カオスファンタズマ Re:慟哭篇 異端録ログ②

.
(※異端録①より)


オムニバス施設・ゲストルーム ―




パックス・マテライト「―――……お待たせいたしました。こちらが、財団への提供用に完成した『ドライバー』となります。(ゲストルームのソファに深く腰掛け、向かい側に居座る客人へ中型のアタッシュケースを差し出した) 」




加頭順「…………―――――― ス チ ャ (招かれた客人の男。感情というものを感じさせない無機質な表情を一つ変えずアタッシュケースを開く。その中から取り出した『ゼインドライバー』をゆっくりと手元へ引き寄せると…)―――――― カタ、タン…!(唐突にドライバーを手放し、足元に転落させてしまった) 」


――――――――― エーテル財団X "幹部" 『 加頭順 』


パックス・マテライト「……?何か、お気に召さないことが……?(加頭の不自然な行為を訝しむように傾げる) 」

加頭順「お気になさらず。私の悪い癖ですので。(淡々とした口調で応えるとすぐにドライバーを拾い上げ、元のアタッシュケースに収納する)……確かに受け取りました。運営様と挙動で開発を進めてきたプロジェクトZ.E.I.N.、そのテクノロジーを共有してくださり、感謝します。 」

パックス・マテライト「左様ですか。ええ、貴方がた『財団』の莫大なる資金援助のお陰でプロジェクトは滞りなく完遂することができました。本来であればプロジェクトの責任者をお呼びしたいところですが…誠に遺憾ながら殉職されてしまいまして。なので、代わりに私が感謝の意を述べるとともに完成品をお渡しに来た次第です。とはいえ、『Z.E.I.N.』の適合は必ずしも100%ではございません。AIが適合者の"善意"を考証し、「善人」に値するかどうかでその力の獲得の可否が試されます。 」

加頭順「ええ。その件については月村氏ならびに茅場氏からも伺っております。財団は、『Z.E.I.N.』が齎す崇高にして大いなる力を研究することに注力することを考えております。こちらの方でも最適な適任者、その人材確保を行うつもりです。こちらこそ、感謝しております。これほどの大規模なプロジェクトを、この短期間で遂行できたのも、貴方がた『オムニバス』が想像遥かを超える巨大組織であったが故。我々「財団」にとっても、かつてないほど素晴らしいビジネスパートナーに巡り合えて光栄でございます。 」




ハーク「…………(加頭が居座るソファの背後にて律儀な姿勢で佇む謎の男。フルフェイスマスクに素顔を覆った研究員と思わしき人物は、二人の会話に水を差すことなく立会人としての役目を貫いていた) 」


――――――――― エーテル財団X "研究員" 『 ハーク 』


パックス・マテライト「恐縮でございます。では、ゲートまでお送りしましょう――――――ん?(席を立ち、対談を終えようとしたのも束の間…自身のスマホ端末にかかってきた着信に気づいて応答する)……私です。どうされましたか?………はい。………はい。………………なるほど。わかりました。であれば、あとはこちらにお任せを。……はい、では。(淡々と応答を繰り返したのち連絡を切る) 」

加頭順「………何かございましたか。(席を立つと共にパックスに尋ねる) 」

パックス・マテライト「いえ…ただ、運営施設にて『侵入者』が現れたとのことで。既に粛清班《デバッガー》を手配してありますが、悉く"返り討ちにされている"そうで…。看過できない事態に発展しそうなので、私自ら現場へ赴こうと思いまして… 」

加頭順「……なるほど。であればその一件、私に対応させていただいてもよろしいでしょうか。貴方がた「オムニバス」には財団にとって大切な取引相手。その障害を取り除くのも我々の職務です。それに、『Z.E.I.N.』のテクノロジーを我が身で直接体験するにちょうど良い機会かもしれませんので。 」

パックス・マテライト「……よろしいのでしょうか? 」

加頭順「ええ、お任せを。ハークさん、貴方は財団には帰還せず引き続きこちらで次のプロジェクトの研究を協力してあげてください。私はこれよりその「侵入者」を排除しに向かいますので。 」

ハーク「御意に―――(片手のみを胸元に添えて軽く一礼した後、我先に部屋を後にする) 」

パックス・マテライト「であれば、よろしくお願いいたします。いやはや、実に頼もしい。流石は『エーテル財団X』切ってのエリート幹部。我々としましてもあなた方『財団』をバックに迎えられて喜ばしいことです。 」

加頭順「いえ、もはや"背後"ではありません。我々『財団』は、行く行くはこの世界の誰もが手の届かない領域へと到達してみせます。では、失礼します。(アタッシュケースを手に淡々とした足取りで自身もまた現地へと向かうのだった―――) 」

パックス・マテライト「フフフ…そうですか。それではお互いに野望実現に向けて精進いたしましょう。(加頭とハークの退出を見届け、一人取り残された一室で不気味にほくそ笑む)……………「誰もが手の届かない領域」ですか。フフッ…やはり貴方がたとは気が合いそうです。我々『オムニバス』が目指すものも、また―――――― 」



― 幻影の巨塔・某フロア・ダクト ―




表舞台でプレイヤーたちが様々な思惑に駆られながら激化する戦いに身を委ねる最中、その水面下でも人知れずもう一つの戦いが静かに繰り広げられていた―――――


――――― ボ ォ ォ ォ ォ ァ ァ ァ ア ア ア ア ア ッ ! ! (殺風景で狭い通路に、炎熱が牙を立てて迫りくる――――)


ガレア&仮面ライダー滅『――――― ボ フ ゥ ン ッ ! ! (だが、行く手を遮るその灼熱の炎さえ物ともしない者たちが先陣を切るように駆け抜ける。互いに握りしめた鋭い獲物を掲げ、相対する障壁に向かって突撃していくのだった)』 」




ハンニャバル(オムニバス)「貴様らシャバで悪名揚げただけの……異端者”共……!!( グルングルングルグングルンッ―――――ボォォァァァアアッ!!)(異端児らが相対するは、赤く発光するクリスタルを守る番人。薙刀「血吸」の両先端に焔を灯してグルグルと器用に振り回し、今まさに突撃しようとして来る者たちへ自らの熱い正義の心を乗せた刃を突き立てた) 」


――――――――― " 粛正班《 デバッガー 》 " ・青の部隊 隊長 『 ハンニャバル 』


ハンニャバル(オムニバス)「社会のゴミどもが…!貴様らがゲームエリアへ出て存在するだけで…!プレイヤーは楽しみを失う恐怖で夜も眠れない!!善良なプレイヤーの皆さんに安心してゲームをプレイしていただくために、貴様等の様な凶悪な犯.罪者達を閉じ込めておくここは地獄の大砦!!!それが破れちゃこの世は…恐怖のドン底じゃろうがいィ!!(ドン!!)通さんと言ったら一歩も…通さんッッッッ!!!!( ド ン ! ! ! ) 」

うちはオビト「あれは確かインペルダウンの。ううん、罪人になった気分だ(左腕を突き出し、とがらせた木片を伸ばし)……前科という意味では死刑になっても足りないほどにはあるか 」

仮面ライダー滅「その大義は立派なものだが、所詮はオムニロイドが模倣するだけの偽りの大義。そこに本人が掲げる真なる熱意はない。(押し寄せる熱波を跳躍回避。空中で宙吊り状態となった姿勢でアタッシュアローを弓引くと―――) 亡きものとなれ――――― \ カバンシュート ! / ( バ シ ュ ゥ ゥ ウ ウ ン ッ ! ! )(その脳天へ目掛けエネルギーアローを射抜いた) 」

ガレア「 知るか ――――――― / ――――――― 失せろ (猛進する曇りなき殺意に炎程度の熱では止められない。滅の攻撃と意図せぬ形でタイミングが合い、大太刀を振り抜いて番人の胴体を横一文字、真っ二つに断裂した) 」

プラチサイア「はいはァーい!!(圧縮空気を横に三列配置。それを放射する空気砲にてハンニャバルに攻撃)私何も悪い事してないよ?まるで前科者みたいに言っちゃってさ 」

ハンニャバル(オムニバス)「  ゴッ゛ /  ア゛ッ゛  (脳天に風穴が開き、切断された胴体が宙を舞う――) げ、ゲームマスターに…なりたかっ…た…――――― チ ュ ボ ッ ガ ア ァ ァ ァ ァ ア ア ア ア ア ン ッ ! ! ! (破損部位がショートし、曝け出されたアンドロイド素体がその機能を停止させて爆散する――――) 」

プラチサイア「あっけな。もう終わりかいな(杖の先端で爆散したハンニャバルの先端をツンツンしつつ)……いやー偽物といえどこんな弱い事ってある?嵐の中の静けさ感じない? 」

ノイン「敵の討伐を確認。四ヵ所目の拠点ポイントを制圧。 」

Dr.エッグマン「よぉし…!次じゃ!次の制圧エリアへ向かうぞォ! 」


善も悪も唱えることのない『異端児』たちの衝動は、
目まぐるしい速度でその「真相」の渦中へと進みだしていたのだった―――




左右田右衛門左衛門(オムニバス)「 不通(とおさず)――――― お前たち暗躍は既に筒抜け。故に、私がここに派遣された。私は左右田右衛門左衛門。お前たちを殺す者だ――――― チ ャ キ リ ッ (刀剣の祖「四季崎記紀」が造り上げた完成形変体刀十二本がひとつ、炎刀「銃」。その二丁拳銃を突きつけるように構え、異端児らと対峙する) 」


―――――――― " 粛正班《 デバッガー 》 " ・暗部 隊長 『 左右田右衛門左衛門 』


五十鈴大智「これはこれは、強そうな手練れが現れたね…だけど、僕の立案した作戦は既に動きだしている。(眼鏡をくいっと上げて毅然とした佇まいで事を構える) 」

左右田右衛門左衛門(オムニバス)「不笑(わらわず)――― だがここまで粛正班《デバッガー》を退けてきたその脅威は確定的な事実。これが『Z.E.I.N.』の目論見通りなのだとしたら…確かに滑稽なものだ!(バン、バン、バン、バンッ!!)(銃口が絶え間なく火を噴き、意図的に壁を狙って生み出した跳弾の応酬で迎え撃たんとする)死にに来たというのなら、是非もない。悔いを残して死んでいけ。お前たちは何と言って死ぬのか――――― 」

セージ「(ピロロピロ…)――――――― 弾丸の予測起動を検知 (次々と鼻垂れ襲い来る無数の跳弾。目視での回避は非常に困難な一面に対し、高性能AIが導き出した予測演算によって周囲の空間が緩慢化する。正確には、その予測されたヴィジョンを共有された面々の目には"そう映っている"のだった) 」

キコ「 クルルルッ――――バギュンッ、バギュンッ、バギュンッ、バギュゥウンッ!! (ホルスターから鮮やかに引き抜いた二丁拳銃を交差し、連続発砲。セージが編み出した予測起動に従い、緩慢な動きで空間を横断しようとする敵の弾丸を相殺するように次々と撃ち抜き、弾き返していく) 良い娘ね。あとでお姉ちゃんがよしよししてあげるからね。(セージににこりと微笑む) 」

左右田右衛門左衛門(オムニバス)「―――――!(見切られた…!?あの予測不可能な射撃を…っ…?) 」

ガレオム「 ギ ャ ギャ ギャ ギャギャッ!! (装甲車や戦車に拳銃弾が通用するはずがない!!圧倒的質量を持って走行形態で引き潰しにかかる!!) 」

五十鈴大智「(確かに敵は手強い。だがそれは、あくまで模倣対象である「本人」であった場合の話だ。所詮はオムニロイドのAIがその実力の表面を象っただけに過ぎない。であれば、同じAIであるセージの予測演算によってその対策は安易に導き出される。AIが考え得ることが、AIに対応できないことはないからね―――)―――さぁ、仕上げと行こう。 」




左右田右衛門左衛門(オムニバス)「ッ゛―――――!?(圧倒的巨体を誇るガレオムの進撃に対処しようと反撃の構えを取る) 不忍法不生不殺…否ッ!"断罪炎刀"――――(銃口に焔を灯し、大いなる一撃を叩き込もうとするが――――) 」

イペリ「―――――させるわけねーだろ。( パ キ ャ ア ァ ッ ! )(冷気の硝煙に紛れて敵の背後へ旋回すると同時に、その足元を凍結させる) 少しでも動揺すれば次の手を出そうとする。これは人間だろうがAIだろうが関係ねぇー心理。だから"動揺"を曝け出しちゃ終ぇーなんだよ。バーカ。(ペロ、と舌を出すとガレオムの進撃の巻き添えから免れるように真横へ飛び抜ける) 」

左右田右衛門左衛門(オムニバス)「 な ッ゛ ――――― ┣¨  グ  オ゛   ァ゛   ッ゛   !  !   !   (瞬時の凍結によって両脚の自由を奪われてしまったところに、ガレオムの剛速球が如く迫る巨体に押し潰され、そのままコンクリート壁へと盛大に大激突。地響きと共に雪崩れ込む瓦礫と共に、壁の奥の奥へとめり込んだアンドロイド素体が稲妻を走らせていた)……主…様……貴方のために死ぬことを……お許し…くだ…さ……―――――― ズ ボ ッ ガ ア ァ ァ ァ ァ ア ア ア ン ッ ! ! ! (恨み言も断末魔も上げず、忍を模倣した機械人形はその最後に爆ぜた―――) 」

AI染惣OS助「その調子だ。これにて『接続クリスタル』の第4、第5ポイントを制圧した。残すところあと一か所…エリィ・スピリアの捜索に向かったうちはオビトとの合流を果たす前に本来の任務を果たすことになるだろうが、すべては私の予測通りだ。さあ、行くぞ。最後の制圧ポイントへ―――― 」


快調に拠点の制圧を達成させる異端集団。
ついに、その最後の制圧ポイントへと到達する―――――


滅「………あれが、最後の六ヵ所目… 」

ガレア「手間はかかったが、これですべて終わりだ。さて…とっとと終わらせるか――――(大太刀を肩に乗せてずかずかと最後の接続クリスタルへと向かうが―――) 」


コ ツ ン ――――――――――


ガレア「―――――!(ふと何かの気配を感じ取ったのか、その歩みを止めた)………何だ………? 」


コ ツ ン ――――――――――


滅「……この気配……まさか…ッ……! 」


コ ツ ン ――――――――――


AI染惣OS助「(黒い玉座に居座る男の目つきが、険しそうに鋭さを帯びた)―――――――― 現れたか、『 ゼイン 』  」




仮面ライダーゼイン「―――――――――――  コ ツ ン  (白いマントをはためかせ、その者はついに姿を露わにする…―――― 『 正義の執行人 』が ) 」




イペリ「ちょまッ……今までさんざんアイツの変身を食い止めてきたってのに…ここにきた"初っ端から"かよ……!(うえげぇと吐き気を催すような顔で対峙する) 」

Dr.エッグマン「あやつが『ゼイン』か…!オムニバスの連中が秘密裏に研究していたという…大いなる力…! 」

セージ「お父さん…気を付けて。『アレ』……中の正体が"オムニロイドじゃない"。人間…いや、人間にも近い何者かが…いる……(アイカメラを光らせてゼインを観察する) 」

五十鈴大智「…"オムニロイドじゃない"……?なら、あれに変身しているのは…まさか……運営側の人間なのか……っ…? 」

プラチサイア「……それってどれくらいヤバいの? 」

滅「そうか…お前たち後から来た連中は奴の実力を知らないのも無理はない。だが気を付けろ、『ゼイン』は――――(警鐘を鳴らそうとしたその瞬間―――) 」

仮面ライダーゼイン(オムニバス)「…… ス … ―――― (相対する者たちへゆっくりと片手をあげると―――)―-――― キィ゛ ィ゛ ィ゛  イ゛  イ゛   イ゛   ン゛   ッ゛ !  !  ! (突き出された掌から発せられた得体の知れない力。それは超能力(サイコキネシス)のようであり、耳障りなノイズ音と共に相対する者たちと自身の距離を隔てる念力によって彼らの動きを封じ込み、接続クリスタルから遠ざけるように吹き飛ばした) 」

一同『 『 『  ぐ わ っ ! ! ! ! (ゼインより放たれた衝撃波のような念力を受けて後方へと退けらてしまう) 』 』 』

ガレア「チィッ……!最後の最後で面倒かけさせやがる…ッ…!(吹き飛ばされ横たわった体を起こしつつゼインを睨みつける) 」

仮面ライダーゼイン(オムニバス)「 コツン…… コツン…… コツン…… ――――― (吹き飛んでいく面々へ追撃を仕掛けるように、正義の執行人は悠然とした足取りで歩み迫る。しかし―――)――――― バ ヂ  ヂ ッ  ! ( !? )(その余裕な佇まいに一変。全身に迸った歪なノイズに歩みを止められてしまい―――) 」

仮面ライダーゼイン → 加頭順「 バヂュ―――― \ ゼイン … ゼe N … ZZe i e e …… ! / ――― ゥ ン (変身が強制解除され、変身者の素顔が一同の前に曝け出されてしまったのだった)…… カ チ ャ リ (腰に巻いていた『ゼインドライバー』を取り外し、手中に握られたデバイスに不快感を思わせる目つきでその障害原因を確認する) 」

加頭順「……不調ですか…いや、あるいは……『Z.E.I.N.』は私との適合を拒んでいるというわけですか…… 難しい代物ですね。あるいは、これもオムニバスによるストッパーであるのか…まあ、いいでしょう。 パ ッ ―――― ガ シ ャ ア ァ ン ッ ! (いつのも悪い手癖が働く。手元から落とされたドライバーはそのまま垂直に落下し、当たり所が悪かったのか、地面に弾けると同時に粉々に大破してしまった) 」

AI染惣OS助「……アーカイブに接続。(正体を露わにしたゼインの中の人物の姿を捉え、瞳の奥でデータ更新による発光が静かに繰り返される)―――――『エーテル財団X』の、『加頭順』だな。  」

キコ「…えーてる…?財団…?えっと…なぁにそれ……?(ゆっくりと身を起こしながら誰彼問わず尋ねる) 」

五十鈴大智「……『エーテル財団X』… 表向きは科学研究財団の看板を掲げているような有名企業だよ。だけどその裏側では強力な兵士を手中に収め、様々な組織に援助を行う闇の組織として活動していることが噂されている。援助の見返りに、協力者たちからその研究成果を吸い上げている…まさに"死の商人"だ。だがその実態・全貌を政府も完全に把握していない。恐らくだが、僕たちが想像するよりももっと巨大な組織である可能性が高い。 」

Dr.エッグマン「『財団』のことならワシも知っているぞ!ワシが過去に調べたところによると、奴ら「財団」は、無尽蔵の資金と世界に張り巡らされた巨大なネットワークを使ってのウォービジネスを駆使し、最終的に壮大な計画を成し遂げることを目的に暗躍しているらしい。あまりにも胡散臭い連中なもんで、ワシは密かに敵視していたがのう…! じゃが…その輩ががここにいるということは―――― 」

AI染惣OS助「  『オムニバス』と『エーテル財団X』は、契約関係にあるということだ   」

プラチサイア「…………(どさくさに紛れて息をひそめて物陰に隠れてる)(やっべ……加頭さんじゃん……) 」

クリメーショナー「………(面々の活躍を後方から観戦していたが、左右田の武器が目に入った途端目つきを変え)……アー………ちょっと、面倒そうなのが居ますネー……私より強い方々が大暴れなので、気貫かせて貰ってたんですがー…… 」

桐島・アレックス・宏明「暗黒メガコーポじゃないですか!!!(大真面目な顔で) 」

加頭順「御明察。オムニバスと共同で開発を進めてきた「プロジェクトZ.E.I.N.」。その適合テストを行うのも私の仕事でしてね。無論、貴方がたのような異端な侵入者を排除するのも、財団としての私の務めです。 ス チ ャ ッ (ガイアドライバーを腰に装着) 残念ながら私は『ゼイン』との適合は叶いませんでしたが…代わりにこちらでお相手して差し上げましょう。ス ッ ――――― (そう言って取り出したのは、USBメモリのような黄金端末。その中心には、向かい合った人と人が手を取り合うようなクレストが描かれていた) 」




加頭順「これは私との適合率98%。まさに、運命―――――――  \ ユートピア /  (取り出した黄金端末「ユートピアメモリ」のボタンを起動。その手からぱっと放されたメモリは意思を持つかのように、落下することなくガイアドライバーの中心スロトットヘ潜り込み、装着者の全身を蒼炎に包み込んでいく――――) 」




加頭順 → ユートピア・ドーパント「  ギ  ュ  バ  ア  ァ  ッ  !  !  (全身を覆い焼き尽くす蒼炎が弾けると、黄金の体を持つ怪人態としてその変貌を遂げていた。「理想郷の杖」と呼ばれる黒いステッキを片手に拾い上げ、左手を背後に回した紳士的佇まいで異端者たちと対峙する) 私が貴方がたの相手をして差し上げましょう。さあ、『理想郷』の力を存分に味わってください―――――(両手を背後に回したまま、理想郷の体現者がゆっくりと進撃を開始した) 」



――― Vs. エーテル財団X 『 ユートピア・ドーパント 』 ―――



桐島・アレックス・宏明「……つまり、あのゼインとかいうヤバいのの相手はしなくていいってことですか!?それなら行けそうじゃ…… 」

ガレア「戯言を…運営でもゼインでもねえ余所者風情が、邪魔してくんじゃねェよッ!!(肩に乗せた大太刀を真横へ振るい、悠然と歩み寄ってくる灰燼に向かって疾走していく) ッだらぁぁあああ!! (脳天からかち割る勢いでその獲物を振るう―――) 」

滅 → 仮面ライダー滅「財団の人間が阻んでくるとはな…だが、敵は敵として駆逐するだけだ。変身!(既に装着されていたフォースライザーにプログライズ―気を装填し、仮面ライダー滅に変身すると同時にガレアへ続く) ッハ!! (アタッシュアローのブレードを振り回し、ユートピアへ斬撃を叩き込まんと接近する) 」

ユートピア・ドーパント「フフッ…―――――  ス (獣の如き気迫で迫るガレア、それに続く滅に対し構えるのは右腕のみ。その手に握られた杖を突きだすように構えると―――)――――  ピ  タ  (二人の斬撃が自身に届くことなくぴたりと直前で"静止"した) フフフ…――――  バ ッ (杖を払い、ガレアと滅を見えざる力で後方へと受け流した) 」

プラチサイア「(わたしはいない、わたしはいない。圧縮呪法『I-ステルス』。……いやあ前悪戯用に組んだ石ころ帽子が役に立つなんて)(物陰に隠れ、存在感を消す魔法を唱えて自らの存在を隠しながらガタガタ震えている) 」

ガレア「―――――!?(なにッ――――?!) おぁ゛っ……!? (斬撃が、届かない。外したわけではない。確かに刃の切っ先は狙い通りに敵を捕らえていたが、届かない。直前で静止した自分のガジェットに目を見張ったのも束の間、目には見えない謎の力によって無理矢理薙ぎ払われて受け身を取る)……なんだ…っ…?何を、した……ッ…? 」

仮面ライダー滅「……分からない…だが、さっきの衝撃波のような攻撃といい、得体の知れない能力の持ち主のようだ… だが、何処かに弱点があるはずだ。今までの戦いのようにフォーメーションを組むぞ!( バ シ ュ ゥ ゥ ン ッ ! )(受け身を取った態勢からアタッシュアローのトリガーを引き抜き、エネルギーアローを放った) 」

五十鈴大智「……!気を付けろガレア!敵はゼインの適合者ではないにしろ、何らかの能力者だッ!ここは慎重に対応して――― 」

桐島・アレックス・宏明「ウオオオオ!!次鋒アレックス行きますッ!!!(鎧を大きく鳴らして、肩を怒らせながら真っ直ぐにユートピアへと突撃する) 」

ガレア「構わねェ!!なら今度は弾かれねえぐれェ全力で押し潰すだけだッ!!( ド ォ ゥ ン ッ ! ! )(大地を蹴り上げ、助走をつけた勢いを乗せた大太刀の振り下ろし、その一撃を叩き込まんと迫る) 」

クリメーショナー「(現れたユートピア・ドーパント……それが明らかに今までと一線を画した相手と認め)…………(今言っても足手纏い……狙うべきは、アンブッシュ)……(すっ、と影の中に消え、様子を伺う) 」

ユートピア・ドーパント「―――――(背後からの滅による遠距離攻撃、真正面からのガレアの斬撃、真横から迫る桐島のタックル。避けられる隙のない包囲網であったが――――)――――― フンッ!( ガ ズ ン ッ ――― ! ! )(杖の先端を足元に突き刺す。すると――)――― ギ ュ ゴ ゴ ゴ ゴ オ ア ア ァ ァ ァ ア ア ア ッ ! ! ! (自身を中心に、稲妻を纏った竜巻が発生。ガレアとエネルギーアローを呑み込み、更には鈍重な鎧をまとった桐島でさえも上空へと巻き上げ、その被害を拡大化させて滅さえも巻き込み…三人を一網打尽にした) 」

ガレア「なんだt―――― ぐ あ ぁ ぁ ぁ あ あ ッ ! ! (再び受け止められることを前提に行動に出たため、竜巻という予想外の攻撃に呆気を取られ無様に呑み込まれ、感電を帯びながら吹き飛ばされた天井へとめり込み、そのまま瓦礫と共に落下する)ぐッ…ゥ……!く、そッ……!! 」

キコ「――――ガレアちゃんッ!?(被害を被り落下したガレアへ慌てて駆け寄っていく)動かないで、すぐに鎮痛剤を打つからね…!(落下の際に痛打した部位に慣れた手つきで薬品を投与する) 」

仮面ライダー滅「(今度は竜巻だと―――)―――― ぐぁ…ッ!(エネルギーアローを相殺された挙句自身さえもその餌食に呑まれ壁に激突する)…くッ……!一瞬で、あの高密度の竜巻を発生させるなど……どういう能力なんだ……ッ… 」

AI染惣OS助「……あの男が使用していた「ガイアメモリ」。それは、星に記憶された現象・事象を再現するプログラムが封じ込められているアイテムだ。その力を体内に取り込むことでドーパントと呼ばれる怪人と変貌し、宿した記憶…その力を行使できる。中でも、あの男が持っていたゴールドメモリは、一般に流通されているガイアメモリよりも強い性能を持つとされている。あの男が持つメモリに宿る記憶は…『理想郷(ユートピア)』。恐らくその名に由来する超常現象的な能力を持つものと推測できる。 」

ユートピア・ドーパント「その通り。これこそが私の齎す「理想郷」の力です。しかし、これはまだほんの一部に過ぎません。真の「理想郷」はここからですよ。フフッ…―――― 」

Dr.エッグマン「グヌヌッ…!なんという力じゃ…!財団の連中はどいつもこいつも人間離れしている不気味な奴らだと聞いたことはあったが、ここまでとは…!こうしちゃあおけん!セージよ!奴の力の根源を解析するのじゃ! 」

セージ「了解、お父さん。頑張ってみる…―――――(両手を突き出すように広げて敵の解析態勢に入る) 」

桐島・アレックス・宏明「     (……そういえば姿がない。見上げると、天井に突き刺さっている) 」

ガレア「ッ…ハァ……!なにが…理想郷だ……ッ… 寝言は、寝てほざきやがれ…ッ……!(ガチャゴォンッ―――!)(キコの鎮痛剤を受けて再起すると共に突撃していく。未だ得体の知れない力に流石に警戒し始めたのか、鞘と合体させた大太刀、その柄のグリップを捻ることでレールガン形態へと変形させる) 吹き飛べェアッ!!( バ ギ ュ ゥ ゥ ウ ン ッ ! ! )(銃口と化した鞘から蒼白のレールガンを射出した) 」

仮面ライダー滅「 \ ストロング ! / \ Progrisekey confirmed. Ready to utilize. / (取り出したアメイジングコーカサスプログライズキーを武器に装填してチャージを行う)―――― はァッ! ( \ アメイジングカバンシュート !! / )(コーカサスの角を象った強力なエネルギーアロー。それを、ガレアのレールガンとタイミングをに合わせて敵に放った) 」

ユートピア・ドーパント「ではお見せいたしましょう…「理想郷」の神髄を――――― グ ィ ン ッ ! (杖を振るい、前後から自身に迫る遠距離攻撃、その軌道を変えてあらぬ方向へと逸らして無傷に意たる) グ ゥ ン ッ (瞬間移動。その先にいた滅の顔面に左手を添え、何か攻撃を加えるまでもなくスッ、と手を離した。すると―――) 」

仮面ライダー滅 → 滅 「 な ッ ――――‐ ? ! (突然の出来事に反応が遅れてしまった。ユートピア・ドーパントの左手が視界を覆い、何か直接的な攻撃を加えられることもなく解放されたと思いきや、変身が強制解除されてしまったのだ)……何が、起きて……!くッ……「変身」が……できない…ッ……!?(再びフォースライザーのトリガーを引いて変身を試みるが、何度起動しても無反応なデバイスに狼狽する) 」

ユートピア・ドーパント「フン――― ゲ シ ィ ッ ! (動揺する滅を蹴り飛ばした後、今度はガレアへと押し迫る) フフフッ…――――― (そしてガレアの顔面にも手を当て、まるで何かを吸い上げるかのような挙動で手を離した) 」

ガレア「テメ、なにをしt――――   ?  !  ( ガ  グ  ン  ッ  )(怪人の手が視界を覆った次の瞬間、全身から一気に力が抜けて膝から崩れ落ち…そのまま横たえてしまった)……ッ……ァ゛……?……ア……ァァアア……ッ……??!あ゛…ッ゛……!がぁあぁぁあ…ッ……!!(それだけではない。横たわったまま後頭部に手を回し、まるで何かに苛まれるかのような得も言えぬ激痛に襲われてしまう) 」

キコ「……!?ガレアちゃん…っ…?ガレアちゃんッ!!(外傷はない。だが、明らかに異常な乱れを見せるガレアの体に両手を押さえつけるように添えてその異変をメディックとしての視点で観察する)…どうしたの…っ…?どこか痛いの…!?しっかりして、ガレアちゃん…ッ! 」

イペリ「………おいおいおい…下手な猿芝居はやめろってガレア…騙し討ちならもっとこう、あるでしょ…?ねぇ……?ちょっと、さぁ………!(半場冗談交じりに苦笑するが、やがてただ事ではない何かが彼の身に起きたことを知り顔が青ざめる)……どうしちまったんだよ…ねぇ…っ…? 」

桐島・アレックス・宏明「がっ……!!(天井から抜けて、ガレアと滅を見て)滅隊長!!ガレア!!……ど、どうしちまっ…… 」

滅「がッ―――― ズシャァッ…!(ユートピア・ドーパントに蹴り飛ばされ、滑るように転倒する。ちょうどその傍に、姿を消したプラチサイアがいることにも気づかずに…) 」

プラチサイア「(かわいそーに。まあ私には関係ないですよハハハ。皆さん頑張って) 」

ユートピア・ドーパント「フフフ……「理想郷」とは、「生きる希望」です。この力はあらゆる者たちからその「希望」を吸い上げ、私の糧とするのです。そして当然…「希望」を吸われた者たちはその力を失う。これこそが「理想郷」…!さァ、貴方たちの「希望」を見せてください。そして、私という「理想郷」へ還るのです。(滅、ガレア…メンバーの中でも一際群を抜いていた二人を瞬く間に陥れた怪人が、残された面々へ歩み寄っていく) 」

AI染惣OS助「………「エーテル財団X」・加頭順。よもやここまでの実力を兼ね備えているとは。お前の力は身に余るものだ。ここで私が―――――(玉座に居座る男の右手、その指先がぴくりと動くが――――) 」

ユートピア・ドーパント「―――――― フンッ! ( シ ュ ド ド ド ッ ! ! )(AI染が動き出そうとする、その微かな挙動を見逃さず、咄嗟に突き出した掌を起点に彼に向けて鉄パイプのような複数の鋭利物体を操作して突き刺していく) 」

AI染惣OS助「――――――― ! ( ド  ド ド   ド ッ  ! )(全身の至る部位を張りのような物体に刺し貫かれる)……これは……対象の動きを拘束し…機能循環を鈍らせる…モノか……っ…… 」

ユートピア・ドーパント「貴方からは一切の「希望」を感じません。それは私にとっても脅威と成り得るもの…ですので、そこで大人しくしていてください。(AI染の身動きを完全に封じたのを確認し、再び他のメンバーへと振り返る) 」

桐島・アレックス・宏明「っ、よ、よくも二人を!!グオゴゴゴ(右肩を突き出し、振り返ってきたユートピアに全速力で突っ込む) 」

ユートピア・ドーパント「これでもまだ、私に挑みますか。(猛進的な特攻を仕掛ける桐島を静かに見据えステッキを振るうことで超能力による薙ぎ払いを齎し、機動を逸らせて壁にめり込ませる)――――貴方がたとは、次元が違う。( シ ュ ド ド ド ド ッ ! ) (そして、AI染にも投擲した針物体を、壁にめり込んだ桐島…その鎧の間隙に突き刺して壁に貼り付けにした。不幸中の幸いか、致命傷こそは免れているが、深く突き刺さった針によってしばらくは脱出不可能な状態へ陥れられる) 」

Dr.エッグマン「なッ…あ……?!(精鋭たちが次々と再起不能な状態に陥っていく光景に絶句する)い、いかん…ッ!これは…本当に不味い…ッ!セージよ、解析はまだか!?このままでは全滅は免れんぞ…! 」

セージ「…っ……ごめん、お父さん… まだ、時間がかかりそう…… 」

五十鈴大智「ッ……!(司令塔のアークまでも落とされた…だが、この状況での撤退は返って悪手…セージの解析もまだ時間がかかりそうだ… ここは、残されたメンバーでなんとしても突破する方法を考えなければ――――) ス チ ャ ッ ―――― ! (苦渋の決断の末に取り出したデザイアドライバーを腰へ装着する) \ SET / (傍らより取り出したモンスターレイズバックルをドライバー右側スロットへ装填) 」

五十鈴大智 → 仮面ライダーナッジスパロウ「   変 身 ! ( ガ ァ ン ! \ ニャーッ ! / )(バックルを押し込むことで起動) \ MONSTER / \ READY FIGHT / (仮面ライダー「ナッジスパロウ」・モンスターフォームへと変身を遂げる) 」

仮面ライダーナッジスパロウ「 ――― イペリ!ノイン!まずは敵の攪乱を!キコ姉はガレアを後方へ下がらせ、他の負傷者の手当てを!ガレオムは防衛態勢を維持!プラチサイアとクリメーショナーは……あれ…??消えた……??くッ…仕方ない…なら僕は、中衛に入りつつ次の一手を考える!Dr.エッグマン!貴方も科学者なら、何かサポートを頼みたい!各自、敵の撃破よりも突破口を開くことを最優先に動くんだッ! 」




クリメーショナー「(ユートピア・ドーパントが桐島へと針を投擲した、その直後―――ユートピア・ドーパントの"真上"から両手を下方に向け)消えちゃあいませんよ―――ただ、そう………ベストな状況で、浴びせてやりたかったので。ナパーム・ジツッッ!!!(真下の敵に向け、超高熱のカラテ・ナパーム・液体を噴射。シャワーの様にその身体を溶かしに掛かる) 」

桐島・アレックス・宏明「かッ……カっ……は……(磔にされて息を吐き出す。ガシャガシャと金属音を立てて、俯く)ち、畜生……し、シオセ隊長ッ……俺…… 」

Dr.エッグマン「サポートじゃと…!?急に何をぬかしおって……ン?(大智の指示に不服そうにしながら、ふと滅の装着されたままのフォースライザーに視線を向ける)……おい!貴様のそれをよこせ!やれ理想郷だの希望だの上っ面の空想ばかりほざきおる奴の能力にしてやられたんだろうが、科学のテクノロジーで生み出されたそいつの機能がんなもんに遮られるのは科学者として釈然とせん!ワシが直してやるからよこすのじゃ!(滅に向けて手を伸ばす) 」

滅「……!わかった…どの道戦闘機能を失った俺に選択肢はないからな…(そう言ってエッグマンにフォースライザーを差し出す) 」

Dr.エッグマン「素直でよろしい!ワシに任せておけ!なんたってワシは世紀の天才科学者「Dr.エッグマン」なのじゃからな!ホーーホッホッホ! 」

イペリ「言われんでもやってやらぁ!!(地面を瞬間凍結させることでアイススケートのように滑走しながら怪人に向けて駆け出していく)―――― そらよッ!(輪刀型のガジェットを振り回し、冷却口から噴き出した凍てつく吹雪を散布してユートピア・ドーパントの体を凍結させようと試みる) 」

ノイン「了解。攪乱を優先に作戦を実行―――― ヒ ュ バ ッ (隠密が如く瞬時に姿を消して疾走。並走していたイペリを瞬く間に抜けてユートピア・ドーパントの背後へ旋回すると――)―――― ザギィン、ザギィン、ザギィンッ!!(鉤爪型ガジェットを縦横無尽に振り抜いて幾重の斬撃波を間髪入れず解き放つ) 」

ユートピア・ドーパント「おっと―――― フ ワ ッ (真上から降り注ぐ溶岩の如き高熱液体に対し身を翻して回避する)ふっ――― ボオォォァァアッ!!(イペリから放たれた吹雪には、右手から放った火炎放射で相殺) フン――― ガギギギギィィインッ!!(ノインより繰り出される連続斬撃にはステッキのみを巧みに振り回して火花をまき散らしながら衝突し合う) 」

プラチサイア「(もう少し距離取るか) 」

クリメーショナー「(桐島は……ああ、今下手に手を出すのは良くないですネ、下手すりゃ致命傷。追い討ちは避けたい所ですが……)今は下手に動かなくて良いのデ、とりあえず死なないで貰えればー!(桐島に間延びした声を掛け、再び跳躍) (避けて貰えましたね……という事はまあ、流石に直撃すればダメージはある、か……とはいえ、それが一番難しい相手何ですけども……!)(そのまま高速縦回転し、ノインを援護する様に、ユートピア・ドーパントの脳天目掛け決断的な空中踵落としを放つ!)イヤーッ!!! 」

イペリ「炎まで出せんのかよ!ダル過ぎィ!!(火傷圏内から免れるように慌てて滑走撤退していく) 」

仮面ライダーナッジスパロウ「……!(見えざる攻撃…竜巻の発生…もしもあれが超能力(サイコキネシス)によるものだとしたら合点はいく。超能力者ならば、あの火炎放射も恐らくは発火念力(パイロキネシス)…だけど、防御や回避の仕方…さっきのまでと挙動が変わった…?もしかすると…―――――)――― 攻撃の手を緩めるな!四方から狙い続けるんだ!(中距離を保ちつつ突き出した拳から星型気弾を幾つか発車し牽制していく) 」

ノイン「ギャリギャリギャリィ……! 了解 ( ヒ ュ オ ッ ―――― ギ ャ リ リ リ リ ィ ィ ッ ! ! )(一端衝突戦から離脱しつつ、再び俊敏に旋回して敵の死角から絶え間ない斬撃を繰り出していく) 」

ユートピア・ドーパント「何度試みても無駄な事… 貴方がたの攻撃は通用しません。(背後に両腕を回しながら華麗に星型弾丸を受け流していく) ムッ―――――― !? (そこに繰り出されたクリメーショナーの踵落とし。彼女の脚部に対しステッキを向けることで直撃するその寸前に彼女自身を"静止"させうことに成功するが、死角から迫るノインの斬撃に胴体に斬痕が刻まれる)……なるほど、少しはやりますね。しかし、その程度では。(クリメーショナーを見えざる力で軽く吹き飛ばした後、被弾部位をぱっ、ぱっ、と片手で振り払い、優雅に佇む) 」

ノイン「不覚。致命傷に付与に失敗…(ズザザァーと滑るように後退する) 」

ユートピア・ドーパント「何を企んでいるかは知りませんが、無駄な抵抗はやめることです。( シュボッ、ボボォッ……! )(構えた右手が発火し灼熱を帯びていく)――――― ハッ! (―――― ボォンッ、ボォンッ、ボォオンッ!!)(突き出した右手から一同へ見境なく炎弾を拡散させ、ダクト内を瞬く間に火の海に変えていく。無差別に空間を焼き尽くし、吹き飛ばす炎弾は、姿を隠しているプラチサイアにさえ不運にも襲い掛かる―――――) 」

仮面ライダーナッジスパロウ「(――――!)総員回避ッ!!うわっ…!?(炎弾が体を掠めつつもコンクリート柱へ隠れるように飛び込むが、爆炎によって多少の被害を被る) 」

セージ「……!お父さん、危ない…っ!(解析中、咄嗟にエネルギーフィールドを展開し自身とエッグマンを包み込んで炎弾を防御する) 」

イペリ「冗談じゃねえぞおいぃぃぃ~~~~~~~ッ!!!(必死の形相で全力滑走しながら火の海の中を駆けまわっていく) 」

プラチサイア「(グワーッ流れ弾!?気付かれてはないよね!?)(炎弾を咄嗟に障壁を張りながら飛び出して回避するも、咄嗟に転がり出した衝撃で透明化の維持が効かなくなる) 」

滅「ッ……!( チ ン ッ ――――― ザ ギ ィ ィ イ ン ッ ! )(暴れるように周囲を焼き尽くす炎弾に警戒心を抱くととっさの判断で腰に形態した刀を抜刀。壁に貼り付けにされた桐島に迫る炎を断裂し彼を庇う) 大丈夫か…今救出する…!(桐島の体に突き刺さった針に手をかけ慎重に抜き始める) 」

ノイン「――――-ッ!(一方、ガレアの治療に当たっているキコたちの方角を見据えて迅速に飛び込むと共に炎弾を切り裂いて彼女たちを防衛する)ッ……4%の火傷を感知……!(だがその衝撃で頬に熱がじわりと焦がされる) 」

桐島・アレックス・宏明「……すみません、足を、引っ張って……アッシェ隊長なら、こんな…… 」

ユートピア・ドーパント「 フ フ フ … … ――――― おや? (燃え盛る灰色の空間の中を悠然とした足取りで進む中、薄れかかった透明の空間からプラチサイアの輪郭、その色味に気づいて振り返る) もう一人…そこに隠れていましたか。機を狙い私の首を討ち取ろうと算段していたのでしょうが、無駄です。(コツコツと殺意を掻き鳴らす足音が、少しずつ彼女に近づいていた―――) 」

滅「……お前はお前だ。アッシェにはない力が、お前にはある。だからお前は「あいつ」の隊員に選ばれたんだ。(一本、二本と抜き取る中で静かに語り出す。周囲を焼く高熱の灰燼に身を焦がされながらも、ただひたすらに目の前の仲間の救出に専念する) 」

プラチサイア「(この瞬間プラチサイアの思考回路は1フェムト秒に500億回以上のインパルスが脳内を飛び交うほどに加速していた!)(うおやっべええええとうとう見つかったァァァァどうしようもう一回石ころ帽子するかそれで誤魔化せる相手かまた広範囲を焼き払われたら終わりではないのかまだ顔は見られてないセーフ石ころ帽子から全速力で逃げればなんとか顔は見られずに済むのでは顔さえ見られなければ気のせいで済まされるかもいやしかし加頭さんめっちゃ頭回るし普通に私の存在に気付くかもというかここで誤魔化したところでここで鉢合わせしちゃった以上いつかは本社にもバレてしまうのではそうなったら私の地位とか立場とかいろいろと何もかもおしまいなんじゃ隠蔽しようとしたことがバレれば余計絞られるとなればその辺マジで厳しそうなブリキ野郎とジッピーLV9999がいないこの場で全部ぶちまければ傷は浅いのではいやむしろここで本性を全部ぶちまけて加頭さんの方に寝返ってそのままとんずら、駄目だそれでは私は職を失う今のオフィスを失うのは嫌だ私は一生あの会社のリソースを吸い上げて趣味に走るんだそれで会社がつぶれたら機材だけ盗んで自分用のアトリエ作って隠居するんだああなんて素敵な響きシズのアトリエ発売待ってます教えてくれ我が導きの月光よ私の未来を作るにはどの選択がベストなのですか基本的に神はクソ不平等だ神って奴はああああもう故郷に帰る!!!帰っていいよね!!!!ここで転移術式ぶっぱしてバックレれば私の存在はなんかいい感じの幻覚として処理されませんかね大丈夫じゃないですかね「え?私普通に本社で待機してましたけど」みたいな態度を取ればなんとかこう、なりませんかねよしそうしよう私はログアウトするんだ私は空気なんだ壁なんだ誰にも気づかれず消えゆく幻影なんだそうだオビトの作った幻影体だったということにしようそういうことにしてバックレようすまんオビトくん君は私の快適スローライフのために犠牲になるんだ犠牲になったのだオレオレオあっついでに帰り道でオレオ買おっかなでも最近のオレオって味変わってるんだよねなんだっけあの昔のオレオの味するオレオじゃないお菓子名前ド忘れしたこれ常に新しい事を取り入れ続ける天才の辛い所ねどうでもいい情報はどんどん抜け落ちちゃうのだからみんなの名前も覚えられないのも許してねとか考えてる場合じゃないんだよねよし帰ろうかーえろかえろおうちにかえろでんぐりがえってバイバイバイあばよカオスファンタズマもう二度と来ねえよばーーーーーーーーかでも後でこの塔のシステムは回収に来るねめっちゃ面白そうだから光栄に思ってねすぐでいいよ『極次元跳躍・D・スライド』実行ッッッ)(息を殺して術式を実行した彼女の輪郭がその場より再び薄れていく。今度は『この場』から居なくなるために) 」

ユートピア・ドーパント「――――― ガ シ ッ ! (だが、「現実」はそんなに甘くはない。現実逃避に勤しむ彼女の消えかかる首を鷲摑み、薄れゆく輪郭が明確化する) 何処へ行こうというのです。貴女が変えるべき「理想郷」はここにあるというのに。それでも拒むというのですか。……私、ショックです。( グ ッ゛ ッ゛ ! )(掴んだ彼女の首を更に高く持ち上げ、握力を強める―――) 」

クリメーショナー「グワーッ!!テレキネ=ジツ……!!(吹き飛ばされながらもブリッジ回転で受け身を取り、滅と桐島に向け、『常温のカラテ液体』を噴射し、その火を消しに掛かる)……セーフ、セーフですかね……?これ……しかしまあ、余裕を見せてくれるもので……!!ナパームッ!!(超高熱のマグマでスリケンを形成、ユートピア・ドーパント目掛け、連続で投擲する!!) 」

プラチサイア「ぴぎィ!?(ユートピアに捕まり、引き攣った笑いを浮かべてカラカラと笑う)……ヒヒ、人違いですよォ?誰かと勘違いしているのでは(ヤバいバレるバレるバレるバレるバレるバレるバレるバレる個人的な財団との繋がりとかありとあらゆる社内外における私の汚職が何もかも全部!!!!!!!人違いということにして誤魔化すしか、ごま、誤魔化せ、誤魔化せるかなこれ!?ねぇ私誤魔化せるかなァ!?) 」

脳内ボーボボ「 ( ム リ )  」

プラチサイア「(きっつ^ゥ~) 」

ユートピア・ドーパント「 バ ッ ―――― ! (クリメーショナーより放たれるマグマの奔流に杖を突き付けてその軌道を逸らすことで無効化する)そうおっしゃらず。貴女も「理想郷」をお楽しみにください…(そう言うともう片方の手をプラチサイアに向けて掲げ、彼女自身の「希望」を奪い去ろうとする―――――) 」

仮面ライダーナッジスパロウ「ッ……!?(不味いッ…プラチサイアが――――――)(この距離では救出は間に合わない。彼女が灰燼の餌食になる瞬間を愕然と見届けるしかできなかったが―――――) 」


――――――  ガ  ァ゛  ン゛  ッ゛  !  ! (プラチサイアに魔の手が迫ろうとしたその瞬間、「何か」がユートピア・ドーパントの顔面を殴り飛ばした。彼女を救った凹凸の影を持つその者は――――――)


ベクター「―――――――  ガ シ ョ ン ッ ! (異端者が本来守るべき彼らの『切り札』。黒光りの自立稼働型の機体が、ユートピア・ドーパントから抜け落ちたプラチサイアの落下を両腕で受け止めてゆっくりと彼女の体を下ろしたのだった) 」

AI染惣OS助「……!(ベクター…… なるほど。ここまでの接続クリスタルをゴーストジャックすると共にオムニバスのテクノロジーを奪取するだけでなく… これまでのアウトサイダーの戦いを傍で観察していたことで、ベクターに備わるAIが学習したか。導き出した結論は…同じ志を持つ者たちとの団結。彼・彼女たちと行動を共にし続けて事で"絆された"か――――)(玉座に貼り付けにされた男は、冷静な眼差しで黒い機体が導き出したその「結論」に興味を抱きはじめる――――) 」

ノイン「……ベクター……!(ベクターの思わぬ行動に、無表情の中に驚愕の色を露わにした) 」

プラチサイア「オアーッ待ってください加頭さんわたオアーーーーーーーッ!?(ベクターに助けられ、目をぱちくりさせて)た、たすかった……うおおお!!隙間時間ずっとベクター君撫でてた甲斐があった!!想いが伝わったァーーーーー!!!!エー、人違イ、デス。誰カト間違エマシタ。私はあなたと無関係 」

滅「………フッ… 「想いはテクノロジーを越える」と、誰かが言っていたことを思い出す。(ヒューマギアとして、そして仲間として、ただの機械人形と思われたベクターがついにシンギュラリティの覚醒、その片鱗を見せたことでどこか嬉しそうに口元を緩ませた) 」

ユートピア・ドーパント「ぐッ――――――!?(初めて顔面に受けた強い打撃に殴り飛ばされ、頬元を押さえつける)……なるほど……「希望」など端から存在しない人形がいるなど、想定外でした。だが…だからといって、私の脅威には足りえない。ならば物理的に破壊するだけです。(ボッ…ボボボォォオオッ…!)(ベクターに睨みを利かせると、プラチサイア諸共ステッキを突き出してその先端に焔を轟々と灯し、大被害不可避の炎熱を繰り出そうとその火力を高めていく)――――― 塵となりなさい。(業火を宿す杖を振るうが――――) 」


ヴォ  ウ      ッ      



―――――――業火は猛り、しかし何者も害さず壁、天井を這い異端児達を避け過ぎ去ってゆく。焼死が口を開け飲み込まんとしていたはずが、その渦中に『人の形をした虚』が介在し……


プラチサイア「ッッッッ!?WTF!? 」

オムニロイド「――  ストン ――(その虚は悠然と佇んでいた。魔杖が振り下ろされてから火が放たれるまで1秒弱。しかしそれは、数時間前からそこで呆然と佇んでいたかのように存在し、  理想郷の腕に手を添えるだけ、攻撃性のないその干渉のみで焔が弓引く先を変えさせていた。オムニロイド、それも存在を形成するために必要な『中核<ウォッチ装着口>』が大破した状態の人形が、その依代を動かすのに必要な正義を失ったはずの抜け殻が、動いていた) 」

ユートピア・ドーパント「―――――!?(現を理想郷に焼き描く業火を退けた存在、その正体を垣間見て驚愕にその身を硬直する―――)―――あれは…『オムニロイド』…その"素体"……!?バカな…破損しているにもかかわらず、何故動ける……!? 」

オムニロイド「――――おお、結構熱いな。カップラーメンを沸かすには(ノイズ混じりの低音質、女性か少年化判別しにくい中性的なハスキーボイス。はっきりと言葉を発し、ユートピア・ドーパントの腕に添えた手を上げひらひらと振る。申し訳程度、オムニバス運営側スタッフの制服だろうか、間に合せのような服装。だが特筆すべきは声でも、容姿でもない。) 」

イペリ「……何が、起こってんだってばよ…… あいつぁ…これまでさんざんぶっ壊してきたアンドロイドじゃんね……?(業火の中に佇む「損傷したオムニロイド素体」に対し何度も目を凝らして確認するが、やはりその全貌の理解が及ばない) 」

オムニロイド「 ちょうど下駄があったから。アバター……?がないと参加できないだのなんだのと面倒だったのでな、急ぎ見繕ってみた。(虚。無機質な機械の眼球、そしてそこに穴が空いているかのような、"気配を無にした"空洞。六感を狂わせる違和感だった) これで、参加できるんだろう?『ゲーム』 」

滅「……動いた…いや、喋った…?まさか、オムニバスの新たな刺客……いや、違う……ッ…?お前は……『何者』だ……?(飄々と口の端を紡ぎ出すオムニロイド、その背に訝しんだ顔で問いかける) 」

プラチサイア「…………(やべえ心当たりが正しければまた関わりたくないのが出て来た。嫌だなあ。なんでこんな時にオビト君いないのかなあ) 」

オムニロイド「―――(滅の問いに対し背腰に一瞥……ではなく踵を返して目線を合わせ、ユートピア・ドーパントに背を向けてしまう)………。私は……わた、し、は・・・・・・・・・。・・・・・・・?(顎に指を当て、手を前に突き出し頭を捻り)・・・・・・。ま、まってなんかいいの考える。んー……  ファンの一人だよ。 」

プラチサイア「ふーん。それならディープスロートの方がいいんじゃない? 」

オムニロイド「それはだめだ(シリアスな影)それと似た馬の馬券買って負けた。だから駄目だ。 」

プラチサイア「ふうん。咥え込むのが得意そうだからそっちの方がいいと思ったんだけど 」




イペリ「……ファン…ふざけてんの……?てか、こんなに流暢に喋るアンドロイドって、何なん…… 」

仮面ライダーナッジスパロウ「この際、あなたが何者なのかはいい。それよりも…今は目の前の相手に集中すべきだ。 」

ユートピア・ドーパント「(オムニロイドに…あの制服…間違いなく『運営』の…しかし、これは――――)……私の行く手を阻むようにも見受けられる。欠陥品であれば是非もありません。そこの侵入者諸共、廃棄処分して差し上げましょう。(背を向けたオムニロイド素体に魔の手をかけようとするが―――) 」


―――――― ズ ガ ァ ア ン ッ ! (手を振り上げたユートピア・ドーパントの胴体に炸裂した投擲物による一撃。怪人を撥ね飛ばしたそれは地面に突き刺さる。ガレアのガジェットである大太刀だ)


ユートピア・ドーパント「 グ ァ ッ … ! ? (飛来した大太刀によって後方へと吹き飛ばされる) 」

ガレア「――――ゼェ……ゼェ……!(水平に投げ打ち、地面に突き刺さった大太刀を拾い上げながら前線へと復帰する) 」

キコ「だ、ダメだよガレアちゃん…!まだ完治していないんだから…っ…… 」

ガレア「ゼェ……ハァ…… 「希望」が……なんだって…ッ……?俺に…「そんなもの」があるとでも……?舐めるなよ…ッ……!俺は端らすべてに「希望」なんか抱いちゃいねェ…!んなもんに縋りつく程、俺のプライドは落ちぶれていねェからだ…ッ!!(ユートピア・ドーパントによる能力の呪い、それを己が意地だけで跳ね除けるかのような威勢と共に前のめりだった体を無理矢理起こしたのだった) 」

キコ「……!ガレアちゃん……♪(ああ…それでこそ… お姉ちゃん、感動しちゃったぁ……♪)(意地だけで立ち上がったリーダーの青年を映すその瞳は乙女心のように潤んだ輝きを帯びる) 」

Dr.エッグマン「―――― ホレ。(一方、桐島の救出に成功した滅にフォースライザーを差し出す) 再起動テストは無事確認済みじゃ。調整を施して以前よりも出力を底上げしておる。この借りは高くつくぞ? 」

滅「……恩に着る、Dr.…エッグマン。(悪の天才科学者から受け取ったフォースライザーを装着する) \ポイズン !/ (プログライズキーのボタンを押す)―――  変 身 (キーデバイスへを装填) 」

滅→仮面ライダー滅「 \ フォースライズ ! スティングスコーピオン ! / \ Break Down. / (全身に紫電の装甲が纏われ、仮面ライダー『滅』への変身が復活する)行くぞ…エーテル財団を亡き者にする―――― ジ ャ キ ィ ン ッ (弓型アタッシュウェポン「アタッシュアロー」を手に、ガレアと並んで前線へ復帰するように構える) 」

セージ「――――― 解析完了。(瞳の光彩が淡い蒼白の輝きを帯びる) 敵の濃しに装着されたドライバー…あそこからガイアメモリのエネルギーが全身に行き渡って循環している。あのドライバーを破壊すれば、致命的なダメージを与えられると思う。それからもう一つ…敵が何らかの能力を行使する度に、エネルギーの循環の振れ幅が大きく変動したことも分かった。エネルギーが働く瞬間、その力は"一方向のみ"にベクトルが向いている…つまり―――― 」

仮面ライダーナッジスパロウ「……!そうか…!やはり敵の力の正体は「超能力」(サイコキネシス)…!それは「念力」であり、「念じる力」は対象への意識とエネルギーを大きく消費する…!一個人に対しての対処は万能を発揮するが、複数を周囲にした集団戦ではその力は分散され、本来の効力が低下する…!やはり僕の気づいた通りだった…! 」

ユートピア・ドーパント「……ヘェ、気づかれましたか。ですが、私への攻略法を編み出したところで敵う道理にはならな―――――!?(刹那、ステッキを握る腕が痙攣し始める) 」

桐島・アレックス・宏明「ぐっ……(身体を引きずりながら、滅の肩を借りるように立ち上がり)……俺もやれます。……アレシンプルにド下ネタっスかね(謎のオムニドロイドとプラチサイアの会話を見て、滅に問いかけるように) 」

AI染惣OS助「エーテル財団X・加頭順。君は"気づくのが遅すぎた"。あの時、私に針を撃ち込んだ瞬間…否…"私の指が動いた瞬間から"、既に私が齎した"完全催眠"の術式に嵌っていたことを。ガイアメモリとの98%の適合率を持つ君であれば、その力と欠点を大いに理解しているはず。ゴールドメモリを使ったドーパント化は強大な力を得ることの代償に、負荷もかかる。君自身の超能力…その源ととなるサイコパワーの消費も然り。本来であれば余力を残しているところだろうが、"その調整を狂わせた"。今の君は、自分自身が浪費した多大な負荷に見舞われることとなるだろう。 」

ユートピア・ドーパント「なん…ですと……ッ……?そんなバカなことがあるか……ッ…!ハッタリもいいところだ……!(ここではじめて、男の余裕が崩れ始めようとしていた) 」

AI染惣OS助「私の言葉が嘘偽かどうか…それは間もなく起こる君自身の末路が教えてくれるだろう。すべては私の結論通り。『 異端者《 アウトサイダー 》 』を見くびった君自身の驕りに、これから応えるとしよう―――――  パ キ ャ ア ァ ァ ア ッ ! ! (刹那、自身の体に撃ち込まれた針のすべてが空間諸共木っ端微塵に破裂した) 」

仮面ライダー滅「気にすることはない。お前はお前で、奴に借りを返せ。……(これもアークの導き出した予測なのか…?やはりそこが知れない存在…脅威ではあるが、やはりアークなしではオラクルの救出は不可能だ… )フッ……もしも俺たちがその「結論」によって動き出しているというのなら、それもいいだろう。我が友を救い出せるのなら! 」

ガレア「俺は俺の道を遮る奴はひとり残らず、潰す…ッ!覚悟しやがれ…オムニバス…ッ! 」

ユートピア・ドーパント「(だが…確かに奴の指摘通り…か…ッ…?さっきから身体の調子が可笑しい… まさかこの私が催眠如きに翻弄されるなど…)……こんなことが……こんなことがあってたまるかッ!!ウオオオォォォォォオオオオッ!!!(理想郷の体現者はその全身にサイコパワーを集中させ、膨大な覇気として身に纏った) 」

AI染惣OS助「―――――――――― 滅びよ  」


シ ュ バ バ バ バ バ ッ ―――――― ! ! ! (玉座に居座る者の合図によって、異端者たちが一斉に飛びかかる。「理想郷」を崩壊させようと、その牙を剥いたのだった――――)




プラチサイア「アハハハーーやれーーやってしまえーーーー!!!我らは無敵だーーーー!!!(そう!!私と財団の関係がバレる前に!!!芋づる式に我が汚職の数々が明るみに出る前にィーーーーー!!!!) 」

ユートピア・ドーパント「貴様等如きに崩れる「理想郷」ではないッ!!(ボォンッボォンッ!!ビュオオオァァァアアアッ!!)(激昂するようにステッキを強引に振るい、炎弾を幾つか解き放った直後に竜巻を発生させ、直線状から迫る異端者たちへ超能力による様々な現象で障害を齎そうとする) 」

仮面ライダー滅&ガレア『俺が前に出る。奇襲は任せた。 / 俺に指図するなッ!(真っ向から飛来する炎弾をアタッシュアローで斬り払う滅、その背後に続くように前のめりの態勢で疾駆するガレア。エッグマンの調整を受けたことで滅自身の速さは各段に向上。無差別に放たれる炎弾の軌道を完全に看破した相殺斬りでガレアの活路を生み出す)』

イペリ&ノイン『なんかよくわからんけど形勢逆転ってコトォ!?じょう容赦なく叩くかぁ!! / 了解。敵の殲滅戦へ移行。(各々のガジェットを構えて疾走。持ち前の身のこなしを利用したアクロバティックな挙動で炎弾をいとも容易く受け流しつつ敵との距離を詰めていく)』

Dr.エッグマン&セージ『よくやったセージよ!流石ワシの娘!じゃが…まだ気は抜けんぞぉ!奴らをサポートするのじゃ! / 分かったわ、お父さん。それなら―――― キ ュ オ ン ッ (付近にいたベクターに掌を向けるセージ。自立稼働型機体に自身の意識を投影するようにそのシステムを一時的に掌握する)』

ベクター「 ガ ギ ョ ン ッ ―――― ダ ァ ン ッ ! ! (セージと意識をリンクした黒い機体が動き出す。赤黒い稲妻が走った手中に、四次元空間から転移された黒い大斧「ベクターアックス」が握りしめられた) グググッ―――――  ズ ッ バ ァ ァ ア ア ア ン ッ ! ! ! (頑丈な装甲。並外れた機動力。それらを以て繰り出される一振りが、強大な竜巻を横一文字に両断し、嵐の勢いを殺したのだった) 」

桐島・アレックス・宏明「真っ向勝負しか能がねぇんで、突っ込みます!!(台風の目を目指し、吹き荒れる攻撃を掻き分けて真っ直ぐ、最短。曲がることなく、その重量級の身体を走らせる) 」

クリメーショナー「ヨイショ……っと(ブリッジで跳ね起き、戦線復帰した面々を見据え)………まあ、良かった。時間は稼げたんで珍しくちゃんと仕事はできましたかネー………それじゃあ、もう一働きしますか、ね……イヤーッ!!(竜巻に対してナパームの相性が悪いと見るや、ニンジャ脚力を以て跳躍と共に火炎を後方に噴射。爆熱を推進力へと変え……決断的な回転蹴りで、文字通り竜巻を"切り裂く"ッ!) 」

ユートピア・ドーパント「―――――― !? (超能力によって編み出した超常現象の数々を突破されて動揺を見せる。AI染の指摘通り、こちらが超能力を使えば使う程、身体への負担はますます重なっていく。それを補うための「理想郷」の力であるが―――)―――― ならばもう一度、貴方がたの「希望」をいただきますよ!(こちらへ接近を仕掛ける面々へ掌を突き出すが――――) 」


ブチッッ   (黒い帯、否、ノイズがユートピア・ドーパントのかざした掌の先で迸る。その手が掴むのは空虚、隔絶された虚無、希望は愚か『何処にも届かない』という結果のみ。 )


オムニロイド「それはよくない。(二度目。ユートピア・ドーパントの間合い、理想郷の内側に佇み彼の手の甲に手を添え置いていた。咎めるような言葉だったが、そこには怒気も嘲笑もなく)――――奪うのも模倣するのもいいだろう。だが拒絶の意思に基づく行為なら、己が同様の『希望』を行使してはならない。 大人しく殴り合いなさい、痛いだけだから(淡々と言葉を発すると、彼の肩を叩きすれ違ってゆく) 」

プラチサイア「よくやったイラマガール!!その能力が無ければこっちのもんよ!!(第二波!オムニドロイドが間合いに入ったのとほぼ同時!その背後から飛び出るように現れて)あと何度も見せたの馬鹿だよねェ!!もう『理解』したゼ!!(そう言ってその杖をユートピア・ドーパントに突き刺して)そーゆーあんたの希望はどれだけあるのかなァ!? 」

ユートピア・ドーパント「 ぐ ッ ―――――― ゥ !?(オムニロイドが齎したであろう黒い帯による妨害に「希望」を吸い取る、ユートピアメモリ本来の能力が閉ざされてしまう。そこに、背後から突き刺さったプラチサイアの杖に全身が硬直したように静止してしまう)(しまった―――――――――ッ!!) 」

仮面ライダー滅&ガレア『決めろ―――― / ――――― ッ ラ゛ ァ゛ ! ! ! (跳躍した滅が空中でアタッシュアローのトリガーを引くと同時にその眼下をガレアが潜り抜ける。上空からエネルギーアローを、地上から横薙ぎの強烈な一閃が同時にユートピア・ドーパントへ炸裂する)』

イペリ&ノイン『 これにて"ザ・エンド"(※誤り)ってねェ! / 終局 ――― 絶命 (左右それぞれに別たれた二人が再び交錯する間際、その中心で硬直状態にあった怪人、その力の源であるドライバーを同時に描き切った―――)』


桐島・アレックス・宏明「(プラチサイア隊長のあれは、奴の使ってた『希望』とやらを吸い取る……)っしゃァァァァァー!!!!!!くらいやがれェ!!!!!!(全力で声を張り上げる。ユートピアドーパントに向けて、その腰を狙って、全速力、身を投げ出すように、タックル) 」

クリメーショナー「ボゥッ……!(カラテを掌に集中させ、狙いを付け……)乱戦の中でカラテで蹴りかかるのは、嫌なので………精々、マグマにぶち抜かれてあれ(ユートピア・ドーパントに両掌を向け、凝縮されたマグマ塊を弾丸のように射出する!) 」

プラチサイア「ハーハハハ!!私らから奪った分もあるくせにシケてるなあ!?(執拗に杖を押し込んで「希望」を吸い取りながら、綱引きするように力を自らに引っ張り込み)あーもうどうでもいーや。別にあんたの湿気た希望とか欲しいわけじゃないし。その逆をくれてやるよ。これは純粋に疑問で確認したいだけなんだけどさ、あるよね? 」

プラチサイア「 ゲ・ン・カ・イ  」

プラチサイア「どこまで注ぎ込まれたら壊れちゃうのか、私気になります!!わーたーしーはー……(杖をギュルンと回転させ、吸い取った希望……のみならず、人為的に生成した《それ》を容赦なく、相手の許容量をぶち破ることを狙って、逆流させて注ぎ込む) 」

プラチサイア「拒絶するッ!!(そしてそのままそれを引き抜き) 」

プラチサイア「(膝を付くように、一度振り返って杖を振るうように一閃) 」

プラチサイア「(そこから、杖ともう一方の腕を回すようにしてから掲げ) 」

プラチサイア「   一欠    」




ユートピア・ドーパント → 加頭順「――――― カラン、カララン…ッ…!(怪人態としての姿を維持できなくなったことで変身が解除され、装着していたドライバーからユートピアのメモリが抜け落ちた)……ッ…ハ……ァ……!限界……だと…?私に…そんなものが、あるとでも……?私は…NEVER…不死の存在……!生けるものたちから悉く希望を吸い上げる者…ッ…… なぜなら、私こそが…この世で…唯一の……「理想郷」……――――― \ ユートピア / (前のめりによろよろと進んだ先に落ちていたメモリを拾い上げ、再起動を行う。だが――――) 」

加頭順「 パ リ ィ ン ッ (ユートピアのメモリは木っ端微塵に破裂し、「理想郷」は終わりを告げる) サ ァ ァ ァ ァ ァ … ――――――― (夢も、愛も、希望も失った男は憎らしげな瞳をひとつ浮かべながら、その身体を灰に溶かし「理想郷」へと還るのだった――――――――) 」

仮面ライダー滅 → 滅「………よくやったな。(眼前の敵が消滅したことを確認すると変身を解き、プラチサイアの肩へ労うように手を添えた) 」

Dr.エッグマン「フン…最期まで得体の知れん男じゃったわい…じゃが、これで邪魔者は消えた。さっさと本懐を果たすぞ! 」

ベクター「ガション、ガション、ガションッ…――――――― ミ ョ ォ ォ ォ ン ッ (一切の生涯を振り払ったことで接続クリスタルへと真っすぐに接近し、その結晶の表面に掌をかざしてクラッキングを行い始める) 」

プラチサイア「……え?ああ、うん(倒れ伏す加頭順をバックにポーズを決めていたところを、滅に肩を叩かれてそれを解き)ハイ。私やりました。私は常にロウクレストの味方です。何も裏はありません。本当です。 」

滅「……ああ、分かっている。お前を疑ったことなどありはしない。これからもよろしく頼む。 」

イペリ「ふぅ~ん…やるねぇ… あっち(ロウレクスト)にもまだまだ底知れない実力者がいるんだねぇ……まっ、ウチも似たようなもんか。他の隊のことなんか知らねーし……ねぇ?(脱力した姿勢で隣にいた大智に) 」

仮面ライダーナッジスパロウ → 五十鈴大智「(先頭を終えて変身を解除する)そうだね…だが今は、レギュレイターでもロウレクストでもない。僕たちはしばらくこの新たな集団で任務を果たしていくしかない。ルクエス団長から何も言われない限りはね。(接続クリスタルにハッキングを仕掛けるベクターを他所目に) 」


ギ ュ オ ン ッ ――――― (蒼白色をしていた最後の接続クリスタルが、ベクターのゴーストジャックの影響を受けたことで赤く変色する―――)


AI染惣OS助「諸君、これまでご苦労だった。これですべての接続クリスタルの制圧を完了した。既にオムニバスのスタッフがこれまでの制圧ポイントの修正を施してきたが、どうやら誰一人としてゴーストジャックの布石に気づいていないようだ。六基すべての制圧を終えたことで、ベクターに搭載されたAIは大幅に向上。故に、先程の戦闘で独自のアルゴリズムで君たちに加勢したのだ。これは、ベクターの"完成"を意味する。今のベクターであれば、この幻影の巨塔全域に大規模なゴーストジャックを実行できるだろう。 」

プラチサイア「(ぺっ、甘ちゃんが!) 」

ガレア「いよいよここから本格的に『運営』共に殴り込みか。『カーディナルゾーン』…そこに全ての真相…俺たちレギュレイターが調査対象としていた『ロギア』がある。 」

滅「結局、オビトはエリィを見つけられたのだろうか… 」

AI染惣OS助「滅、その懸念に応えよう。どうやらうちはオビトとエリィ・スピリアは…―――――― 既に「カーディナルゾーン」へ迷い込んでしまっているようだ。

プラチサイア「マジか……ご冥福をお祈り 」

滅「なに…ッ…?アーク、それは本当なのか…!?しかし…何故…?カーディナルゾーンへ行くにはこれから俺たちが開こうとしている「ゲート」を介さなければ到達できない領域のはず… セキュリティを"まだ"落としていないにもかかわらず、何故…? 」

AI染惣OS助「私の予測はこうだ。恐らくエリィ・スピリアはあの時、幸か不幸か、落下の衝撃でオムニバス陣営が行き来可能としているワープゲートを通過し、カーディナルゾーンへ一足先に到達したと推測できる。粛正班《デバッガー》が我々の行く手を阻んできたのも、そのワープゲートを介してきたからだ。プランダラに潜り込んでいた元オムニバス職員の『ルシオン・シグニフィカーティ』は、このワープゲートを改造した「トロイ」というものを使い、巨塔外部に潜ませていたプランダラをゲームエリアへ干渉させていたが。つまるところは、その結論に至る。 」

Dr.エッグマン「なるほどな…ならば話は早い。こうなればあの二人を待たず、ワシらもとっととそのなんとかゾーンってところへ向かえばよかろう!そこで人暴れすればオムニバスの連中を一泡吹かせられるのじゃろう?そう考えると愉快なもんじゃ。ホーーーーホッホッホッ! 」

セージ「えー…っと……あの……その前に、一つ、いい……?………「あなた」は、誰なの?何処から、来たの…?あなたは……私たちの、味方……?(ずっと気がかりだったのだろう、ここで、強い自我を宿したオムニロイド素体に振り返る) 」

桐島・アレックス・宏明「確かに。シズ隊長は何か知ってそうでしたが 」

オムニロイド「何故みんなして私を一目見るなり疑うんだ。ちゃんと人形のアバター用意したじゃん ズゾゾゾゾゾ(何故か麺類をすする音声を発しながら手鏡を取り出し)・・・・・・。配信初心者ってみんなこう、私も例にもれなくこう、だから責めないで欲しい(手鏡を捨て、両手を顔面に添え、こね回すような動作をし――――) 」

オムニロイド?「  >>ててーん<<  (両手を広げ"人の顔"を晒す。ミドルカットの白髪、少年とも女性ともとれる容姿、欠損……ではなく元々右目が存在しない隻眼を晒す。変わらず、体はオムニロイド素体のままだったが……)ところでこの素体ラーメンイケるの?ズゾゾゾゾイケるじゃーん(無から発生したカップ麺を雑にすすり、先まで揃っていた髪が彼/彼女のしだらなさに反応するようにしてハネてぼさぼさになってゆく) 」

オムニロイド?→『ドゥーちゃん』「んー……そだね、私の記号は『ドゥーちゃん』とでもしときたまえ~……長い付き合いにはならんだろう、"味方"ではないのだから。(ラーメンを口に加えながら流暢に音声を発する)―――――見方によっては敵だね。質問を返すようで恐縮だがオムニバス……といより"どこまで塔のシステムを把握していと思う?" ほとんどの機能を掌握したとして……の前提で話すが 」

AI染惣OS助「……そうか、君もまた私と同じく、外の世界から誘われ、依り代に自我を宿したか。実に興味深い。その質問には私から応えよう。このゲームが始まった時から、否…1000年前から減の意巨塔が世界に出現した瞬間から、誰一人としてこの塔を支配した者などいない。エリノラも、オムニバスも、プランダラも、我々アウトサイダーも。表面上はオムニアスが実権を握っているように見えるが、所詮彼らも巨塔本来の姿である「幻想」を辛うじて形に押し留めているだけに過ぎない。その脆弱を突くのがプランダラや我々であるのように。 」

AI染惣OS助「しかし、カーディナルゾーンは別だ。あれはオムニバスだけが生み出した独自の領域。それは、幻影の巨塔を支配したと勘違いしている運営オムニバスの驕りの象徴そのものである。自らを正義として、歯向かう者を悪と断定する。そんな天に居座っている気になった者たちを引きずり落とす…それが我々『 異端者《アウトサイダー》 』の存在する由縁なのだから。 」

セージ「…『ドゥーちゃん』。でも、貴女は私たちを助けてくれた。この恩は、必ず返したい…私は、そう思っている。お父さんも、そうだよね? 」

Dr.エッグマン「知らん!そない不気味なアンドロイドなんぞ、ワシは知らんぞ!(ふん!とふんぞり返る) 」

『ドゥーちゃん』「ありがとう。なら敵対すする心配はたぶん……そうだな、オムニバスの排除まではない、可能な限り味方もしよう。なんか良い感じだからな、キミ(染惣OS助、そしてガレアへと目線を移し) 何故こんな質問をしたかと言うとだね、今セレディは取扱説明書がない状態で『何でもできる機械のリモコン』を手に入れる数歩前、それこそ触れたら何が起きるかわからないという、好奇心を刺激するボタンまであるリモコンまであと少しという状態なんだ。 」

『ドゥーちゃん』「君達はまあ、そんなハジけた真似はしないだろう。(しない、よね…?) あ、セレディは押す、絶対……あーーいや、なんかたぶん押す(あやふや)面白半分で押す。その結果発生する"モノ"を私は知っている。それを掃除する目的でやってきた、いうなれば外来種駆除業者だお仕事が最優先な私は、それが君達の害になろうと実行する。だからまー…… たぶんそうならないけど、敵かもしれn \の恩は、必ず返したい/ 私は味方だよ(テノヒラクルー) 」

セージ「 パ ァ … ✨ (ドゥーちゃんの味方発言に純粋無垢な幼女の如き眼差しを輝かせた) 」

Dr.エッグマン「(あとでセージには警戒心を抱くことを勉強させんとな…)(はあ…とため息をつきながら首を振るう) 」
プラチサイア「特定外来種駆除業者……つまりウルトラマンってことね。よろしくねウルトラマンドゥー。私は防衛チームLCCSのキャップ、プラチサイア。これから一緒に頑張ろう(額から流れる血がガンダムのアンテナの逆みたいな感じを描きながらもオムニドロイドに向けて手を差し出す) 」

『ドゥーちゃん』「大丈夫大丈夫、私はミカタダヨー。パパさん、娘さんカワイーカワイーネ(すごく頭を撫でたそうに手をわきわきさせながら) 君は早く応急手当したほうがいいと思う、しにそうでこわE  うんそうだな、なんかあれ、同じ穴のムジナというやつだたぶん(腕を組みうまいこと言ったなというふうな顔をしながら)―――――(なんか一緒に行く流れになっちゃった。これ事故物件襲来まで間に合うかな私……でもなんか別行動しますって言いにくいな……和を乱しちゃ悪いしな……    ラーメン食べたいな…… ) 」

AI染惣OS助「 "利害は一致している"。それでいい。我々は仲良し集団ではない。己が野心、思想、欲望、衝動の違いを尊重、或いは貶しながらも、一つの共通した「目的」のためだけに一時的な行動をしているだけの『異端者』なのだから。ならば君も我々と来るといい。そして時が経てば我々はまた別たれるだろう。 」

AI染惣OS助「さて……これで確認事項はすべて終えたか。では本題に入ろう。君たちの尽力を経て、我々はついにオムニバスに刃を突き立てるため、同じ土俵に立てた。これより、その首を討ち取りに行く。プランダラ…今はエゼルダームとなっているその首魁であるセレディ・クライスラーとの衝突も免れんが、邪魔者は須らく蹂躙せよ。我々は何処にも属さない、ただ利害が一致しただけの異端集団なのだから。 」




AI染惣OS助「  では、はじめよう ――――――― "宣戦布告"だ   」


ベクター「 キ ュ オ ン ッ ――――――  ミ゛  ョ゛  オ゛  オ゛  ア゛  ア゛  ァ゛  ァ゛  ア゛  ッ゛  !  !  !   (AI染の意思に呼応するかのように、黒い機体の頭部、その単眼が赤く不気味な光を帯びる。全身の輪郭に紫色のオーラが纏われた時、突き出された両手から発せられる不気味な赤い光が、掌握したばかりの接続クリスタルに向けられた―――――) 」




ギ ュ オ ン ッ ――― ギ ュ オ ン ッ ――― ギ ュ オ ン ッ ――― ギ ュ オ ン ッ ――― ギ ュ オ ン ッ ――― ギ ュ オ ン ッ ――― (その頃、これまで異端集団が辿り、制圧してきたすべての接続クリスタルが一斉に異変的な反応を見せる。既にオムニバスの職員が修正したであろう蒼い結晶体の表面にノイズが迸り、瞬く間に赤く浸食されていく―――)



同時刻、オムニバス研究施設―――


オムニバス研究員『緊急事態です!ダクト内に設置された6基すべての「接続クリスタル」に異変発生!外部からシステムへの強制干渉を受けています!!幻影の巨塔全域のシステムの出力が2秒毎に3.5%低下!こちらからの制御信号に応答しません!このままでは、全システムがダウンしますッ!上層部に連絡を!』 」

マックス・マテライト「……なに…?システム全域が大幅に出力低下…?原因は?発生個所は? 」

ジョージ・狩崎「Oh my…!それが…ハッキング源がこの巨塔"内部"からだ…!恐らく、さっきから接続クリスタルにちょっかいをかけていた侵入者たちの仕業だろう…!修正が容易い脆弱なハッキングだったから見過ごしていたが…まさか…それが"フェイク"だったとは!Damn! 」

檀黎斗「なんだとァッ!!?粛正班《デバッガー》も返り討ちにされた挙句、こんな事態に発展するとは異常だぞッ!! 」

ReNa「………――――――(騒乱する職員たちを他所目に、何を思ったのか一人颯爽と姿を晦ます―――) 」

パックス・マテライト「……「財団」はしくじりましたか…致し方ありません。」



更に同時刻、カーディナルゾーン・ゲート前にて――――――


フレイミス「……俺だったら無理やりにでも突破してやりたいところだが……ここに踏み込んだ時点で流石に理解できる。『ここ』は今までとは明らかに"違う"。悔しいが、実力行使は無理そうだ… クロノラ、他に手段はないのか? 」

クロノラ「う~ん……ごめん…やっぱり、セレディに奪われたアイテムがないと―――― 」

夕霧綴理「ひらけー、ごまっ!(固く閉ざされた扉の前で両腕を大きく開く) 」

村野さやか「そんなおとぎ話みたいなノリで開くわけ――――――(そう落胆した、次の瞬間―――――) 」


カ シ ュ ゥ  ゥ  ゥ  ゥ  ゥ  ――――――――――――――  ッ  !  !  !  (―――禁断の扉が、前触れもなく開かれたのだった)


一同『  『  『  『  『  ! ! ! ? ?  』  』  』  』  』

月島「いや、意外と……開くかもしれないよ?そういうふとした行動で…… 」

夕霧綴理「  どやっ  (これ見よがしのドヤ顔) 」

マホイップ(おそなえもの)「食べないで(震え声) 」

村野さやか「……うそ……ですよね………???(唖然と開いた口が塞がらない) 」

ヴィヴィ「これやけくそ気味に誰かが一回は言うやつだったじゃん。セキュリティどうなってるの教育はどうなってるんだ教育は 」

クロノラ「―――――!!?(あり得ない…そう張り叫ぶように茫然と震えていた)………な、なんで…っ……?「ゲート」が…急に開いて……?!(何が起こったのかと問いかけるようにヒースクリフに視線を送る) 」

スパイダーマッ「さては―――――誘っているな 」

ヒースクリフ「…………分からない…私も今、驚きを隠せずにいる…っ…… ヴィジョンドライバーとカーディナルキーもなく「ゲート」を開く方法など……―――――?(そんな時、突如耳元のインカムを押さえつける)…………開発部からたった今連絡が入った。ちょうど数秒前…"この幻影の巨塔全域のシステムが一時的にダウンした"らしい……!この様なインシデントは今までなかった… あり得ないことだが……"『何者か』が巨塔のシステムに大規模なハッキング"をしかけたとしか思えない…だが、そんなことができるはずが……! 」

山野淳一郎(SE)「茅場君、私だ。今ハッキングのアクセス源を特定した。それは、"この幻影の巨塔そのものだ"。 外部からではない!内部から巨塔全体に大規模なクラッキングをしかけていたようだ…!しかし、それはカオスファンタズマの運用が決行される前に、全職員でハッキングのテストを何重にも行ってきたうえで盤石のプロテクトをかけたつもりだった。プランダラですらここまでの規模をしかけてくることはなかったが……まだ『何か』が、この塔内に潜んでいると思われる…!それがエゼルダームの者なのか、あるいはオムニバスの内通者によるものかは定かではないが…… 」

アスラン・ザラ「……エゼルダームの連中が誘っているとして、意図は分からない。かといってオムニバスがそう易々と部外者の俺たちを入れ込むとも思えない…。恐らくだが、『第三勢力の意思』が絡んでいる可能性があるな… まさか「開拓者」か…?だが、さっきの話を聞くにシステム面に強く出られる実力者はいないように思えたが…… 」

スパイダーマッ「『何者か』が俺たちを中に誘い込んでいる。俺たちではない……俺たちよりもこのシステムについて理解している何かが。……その『何者か』が敵か味方かまでは分からんがな。 」

フレイミス「……なんだっていい… いずれにしたってこれはまたとないチャンスだ…!これが誰かの思惑だとしても、どの道俺たちはこの先へ進まなきゃならねェ…そうだよな? 」

クロノラ「うんっ……そうだね、フレイミスの言う通りだよ……!カーディナルゾーンへの道は一つしかない…ここを潜らない限り、「エリノラ」が封印されたグランドクリスタルのある奥地には到達できない!エリノラがエゼルダームの手に堕ちる前に、急いで追いつかないと……! 」



ベクター「―――――…… ギ ュ ゥ ゥ ン …… (自らの役目を全うした黒い機体を追っていた不気味な光が鎮まるように消失し、静かに両腕を下ろしたのだった) 」

キコ「……いったい…何をしたの……? 」

AI染惣OS助「これが完成されたベクターによる、真のゴーストジャックだ。たった今、この幻影の巨塔のシステムを一時的に強制シャットアウトした。これにより、ゲームマスター以上の権限を持つ者が踏み込める『 カーディナルゾーン 』へ、「鍵」を必要とせず突入することができる。「ゲート」は既に開かれた。

AI染惣OS助「そしてどういう運命の巡り合わせか… ちょうどゲート前に待機していたプレイヤーたちもまた、この事態の真意に気づかず困惑しながらも先んじて突入を開始したそうだ。我々としては、オムニバスとエゼルダームの矛先が彼らに向いてくれたことで迅速な行動に乗り出すことができるだろう。 」

ガレア「プレイヤーたちが…?ということは……大智!(彼の方へ振り返る) 」

プラチサイア「こわくないよ。ぼくらはずっとともだち(オムニドロイドの肩を叩きながら)お、落ちた?落ちたな…意外と早く落ちたな~(嬉しい誤算) 」

五十鈴大智「……ああ、どうやらその通りらしい、ガレア。(インカム…レギュレイター全部隊に支給されたインカムに手を当てながら頷く)ちょうど今、レギュレイター本隊がカーディナルゾーンへ突入したとのことだ。オーディエンスやNPCたちも同行しているらしい。これは…予想だにしない「戦争」に発展するね…! 」

クリメーショナー「アー……つまり、総力戦の態勢になったって事ですかね……元々総力戦と言えばそうか、プレイヤーと連中の………しかしまあ、楽になりそうですネ。オビト=サンは正直一切心配してませんが、エリィ=サンはなんとか救出したいとこですし 」

カービィ将軍「 第 三 次 大 戦 だ  」

『ドゥーちゃん』「一般人も参加するということか。すこしあぶないな、私はいそぐぞ。すごくいそぐぞ(どう考えてもカーディナルゾーンとは真反対の方向へ走り出し)   ギュ   ンッ   (消えてしまう)」

滅「これを好機と捉えるべきなのか…オラクルの捜索に支障が出なければいいが… とにかく、今はオビトたちのことも心配だ。アークよ、俺たちも急いで向かおう。そのゲートは何処へ向かえば――――― 」

AI染惣OS助「その必要はない。幻影の巨塔がかつてない程に不安定になったから今こそ、私も本腰を上げる時が来たようだ―――――  ギ ュ゛ オ゛ ン゛ ッ゛ (唯一曝け出された左目が大きく開眼し、真っ赤な光を輝かせる) 」

ベクター「   ギ ュ゛ オ゛ ン゛ ッ゛   (AI染の眼光とリンクしたことで単眼が再び発光。今度は玉座に居座ったままのAI染の体に向けて片手を突き出したその最中、単眼内部のアイカメラにて膨大なデータ群が目まぐるしい高速スクロールしていく。それは、目の前に居座る男にデータを送信しているようであった――――) 」

AI染惣OS助「ベクターに蓄積されたフィードバックを同期。すべて私の"霊圧"として変換し、私自身もまた"本来の力"を取り戻す時が来た―――――――   ピ  ク  リ  ッ  (黒い玉座に完全拘束された男の右手の人差し指が、"動く"―――――) 」


バ ジ ジ ッ ――――――――― (刹那、空間に黒い稲妻が、迸る―――――)


ガレア&滅『――――― ! ! ? (この瞬間、二人は誰よりもいち早く何かを瞬時に察した。人間であるガレアは殺気を、ヒューマギアである滅は危機的予測を。一瞬のうちに肌身矢の売りに過った戦慄に血相を変えて一同へと振り返る)――――――  全 員 離 れ ろ ッ ! ! ! 

プラチサイア「えーなんすかそんな大げさn 」




AI染惣OS助「 波動の九十――――――――  」








――――――― 『  黒 棺  』 ――――――


ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガガ■ガ■ガ■ガ■ガ■ガ


灰一色の無機質なダクトを、瞬く間に「」が染め上げる。
地中から迸った黒い稲妻が瞬く間に同色のタイルを瞬間的に形作り…一枚、また一枚と積み重ねられていく。
広域に展開された――その中核を成す玉座の男だけを巻き込んで―漆黒は瞬く間に超高層ビルのような巨大な直方体を形作り、
そこから発せられる振動と衝撃によってゲーム空間に大きなゆがみとなるノイズが強く迸り――――


―――――  バ   ギ   ャ゛   ア゛   ァ゛   ン゛   ッ゛   !   !   !   (完成された「黒」が弾けると、その領域の身を取り込んだ灰色の空間だったものが瞬く間にブラックホールの様な実体のない真黒を帯び、見上げたその天蓋に巨大な「穴」が稲妻を走らせながら顔を覗かせていたのだった―――――)


滅「――――………ッ……!?(再び振り返ったその時には、先程までいた場所が丸ごと食い破られたかのような黒い空間に置き換えられて絶句する)…こ、これが……"本来の力"を取り戻した『アーク』…なのか……!? 」

ガレア「………デタラメな威力してやがる……ッ……!空間を…"丸ごと消滅させやがった"…だと……ッ……!? 」

プラチサイア「九十番台詠唱破棄!怖いわァ(コートの巻き込まれた部分が消し飛びながらもどうにかこうにか生き残っている) 」

Dr.エッグマン「……い、いぃ…いいいいいったい何が起こったのじゃあ!!?だ、誰か説明せいッ…!!こんなことなど…科学的証明がつかんぞ!! 」

AI染惣OS助「私の"黒棺"の重力で、天蓋に新たな「ゲート」を開いた。これでプレイヤーはおろか、オムニバスやエゼルダームすらも把握していないルートへ降り立つことができる。どの勢力とも接触せず、我々はカーディナルゾーンの奥地にある『グランドクリスタル』…『オリジナルのエリノラ』のもとへ到達する。 」

プラチサイア「鬼道ですよぉ、鬼道。死神辺りの使う魔術や呪術の一種っていうか。こんなレベルのはそうそうないけどネ。本当に機械なんこいつ? 」

ノイン「戦慄……脅威……警戒……(ベクターの背後に回って無表情ながらもAI染と距離を取り始める) 」

イペリ「(ついさっきまで椅子ごと動いてた変人とは思えねェ…こいつやっぱりイカれてやがるッッッッ!!!!!!!!!) 」

五十鈴大智「………(ルクエス団長…とんでもない脅威を世に解き放ったね……これも貴方の思惑の範疇なのか……?聊か、理解に苦しむ……) 」

キコ「びっくり…したねぇ……!で、でも……?これで、なんとかなりそうなんだよね…っ…? 」

滅「ああ……とにかく、これで俺たちも、そのカーディナルゾーンへ向かうことができる。オビトたちだけじゃなく…恐らくオラクルもそこにいるに違いない…… 我々ロウレクストとしても、ここからが本当の戦いになるだろう。総員、気を引き締めろ。 」

セージ「大丈夫。何があってもお父さんは私が守るから。 」

プラチサイア「ねーねー本当に社長助ける意味あんの?見つけたらこのままここに埋めていかない? 」

ガレオム「 ゴ シャ ッッッッッ (いい加減目に余るプラチサイアを無造作に前腕で潰す) 」

桐島・アレックス・宏明「…………………………ええ。行きましょう。隊長を助けて……そして、そのエリノラって子を……!! 」

Dr.エッグマン「フンッ…!ここまで来たからには引き下がれんわい…!オムニバス共を陥れ、あわよくばワシがそのテクノロジーを奪ってやるわい!ホーーーーホッホッホ!! 」

クリメーショナー「………待っててください、とか……あんまりそういう類の台詞は吐く気になれないんですけどネー……あの面子なら大丈夫だろ、とは思いますけど、でも……早く仕事は片付けたいし、何より仕掛け人が気に食わないので、ちょっと頑張らせて貰いましょうかね…! 」

ガレア「構わねェ… 阻む奴は誰だろうとぶった斬るだけだ…! 」

AI染惣OS助「 決意は固まったようだな ( ビキッ、パキンッ、ビキィッ…――――――  パ キ ィ ィ イ イ ン ッ ! )(そして、尋常ではない重力の奔流の衝撃に耐え切れなかった黒い玉座が砕け…ついに黒衣の男が解放されてはじめて黒い地盤にその足を付けて立ち上がった) ようやく「私」に科せられた戒めも解けた。かつてないほどの情報源と力を手にしたことで、もはやゼアに頼ることもなく『 私《アーク》 』はここより自立する。 」




AI染惣OS助「さァ、行こうか、『 アウトサイダー 』諸君。 この巨塔を 落とす ――――――




タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2025年05月18日 20:41