結論から言うなら、リルルは高台へと到着した。
いくら浮遊床が特殊なものとはいえ、あらかじめそういうものだと理解していれば対処もできる。
更に言うなら、彼女は飛行能力もある。
一定時間飛び続けると首輪から警告が来るとは言え、飛べるのだから落ちる道理はどこにもなかった。
いくら浮遊床が特殊なものとはいえ、あらかじめそういうものだと理解していれば対処もできる。
更に言うなら、彼女は飛行能力もある。
一定時間飛び続けると首輪から警告が来るとは言え、飛べるのだから落ちる道理はどこにもなかった。
「しかし、何もないわね」
高台を探索しながら呟くリルル。
そもそも彼女がわざわざ会場の隅にあるジャンク・ジャンクションを目指しながらこの高台に登ったのには理由がある。
まず第一に、主催者の意図を確かめるためだ。
多少、どころではない変な仕様があるものの、こうして足場を用意している以上何らかの理由があるに違いない。
と考えていたのだが、現実には彼女から見て理由になりそうなものは見当たらない。
そもそも彼女がわざわざ会場の隅にあるジャンク・ジャンクションを目指しながらこの高台に登ったのには理由がある。
まず第一に、主催者の意図を確かめるためだ。
多少、どころではない変な仕様があるものの、こうして足場を用意している以上何らかの理由があるに違いない。
と考えていたのだが、現実には彼女から見て理由になりそうなものは見当たらない。
これはリルルの視点の問題なのか、今はまだ無いだけなのか、そもそも存在しないのか。
それを判断する術を彼女は持っていない。
それを判断する術を彼女は持っていない。
ともかく、何もないのなら仕方ないとばかりに、リルルは高台から辺りを見回すことにした。
まだ夜は明けてないものの、風景はやはり平地より高所の方がよく見える。
そしてすぐに見つけた。
まだ夜は明けてないものの、風景はやはり平地より高所の方がよく見える。
そしてすぐに見つけた。
何かに乗った人影が、同じく何かに乗った人影に追われている姿を。
それを見たリルルは即座に高台から飛び降りた。
もしかしたら追われている人影が探しているのび太、哲平のどちらかかもしれない。なお、ドラえもんは流石に暗がりでも見れば分かるだろうから除外している。
そうでなかったとしても、レグルスの情報を何か握っている可能性がある。
どちらでもないにせよ、他の参加者を助けて恩を売っておくのは悪いことではない。
最悪の状況として、二つの人影がどちらも殺し合いに乗った参加者の可能性もあるが、その時は両方殺せばいい。
何にせよ、彼女がこの二人を見逃すという選択肢は存在しなかった。
もしかしたら追われている人影が探しているのび太、哲平のどちらかかもしれない。なお、ドラえもんは流石に暗がりでも見れば分かるだろうから除外している。
そうでなかったとしても、レグルスの情報を何か握っている可能性がある。
どちらでもないにせよ、他の参加者を助けて恩を売っておくのは悪いことではない。
最悪の状況として、二つの人影がどちらも殺し合いに乗った参加者の可能性もあるが、その時は両方殺せばいい。
何にせよ、彼女がこの二人を見逃すという選択肢は存在しなかった。
◆
スバルはキラーパンサーに乗り必死で黒服の剣士、土方から逃げていた。
スバルにとっての計算外は、土方が即座に追ってきたことだ。
前のループでは幼稚園の建物の中にいて、スバルの接近に気付いて襲ってきたので、幼稚園に近づきさえしなければ接触することはないと考えていた。
しかし現実には、土方はスバルの存在を察知し、今もなお追ってきている。
彼は、自身が放つ魔女の残り香のことを完全に失念していた。
スバルにとっての計算外は、土方が即座に追ってきたことだ。
前のループでは幼稚園の建物の中にいて、スバルの接近に気付いて襲ってきたので、幼稚園に近づきさえしなければ接触することはないと考えていた。
しかし現実には、土方はスバルの存在を察知し、今もなお追ってきている。
彼は、自身が放つ魔女の残り香のことを完全に失念していた。
一方の土方も、現状の追走劇に関しては予想外だった。
土方が追いかける理由としては、当初としては怪しげな気配を感じたからというだけだった。
しかし彼がスバルに追いついた瞬間、追っていた相手は一分の迷いも見せることなく脱兎の如く逃げ出した。
ここで土方は疑問に思う。
しかし彼がスバルに追いついた瞬間、追っていた相手は一分の迷いも見せることなく脱兎の如く逃げ出した。
ここで土方は疑問に思う。
何故逃げる?
殺し合いに乗っているのは確かだが、少なくとも今追っている相手はこれまでに遭遇したどの参加者でもない。
あれは全ての他者に怯えているとか、こちらを怪しんで逃げを選んだとかではない。
明らかに、こっちが殺し合いに乗ったことを知っているから逃げている。
判断は理解できるが、どこでそれを知ったのかが分からない。
気づけないほどの距離から遠目で見られたというなら話は終わるが、この暗闇の中そんなことが可能なのだろうか。
捕らえて聞き出すべきかもしれない。
殺し合いに乗っているのは確かだが、少なくとも今追っている相手はこれまでに遭遇したどの参加者でもない。
あれは全ての他者に怯えているとか、こちらを怪しんで逃げを選んだとかではない。
明らかに、こっちが殺し合いに乗ったことを知っているから逃げている。
判断は理解できるが、どこでそれを知ったのかが分からない。
気づけないほどの距離から遠目で見られたというなら話は終わるが、この暗闇の中そんなことが可能なのだろうか。
捕らえて聞き出すべきかもしれない。
土方はそう考えて追おうとするも、スバルはキラーパンサーに飛び乗って逃走してしまった。
いくら廃棄物(エンズ)といえど、瞬間ならいざ知らず追走戦で魔物を超える走力は出せない。
どうしたものかと思案するも、すぐにNPCである十匹ほどのスタルホースに乗ったゴブリンの群れが現れ、彼に襲い掛かった。
いくら廃棄物(エンズ)といえど、瞬間ならいざ知らず追走戦で魔物を超える走力は出せない。
どうしたものかと思案するも、すぐにNPCである十匹ほどのスタルホースに乗ったゴブリンの群れが現れ、彼に襲い掛かった。
土方はゴブリンの群れを認識した瞬間、即座に幽霊を呼び出し馬上のゴブリン達を殺していく。
すると、乗り手を失ったスタルホースの群れは即座に大人しくなり、新たな乗り手を歓迎べく土方をじっと見る。
彼は即座に飛び乗り、スバルへの追走を再開した。
すると、乗り手を失ったスタルホースの群れは即座に大人しくなり、新たな乗り手を歓迎べく土方をじっと見る。
彼は即座に飛び乗り、スバルへの追走を再開した。
そしてスバルと土方の二人は気づけばG-2にたどり着いていた。
どこをどう逃げたのかスバルは覚えていないが、気づけば二人とも川に架かった橋を渡っていた。
いつまで逃げりゃいいんだ、とスバルが焦り始めた頃――
どこをどう逃げたのかスバルは覚えていないが、気づけば二人とも川に架かった橋を渡っていた。
いつまで逃げりゃいいんだ、とスバルが焦り始めた頃――
「そこまでよ」
空からピンク髪の少女が降りてきて、スバルと土方の二人に向けて油断のない瞳を向けながら、それぞれ両手の人差し指を突き付ける。
突如現れた少女、リルルに対する二人の反応は大きく異なった。
突如現れた少女、リルルに対する二人の反応は大きく異なった。
まずスバルは、止めようと思った。
こっちを警戒するのは仕方ないにしても、今後ろにいるのは鉄の扉を切り裂き、ゲレゲレを一度は殺した程の剣士だ。
少女の実力がラインハルトほどだったとしても、それを判断する術はスバルにはない。
こっちを警戒するのは仕方ないにしても、今後ろにいるのは鉄の扉を切り裂き、ゲレゲレを一度は殺した程の剣士だ。
少女の実力がラインハルトほどだったとしても、それを判断する術はスバルにはない。
「逃げ――」
だからスバルは逃げるように叫ぼうとするが、それより早く土方は幽霊を呼び出しリルルに突撃させた。
彼からすれば、突如現れた少女は自分よりは強いかもしれないが、今戦おうとしている剣士より強いかは分からない。
ならば危険を忠告し、逃がそうとするのは彼の中の必然である。
だが――
彼からすれば、突如現れた少女は自分よりは強いかもしれないが、今戦おうとしている剣士より強いかは分からない。
ならば危険を忠告し、逃がそうとするのは彼の中の必然である。
だが――
ジュッ
リルルの指先から放たれた熱戦が幽霊を消滅させたことで、スバルの認識は切り替わった。
「うおっ!?」
対抗手段を持つにしてもまさか指先からビームを撃つとは思わなかったので、驚くスバル。
しかし彼は今まで魔法を使うハーフエルフや鬼、精霊など人外には慣れた身。
すぐにそういうものと理解し、自分を助けた以上おそらく殺し合いに乗っていない上に頼れる相手だと認識し、キラーパンサーから一旦降りた。
しかし彼は今まで魔法を使うハーフエルフや鬼、精霊など人外には慣れた身。
すぐにそういうものと理解し、自分を助けた以上おそらく殺し合いに乗っていない上に頼れる相手だと認識し、キラーパンサーから一旦降りた。
一方の土方も幽霊があっさり消されたことには驚いたが、即座に意識を切り替えてリルルを睨む。
少女の姿をしているからと言って甘く見る気はない。
彼の陣営には少女でありながら戦場の経験がある炎を操るジャンヌや、少女ではないものの氷を操るアナスタシアがいる。
目の前の相手もまた、そういう類なのだと判断した。
少女の姿をしているからと言って甘く見る気はない。
彼の陣営には少女でありながら戦場の経験がある炎を操るジャンヌや、少女ではないものの氷を操るアナスタシアがいる。
目の前の相手もまた、そういう類なのだと判断した。
だが二人の思考とは裏腹に、リルルは土方のみならずスバルも警戒していた。
そもそも彼女が土方を攻撃したのは、スバルを助けるためというより、殺し合いに乗っている相手を排除するための意味合いが強い。
それに彼女には、どうしても一つだけ確かめなければならないことがある。
そもそも彼女が土方を攻撃したのは、スバルを助けるためというより、殺し合いに乗っている相手を排除するための意味合いが強い。
それに彼女には、どうしても一つだけ確かめなければならないことがある。
「……一つ、あなたに聞かないといけないことがあるわ」
「な、何だよ」
「な、何だよ」
あまりにも剣呑なリルルの態度に思わず戸惑うスバル。
しかしそんなことはどうでもいいとばかりに、彼女は問うた。
しかしそんなことはどうでもいいとばかりに、彼女は問うた。
「あなたの名前、佐々木哲平?」
「……は?」
「……は?」
質問の意図が理解できず、現状を忘れ思わず呆けるスバル。
そんな彼にリルルは凄む。
そんな彼にリルルは凄む。
「答えなさい」
「い、いや違えよ」
「そう。ならいいわ」
「い、いや違えよ」
「そう。ならいいわ」
威圧感に屈し素直に返答するスバルを見て、剣呑さを解くリルル。
なんかあったのか、と思うが今はそれどころではない。
しかしリルルはスバルに続き土方にも同じ質問をした。
なんかあったのか、と思うが今はそれどころではない。
しかしリルルはスバルに続き土方にも同じ質問をした。
「多分違うでしょうけど、一応聞くわ。あなたの名前は?」
「…………」
「…………」
これにどう対応するか、土方は少々悩む。
別に答える義理はないので無視して斬りかかってもいいが、スバルと同じく質問の意図が理解できない。
素直に考えれば佐々木哲平という男に何らかの恨みがある、と考えるのが妥当だが、その割に少女は顔を知らない。
顔を知らないのだから名前を聞いていると考えれば推測できれば、それはつまりあったことのない相手に敵愾心を抱いているというわけで。
まあ、そんなことはよくあるといえばよくあるのかもしれない。
自分だって、薩摩というだけで島津豊久に敵意を向けたりしたのだから。
別に答える義理はないので無視して斬りかかってもいいが、スバルと同じく質問の意図が理解できない。
素直に考えれば佐々木哲平という男に何らかの恨みがある、と考えるのが妥当だが、その割に少女は顔を知らない。
顔を知らないのだから名前を聞いていると考えれば推測できれば、それはつまりあったことのない相手に敵愾心を抱いているというわけで。
まあ、そんなことはよくあるといえばよくあるのかもしれない。
自分だって、薩摩というだけで島津豊久に敵意を向けたりしたのだから。
だからここで考えるべきは、この質問にどう返すかだ。
選択肢は大きく分けて三つ。
選択肢は大きく分けて三つ。
- 素直に本名を名乗る
- 偽名を名乗る
- 無視する
さっきも考えたが、無視するのが普通だ。
だが偽名を名乗り、場を混乱させるのも手だろう。
戦で裏切り挟撃は当たり前。偽装を用いて土方歳三が殺し合いに乗っていることを隠すのも立派な戦術だ。
しかし土方はこれを脳内で却下した。
だが偽名を名乗り、場を混乱させるのも手だろう。
戦で裏切り挟撃は当たり前。偽装を用いて土方歳三が殺し合いに乗っていることを隠すのも立派な戦術だ。
しかし土方はこれを脳内で却下した。
土方は最初に異世界の新選組に所属する二人の沖田と遭遇している。
この時沖田達が土方を土方だと認識しているのだ。
沖田総悟の知る土方十四郎とも、沖田総司の知る土方歳三とも違うにもかかわらず。
この時沖田達が土方を土方だと認識しているのだ。
沖田総悟の知る土方十四郎とも、沖田総司の知る土方歳三とも違うにもかかわらず。
つまり、それだけの情報を理解する程度には会話を交わしたということだ。
己の大切なものの為、何も関係がない相手はおろか、異世界とは言え同僚に手を掛ける覚悟があるにもかかわらず。
もっとも、彼の願いは大切なものを取り戻したいと言う、とても情の深いものだ。
それを念頭に置けば、これは必然かもしれない。
己の大切なものの為、何も関係がない相手はおろか、異世界とは言え同僚に手を掛ける覚悟があるにもかかわらず。
もっとも、彼の願いは大切なものを取り戻したいと言う、とても情の深いものだ。
それを念頭に置けば、これは必然かもしれない。
『日本武士と戦えたちと思うだが』
そして、この殺し合いの前に戦った島津の言葉が、彼の選択肢を決める。
たとえ目の前の二人がどんな反応をしようとも。
たとえ目の前の二人がどんな反応をしようとも。
「……元新選組副長、土方歳三だ」
「土方歳三だって!?」
「土方歳三だって!?」
土方が名乗ると、スバルがおおいに反応する。
服装はともかく、外見は同郷なので知っている様だ、と土方は考える。
服装はともかく、外見は同郷なので知っている様だ、と土方は考える。
「俺も随分と有名になったものだな」
「知らねえだろ。百年後の日本だと新選組の知名度は抜群だぜ。
あんたを知らない今の日本人なんて、赤ちゃんぐらいのもんだ」
「知らねえだろ。百年後の日本だと新選組の知名度は抜群だぜ。
あんたを知らない今の日本人なんて、赤ちゃんぐらいのもんだ」
賊軍だった筈の新選組が後世には随分と名が残っているらしい。
三国志の董卓か、それとも同じ廃棄物のジャンヌか。
いずれにせよ、ロクなものではあるまい。
三国志の董卓か、それとも同じ廃棄物のジャンヌか。
いずれにせよ、ロクなものではあるまい。
「あんたに分かりやすく言うなら、今の日本じゃ新選組の扱いは三国志や水滸伝みたいなもんだ。
英雄だよ英雄」
「……何?」
英雄だよ英雄」
「……何?」
しかし、スバルの言葉は土方の予想を裏切り、むしろ評価されているようなものだった。
そのことに彼は思わず動揺する。
そのことに彼は思わず動揺する。
もしそれが事実なら。
俺の願いは、もしかしたらとんでもない空回りではないのか。
いや、もしかしたらそれは目の前の少年の世界だけの話かもしれない。
俺の願いは、もしかしたらとんでもない空回りではないのか。
いや、もしかしたらそれは目の前の少年の世界だけの話かもしれない。
まさかの真実に土方は、ここが殺し合いの会場であることすら忘れ、動揺する。
しかし殺し合いである以上、土方の事情を敵が考慮する理由はない。
しかし殺し合いである以上、土方の事情を敵が考慮する理由はない。
リルルは土方が動揺した一瞬の隙を突いて、ビームを放ち川に突き落とした。
だが慌てる土方ではない。
幕末において日本泳法、水術は武芸の一環として扱われており、古来は川や海を甲冑を着用したまま泳ぐものだったという。
さらに彼には、為次郎という嵐の日に川で泳いで渡ると言う逸話を持った兄が居る。
その兄に土方は新選組の支援者である佐藤彦五郎と連名で為次郎に当てた手紙も現存している。
ならば、弟である土方歳三にも泳ぎの心得があってもおかしくはないだろう。
更に言うなら、今の彼は廃棄物(エンズ)である。
仮に泳ぎの心得が何一つなかったとしても、川に落とされた程度でどうこうなる存在ではない。
川に落とされただけならば。
だが慌てる土方ではない。
幕末において日本泳法、水術は武芸の一環として扱われており、古来は川や海を甲冑を着用したまま泳ぐものだったという。
さらに彼には、為次郎という嵐の日に川で泳いで渡ると言う逸話を持った兄が居る。
その兄に土方は新選組の支援者である佐藤彦五郎と連名で為次郎に当てた手紙も現存している。
ならば、弟である土方歳三にも泳ぎの心得があってもおかしくはないだろう。
更に言うなら、今の彼は廃棄物(エンズ)である。
仮に泳ぎの心得が何一つなかったとしても、川に落とされた程度でどうこうなる存在ではない。
川に落とされただけならば。
ジャッ
何の音だ、と土方が思った瞬間、彼は手足が白い粘液で固まっていた。
前に視線を向ければ、そこには何やら銃を構えたスバルの姿が。
前に視線を向ければ、そこには何やら銃を構えたスバルの姿が。
この銃の名前は瞬間接着銃。
とある世界の22世紀の道具で、効果は強力な接着剤を弾として撃ちだすというもの。
いくら土方が廃棄物(エンズ)となり人間を超えたとしても、この接着剤は人間より巨大なロボットを拘束できるほどのものだ。
時間を掛ければ拘束を解けるかもしれないが、下は川だ。
仮に彼が泳ぎの名手だとしても、手足を固められて泳げるわけがない。
廃棄物なので死ぬことはないが、ただ流されるしかできない。
とある世界の22世紀の道具で、効果は強力な接着剤を弾として撃ちだすというもの。
いくら土方が廃棄物(エンズ)となり人間を超えたとしても、この接着剤は人間より巨大なロボットを拘束できるほどのものだ。
時間を掛ければ拘束を解けるかもしれないが、下は川だ。
仮に彼が泳ぎの名手だとしても、手足を固められて泳げるわけがない。
廃棄物なので死ぬことはないが、ただ流されるしかできない。
「あれで死んだかしら……?」
「いや、あの接着剤は五分しか効果がないらしいぜ。早く離れたほうがいいな」
「いや、あの接着剤は五分しか効果がないらしいぜ。早く離れたほうがいいな」
一方、リルルとスバルは流されていく土方を見ながら、どこか物騒な会話をしていた。
しかしスバルがそう言うと、リルルは素早く移動する準備を整え、声を掛ける。
しかしスバルがそう言うと、リルルは素早く移動する準備を整え、声を掛ける。
「それなら、手早く移動しましょう。
私はジャンク・ジャンクションへ向かうつもりだけど、あなたはどうする?」
「そうだな……」
私はジャンク・ジャンクションへ向かうつもりだけど、あなたはどうする?」
「そうだな……」
リルルの問いに頭を悩ませるスバル。
さっきは気付かなかったが、冷静になると川を越えたということは、おそらく自分はF-3のレイジー・リンクスから東へ逃げてきたらしい。
つまり、B-2にあるジャンク・ジャンクションに向かう彼女について行くと、途中までは一度通った道を戻ることになる。
しかし、やっと出会えたまともで話の通じそうな相手と、ここで別れていいものか。
さっきは気付かなかったが、冷静になると川を越えたということは、おそらく自分はF-3のレイジー・リンクスから東へ逃げてきたらしい。
つまり、B-2にあるジャンク・ジャンクションに向かう彼女について行くと、途中までは一度通った道を戻ることになる。
しかし、やっと出会えたまともで話の通じそうな相手と、ここで別れていいものか。
「俺は――」
スバルの出した結論は――
【G-2/早朝】
【リルル@ドラえもん のび太と鉄人兵団】
[状態]健康 怒り レグルス、佐々木哲平への嫌悪感(大)
[装備]なし
[道具]基本支給品、とうぞくのかぎ@ドラゴンクエスト3、『子』という文字が12個書かれた紙@妖怪の飼育員さん、ヘブンズ・ドアーのスタンドDISC、藍野伊月の基本支給品、防御スペルカード@ファイナルソード
[思考・状況]
基本行動方針:ジャンク・ジャンクションへ向かい、首輪解除の部品を入手する
1:スバルの返答待ち。一緒に行くか一人で行くかは別にどっちでもいい
2:佐々木哲平に会えば、藍野伊月のことを話す。
3:レグルスはまた会ったら確実に殺す。土方歳三も
4:ドラえもん、のび太と合流する
[備考]
※アイノイツキとの会話で、彼女の過去、現在を知りました。
※処刑されそうになっていた所を、ドラえもん達に助けられた直後からの参戦です。
原作版、羽ばたけ天使たち版どちらを参考にしても問題ありません。
※佐々木哲平をタイムマシンを悪用した犯罪者だと認識しました。ホワイトナイトを盗作したと判断しています。
※飛行能力に制限があり、一定時間以上飛び続けると、首輪が点滅し始めます。
[状態]健康 怒り レグルス、佐々木哲平への嫌悪感(大)
[装備]なし
[道具]基本支給品、とうぞくのかぎ@ドラゴンクエスト3、『子』という文字が12個書かれた紙@妖怪の飼育員さん、ヘブンズ・ドアーのスタンドDISC、藍野伊月の基本支給品、防御スペルカード@ファイナルソード
[思考・状況]
基本行動方針:ジャンク・ジャンクションへ向かい、首輪解除の部品を入手する
1:スバルの返答待ち。一緒に行くか一人で行くかは別にどっちでもいい
2:佐々木哲平に会えば、藍野伊月のことを話す。
3:レグルスはまた会ったら確実に殺す。土方歳三も
4:ドラえもん、のび太と合流する
[備考]
※アイノイツキとの会話で、彼女の過去、現在を知りました。
※処刑されそうになっていた所を、ドラえもん達に助けられた直後からの参戦です。
原作版、羽ばたけ天使たち版どちらを参考にしても問題ありません。
※佐々木哲平をタイムマシンを悪用した犯罪者だと認識しました。ホワイトナイトを盗作したと判断しています。
※飛行能力に制限があり、一定時間以上飛び続けると、首輪が点滅し始めます。
【ナツキ・スバル@Re:ゼロから始める異世界生活】
[状態]:健康、エンリコ・プッチへの不信感・不快感(大)、土方への警戒心(大)、魔女の残り香(中)
[装備]:キラーパンサー@ドラゴンクエストV、瞬間接着銃@ドラえもん
[道具]:基本支給、お守り@こじらせ百鬼ドマイナー
[思考・状況]基本行動方針:
1:少女(リルル)と行動するか、それとも――
2:レム、無事でいてくれ!
3:『天国』なあ……宗教家ってやっぱ禄なヤツいねぇな!
4:本物の土方歳三までいるのかよ……
[備考]
※エンリコ・プッチの『天国』の解釈を本人からの説明で理解しました。
※参戦時期は聖域に向かう前後。
※『死に戻り』のペナルティには制限が課せられているようです。
※『死に戻り』にも制限が掛かっています。以下一覧
・『死に戻り』には回数制限在り。正確な制限回数は現在不明
・セーブポイントは主催者側の意思で設定、変更される
このうち、スバル当人が把握しているものは『死に戻り』の回数制限のみです。
これ以外にも制限があるかは現在不明です。
[状態]:健康、エンリコ・プッチへの不信感・不快感(大)、土方への警戒心(大)、魔女の残り香(中)
[装備]:キラーパンサー@ドラゴンクエストV、瞬間接着銃@ドラえもん
[道具]:基本支給、お守り@こじらせ百鬼ドマイナー
[思考・状況]基本行動方針:
1:少女(リルル)と行動するか、それとも――
2:レム、無事でいてくれ!
3:『天国』なあ……宗教家ってやっぱ禄なヤツいねぇな!
4:本物の土方歳三までいるのかよ……
[備考]
※エンリコ・プッチの『天国』の解釈を本人からの説明で理解しました。
※参戦時期は聖域に向かう前後。
※『死に戻り』のペナルティには制限が課せられているようです。
※『死に戻り』にも制限が掛かっています。以下一覧
・『死に戻り』には回数制限在り。正確な制限回数は現在不明
・セーブポイントは主催者側の意思で設定、変更される
このうち、スバル当人が把握しているものは『死に戻り』の回数制限のみです。
これ以外にも制限があるかは現在不明です。
【土方歳三@ドリフターズ】
[状態]健康、異様な気配(魔女の残り香)への警戒心(中)、動揺(大)、川に流されている
[装備]毒濁刀@トクサツガガガ
[道具]基本支給品、風神の盾@ドラゴンクエストシリーズ、ランダム支給品0~1(確認済み)
[思考]基本行動方針:優勝し、新撰組を復活させる
1:新選組が英雄……?
[備考]
※参戦時期は単行本4巻終了時点。
※召喚した亡霊は物理攻撃でもダメージを受けますが、倒されても一定時間経過すると再召喚できます。
また、土方本人と一定距離以上離れた場合も召喚解除されます。
※魔女の残り香を感じ取れます。
※川に流されていますが、特に何もなければ生存します
[状態]健康、異様な気配(魔女の残り香)への警戒心(中)、動揺(大)、川に流されている
[装備]毒濁刀@トクサツガガガ
[道具]基本支給品、風神の盾@ドラゴンクエストシリーズ、ランダム支給品0~1(確認済み)
[思考]基本行動方針:優勝し、新撰組を復活させる
1:新選組が英雄……?
[備考]
※参戦時期は単行本4巻終了時点。
※召喚した亡霊は物理攻撃でもダメージを受けますが、倒されても一定時間経過すると再召喚できます。
また、土方本人と一定距離以上離れた場合も召喚解除されます。
※魔女の残り香を感じ取れます。
※川に流されていますが、特に何もなければ生存します
【瞬間接着銃@ドラえもん】
ナツキ・スバルに支給。
撃つと強力なゲル状の接着剤を発射する銃。
その拘束は強力で、撃たれた相手はゴキブリみたいに地面にへばり付くことになる。
下が地面でなかったとしても、手足が固まって動けなくなるだろう。
あくまで撃ちだすのは接着剤なので攻撃力はない。
ナツキ・スバルに支給。
撃つと強力なゲル状の接着剤を発射する銃。
その拘束は強力で、撃たれた相手はゴキブリみたいに地面にへばり付くことになる。
下が地面でなかったとしても、手足が固まって動けなくなるだろう。
あくまで撃ちだすのは接着剤なので攻撃力はない。
本ロワでは制限として撃ちだされてから5分で接着剤は消滅し、拘束は解ける。
090:二兎を追う者は一兎をも得ず | 投下順 | 092:人生ドラマチックにはいかない |
073:秒針が響くだけ | リルル | |
083:ゼロニハモドレヌコンペ・ロワイアル | ナツキ・スバル | |
土方歳三 | 106::舞い謳え胡蝶 ■めるものが |