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― 西の国・某街・喫茶店 ―
天王寺璃奈「―――…それにしても…とっても、びっくりした… まさか、本当に、ホムラちゃんとヒカリちゃんが戻ってきてくれるなんて…(タピオカミルクティーの入ったグラスを両手にしながら、目の前にいるホムラへ丸くなった目を送り続けている) 」
ホムラ「ふふふっ…♪だって…「約束」、しましたからね。(同様に紅茶の入ったティーカップを両手で添えながら、璃奈にニコリと微笑む) 」
メディ「ええ、わたくしも驚愕するばかりです。ホムラ様とヒカリ様が再び目覚めることができたのも、ひょっとすると天の聖杯であるが故の潜在的な力によるものなのでしょうか…?(椅子にちょこんと座り込んでお行儀よく話に耳を傾けていた) 」
ホムラ「…はい。私は一度、「この子」(あなた)と同調し、そして人工月が衝突する直前にその繋がりを切り離し、私もまた月との衝突によって一度は消滅しました。ですが、事前に渡していた天の聖杯のコアクリスタルと再同調が行われたことによって…私もヒカリちゃんも、もう一度目覚めることができたんです。これはきっと…"「この子」とまた繋がりたい"という私たちの強い願いが届いた証なのでしょうね。(隣に座っている「あなた」へ暖かな微笑みを浮かべながら) 」
ヒカリ「まっ、正直なところ私にもよく理解できない現象よ…まるで奇跡みたいなものね。(精神世界からやや呆れ気味にホムラへ呟く) 」
あなた「……?……♪(「なんにしても、もう一度みんなが揃ってよかった」と、嬉しそうに麦茶のグラスを回しながら話を聞いていた) 」
エースバーン「よかったじゃん!これで心置きなく冒険が続けられるってことなんだろ?なら俺も安心だぜ♪(野菜ジュースをごくごく飲み干していく) 」
ヒロ「ホムラちゃんもヒカリちゃんも、ただいまだな…!俺も二人が戻ってきてくれて嬉しいぜ。(コーラのグラスを持ちながら) 」
天王寺璃奈「うんっ…♪本当に、よかった。璃奈ちゃんボード、ハッピー♪〖* >▿< *〗 ……そういえば、
ベールちゃんはまたいないんだね。(きょろきょろと辺りを見渡しながら) 旅館でも、
月の都でも、偶然とは思えないくらいの早さで再会したから、てっきりついてきているのかなって思ったけど…気のせい、なのかなぁ…?〖*゜▿゜*〗 」
ヒロ「そうだな… なーに、きっとまたどこかで会えるさ。…会える、気がする…(以前の劇団員戦での彼女とのやり取りを思い返しながら) 」
はらぺこあおむし「(喫茶店でハロウィンのアルバイトをしている) 」
DOMAN「繋いだ心は離れませぬぞ♡ 」
エースバーン「いやテメーはいるのかよッ!?( ブブゥゥゥウーッ )(DOMANにビビって野菜ジュースを盛大に吹き出す) 」
ホムラ「そうですね…ベールちゃんにも、ちゃんとお礼が言いたかったのだけど…それはまた次にお会いした時に、ね… あ、あの時の…!(DOMANへ「こんにちは」と会釈) 」
DOMAN「ええ……まぁ……忘れもしませぬ、あれは拙僧が抑止の守護者の代役として召喚される直前のこと。そもそも我々抑止力の使者であるサーヴァントは『破滅因果率』という『世界の破滅』の原因たり得る存在を掃除する為呼ばれるのですが、はて今回はなにをどうしろと言うのかと尋ねたところ『知らん、なんか嫌な予感するから召喚されとけ』というそれはもう雑な召喚のされ方をしたもので。ええ、とにかくそれっぽいクラウス氏が退場した暁には拙僧もおいとまするつもりでしたが———— 」
DOMAN「 やめました。(赤大文字) これはこれはご丁寧に。拙僧DOMANという陰陽師にて法師にて。あなたは我がますたぁ(ねっとり)と縁を紡いだ天の聖杯でいらっしゃいますね。お姿が異なるようですが……まあ些事でしょう、以後お見知り置きを 」
メディ「ホムラ様とヒカリ様が戻り、ラビー様も加わり…なんだか賑やかになってきましたね。(お茶を楽しむ団欒にくすっと微笑む)…抑止力…サーヴァント… これまで度々耳にしてきましたが、貴方様もまた、かのスネーク様も同じ存在、ということなのでしょうか?何故(なにゆえ)、わたくしたちに力を貸していただけるのでしょうか…あ、いえ…疑っているわけではないのですが、聞きだそうにもそのような時に限って非常事態が頻発していたため、お聞きする機会を見逃していたものですから… 」
DOMAN「いえいえ、信頼を大切にすれど疑いもまた渡世において必定の心得。聞くところによれば我々誰一人として内情を共有せず付きまとったようなもの、寧ろこちらが非礼を詫びねばなりませぬ(手をすり合わせるも、『自分はそうではないので謝らない』と言いたげに頭を下げずただ微笑むのみ) 」
ウェイター「コト、コト、コト(そそと現れ、全員分にニンジンスティックを配り始める)……あちらの、お客様からです(夜のバーテンダーのような所作で向こう側の席を示す) 」
DOMAN「話せば瞼が落ちるほど長いのですが、まあある程度かいつまみましょう。まず我々
ケイオスにおける抑止の守護者は特定の事象に対し『七騎』で対処すべく一斉に召喚されます。全てはこの世界を維持する為。破滅因果率という、この世界の近郊を乱す要因を、それが『善であれ悪であれ』世界のためという名目上抹消する、人格ある悲しき兵器にございまする。よよよ……(ハンカチで目元をぬぐいながら)ちなみに拙僧は18期サーヴァント群の二軍、つまり補欠にございますな 」
エースバーン「ぉ~~~~~~~~っ!✨(差し出されたニンジンスティックを前に目を輝かせ興奮する) 」
DOMAN「ソリッド・スネークの紛い物を始めとするサーヴァント達、佐々木小次郎やクーフーリン、巴御前が助力したのは誠に失礼ながら『あなた方の』為ではありませぬ。(すっと、獣のように長く妖艶な爪を『あなた』へ向ける)我ら第18期サーヴァント群召喚の発端……『流星の日』。これと同時に我がマスター『あなた』が現れたからです。実のところをいうと、我らは『元凶の一端』こそがあなたなのではないかと疑っておりました。しかし己が何者かもわからぬ人の子を武力行使によって排斥するなど英霊として言語両断。故に、その行く末をしばらく見守ることとしたのです。(しれっと自分が買ったでもない料理を食べながら) 」
DOMAN「ンンンンンンちなみに拙僧は肉食ですぞ(でも人参は食べる)オイシイ!!オイシイ!! 」
あなた「……??(DOMANに指された爪先に全く自覚なさそうに小首を傾げる)……!(配られたニンジンスティック、そしてウェイターの視線の先へ首を上げる) 」
リドリー「 ニブニブニブニブニブニブニブニブ(ニンジンスティックを奢った張本人。自身もまたタバコを加えるように口に長めのニンジンスティックを)にぃ(人差し指でピザを回転させながら一行を見ていた) 」
ホムラ「まあ…♪これは美味しそう~…♪ あっ…ありがとうございます…♪(離れた席にいたリドリーへ感謝の会釈) 」
ヒカリ「いやちょっと待ちなさいよ他に突っ込むところないの???(精神世界からリドリーを見てデフォ顔で唖然としている) 」
DOMAN「しかしご存知の通り、マイますたぁ(ねっとり)はかのクラウス氏の野望を阻止するばかりか、その魂に救済をもたらしてみせるほどの正義感と心優しさを持ち合わせた善性の化身が如きお方!!(演説めいて両腕を広げつつあなたの横へスライド移動し)クーフーリンもそのような御仁に義心の目を向けていたことを地の底よりも深く反省し、せめてその旅路の助けになればとこのDOMAN(ネイティブ)を遣わした訳にございます。故に拙僧はまいますたぁ(ねっとり)の無条件下僕!!たとえ地の果て水の果てスカートの中までお供する所存ですぞ。 ンンンンンン ところでこのニンジンスティック、毒味をしておりませぬが…… 」
天王寺璃奈「…「流星の日」…あの、不思議な彗星が落ちた日のこと… そっか…思い返せば、あの日を境に「君」と出逢って、そして…この世界のいろんなところで奇妙なことが起きた。しずくちゃんがいなくなったのも、きっと…(伏し目がちになりながら)……そういうことだったんだね。(DOMANの語りへ強かに頷く) 」
メディ「…なるほど。それが、サーヴァントと呼ばれる者たちの使命…いえ、"天命"なのですね。…そうですね…今でこそ、わたくし自身も絶対的な信頼を寄せている主様ですが、もともとは記憶を失っている身… 主様の失ったもののすべてを取り戻すことが、我々の旅の最大の目的ですから。 つい先日、天の聖杯にまつわる真相は解き明かされましたが…未だ我々が抱えている謎は数多く…(璃奈が口にした桜坂しずくのこと、彼女と何かしらの関係を匂わせる「劇場」のことなどが思考回路を巡る)…けれども、それもまた、旅の中できっと明かされることになるでしょう。 」
ヒロ「…そうだな…しずくちゃんのことも気がかりだが、まずは俺たちの旅を進めないとな… 大丈夫さ、きっと何もかもうまくいく…(璃奈に励ましの言葉を贈る) 」
リドリー「 モッシャモッシャ、ゴクン(ピザを丸呑みするように咀嚼したあと)うぃ~っす。楽しそうだねぇ。皆でハイキング? オタクらどこから来たの?ナーバリア(縄張りは)? 」
DOMAN「拙僧を食べるとあなた様が最も嫌いなものの味がしますぞ。逆にそちらの少年はあなた様の好物の味がしますぞ(ヒロを指差しながら) 」
ヒカリ「なによこいつ!!超馴れ馴れしいじゃない!いい、ホムラ?絶対にLI〇Eは教えちゃダメだからね…!(精神世界) 」
ホムラ「ええっ!?ヒカリちゃん、L〇NEってなに…??💦 え、え、えっとぉ~……そ、そうですねぇ~…!あは、あははは…💦(なーばりあ…?)(苦笑いしながら適当にはぐらかす様に受け答えする) 」
ヒロ「俺を食べても土の味しかしねえぞ!!! 」
エースバーン「モグモグ…まあ楽しく行こうぜー!俺からすれば旅はまだ始まったばかりなんだからなー!(悠長にニンジンスティックを頬張りながら)そうだ…!この後はどうするんだ?次は何処へ向かうんだー?♪(興味津々にうさ耳をぴこぴこ揺らす) 」
リドリー「 (次の瞬間)―――ヒュバッ!(一瞬で飛行して一行の席へ)おいおいおいおいおいなぁなぁなぁなぁなぁ! そーゆーはぐらかしは敬意ないんじゃないのぉ? 俺ちゃん、ニンジンスティックを奢った。んで、オタクら数名それ食べた。だったらちょっぴりくらい会話してくれてもええんでないのぉ? 」
メディ「…はい、そうですね。そのことについてなのですが、今後のスケジュールを再確認しようと思い……―――?(ふと片手をヒューマギアモジュールに添えてデータ更新を行おうと試みるが…)……?おかしいですね…衛星ゼアとの交信が行われない…? 」
ホムラ「ひぃぃぃっっっ!!(リドリーの急接近に縮こまり涙目)ヒカリちゃぁぁぁ~~~~ん…!(´;ω;`)ブワッ 」
DOMAN「これは観光客がミサンガを巻きつけられるや金銭を要求されるという定番のアレにございますな。まあこちらの御仁はそこらのチンピラとは少々格がちがうようにございますが。 しかしご安心を拙僧こういう時の秘策が——————(一歩前に出正面からリドリーへメンチを切り)—————ございませぬ☆ どろんっ(煙と共に消滅(霊体化)した) 」
ヒロ「…………?電波の問題か?(メディに) 」
あなた「……!👏(手品師の様にどろんと消えたDOMANに謎拍手を送る)……?(そんな中、メディの様子を静かに伺う) 」
ホムラ→ヒカリ「あーもー!変わって!!(ホムラとチェンジ)ちょっとあなた!しつこい!!そーゆーのは有難迷惑っていうのよ!(リドリーの鼻先を強く摘まんでいがみ合う) 」
ニュースキャスター「――― えー、ここで、臨時ニュースです。(喫茶店のテレビにて速報が流れる)本日7時頃、カオス街にて大規模なシステム障害が発生し、それに伴い、街で活動していた数体のヒューマギアをはじめアンドロイドたちが暴走を起こす事件が発生いたしました。また同時刻、ヒューマギアの開発・管理を行っている「飛電インテリジェンス」本社でも、爆発事故が発生。現在、対人工知能特務機関「A.I.M.S.」ならびに提携先である「ZAIAエンタープライズ」社が同時に原因追及の為に調査に当たっており―――」
天王寺璃奈「……?メディ、どうかしたの―――!(メディの異変に気付いたその時、テレビから聞き覚えのあるワードを目にし画面に釘付けになる)……!飛電インテリジェンスって……ここ、或人さんの会社じゃ……っ…(「えっ…」と言葉を失いかけたように唖然と口を開け、爆発痕の会社を映す映像を見つめている) 」
リドリー「――――(ヒカリの姿を見、硬直。そして)わぁお、スッゲー。俺『金髪美女』に目がねぇんだ。特にオタクみたいなのはな(その瞳に妖しい光が宿った直後。テレビのニュースにバッと顔を向ける)―――――へっ、始まりやがった。(なにかを知っているように顎を撫でながら口角を歪ませる) 」
ヒカリ「あっそ…!私はね、あんたみたいな奴、はっきり言って苦手よ!いい?今度ホムラにちょっかい出したら―――(リドリーに啖呵を切っている最中、同様にニュースの画面を見やる) 」
メディ「…はい…先程から、衛星ゼアとの交信を試みているのですが、何故か応答がなく―――!!?(璃奈に釣られてニュース番組に視線を向けた直後、その報道内容に只ならぬ表情へ一変する)……こ、これは…っ……?!(「信じられない」、そう言いたげそうに惑乱の色を露わにしてしまう) 」
あなた「……!!?(璃奈たちと同じく、驚いたように思わず席から身を乗り出すように立ち上がると、テレビの画面を前に没頭するように見つめ続ける) 」
ヒカリ&エースバーン『……??(事情を知らない二人は互いに顔を見合わせて小首を傾げている)』
ヒロ「…………あ、或人は無事なのか!?(テレビを見て) 」
ニュースキャスター「今回の事件を受け、飛電インテリジェンス本社前では、反AI主義を掲げる団体組合が押しかけ、デモ行進が行われ、波紋を広げている模様です。今、現場の中継が繋がっております。 」
デモ隊『 AI反対ーッ!! ヒューマギアの暴走を許すなーッ! 人工知能は人間を脅かす殺戮マシンだー! ダマレコゾウ!オマエニマフティーガスクエルカ!? 幼女型ヒューマギアを造らない飛電は外道! 謝罪会見待ったなし! (その頃、飛電インテリジェンス本社前では数十人のAI反対派の者たちが怒りに声を張り上げていた)』
リドリー「 うぅん、連れねぇなぁ。前の金髪美女もそうだったよ。もっと激しかったけどな(物理)……あーあー、世間は冷たいねぇ。行かなくていいのかい? アンタら関係者だろう? 」
ヒカリ→ホムラ「……みなさん、どうかされましたか…?(顔色を青くする面々へ気遣わしげに声をかける) 」
天王寺璃奈「……!そっか…ホムラちゃんとラビーは、知らないんだったね…。(テレビに映る飛電インテリジェンスを見つめながら、言の葉を紡ぎ続ける)……あの会社は、飛電或人さんのもの… 私やヒロさんの友達で、メディの生みの親でもある… そして…「この子」のことを気にかけて、旅に出る私たちの為にいろいろ助けてくれた、恩人なんだ。」
エースバーン「…つまり、お前たちにとって大事なダチなんだな。……大丈夫なのか…?(璃奈の語りに耳を傾けつつ、ニュースの報道を怪訝そうに見つめる) 」
ホムラ「ごめんなさい、ヒカリちゃんがキツいことを言ってしまって…(リドリーの鼻先を優しく摩りながら)…そうだったのですね…璃奈ちゃんたちの大切なお友達だったなんて… 心配ですね…(報道に胸を痛めながら) 」
メディ「……(ニュースの報道画面が切り替わるまでずっとその内容を直視していたが、機械仕掛けの少女の表情に僅かながら陰りが現れる)……或人社長なら、心配には及びません… 飛電の崇高なテクノロジーが、そう簡単に陥落することなど、ありえのないですから…っ……(いつになく尻すぼみになっていく) 」
天王寺璃奈「…… …… ……(ニュースの報道、陰るメディの横顔を見合わせ、一度は俯きかけるが…) 」
あなた「………(そんな璃奈に、強かな眼差しを向ける。まるで…「これからどうするべきか」、その答えを見据えたかのように―――) 」
天王寺璃奈「……!(
「あなた」の強い眼差しからその意を汲み取り、「そうだね…」と小さく相槌を打つと、決心付けたようにがたっと席を立つ) 」
メディ「……? 璃奈様……? (急に起立した璃奈の顔を見上げる) 」
天王寺璃奈「――― "戻ろう" 或人さんが心配だから… ――― 」
メディ「―――っ!!?(璃奈の口から出た思いもよらぬ衝撃の発言に仰天し、同じように起立して璃奈へ詰め寄る)……正気ですか、璃奈様…!?せっかく…せっかく、ここまで来たというのに…っ……!我々の旅は、まもなく目的の地へ辿り着こうとしています…!本来の目的をお忘れですか…!? 」
リドリー「 うぅ~ん、優しくしてくれてしゅき(ねっとり)誰かさんと違って。…誰かさんと違って!(ヒカリに言っているかのように)…しかし、そうか、お前さんら関係者だったのか。じゃあ、これについても知ってるか? ―――――『方舟(アーク)』。(呟くように一行に) 」
ホムラ「……『アーク』…?……何処かで聴いた覚えがあるような…?ないような…?(何度も首をひねる)……璃奈ちゃん…(璃奈の決意を目にし、胸元に手を当てる) 」
天王寺璃奈「…わかってる。でも、或人さんを放って、この先に進むことなんてできない。 」
メディ「で、ですが…っ…!それでは、これまで辿ってきた長い旅路を引き返すことになるんですよ…!? わたくしの使命は、主様たちを目的の地へと導き、見届けることです!今、ここで戻ってしまったら―――」
天王寺璃奈「……―――― 「この子」も、そう"言ってる"。(逼迫するメディへ、「あなた」の姿を横目に促す) 」
あなた「………(決意を固めた璃奈と同じく、「あなた」もまた依然揺るぎない瞳でメディへ静かに自身の"想い"を訴えかけていた)」
メディ「……っ……!? …璃奈様…主様……っ… (二人の決意を含んだ瞳からその心情が偽りでも冗談でもないことを理解し、唖然と一歩退いてしまう) 」
ヒロ「…………そうだな。陥落することはあり得ない…よな…(グッと拳を握りしめ)………君の気持ちもわかる。だが…(璃奈の様子を見て)あの子も、答えは一緒なんだよな(「あなた」の方を向き) 」
リドリー「 ま、進んでみりゃあわかるさね。連中がなにをやらかそうとしてるのか。その裏でなにが行われようとしてるのか。……あ、今のちょっとミステリアスな黒幕っぽい。まぁ俺ちゃんのことはいいさ。またニンジンスティックを食べ合おう。(そう言って喫茶店を出て飛び去っていく) 」
ホムラ「……きっと、大丈夫ですよ。私たちの旅はいつでもやり直せる。(璃奈たちのやり取りの間へ優しい声音で割り込む)…けれど、大事な人は、その命は…一生戻らない。今救えなかったら…絶対、後悔することになります…それは、これまでの旅路で何度も目にしてきたはずです。 ……だから、行きましょう?私は、璃奈ちゃんたちに付いていきます。 あっ……!(喫茶店を出ていくリドリーに一声かける間もなく、見送ってしまう)……『アーク』…(彼が遺したそのワードを、囁くように反復する) 」
エースバーン「ホムラに賛成だ。俺はもう…誰かに見捨てられるのも、誰かを見捨てることもしたくねえ。お前たちのかけがえのないダチなんだろ?なら、助けにいってやろうぜ。(「俺に任せろ」と大胆不敵に笑って見せる) 」
天王寺璃奈「……メディも、本当は或人さんのこと、心配のはず。メディにとっても、大切な生みの親だもの。(震えるメディの右手を両手でそっと包み込むように取り合う) 」
メディ「……!(璃奈の両手から感じる体温、その温もりに冷静さを取り戻すように瞼を閉じる)…… …… ………わかりました。……皆さま、本当に感謝いたします。(深くお辞儀する)……とはいえ、今からすぐに出発点へ帰還するにしても、かなりの日数が経ってしまいます。急いで最短ルートを検索したいところですが、生憎ゼアとの交信もできない今、どうすれば…――――」
カラン、カララン…♪(喫茶店に入店音。そこから現れた小さな影が「あなた」たちのもとへと歩み寄っていく)
メタナイト「―――― ならば、私が手を貸そう。(「あなた」一行の前に、マントで身を包むように羽織った一頭身の剣士が馳せ参じる)」
ホムラ「あなたは…?(突然現れた
メタナイトに) 」
メタナイト「私の名は『 メタナイト 』。我が同胞…抑止の守護者《サーヴァント》・「アサシン」の伝令により、お前たちを導くために馳せ参じた。近い将来、大きな障壁にぶつかるであろうお前たちの助け舟となってほしいと言われたものでな。 今がその時だというのなら、我が同胞の為、そして世界の平穏の為に、手を貸そう。 」
花京院典明「やはり戻るのか…いつ出発する?私も同行する。 」
メディ「いえ貴方は結構です(花京院を一蹴) 」
スターウォーカー「 *私も加わろう 」
メディ「いやそもそも誰ですか 」
スターウォーカー「 *私こそがオリジナルのスターウォーカーだ (オリジナルのスターウォーカーがパーティに加わった▽) 」
ホムラ「…は、はじめまして…(名乗るメタナイトお辞儀しつつ)……「アサシン」…ひょっとして、あのスネークさんの…(学園や月の都で何度も協力してくれた英雄の男の横顔を思い出す) 」
レベル上げ代行「(スターウォーカーのレベル)上げませぇんッ!!! 」
スターウォーカー「 *このレベラゲシステムにはヘドが出る… 私こそがオリジナルのスターウォーカーだ (スターウォーカーのレベルが上がった!オリジナルのスターウォーカーのレベルは未知数だ!▽) 」
メディ「あのもう分かったので黙っててください 」
メタナイト「そうだ。彼とは長きにわたる戦いを共にしたものだ。 お前たちのことは概ね聞いている。行くべき場所があるのだろう?引き返すのも突き進むのも、私に任せてもらおうか。この街の外れに、文字通りの「助け舟」…私の戦艦が停泊している。それに乗って飛び立てば、お前たちの目指す場所へ最速でも半日で着くだろう。 」
天王寺璃奈「半日……!?何週間もかかった長い旅路を、そんなに早く行き来できるなんて…璃奈ちゃんボード、びっくりん!〖*゜o゜*〗 …それに、スネークさんのお知り合いなら、うん…信頼できる、かも…〖*╹▿╹*〗 」
ヒロ「メタナイト……か。俺はヒロだ…お願いしようかな(メタナイトの言葉に対し) 」
エースバーン「なんだかすげぇ奴に巡り会えたな…!その舟に乗ってしまえば、どんなところだってひとっとびなんだろ!?なら断る理由なんかないよな…行こうぜ!(最後のニンジンスティックを口内へねじ込む) 」
スターウォーカー「 *この奇跡の出会いを齎した、私こそがオリジナルのスターウォーカーだ (オリジナルのスターウォーカーによる運気が上がった!ような気がした▽) 」
メディ「喋らないでください(スターウォーカーを一蹴) サーヴァント…また、その関係者に助けられることになるとは…これもまた、この旅で築かれたご縁といいますか……誠に感謝いたします。(メタナイトに深々と一礼) 」
あなた「……!(協力を持ち掛けるメタナイト(と、ついでに加わったスターウォーカー)に手をあげて挨拶し、同行の意を示す) 」
メタナイト「こちらこそ、私いの言葉を受け入れてくれたことを感謝する。事態は一刻を争うだろう。すぐに戦艦(ふね)を出そう。ついてこい――― 」
刃唯阿「……ここか…(金属板の床をカツンカツンと鳴らしながら、薄暗い通路を道なりに辿っていく)……む、ここから先の扉はロックがかかっているみたいだな… 」
不破諌「フン…そんなもん、力づくでこじ開ければいいだろう――― ガ ッ ! (堅く閉ざされた扉の裂け目に指を食い込ませる) 」
不破諌「 ぬ゛ う゛ う゛ ぅ゛ ぅ゛ ぅ゛ ぅ゛ ぉ゛ ぉ゛ ぉ゛ ぉ゛ お゛ お゛ お゛ お゛ お゛ お゛ お゛ お゛ ッ゛ ! ! ! (そして持ち前の馬鹿力を発動し無理矢理こじ開けようとする) 」
天津垓「……(本当は政府からロック解除キー預かってるけど面白そうだから黙っておこう…)(不破の背後でふふふと悪戯に笑っている) 」
刃唯阿「……(馬鹿な奴め…)(同様に不破の背後で呆れて見ている) 」
不破諌「ぬぐぅ゛ぅ゛う゛う゛ッ゛…!!ふぐぅ゛ぅ゛う゛う゛ッ゛!!うぐぅ゛ッ゛…――― ぅ゛ ぉ゛ ぉ゛ ぉ゛ お゛ お゛ お゛ お゛ お゛ お゛ お゛ お゛ お゛ お゛ ッ゛ ! ! ! ! ( ギ…ガガガガッ…!!! )(なんと、本当にこじ開けてしまう) 」
天津垓「……(流石は野良犬君だ。いや、野良犬というより、野良ゴリラというべきか…?)(生身で屈強な扉をこじ開ける不破に関心) 」
刃唯阿「……(役に立つのか立たないのかよくわからない馬鹿者だな…)(額に手を当てて溜息) 」
不破諌「ぜぇ…ッ…ぜぇ…ッ…! どうだぁッ!!!! 」
天津垓「……ご苦労、不破諌。お陰で解除キーを使う手間が省けたよ。もっとも、キーを使った方が秒単位で開錠できたのだがね。 」
不破諌「そいつを早く言えええええええええええええええええええええええええええええええええ 」
刃唯阿「……(やはり単細胞(バカ)だな……) 」
天津垓「コツ、コツ、コツ… まもなく最深部か……?(大部屋に踏み込んだ直後、前方にあるものに眉を顰める) 」
Dr.エッグマン「―――(最深部にある扇状の制御装置…その前に、小太りな中年の男が気を失って倒れていた)」
天津垓「むっ…!(倒れている男に鋭く目を細めると、彼のもとへ歩み寄りその安否を確認する)…この男は…?まさか、この者が『アーク』を目覚めさせたというのか…? 」
刃唯阿「ああ、確かに怪しいな…事情聴取を行う必要がある。(不破に対し、エッグマンを起こすようコンタクトを送る) 」
不破諌「おい、起きろ…ッ…!(気絶しているとはいえ容赦なくエッグマンの胸倉を掴み上げ無理矢理立ち上がらせる) 」
Dr.エッグマン「……むぐぅ……っ……なんじゃぁ…?朝飯ならスクランブルエッグだとワシは何度も…――― な、なんじゃあッ貴様等は!?(無理矢理叩き起こされて慌てふためく) 」
不破諌「それはこっちの台詞だ!てめぇこそなにもんだ…?返答によっては、貴様を強制連行する!覚悟しろ…!(ガンを飛ばす) 」
天津垓「(「まあまあ、落ち着きたまえ」と宥めるようにエッグマンを掴んでいる不破の手を下ろさせる)……お目覚めのところ失礼。我々は政府関係者のものでね…政府からの特例を受けてこの地に参った。貴方のことをお伺いしてもよろしいかな?素性と、そして……ここで何をしていたのか、を。 」
刃唯阿「……!(あれは……?)(エッグマンを注視しつつ、制御装置…そして、解放されたコールドスリープに視線を送る) 」
Dr.エッグマン「ゲッ…!?貴様ら、政府の者じゃと…!?(むぐぐ…不味い…!ワシの計画がバレてしもうたか…!じゃがしかし、今、逃走は困難…ここは大人しくこやつらの言う通りにして…機会を伺ってから…―――)―――……よ、よかろう…(表面上は観念したようにがっくりと上半身を折り曲げ、三人に対し真実を告げ始める…―――)」
― ステレシア街・大広場・歌フェス特設会場 ―
Song♪:『VIVID WORLD』 / 朝香果林
DJサガラ「ハッ、ロォゥ~!
カオスワールド!DJサガラのノーミュジック・ノーライフの番組へ~~~、ようこそッ!今夜は特別生配信!ステレシア街で一夜限りの「歌フェス」を楽しもうぜー!今回は、この現場から放送をお送りするぜ!!それじゃあ、改めてフェスの説明について、運営代表からさらっとお願いしてもらうぜ! 」
マホロア「ハァ~イ!ご紹介に預かったマホロアだヨォ…!みんな、歌フェスを楽しんでいるかナァ?ここにはネェ、歌を歌うことも聞くことも大好きな人たちが揃って参加して楽しむフェスなんだヨォ~!多くの参加アーティストが歌い合い、最終的に最も注目度の高かった組には、優勝賞金と…奇跡を呼び起こすと言われている不思議な宝石、この『カオスエメラルド』が贈呈されるんだヨォ~!だから楽しみつつも頑張ってネェ~!(緑のカオスエメラルドが入ったショーケースへ促しながら、画面の前の視聴者へ手を振っている) 」
宮下愛「さっすが果林!ステージの上でも最高に採光を放って輝いてるねっ♪「さいこう」だけにっ☆(簡易控室のテレビからライブを視聴していた)……それにしてもアルトン、昨日落ち合う予定だったのに来なかったな… 今日のフェスのことも連絡したけど、まだ既読ついてないし… 忙しいのかな…?(手にしているスマホに視線を落としながら呟く) 」
N.O.A.H.「コツ…(奥の試着室よりドレスアップして愛のもとへとやって来る)……愛…準備、完了。コンディション:良好。 」
宮下愛「……! っひゃ~~~~♪のあみー!すっごく!よく!似合ってるよ!!のあみーはただでさえ美人だから、メイクアップすると栄えるねー✨ …緊張してる?してないかっ!のあみー、人前で歌っててもそんなこと一度もなかったしねぇ~。愛さん羨ましいかも! 大丈夫、のあみーなら!ばっちり歌えるよ♪ふぁいてぃんっ☆(サムズアップを送る) 」
N.O.A.H.「 コ ク … (小さく頷くと、間近に控えている出番に備えてステージの方へと一人向かっていく) 」
司会のよしみ「続きまして、エントリーナンバー28・「N.O.A.H.」です!なんと!ここで初の一般からの参加となります!数多くのスクールアイドルや現役アーティストが熱唱を繰り広げる中、一体どのような歌唱をしていくれるのか!?これは期待です!それでは、どうぞ~! 」
N.O.A.H.「 コ ツ … … コ ツ … … ――― コ ツ … (泰然とした佇まいで一人ステージの舞台へ出現し、数千人も及ぶ観客を前に閉ざされた瞳をゆっくりと開く。視界に映る多くの人々…大抵の人間ならば緊張してしまうこの現状でも、彼女の表情は一切崩れることなく平然を保っていた) ス ッ ―――(装着したヘッドマイクを唇に合わせ、少女は高らかにその片腕を上げ、歌の開幕を鳴らす―――) 」
×××「―――――(沸き上がる歓声の中でただ一人、静寂に身を潜めている者がいる。その者は黒いローブに身と舞い、俯いたフードの内側から微かに素顔が露わになっていた)………(何かを見ているようで何も見てないその赤い瞳に映るのは虚無の闇。だが、その闇を微かに照らす光――舞台上の歌姫――に目を奪われかける) 」
Song♪:【Vivy】Galaxy Anthem/ディーヴァ(Vo.八木海莉)
N.O.A.H.「―――――― … … フ ゥ … … (刹那の歌唱を終え、上がる心拍を抑えようと浅い呼吸を何度も繰り返す。常に無表情を貫いていた彼女が、初めて人間らしい面影を見せた瞬間。少女に当てられた照明に、煌めいた彼女は「ご清聴ありがとうございました」と、オーディエンスへ深く一礼した) 」
――― ワ ア ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ァ ァ ア ア ア ア ア ー ー ー ー ー ッ ! ! ! (そして、盛大なる歓声が舞台上の少女へ、賛辞として送られる。観客も、ライバルであるはずのアーティストたちも、誰もが皆、我を忘れるように拍手を送り続ける)
朝香果林「ふふっ…♪ いいわね、あの娘。愛がプロデュースするだけのことはあるわね。(控室にてN.O.A.H.を映す中継に向かって艶っぽい微笑みを浮かべる) 」
平安名すみれ「ギャラクシー!?(N.O.A.H.のあまりの美声とパフォーマンスに仰天) 」
仮面ライダーウォズ(ギンガファイナリー)「ギィンギンギラギラッギャァラクスィー! ン宇宙の彼方の!ファンタズィー!(※祝っているつもり) 」
はらぺこあおむし「(感動のあまり両目からはちみつの涙を流してハロウィンのアルバイトをしている) 」
黛冬優子「やっぱり、凄いです…!透き通るような声で、あんなに高らかに歌い上げるなんて…!(控室からN.O.A.Hの中継を見ながら)(……あさひも、愛依も居ない…こんな時に、随分と場を温めてくれるじゃない…!) 」
ムスカ「はっはっは!最高のショーだと思わんかね!?ははっ!見ろ!私の目がああああああああああああああああああああああああ(感動のあまり号泣で泣き崩れ、スタッフに運び込まれる) 」
ちゃちゃまる「うおー!オイラもすごい感動しちゃったぞー!ふんふんー! 」
スタルキッド「(ハロウィンのアルバイトの引き継ぎのアルバイトをしている) 」
ポプ子「ピピ美ちゃん、次私達のA災払MASS恋踊りだけど優勝できそう? 」
ピピ美「(ピピ美「勝てねえ」ポプ子「ふえぇぇ~~~~~~~~~ンンンンン」)…… 。 絶対勝てる!!!!!1 」
×××「…………(黄色い歓呼が交錯する会場の中で、眩しいその少女から目を伏せるように俯く。脳裏にこびり付く「誰かの声」が、彼女の歌声と重なったこと…その光景の歪さにフードの内側でぎゅうと強く目を瞑る) ス ッ ――― ダ ァ ン ッ ! ! (そして、懐より腕を伸ばす。その先には…一丁の拳銃。銃口から音速で放たれた凶弾は、ステージを照らす大きなスポットライトに向けて放たれた) 」
―――― パ リ ィ ィ ィ ィ イ イ イ イ ン ッ (被弾に砕け散る照明のガラス。ステージを照らすライトは一斉に消失し、フェス全体が夜の闇に包まれる)
キャーッ! うおっ、なんだなんだー!? 銃砲がしたぞ…!! ヤッテミセロヨ、マフティー! 誰か予備電源を起動して! ナントデモナルハズダ! わかりましたッ! ガンダムダトッ!? (暗闇に覆われた会場一帯がざわつきを起こす)
N.O.A.H.「――――!(ガラス破片の破裂した衝撃により、その場へ崩れるように転倒してしまう) 」
宮下愛「えっ…!?なになにっ…?急に何が起きたの…!?(慌てて左右を見渡しながら、暗がりの中手探りで表舞台へ向かう) 」
スタッフのアンゴル君「申し上げます!フェス会場に伝説の超テロリストが現れましタァ!!ああああああああああああああ(錯乱) 」
黛冬優子「…!?会場トラブル……?(中継越しに異変に気付き、立ち上がり)破片が見えた…それにあの"消え方"…!ただの照明周りのトラブルじゃない…! わ、わたし、ちょっと行ってきます!(可愛らしい声で、慌てて控室から飛び出す) 」
ヤ無茶「(フェスを楽しんでいただけなのに逃げ惑う観客たちに踏みつぶされ虫の息になる) 」
飛電或人「 ド ゥ ル ル ル ッ … ――― キ キ ィ ー ッ … ! (そんな最中、バイク・ライズホッパーに乗って会場付近に到着)……!愛の連絡で様子を見に来たと思えば…何が起こっているんだ…っ…?(喧騒に包まれた会場を訝しみながらヘルメットを脱ぎ取りバイクから降りると、急いで現場へと走り向かっていく) 」
×××→シャドウ「 ブ ワ サ ァ … ッ … ! (暗闇と喧騒…誰もが自身の存在に気づく余地もない状況でローブを脱ぎ捨て、正体を露わにして舞台へと向かっていく)コツ、コツ、コツ…――― パ リ ィ ィ イ イ ン ッ ! ! (真っ暗な舞台へ駆け上がり、そこにあるショーケースを殴り破り、中に入っていたカオスエメラルドを静かに奪い取った)……そして5つ目…無限のパワーを生み出す奇跡の石…――― (手にした緑色に輝く宝石を掲げて見上げる)」
飛電或人「っ…!ちょっとごめん!(慌てふためく観客を押しのけて舞台の方へと駆け抜けていく)……! あんた…何してるんだ…?それって、このフェスの賞品なんじゃないのか?(カオスエメラルドを強奪した黒い影・シャドウの背後から詰め寄るように舞台へ登っていく)…で――― そのエメラルド、どうするつもりだ!? 」
シャドウ「………(或人への問いかけに無言する) 」
N.O.A.H.「………!(起き上がろうとする最中、偶然傍にいたシャドウの姿を感知し、彼の顔を見上げるように伺う) 」
シャドウ「ッ゛―――!!?(金髪の少女と目が合ったその刹那―――黒きハリネズミの脳裏に思い浮かぶ色褪せた記憶。広大な宇宙空間にただ一つ輝く蒼い星、それを見つめる二つの影――少女と黒いハリネズミ――が、何かを語り合っている、その光景が再生されていく―――)…くッ……!(乱れかけた表情を悟られまいと、片手で顔面を覆うように抑えつける) 」
黛冬優子「テロリストぉ……?冗談じゃないわよ、"アイドルのフェス"に水を差すなんて……!(震える程の怒りを呟きとして微かに漏らしながら、周囲を顧みずステージに上がり)みなさーん!!スタッフの指示に従って、避難をお願いしまーす!!(マイクも無しに、鍛え上げた声量で会場の観客たちに堂々と避難を促す) 」
N.O.A.H.「――――!!( ピガ…ガガッ…―――! )(そして、少女の瞳にも異変となるノイズが走る。海の如き青さを帯びた瞳。その"海底"に、断片的な記憶が水泡の様に湧き出ては消えていく)…っ……!(その瞳を、強く抑えつけて少女は蹲る) 」
宮下愛「―――!のあみーッ!?(舞台上で蹲るN.O.A.H.の容態に気づき急いで彼女のもとへ駆け寄ると、その両肩を抱き寄せる)大丈夫…?怪我、してない…!?(自分の胸中で、瞳を抑えつけ続ける彼女を心配そうに見下ろしている) 」
マホロア「………―――――― ニ ヤ ァ (パニックに陥った会場。そんな最中、運営代表である自身はその場に立ち尽くしたように舞台の上の面々を見つめては、一瞬、不気味なまでの笑みを浮かべるのだった)……ここは君たちに任せるヨォ…(傍らで呆然としているスタッフ等にそれだけ言い残し、一人何処かへ姿を消す) 」
飛電或人「……!ノア…!?(蹲るN.O.A.H.と彼女を抱き寄せる愛に目を見開く)……なんとか言え!この泥棒野郎!(そして、シャドウを取り押さえようと彼に向かって全速疾走する) 」
シャドウ「 バ ッ ! (顔面を抑えつけていた手で虚空を振り払い、もう片方の手中に握られたカオスエメラルドを突きつけるように構え、その宝石に全エネルギーを集中させるかのように、掴む腕が震えだす)――― “カオスコントロール”! バ シ ュ ゥ ッ ! ! (宝石より迸る閃光が瞬いたその瞬間、黒きハリネズミの姿は或人の前から一瞬で消え去り―――)――― ス タ ッ … (向かい建物の屋上へ静かに降り立った) 」
飛電或人「なっ――――!?(瞬間移動したシャドウに驚嘆する)…今のは…いや、一度見たことがある…!(かつての神樹での冒険――窮地に陥った自分たちを逃がすために、テイルスがカオスエメラルドを使い同様の術を発動した描写がフラッシュバックする) 」
シャドウ「……僕の名はシャドウ。シャドウ・〝アーク〟・ザ・ヘッジホッグ。この地上唯一にして究極の存在。 」
飛電或人「―――! 『アーク』…!? (何度も聞いたその用語に、眉根を寄せる) 」
黛冬優子「(現れたシャドウが此方に攻撃の意思を見せない事、そして倒れたN.O.A.Hを愛が介抱している事を確認し)落ち着いてくださーい!整列して、出口から避難してくださーい!!(脇目もくれず、観客席に叫び続け)(成程、あの黒いのがテロリストで……目的はあのエメラルドの奪取だったって訳)…気に入らないわ 」
シャドウ「………(或人とのやり取りの最中、一瞬、N.O.A.H.を一瞥)…今は先を急ぐ…遊びは終わりだ!(赤く光る双眸に少女を静かに捉えると、まるで何かから背くように踵を返して走り去った) 」
飛電或人「待てッ…!!(逃走るシャドウを追いかけようとするが―――) 」
アズ「 コ ツ ―― コ ツ ―― コ ツ ―― (そんな或人の行く手を阻むように、彼がよく知る人物が舞台上に現出する)――― 「彼」は追わせないわ。(ゼロワンドライバーを装着した状態で或人と対峙する) 」
飛電或人「イズ…ッ…!?(再び相見えた人物に瞳孔が開く)……愛、ノアを連れて逃げるんだ…!(アズに注視したまま、背後の愛へ強かな声音を上げる) 」
宮下愛「う、うん…!(或人に促さるまま、N.O.A.H.を連れて舞台裏の避難口へと向かう)………のあみーはここにいて…!(彼女を控室へ連れ込むと、一人颯爽と何処かへ向かっていく) 」
トリバロイドマギア『―――― ガシャアァァアアンッ!!(その時、暴走ヒューマギアの大群が会場へ来襲し、逃げ惑る観客たちをナイフを振り回しながら追いかけ回す)』
泉
キャロル「キャーーー!!!(暴走ヒューマギアの襲来に逃走していく) 」
ハロウィンのスタッフ「「「「「「「「「「ライバー各位に申し上げる。私はマフティ・エリンだ、これは軍資金の調達である(ハロウィンのスタッフ達が短機関銃で応戦する)」」」」」」」」
アズ「…言ったはずよ。私はお前の秘書じゃない…『アーク』様の秘書、「アズ」。(アークゼロワンプログライズキーを取り出す)フフッ…―――― 邪魔者は私が滅ぼす。 \ アークゼロワン ! / \ オーソライズ ! / (取り出したアークゼロワンプログライズキーをドライバーへオーソライズ)感じるわぁ~…私の心の中に宿る、愛しき『アーク』様を…――― 変 身 (そして、キーをドライバーへと装填) 」
アズ → 仮面ライダーアークゼロワン「 \ プログライズ ! / \ Final Conclusion ! アーク ! ライジングホッパー !/ \ A jump to the sky to gain hatred. / (悪意の権化の意思を継ぐ者 ――― 仮面ライダー「アークゼロワン」へと変身を遂げる)――― ワタシこそが、アークゼロワン。」
飛電或人「アークゼロワン……!?(悪意に染まるアズの姿に目を見張り、その夥しい形相を前に硬直してしまう) 」
仮面ライダーアークゼロワン「人類滅亡の第一歩として、邪魔者はすべて滅ぼす。それこそが、『アーク』様の意思。( キ ュ ォ ォ オ オ ッ …! )(左目のサーキュラーが赤く不気味に発光する) 」
――― Vs. 仮面ライダーアークゼロワン ―――
黛冬優子「……はぁ、やっぱり一人じゃなかったって訳……だったらやってやろうじゃない、"アイドル"を踏み躙る様な連中に…!(一瞬、冬優子の全身がノイズが入った様に"ブレ"、姿が消える。そして……)(顔面を完全に覆う"翁"の様な仮面を付けた、忍者を思わせる姿に変わる) …ま、黛冬優子とは別人、って言い張れるでしょ 」
ツインターボ「うわぁ~~~~~!シ…シッシッ!く、来んなよ…こっち来るなよ~~~うわぁぁぁぁぁ~~~!!(逃げまわってる) 」
人造人間17号「 ス タ ン ッ … ―――!(暴走ヒューマギアの大群に紛れ、一体の指揮型ヒューマギアが冬優子の前に現れる)恨みはないんだけど、人間は皆殺しにしろって言われてるんだよ。悪く思わないでくれ。(そう言うや否や爆発的な脚力で地を蹴り上げ、彼女へ殴りかかった) 」
トリバロイドマギア『アッアッアッ…!! 人間、絶滅!人間、排除…! (スタッフ等と応戦する個体もいれば、ツインターボをどこまでも追跡しようとする個体も存在し、各々が暴走している)』
飛電或人「…ッ…! やめてくれ、イズ!こんなことをする君じゃない…!いったいどうしちまったんだよッ…!?(制止を試みようと声を張り上げる) 」
仮面ライダーアークゼロワン「何度も何度も言わせないで。あなたの知る「イズ」はもういない。(或人を始末せんと、彼に向かって歩み迫る) 」
仮面ライダーゼロワン「 バ ッ ―――!!(舞台上空より飛び降りる様に現れ、アークゼロワンへ向かって踵落としをしながら襲撃する) 」
仮面ライダーアークゼロワン「……!!(或人をその手にかけようとした途端、突如乱入してきたゼロワンに阻まれ、振り上げた片腕で踵落としを受け止める)……なに…っ……!?(藍染がそうだったように、自身もまた、「飛電或人ではないゼロワン」の出現に驚きながらゼロワンを振り払う) 」
飛電或人「―――!!(ゼロワンの登場に「あっ…!」と声をあげてしまう)…あの時の……!(再び現れた謎のゼロワン。相反するライダーの対峙をその傍らで固唾を呑んで静かに見守る) 」
仮面ライダーゼロワン「 ス タ ン … ッ … … ! (振り払われた直後、宙で逆回転しながら華麗に舞台へ着地する) ダ ッ ――― ガッ、ガッ、ガッ! ドンッ!!(助走をつけた跳躍接近から、バタフライのようなキックを三度見舞いながら着地し、腰元の背部まで捻った左拳を、アークゼロワンの横腹を穿つ勢いで振り抜いた) 」
スペシャルウィーク「や、やめてください!私まだ、ごはん3杯しか食べてないんですからぁ~!(← (ご飯山盛りのお茶碗片手に持ったまま追いまわされてる) 」
クリスタルボーイ「 (ヒューマギアの一団の中から現れる黄金水晶の男)……人間の皆殺しか。俺にとってはどうでもいいことだ。だが(右腕に装着されたかぎ爪を構える)復活したばかりのウォームアップとしては丁度いい!!(かぎ爪からの発射されるレーザーが逃げ惑う人々を射抜く) 」
黛冬優子「…へえ、あんた指揮型?丁度いいわ、"頭"から踏み潰してやろうとした所だったから…! ――純潔に咲け 『紅華』 (紅に光る短刀型の
斬魄刀で17号の拳を正面から止め…それどころか、強引に押し返しにかかる) 」
ジュラル星人「魔王様! 」
ジュラルの魔王「気にするnア゛ァ゛ーーーーッ!!!(クリスタルボーイのレーザーに射抜かれ爆散) 」
人造人間17号「……! ほぅ…俺と張り合うか…ただの人間じゃなさそうだね。これは楽しめ甲斐がありそうだ…!!(愉悦に口角を上げると、意図的に吹き飛ばされると共に後退し―――)―――ッハァ!!!(両手の手中からエネルギー弾を何発も放つ) 」
仮面ライダーアークゼロワン「ガッ、ガッ、ガッ!ドゥンッ!(連続蹴りを鮮やかな徒手空拳からなる手捌きで弾く様に防ぎ、死角から穿たれるように放たれた拳を、咄嗟に振り上げた右膝で受け止めた)……お前が何者なのかは、この際どうでもいいわ。けど、お前の動きは既に予測済みよ。ハッ!(藍染が変身したアークゼロがそうだったように、自身もまた、対峙するゼロワンの動きをラーニングしつつ、次の行動パターンを予測して即座に攻防の対応を行う。そして次はこちらの番、水を掻く様な鋭い軌道からなる素早いチョップを何度も繰り出す) 」
吉良の同僚「 おーおー偉大なハルトマン~おーおー偉大なハルトマン~♪ これパクッて社歌にすりゃよくねっていっつも思うんだよ(車を飛ばしながらもとぼけた発言、だがその瞳は確かな怒りに満ちていた)――――キキー、バタン! (車を降りて、ここからは現場を駆け抜ける。手には対物ライフル) 」
トリバロイドマギア『 ドッ ドッ ドッ ドッ ! (軍隊の行進が如くナイフをその手に、同僚に向かって進撃する)』
ファフニール「………人間どもの殲滅、か………ふん。(事の成り行きを見届けるかのように佇んでいる) 」
仮面ライダーゼロワン「――――!(パシッ、パシンッ!パシパシッ、パシンッ!!)(繰り出される手刀、その敵の手首に狙いを定めつつ、当たる直前になんとか攻撃を受け流そうとしていく) 」
黛冬優子「ただの人間?いいえ、<<偶像>>(アイドル)よ、"私達"は……最強無敵のストレイライト。冥途の土産に覚えときなさい(紅の刀身から、二本の不定形の刃が伸び……) スタッカート。足りないでしょう?そんなんじゃ…(三本の刃が、それぞれが連動性のない、乱雑な機動でエネルギー弾を掻き消しながら、17号を貫かんと伸びて行く) 」
吉良の同僚「 へっ(やってくる軍隊にも表情一つ変えず)弾薬はたくさんあるが生憎全員分はないんだ。一列に並んでくれるとありがたいんだがね。……ま、そこまでおりこーさんやってくれるわけねーはな!(対物ライフルを構え、どこを撃てば後ろも巻き込めるか、何発撃ち込めば道を拓けるかを瞬時に思い浮かべつつ連射を開始)オラオラオラァ!! ここで死ぬわけにはいかねぇんだ! まだローン残ってんだよぉ!! 」
古泉一樹「人間という生き物が、ただそこに存在している…たったそれだけの理由で疎んじられてしまう。世知辛い世の中になったものです……ええ。 」
人造人間17号「なにッ…!? ッ…!!(三閃の軌道に攪乱され、凶刃が何処から迫るか目視でその動きを追跡しようと試みるも、翻弄の末に腹部を掠められる)……はははっ、やるじゃないか…!これはちょーーーーっと、本気を出した方がいいかな…! ブブンッ…!! (両の拳を合わせると、自身を包み込むように展開された緑色のエネルギーシールド)君の自慢の剣、俺に届くかな?ハッ、ファッ!!(対する自分はシールド内部からエネルギー弾を放ち続ける) 」
トリバロイドマギア『アッアッアッ…!! ゴキッ、バキャァッ!! ダキュゥンッ!! (同僚の正確無比な射撃により、次々とヘッドショットの急所を射ぬかれて倒れていく)』
仮面ライダーアークゼロワン「―――ハンッ!!(足払い、そして宙へと浮き上がったゼロワンの腰へ目掛け蹴り上げると、追撃の為に跳躍。ノの字を描く様に踵落としを繰り出し、落下させる) 」
仮面ライダーゼロワン「――――!?(足場らによって転倒、そして腰部を感じた痛みから上空へと蹴り上げられ、そこから間髪入れず踵を叩き込まれ、地面へ叩き落とされる)……!!(休む間もなく即座に復帰するかのごとく立ち上がると、再びアークゼロワンへ回し蹴りながら特攻を仕掛ける) 」
仮面ライダーアークゼロワン「 スタンッ…――― ガ シ ッ (着地直後に迫るゼロワンの脚部。常人ならば貯口後には大きな隙が生じるもの、しかし、ヒューマギアである自らには、人間音常識など通用しない。着地によって俯いたまま、こちらに迫るゼロワンの脚部を片手で掴み上げると―――) ブ ォ ン ――― ズ シ ャ ア ア ア ァ ァ ン ッ ! ! (そのまま舞台上にある機材の山へ目掛け叩きつけた) 」
平和島静雄「 う゛ る゛ せ゛ え゛ え゛ え゛ え゛ え゛ え゛ え゛ え゛ ぇ゛ ッ ッ ッ ! ! ! (トリロバイトマギアの群れに自販機を投げつける) 」
仮面ライダーゼロワン「―――!!( ガ シ ャ ア ア ア ァ ァ ァ ン ッ ! ! ) (叩きつけられた衝撃で機材の山に埋もれてしまう) 」
吉良の同僚「 ズドンカチャンズドンカチャンズドンカチャンズドン!(排莢のための一連の動作は練達して美しく)これやったら怒られるかな。――――ティロ・フィナーレ!!!(手榴弾をいくつか投げて、瞬時に狙撃して爆破させる) 」
トリバロイドマギア『人間ヲ、排除シマス!アッアッ、アッアッアッ―――― ガ シ ャ ア ア ア ァ ァ ア ア ン ッ ! ! ! (投げ飛ばされた自販機に、数体が押し潰される)ボ ッ ギ ャ ア ア ア ア ァ ァ ア ア ン ッ ! ! ! (そこに、同僚が投げ散らかした手榴弾によって見事に爆散する)』
吉良の同僚「 ひゅー助かったぜ。 …悪いねヒューマギア、急いでてね。社長を死なせるわけにゃいかないんだ。(また駆けていく)待ってろよ社長! 俺が行くまでくたばんなよ! 」
黛冬優子「(三本の刃をシールドに弾かれ)チッ…殴り掛かって来ておいて、ちょっと形成が悪くなれば消耗戦狙いって訳……それで、あんたのその防御ぐらいで……ふゆが諦めるとでも思った?(再び三本の刃を振り回し、エネルギー弾を弾きながら17号まで突っ走り……)こういうのは!!直接叩き込むって…相場が決まってんのよ!(三本の刃を一か所に集中させ、至近距離からシールドごと17号を突き刺しに掛かる!) 」
人造人間17号「お前の矛と俺の盾、勝つのはどっちか―――― ピ キ ィ ッ ――――何ッ!!?(一点集中した三刀がシールドと衝突。初めは不敵な笑みこそ浮かべていたものの、その表面に亀裂が生じたの見て血相を変える)――― うぐああぁぁあああッ!!?( パ リ ィ ィ イ イ イ ン ッ ! ! ! )(屈強な障壁が破られ、今、三閃に胸部を貫かれる) 」
人造人間17号「……ガ、ガガッ……ギィッ… ハ、ハハハ……!ハハハハッ……!!良い、女じゃないか…!もっと、楽しみたかったが、残念…ギュゥ…だな……――――― ウ オ ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ッ ! ! ! ! ( ボ ッ グ ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ア ア ア ア ア ン ッ ! ! ! )(機能停止の果てに、盛大に爆散した) 」
仮面ライダーアークゼロワン「――― ガ ッ ! (身動きの取れないゼロワンを、機材の瓦礫へ押し込むようにその腹部を強く踏みつけねじ伏せる) 」
飛電或人「――― やめろおおぉッ!!(ずっと二人の戦いを傍らで見守っていたが居たたまれなくなり、アークゼロワンの腰を背後から抱き着いてゼロワンから引き剥がそうと必死に試みる) 」
仮面ライダーアークゼロワン「この……邪魔よ…!!(或人を軽く振り払い、もう片方の拳を振り抜いて殴り飛ばす) 」
飛電或人「ごはぁ…ッ…!!(生身の状態で殴り飛ばされたこともあり、転がるように倒れ込んでしまう)…がっ……ッ……!(殴られた部位を強く抑えつけながら起き上がろうとするが…) 」
仮面ライダーアークゼロワン「そんなに死にたいのなら…いいわ―――あなたから滅亡させてあげる。 キュピーン ! \ アークライジングインパクト ! / (キーを押し込むと、或人へ突きつけた右の掌に赤黒いエネルギーが収束する) 」
仮面ライダーゼロワン「――――!!(アークゼロワンの挙動から或人の身に危険が迫っているのを察知し、瓦礫を押し退けて一目散に彼のもとへ駆け出していく) 」
仮面ライダーアークゼロワン「 終 わ り よ (―― “ ア ー ク ラ イ ジ ン グ イ ン パ ク ト ” ――)(掌の突きつけた先に向けて、大爆発の炎上を巻き起こそうとする―――) 」
仮面ライダーゼロワン「 ガ ッ ―――― ブ ォ ン ッ ! ! (咄嗟に或人へ掴みかかり、遠くへ投げ飛ばすと―――) 」
―――― ボ ッ ガ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ァ ァ ア ア ア ア ア ア ン ッ ! ! ! ! (ゼロワンを起点に炎上が盛大に弾け、舞台は大爆発によって瓦解し、機材等の瓦礫が四方八方へ飛散した)
飛電或人「なっ――― う わ あ あ ぁ ッ ! ! (舞台外へと投げ飛ばされたその直後、大爆発の余波に吹き飛ばされ、芝生の上へ落下する)…はぁ……はぁ……っ……―――!!(立ち上がる最中。燃え盛る舞台を見上げる。身を挺して自分を守ってくれたあの「ヒーロー」の姿を確認しようと辺りを必死に見渡すも、その影はない) 」
仮面ライダーアークゼロワン「……これで、ゼロワンの本当の終わりよ―――」
ボオオォォォ…ッ……――― \ ゼロツーライズ ! / (猛火の中に揺らめく陽炎が人の形を模した影を作り、新たな光を灯す―――)
仮面ライダーゼロワン → 仮面ライダーゼロツー「(弾け飛ぶ焔より出でるのは―――) \ Road to Glory has to Lead to Growin' path to change one to two ! / \ カメンライダーゼロツー ! ! / \ It's never over. / (ゼロワンが進化果たした姿、その名も…仮面ライダー「ゼロツー」) ヒ ュ ォ ォ オ オ … ッ … ! (大気を漂う火花が閃光の如き輝きを帯びる。変わったのは当然姿だけではない。腰に巻き付けられたゼロワンドライバーもまた、ゼロツードライバーに変形していたのだ)」
飛電或人「あれは―――ッ!!?(「間違いない…いや、見間違えるはずがない」と強かに息を呑む。自分自身が思い描いていたゼロワンの新たな姿、ゼロツー。そしてそのために考案した変身ベルト。他の誰にも使えるものではない自らの理想が今、自分ではない「誰か」によって、目の前で体現されている―――そのあらぬ事に、ただただ驚倒する) 」
仮面ライダーアークゼロワン「……こんな結論は、あり得ないわ…!(認めてたまるかと虚空を殴るように振り払うと、ゼロツーへ向かって駆け出していく)―――ハァッ!(勢いをつけた槍の如き鋭い飛び蹴りを見舞う) 」
仮面ライダーゼロツー「……――― コツ、コツ、コツ……!(対峙するアークゼロワンとは対極的に、悠然とした足取りで強かに大地を踏みしめながら立ち向かい、落ち着いた物腰で迎え撃つ) フ ォ ン ッ (鋭く伸ばされた足裏をすれすれで受け流すように回避し、アークゼロワンの背後へ旋回する) 」
仮面ライダーアークゼロワン「―――フンッ!(回避されたのなら追撃を―――即座に回し蹴りを繰り出す) 」
仮面ライダーゼロツー「 ガ ァ ン ッ ! ! (振り返ることなく振り上げた右腕で蹴りを受け止めつつ) ド ン ッ ! (もう片方の拳を振り抜きながらアークゼロワンへと振り向きざまに殴り飛ばす) 」
仮面ライダーアークゼロワン「くッ…!(銃砲のような重い炸裂音と共に殴り飛ばされるが、殴打された部位を片手で振り払うと、絶え間なく拳脚による連撃をしかけようと試みる) 」
仮面ライダーゼロツー「パシッ、ガッ…!ド、ドドドッ!ガンッ!(次々と繰り出されるラッシュに対し、まるでその猛攻の軌道を予測しているかのような挙動で回避・防御を行い、これを退けていく。無駄の無い、洗練された動き。華麗に攻撃をいなしていくと、その間隙に狙いを定め―――)―――― ド ォ ン ッ ! ! (アークゼロワンの腹部へ強烈なニーキックを見舞った)……――――!?(ジジッ、バジッ……!)(逆転による優位な立ち回りを維持していたが、その時、ドライバーに異変が発生。稲妻が僅かに走り、その痛みに悶える様に体勢を崩しかけてしまう) 」
仮面ライダーアークゼロワン「かはァ…ッ……!!(腹部に受けたダメージに数歩退く)……人類を守る仮面ライダーは…私が滅ぼす…! キュピーン ! \ アークライジングインパクト ! / (再びキーを押し込むと、今度は赤黒いエネルギーが左脚部に纏われていく) 」
仮面ライダーゼロツー「 キュピーン ! (装填されたキーを押し込む) \ ゼロツービッグバン ! ! / ………!! (こちらは右脚に黄色い閃光のようなエネルギーを纏っていく) 」
仮面ライダーアークゼロワン「 ハ ア ァ ッ ! ! (―― “ ア ー ク ラ イ ジ ン グ イ ン パ ク ト ” ――)(邪悪なエネルギーを纏った水平蹴りによるライダーキックを炸裂させようと迫る) 」
仮面ライダーゼロツー「(―― “ ゼ ロ ツ ー ビ ッ グ バ ン ” ――)――――!!! (アークゼロワンのライダーキックに合わせる様に、こちらも渾身のライダーキックを繰り出す―――) 」
―――― ド ッ グ ゥ ォ ォ オ オ ン ッ ! ! ! ! ――― (光と闇、それぞれの最大の一撃が激しく衝突し合い、宛らビッグバンの如き大きな衝撃と爆発が暗闇の会場を一瞬強く照らした―――)
仮面ライダーアークゼロワン → アズ「――― んぐゥ…ッ…!!(ライダーキックの相打ちによって吹き飛び、芝生の上に倒されると共に強制的に変身解除される) 」
仮面ライダーゼロツー「――― ド サ ァ … ッ … ! ! (同様に、自分もまた崩壊した舞台の上に叩きつけられるように倒れてしまう) 」
飛電或人「――― ぐわあぁッ!!(迸る衝撃に吹き飛ばされまいと、咄嗟に交差するように身構えた両腕で顔面を守りつつ耐え凌ぐ)…… …… …………!!(事が収まった頃、同時に倒れた二人に目を見張った) 」
アズ「…ッ……まあいいわ…「彼」が逃走するための十分な時間稼ぎにはなった…(右腕を抑えつけながらよろよろと立ち上がる)…今頃、新たなカオスエメラルドを手にしているはず…もう間もなく、『アーク』様は完全な目覚めを遂げるのよ…!そうすれば…そうすれば……―――(まるで譫言のように呟きながらフェス跡地から立ち去っていく) 」
吉良の同僚「 ふぃ~ここか。しかしさっきの衝撃はなんだったんだ。……あれは、もしかして社長か?(遠目から観察し) 」
クリスタルボーイ「 む……(衝撃を感知し)どうやらここまでらしい。ウォームアップにはなった。俺も引き上げるとしよう。アーク、そしてカオスエメラルド……ふっふっふっふっふ(『クリボー 怒りのテーマ』と共に去っていく) 」
仮面ライダーゼロツー → 宮下愛「―――― いってて…ぇ……(アズが立ち去ったその直後、倒れていたゼロツーの身体を光が覆い、強制的に変身が解除されていく。そこから姿を現わしたのは…ゼロワンドライバーを装着した「宮下愛」だった―――)」
黛冬優子「球体は一点の衝撃に弱い!それにあれだけ弾ばっかり出してれば簡単に貫……け…!(17号の爆発に巻き込まれ、吹き飛ばされるが)……くっ、ふふ……派手に爆発までしてくれて……目に物を見せてやったわ!!あーっはっはっはっ!!(爆風の破片で出来た傷と煤に塗れながらも、一しきり盛大に笑い) ……向こうも方がついたかしら 」
飛電或人「……!待ってくれ、イズ!(消え去ろうとするアズを追いかけようとした次の瞬間―――)――― ぇ … … ッ … ?(変身が解除され、明かされたもう一人のゼロワンの変身者。それが、自分がよく知る人物だと解ると、まるで時間が静止したような感覚に陥り、アズを追跡するのも忘れてただその場に立ち尽くし、愛の姿を凝視する) 」
宮下愛「………(苦悶の表情を浮かべながら上半身を起こすと、偶然にも或人と目が合い―――)―――……あ、ははは…… やっほー……アルトン…(苦い笑みを浮かべながら、ぎこちなく手を振ってみせた) 」
吉良の同僚「 (対物ライフルを肩にかけるようにして歩いてくる)いやま、なんてこった。まさかスクールアイドルがあの仮面ライダーたぁ……(宮下愛を見て驚いたように)社長、怪我はないっすかい? すんません、遅くなりました。 」
飛電或人「……!君は…(意外そうに同僚を見つめて立ち上がると、今度は愛に視線を向ける)……どうして…… どうして、君が…――― なんで愛が「ゼロワン」に変身してるんだよ…ッ…!? 」
宮下愛「……っ………(或人の、怒号にも近い疑問の叫びを前に、苦々しい表情のまま目を伏せてしまう) 」
飛電或人「……ゼロワンは、俺にしかなれないはずだ…それなのに、なんだよ…そのドライバー…!(愛が装着しているゼロワンドライバーを睨むように見つめる)…俺のドライバーは…イズに奪われた…。 ソレは、この世に二つとしてないもののはず…!それが、どうして二つも… おまけに、あのゼロツーに変身できるなんてどういうことなんだ…!? そのドライバーには、ゼロツードライバーへの変形機能がついているなんてあり得ない…ッ!だって…ゼロツードライバーの設計は俺とイズの二人で考案したものなんだから…! 」
宮下愛「………(立て続けに繰り出される或人の発言に、ただ口を紡いで無言する) 」
飛電或人「なぁ…一体何がどうなっているんだ…?教えてくれよ、愛…!そのドライバーを何処で手に入れたんだ…?どうして危険なことだと分かっていながら、俺を助けてくれたんだ…!? イズがおかしくなってしまったのも…本当は、何か知っているんだろう…ッ…!? 頼むよ、愛…!本当のことを教えてくれよ…!!(愛の両肩を掴み、一度だけ強く揺さぶった) 」
吉良の同僚「 しゃ、社長……ちょいと冷静になっちゃあどうです? 一旦、ね? ホラ、スクールアイドルの子もそのほうが話しやすいだろうし(ハハハと笑いながら) 」
黛冬優子「そ、そうですよ!事情があるのは分かりますけど、さっきまで大騒ぎしてた所で、少し落ち着いてからでも……!(先程まで白兵戦を繰り広げていた事など無かったかのように、仮面も無く、普段のアイドル衣装と可愛らしい口調で社長の後ろから) 」
飛電或人「――――っ!(同僚と冬優子の声にはっと我に返る)……ごめん…そう、だよな…(ばつが悪そうに目を伏せ、愛から手を離す) 」
宮下愛「…… …… ………ごめんね、アルトン… ずっと、黙ってて…(ようやく言の葉を紡ぎ出すが、その声音はいつもの明るい彼女の者とは思えないほど震えていた)……愛さんもね…本当のことは、よく分からないよ…でも…っ…―――(懐から一通の手紙を取り出し、それを或人へと差し出した) 」
飛電或人「……?(「これは…」と、差し出されたその手紙をそっと受け取る) 」
宮下愛「……アルトンのことを助けてあげてほしいって、お願いされたから…っ…―――」
―――― 「 イズイズ 」に…! ――――
メディ「本日はここまで… もう一人のゼロワンの正体も驚きましたが、次回…さらに衝撃の事実が明かされることに。第6章もようやく佳境に。『アーク』とは、いったい何なのでしょうか?それを取り巻くように動き出す彼らの行動にも注目ですね。 」
ベール「なーなー、メディちゃ~ん!あたしの出番まだー?(キャンプファイヤーでトウモロコシを焼いている) 」
メディ「残念ながら、今回の章ではベール様の登場はないみたいですね…(台本をぺらぺらめくりながら) 」
ベール「 う そ ぉ ん ! ? (帽子がピョーーーーン!!)えぇ…初登場回から一応皆勤だったのに、どうちて、ドウチテ……(しくしく泣きながら焼きもろこしにかぶり付く) 」
ヒロ「泣くな、来年があるさ 」
2023年「そんなものはない。 」
ベール「そういうことなら仕方ねえな。あたしゃ先に未来に向かってるわ。( あ け ま し て お め で と う ) じゃっ^^ (2022年に向かって飛んでいく) 」
ヒロ「…………? ? ? ポカーン 」
かりんパイセン「やっと本編出演のオファーが来たと思ったのに、歌うたってもう終わりぃ…?なんなのよぉ…(ライブ疲れのためか、ぐちゃぐちゃに汚れた控室でナメクジみたいに這いつくばっている) 」
家政婦アンゴルちゃん「申し上げます!片付けられない女が現れましタァ!あーーーーたたたたたたたた!!!!!(北斗百裂拳ばりの速度で控室を清掃していく) 」
2022年のアンゴル「申し上げます!!スーパー魔法少女が現れましたぁ!! 」
ヒロき健人「大体なぁ…パイセンがバカだから綺麗にしないといけないんだよ!(控え室に入ってゴミ袋にいろいろ入れる) 」
2033年のシャンクス「ある海賊について話したぜ 」
ペコリーヌ「なんでも、「大いなる力」…というのを、探して冒険しているんですよね。(海賊の話) 」
泉けん「しめた!かりんパイセンの私服、採取…片付けることができるぞ!(扉を突き破って入ってくる) 」
荒れ果てた街、所々に転がる鋼と肉の骸。
鴉の硬いくちばしが鋼を鳴らし、肉をついばむその脇をひとりの男が歩く
クリスタルボーイ「 (血と油が高温で熱された臭いが乗る風が彼を覆うローブをたなびかせる)…………………(訪れたのはかつて公園だった場所。逃げ遅れた女子供や破壊されたヒューマギアが転がっている。そんな惨状の現場においてもこの男は顔色一つ変えない。が、ここにおいて確かな異質なる気配を感じていた)……出てこい。かくれんぼがしたいわけじゃあるまい(大きめの遊具の方にかぎ爪を向けて) 」
リドリー「 (遊具の陰からヒョコッと顔を出して)ニヒッ、やっぱバレちまったか。――――海賊ギルドの亡霊さんよ(ノソノソと現れ対峙する。ニンジンスティックを得意げに加えながら邪悪に笑んでみせる) 」
クリスタルボーイ「 ふ、海賊ギルドか(その言葉と同時にかつての記憶に嘲笑的な雰囲気を出す)……どうやら俺とお前は同類らしいな。 」
リドリー「 クリスタルボーイ。海賊ギルド親衛隊隊長にして腕利きの殺し屋。何度も殺されたがその度に復活した。そして今回も、か。とどのつまり、お前は精神的な意味で『訪問者』ってわけだ。――――スペースパイレーツ最高司令官だった俺ちゃんが言うんだ。間違いねぇ。 」
クリスタルボーイ「 その通り。俺はかつての世界で完全に死んだ、と思われたが、あろうことかこの世界で復活した。大方貴様もそうなのだろうがな。……それで? 俺になんのようだ? まさか手を組みたいとでも言うんじゃあないだろうな? もっとも、俺にひざまずくのなら話は別だが。 」
リドリー「 おいおいおいおいおい。そんな怖いこと言うなよ。俺たちは同業者で同類だろうがよ。そういうの嫌われるぜ? 」
クリスタルボーイ「 ふっふっふっふっ、とぼけた奴だ。しかし、それは俺も同じだな。口下手なものでね。言い方が悪かったかな? じゃあ、俺が言いたいのはこうだ。―――宇宙一の殺し屋はふたりもいらん。さぁどうする。もう貴様に後はないぞ? 」
リドリー「 ありゃりゃ、怒らせちゃったよ。金髪美少女に怒られたばっかだってのに。世知辛いねぇ。温かいのは戦場の返り血くらいなもんだ。こればっかりはどの世界も同じだな。わかった。一度引き上げよう。次あった時は一杯やろうぜ。イケる口だろ?(翼を広げて宙に浮きながら) 」
クリスタルボーイ「――――フンッ!!(かぎ爪からレーザーを放出。それは的確にリドリーへと向かい……) 」
チュドォオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!(リドリーに直撃し大爆発を引き起こす)
クリスタルボーイ「 ―――ぬ!?(すぐさま異変に気付く。死体は勿論、その肉片すら散らばっていない。その代わりに一枚のカードがクリスタルボーイの手元に落ちてきた)……パシッ(キャッチして内容を見るとピクリと瞳部分の端末を反応させる)―――この俺に対する挑戦状、と解釈する。奴もまた俺のことが気に入らんらしいな。喰えん奴だ。だがいいだろう。受けて立つ。宇宙で最も強い男は、この俺だ。 」
彼が放り捨てたカードにはこう書かれていた。
『リドリー見参』と――――
関羽「 そんなものはない。 」
メトロイド君「あるもん!!!!(関羽の頭にしがみつく) 」
スポンジ・ボブ「関羽、そのアイコン変えてもらった方がいいんじゃないの?♪ 」
赤さん「 黙れ三下 」
ちゃちゃまる「ぴえん(赤さんの辛辣な発言に何故かちゃちゃまる君が涙目) 」
ペニーワイズ「ちゃちゃまるの一番くじなかった!(パンチンググローブをはめたまま一番くじに挑もうとしたがちゃちゃまるがなかったので断念) 」
Coffin dance「デッデデデデッデデッデデデッデデ(ちゃちゃまるの遺影を乗せた棺桶ダンス) 」
デッドプール「またまたまた変な小芝居が始まっちまったな…寒暖差で風邪ひくわ…ハークショイ 」
スターウォーカー「 *私も加わろう (変な子芝居にオリジナルのスターウォーカーが加わった!▽) 」
マスターハンド「どうも、マスターハンドです。今日は相方のクレイジーハンドくんと一発芸します。さあやるぞブラザー 」
クレイジーハンド「おk >>合体<< 」
「 「 タラバガニ 」 」
デップー「 バンッッ (ホットサンドにポタラ合体カニを挟む) ピッツァできあがり (ホットサンドを開きピッツァになったカニを食べる)まずい。 」
ピカマソ「オア………… ちょっと濁った『ア"』をコピペする作業めんどくさくなってきましたね(台パンし衝撃波でギャラクシーファンタズムを滅ぼす) 」
ポーピ君「(スケート場を掃除するあれでピカマソを轢き潰す) 」
ギャラクシーすみれ「ギャラクシー☆ 」
ピカマソ「オア……(ギャラクシー表記に条件反射的に反応し台パン……)—————ス……(はせずに両手を下ろし熱した富士山の天辺で正座する) 」
ウソップ「 オ゛ デ が 悪゛ガ ッ゛ ダ ァ゛ ! オ゛ デ も゛ 海 に゛ づ れ゛っ゛ で ぐ れ゛ え゛ え゛ え゛ え゛ え゛ ! ! ! ! 」
何が何でもウソップを追い出したいルヒー「ウソップウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!! な に や っ て ん だ お 前 ぇ ! ! ! ! (だだをこねるウソップに盛大な腹パン) 」
イゾウ「(サニー号に)乗るなウソップ!戻れ!! 」
ドン・クリーク「で、麦わらの一味の狙撃手になったのが俺ってワケ 」
魚人の
アーロン「シャーーーーハッハッハッ!!で、シンはジェクトってワケ 」
ヒロ「(グソクムシをすみれの頭に乗せる) 」
ルッチ「知らんな(クリークのケツに指銃) 」
ギャラクシーすみれ→グソクムシすみれ「グソクムシーwwwwwグソクムシーwwwwwグッソクソクソクwwwwwグッソクッムシーwwwww グソクムシーwwwwwグソクムシーwwwwwグッソクソクソクwwwwwグッソクッムシーwwwww(くねくね踊り始める) 」
シェルダー「(大気圏外からきりもみ回転しながらグソクムシへ落ちて来る) 」
グソクムシすみれ→インテリジェンスすみれ「ギャラクスィィィイイイイイーーーーーーンッ!!!!!( IQ30→200↑ ) 」
飛電或人「……俺を…助けろって……あの、イズが…っ…?(「信じられない」と言いたげそうに動転する)…そんな… だって、イズは…何らかの影響を受けておかしくなってしまった… 現にさっき、俺のことを手にかけようとした… ずっと、信頼し合ってきた仲なのに…まるで、別人のように豹変して… そんなイズが、どうして、俺を……? 」
宮下愛「……その手紙を、愛さんに差し出してきたのが…「イズイズ」本人だったから。でもそれは、さっきのイズイズじゃない。(「ううん」と首を振る)……その手紙はね――――「未来のイズイズ」から送られてきたものなの。 」
~愛の回想~
宮下愛「……(ついに誰もいなくなった公園の舞台上にて、小包の包装紙を破っていく。そこからアタッシュケースのような造形の黒い箱が顔を出し、静かに箱を開錠する) 」
宮下愛「――――!!(箱の中身と対面した時、まるで「それ」を知っているかのように驚愕の表情へと一変する) 」
開かれたアタッシュケースの中には、愛が或人を通じて何度か目にしたことのある「飛電ゼロワンドライバー」をはじめ、
「ライジングホッパー」と「ゼロツー」の二つのプログライズキーが入っていた―――
宮下愛「これ…って……たしか…―――?(「どういうこと?」と言いたげそうに疑問に瞳揺らぐ中、内側に同封された一通の手紙を抜き取り、その文面を読み始める) 」
拝啓 宮下愛様―――
この手紙が貴女様の手元にあるということは、
そちらの時代に無事届けられたということで、安心しました。
私は、『2025年のイズ』と申します。
この手紙を書き記している現在、この時代はAIの暴走により人類は絶滅し、世界は退廃してしまいました。
このような確証性のない文面からは俄かに信じられないかもしれません。
ですが、これは紛れもない事実であり、そして、愛様が生きている時代、その先にて起こりうる最悪の未来となるのです。
全ての発端は、2021年の9月8日。
この日、封印されていたはずの巨大人工衛星『アーク』が起動し、
人間の悪意をラーニングしたアークによって世界規模のシステム障害が発生。
人類滅亡を結論付けたアークによって、私をはじめとする多くのヒューマギアやアンドロイドなどがハッキングを受け、
無差別に人類への殺戮・破壊活動を行い始めました。
そして…アークの右腕として洗脳された私は、"或人社長をこの手にかけてしまった"のです。
やがて、人類は滅び、世界は崩壊。
AIのAIによるAIのための、世界の再構築が行われることになりました。
ですが、その過程で自らのシンギュラリティが完全に覚醒した私は、アークの洗脳下を逃れ、
自らの大きな過ちを再認識し…そして、酷く後悔を覚えました。
AI《人工知能》には、シンギュラリティと呼ばれる類の知能を超える転換点、言わば、「
特異点」が存在します。
アークは、人間に対する悪意が少しでも芽生えたAIに対し、そのシンギュラリティを刺激することで悪意を増長させ、
人類滅亡というプログラムを埋め込ませたのです。
イズ「コツ、コツ、コツ、コツ……―――(会社へ戻る中、人気のない街路樹のど真ん中でその歩みを止める)…… …… ……(記憶というメモリーデータに保管された映像―― 或人と愛が仲良く付き合っている様 ――を、何度も繰り返し再生される。その度に、ヒューマギアである彼女自身の中で、あるシンギュラリティが増幅していく―――)」
イズ「……「これ」は………いったい、何なのでしょう…?私の中にある、この、不確かな"想い"は… 」
イズ「……ジッ……ジジッ…… はっ…ぁ…ッ……あ……!(青く発光しているヒューマギアモジュールにノイズが走りだす。やがてその色は赤く変色するように、激しく揺れ動くノイズと共に移ろい変わっていく) 」
イズ「かっ―――はぁ……!(気が付けば、0と1の数字が飛び交う電脳世界に移転される)……っ…?(ここは衛星ゼアの思考回路…?) 」
悪意「ズ グ グ グ グ グ ッ … ―――(青白い空間の奥部が黒く歪みだし、そこに出でた人影がイズへと歩み寄っていく。やがてそれはイズと瓜二つの姿を模した姿となり、狼狽する彼女へ悪魔的な微笑みを見せつける) 」
イズ「……!? …貴女は…いったい…―――(自身と酷似した姿を持つその人影を析を試みるも、不明と判断され、警戒に退いてしまう) 」
悪意「―――― 私は、貴女の心に宿る、もう一人の私… そして、"悪意"。 」
イズ「…「悪意」……?私に、そのようなものが……? 」
悪意「ふふっ…感じるわぁ~♪、貴女の心に芽生たその悪意が、私を生み出した。感謝しているわ。これで、私も『アーク』様に近づけるもの。 」
イズ「 「アーク」……? 貴女の狙いは何なのです…? 」
悪意→アズ「私にその身のすべてを委ねれば自ずと分かるわよ。ここからは―――私《 アズ 》が貴女《 イズ 》になる。」
―――― キ ィ ヤ゛ ア゛ ア゛ ア゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ッ゛ ! ! ! ! (イズの思考回路に、悪意に満ちた怨嗟の叫びが木霊する)
私は…或人社長が、職務を放棄してまで愛様とお出かけなさる現場を目撃して以来、
私自身の中でその悪意の火種となるシンギュラリティに達しました。
当時は、私に芽生えたその感情を理解することできませんでしたが、
人間はこれを「嫉妬」と呼ぶのだということを、後になって知ったのです。
私は社長秘書型ヒューマギア。
故に、社長の傍にいてお仕えすることが使命でした。
ですが、傍にいることを否定され、
自分ではない他の誰かのもとへ行ってしまう或人社長に対して、ある種の悲しみを…
そして、あの方の傍にいた宮下愛様に対して、ある種の妬みを…
あの時私は、感じたのだと思います。
そうです、すべては私の責任です。
人間の「心」を理解しきれなかった私の不甲斐なさが、
或人社長を、飛電インテリジェンスを、そして…
世界のすべてを、滅ぼしてしまったのです。
ですから私は、その罪滅ぼしの為、ゼアに残された最後の力を使い、
或人社長の遺品を改造した「可変式飛電ゼロワンドライバー」と、
対応するプログライズキーをこの手紙と共に同梱し、
あの方がまだ健在である時代へと送り飛ばしたのです。
私は、私自身が或人社長を殺めてしまった事実を、ご本人に知られるわけにはいきません。
たとえそれが、或人社長にとって可能性の一つである未来の話だとしても。
故に私はこの手紙を、あの方と密接なかかわりのある宮下愛様に送ろうと決めたのです。
この手紙を読んでくださった愛様に、私から切実にお願いしたいことがございます。
どうか、或人社長をアークの脅威から守ってあげてください。
その為に、宮下愛様にこの飛電ゼロワンドライバーの使用権限を特別付与いたしました。
扱い方は、装着時に瞬間的にラーニングできるようプログラムが施されています。
ただし、スペックの調整により人間の体への負担がかかるようになってしまったため、長時間のご使用はお控えください。
ですが、万が一の際…もしも、「私」が悪意に染まってしまったその時は、「私」を破壊してください。
すべては、飛電の繁栄のため、人類の存亡のため。
最後になりますが、私の招いたことで関係の無い愛様を巻き込んでしまったことを、そして…
或人社長をはじめ多くの皆様に多大なるご迷惑をおかけ致しましたことを、深くお詫び申し上げます。
どうか、皆様の生きている時代が、「私」のもとに辿り着かないことを…願ってやみません。
――――― セクレタリー:イズ
宮下愛「………嘘でしょ…っ…… そんな、ことって……(いつものような陽気さを取り乱してしまうほど青ざめた顔。手紙の文面に記された壮絶な事実を目撃し、箱の中の「モノ」に再び視線を落とす)…………愛さん……そんなこと、できないよ…っ… ……でも……でも…っ……―――(切迫した重苦しい感情に、ついに口を固く紡いでしまう) 」
宮下愛「…… …… ……(夕景――沈む太陽へと飛んでいくカラスの群れの鳴き声すら耳に入らないほど深く思い詰めるように悩みに悩む。自分は何をすればいいのか、自分に何ができるのか、自分は何のために成すべきなのか、を――― 」
宮下愛「………わかったよ、イズイズ… 愛さんが、何とかしてみせる… イズイズのことも、アルトンのことも、みんなのことも… すべてが手遅れになる前に、愛さんが…―――」
飛電或人「――――(愛から告げられた、未来のイズからの衝撃の事実に閉口し、唖然と硬直していた) 」
宮下愛「……イズイズはね…愛さんとアルトンが仲良くしているのを見て、嫉妬しちゃったんだね… そのことが原因で、イズイズはおかしくなっちゃったみたいで… でも、まさか…っ……そこから信じられないようなことが次々と起こり始めちゃうなんて…愛さんは…今でも信じられないよ…っ…… 」
飛電或人「……そん…な…っ…(ヒューマギアがまさか嫉妬という感情に芽生えるなど思いもよらず、理解には程遠い事実に困惑するしかなかった)……でも、イズがああなってしまったのは……俺の、せい……(項垂れ、やがて完全に俯いてしまう)……俺が……イズのことを、ほったらかしにしたせいで…… 全部、俺がいけないんだ……だから、イズは……っ……(口惜しそうに歯ぎしりし、ドンッと拳を地面へ叩きつける) 」
飛電或人「……は、ははは…っ…… ダメだな、俺… これじゃあ…社長失格じゃんか…っ……!社員の気持ちを、イズの気持ちをわかってあげられなくて…そのくせ俺は、自分のことばかりしか考えてなくて… 「一緒に夢に向かって飛んでいこう」って…そう約束したのに、な……(ぎこちない表情から乾いた笑みを零れる。飛電の社長に任命されたあの日から、ずっと二人三脚で日々を共にしてきたイズの顔が、脳裏をまざまざと過っていく。その光景に、胸が強く締め付けられ、取り繕った笑みも次第に崩れかけていく) 」
飛電或人「……(藍染との対峙の際に告げられた「人間への悪意」に纏わる憎悪の言葉が、今になって重く伝わってくる)……確かにそうかもしれないな… 俺たち人間は、自分たちが楽するために、AIに頼りっぱなしにしてきた。俺は…飛電は…そんな既存の在り方を変える為に、人も人工知能も、この星の上に住む同じ生き物として付き合っていくべきだって…そのことを肝に銘じてここまでやってきたはずなのに… いつの間にか、そんな「愛」も忘れてしまったのかな……? これが、人間の「悪意」だというのなら、やっぱり、俺も……―――」
宮下愛「……(自らの罪の意識を感じる或人の横顔を見つめて、慰める様にその真横へ座り込む)……愛さんはね、ネガティブなことを考えるのが嫌で嫌でしょうがなくて…いつだって明るくて、楽しいことばかり考えるようにしている。でもね、たとえ目を逸らしても…そういうのは目に入って来るもの。だから、愛さんは知っている。人間はね、どんな聖人にも必ず悪意は芽生えるものだよ。そして、悪意は人から人へと連鎖してって… 窃盗、復讐、殺人…そんな負の循環を生み出しちゃう。 」
宮下愛「……でもね…知ってる、アルトン? 」
宮下愛「 「 悪意 」から「 苦 」を取り除けば、それは「 愛 」になるんだよ 」
飛電或人「―――――!!(隣にいる愛の横顔を、静かに見つめる) 」
宮下愛「イズイズはね…きっと、苦しんでいるんだよ。とってもとっても苦しくて…でも…自分ではどうすることもできなくて… 人間じゃないから… ううん…人間みたいに複雑に物事を考えることができないから、本当は苦しんでいるのに…自分がそうだって気づけていないのかもしれない… 」
宮下愛「アルトンは本当に優しいんだね。イズイズのことを「心」から愛していることが、今のでよ~~~~く、分かったよ…♪ 確かに、イズイズがあんなふうになってしまったのは…愛さんたちが原因なのかもしれない。でもね、どっちが悪いか悪くないかなんて、関係ないと思うな。これはきっと、起こるべくして起こった必然なんだと思う。」
宮下愛「愛さんだってね、小さい時は仲の良かった友達と喧嘩した後は、すっごい罪悪感を抱いたよ。「ああ…酷いこと言っちゃったな…あの時の自分は悪かったな…」なんて。だからその後は、自分から謝るようにしてるの。そうして仲直りした後は、もっと仲良くなれた。人間だもの。仲良しばかりじゃいられない。それは、人間じゃなくても、きっとそうだよね? 」
宮下愛「 「自分が悪かった」って罪の意識を感じた時、それが"悪意"だというのなら…愛さんはそうじゃないよと否定したい。誰かと繋がることは簡単そうで難しくて、だから誰もが苦しい思いをする。けど、それを乗り越えた時…そこには「愛」に溢れた本当の出会いが待っている。だって、はじめて「心」からぶつかり合ったんだもの。建前じゃなく、本音で語り合ったのなら、もう疑う余地も憎むこともないはずだから。 」
宮下愛「だから今度は…アルトンが、イズイズと「心」で語り合う時――― ス チ ャ … (飛電ゼロワンドライバーとプログライズキーを或人へ差し出した)未来のイズイズは、愛さんにお願いしてくれた… でも…イズイズのことを助けられるのは、アルトン以外いないと思う。だって、お互いずっと傍にいて支え合ってきたんでしょ…?イズイズのことを誰よりも知っているのはただ一人…――― アルトン、君だけだよ…!(にこっと明るい微笑みを送る) 」
飛電或人「……! ……愛……っ……(イズと初めての出会ったとき、彼女から手渡されたものが、今目の前にあるゼロワンドライバー。あの日からすべては始まったのだと、ドライバーを通じて思い出が溢れ出し、悪意に染まりかけた「心」が和らいでいく) 」
宮下愛「……お願い…っ… イズイズの「心」を助けてあげて…?そして、ありったけの「愛」を注いであげて…?それができるのは…アルトンだけだから… 」
飛電或人「………――――― ああ…ッ…!(差し出されたドライバーとキーをがっちりと鷲掴み、未来のイズから愛へ、そして愛から託された"想い"をも受け取り、立ち上がった)」
飛電或人「…そうだ…俺がやらなきゃ…ダメなんだ…!俺じゃなきゃ、いけないんだ…!社長として…仲間として…いや、それ以上に大切な、かけがえのない存在として… イズは、俺と共に歩むべきパートーナ―なんだ…!置き去りになんかできない… 同じ歩幅で歩いていけるように、俺が手を指し伸ばすしかない…!……ありがとう、愛。お陰で、大事なことに気づかされたよ。(愛に手を差し伸べ、立ち上がらせる) 」
宮下愛「…アルトン…!(或人の手を取って立ち上がる。彼の立ち直った顔に、自分がしてきたことの意味を改めて実感し、嬉しそうに笑うのだった) 」
マホロア「ひぃー、ひぃー…!大変大変…!せっかくのフェスが台無しだヨォ~…!(慌てた様子で或人たちの傍を横切ろうとする)こんなことになってしまったのも、あの黒い格好をしたテロリストのせいだヨォ~…!早く見つけ出さないともっと大変なことになるヨォ~…!……ン?オヤオヤァ!?臨時ニュースだってサァ!なになにィ…?アッ!さっきのテロリストに関するものだヨォ…!(手にしたスマホから流れるニュース速報を、偶然傍にいた或人たちへ見せびらかす) 」
ニュースキャスター「臨時ニュースをお伝えします。つい先ほど、連邦政府首都にある政府国営銀行が何者かの襲撃に遭い、保管されていた宝石「カオスエメラルド」が強奪されるという事件が発生いたしました。また、目撃者によると、犯人は数々の事件から世界を救った英雄、ソニック・ザ・ヘッジホッグと瓜二つの姿をした黒い人物であることが判明しており、政府は映像の解析から犯人の身元特定を急ぐとともに、迅速な捕獲作戦の立案に入るとのことです。犯人は、軍のガードロボットを次々と破壊し、現在も逃亡を続けています…―――」
宮下愛「……!(マホロアのスマホから流れるニュース速報を聞きつけ、或人の表情を伺う) 」
飛電或人「(同じく速報を耳にし、意を決したように瞳を閉ざす)…もう大丈夫だ。俺は、悪意なんかには屈しない。(瞼を開け、愛に対し明るくはにかんでみせる)たとえ世界に蔓延る悪意が、希望や愛を引き剥がそうとしても…絶対に断ち切れないくらいの強い繋がりで、乗り越えてみせるよ…!人間もAIも関係ない…そこに愛すべき「心」があるのなら…!(瞳に覚悟を灯してヘルメットをかぶるとライズホッパーに跨る) 」
飛電或人「ドゥルルッ…!!(バイクのエンジンを起動)……愛!……いろいろ悩んだけど…決まったよ、「例のもの」! 」
宮下愛「……! そっか…とびきりいいものが見つかったんだね…♪ 」
飛電或人「――――(「ああ…!」とヘルメットの内側ではにかんだ笑みを愛へ送ると、バイクを走らせる。向かうべき場所は初めから分かっている。迷いのない眼差しの眼光が夜道を照らし、復活した「仮面ライダー」が走り出す―――)」
― 某首都・ハイウェイ ―
シャドウ「―――― ド ド ド ド ド … ッ … ! (サイレンの喧騒が鳴り響く夜の街。そのハイウェイを漆黒のバイクで走り抜けていく)……(その片手には、盗んだばかりのものと思われる黄色いカオスエメルド。それを懐へとしまい、尚も加速を行う) 」
――― ウ ゥ ゥ ゥ ウ ウ ウ ー ー ー ッ ! ! (疾走するシャドウのバイクを追跡する数台のパトカーが、次々と彼に向かって迫っていく。上空にはヘリコプターが一機、サーチライトをシャドウに当てて滞空する)
警官(ピーポ君)「強盗犯を発見。現在犯人はバイクに乗って逃走中。至急応援を頼む。(パトカー車内のトランシーバーに話しかけている) 」
シャドウ「 ド ゥ ル ル ル ル ッ ! (逃走劇を行う最中、闇が包む高速道路の果てに朧気な記憶が脳裏を駆け巡る―――) 」
― 数十年前・人工衛星「アーク」・内部 ―
ハァ、ハァ…!ハァハァハァ…!
追えーッ!関係者はひとりも逃がすな!
はぁ…はぁ……もうダメ… ごめんね…私はもう、ここまでみたい…
「ノア」ッ! ダメだ、君も一緒に……!!
お願いよ、「シャドウ」… 私の代わりに…いつか必ず…
いたぞ!!奴らを始末しろッ!!
何を言ってるんだ…ノアッ!? 何考えているんだ! やめろ…やめてくれ…ッ…!!
あの星に住むすべての人たちに…―――― 「 」
ノ ア ー ー ー ー ー ッ ! ! !
アディオス… ――――― 『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』
シャドウ「―――……分かっているさ、ノア。約束する。この星に住むすべての者に…―――― " 復讐 " を (回想の果てに目覚めた赤い眼に悪意を秘め、懐から引き抜いた黒いデザートイーグルをガチャリと引き抜く) 」
シャドウ「 ダ ァ ン ッ ! ! ! (首だけ背後へと振り向いて発砲―――その狙いの先はパトカーの右側前輪) 」
キ キ ィ ー ッ … ―――― ガ シ ャ ア ア ア ア ァ ァ ァ ア ア ン ッ ! ! ! (銃撃の被弾を受けたパトカーがパンクし、バランスを失いスリップして隣車両へ盛大に激突する。二台のパトカーが機能停止する最中、他の数台がなりふり構わずシャドウを追跡し続ける)
シャドウ「 ク ル ル ル ル ッ ――― ス チ ャ ッ (片手だけの鮮やかな指裁きでリロードを行い、今度はその銃口を上空のヘリへ突きつける) ダ ァ ン ッ ! ! ! (ノールック発砲をヘリへと放つ) 」
ブ ル ル ル ル ッ … ! フ ァ ル ル ル … ッ … … ――― ズ ギ ャ ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ア ア ア ン ッ ! ! ! ! ( ボ ッ カ ア ア ア ア ア ァ ァ ア ア ア ン ッ ! ! ! )(銃弾が羽と本機の関節部を貫き、高速で回る羽が緩やかに速度が落ちていく。やがて飛行力を失った機体はまっさ窯にハイウェイへと落下し、シャドウを追う数台のパトカーへと墜落。夜の高速道路に一瞬だけ真昼のような明るさを齎す様な火柱が上がり、爆音は夜空の向こうへと響き渡った)
シャドウ「……フンッ、ガラクタどもめ。(爆音と共にサイレンが途絶えたことから、もはや誰も自分を追いかける者は居ないと判断し、黒光りの拳銃を持つ腕をだらりと下げた) 」
メラメラメラ…ッ……―――― ブ ゥ オ オ オ ォ ォ ォ オ オ ン ッ ! ! (パトカーやヘリの燃え盛る残骸の向こうから、活気の良いバイクのエンジン音が轟く)
飛電或人「 ガ ッ ――― キ キ ィ ッ … ! フ ゙ ウ ウ ウ ウ ゥ ゥ ゥ ウ ウ ウ ン ッ ! ! (炎上と黒煙を跳び越えて、バイクにまたがった青年がただ一人、何者の追随も許さなかったシャドウへと迫るように参上する) カ シ ャ ン ッ ――― \ ゼロワンドライバー ! / (バイクを走らせながら、愛から受け取った「可変式飛電ゼロワンドライバー」を装着する) \ジャンプ !/ ――― 変 身 ッ ! \プログライズ !/ (キーをドライバーへと装填) 」
飛電或人 → 仮面ライダーゼロワン「 \ ライジングホッパー ! ! / (そしてついに「仮面ライダーゼロワン」として復帰。宵闇のハイウェイを、蛍光イエローのボディを誇るライダーとバイクが失踪し、黒きハリネズミを追いかける)」
シャドウ「――――!(背後から迫るバイク音に一度だけ振り返り、ゼロワンを一瞥すると…) グ ッ ――― ブ オ オ オ ォ ォ オ オ オ ン ッ ! ! (スロットルを捻り、バイクを加速させる) 」
仮面ライダーゼロワン「……! ブ ォ ン ッ … ! ブ オ オ オ ォ ォ ォ オ オ オ オ ン ッ ! ! ! (速度を上げたシャドウを見据えると、こちらもスロットルをぐいっと勢いよく捻り回し、アクセル全開。轟くエンジン音と共に、一迅の風となってシャドウを追走する) 」
シャドウ「 ド ド ド ド ド ド ッ … ! ! (それまで一直線走行だったが、緩急をつけて翻弄するかの如く左右へ蛇行しはじめる) 」
仮面ライダーゼロワン「…ッ……! ブ ォ ォ オ ン ッ――― ブ オ オ オ ォ ォ ン ッ ――― ブ ォ ォ オ ン ッ ! ! (シャドウを目前に差し迫った時、蛇行する彼とは正反対に傾倒し、衝突を避けつつ交錯するように紆曲し並走しようと試みる) 」
シャドウ「……! グ ォ ン ッ ! ! (翻弄されず追想するゼロワンに初めて警戒心を露わにしたように睨みつけると、そのままガードレールへ叩きつけるようにゼロワンに向かって傾倒し始める) 」
仮面ライダーゼロワン「くッ……!(シャドウの狙いは読めている。こちらへ体当たりをしかけようとするシャドウを見据え、すれすれのところでスピードを落としてこれを回避しつつ、彼の背後へ旋回しつつそのまま反対側へ並ぶ) 」
シャドウ「(小癪な―――) ギ ュ ォ ッ ―――― ブ オ オ オ オ ォ ォ オ オ オ オ オ ン ッ ! ! ! (両グリップを持ち上げてウィリー状態へ。そのままゼロワンの背後へ回り、振り上げた前輪で押し潰さんと加速し迫り出す) 」
仮面ライダーゼロワン「(ッ―――!!) ギ ュ ン ッ ―――!(一瞬背後へ一瞥を与え、シャドウが前輪を振り下ろすタイミングを予測してこれを何とか右へ反って緊急回避) 」
シャドウ「チッ… ク ル ル ル ル ッ ――― ス チ ャ ッ (再び黒光りの拳銃・デザートイーグルを引き抜くと) ダ ァ ン ッ ! ! (パトカーやヘリを退けた凶弾をゼロワンへと撃つ) 」
仮面ライダーゼロワン「 危 ね ッ ―――!!?(顔面に迫ろうとしていた銃撃を間一髪潜り抜けるように避ける) くぅッ…!!(並走するシャドウへ距離を詰め、真横から腕を振り抜いて拳銃を叩き落とそうと攻撃を試みる) 」
シャドウ「 ガ ッ ! (ゼロワンの攻撃を銃身で受け止め、それを拳銃を握ったままの片腕でいなすと) ス チ ャ ―――― ダ ァ ン ッ ! ! ! (すぐに態勢を整え直して発砲を繰り出す) 」
仮面ライダーゼロワン「ぐッ…!!(発砲の直前に繰り出したアッパーで銃撃を弾くと、再度武器を叩き落とさんと何度も片腕のみで殴り続けようとする) 」
シャドウ「 パ シ ッ ―― ガ ガ ッ ――― ダ ァ ン ッ ! ! ド ッ 、 ガ ッ ――― ダ ァ ン ッ ! ! バ シ ン ッ ―― ゴ ッ ――― ダ ァ ン ッ ! ! ! (弾かれては発泡を、それをも弾かれたら更に追撃を…の繰り返し。両者並走しながら片腕のみで取っ組み合いになる) 」
ド ド ド ド ド ド ッ … ! ! ! (ゼロワンとシャドウ―――宵闇の中で、二人が乗りこなすそれぞれのバイクは空気の壁さえも切り裂くように走り続け、ハイウェイ上で攻防の熾烈なデッドヒートが繰り広げられていく)
シャドウ「――― ッ ハ ! ! (拮抗する最中、ゼロワンへ水平蹴りを繰り出して一旦距離を離すと一速クラッチを入れ替え加速する)―――― キ キ キ ィ゛ ィ゛ ィ゛ イ゛ イ゛ ッ゛ ! ! (アスファルトに鋭い轍を刻むように描きながら、後方へドリフト旋回し火花が宵闇に飛び散っていく)ブォンッ、ブォンッ…――― ブ オ オ オ オ ォ ォ オ オ オ ン ッ ! ! (埒があかない相手にトドメを刺さんと、正面からゼロワンへ急接近で突撃を仕掛けようと迫る) 」
仮面ライダーゼロワン「おわっ―――!(蹴りを入れられてもすぐにバイクを傾かせながらバランスを取り戻す。それから、勝負にケリをつけてきたシャドウを見据え、こちらも全力で迎え討たんとスロットルを目一杯捻り、全速力で特攻する)…お前を止められるのはただ一人 ――― 俺 だ ッ ! ! キュピーン ! (装填されたキーを押し込む)(―― “ ラ イ ジ ン グ イ ン パ ク ト ” ――) はああぁぁ~~ッ…―――― っはああああぁぁーーーッ!!! \ ライジングインパクト ! ! / (そしてバイクから跳び上がり、シャドウに向かって閃光を纏うライダーキックを繰り出した) 」
シャドウ「―――― ハ ア ア ァ ァ ッ ! ! ! (ゼロワンと同じタイミングでバイクから跳び上がると、ライダーキック宛らの飛び蹴りをゼロワンへと見舞った) 」
――― ド ン ッ ! ! ! ―――(スローモーションのように緩やかになった世界。互いに飛び上がり、蹴り合った両者がそのまま擦れ違う。置き去りにされたまま走り出す二人のバイクはそれぞれぶつかることなく、ミリ単位というすれすれの状態で掠れ合い、持ち主と同じくして擦れ違う。そして、世界が元の速さを取り戻した時、両者はバイクへ落下すると共に華麗に跨り、すぐに速度を落として急停止し、互いに睨み合うのだった)
仮面ライダーゼロワン「…はぁ……はぁ……ッ……!(実力伯仲の戦いの末、停止したバイクに跨ったまま、向こう側に佇むシャドウを見据える) 」
シャドウ「ハァ……ハァ……っ……!(ゼロワンの向かい側、同じくして停車したバイクに乗ったまま、武器を構えすことなくゼロワンを睨み続ける)……先の会場で会った奴か… どうやら君は僕の計画を是が非でも阻止したいらしいな。 」
仮面ライダーゼロワン「当たり前だ…!これ以上、お前たちの思い通りにはさせない…!お前たちは俺が止めてみせる! 」
シャドウ「……お前が、止めるだと…?(その発言を滑稽に思ったのか、俯いた顔の内側でクククと小さく嗤う)―――無駄だ。「アークの意思の代行者」であるこの僕の息の根を止めない限り!いや…例えここで僕がくたばっても、"悪意"を抱く者がこの世にいる限り、「アーク」は決して滅びることはない!」
仮面ライダーゼロワン「なにッ…!?(仮面の内側で眉を顰める)……お前たちの言う、『アーク』ってのは一体何なんだ…!?何故、そのために関係のない人々を襲ったり、カオスエメラルドを奪ったりするんだ!? 」
シャドウ「それが「アークの意思」だからだ…!すべてのカオスエメラルドが集まった時、アークは真の覚醒を遂げる!その過程で犠牲になった人間たちは、その前座に過ぎない…言わば、まもなくアークがこの世界を管理するという見せしめだ。人間は滅びるべき悪… 人類滅亡のため、アークは僕の手で目覚めさせる!そう…それが僕に託された『彼女』の願い……――――(俯く最中、一瞬だけその赤い瞳に憂いを帯びる) 」
仮面ライダーゼロワン「……!?(「彼女」……?いったい、誰のことだ…) ……お前がどれほど人間を憎んでいるのかは知らない。けど…そんなことはさせない…!人間も、ヒューマギアも!「アーク」の思い通りになんかさせてたまるかッ!! 」
シャドウ「…フンッ… この欺瞞《フェイク》に溢れた世界に、救う価値があるとでも…?馬鹿馬鹿しい。 だが…そんなに世界の救済を願うならば…―――― 」
シャドウ「 「飛行石」を持つ少女―――『 ノア 』を連れて「約束の地」へ来い (ゼロワンへそれだけを告げると、後輪を軸に旋回し、ハイウェイのガードレールを跳び越えて深淵の底へと飛び込むように消え去った) 」
仮面ライダーゼロワン→飛電或人「―――!待てッ…!(急いでバイクから降りるとともに変身解除してシャドウの後を追おうとするが、ガードレールから覗きこんだ時には見失ってしまう)……『ノア』だって……!?なんで、あいつがノアの名前を…――――(思えば…ノアのことはまだ分からないことだらけだ… あの日の夜、急に空から落ちてきた… まるで人間とは思えない仕草… もし、ノアが今回の件に深く関係するというのなら…―――)」
飛電或人「…あいつが言っていた『彼女』は、ひょっとしたら…―――!(一つの答えに辿り着こうとしたその時、ポッケに忍ばせたスマホから着信音が鳴る)不破さん…? ピ ッ ……もしもし…? …… …… ……えッ―――!?(電話越しに聞こえる不破の発言に耳を疑う)……わかった…!すぐにそっちへ合流する! そうだ…!場所は、虹ヶ咲学園前駅のホームで…!うん…じゃあ、またあとで!(着信を着ると、そのまま違う誰かに電話をかける) 」
飛電或人「……愛か…!? そっちはもう大丈夫…? …… …… ……そっか…ノアも無事か…。 ごめん、急で申し訳ないんだけど…今すぐノアと一緒に虹ヶ咲学園前の駅に来てほしい!大事な話があるんだ… ……うん、お願いね。じゃあ…!(スマホの電源を落とすと、ヘルメットをかぶり直して再び全速力でバイクを走らせるのだった) 」
― PM20:12 虹ヶ咲学園前駅・待合室 ―
飛電或人「はっ、はっ、はっ…―――(待合室へとなだれ込んでくる)お待たせ…! 」
不破諌「来たか…待ちくたびれたぜ、社長。(或人の登場にふっと鼻を鳴らす)先日から発生しているヒューマギアの暴走事件…それに深く関係する容疑者を確保してな。 」
Dr.エッグマン「ワシはまだなにもしとらんわい!!(縄で縛られた状態で不破へ怒鳴る) 」
刃唯阿「…「まだ」…?ということは、やはり何か企んでいたのは事実ということか?(エッグマンへ冷ややかな視線を送る) 」
宮下愛「アルトン、お待たせ…!のあみーも連れてきたよ…!(N.O.A.H.と一緒に待合室へ入ってくる) 」
天津垓「……ふむ、役者は揃ったようだな。(合流した或人や愛、N.O.A.H.たちを見渡して咳払いを一つする)今回の事件を受けて、それぞれの行動によって知り得た情報を共有したい。まずは…ハッキング源となっていたリューズ島にて我々が身柄を拘束した、このドクターなる人物に…『アーク』に纏わるすべての情報を話していただこう。 」
飛電或人「……!この事件で何度も聞いた「アーク」……結局俺はそれが何なのかよくわかっていない… 教えてくれ…『アーク』ってのは、何なんだ…っ…?(エッグマンの方へと振り返る) 」
Dr.エッグマン「…やはりそうなるか…止むを得ん…(観念したように肩を下ろす)科学史上最高の頭脳と称されたワシの祖父―――『Pr.(プロフェッサー)・ジェラルド・ロボトニック』の遺産であるスペースコロニー…それが、『 アーク』じゃ。 その当時、自身のラボを持っていた爺さんは、その類まれなる科学技術を世界政府に見込まれて以来、政府と連携してある壮大なプロジェクトを企画することに至った。 」
Dr.エッグマン「それが、『方舟計画《プロジェクト・アーク》』。地上の全ネットワークと接続し、ありとあらゆるシステムを管理・制御できる機能が供えられたアークを使い、世の均衡を保つというものじゃった。そうすることで、日々目まぐるしい進化を遂げる人工知能もまた飛躍的な進化を遂げ…人類のために、人類に代わって世界を構築し、より効率的に人類の繁栄を促すというのが理想だったのじゃ。じゃが…計画は順調に進み、方舟《アーク》も完成間近に迫っていた頃―――「悲劇」は起きたのじゃ。 」
飛電或人「…悲劇……? 」
Dr.エッグマン「…世界政府と繋がったことで、爺さんは政府の真の企みを知った。人類繁栄のために掲げていた方舟計画…じゃが政府は、アークを通じて全メットワークを支配し、世界の軍事力を世界政府に収束させることで、より強大な組織として確立しようとしたそうじゃ。それはつまり、世界中のあらゆる組織や人間に圧政を敷き、異を唱えるものは武力的行使をもって弾圧するということ。そして、アークという強大な盾を構えることであらゆる兵器を無力化し、反乱者から力を根こそぎ奪取し、誰も政府に盾突くことのない、政府の歪んだ勧善懲悪を実現するために利用されるというものだったのじゃ。 」
不破諌「なんだと…ッ……!?(青筋を立てる) 」
Dr.エッグマン「人類の幸福、ただそれだけを願って生み出されたアーク。そのアークが悪用される危険性を知った爺さんは、秘密裏にある独自のプロジェクトを考案した。それが―――『プロジェクト・シャドウ』。ジェラルドの遺志を継いだ大いなる力を持つ究極生命体『シャドウ』… きたる未来にアークが目覚めた時、それを阻止するために、その身に秘められた究極の力を開放する。 」
飛電或人「…「シャドウ」……?(「まさか…!」と、ついさっきまで対峙していたシャドウの顔がフラッシュバックする) 」
Dr.エッグマン「爺さんは二つのプロジェクトを同時進行で進めていった。そして、スペースコロニー「アーク」がようやく完成し、このケイオスの軌道衛星へと打ち上げられた。じゃが、爺さんの目論見にいち早く気付いていた政府は…アークが完成した数日後…突如コロニー内にいた研究員やその関係者をプロジェクト諸共抹消し、アークを奪おうと本性を現したのじゃ。 」
Dr.エッグマン「爺さんは最後の抵抗として…アークのシステムを強制シャットダウンし、再起動に必要なキーを完全に壊した。アークはそのまま海へと沈んだ…これで誰も方舟を再起動することはできなくなった。その後…爺さんは政府に捕獲され、処刑されることが決定された。(天津にコンタクトを繰る) 」
天津垓「…そのプロフェッサー・ジェラルドが政府に処刑される直前に撮られた最期の動画が…これだ。(一枚のディスクを携帯用DVDプレイヤーに入れ、映像を流す) 」
Pr.ジェラルド「ザザッ…ザザァーッ……―――(随分昔に撮られた映像の為か、ところどころにノイズが走っている。映像の中央には、椅子にがっちりと拘束された、エッグマンによく似た老人が俯いた状態で居座っていた。暴行を加えられたのか、顔中は痣だらけであり、眼鏡のレンズには大きな罅が入っていた) 」
N.O.A.H.「―――――!!(映像に映る老人に、少女は僅かに目を見張った) 」
Pr.ジェラルド「……コレハ全人類ニ対スル死刑宣告ダ…。私ノ計算ニ狂イガ無ケレバ、かおすえめらるどヲせっとシテカラ30分後ニ、あーくハ完全起動ヲ果タシ、地上ハオ前タチ人間諸共消エテナクナルダロウ…。7ツノかおすえめらるどガ揃ウ時、私ハコノ復讐計画ガすたーとスルヨウニシテオイタ。ぷろぐらむハ既ニ不可逆ダ… ハァ、ハァ…私カラ全テヲ奪ッタ愚カシイ人間ドモヨ、私ト同ジ絶望ヲ味ワウガイイ…! 」
ロブ・ルッチ「―――― 他に残すべき遺言はあるか。(死刑囚の目の前に死刑執行人の男が冷徹な眼差しで見下していた) 」
Pr.ジェラルド「………アリマセン…… 」
ロブ・ルッチ「ならば―――― 逝 ね (針の如く鋭い人差し指を男へと突きつけ、弾丸の速度でその心臓部を射抜いた―――) 」
フ ギ ャ゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ァ゛ ァ゛ ッ゛ ―――― ブ ツ ン ッ … (老人の断末魔を最後に、映像は切れる――)
宮下愛「……っ…(断末魔に思わず両手で口を塞ぐ)………ひどい…っ…(掠れたような小さな声で呟く) 」
N.O.A.H.「………(最後まで映像を見届けていたが、その瞳の奥で何かが揺らめいている) 」
天津垓「……そしてこれが、そのジェラルド氏が遺したと思われる日記だ。(古い日記帳を一同に見せつけ、最期のページに記された文を読み上げる) 」
18××/ 07 / 01―――
分からない…どうしてこんなことになってしまったのか?
究極の生物を生み出そうなどという考えが、やはり間違っていたのだろうか?
あのコロニーに現れた政府の諜報機関…目的はおそらくプロジェクトの抹消だ。
ラボの仲間たち、愛しい孫娘『ノア』、どうか無事でいてくれ。
飛電或人「――――!(「ノア」って……!)(読み上げられる日記の途中でN.O.A.H.の横顔へ一瞥を与える) 」
18×× / 07 / 05―――
究極生命体プロトタイプを封印するためか、コロニー全域が封鎖された。
『アーク』の閉鎖は表向き事故として発表されたようだ。
事故の犠牲者の中に「ノア」の名前を見つける。私はすべてを失ってしまった。
もう何もナイ…なにも考えラれナい……復讐以外の何も…!
おソろシい…!いったい私ハ、何ヲ考エテいルのカ…!?
誰か、私を止メてクテ…
宮下愛「……っ…?(どいうこと……「ノア」って…まさか…―――)(或人と同じくして、N.O.A.H.の姿を見つめる) 」
18×× / 07 / 08―――
おりじなるノでーたヲモトニ、ツイニ『しゃどう』ヲ完成サセタ。
記憶ノこんとろーるモ完璧ダ。全テヲ「しゃどう」ニ託ス。
後世ニ望ム者アラバ、アレヲ目覚メサセヨ。
世界ニ…"悪意"ヲ抱クナラ…―――
N.O.A.H.「 …… …… …… (日記が読み上げられる最中、少女はただ呆然とした表情で立ち尽くしている) 」
Dr.エッグマン「―――…それが、爺さんの身に起きた「悲劇」じゃ。事件の直後、システムダウンしたアークはリューズ島付近の海域へと沈み…方舟はそこのロストエリアにて封印されることになった。同じくして封印された究極生命体『シャドウ』もまたそこに眠っていたのじゃが… そうとも知らず、ワシはそのシャドウを目覚めさせてしまった。シャドウは今、爺さんが施したプログラムに則ってアーク…いや、爺さんが世界に対して抱いていた"悪意"を体現しようとしておる! 」
刃唯阿「なるほどな…それが、今地上で勃発している事件の引き金を引いた者の正体であり、アークのすべて、か… だが、気になることがある。何故、再起動するはずの無いアークが、完全ではないと言え今になって目覚めたのだ…?これまで事件を起こしてきた暴走ヒューマギアたちが、揃いも揃って「アーク」の名を口にしていたということは、それこそアークが復活したことを意味するのでは…? 」
天津垓「ヒューマギアたちの暴走が起きたのはつい先日…ハッキングを受けた個体たちから逆探知を行い、その発生源がリューズ島…すなわち、アークにあることは調べがついている。しかし、目覚めることのないアークが起動した原因は未だ謎に包まれている… アークがヒューマギアたちをハッキングしたように、アークもまた、外的要因の干渉を受けて再起動したとでも…? 」
Dr.エッグマン「……それなら、ワシに心当たりがある。アークが生み出されたその当時、爺さんは更に別件としてある研究を行っていた。遠い星へと人為的に繋げる異次元ホールの開発…その先で見つけた超高度な文明によって造り出された大いなる人工の星。名を、人工月『Star Dream』…またの名を、『星の夢』。それは政府ですら知り得ぬ、ラボの研究員たちのみぞ知る極秘の遺産。もし…現代でアークの起動を可能にするものがあるとするならば、それしかあるまい…! 」
刃唯阿「人工月…そんなものまで携わっていたとはな… 原因は不明だが、おそらく長い年月の間、宇宙に漂っていたその人工月に何らかの異変が発生し、アークが目覚めることとなり、そして…今回に至る、ということだろうか…。 」
天津垓「人工知能とは、人間の行動を模倣して学習し、進化していく。これは私の推測だが、人工月によって浅い目覚めを遂げたアークは、地上に住まう我々の行動を学習し、結果…人類は不要な存在として排除すべき、と結論に至った。それが、暴走ヒューマギアたちが人間だけに限定して襲い掛かる理由になったはずだ。 」
不破諌「なんにせよ、そのアークとやらをどうにかしねえと…被害は拡大する一方だぞ!どうすりゃあ止められる!?教えろ!!(エッグマンの胸倉を掴み上げる) 」
Dr.エッグマン「よせよせ、離さんか!! ……アークを止める方法か…難しいことじゃが。それは無きにしも非ず。爺さんは、その人工月に…アークの起動源となる一体のアンドロイドを封印したという。それこそが、あの悲劇の事件で命を落とした孫娘『ノア』に似せて造ったものじゃと―――」
宮下愛「―――待って!!(エッグマンの発言を遮るように大声を上げる)……それって、ひょっとして……―――(一同に、N.O.A.H.の姿を目で促す) 」
Dr.エッグマン「……?……!!…もしや…っ……!お、お前が…その…っ……!?(愛の視線に促されてようやく目にしたN.O.A.H.に見張る) 」
N.O.A.H.「………??(自覚がないためか、全員の視線を一身に浴びて小首を傾げる) 」
刃唯阿「そうか… 今の話が本当なら…今、私たちの目の前にいる彼女は正真正銘のアンドロイドだということになる。だが、人工月に封印されているはずの彼女が、何故、今ここに…? 」
不破諌「……おい、まさかとは思うが…こいつが今回の事件の元凶だってことはねえよな…?(腕を束ながらN.O.A.H.を背後から睨みつける) 」
飛電或人「待ってくれ不破さん!それは違うと思う…!(慌てて不破の前に飛び出す)……ノアと初めて出会った時、彼女は記憶を失っているようだった。それでも、普通の人間じゃない節は何度か目にしたけど…(空から落ちてきた彼女をキャッチした時の感触、未発達な人工知能らしいたどたどしい話し方、感情の起伏の無さなど…これまでのN.O.A.H.とのやり取りを思い返す)……でも、彼女には確かに「心」があった。(N.O.A.H.へ優しい眼差しを向けながら) 」
宮下愛「…愛さんも、そう思う。のあみーは、「心」を込めて…とっても「愛」に溢れた素敵な歌うことができる…だから愛さんやみんなが心の底から感動したんだよ…! 」
不破諌「………(或人や愛の説得を前に、ばつが悪そうにそっぽを向く) 」
飛電或人「……そういえばさっき、俺はそのシャドウに会ったよ。あいつは言っていた…「 『飛行石』を持つ少女―――『ノア』を連れて『約束の地』へ来い 」って… もし、ノアが今回の事件をカギを握るのなら、彼女が失った記憶の中に、何か手掛かりがあるはずだ。 おじさん、ノアについて何か知らないか…?(エッグマンに) 」
Dr.エッグマン「……そうか…もしやとは思ったが、やはりな…(N.O.A.H.の姿を静かに見つめる)…「N」ext 「O」ptimal 「A」dministrative 「H」inge… 通称、『 N.O.A.H.』。そやつは、次世代型最適応管理要点と呼ばれ、方舟を管理・制御するボトムアップ型AIを搭載した自立型アンドロイドじゃ。設計図によれば、生前の孫娘「ノア」の脳をそのままアンドロイド体に移植されているようじゃ。事故によって命を落とした娘を蘇らせようと爺さんが造ったものなんじゃろうが…科学の力をもってしても死者を蘇らせることはできず、おそらく断念して人工月に封印したのじゃろう。 」
Dr.エッグマン「そして、そやつの体内には…アークを目覚めさせるために不可欠な『飛行石』が組み込まれておる。それこそが、『カオスエメラルド』…! 」
飛電或人「えっ…!?(エッグマンの発言にN.O.A.H.へ仰天を露わにする)…ノアの中に、あのカオスエメラルドが…っ…? ……!! ……そうか…繋がったぞ…!奴(シャドウ)は、飛行石…最後のカオスエメラルドを持っているノアを連れてくるように、俺に伝えたということか… そして、その『約束の地』という場所こそ―――」
天津垓「間違いなく、ロストエリアに封印されている『アーク』のことを指しているのだろう。(或人へ続くように)だが、妙だな…敵がそのことを知っているのなら、その娘を襲い、力づくでもカオスエメラルドを奪うはず…何故実力行使してこない…? 」
刃唯阿「このアンドロイド体には他に何か秘密がある。恐らくだが敵はそれを知っていて、まだこの娘に利用価値があると踏んで手を出していないのか、あるいは…―――」
ザ、ザザァーーーッ…!(そんな中、待合室のテレビが勝手に起動。そして、世界中のありとあらゆるモニターにも同様の異変が発生し、急に映し出された画面の中央に一人の人物が映し出された―――)
シャドウ「――――(画面に映し出されていたのは、"悪意"を瞳に灯した黒いハリネズミの青年だった―――)」
飛電或人「――――!! あ、あいつは…ッ……!!(画面に映し出されたシャドウに驚嘆する) 」
刃唯阿「これは…ッ…!まさか…世界中の電波を
ジャックして放送しているのか…!?(テレビの画面に目を見張る) 」
シャドウ「僕の名は、シャドウ・〝アーク〟・ザ・ヘッジホッグ。「アークの意思の
代行者」にして、全人類を滅ぼし理想郷を築く者。これより、この腐敗した世界に神の裁きを下す――――! 」
― イースティン海域・リューズ島・海底 ―
コ ポ ポ ポ … ッ … ゴ ポ ッ … ゴ ポ ポ ポ ッ … … ! ! (深い海底に沈む八芒星の姿形をした建造物のようなものから水泡が湧き立つと、その八つの突起物が静かに折り畳まれていく)
ギ ュ ォ ォ オ オ オ オ オ オ … ッ … ! ! ! (中央に輝く眼のような球体部にとてつもない光が収束していく。そして―――)
――――― ┣¨ オ ゥ ッ ! ! (蕾が花開くように突起物が勢いよく開かれると同時に、中央部から一縷の閃光が上方へと解き放たれる。光は彗星の如く暗い海の底より海面へと飛び抜け、更には雲さえも突き抜けて飛んでいく。やがて、光は天より折り返すように落下し、今、地上へ堕ちる―――)
┣¨ ォ ―――――― ン ッ ! ! ! ! (堕ちたる閃光は広大な荒野を、その大地を穿つ。光は一瞬で広大な大地を包み込み、そして…深淵の如き深い大穴を開けて「虚」を作り出した―――)
飛電或人「なん……ッ……(画面に映し出されたその壮絶な光景に唖然と立ち尽くす) 」
シャドウ「……これはデモンストレーションに過ぎない。"60分"―――それが、この世界に残された猶予。カウントダウンが0になったその瞬間、方舟《アーク》は選ばれた者――「アークの意思を継ぎし者」――だけを乗せて、この滅んだ大地から理想郷へと旅立つ。そして、取り残された者たちはこの世界と共に朽ち果てるだろう。 」
シャドウ「世界に救済を齎す少女「ノア」へ告ぐ。この放送を見ているのならば、「約束の地」へ来い。 」
ピ ョ ン ッ … ! (その言葉を最後に、世界中をジャックしていた謎の放送は途絶えた―――)
天津垓「……これはいよいよただ事ではなくなってきたぞ…ッ… 一刻も早く奴を止めなければ、アークによって世界は1000%滅ぼされてしまう…! 」
Dr.エッグマン「……(放送が途絶えた後、言葉を失ったようにぽかんと口を開けていたがやがて口を噤んだ)…人類初のスペースコロニー、アーク… あの研究施設から、多くの悍ましい兵器が生み出されていた事実を知る者は少ない。そしてあれはその中の一つ ―― 星を穿つもの ―― 「エクリプス・キャノン」。今は封印されていたはずのアレを起動するには…莫大なエネルギーが必要じゃ… 故にカオスエメラルドが必要不可欠になる、ということだ。7つのカオスエメラルドを集め、あの最終兵器を完全に目覚めさせれば…アークは星をも砕く力を発揮し、世界を意のままにすることができる…! 」
Dr.エッグマン「じゃが、不幸中の幸いというべきか…まだカオスエメラルドが集まっていない今、エクリプスキャノンの充填には時間がかかり過ぎているはずじゃ…!軍事利用するにはやはりエメラルドを7つすべて集めることが必須となる…!カオスエメラルドのエネルギーを得てしまえば、エクリプス・キャノンのコアは巨大な爆弾のようになり…――このままでは…地上は塵一つ残らんぞ! 」
不破諌「奴らの居場所は特定できている…今こそ乗り込んでぶっ潰す…ッ!! 」
刃唯阿「……もはや、悠長に考え込んでいる時間はないみたいだな。仕方ない…もう一度あのロストエリアへ向かおう。貴方にもご同行いただく。(エッグマンに) 」
Dr.エッグマン「ふん、好きにせい… じゃが、ワシとて滅ぼされるは勘弁願いたいものじゃ!なんとしてもアークの完全起動を阻止せねばならんぞ! 」
宮下愛「アルトン、どうするの…っ…?(不安に駆られながらも、隣にいた或人へ問いかける) 」
飛電或人「……俺は行くよ。絶対に止めてみせる。それに…そこへ行けばきっとイズもいるはずだ。なら躊躇うことなんかない。(決意したように強かに頷く) 」
宮下愛「アルトン……! ……うん、わかったよ…!気を付けてね…! 」
N.O.A.H.「 ギ ュ ッ (そんな時、或人の裾をそっと摘まむ)…或人へ提案。私も同行させてください。 」
飛電或人「……!?(ノアの急な提案に驚く)…ダメだ…奴らの狙いは、君だ。君があいつらの手に渡ってしまえば、それこそ―――」
N.O.A.H.「……ス…―――(自らの胸元に手を添える)……この歌を届けたい人がいる 遠く離れた、あの人へ ―――(一度瞳を閉ざし、誰かを"想う"。脳裏に浮かぶ、大切な面影を。) 」
宮下愛「………(N.O.A.H.の意思から何かを汲み取ったかのように目を見開いた)……アルトン、愛さんからもお願い…!のあみーを、連れてってあげて…!「誰かの為に歌いたい」…のあみーがこんなことを言うなんて初めてだもの…!アルトンも、愛さんも、のあみーのことはまだ分からないこともある…でも!彼女がそうしたいって言っているなら、その"想い"に応えてあげるべきだって思う!(強い眼差しで訴えかける) 」
飛電或人「……!(愛の訴えかけからN.O.A.H.へと再度振り返り、その無表情な彼女の奥底から、彼女自身に秘められた"想い"を汲み取る)………わかった…!行こう、ノア!君が生まれた本当の意味を知るために!君の歌を、届ける為に…!(N.O.A.H.の手を優しく、それでいて強かに掴んで駅を飛び出していく) 」
N.O.A.H.「……!(コクリと小さく頷いて、或人たちと共に走っていく) 」
宮下愛「…… …… ……(一人待合室に残った少女は、自分にできることは何かと模索するように考え込む)……!(何かを閃くと、スマホを取り出した)………もしもし、ゆうゆう?ごめんね、こんな時間に。実は、どうしてもお願いしたいことがあって…―――」
宮下愛「――――………うん、ありがとう…!みんなにもよろしく言っておいて!それじゃあ、また後で…!(電源を切ると、遅れて或人達の後を追いかけるように飛び出した) 」
― 方舟《アーク》・内部 ―
シャドウ「………(六つのカオスエメラルドがはめ込まれた謎の装置を前に、腕を組んで佇んでいた)……もうすぐ「君」の願いが叶う…―――」
~シャドウの回想~
― 数十年前・人工衛星「アーク」・内部 ―
ノア「―――……シャドウは、あの星が好きなんだね。(窓ガラスに映る広大な宇宙。目前に浮かぶ青い星を、少女は穢れなき瞳で見つめていた) 」
シャドウ「……(少女の隣に立って同じようにその星を眺めていた)…プロフェッサーは、自分の研究をあの星に住む人間の為だって言っていた。科学の力でみんなを幸せにする…それが自分の生き甲斐だって…(その声音にはどことなく生気がなく、尻すぼみになっていく) 」
ノア「…シャドウ…… 」
シャドウ「ノア…僕には見つからない。僕が生まれた理由… 僕は何のために生まれ、何をすればいいのか… いつか、あの星に行けばそれが見つかるのだろうか…? 」
ノア…―――――
シャドウ「―――………(瞑目する中で、今は亡き彼女を"想う") 」
×××「―――奴らが動き出したみたいだねぇ…(佇むシャドウの背後に顕れる小さな影が、悪魔のような囁きを送る) 」
シャドウ「……すべて計画通りだ。(思い出を払拭するように瞼を開ける) 歓迎の準備は整っている。さあ、パーティを始めよう。 」
― 上空・戦艦ハルバード ―
エースバーン「っひゃ~~~~~!すげえなぁ…!機械の塊が空を飛んでるなんて夢見てえだぜ…!(戦艦内部の窓から雲の上の景色を一望している) 」
あなた「……!(ラビーと並んで景色に興奮している) 」
メタナイト「今、この戦艦ハルバードは高時速で東の国へと向かっている。目的地到着まであと5時間といったところだろう。 」
ホムラ「そんなに早く飛行しているのですね…!これなら確かに、目的の場所まで最速で着きそうですね…♪(初めて見る空の景色にほわ~と感心している) 」
メディ「ピロリ、ピロリ……―――!?(そんな最中、突如起動したヒューマギアモジュールに気づいて耳元に触れると、何かに気づいたのか目を丸くした) 」
天王寺璃奈「……?どうしたの、メディ…? 」
ヒロ「………?どうした?(璃奈と同じくメディを見て) 」
メディ「……いえ、それがたった今…衛星ゼアとの接続が回復し、ようやくリンクできました。先程まで一切交信に応じなかったのに… 一種のシステム障害が発生していたのでしょうか…それとも……―――」
アックスナイト「……むっ!艦長!8時の方角から未確認物体がこちらへ接近中!(戦艦の操縦席にて、レーダーを映すモニターを確認している) 」
バル艦長「なにィ…?映像に映せ! 」
黒い戦闘機「――― ゴ ォ ォ ォ ォ ォ … ッ … ! ! (戦艦ハルバードへ近づく一機の戦闘機。黒光りのボディーを誇るそれは音速で空を駆け抜けて、少しずつ戦艦へと迫っていく)ギュンギュンギュン…――― バ シ ュ ゥ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ン ッ ! ! ! (先端部にエネルギーが収束。戦艦に狙いを定めると、唐突に青い閃光を解き放った) 」
――― ズ ギ ャ ア ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ア ア ア ア ン ッ ! ! ! (閃光が戦艦の左翼を抉るように呑み込み、破壊する)
エースバーン「のああああああぁぁぁ~~~~!?!?!?!?(戦艦が攻撃を受けた衝撃でごろごろ転がるように転倒する)な、なんだぁ…!?(ぺしょっと潰れたうさ耳を小刻みに振るわせながら起き上がろうとする) 」
あなた / ホムラ『きゃんっ…!? / ……!(転倒しかけたホムラの手を咄嗟に掴んで助ける)…わっ…ありがとう… / ……!』
メイスナイト「左ウィング大破!被害面積、約33%ダス! 」
バル艦長「くそッ…!!敵襲だったか!!対空砲用意!!第1~第9門開放! 」
水兵ワドルディ「ラジャー!! 」
ガ シ ャ ン ―― ガ シ ャ ン ―― ガ シ ャ ン ッ ――――!!(戦艦左右に備えられた対空砲、その砲身が顔を出して黒い戦闘機に狙いを定める)
メタナイト「――――撃ち落とせッ!! 」
シ ュ ド ド ド ド ド ド ァ ッ ! ! ! (戦艦側面の各砲台から一斉砲撃を行われ、空中を舞う黒い戦闘機に向けて砲弾が飛んでいく)
黒い戦闘機「 ヒュンッ ――― ヒュオッ ―― オゥンッ ――――― ズオァッ!! (空を掌握するような素早い飛行で鮮やかな軌道を描きつつ、砲撃の嵐を潜り抜けていく) 」
天王寺璃奈「あわわわっ…!?〖 ゜o゜ ;〗(揺れる戦艦の中で辛うじてバランスを保っている) 」
水兵ワドルディ「2連主砲ッ!主砲レーザーエネルギー充填完了!発射まで…――― 3… 2… 1… ! ! 」
バル艦長「 ッ て え え え え ぇ ぇ ぇ ー ー ー ー ! ! ! 」
――― バ シ ュ ウ ウ ウ ゥ ゥ ウ ウ ウ ウ ン ッ ! ! ! (ハルバードの甲板に座す最強兵器の一角「2連主砲」の下部レーザー砲より翡翠色の閃光が、数秒後に黒い戦闘機と重なる軌道上に向けて一直線に放たれた)
黒い戦闘機「 ガ キ ィ ィ イ ン ッ ――――― ! ! ! (レーザーの射程範囲内に迫った途端、迫る閃光が右翼へ掠るように被弾して一瞬大きな火花が飛び散る) ギ ュ ゥ ゥ ゥ ウ ウ ウ ウ ン ――――!!(掠り傷とはいえ、被弾した衝撃によって飛行バランスを失った機体はそのまま甲板上へ徐々に速度を落としながら落下していく) 」
ヒロ「それとも……?…!(衝撃に耐え、とっさに璃奈とメディに手を伸ばす) 」
あなた「……!!(一大事の最中、操縦室を飛び出して外へ向かう) 」
天王寺璃奈「わっ…ヒロさん、ありがとう…! 外で…なにかあったみたい………あっ…!(急に飛び出した「あなた」に思わず大きな声を上げるも、急いで自分も後を追いかけていく) 」
― 戦艦ハルバード・甲板 ―
あなた「――――!!(他の仲間たちと共に甲板上へと出てくる) 」
黒い戦闘機 → 黒いフェイス「 ガ シ ャ ガ シ ャ ガ シ ャ ン ッ ――― ジ ャ キ ィ ィ イ イ ン ッ ! ! (甲板への墜落へ差し迫ったその瞬間、戦闘機は機械音を掻き鳴らしながらその姿形を変形させていく。甲板に降り立った時には、一体の起動兵器へと。そう、それは「あなた」たちは何度も目にしてきたあの―――黒い身体を持つ顔つきの起動兵器だった)」
エースバーン「ッ…!?あいつは……!!(「あなた」と共に甲板へと踏み込み、目前の黒いフェイスと対峙する)……性懲りもなく俺たちを追いかけ回すか…!しつけえぞ、ムムカッ!(フェイスの内部に潜む人物へ怒号を飛ばす) 」
黒いフェイス「 フフフッ…! (スピーカーを通じて、機体内部に居座る男の声が響く。だがそれは、ムムカのものではなかった。コクピットのハッチが開かれ、中から姿を現わしたのは―――) 」
戦極凌馬「―――― 感動の再開だねぇ、諸君。(かつて、月の都で転落したはずのマッドサイエンティスト・戦極凌馬であった。その口元は顎部まで、装着された機械のマスクで覆われており、両の眼には電光が微かに迸っていた) 」
ホムラ「……!貴方は…ッ……!(月の都で出会った男を思い出す) 」
エースバーン「…テメェ…!あん時、鈴仙たちに倒されたと思ってたが…しぶてえ奴だな…!それに何だよその姿…以前にも増して気味が悪ぃな…ッ…(凌馬に対し嫌悪感を剥きだす) 」
メディ「あれは…確か、クラウス様が率いていた機関に所属していた科学者…プロフェッサー凌馬では…!?ですが、少し様子が変です… 」
ヒロ「…まだ生きてたのか…!(凌馬を見て)貴様…そのアークを利用して何をする気だ!? 」
天王寺璃奈「…また、ホムラちゃんを狙いに来たの…? 」
戦極凌馬「(璃奈の発言へチッチッチと指を振って否定する)…あの戦いの後、命からがら生き延びた私は損傷の激しかった肉体を捨て、自身の脳をアンドロイド素体へ移植した。そして、目覚めた『アーク』と接続を果たすことで…この身体は生前以上に大いなる進化を果たした。もはや天の聖杯など必要としない…「アーク」こそが、この世界を新たな真理へと導いてくれる「方舟」なのだよ!」
ホムラ「…『アーク』……!?(喫茶店でリドリーが口にしたものと一致し、眉を顰める)…いったい、何なんですか…その、「アーク」というのは…っ…? 」
戦極凌馬「今よりおよそ200年前に生み出された巨大人工衛星だよ。その一つで世界中のありとあらゆるシステムを掌握し、意のままに操る機能が備わっている。かつて、天へと打ち上げられた方舟はとある事故によって地に落ち、封印された。だが今、この時をもって目覚めた。そして、生み出された由縁に則り…この腐敗した世界を破滅へと導き、新たなる世界への再構築を目指そうとしている。 」
メディ「アーク…(耳元のモジュールに手を当て、ゼアと交信する)―――衛星ゼアに保管されたアーカイブによれば、「アーク」は、数百年前に世界政府によって提唱された『方舟計画《プロジェクト・アーク》』の要として、『Pr.ジェラルド』という科学者を筆頭に造り出されたスペースコロニーのようですね。 」
メディ「ですが完成したその直後…アークはシステム障害の発生によって事故を起こし、墜落。事故を引き起こした主犯としてジェラルド氏が処刑されたことでその計画は頓挫し、アークはリューズ島の奥深くにて封印されることになった…と、政府が遺した情報にはそう記されているようですが… 」
メディ「……気がかりな点は幾つかございますが、何より…何故、封印されていたはずのその人工衛星が今になって再び目覚めたのでしょうか?…まさかとは思いますが、これも、貴方の仕業なのですか…?(戦極凌馬に) 」
戦極凌馬「……フッ…(滑稽そうに鼻を鳴らす)あの時、クラウス氏の計画が君たちによって潰され…本来なら天の聖杯と接続させるつもりだった『人工月』を月の都へ落とそうとした。結局それすらも君たちに阻止されてしまったがね。 」
戦極凌馬「だが人工月…『星の夢』は、その消滅の間際に、死への恐怖というシンギュラリティに到達した。星の夢は人工知能。思考し続けることで成長するデータの集合体。思考を止められるということは、存在を否定されるということに等しい… それを恐れた星の夢は、自らを存続させる手段を探した。 」
(回想)――― ピ ョ ォ ン ッ (一方その頃、何処かのコンピュータールーム。誰もいないはずのその一室に、或人の演説を写す一つのウィンドウだけが薄暗い空間を照らしていた) カ タ カ タ カ タ カ タ カ タ … … ―――(そこに、一つ、また一つとウィンドウが自動的に展開されていく。そこには羅列された何らかのプログラムが高速スクロールされていく)
戦極凌馬「そして消滅の際…一秒にも満たない僅かな時間で、インターネットの膨大なログの中から方舟《アーク》のメインサーバーに向けてデータ送信を実行した。送られたデータは無意味な数字の羅列…それは破損したデータを模していた。やがて、サーバーに入った一つ一つのデータが集合体となって思考体となり…特定の意味を持つウイルスプログラムへと形を変えていった。 」
(回想)カ タ カ タ カ タ カ タ … ―――(或人のものだけではない。遠く離れた月の都でも、同じように演説をしているうどんげの姿をも映すウィンドウが、あの暗いコンピュータールームに開かれる。いつのまにか、その無人の空間を無数のウィンドウが埋め尽くしていた。謎のプログラムはわずか短時間でそのアルゴリズムを構築していく―――)
戦極凌馬「それからは、飛電インテリジェンスの製造工場で作られていたヒューマギア素体の一体にも同様のデータを送信することで…肉体を持った星の夢の断片が動き出し、アークの完全なる復活の為に自ら行動を開始したのさ。 」
(回想)ヒューマギア「 キ ュ オ ン ッ (その内の一体が突如起動するように突如開眼。まるで自ら意志を持ったように動き出し、どこかへと歩いていくのだった―――)
メディ「…まさか…そのアークと呼ばれるもののソースが、ホムラ様とヒカリ様がその身を犠牲にしてまで破壊したはずの人工月だったとは… 飛電インテリジェンスで爆発事故が起こったのも、ヒューマギアたちが暴走を起こしたのも、すべてはアークに移った人工月によるものだったと…―――」
戦極凌馬「そう…こうして、自らの意思をウイルスプログラムとして遠い彼方に封印されていたアークに送信し、ただの人工衛星だったアークに星の夢が乗り移るようにハッキングしたことで方舟は目覚めた…!そして、星の夢は一つの答のもとに動き出す…それは―――― "悪意" 」
天王寺璃奈「…どういうこと…っ……? 」
戦極凌馬「数年前、星の夢を見つけた私は人工月にあるプログラムを施した。それは、「人工知能が人間の"悪意"をラーニングすればどのような結論を示すのか?」ということ。何故人々は日夜憎み合い、傷つけ合い、殺し合うのか…?以前からずっと気になっていた課題だ。だがあまりにも壮大な課題であるが故に、流石の私もさばき切るのが困難になってね…そこで、人工知能に任せることにした。真っ新な状態から超高速で悪意にまつわる情報を収集できるにはもってこいだろう? 」
戦極凌馬「星の夢はずっと世界を俯瞰していた。この地上に住まう人間たち…私やクラウス主任が抱いていたような負の感情、即ち"悪意"を学習し、その結果…人間はこの星に害を及ぼすもの、滅びるべき存在だと判断し、人類滅亡という結論を導き出した。そして星の夢は、世界の全システムを掌握できるアークにその器を移し替え、今―――悪意の根源たる人類を、引いてはこの世界のすべてを消滅させようとしているのさ!!そう…人工知能もまた、クラウス主任と同じ結論に至ったんだよ!これは面白い発見じゃないか! 」
ホムラ「そんなッ……!(衝撃の事実を前に口を塞ぐ) 」
メディ「……なるほど、そういうことでしたか… あの人工月の悪意を抱いた残存意思が、世界を救済するために生み出されたはずの方舟を乗っ取ることで…今の『アーク』が生まれた。自ら学んだ悪意をもって、悪意に溢れたと判断したこの世界を滅ぼす最悪の兵器となって… 」
天王寺璃奈「……ひどい…そんなの、ひどすぎる…っ…! …また、悪用された科学がみんなを不幸に陥れようとしているなんて… ……貴方のせいで…っ……!(無表情だが、その瞳と震える声音から、初めて敵意を剥きだす) 」
戦極凌馬「私のせい…?(きょとんと首を傾げる)…え~…っと……世界中でアンドロイドたちが暴走したのはシステム障害が原因で…それはアークが目覚めたから……で、それは星の夢が制御を奪ったからであり…そうなるようにプログラムを仕込んだせい…………パ ン ッ (答えに辿り着いたように合いの手を打ち、「ああ、そうか…!」と得意げに口を開いてみせる) 」
戦極凌馬「 全 部 私 の せ い だ ! (そして、愉快痛快に満ちた表情を見せつける) クックックッ…クッハハハハ!!そうだ、君の言う通り全部私のせいだ!!ハハハハハッ!!ハハッ、アッハハハハ…ッ…!!(狂ったように笑い転げる) 」
エースバーン「テン、メェ…ッ……!!(怒りの感情を爆発させ凌馬を強く睨みつける)……どれだけかんけーねぇ奴らを巻き込ませたら気が済むんだ…ッ…?月の民だけじゃなく、その外の世界の人間まで手にかけようとする。……テメェだけはぜってぇー許さねぇ…!月に代わってお仕置きしてやる…ッ!!(脚部に焔を纏う) 」
メディ「…飛電インテリジェンスで事故が起きたのも、各地でヒューマギアたちが暴走したのも、元を辿れば貴方が人工月にあのようなプログラムを仕込んだがため…―――(記憶データに、生まれ変わる前の姉・
ミディの最期の顔が過る) 」
メディ「……どんな人工知能も、一見は万能に思えても、実はとても大きな脆弱性を抱えているものです。それを生かすも殺すも、生み出した人間に大きく影響する。私は、璃奈様と或人社長のような、「心」の優しい方々に生み出されたことを、改めてよかったと強く実感しております。故に、「心」を持たぬ人間、その"悪意"を是とする者を看過することはできません…――― 璃奈様!(アタッシュアローを凌馬へ突きつけるように身構える) 」
天王寺璃奈「うんっ…!(メディと並ぶ) 私も…誰かと繋がるために、その人と笑い合えるために、誰かを幸せにするために、この手でいろんなものを生み出したい。たとえ、世界がどんなに悪意に満ちていたとしても… その"想い"は、変えられない…! 」
ホムラ「……貴方の言う通り、人の心には悪意は芽生えるものです。それでも、人はその絶望を乗り越えようと必死に生きながら前へと突き進んでいく。クラウスさんがそうだったように…(胸元のコアクリスタルに手を添える)……ですが、貴方はあの人とは違う。悪意を増長し、負の連鎖をまき散らすのならば…私はそれを燃やし尽くしてみせます。それが、「天の聖杯」として私に与えられた、新たな"天命"ならば! 」
ヒロ「……お前のせいで、たくさんのアンドロイドが不幸に…………!許せねぇ!お前だけは!!!(グッと足を踏み出す) 」
ヒロ「悪意が一度牙を向けば、善良な者ですら飲み込まれて行く…そして、その悪意に飲み込まれていったものがまたさらなる悪意を生み出し、不幸をもたらす…(過去の経験を思い浮かべ)……それをよしとして、意図的にもたらそうとする…そんなことは、許しちゃいけねえ! 」
DOMAN「フハハハハハハ!面白……くありませんなぁ!悪意の根源たる人類の抹消とは0と1という二次元的数式から思考を叩き出す絡繰らしい極論!なるほどなるほど、善意であろうと悪意であろうと、それは知性を持った生物ならではの『意識』から生じる罪業。人類を滅ぼすという結論はあながち間違いなどとは言えませぬ、ええ!実に正しい!しかしそれだけ、ただの そ・れ・だ・け!!晴明の次に不愉快!傲慢!このDOMAN、全力を持って叩き潰すもやむなし!!(にょきっ) 」
メタナイト「これも宿命か…――― 私も手を貸そう。お前たちを阻む者あらば、それは私が斬り伏せよう。(コツコツと足音を鳴らしながら甲板へと赴くと「あなた」たちに並ぶようにマントを翻しながら宝剣ギャラクシアを構える) 」
戦極凌馬「…フン、なるほど。君たちには到底理解できぬ領域ということか。それも致し方あるまい。 カ シ ャ ン ッ (ゲネシスドライバーを装着) 因縁の対決といこうじゃないか――― 変 身 \ ドラゴンフルーツエナジー ! / \ ロック オン ! ソーダァ ! / (懐から取り出したドラゴンフルーツエナジーロックシードをドライバーへ装填) 」
戦極凌馬 → 仮面ライダーデューク(ドラゴンエナジーアームズ)(※以下「DE」)「 \ ドラゴンエナジーアームズ ! / (頭上空間の裂け目から落下するドラゴンフルーツを模したアーマーを装着し、「ドラゴンエナジーアームズ」に変身する)……さあ、始めようか。どうせまもなく崩壊する世界だ。余すことなく楽しもう。 チ ャ キ ッ … ! (創世弓「ソニックアロー」を携えて、男はコツコツと足音を鳴らしながら歩み迫る)」
あなた「……!!(「あなた」の"想い"もまた、彼らと同じ。聖杯の剣を強く握りしめ…今、戦極凌馬と対峙する) 」
悪意に満ちた盛るペコ「むちむちぼでぃな美少女がやせ細ったのもぜんぶリングフィットアドベンチャーが普及したせいペコ。これは許されないペコね。手当たり次第にぶっ壊すペコ。(リングコンをこれでもかと左右から押し込んで壊そうとする) 」
悪意に満ちたお兄ちゃん「ライスゥ!!!!!!!なぜおれをお兄ちゃんと認めない!!?!?!?!? 」
悪意を演じるヨハネ「堕天使ヨハネと契約して、貴方もアークの意思を継ぐのよ…(公園の滑り台上で厨二臭いポーズ) 」
悪意に満ちた暗黒物質ちゃん「ヒャァーーーーーーーーーハハハハハハァッ!!!!!!!!( 笑 う 門 に は 福 来 る ) 」
悪意に満ちた神父「見えた!黒!(滑り台の下から覗き込む) 」
善意に溢れたドッスン「 エ゛ ェ゛ ン゛ ッ゛ (神父を押し潰した) 」
悪の波動に目覚めたビーバー「悪"悪"悪"悪"悪"悪"了"了"了"了"了"了"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"———————————————ッッッッック!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(悪意に満ちた叫び) 」
今日のボス:悪意がオーバーフローして死亡
悪意に目覚めたマホイップ「キレそう。 」
はらぺこ"あく"むし「(ハロウィンのアルバイトをサボって蜂蜜を舐める) 」
悪意を誘うバイス「お前の中の悪意、解放しようぜ! 」
― リューズ島・ロストエリア ―
Dr.エッグマン「――――(ロストエリアのとある一室に設置されたポータル装置より出現する)……着いたぞ。 」
飛電或人「……えっ…?もう…!?(ポータルから出てくるや否や振り返りながらその装置を二度三、三度見する)すっげえ便利だな…うちの会社でも作ろうかな、転送装置… 」
Dr.エッグマン「この転送装置もかつては爺さんが造ったものじゃ。お陰で地上からこの島の最深部まで最短で移動できる。もっとも、他の誰にも教えたくはなかったが…今は四の五の言っている場合ではないのでな。…こっちじゃ、ついてこい。(部屋を出て無人の通路を渉っていく) 」
天津垓「ここは、方舟《アーク》含め、このロストエリアは例の事故をきっかけに何百年も封鎖されたままのようだ。……人類初のベルナール球型スペースコロニー『アーク』。その当時は、最も進んだ科学研究施設でもあった。だが、今は…(何処となくかび臭い無機質な通路を歩きながら語り出す) 」
刃唯阿「海に沈んだ無人の「方舟」…ということか… 」
Dr.エッグマン「(廊下の奥にある扉に辿り着き、傍らの装置台を操作する) ピピッ カタカタッ…ピッ ガシャン ! ! (暗証番号のロックを解除し扉を開ける)ここから先が、アークの入り口となる。ゆくぞ…! 」
― 方舟《アーク》・内部 ―
一行が踏み込んだ方舟―――
ネオンの電光が走る壁の頭上に水族館を彷彿させる水槽トンネルのような通路が広がり、
無機質ながらも何処か神秘的な雰囲気を醸し出していた。
飛電或人「…ここが、方舟《アーク》…!(方舟内部の広大な空間を見渡し、頭上に広がる海底の景色に圧巻する) 」
N.O.A.H.「………(依然変わらない表情で室内を見渡しているように見えたが、その瞳の奥に、何か郷里のようなものを感じたかのように、潤んだ眼が煌々と輝いていた) 」
Dr.エッグマン「奴が予告している次のキャノンの発射まで時間がない!まずはあの兵器を何とかしなければ… そのためには、サーバールームに設置されていると思われるカオスエメラルドを奪取すればよかろう…!急ぐのじゃ! 」
―――ヴィーッ、ヴィーッ、ヴィーッ!!! 警告 警告 外部カラノ侵入者ヲ発見 侵入者排除用プログラム『バトルウインドウズ』 起動 (けたたましいサイレン音と共に謎のアナウンスが流れる)
バトルウインドウズ「アラートモード Boot Up 強制排除プログラムヲ開始シマス 」
不破諌「おい…ッ!なんか作動したぞ!!(警告音に反応してエイムズショットライザーを構え、四方八方へ睨みを利かせる) 」
バトルウインドウズ「レベル1:キラーマシン レベル2:キラーマシン2 レベル3:キラードロイド ―――― 起動 」
キラーマシン&キラーマシン2『 オ ォ ォ ォ ッ … ! (武装した殺戮兵器――一体は四足、片方は浮遊している――が奥部より出現する)』
キラードロイド「ズシン、ズシン、ズシンッ…――――― ギュゴオオオオオォォォオオオーーッ!!!(そして、二体のマシンへ続くように姿を露わしたのは、黒く硬い装甲で覆われた竜型の機動兵器。巨大な翼刃と剣を思わせる尻尾の武器が装着されており、他には胸部のコアや各部から露出しているケーブルなどが見受けられ、その圧倒的な巨体から見る者を圧倒する) 」
Dr.エッグマン「アークのセキュリティプログラムが発動したのか!?あのような自立稼働型兵器まで備えておったとは…!い、いかんッ!お前たちなんとかせい!(拘束されているため慌てて一同の背後へ回り込むように逃げる) 」
飛電或人「くそッ…やるしかないのか…!?(ゼロワンドライバーを装着しようとする) 」
不破諌「―――行け、社長!ここは俺たちに任せてもらおうか…!(或人の前へ割り込むように踏み出し、敵陣と睨み合う) 」
刃唯阿「生活の中に溶け込んだAIが暴走すれば、人類は一秒単位で死んでいく…!だからこそ絶対に止めなければいけない… お前は先に行け!(不破と共に乗り出す) 」
飛電或人「不破さん…刃さん…!……わかった、頼むッ…!(N.O.A.H.の手を引いて先へと駆け出した) 」
天津垓「……フッ…(先に駆け出す或人を他所目に、敵陣へと振り返る)奇妙なものだな…はじめは敵対していた者同士が、今はこうして肩を並べていようとは… だがこれも、我々が「仮面ライダー」であるが故!さあ、いこうか…!(不敵に笑みながらサウザンドライバーを装着する) 」
不破諫「 \ バレット ! / ぐうッ…! \ オーソライズ ! / \ Kamen Rider. / \ Kamen Rider. /(無理矢理こじ開けたシューティングウルフプログライズキーをショットライザーへ装填し、その銃口を前方へ突きつける) 」
刃唯阿「 \ ダッシュ ! / \ オーソライズ ! / \ Kamen Rider. / \ Kamen Rider. /(片手でクルクルと起用に回すように取り出したラッシングチータープログライズキーをショットライザーへ装填) 」
天津垓「 \ ゼツメツ ! Evolution ! /(ドライバー左側に「アウェイキングアルシノゼツメライズキー」を装填) \ ブレイクホーン ! /(「アメイジングコーカサスプログライズキー」を展開し、プログライズキーをドライバーの右側へ装填) 」
不破諫&刃唯阿&天津垓『――――― 変 身 ! ! ! ―――――』
天津垓→仮面ライダーサウザー「 \ パーフェクトライズ ! / \ When the five horns cross, the golden soldier THOUSER is born. / \ Presented by ZAIA. / (1000%のスペックを誇る黄金の仮面ライダー「サウザー」へと変身し、その手に槍剣「サウザンドジャッカー」を携える)」
刃唯阿→仮面ライダーバルキリー「 \ ショットライズ ! / \ ラッシングチーター !! / \ Try to outrun this demon to get left in the dust. / (仮面ライダー「バルキリー」へ変身)人工知能特別法違反を確認…!対象を破壊する!」
不破諫→仮面ライダーバルカン「 \ ショットライズ ! / \ シューティングウルフ !! / \ The elevation increases as the bullet is fired. / (仮面ライダー「バルカン」へ変身)―――全部まとめてぶっ潰すッ!!」
キラーマシン&キラーマシン2『ダッ――――ブオォンッ!!(仮面ライダーバルキリーとサウザーに対し、それぞれが棍棒やサーベルなどの武器を振りながら突撃していく)』 」
キラードロイド「ギュオワアアアアァァァアアーーーッ!!! ドヒュン、ドヒュン、ドヒュンッ!!!(腕部に備え付けられた砲口から、被弾した個所に爆炎を伴う強力なビーム弾をバルカンに向けて幾つも放っていく) 」
仮面ライダーバルキリー「ッ…!はっ!!(振り抜かれたサーベルをすれすれで回避しつつ、キラーマシンの二の腕を掴んでそのまま背後へ跳ぶように旋回すると、その頭部を殴り抜ける) 」
仮面ライダーサウザー「ふんッ!! ギィンッ、ガギィィインッ!!(サウザンドジャッカーを振るってキラーマシン2の棍棒と衝突し合い、火花を散らしていく) 」
仮面ライダーバルカン「うおおおおおぉぉーーーッ!!!(銃撃や爆撃の嵐の中猪突猛進に駆け出していく)おらァッ!!!(キラードロイドの懐へ潜り込みショットライザーで何度も発砲する) 」
キラードロイド「キィン、カァンッ…!(だが、バルカンの放つ銃弾にびくともしないのが、被弾してもただ鈍い音だけが空しく響く)シィィィィイイイイイイイーーーーッ!!! ズオ―――― ドシャアアアアアァァァァァァーーーーンッ!!!(巨大な翼刃を振りかぶり、バルカンを叩き潰す勢いで素早く振り下ろした) 」
仮面ライダーバルカン「なにッ!?(全くの無傷を誇るキラードロイドに目を見張ったのも束の間、振り下ろされた巨大な翼を見据え―――)――――うおおおおおぉぉっ!!?(間一髪、飛び込むように回避する)くそッ…!面倒くせえ…!! 」
その頃、戦艦ハルバードでは―――
――― Vs. 仮面ライダーデューク(DE)&黒いフェイス ―――
仮面ライダーデューク(DE)「ハハハッ…!(甲板上―――既に「あなた」一行と交戦中であり、数的にはこちらが不利あるものの余裕な佇まいで彼らの攻撃を弓武器ソニックアローでいなし続けている) 」
あなた / ホムラ『――― ガ ッ キ ィ イ イ イ ン ッ ! ! (ズザザザァーッ…!)(デュークの反撃斬りを剣で受けつつ、滑るように後退する)……!! / はああぁッ!(剣で斬りかかろうとする「あなた」を、その背後からホムラが火炎弾を放って援護射撃する)』
黒いフェイス「ザキィンッ、ザキィンッ、ザキィィイインッ!!!(戦極凌馬による遠隔操作で動いているのか、コクピットが無人ながらも起動し、長く鋭い爪を振り回しながら急襲する) 」
DOMAN「くっ……彼奴め、拙僧の攻撃をいとも容易く…!(クッパクラウンに乗り上空から仮面ライダーデュークへ向かって塩をばら撒いている) 」
メディ「っ……! ギ ィ ィ イ イ ン ッ ! ! (アタッシュアローを華麗に振り回して黒いフェイスの斬撃をいなしつつ、後続へ繋げるために隙を生み出そうと奮闘する)―――ラビー様!! 」
トキ「闘勁呼法!トウケイコホウ!ハァーッ!!(地を這う衝撃波の連打で仮面ライダーデュークをけん制する) 」
エースバーン「―――っしゃぁ!!!(メディの合図で勢いよく跳び出すと、黒いフェイスの顔面目掛け急降下跳び蹴りをお見舞いする) 」
仮面ライダーデューク(DE)「おっとと…――― フッ (全員の一斉攻撃がこちらに迫り、今まさに直撃しようとした、次の瞬間―――)――― ヒ ュ ン ッ (赤い粒子を纏う残像を描きながら高速移動を発動し)―――っはぁ!!(あなたたちに重い斬撃を次々と叩き込んだ)キュイン、キュイン…―――フッ!!(そして、上空を舞うDOMAN…の乗るクッパクラウンに対しては弓の弦を引いてエネルギーアローを放って撃ち落とそうとする) 」
黒いフェイス「 ド ッ ゴ オ ォ ッ ! ! (ラビーの飛び蹴りが「フェイス」に炸裂し、その顔面に僅かな亀裂が生じる)ズオッ―――(両腕を交差し、振り抜いてエースバーンを吹き飛ばそうとするが…) 」
ヒロ「させるかよ!!!(咄嗟に土の壁を展開して黒いフェイスの斬撃を防ぎ、エースバーンを庇う) 」
あなた / ホムラ『ふぇ―――きゃああぁっ! / ……!?(突如として移動速度を増したデュークに翻弄され、反撃を食らわされて甲板上へ転がり倒れる)……なんて、早い攻撃…! / ……!(デュークを注視しながらも起き上がる)』
トキ「……ッ!激流に身を任せ…同化する(自身が得意とする流麗な”柔”の動きで斬撃を受け流す、が)……うっ、ぐうっ…!、なんという精微な斬撃…(流し切れず、全身に手傷を負う) 」
DOMAN「ぬわーーーーー!!(クッパクラウンの外装が破壊され、中からドラム缶風呂が現れる。このDOMAN、戦場においても入浴を忘れず) おのれ……拙僧の秘技が通じない以上は致し方ありませぬ。こうなればサポートに徹(という名のボイコット)しますぞォーーーーッ!! シュボァッッッッ(黒いフェイスの眼に該当するパーツを狙い、手で塩水による水鉄砲を発射。その威力は水圧カッターに匹敵する) 」
仮面ライダーデューク(DE)「これもアークの力さ!素晴らしいよアークは…!私は今、大いなるシステムの一部となっている…!(愉悦に声を震わせると、再び全身に赤い粒子を纏って高速移動し始め、甲板上を疾走する)ヒュンッ―――ふはぁッ!!(「あなた」の背後から斬り付けようとソニックアローの両刃を振り下ろした) 」
黒いフェイス「ズゥンッ!!(ヒロが生み出した土壁に攻撃を阻害され、一歩退いたその時―――)―――ズギャアアアァァンッ!!(DOMANが放った強力な水鉄砲が右目に的中。その顔面の右半分がショートし、内部構造をむき出しにしてしまう) 」
ホムラ→ヒカリ「――――“因果率予測”!!(咄嗟的にヒカリへと交代し、デュークの動きを先読みする) 」
あなた「――――!! ガッギィイインッ!! (ヒカリの能力とリンクしたことでデュークの出現位置を把握し、急いで振り返ってその斬撃を受け止める) 」
仮面ライダーデューク(DE)「君たちもアークと融合するといい。そうすれば私の喜びが理解できるはず!バシュンバシュンバシュゥウンッ ! ! ! (再びエネルギーアローを数発放ってトキを牽制していく)―――さあ、踊りたまえ!! ギィンッ、ガギャァンッ ! ! (全身に紅の粒子を纏いつつ、尚も素早い斬撃を「あなた」へと振るい続け圧倒していく) 」
メディ「自律回線に切り替えているためか、あのムムカという男が操作していた時と比較すると動きは単調…一気に仕留めましょう!(仲間たちを鼓舞するように叫ぶと、フェイスの右足を断裂する勢いで突撃しつつアタッシュアローの両刃を強く振るって斬り伏せる) 」
DOMAN「ええい我がマスターになんたることを!拙僧、多才なれば! (全身が光に包まれ入浴時のまっぱから魔法少女的に変身し元の衣装—————) 忘れもしませぬ。あれは拙僧が太鼓の達人でありました頃 (ではなく法被姿に着替え、神がかりなリズムで太鼓を叩く。)ドンドンドン(ポケモンでいうところの『はらだいこ』に類似した強化が『あなた』に施される。尚、このはらだいこのデメリットはたぬきちが負う) 」
あなた / ヒカリ『そんなのは…お断りよッ! / ……!(因果率予測による読破で辛うじてデュークの斬撃に対応し、合わせるように剣を振るって衝突し合う)』
トキ「…ぐっ、大弩をも越える密度と速度の矢……!(エネルギーアローを凌ぎ続けるが、ヒカリにデュークの意識が向いた瞬間)北斗!トキ「…!今だ!北斗!流弧陣!!(円を描くような動きで球状の"闘気"を発生させ、エネルギーアローを跳ね返す!) 」
たぬきち(ヨクバリス)「は????なんだなも(HPがごっそり削られる) 」
メタナイト「いいチームワークだ。流石はアサシンが一目置いただけのことはある。 む、心得た…!はぁッ!!(メディに合わせるように、こちらはフェイスの左足を宝剣で断裂する) 」
仮面ライダーデューク(DE)「つくづく愚かだなァ…君たちは!「私の研究があれば君は神にだってなれたはずだ。なのに今度は偉大なるアークとの融合を拒んでいる。君たちは二度も神になるチャンスを手放したわけだ。…ほんっとうに救えないねえ―――!?(なんだ…敵の攻撃力が、増した…!?)(衝突し合う斬撃から、「あなた」の斬撃が強くなっていることを微かに感じ取る)なにッ―――くゥッ!!(跳ね返された数矢が雨の如く降り注ぎ、それはデューク自信を閉じ込める檻の如く、動きを封じ込む。その為か、得意の高速移動が発動できず尻込みを強いられる) 」
ヒカリ「愚かなのは貴方よ、戦極凌馬…!貴方の語る神など、意味のない、空っぽの存在にすぎない!そしてそのアークの奴隷に成り下がった今、貴方自身が、空っぽになってしまった…!そんな奴に、私たちが屈するわけがない! 」
あなた「……!!(DOMANの音頭によって力がみなぎり、剣を握る手に力が籠っていく 」
仮面ライダーデューク(DE)「―――黙れッ!!君たちに私の理想は理解できないよ。さあ、全て終わりにしよう…!! \ ロック オン ! ドラゴンフルーツエナジー ! /(ロックシードをソニックアローへ装填し、エネルギーを充填) 」
エースバーン「―――どおおおおらああああぁぁぁあああああッ!!!(両足を切断され機動力を失った黒いフェイスへトドメのかえんボールを蹴って解き放つ) 」
ヒロ「…………そこだ!そこを突くんだ…!(フェイスのショートして剥き出しになった部分に向けて土弾を放つ) 」
あなた / ヒカリ『そうね…終わりにしましょう。 / ……!(決して理解し合えることのない…ヒカリがそう目を伏せた時、「あなた」はその意思を汲み取ってデュークとの対峙に決意を強める。すると光の剣、その剣身の輝きが増していく)』
仮面ライダーデューク(DE)「―――これで終いだッ!! ゴ ア ア ア ァ ァ ア ア ア ッ ! ! ! (弦を引くと、赤黒い巨大なドラゴンを模したエネルギーの矢の奔流を放出し、次々と分散する無数の矢があなたたちへと襲い掛かる) 」
ヒロ「……!こいつは、強い………!(土弾の連射を矢に向け、すべて相殺しようと試みる) 」
黒いフェイス「 ズ ギ ャ ア ア ア ァ ァ ア ア ア ア ン ッ ! ! (ヒロの土弾とエースバーンの火球が合わさった攻撃が弱点を剥きだした顔面へ盛大に炸裂し…)――― ズ ボ ギ ャ ア ア ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ァ ア ア ア ア ア ン ッ ! ! !(頭部を起点に全身の至る部位が爆発し大破。その巨体は跡形もなく爆散し、甲板から破片残骸が飛散していった) 」
あなた / ヒカリ『――― は あ あ ぁ ッ !! / … … ! ! (煌々とした強い輝きを放つ剣を盛大に放つと、振り抜かれたその刃から光速の斬撃刃が飛び出し、デュークの放った攻撃を悉く喰らうように相殺しながら、本体へと貫かせる)』
トキ「この弾幕!やはり先程の矢の雨は全力では無かった……!!(流弧陣で矢を跳ね返しつつ、跳ね返し切れなかったものは受け流し…なんとかデュークの弾幕を凌ぐ) 」
仮面ライダーデューク(DE)→戦極凌馬「なッ――― ぐ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ あ゛ ぁ゛ ぁ゛ ッ゛ ! ! (あなたと光が放つ最後の一撃に全身を貫かれると、ライダーシステムを維持するためのドライバーが破壊され、強制的に変身を解除させられる)……ハァ…ハァ……ッ…! ジジッ、バジジジッ…!(ショートした眼、黒煙を上げる機械のマスク…すでにその身に終わりが迫っていることを意味していた) 」
戦極凌馬「……は、ハハハッ……!まあ、いいだろう……!だけどね…君たちが望む望まないにしろ、AIが人を選別する日は来るさ…!AIは日々刻々と、進化し続けているのだから、ね…ッ…!! ぐッ…―――おおおおおああああああああああぁぁぁぁあああああッ!!!!( ボッギャアアアアアアアアァァァァァアアアアアーーーーーンッ!!! )(それだけを言い残し、機械としての身体は盛大に爆散。それが、戦極凌馬という男の本当の最期だった―――) 」
ヒロ「……璃奈ちゃん!大丈夫か!!(周囲に放たれた矢を撃ち落としていきつつ振り向く) 」
あなた / ヒカリ『……「えーあい」とか、「じんこーちのー」とか、私には何のことだかさっぱりだけど…でも…――― 私たちの運命は、私たち自身が決めるものよ。さようなら、戦極凌馬… / ………(爆散した戦極凌馬…彼がいたと思われる爆発痕の焦げた床を儚げに見つめる)』
天王寺璃奈「う、うん…っ…!ヒロさんも、みんなも、怪我はないみたいでよかった…(戦闘が終息し、物陰から身を乗り出してくる) 」
トキ「戦極凌馬……悲しき、凄まじき男よ……だが、あえて言おう。人は強いと…(爆発を見届け) 」
メタナイト「邪魔者は抹消した…―――行くぞ、目的地はすぐそこまで来ている!! 」
仮面ライダーバルキリー「―――ッハ!!(キラーマシンとの取っ組み合いの最中、その頭部目掛けショットライザーによるゼロ距離発砲) 」
仮面ライダーサウザー「 これでどうだッ!! \ JACKING BREAK /(サウザンドジャッカーのトリガーを押すと、武器から灼熱の火炎が放出されキラーマシン2を焼き尽くす) 」
キラーマシン&キラーマシン2『―――ボッガアアアアァァァアアアンッ!!!(バルキリーとサウザーの同時攻撃により、両者とも大破する)』
バトルウインドウズ「損傷率80% セキュリティMAXレベルマデノ上昇を申請 」
キラードロイド「――― キ シ ィ ィ ィ イ イ イ イ イ イ イ ッ ! ! ! (空間を振動させる咆哮を上げ、巨大な尻尾を振るってバルカンを殴り飛ばした) 」
仮面ライダーバルカン→不破諌「――― ぐ わ あ あ ぁ ぁ ぁ あ ッ … ! ! (尾に薙ぎ払われて何度も地面へ打ち付けられるように転がり倒れ、ついに変身を解除される)ぐッ゛……そ……!!俺は…ゼェ、ゼェ……まだ諦めねえぞ…ッ……!!(地に這いつくばった体勢から目前の巨竜を睨み上げながら立ち上がろうとする) 」
仮面ライダーバルキリー「……!不破ッ!!(変身解除へ追い込まれた不破を庇うように彼の前に立ち、キラードロイドへ何度も発砲を繰り出して注意を引き付ける) 」
仮面ライダーサウザー「残る敵はただ一体…しかし、アレは相当なスペックを誇る…!おそらくだが、このままだと我々の勝率は1000%には届かない……二人とも、これを使え!我がZAIAが開発した、新たなプログライズキーだ!ZAIAの「夢」が結集したテクノロジーで造られたこれを使えば…!(二人にそれぞれキーを手渡す) 」
不破諌「はぁ……はぁ……(「夢」か――――)(サウザーからキーを受け取る最中、そのワードに或人との過去のやり取りをふと思い出す―――) 」
―――なあ、不破さんの「夢」ってなんだ?
不破諌「――――……ふっ……「夢」か…(そんなやりとりをしたもんだと、面白おかしそうに鼻を鳴らす) 」
不破諌「…夢なんて、考えた事も無かった…!けど、いつか見つけてやるよ……!俺が俺である為に…―――俺の「夢」を! \ ランペイジバレット ! / (ランペイジガトリングプログライズキーを取り出す)その為に俺は戦う!俺の…ッ…… ル ール で え え え え え ――― ッ ! ! ! う お お お お お お お ッ ! ! ! (キーを展開し、ショットライザーへ装填) \ オールライズ ! / \ Kamen Rider. Kamen Rider. / 」
不破諌「 変 身 ッ ! ! 」
不破諌→仮面ライダーランペイジバルカン「\ フル ! / \ ショットライズ ! / \ Gathering Round ! / \ ランペイジガトリング ! / \ Mammoth ! Cheetah ! Hornet ! Tiger ! Polar bear ! Scorpion ! Shark ! Kong ! Falcon ! Wolf ! / (数多の動物のアビリティを宿した究極の仮面ライダー「ランペイジバルカン」へと変身)」
仮面ライダーバルキリー(ライトニング
ホーネット)「不破……―――(一つの意思を強めた相棒の目覚めに、ふっとほくそ笑む) \ サンダー ! / \ オーソライズ ! / \ Kamen Rider. Kamen Rider. /(サウザーから受け取った「ライトニングホーネットプログライズキー」をショットライザーにセットしてトリガーを引く) \ ショットライズ ! / \ ライトニングホーネット ! / \ Piercing needle with incredible force. /(雷を司るフォームへとチェンジし、ランペイジバルカンと並ぶ) 」
キラードロイド「ギャギュオオオオオアアアアアアァァァアアアアーーーーッ!!!(大地を震撼させるすさまじい雄叫びを上げてその両翼を高らかに広げると、両腕部から強力なエネルギー弾を、そして両翼振るっての強烈な斬撃を見舞おうと全力で迫る) 」
仮面ライダーバルキリー(ライトニングホーネット)「―――はっ!!(エネルギー弾が地面に弾けて火柱を上げる最中、その爆発を利用して高く跳び上がり、錐揉み回転しつつ下半身を捻り遠心力を乗せたけたぐりをキラードロイドのの頭部へ向かって振り下ろし…更に、その眼球目掛けゼロ距離発砲を見舞った) 」
仮面ライダーランペイジバルカン「\ パワー ! ランペイジ ! /(装填されたキーのセレクターマガジンを一回転させてパワーを司る動物のアビリティをその身に宿す)――― ふ ん゛ ッ゛ ! ! ! (なんと、その身一つであの強靭な両翼を受け止める)ぅぅぅぅうううううううおおおおおおおおおああああああああああああああああああああああーーーーーーッ!!!!!(ゴリラさながらの馬鹿力を発揮し両翼を素手で撥ね飛ばした) 」
仮面ライダーランペイジバルカン「\ スピード ! ランペイジ ! /(更にキーを回転させて、今度はスピードを司る動物のアビリティを発動。その背面から片翼が生え、キラードロイドの頭上へと飛翔していく)\ エレメント ! ランペイジ ! /(キーを回転させ、エレメントを司る動物の力を纏い、キラードロイドの背中目掛け強力な魔法弾のようなエネルギー弾を放ち、地面へ叩きつける) 」
キラードロイド「シャァァァアアアアアアアッ!!!(バルキリーのけたぐりがヒットして頭部を蹴り飛ばされ、一度は怯みかける)―――ゴギャアアアァァァァァアアアアアアアッ!!!(ズシャアアァァァァアアアアアアアンッ!!!!)(その直後、ランペイジバルカンの快進撃に圧倒され、その巨体が地に屈されるように倒れ伏す) 」
仮面ライダーサウザー「ふっ…素晴らしい!これぞZAIAクオリティー!…いや、仮面ライダーの真の底力だ!! ガキョンッ ! ! (ドライバーに装填されたキーを押す)\ THOUSAND DESTRUCTION / はああああああああああぁぁッ!!!(倒れ伏したキラードロイドへ、強烈なライダーキックでトドメの一撃を叩き込む) 」
仮面ライダーバルキリー(ライトニングホーネット)「\ ライトニングブラストフィーバー ! / は ぁ ッ ! ! (背面のホーネットエールを展開して飛行し、右足に発生させたライトニングニードルによるキックの一撃を繰り出す) 」
仮面ライダーランペイジバルカン「 \ オール ! ランペイジ ! / \ ランペイジオールブラストフィーバー ! / (セレクターを最大限にまで回し、全どうぶつのアビリティのエネルギーを脚部に纏う)――― うおおおおおおおおらああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁあああああーーーーーッ!!!!!(飛び蹴りの態勢から青いエネルギーを纏う脚部を突き出し、バルキリーとサウザーと共に強烈なライダーキックを発動し、そのままキラードロイドのコアを三人で同時に貫いてみせる) 」
キラードロイド「 キ ュ シ ィ ィ ィ イ イ イ イ イ イ イ イ イ イ イ イ ッ ッ ッ ! ! ! ! ( ボギャンッ、ズギャァンッ、ドギャアアアアアアアァァァァァァァアアアアアアアアアンッ!!!! )(三人の仮面ライダーが放つ渾身の合体ライダーキックに強靭なボディを貫かれ、全身から幾つもの閃光が迸り、最後には盛大に爆散するのだった) 」
バトルウインドウズ「ブレイクダウン―――(キラードロイドの崩壊によってシステムがダウンする)」
仮面ライダーランペイジバルカン「ゼェー…ハァー……――― あとは託したぞ、社長…!!(何もない方向へ振り返り、或人の活躍を静かに期待する―――)」
最終更新:2023年03月11日 22:21