「ミルドラース…これが新たな闇……新たな魔王か」
バラモス、ゾーマ。
かつて倒した2人の魔王に続く第3の魔王。
その存在に、アリアハンの勇者アルスは闘志を高める。
かつて倒した2人の魔王に続く第3の魔王。
その存在に、アリアハンの勇者アルスは闘志を高める。
「ねえアルス、ちょっと」
そんなアルスに声をかけるのは、彼にそっくりな女の子。
もう一人のアリアハンの勇者、アリスだ。
もう一人のアリアハンの勇者、アリスだ。
「どうかしたのか、アリス?それは…放送で言ってた名簿か」
「うん、そうなんだけど…ちょっと気になる名前があって」
「知り合いの名前でもあったか?」
「うん、そうなんだけど…ちょっと気になる名前があって」
「知り合いの名前でもあったか?」
アルスとアリスは同一人物であり、ほとんど同じ経験をしているのだが、違うところもあった。
それは、旅の仲間。
ほとんど同じ旅路を経験しながら、旅をしたメンバーについては全く違っていたのだ。
それは、旅の仲間。
ほとんど同じ旅路を経験しながら、旅をしたメンバーについては全く違っていたのだ。
「ううん、知り合いらしい名前はなかったんだけど…これ」
「なになに…」
「なになに…」
アリスが指さした先に会った名前、それは…
勇者
勇者
勇者
「…え?同じ名前…それも『勇者』が二人?これってまさか、僕とアリスの名簿上の名前なのか?」
「いや、私とアルスの名前はちゃんとあるよ」
「ほんとだ。じゃあこれはいったい…」
「いや、私とアルスの名前はちゃんとあるよ」
「ほんとだ。じゃあこれはいったい…」
別に自分たち以外に勇者がいることはそんなに驚きはしない。
アルスたちの時代において、勇者という存在は決して唯一無二の存在ではないのだから。
しかし、名簿上の名前が『勇者』、それも二人とは、一体どういうことなのだろう。
アルスたちの時代において、勇者という存在は決して唯一無二の存在ではないのだから。
しかし、名簿上の名前が『勇者』、それも二人とは、一体どういうことなのだろう。
「…まさか僕たちと同じく同一人物なのか?」
「…かもね。『沖田総司』『沖田総悟』みたいに私たちと同じく似た名前の参加者もいるし、あのミルドラースって奴、そういう人たちを意図的に集めたのかも」
「どうしてそんなことを…」
「それは分からないけど…ま、そんなことどうだっていいじゃない」
「どうでもいいって…そんなあっさりと」
「分からないことを考えたって仕方ないわよ!つまりは、あのミルドラースって魔王を倒せば全て解決なんだから」
「脳筋思考だなあ…」
「むっ、なによ、腕相撲負けたこと根に持ってんの?」
「…そこは触れないでくれ。まあでも、確かにアリスの言う通りかもな。ここでいつまでも悩むよりも、動いた方がいい」
「そうそう、それじゃ出発しましょう!」
「…かもね。『沖田総司』『沖田総悟』みたいに私たちと同じく似た名前の参加者もいるし、あのミルドラースって奴、そういう人たちを意図的に集めたのかも」
「どうしてそんなことを…」
「それは分からないけど…ま、そんなことどうだっていいじゃない」
「どうでもいいって…そんなあっさりと」
「分からないことを考えたって仕方ないわよ!つまりは、あのミルドラースって魔王を倒せば全て解決なんだから」
「脳筋思考だなあ…」
「むっ、なによ、腕相撲負けたこと根に持ってんの?」
「…そこは触れないでくれ。まあでも、確かにアリスの言う通りかもな。ここでいつまでも悩むよりも、動いた方がいい」
「そうそう、それじゃ出発しましょう!」
そう言ってアリスは、意気揚々と出発しようとする。
が、それに待ったをかけたのはアルスだ。
が、それに待ったをかけたのはアルスだ。
「なによ、早く行きましょう」
「…どこに?全く知らない未知の場所で、目的地も決めずに歩くのはどうかと思う」
「うっ……し、知らない場所なら、なおのこと歩いて覚えたほうがいいじゃない」
「ほんとに脳筋思考だな…」
「む~、それならアルスはどっか当てはあるの!?」
「…どこに?全く知らない未知の場所で、目的地も決めずに歩くのはどうかと思う」
「うっ……し、知らない場所なら、なおのこと歩いて覚えたほうがいいじゃない」
「ほんとに脳筋思考だな…」
「む~、それならアルスはどっか当てはあるの!?」
ムキになって尋ねるアリスに対し、アルスは少し腕を組んで考え込むと、答えた。
「…ミルドラースを倒すにしても、まずは仲間が必要だ。幸か不幸か、僕もアリスも元の世界の仲間はいないみたいだけど…それでも、この場所にも打倒主催を志す参加者はいるはずだ」
「そうね、さっき名簿で見た二人の勇者とか」
「そうね、さっき名簿で見た二人の勇者とか」
アルスもアリスも、魔王を倒した勇者ではあるが、それは決して一人で成し遂げたことではない。
頼りになる仲間の存在があったからこそ、彼らは世界を救うことができたのだ。
頼りになる仲間の存在があったからこそ、彼らは世界を救うことができたのだ。
「でも、仲間を探すにしたって、当てはあるの?」
「…正直言うと、ない。参加者は、この会場全体に、散り散りになってるだろうしね。だけど…僕らが『仲間探し』をする場所といったら…あそこしかないだろう」
「!…ああ、なるほどね」
「…正直言うと、ない。参加者は、この会場全体に、散り散りになってるだろうしね。だけど…僕らが『仲間探し』をする場所といったら…あそこしかないだろう」
「!…ああ、なるほどね」
勿論、この会場のそれがそういう役割を果たしてるわけではないだろう。
だが、この二人にとって、仲間を探す場所といえば…あそこしかない。
だが、この二人にとって、仲間を探す場所といえば…あそこしかない。
「幸い、ここは建物がいくつか見えるし、探せば、それらしい場所が見つかるかもしれない」
「そうね…行きましょう。私たちの旅の始まり…『酒場』へ!」
「そうね…行きましょう。私たちの旅の始まり…『酒場』へ!」
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
『私はこの日のために勇敢な男の子の様に育てたつもりです』
それが、母の言葉だった。
その言葉通り、アリスは男の子の様に育てられた。
小さい頃から男の子とばかり遊んで、女の子の輪に入るようなことはなかった。
冒険の旅に出てきてからも、アリスは自分のことを女だとは思わず、奔放な男の子のように振る舞っていた。
そのことに、何の疑問も問題も、ないはずだった。
その言葉通り、アリスは男の子の様に育てられた。
小さい頃から男の子とばかり遊んで、女の子の輪に入るようなことはなかった。
冒険の旅に出てきてからも、アリスは自分のことを女だとは思わず、奔放な男の子のように振る舞っていた。
そのことに、何の疑問も問題も、ないはずだった。
しかし、ゾーマは言った。
再び闇は現れると。
その頃には自分は、年老いていきてはいないだろうと。
再び闇は現れると。
その頃には自分は、年老いていきてはいないだろうと。
そんなことがあってから、周囲の自分への態度は大きく変わった。
ラダトームの王様や仲間たちは、勇者の血を残すためだと、自分に見合い話を持ち込んでくるようになった。
それがアリスには、たまらなく嫌だった。
まるで、自分が女扱いされてるようで。
ラダトームの王様や仲間たちは、勇者の血を残すためだと、自分に見合い話を持ち込んでくるようになった。
それがアリスには、たまらなく嫌だった。
まるで、自分が女扱いされてるようで。
世界の為に、血を残すことが重要だということは、少しおつむの足りないところがあるアリスにだって、分かっていた。
それでもアリスは、自分のことを女として認めたくなかった。
そして彼女は、アルスが指摘したように脳筋だった。
故にアリスは、見合い相手が現れると、ことごとくボコボコにしてやった。
そしてこう言うのだ。
それでもアリスは、自分のことを女として認めたくなかった。
そして彼女は、アルスが指摘したように脳筋だった。
故にアリスは、見合い相手が現れると、ことごとくボコボコにしてやった。
そしてこう言うのだ。
『私は、私より強い…私より男らしい人じゃないと、認めないから。出直してきて』
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
アリスは、チラリと隣を歩くアルスの横顔を見る。
腕相撲でこそ負けたものの…自分の同一存在である以上、やはり自分と同じくらいに強いのだろう。
それに、同じ勇者同士ということは、勇者の血を残すという意味においても、非常に有用で…
腕相撲でこそ負けたものの…自分の同一存在である以上、やはり自分と同じくらいに強いのだろう。
それに、同じ勇者同士ということは、勇者の血を残すという意味においても、非常に有用で…
(……いやいやいやいや!何考えてるの!自分だよ!?そんなの正気の沙汰じゃないわ!)
「…アリス?どうしたんだ?」
「うひゃ!?い、いきなり顔近づけないでよ!」
「いや、なんか様子がおかしかったから…」
「な、なんでもないから!」
「それならいいんだが…」
「うひゃ!?い、いきなり顔近づけないでよ!」
「いや、なんか様子がおかしかったから…」
「な、なんでもないから!」
「それならいいんだが…」
アルスは不思議そうな顔をしつつ、再び前を向いて歩き出した。
そんなアルスに対し、アリスは顔を赤くしつつ…尋ねた。
そんなアルスに対し、アリスは顔を赤くしつつ…尋ねた。
「ねえアルス。あなた、恋人とかいるの?」
「へ!?い、いきなりなんだ」
「いや、世界を救った勇者様だし、さぞかしモテるんだろうなって」
「そっちも勇者だろ…うーん、いないな。告白されたことはあるけど、よく知らない人だから断ってるし。仲間内でも…特にそういう関係にはならなかったし」
「ふーん」
「へ!?い、いきなりなんだ」
「いや、世界を救った勇者様だし、さぞかしモテるんだろうなって」
「そっちも勇者だろ…うーん、いないな。告白されたことはあるけど、よく知らない人だから断ってるし。仲間内でも…特にそういう関係にはならなかったし」
「ふーん」
アルスの言葉を聞いて何故かホッとしてしまった自分に、アリスは内心で戸惑った。
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
程なくして二人は、酒場…かは分からないが、それらしい建物を見つけたので、中に入った。
そこには…
そこには…
「…あら?こんばんは」
少し顔を赤くしたほろ酔いの女性と。
「う~、頭いてえ…」
二日酔いで頭を抱えるダメ人間と。
「う~、むにゃむにゃ…」
泥酔して眠っている少女がいた。
殺し合いとは全く違う方向に凄惨なその光景を前に、アルスとアリスはしばらく唖然としていた。
【G-8 酒場/黎明】
【アルス(男勇者)@ドラゴンクエスト3】
[状態]:健康
[装備]:王者の剣@DQ3
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本行動方針:勇者として、殺し合いを止める
1:これはひどい…
2:アリスと行動する
[備考]
性格は不明ですが少なくともアリスよりは力が下です
名簿上の二人の勇者や沖田などの存在から、同一人物を意図的に集めたのではと考えています
[状態]:健康
[装備]:王者の剣@DQ3
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本行動方針:勇者として、殺し合いを止める
1:これはひどい…
2:アリスと行動する
[備考]
性格は不明ですが少なくともアリスよりは力が下です
名簿上の二人の勇者や沖田などの存在から、同一人物を意図的に集めたのではと考えています
【アリス(女勇者)@ドラゴンクエスト3】
[状態]:健康
[装備]:ロトの剣@DQ1
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本行動方針:勇者として、殺し合いを止める
1:なんなのこの人たち…
2:アルスと行動する
[備考]
性格は【おとこまさり】です。
名簿上の二人の勇者や沖田などの存在から、同一人物を意図的に集めたのではと考えています。
[状態]:健康
[装備]:ロトの剣@DQ1
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本行動方針:勇者として、殺し合いを止める
1:なんなのこの人たち…
2:アルスと行動する
[備考]
性格は【おとこまさり】です。
名簿上の二人の勇者や沖田などの存在から、同一人物を意図的に集めたのではと考えています。
【坂田銀時@銀魂(アニメ版)】
[状態]:二日酔い
[装備]:洞爺湖@銀魂
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×2
[思考・状況]基本行動方針:主催者の打倒。殺し合いには乗らない。
1:あ゛~、頭痛ぇ。完全に二日酔いだよオイ。
2:新八や神楽、呼ばれてねえだろうな?
3:女神だぁ?お前よりこっちの人(高垣楓)のほうがよっぽど女神に見えるぞ。
[備考]
二日酔いによる頭痛に悩まされております。
アクアを女神だと信じていません、というか痛い人だと思っています。
[状態]:二日酔い
[装備]:洞爺湖@銀魂
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×2
[思考・状況]基本行動方針:主催者の打倒。殺し合いには乗らない。
1:あ゛~、頭痛ぇ。完全に二日酔いだよオイ。
2:新八や神楽、呼ばれてねえだろうな?
3:女神だぁ?お前よりこっちの人(高垣楓)のほうがよっぽど女神に見えるぞ。
[備考]
二日酔いによる頭痛に悩まされております。
アクアを女神だと信じていません、というか痛い人だと思っています。
【アクア@この素晴らしい世界に祝福を!(アニメ版)】
[状態]:酒の飲みすぎによる悪酔い、熟睡
[装備]:―
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×3
[思考・状況]基本行動方針:主催者を一発ぶん殴る。殺し合いには乗らない。
1:むにゃむにゃ…
2:主催者を一発ぶん殴って、元の世界に帰る。
3:カズマ達も呼ばれてるか、少し気になる。
[備考]
施設内にあった大量の酒を飲みまくったせいで悪酔いしています。
[状態]:酒の飲みすぎによる悪酔い、熟睡
[装備]:―
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×3
[思考・状況]基本行動方針:主催者を一発ぶん殴る。殺し合いには乗らない。
1:むにゃむにゃ…
2:主催者を一発ぶん殴って、元の世界に帰る。
3:カズマ達も呼ばれてるか、少し気になる。
[備考]
施設内にあった大量の酒を飲みまくったせいで悪酔いしています。
【高垣楓@アイドルマスター シンデレラガールズ】
[状態]:ほろ酔い
[装備]:―
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×3
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いには乗らない。死にたくない。
1:あら、また誰か来たわね。
2:他に呼ばれている子たちがいないか心配。
3:飲みすぎたのか、少し頭がクラクラします。
4:この子(アクア)、蘭子ちゃんみたい。
[備考]
施設内にあった酒を少し飲んだため、若干酔っています。
アクアのことを、そういう設定のアイドルだと思っています。
[状態]:ほろ酔い
[装備]:―
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×3
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いには乗らない。死にたくない。
1:あら、また誰か来たわね。
2:他に呼ばれている子たちがいないか心配。
3:飲みすぎたのか、少し頭がクラクラします。
4:この子(アクア)、蘭子ちゃんみたい。
[備考]
施設内にあった酒を少し飲んだため、若干酔っています。
アクアのことを、そういう設定のアイドルだと思っています。
008:雪の女王の微笑み | 投下順 | 010:震激の巨人 |
ロトの奇妙な冒険 | アルス(男勇者) | 035:前触れなく始まるボス戦は大体みんなのトラウマ |
ロトの奇妙な冒険 | アリス(女勇者) | |
酒は飲んでも呑まれるな | 坂田銀時 | |
酒は飲んでも呑まれるな | アクア | |
酒は飲んでも呑まれるな | 高垣楓 |