『聞け! この地に集いし全てのものたちよ!
喜ばしい事に、総勢111名、現時点を持って全ての参加者が確定した!』
喜ばしい事に、総勢111名、現時点を持って全ての参加者が確定した!』
狼牙とレーティアがシャワーを浴び始め少し経った後、コルワの耳に聞こえてきたのはミルドラースと名乗る主催者の放送。
当然、彼女はこれに多大な憤りを覚えるが、同時にほんの少しだけホッとする。
これで、とりあえずレーティアと何を話せばいいのか困る、ということはなくなるからだ。
当然、彼女はこれに多大な憤りを覚えるが、同時にほんの少しだけホッとする。
これで、とりあえずレーティアと何を話せばいいのか困る、ということはなくなるからだ。
別に、これはコルワが弁の立たないというわけでは無い。
元々ドレスデザイナーを務める彼女は、客商売の経験も豊富だ。
更に言うなら、趣味のおかげで人と接する機会も多いと言える。
元々ドレスデザイナーを務める彼女は、客商売の経験も豊富だ。
更に言うなら、趣味のおかげで人と接する機会も多いと言える。
しかし、そんな彼女も流石に、同じ女として口にするのもおぞましい扱いを受けたであろう少女に掛ける言葉は見つからなかった。
狼牙が下手人ではないと信用しているものの、彼も何がどうなったのか詳しく知っているようには見えない。
殺し合いの前から知人のようなグレシアは、あまりの惨状に倒れてしまった。
だからと言って、まさかレーティア本人に聞くわけにもいかない。
狼牙が下手人ではないと信用しているものの、彼も何がどうなったのか詳しく知っているようには見えない。
殺し合いの前から知人のようなグレシアは、あまりの惨状に倒れてしまった。
だからと言って、まさかレーティア本人に聞くわけにもいかない。
そして放送からしばらくすると、シャワーの音が聞こえなくなる。
どうやら、二人のシャワーが終わったようだ。
すると、二人がバスローブ姿で脱衣所から出てきた。
この状態のまま、狼牙は静かに問う。
どうやら、二人のシャワーが終わったようだ。
すると、二人がバスローブ姿で脱衣所から出てきた。
この状態のまま、狼牙は静かに問う。
「なあ、他に着替えねえか?」
「ごめん。無いわ」
「ごめん。無いわ」
狼牙の問いというか懇願に対し、申し訳なく返すコルワ。このログハウスには、着替えがこれしかなかった。
彼としては別に問題はない。バスローブなど服が乾くまでの繋ぎでしかない。
しかしレーティアは違う。
彼女が元々着ていたのは、恥部が隠れない淫猥な衣装。それをまた着せるなど断じてありえない。
かといって、バスローブのままで行動するというのも、いささか危うい。
人によっては、元々着ていた衣装よりもいやらしく見えそうだ。
彼としては別に問題はない。バスローブなど服が乾くまでの繋ぎでしかない。
しかしレーティアは違う。
彼女が元々着ていたのは、恥部が隠れない淫猥な衣装。それをまた着せるなど断じてありえない。
かといって、バスローブのままで行動するというのも、いささか危うい。
人によっては、元々着ていた衣装よりもいやらしく見えそうだ。
なので、支給品を調べることにした。
コルワは既に調べ終えており、中にあったもので唯一の服は既に人に渡している。
一方、狼牙は自身のデイパックを検めて見つけたのは、一つのカメラだ。
コルワは既に調べ終えており、中にあったもので唯一の服は既に人に渡している。
一方、狼牙は自身のデイパックを検めて見つけたのは、一つのカメラだ。
そのカメラは着せかえカメラ。
とある世界の22世紀のひみつ道具であり、服のデザインをカメラに入れて人を撮影すると、デザイン画の通りに服を着替えさせるものだ。
狼牙はカメラの中に入っていた複数のデザイン画から一つを選び、早速レーティアを撮影する。
とある世界の22世紀のひみつ道具であり、服のデザインをカメラに入れて人を撮影すると、デザイン画の通りに服を着替えさせるものだ。
狼牙はカメラの中に入っていた複数のデザイン画から一つを選び、早速レーティアを撮影する。
すると、撮られたレーティアはバスローブから、どこかの学校の女子用制服へと服が変わる。
やっとまともな服になった、と思う狼牙。
対し、コルワはなぜか不安げな表情を見せる。
やっとまともな服になった、と思う狼牙。
対し、コルワはなぜか不安げな表情を見せる。
「どうした?」
「いや、何となくこの服はやめたほうがいいような気がして……」
「いや、何となくこの服はやめたほうがいいような気がして……」
コルワの言葉に首をひねる狼牙。
事実、発言した当人でも何でそう思ったのか理解できないので、理由を問われれば困ってしまう。
事実、発言した当人でも何でそう思ったのか理解できないので、理由を問われれば困ってしまう。
なお、二人とも知らないがこの服は上白井学園の制服。
殺し合いの前にレーティアに匹敵するほどの凄絶な陵辱を受けた参加者、有栖川理愛が通っていた学校の制服である。
殺し合いの前にレーティアに匹敵するほどの凄絶な陵辱を受けた参加者、有栖川理愛が通っていた学校の制服である。
そんなことは露知らないとはいえ、狼牙は別に口を挟んだりはしない。
ただカメラを渡し、代わりに選んでくれと頼むだけだ。
ただカメラを渡し、代わりに選んでくれと頼むだけだ。
本来なら自分は服を仕立てる側なんだけど、と思うも流石にこの状況で服の仕立ては無理がある。
そうして代わりに彼女が選んだのは、やはりどこかの組織の制服。
これも二人は知らないが、この服は折神家親衛隊の制服。
荒魂から人々を守るための存在、刀使のエリートが着る服である。
アイドル総統などと謳われたレーティアには、合っていると言えるだろう。
もっとも、今も自身の服のこと関わらず何一つ口を挟まず、未だ精神が崩壊している彼女に言っても虚しいだけかもしれないが。
そうして代わりに彼女が選んだのは、やはりどこかの組織の制服。
これも二人は知らないが、この服は折神家親衛隊の制服。
荒魂から人々を守るための存在、刀使のエリートが着る服である。
アイドル総統などと謳われたレーティアには、合っていると言えるだろう。
もっとも、今も自身の服のこと関わらず何一つ口を挟まず、未だ精神が崩壊している彼女に言っても虚しいだけかもしれないが。
ついでに狼牙も着替えさせてもらった。
背中に殺と書かれた黒一辺倒の服は、鬼殺隊の制服だ。
人を守るために怪物と戦う組織の制服と聞いて、狼牙はちょっとテンションが上がっていた。
なお、コルワは鬼殺隊の面々の一部と面識がある。
なので、異世界の存在である鬼殺隊についても説明ができたのだ。
背中に殺と書かれた黒一辺倒の服は、鬼殺隊の制服だ。
人を守るために怪物と戦う組織の制服と聞いて、狼牙はちょっとテンションが上がっていた。
なお、コルワは鬼殺隊の面々の一部と面識がある。
なので、異世界の存在である鬼殺隊についても説明ができたのだ。
こうして着替えが終わったところで、情報交換が始まった。
まずは名簿に書かれている知り合いについてだ。
とはいっても話すのはほぼコルワだ。
まずは名簿に書かれている知り合いについてだ。
とはいっても話すのはほぼコルワだ。
狼牙は殺し合いに呼ばれている知人はおらず、レーティアも知っているのはそこで寝ているグレシアだけだ。
「よかった……いきていてくれた……」
ただ、グレシアを見つめるレーティアが、口からふとこう零したのが、コルワには気にかかった。
大した話はしていないが、グレシアから聞いたレーティアのイメージ像と実像が、何一つ噛み合っていないのだ。
おまけに、レーティアの中ではグレシアが死の危機に瀕してもおかしくないような言い回しも気に留まる。
大した話はしていないが、グレシアから聞いたレーティアのイメージ像と実像が、何一つ噛み合っていないのだ。
おまけに、レーティアの中ではグレシアが死の危機に瀕してもおかしくないような言い回しも気に留まる。
とはいえ、コルワがそれについて何か考察が思いつくわけでもないので、彼女は大人しく自分の知っている参加者について話す。
まずはナルメアとカリオストロ。それから下の方にあるリルル。
同じ騎空団に所属する仲間であり、特にカリオストロは錬金術師なので、首輪を外せるかもしれない、と話す。
まずはナルメアとカリオストロ。それから下の方にあるリルル。
同じ騎空団に所属する仲間であり、特にカリオストロは錬金術師なので、首輪を外せるかもしれない、と話す。
ここで狼牙が「騎空団ってなんだ」と引っかかるのだが、コルワの説明により最終的に「学生連合のようなもんか」と納得した。
はっきりに言ってそんなに合ってないが、指摘できるものはこの場にいなかった。
はっきりに言ってそんなに合ってないが、指摘できるものはこの場にいなかった。
そして話は続く。コルワの語る知人の残りはこうだ。
高垣楓 島村卯月 新田美波
坂田銀時 志村新八 沖田総悟
エレン・イェーガー
野比のび太 ドラえもん
和泉守兼定
坂田銀時 志村新八 沖田総悟
エレン・イェーガー
野比のび太 ドラえもん
和泉守兼定
「結構多いな」
「まあね」
「まあね」
コルワから語られる十三人の名前に、狼牙は軽く驚く。
自分の仲間や知人は一人もいないのに、コルワの仲間は実に参加者の十分の一を上回っている。
この差は何なんだ、と少しだけ思うも、すぐに兄貴ならまだしも俺じゃ分かんねえ、と振り切る。
どうしてを考えるのも大事かもしれないが、自分の役目ではない。
自分の仲間や知人は一人もいないのに、コルワの仲間は実に参加者の十分の一を上回っている。
この差は何なんだ、と少しだけ思うも、すぐに兄貴ならまだしも俺じゃ分かんねえ、と振り切る。
どうしてを考えるのも大事かもしれないが、自分の役目ではない。
「んじゃ、さっき言ってた騎空団だったり知り合いだったりを探しに行くか?」
「そうね……」
「そうね……」
狼牙の問いに、コルワは横目でレーティア達を見ながら言葉を濁す。
確かに、効率を考えるならさっさと探しに行くべきだろう。
しかし、コルワはここにいるレーティア、グレシア、ギャンブラーを置いていくつもりもない。
確かに、効率を考えるならさっさと探しに行くべきだろう。
しかし、コルワはここにいるレーティア、グレシア、ギャンブラーを置いていくつもりもない。
「分かってる。俺だってほっとくつもりはねえよ。
とりあえず、そこのグレシア……だったか? そいつが起きるまでは待つさ」
とりあえず、そこのグレシア……だったか? そいつが起きるまでは待つさ」
そしてそれは狼牙も同じだったので話は纏まる。
ついでに今までグレシアの解放をしていたギャンブラーに名簿を見せるも、彼女の名前はなく、彼女がミルドラースの語るところのNPCであることが明らかになる。
とはいえ、それが何の意味を持つのか推測できる面子はこの中にいない。
ので、四人はグレシアを目覚めを待つことにした。
ついでに今までグレシアの解放をしていたギャンブラーに名簿を見せるも、彼女の名前はなく、彼女がミルドラースの語るところのNPCであることが明らかになる。
とはいえ、それが何の意味を持つのか推測できる面子はこの中にいない。
ので、四人はグレシアを目覚めを待つことにした。
その間、コルワはあることを考えていた。
グレシアの語るレーティアと今ここに居るレーティアの差異についてだ。
とはいっても、これに関しては思い当たるふしがある。
グレシアの語るレーティアと今ここに居るレーティアの差異についてだ。
とはいっても、これに関しては思い当たるふしがある。
それは、鬼殺隊がコルワの元の世界に来た時の話。
その時幽世を通じて現れた鬼殺隊が何人か呼ばれたが、内々で呼ばれた人間の時間が違うという話があった。
これと同じことがグレシアとレーティアの間でも起きていると考えたのだ。
その時幽世を通じて現れた鬼殺隊が何人か呼ばれたが、内々で呼ばれた人間の時間が違うという話があった。
これと同じことがグレシアとレーティアの間でも起きていると考えたのだ。
とはいっても、コルワが思い描けるのはここまで。
仮に時間の違いがあったところで、何があったのか分からなければ、だから何だと言う話だ。
なので彼女はここで思考を打ち切った。
仮に時間の違いがあったところで、何があったのか分からなければ、だから何だと言う話だ。
なので彼女はここで思考を打ち切った。
実の所、コルワの推測は正しくない。
ここにいるグレシアとレーティアの差異は時間軸ではなく、世界線だ。
グレシアの呼ばれた世界線が本編と呼べるものなら、レーティアが呼ばれたのは特定の条件で閲覧できるIFのようなもの。
固い絆で結ばれた間柄でありながら、その実途方もない溝があるのだ。
その溝を知る術を、今の彼女達は決して持たないが。
ここにいるグレシアとレーティアの差異は時間軸ではなく、世界線だ。
グレシアの呼ばれた世界線が本編と呼べるものなら、レーティアが呼ばれたのは特定の条件で閲覧できるIFのようなもの。
固い絆で結ばれた間柄でありながら、その実途方もない溝があるのだ。
その溝を知る術を、今の彼女達は決して持たないが。
なお、コルワは特に疑問なくリルルを仲間と紹介しているが、実は同姓同名の全くの別人である。
その可能性に、コルワは全く思い当たりもしなかった。
更に余談だが、参加者の一人甘露寺蜜璃が、件の鬼殺隊に所属していることに関しては、コルワは知る由もなかった。
その可能性に、コルワは全く思い当たりもしなかった。
更に余談だが、参加者の一人甘露寺蜜璃が、件の鬼殺隊に所属していることに関しては、コルワは知る由もなかった。
やがてどれだけ時間が経っただろうか。
それは突然起こった。
それは突然起こった。
「んっ……ここは……?」
まず聞こえたのはグレシアの目覚めた声。
それを喜ぶ暇もなく、直後に聞こえたのは破壊音。
見れば、ログハウスの上から何かが落ちてきて、それが屋根を破壊し中にやってきたことを理解する。
落ちてきたものは一人の参加者。
古ぼけた槍を携えた長髪の、学ランを着た、狼牙と同じか少し下くらいの少年。
それを喜ぶ暇もなく、直後に聞こえたのは破壊音。
見れば、ログハウスの上から何かが落ちてきて、それが屋根を破壊し中にやってきたことを理解する。
落ちてきたものは一人の参加者。
古ぼけた槍を携えた長髪の、学ランを着た、狼牙と同じか少し下くらいの少年。
彼の足元にはコルワに支給された布団と枕。
そして、上半分がぐちゃぐちゃに潰れた女性の死体。
近くで介抱していた何に対してもギャンブラーやコルワ達は無事。
ならば、該当者は一人しかいない。
そして、上半分がぐちゃぐちゃに潰れた女性の死体。
近くで介抱していた何に対してもギャンブラーやコルワ達は無事。
ならば、該当者は一人しかいない。
グレシア・ゲッベルスが少年の落下の下敷きとなり、上半身を潰され死んでいた。
【グレシア・ゲッベルス@大帝国 死亡】
【残り94人】
【残り94人】
◆
時は少し遡る。
桐山和雄がD-7 シフティ・シャフトの旅の扉から転移した先は、空中だった。
しかし彼は慌てない。
すぐさま獣の槍を握り締め、魂を食わせ戦うための姿へと変わる。
桐山和雄がD-7 シフティ・シャフトの旅の扉から転移した先は、空中だった。
しかし彼は慌てない。
すぐさま獣の槍を握り締め、魂を食わせ戦うための姿へと変わる。
そのまま彼は下にあるログハウスにただ落ちていくが、このまま屋根をぶち破り家の中に突入するつもりだった。
屋根の上に着地することもやろうと思えばできるだろうが、どれほどの轟音を響かせるか分かったものではない。
もし中に人がいるなら、どう対応するにしても確実に警戒するだろう。
ならば、屋根を突き破ってしまったほうがまだいい。
家に人がいたとしても、前触れなくいきなり落ちてくる存在に対処は簡単にできないだろう。
屋根の上に着地することもやろうと思えばできるだろうが、どれほどの轟音を響かせるか分かったものではない。
もし中に人がいるなら、どう対応するにしても確実に警戒するだろう。
ならば、屋根を突き破ってしまったほうがまだいい。
家に人がいたとしても、前触れなくいきなり落ちてくる存在に対処は簡単にできないだろう。
結果は大当たり。
落下地点の真下には運よく人がいて、殺すことができた。
欲を言えばこんな事故みたいな形ではなく、自分の意志できっちり殺したかったが、まだ目の前には四人もいる。
だから、まあいいかと思えたので、桐山は獰猛な笑みを浮かべた。
落下地点の真下には運よく人がいて、殺すことができた。
欲を言えばこんな事故みたいな形ではなく、自分の意志できっちり殺したかったが、まだ目の前には四人もいる。
だから、まあいいかと思えたので、桐山は獰猛な笑みを浮かべた。
「何を――」
一方、狼牙は桐山を見た瞬間は攻撃するつもりはなかった。
狙いすましたのなら話は別なら、もし落下してきたのが偶然なら、これは事故になる。
勿論、そう簡単に割り切るつもりもないが、少なくとも戦うつもりはなかった。
狙いすましたのなら話は別なら、もし落下してきたのが偶然なら、これは事故になる。
勿論、そう簡単に割り切るつもりもないが、少なくとも戦うつもりはなかった。
しかし、その思いは桐山の笑みを見て吹き飛んだ。
これが偶然か故意かは最早重要ではない。
目の前の相手は理由はどうあれ、グレシアを殺したことを何とも思っていない。
そして彼の殺意はそのまま、自分達へと向けられている。
目の前の相手は理由はどうあれ、グレシアを殺したことを何とも思っていない。
そして彼の殺意はそのまま、自分達へと向けられている。
「――笑ってやがる!!」
だったら、戦うことに躊躇はない。
狼牙は迷うことなく桐山に殴りかかった。
狼牙は迷うことなく桐山に殴りかかった。
咄嗟に後ろへ飛び回避する桐山だが、戦車すら破壊できる力を持つ狼牙の拳圧は常軌を逸している。
なので桐山は窓を突き破ってログハウスを脱出した。
なので桐山は窓を突き破ってログハウスを脱出した。
「待ちやがれ!」
即座に追い掛けようとする狼牙だが、ここで彼は他の三人をまるで見ていなかったことに気付く。
彼が慌てて振り返ると、そこには茫然自失としたレーティアとギャンブラーを守るコルワの姿があった。
コルワは狼牙に言う。
彼が慌てて振り返ると、そこには茫然自失としたレーティアとギャンブラーを守るコルワの姿があった。
コルワは狼牙に言う。
「私はこの二人を安全そうな所まで避難させて来るわ。
そしたらすぐに戻って、あんたに加勢する。だから――」
そしたらすぐに戻って、あんたに加勢する。だから――」
ここでコルワは一瞬言いよどむも、はっきりと告げた。
「それまで死ぬんじゃないわよ」
「あったりまえだろ。俺は、番長だぜ!」
「あったりまえだろ。俺は、番長だぜ!」
狼牙の自信満々な返答を聞き、コルワは二人を抱え、崩壊したログハウスから飛び出していく。
そして彼もまた、桐山を追って走り始めた。
そして彼もまた、桐山を追って走り始めた。
そしてすぐに狼牙は桐山に追いつく。
森とログハウスばかりのロンリー・ロッジだが、中には僅かでも開けた場所がある。
そこに桐山が待ち構えていたのだ。
彼の持つ武器が槍という長物である以上、森の中を選ぶのもおかしな話だが。
森とログハウスばかりのロンリー・ロッジだが、中には僅かでも開けた場所がある。
そこに桐山が待ち構えていたのだ。
彼の持つ武器が槍という長物である以上、森の中を選ぶのもおかしな話だが。
まず先制を仕掛けたのは桐山。
槍を構えて凄まじいスピードで一直線に突っ込んでいく。
対し狼牙は、こちらも同じ様に桐山に向かって直進を選んだ。
いくら桐山が獣の槍で強化されているとはいえ、狼牙もまた特待生。ついて行くだけの身体能力はある。
槍を構えて凄まじいスピードで一直線に突っ込んでいく。
対し狼牙は、こちらも同じ様に桐山に向かって直進を選んだ。
いくら桐山が獣の槍で強化されているとはいえ、狼牙もまた特待生。ついて行くだけの身体能力はある。
そのまま狼牙が仕掛けるのはアッパー。
これで桐山の体を浮かせれば、相手の抵抗を難しくし、一気に打撃を叩き込める寸法だ。
しかしその程度で彼――否、獣の槍は止まらない。
これで桐山の体を浮かせれば、相手の抵抗を難しくし、一気に打撃を叩き込める寸法だ。
しかしその程度で彼――否、獣の槍は止まらない。
獣の槍は、戦闘経験値という意味ではコンペ・ロワイアルの中でも最高峰に位置している。
故に、狼牙のアッパーに対し、即座に横薙ぎをすることで対処した。
これにより、狼牙はアッパーを無理矢理中断され、体勢を崩される。
故に、狼牙のアッパーに対し、即座に横薙ぎをすることで対処した。
これにより、狼牙はアッパーを無理矢理中断され、体勢を崩される。
だがそもそも、桐山が繰り出した横薙ぎも咄嗟の物であり、十分な威力は伴っていない。
故に狼牙も即座に体勢を整えようとするが、それより先に槍の穂先が彼の体に命中する。
故に狼牙も即座に体勢を整えようとするが、それより先に槍の穂先が彼の体に命中する。
ここで、信じられないことが起こった。
なんと、槍の穂先が抜けていくではないか。
突き抜けたのではない。すり抜けたのだ。
これは、獣の槍の持つ特性が影響していた。
突き抜けたのではない。すり抜けたのだ。
これは、獣の槍の持つ特性が影響していた。
そもそも、獣の槍は妖怪を倒すための物。
西暦が始まるよりも前の中国において、ある刀鍛冶が妹を人身御供にし、鬼となってまで生み出したもの。
刀鍛冶自身の体が柄となり、ある妖への膨大な憎悪が籠った究極の武器。
バラバラにしなければ死なない筈の妖怪を、ただの一突きで殺す異常。
故に、その矛先は常に妖怪へ向かう。
たとえそれが、人の体の中にあるものだったとしても。
西暦が始まるよりも前の中国において、ある刀鍛冶が妹を人身御供にし、鬼となってまで生み出したもの。
刀鍛冶自身の体が柄となり、ある妖への膨大な憎悪が籠った究極の武器。
バラバラにしなければ死なない筈の妖怪を、ただの一突きで殺す異常。
故に、その矛先は常に妖怪へ向かう。
たとえそれが、人の体の中にあるものだったとしても。
・・・・・・・・・・・・・・
だから獣の槍は体をすり抜ける。
妖怪を絶対に見逃さない為に。
だから獣の槍は体をすり抜ける。
妖怪を絶対に見逃さない為に。
しかし、そんな事実を桐山も狼牙も知る由はない。
彼らはただ、槍が体を通り抜ける異常に驚くばかり。
彼らはただ、槍が体を通り抜ける異常に驚くばかり。
特に桐山は、既に参加者の一人をこれで殺しているが故に、驚きも一入だ。
さっき使えたはずの武器が、なぜ効果を発揮しないのか。理解に苦しむ。
その差が狼牙に好機を生んだ。
さっき使えたはずの武器が、なぜ効果を発揮しないのか。理解に苦しむ。
その差が狼牙に好機を生んだ。
狼牙は自分の体をすり抜けている槍の柄を左手で握りしめ、即座に引く。
すると桐山がバランスを崩し倒れそうになるので、そこを狙って腹を蹴る。
そしてそのまま右ストレートを叩き込み、殴り飛ばした。
そのまま更に追撃を加えるため、狼牙は槍をそこらに捨ててから、未だ吹き飛ばされている桐山を追い掛ける。
すると桐山がバランスを崩し倒れそうになるので、そこを狙って腹を蹴る。
そしてそのまま右ストレートを叩き込み、殴り飛ばした。
そのまま更に追撃を加えるため、狼牙は槍をそこらに捨ててから、未だ吹き飛ばされている桐山を追い掛ける。
しかし桐山も負けてはいない。
彼は即座に、獣の槍に向けて来い! と念ずる。
すると槍は猛スピードで彼に向けて飛ぶことで応じた。
それもただ飛ぶだけではない。
彼は即座に、獣の槍に向けて来い! と念ずる。
すると槍は猛スピードで彼に向けて飛ぶことで応じた。
それもただ飛ぶだけではない。
ゴ ッ
槍は、狼牙の頭に鈍い音を発せながら桐山の元へ舞い戻った。
突如脳を揺らされた狼牙は必死だ。
何とか倒れないように全力で踏ん張る。
一方、桐山はデイパックからナタリアの短剣を取り出し、全力で投げつけた。
突如脳を揺らされた狼牙は必死だ。
何とか倒れないように全力で踏ん張る。
一方、桐山はデイパックからナタリアの短剣を取り出し、全力で投げつけた。
そしてその剣が狼牙の胸に突き刺さるのと、桐山がログハウスの壁に叩きつけられるは同時だった。
この時、槍は桐山の横の壁に刺さる。
彼はデイパックがクッションになったのかそこまでのダメージはなかったが、心臓に剣が刺さった狼牙はそうはいかない。
死ぬのは時間の問題だろう。
しかし、彼は未だ立っていた。
この時、槍は桐山の横の壁に刺さる。
彼はデイパックがクッションになったのかそこまでのダメージはなかったが、心臓に剣が刺さった狼牙はそうはいかない。
死ぬのは時間の問題だろう。
しかし、彼は未だ立っていた。
「刻め、魂の鼓動……」
それどころか、構えて何かを貯めながら呟いている様子。
これに本能的な危機感を覚えた桐山は、デイパックからマイクロUZIを取り出し、即座に発射する。
放たれた銃弾のいくつかは狼牙の体を貫くが、彼を止めることはできなかった。
これに本能的な危機感を覚えた桐山は、デイパックからマイクロUZIを取り出し、即座に発射する。
放たれた銃弾のいくつかは狼牙の体を貫くが、彼を止めることはできなかった。
「ウルフファング!!」
狼牙が拳を突き出して繰り出すそれは、白い闘気を狼に見立てて放つ必殺技。
拳が相手に当たることはなかったが、闘気があれば十分。
桐山は咄嗟にそこにあった槍で防ごうとするも、またも吹き飛ばされ、今度は背後にあったログハウスの壁を破壊して床を転がる。
拳が相手に当たることはなかったが、闘気があれば十分。
桐山は咄嗟にそこにあった槍で防ごうとするも、またも吹き飛ばされ、今度は背後にあったログハウスの壁を破壊して床を転がる。
(ハッ……! 俺はここまでかよ……!!)
だが、流石の狼牙も限界だった。
むしろ剣が心臓に刺さり、なおかつ僅かとはいえ銃弾を受けた状態でここまでやっているだけ、異常と言える。
しかしそれもここまでだ。
むしろ剣が心臓に刺さり、なおかつ僅かとはいえ銃弾を受けた状態でここまでやっているだけ、異常と言える。
しかしそれもここまでだ。
パララララララララ
いっそ軽くさえ思えるサブマシンの銃弾が、狼牙の体を無抵抗に貫き続ける。
ログハウスの中から桐山が即座に起き上がり、マイクロUZIを連射しているのだ。
ログハウスの中から桐山が即座に起き上がり、マイクロUZIを連射しているのだ。
(悪ィな兄貴、久那妓、皆。それからコルワ……! 後は頼んだぜ……!!)
浴びせられた銃弾は、心臓に刺さった剣と共に狼牙の体を破壊する。
こうして、彼の命は終わる。
グレシアの仇も討てず、殺し合いの打破も、日本統一の夢も叶わないまま、バッドエンドで幕を閉じる。
こうして、彼の命は終わる。
グレシアの仇も討てず、殺し合いの打破も、日本統一の夢も叶わないまま、バッドエンドで幕を閉じる。
【斬真狼牙@大番長 死亡】
【残り93人】
【残り93人】
そして桐山も限界だった。
黒髪の長髪から元の茶髪パーマに戻った時、彼の体はまともに戦える状態ではなかった。
本音を言うなら即座に休みたいくらいだが、さっきまで戦っていた相手には逃げた仲間がいる。
そいつらがもし戻ってくれば、桐山は死ぬだろう。
無論、ただでやられるつもりもないが、彼は殺戮をまだまだ続けたい。
なので彼は、狼牙のデイパックを握り締めると、この場から距離を取る為逃げ出した。
黒髪の長髪から元の茶髪パーマに戻った時、彼の体はまともに戦える状態ではなかった。
本音を言うなら即座に休みたいくらいだが、さっきまで戦っていた相手には逃げた仲間がいる。
そいつらがもし戻ってくれば、桐山は死ぬだろう。
無論、ただでやられるつもりもないが、彼は殺戮をまだまだ続けたい。
なので彼は、狼牙のデイパックを握り締めると、この場から距離を取る為逃げ出した。
【I-5 ロンリー・ロッジ/黎明】
【桐山和雄@実写版バトルロワイアル】
[状態]:ダメージ(大)
[装備]:獣の槍@うしおととら、サバイバーのスタンドDISC、マイクロUZI@実写版バトルロワイアル、
[道具]:基本支給品×3(自分、アキネイター、狼牙の物)、何かの骨@出典不明、ランダム支給品0~2(狼牙の支給品)
[思考・状況]基本行動方針:バトルロワイアルを楽しむ
1:この場は一旦逃げて、少し休む
2:快楽のままに殺し続ける。
3:殺し合いサイコー!
4:褐色の男(シャガクシャ)は次に会ったら殺す。
[備考]
※もしかしたら、見張り場のトイレや見張り部屋で何らかの物品を調達しているかもしれません。(後続の書き手にお任せします。)
[状態]:ダメージ(大)
[装備]:獣の槍@うしおととら、サバイバーのスタンドDISC、マイクロUZI@実写版バトルロワイアル、
[道具]:基本支給品×3(自分、アキネイター、狼牙の物)、何かの骨@出典不明、ランダム支給品0~2(狼牙の支給品)
[思考・状況]基本行動方針:バトルロワイアルを楽しむ
1:この場は一旦逃げて、少し休む
2:快楽のままに殺し続ける。
3:殺し合いサイコー!
4:褐色の男(シャガクシャ)は次に会ったら殺す。
[備考]
※もしかしたら、見張り場のトイレや見張り部屋で何らかの物品を調達しているかもしれません。(後続の書き手にお任せします。)
◆
ここは未だロンリー・ロッジだが、エリアはJ-6。
そこにある、さっきのとは違うログハウスにコルワ、レーティア、ギャンブラーの三人はいた。
コルワは二人に向かってこう言った。
そこにある、さっきのとは違うログハウスにコルワ、レーティア、ギャンブラーの三人はいた。
コルワは二人に向かってこう言った。
「それじゃ悪いけど、レーティアちゃんのことお願いね……!
私は狼牙を助けに行くわ」
私は狼牙を助けに行くわ」
コルワの言葉に頷くギャンブラー。
本音を言うなら、コルワもレーティアの傍にいてあげたい。
何があったのか知らないが、彼女はグレシアを見て安堵していた。
そんな存在が目の前で唐突に死亡し、彼女は更に精神をおかしくなってしまっていた。
その心を少しでも癒してあげたい、とコルワは思うが、しかし更に命が消えるかもしれないのに見捨てることもできない。
本音を言うなら、コルワもレーティアの傍にいてあげたい。
何があったのか知らないが、彼女はグレシアを見て安堵していた。
そんな存在が目の前で唐突に死亡し、彼女は更に精神をおかしくなってしまっていた。
その心を少しでも癒してあげたい、とコルワは思うが、しかし更に命が消えるかもしれないのに見捨てることもできない。
なので、コルワはレーティアをギャンブラーに任せ、狼牙を助けに行く。
その助けが既に届かないことを知らないままに。
その助けが既に届かないことを知らないままに。
【J-6 ロンリー・ロッジ/黎明】
【コルワ@グランブルーファンタジー】
[状態]:健康 主催と長髪の少年(桐山)への憤り(極大)
[服装]:いつもの服装
[装備]:
[道具]:基本支給品、花子頭+式王子@こじらせ百鬼ドマイナー、着せかえカメラ@ドラえもん、
[思考]
基本:こんな悪趣味な殺し合いなんてぶっ壊す
1:狼牙に加勢しに行く。
2:狼牙、死ぬんじゃないわよ……!
3:レーティアと金髪の女性(何に対してもギャンブラー)が心配だが、
4:もし東郷とかいうダメそうな女誑しと出会う機会があったらお灸をすえてやるわ!
[備考]
※参戦時期は少なくともキャラ加入エピソードの後。
※リルル@ドラえもん のび太と鉄人兵団 をリルル@グランブルーファンタジー と思っています。
[状態]:健康 主催と長髪の少年(桐山)への憤り(極大)
[服装]:いつもの服装
[装備]:
[道具]:基本支給品、花子頭+式王子@こじらせ百鬼ドマイナー、着せかえカメラ@ドラえもん、
[思考]
基本:こんな悪趣味な殺し合いなんてぶっ壊す
1:狼牙に加勢しに行く。
2:狼牙、死ぬんじゃないわよ……!
3:レーティアと金髪の女性(何に対してもギャンブラー)が心配だが、
4:もし東郷とかいうダメそうな女誑しと出会う機会があったらお灸をすえてやるわ!
[備考]
※参戦時期は少なくともキャラ加入エピソードの後。
※リルル@ドラえもん のび太と鉄人兵団 をリルル@グランブルーファンタジー と思っています。
【レーティア・アドルフ@大帝国】
[状態]:精神崩壊(極大)、罪悪感
[服装]:折神家親衛隊の制服@刀使ノ巫女
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1、注射器、『エルフが作った、どんな病気も治せる薬@銀魂』が入ったペットボトル(1/5消費)
[思考]
基本:ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……
1:???
[備考]
※キングコア編イベントフェイズ『おくすりください』後からの参戦です
[状態]:精神崩壊(極大)、罪悪感
[服装]:折神家親衛隊の制服@刀使ノ巫女
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1、注射器、『エルフが作った、どんな病気も治せる薬@銀魂』が入ったペットボトル(1/5消費)
[思考]
基本:ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……
1:???
[備考]
※キングコア編イベントフェイズ『おくすりください』後からの参戦です
※ナタリアの短剣@妖怪の飼育員さん は破壊されました。
※I-5 ロンリー・ロッジに以下のものが放置されています。
ログハウス内にグレシア・ゲッベルスの遺体、布団と枕@ウマ娘 シンデレラグレイ、60年代米軍のミリタリージャケット@妖怪の飼育員さん、狼牙とレーティアが元々着ていた服。
ログハウス近くに斬真狼牙の遺体。破壊されたナタリアの短剣@妖怪の飼育員さん の残骸。
※グレシアのデイパック(基本支給品、ランダム支給品1~3)は何に対してもギャンブラーが所持しています。
※I-5 ロンリー・ロッジに以下のものが放置されています。
ログハウス内にグレシア・ゲッベルスの遺体、布団と枕@ウマ娘 シンデレラグレイ、60年代米軍のミリタリージャケット@妖怪の飼育員さん、狼牙とレーティアが元々着ていた服。
ログハウス近くに斬真狼牙の遺体。破壊されたナタリアの短剣@妖怪の飼育員さん の残骸。
※グレシアのデイパック(基本支給品、ランダム支給品1~3)は何に対してもギャンブラーが所持しています。
【着せかえカメラ@ドラえもん】
斬真狼牙に支給。
正方形のカメラの形をした道具であり、服のデザイン画をカメラに入れた状態で人を撮影すると、被写体がその服装を着た状態になる。
ちなみに、服が無から生み出されるのではなく、着ている服を原子レベルまで分解してから再構築しているので、おそらく全裸の相手に使っても効果は発揮しない。
また、カメラに何も入っていない状態で使用すると、被写体は全裸になる。
斬真狼牙に支給。
正方形のカメラの形をした道具であり、服のデザイン画をカメラに入れた状態で人を撮影すると、被写体がその服装を着た状態になる。
ちなみに、服が無から生み出されるのではなく、着ている服を原子レベルまで分解してから再構築しているので、おそらく全裸の相手に使っても効果は発揮しない。
また、カメラに何も入っていない状態で使用すると、被写体は全裸になる。
本ロワでは、サービスで服のデザイン画も入っている。
内訳は
内訳は
鬼殺隊隊服@鬼滅の刃
上白井学園の制服@魔法娼女理愛 獣欲に嵌まる母娘
折神家親衛隊の制服@刀使ノ巫女
上白井学園の制服@魔法娼女理愛 獣欲に嵌まる母娘
折神家親衛隊の制服@刀使ノ巫女
など、参加者に関連する制服が男女別にいくつか。
なお、デザインについての説明は一切ない。
なお、デザインについての説明は一切ない。
083:ゼロニハモドレヌコンペ・ロワイアル | 投下順 | 085:この騒がしい六人で話し合いを! |
055:あるログハウスでの一時 | コルワ | 090:二兎を追う者は一兎をも得ず |
グレシア・ゲッベルス | GAME OVER | |
斬真狼牙 | ||
レーティア・アドルフ | 090:二兎を追う者は一兎をも得ず | |
077:そして誰もいなくなった | 桐山和雄 |