みんなを…この世界を……ろろんが愛したすべてを、ろろんが守る。(ヒロを起き上がらせた後、彼から数歩引き下がっていく)」

ヒロ「……っ…?ろろんちゃん……なにを……?」

ろろん「…… …… ……世界を空っぽにしようとする、この怖い悪夢から…みんなを目覚めさせるんだ。その方法は、ただひとつ…―――――」








ろろん「―――― ろろんがいなくなっちゃえばいいんだ ―――――」







ヒロ「――――――――!!?(衝撃の発言に驚愕する) ……なにを、言っているんだ……っ…?」




アコール「………私から、説明しましょう。(その時、ずっと無言を貫いていた彼女が割って出る)ろろんさん…彼女が現れたからこそ、彼女の物語が生まれ…神樹や繭までもが生まれました。即ち、初めから「ろろん」という存在がいなければ、世界に破滅を齎すあの神樹や繭も存在しなくなり、この最悪の事態がなかったことになります。…だから、彼女は……――――」

ヒロ「……嘘、だろ…っ……?ろろんちゃん……そんなの……そんなのって…ッ……!!」

ろろん「……これしか、方法はないんだ。ろろんや、みんなが愛してきたこの世界を救うのは… …だいじょーぶ!ろろん、これでも、覚悟決めてるもんっ!すべて元通りに戻るだけ!みんなが生きていた、穏やかな世界に…

ヒロ「……ろろんちゃん…………―――(しばらく黙り込んでいたが、ろろんの決意を受け取ったように静かに顔を上げた)」

ろろん「……ひろろん、ろろんの「さいご」のお願い、聞いてほしいな。(そう告げると、ゆっくり両腕を広げていく。すると、真っ白な体の中心部に、黒い鍵穴が出現する)」

ヒロ「……!…その鍵穴……まさか…っ……!!」

アコール「……「- Roron -」…いえ、「ろろん」さんは世界の理を越えた存在が生み出した変異体。その存在を抹消できるのは、特異点のみ。だからこそ、あなたは彼女に、この空間へと誘われたのです。あなたの手で…――――― 彼女を、この物語を、終わらせるために。


キ ュ ガ ア ァ … ッ … ! (ヒロの意思とは関係なく、彼の右手にキーブレードが出現しその手に握られた)


ヒロ「……俺が……この手で……っ…―――――!(右手に握られたキーブレードに目を見張る)………他に選択肢は……ないみたい、だな…」

アコール「…ごめんなさい。ここから先は不岐点なのです。それは、彼女が定めた最後の運命であるが故。……そろそろ、私がこの物語に干渉できる時間も迫ってきました。お別れです。…ですがヒロさん、私は信じていますよ。あなたが…「奴ら」には到底思いつきもしなかったような、より良い結末を見せてくれることを―――――(そう告げ終えると、女性は真っ暗な世界からふらりと姿を消した)」

ろろん「………(アコールの消失後、再びヒロと対面する)」

ヒロ「……結末、か……俺が見てみたい最後は……―――――(そう言いながら、ろろんと見つめ合う)」

ろろん「―――― やっぱり、"ハッピーエンド"だよねっ♪」




ヒロ「……!…………ああ、そうだな……(弱弱しくも、つられてふっと笑ってしまう)」

ろろん「…………大丈夫。きっとぜんぶ、よくなるよ。今までどんな困難だって、なんとかなってきたもん。」

ろろん「…… …… …… …… ……」

ろろん「……………ひろろん…ほんとはね……――――― とっても…「いや」なんだ。」

ヒロ「………!」

ろろん「………何もなかったろろんを、みんなが満たしてくれたこと……とっても嬉しかった。空っぽであることの怖さを、誰よりも知ってるから…みんなにはそうなってほしくない。…だから、ろろんはこの「選択」を決めたんだ。」

ろろん「ひろろんが…ろろんに鍵をさしてくれたら、この悪夢は閉ざされる。」

ろろん「…そして、みんなの記憶から「ろろん」が居なくなって、今までのことが全部…夢のように消えちゃうんだ。」

ろろん「…………っ………ぐす……っ………」

ろろん「………ひろろん…っ゛…… ろろん…ろろんは…っ……ほんとはね…っ……?」

ろろん「―――― みんなと…別れたくない…っ゛……! ろろんがみんなのことを忘れちゃうのも…みんながろろんのことを忘れちゃうのも……ほんとは…「いや」だよ…っ……」

ろろん「……でも…ね…っ… …ぐすっ…… ……ろろんが大好きなみんなが消えてしまうのは…――――― もっといやだ…っ…!!

ヒロ「……っ……!……ろろん、ちゃん……っ゛……(キーブレードを握る手が、強かに震えだしていく)」

ろろん「……ひろろんには、いっぱいいっぱいわがままを言ってきたよね………でも、お願い……これが、「さいご」…っ…」

ろろん「…ろろんの、ほんとの…さいごのお願いだから…」

ヒロ「……………………ろろんちゃん……」

ろろん「ひろろん、ごめんね――――」

ヒロ「―――――"わかってるさ"。(彼女の謝罪を遮るように、無理やり頑張って満面の笑顔を作ってみせる)俺は…ろろんちゃんのお願いなら、なんだって聞いてきた。断ったことなんて、一度もなかった…そうだろ?」

ろろん「………!」

ヒロ「……わかってる……わかってるから……っ……(がたがたと震える右手を、時間をかけてゆっくりと持ち上げていく)…だから…だからせめて…っ…!俺のお願いも、聞いてくれるか…?ずっと言えなかった、君への…"最初で最後のお願い"だ…っ……」








ヒロ「――――――― " ずっと、しあわせでいてくれ " ―――――――」








ろろん「        !      !      !         」





ろろん「……………………うん゛っ゛………わかったよ…っ………」




また、いつか…




ヒロ「……っ゛……ぅ…っ……ぅぅ…っ゛……―――――――」




きっと会えるその日まで…




ろろん「……………――――――――――――――」




この物語(せかい)が…




ヒロ「――――――――――  ぅ  ぉ  ぉ  ぉ  ぁ  ぁ  あ  あ  あ  あ  あ  あ  あ  ッ  !  !  !  」










―――――― ハッピーエンドを迎えられたらいいな ――――――











―――――   ガ   チ   ャ   ン   ッ   !   !   !   (鍵穴に、鍵が差し込まれる)









……そして、真っ暗な世界が白く染まりゆく。崩れ出す空間から現れた混沌世界。




赤い空に青い亀裂が走り、赤子たちは眠りにつき、神樹は枯果てるように滅んでいく。




何もかもが元通りに戻っていく世界に、穏やかな光が降り注ぐ。




死合わせではなく…本当の「 幸せ 」が世界に溢れた瞬間だった―――――





































































寄宿舎・外 ―


チュン チュン…(晴天―――真っ青な空を、小鳥たちが飛び交っている)


レム「サッ、サッ…(エントランス前でいつものように掃き掃除をしている)」

ヒロ「ん~~~っ…!(寄宿舎から背伸びをしながら出てくる)今日もいい天気だな~…おっ、レムちゃん、おはよう!」

レム「おはようございます、ヒロさん。朝からお出かけですか?」

ヒロ「んー…まあ、たまには朝から散歩でもしようかなって。」

レム「それはとっても健康的ですね。お天気もよろしいですし…気を付けていってらっしゃいませ。」

ヒロ「おう!そっちもお仕事頑張って!帰りに何か買ってくるからさ。(レムに笑う)」

レム「(ヒロの陽気な笑みにくすくす笑う)はい、ありがとうございます。(一礼した後、箒を持って宿へと入っていった)」


ヒ ラ ヒ ラ … … (小鳥たちが飛び去っていくと、空から一枚の真っ白な羽がヒロの足元へ落ちてきた)


ヒロ「……ん?(羽を拾い上げる)……………(その綺麗な羽を太陽にかざすように持ち上げて見つめる)」


―――――― フ ワ ッ … ! (突然吹き付けた風に、彼が手にしていた羽が飛ばされる)


ヒロ「ぁ……!………(風に飛ばされ、空へと舞い上がっていくその羽が、太陽の光に溶け込んで見えなくなるまで見届けた)」

























記録――――

この物語では、繭の脅威は消滅しました。
しかし、いつかどこかでまた、新たな脅威が齎される日が来るかもしれません。
その日まで、私たちは記録し続けるでしょう。

調査対象『 ろろん 』についての個人的追記。
記録者として正しく機能していないのかもしれませんが…
私は…ろろんが、今でも生きているような気がします。

だから、いつの日か…
ろろんが、もう一度、彼らの前に現れる…
そんな気がしてなりません。



























Ending♪:『幸せ願う彼方から』







黒ウォズ「(ン我が魔王こと常盤ソウゴの誕生日会を盛大にお祝いしている)」





ロー「(診療所にて瀕死のディアボロを「またこいつか…」と言いたげそうな嫌々な顔で診ている)」





アトランダム「(街を歩いていたところ偶然出くわした保育園児たちの散歩列を見て頭部が「赤ちゃん」になっている)」





ミファー「(海の中を魚たちと共に優雅に泳ぎ回っている)」





ラフィエル「(誰もいない教室の中で優雅に座り込み、窓外の空を見上げてほほ笑んでいる)」





はらぺこあおむし「(マックリアでハロウィンのアルバイトをしている)」





ヴォイド「(寄宿舎のロビーで淡々と事務処理をしていたところ、ふと窓の外にある白いカスミソウの花を見つけ「おっ」と口を開いた)」





門矢士「(停車したバイクに凭れながら、目の前の絶景をカメラに納めている)」





キャプテン・ジョン「(浜辺で女性をナンパしていたところ、背後から声をかけて振り返った「女装したセフィロス」に斬られかかる)」





アオ「(人里離れた地への旅の中、休憩していたところ通りかかったホシガリスに苺をおすそ分けしている)」





オルガ・イツカ「(キボウノハナを咲かせながら三途の川をどんぶらこどんぶらこと流れている)」





ペニーワイズ「(ちゃちゃまる宅で流しそうめんならぬ流しピザをして部屋中をチーズまみれにしている)」





NEOメタルキャロルチャン「(宇宙を漂うビッグゲテスターの残骸の上で四人に分裂したNEOメタルキャロルチャンが、粉々になったメタルクウラを棺桶に入れて踊っている)」





海馬瀬人「(デュエルで負けた腹いせにソード団の車を強奪して走るも、目の前からやってきたモルカーと激突し爆殺する)」





石動惣一「(某喫茶店で何食わぬ顔でコーヒーを淹れている)」





ジラーチ「(銀河の何処かで深い眠りについている)」





陸也「(女性下着店の前で考え事をする振りをして店内を外からちらちら覗き見している)」





リム「(僅かな砂嵐が吹き付ける荒野を黙々と歩き続けていた)」





ウルージ「(雲の上で念仏を唱えている)」





桐生戦兎「(最高傑作の武器を開発し、試し打ちと言わんばりにバンジョー龍我に襲い掛かっている)」





デデデ「(エスカルゴンと一緒に次の新作ドラマに向けて演技に励んでいる)」





ペコリーヌ「(のどかな野原で大きなおむすびを満面の笑みで頬張っている)」





テイルス「(テイルスハウスで何かの発明品を一生懸命作っている)」




ニコ・ロビン「(古文書のような書物を手に、何処かの遺跡を巡っている)」





キャロル「(沈みゆく戦艦ハルバードの甲板上で、プライドが高すぎて謝罪拒否を貫くメタナイト卿と熾烈なカーチェイスをしている)」





飛電或人「(どこかのステージで愛さんと漫才コンビを組んでギャグを披露していた)」


































ヒロ「……………さぁ~ってと…―――――― 行きますかっ!(ぐぐーっと背伸びをして、いつもと変わらない様子で歩き出す。あたたかな春の道を―――――)」


























翼を生やした少女「――――― ♪ (寄宿舎の屋上から、旅立っていく青年の背に優しく微笑む少女が、そこにいたような気がした)」


























明日はきっと














今日よりも幸せになれる














そんな素敵な毎日を














みんなが笑って過ごせるように














ずっと ずっと














願っているから























翼を生やした少女「 ブ ワ ッ … ――――――― ! (純白の両翼を広げ、燦燦と輝く陽光へと飛び込んだ)」























" みんなハッピーでいられますように "










































―――――――――― 『 しあわせのみらい 』 ――――――――――




















―――――――――  f i n .  ―――――――――
















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最終更新:2023年10月12日 22:08

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