エーリュシオンは少し考えた末、西を目指すことにした。
地形を利用して情報格差で有利なエリアへの移動も考えたが、裏を返せばそれは自分の情報を持っている相手に十分な時間を与えてしまうことも意味する。
無論、再び自分と相まみえるまでに殺されている可能性は十二分にあるが、そうでなければ厄介なことになるだろう。
地形を利用して情報格差で有利なエリアへの移動も考えたが、裏を返せばそれは自分の情報を持っている相手に十分な時間を与えてしまうことも意味する。
無論、再び自分と相まみえるまでに殺されている可能性は十二分にあるが、そうでなければ厄介なことになるだろう。
これは拙速なのか石橋を叩いて渡る慎重さか、はたしてどちらなのだろうか。
だが選んだとなれば行動は早い。
エーリュシオンは早速西へ向けて出発する。
方位磁石も無しに西へ向かえるのかという言葉もありそうだが、そこは天使。
人間を見下すだけあって、人間だと間違えそうな部分で間違えたりはしないのだ。
しかし道を間違えてなければ問題が発生しないのかと言われると、そんなことはない。
エーリュシオンは早速西へ向けて出発する。
方位磁石も無しに西へ向かえるのかという言葉もありそうだが、そこは天使。
人間を見下すだけあって、人間だと間違えそうな部分で間違えたりはしないのだ。
しかし道を間違えてなければ問題が発生しないのかと言われると、そんなことはない。
まず、エーリュシオンの出発地点はD-6とD-7の中間地点である。
この辺りは地図を見てもらえば分かる通り、ここから西に向かえば小さな山が彼の行く手に立ちはだかる。
山を登る気には毛頭なれない彼は小山を南沿いに迂回して進むことにした。
この辺りは地図を見てもらえば分かる通り、ここから西に向かえば小さな山が彼の行く手に立ちはだかる。
山を登る気には毛頭なれない彼は小山を南沿いに迂回して進むことにした。
さて、ここまでの過程で何が問題なのかというと、まず一つはエーリュシオンが他の参加者と遭遇できていないこと。
なお、時間軸的にはC-7からD-7 シフティ・シャフトに移動したエレン・イェーガーや、同じ場所にいる桐山和雄と遭遇する可能性もあるにはあったが、結果としてそれは起こらなかった。
なお、時間軸的にはC-7からD-7 シフティ・シャフトに移動したエレン・イェーガーや、同じ場所にいる桐山和雄と遭遇する可能性もあるにはあったが、結果としてそれは起こらなかった。
それはさておき、エーリュシオンにはもう一つ問題が発生している。
何かというと――
何かというと――
「GBGB!」
「GUIII!!」
「GBGYRRR!」
「GUIII!!」
「GBGYRRR!」
群れと称してもいい程の数のゴブリンが、彼の眼前に立ちはだかっている。
それも全てが陰茎を滾らせ、彼に情欲を向けながら。
それも全てが陰茎を滾らせ、彼に情欲を向けながら。
(どういうことだ?)
エーリュシオンがこの状況で最初に覚えたのは、疑問。
彼はこの殺し合い開始直後、ウィズとキュアダイアモンドと戦闘する前に、実はゴブリンと遭遇している。
最初見たときはこんな醜悪な舞台装置を設置するか、と多大な嫌悪感を抱いたが、自身に性欲を向けてはいなかった。
こう違和感が浮き彫りになると、抱くのは嫌悪ではなく疑問である。
しかしその答えはすぐに見つかった。
彼はこの殺し合い開始直後、ウィズとキュアダイアモンドと戦闘する前に、実はゴブリンと遭遇している。
最初見たときはこんな醜悪な舞台装置を設置するか、と多大な嫌悪感を抱いたが、自身に性欲を向けてはいなかった。
こう違和感が浮き彫りになると、抱くのは嫌悪ではなく疑問である。
しかしその答えはすぐに見つかった。
「キィーッ! あの男をレイプしろぉ!!」
ゴブリンの群れの奥には、どう見てもゴブリンではない緑色の異形、メガデス怪人が指揮官の体で堂々と立っていた。
怪人はどこからか緑色の光線、ホモビームを放ち、撃たれたゴブリンは意のままに陰茎をいきり立たせ、エーリュシオンに立ちはだかる群れの一員となった。
怪人はどこからか緑色の光線、ホモビームを放ち、撃たれたゴブリンは意のままに陰茎をいきり立たせ、エーリュシオンに立ちはだかる群れの一員となった。
「あれには舞台装置を操る力があるのか」
この流れからあの異形にはNPCを操る力があると考えたエーリュシオンは、ゴブリンの手が届かない所まで飛翔してそのまま勢いよく怪人へと突進する。
人間ならば道具か異能か。あるいは技術を持たなければ舞えぬ空。
しかし彼は天使。生まれ持ったものだけで自在に飛ぶことが出来る。人が地面を歩けるのと同じように。
人間ならば道具か異能か。あるいは技術を持たなければ舞えぬ空。
しかし彼は天使。生まれ持ったものだけで自在に飛ぶことが出来る。人が地面を歩けるのと同じように。
ガシッ
「キィーッ!」
メガデス怪人は飛んできたエーリュシオンにホモビームを放とうとするが、それより先に首を掴まれる。
ギギギと鈍い音を立て、いつでもへし折れることをアピールしつつも、しかしエーリュシオンは首を折らない。
その理由は極めて簡単だ。
ギギギと鈍い音を立て、いつでもへし折れることをアピールしつつも、しかしエーリュシオンは首を折らない。
その理由は極めて簡単だ。
「貴様、この醜悪な舞台装置を操れるな?」
「ハイ(素)」
「ハイ(素)」
命の危機の余り、思わず部下であるメガデス戦闘員の語録が飛び出すメガデス怪人。
そんな彼に対し、エーリュシオンは何を思うでもなく淡々と話を続ける。
そんな彼に対し、エーリュシオンは何を思うでもなく淡々と話を続ける。
「ならばこれより、この醜悪な舞台装置共を我の意のままに動かせ。断れば、汚らわしい貴様に相応しく浄化してやろう。
だが従うのであれば、その間だけ生かしておく慈悲を与える」
だが従うのであれば、その間だけ生かしておく慈悲を与える」
この言葉に逆らう術を、メガデス怪人は持ち合わせていなかった。なお、了承しても首から手は離れない。
従う素振りを見せた怪人に対し、エーリュシオンが出した最初の命令は、現在いるこのC-7で他の参加者をゴブリンに探させることだった。
一も二もなく即座にゴブリンへ指示を出すメガデス怪人。
しかし、このエリアに生存者はいない。少し前なら前述した通りエレンがいたのだが、今あるのは市街地にあるクレマンティーヌの死体のみ。
更に言うなら、彼女のデイバッグはエレンに持っていかれているので、見つけた所で何のメリットもない。
つまり、エーリュシオンは完全に時間を無駄にした。
従う素振りを見せた怪人に対し、エーリュシオンが出した最初の命令は、現在いるこのC-7で他の参加者をゴブリンに探させることだった。
一も二もなく即座にゴブリンへ指示を出すメガデス怪人。
しかし、このエリアに生存者はいない。少し前なら前述した通りエレンがいたのだが、今あるのは市街地にあるクレマンティーヌの死体のみ。
更に言うなら、彼女のデイバッグはエレンに持っていかれているので、見つけた所で何のメリットもない。
つまり、エーリュシオンは完全に時間を無駄にした。
「おのれ……!!」
「グエエエエエ!?」
「グエエエエエ!?」
怒りのあまりメガデス怪人の首を握る手を強めてしまうエーリュシオン。
しかしそんな無駄なことをしている時間はないと考え、即座に次の手を打つことにした。
しかしそんな無駄なことをしている時間はないと考え、即座に次の手を打つことにした。
「おい、この近くに泥人形が集いそうな場所はないのか?」
「そ、それなら西の方に採掘場がグエエエエ!?」
「そ、それなら西の方に採掘場がグエエエエ!?」
エーリュシオンは西から来た上で参加者と出会っていないので、西の方にある施設の情報など必要ないと考えている。
だがそんな脳内当てをする能力がメガデス怪人にあるわけなく、彼は強権を振るう天使の機嫌を損ね再び首を絞められた。
それでもなお、彼はまだ諦めず即座に違う場所を示した。
だがそんな脳内当てをする能力がメガデス怪人にあるわけなく、彼は強権を振るう天使の機嫌を損ね再び首を絞められた。
それでもなお、彼はまだ諦めず即座に違う場所を示した。
「ならば北の方にも市街地があったはず!!」
「そうか」
「そうか」
メガデス怪人がもたらした新たな情報を聞き、エーリュシオンは首を絞める手を緩め、早速出発する。
途中、NPCのゴブリンに遭遇する場面もあったがメガデス怪人のホモビームで洗脳するもよし、洗脳したNPCを宛がうもよしと対処法はいくらでもあった。
なので何一つ問題が発生することなく、彼らは目的地であるC-5の市街地に辿り着いた。
途中、NPCのゴブリンに遭遇する場面もあったがメガデス怪人のホモビームで洗脳するもよし、洗脳したNPCを宛がうもよしと対処法はいくらでもあった。
なので何一つ問題が発生することなく、彼らは目的地であるC-5の市街地に辿り着いた。
「その醜悪な舞台装置共を散らして参加者を探させろ」
街に着いた途端のエーリュシオンの指示に従い、メガデス怪人はゴブリンの群れを市街地に散開させる。
するとしばらくしてから、どこからか轟音が響き渡るのを彼らは耳にした。
エーリュシオンはメガデス怪人とゴブリン一匹を引き連れ音のする方へ向かうと、そこには窓の割れた一軒家があった。
するとしばらくしてから、どこからか轟音が響き渡るのを彼らは耳にした。
エーリュシオンはメガデス怪人とゴブリン一匹を引き連れ音のする方へ向かうと、そこには窓の割れた一軒家があった。
彼らは知らないが、ここは鈴奈とひろしが精神の具現化であるカタルシスエフェクトとペルソナをぶつけ合った決戦の地。
ジオと一斉射撃の波状攻撃とフラクタルスライサーがぶつかり合い、両者が吹き飛ぶほどの爆発が起こった場所である。
当然、そんな爆発が起きれば影響は当人だけでなく周り、環境にも及ぶ。
その爆発により家のガラスが内側から吹き飛び、外から見れば内側から窓が割れた家となっているのだ。
ジオと一斉射撃の波状攻撃とフラクタルスライサーがぶつかり合い、両者が吹き飛ぶほどの爆発が起こった場所である。
当然、そんな爆発が起きれば影響は当人だけでなく周り、環境にも及ぶ。
その爆発により家のガラスが内側から吹き飛び、外から見れば内側から窓が割れた家となっているのだ。
家を見ながらエーリュシオンは考える。
(ここで泥人形同士の戦いが起こったのは間違いない。だが今、泥人形共はどうしている。
まだ中に居るのか? それとも逃げたか?)
まだ中に居るのか? それとも逃げたか?)
ここまで考え、埒が明かないと判断したエーリュシオンはゴブリンに様子を見に行かせることにした。
その際、持ってこれそうならデイバッグを持って来いという指示もして。
その際、持ってこれそうならデイバッグを持って来いという指示もして。
そう考えていると、家の中に様子を見に行ったゴブリンがデイバッグを二つ持って戻ってきた。
更に中には二人の参加者が気絶していることも伝えた。ゴブリンは参加者が使う言語は使えないので、ジェスチャーで。
更に中には二人の参加者が気絶していることも伝えた。ゴブリンは参加者が使う言語は使えないので、ジェスチャーで。
「そうか」
ゴブリンの報告を聞いたエーリュシオンはデイバッグを奪い取ったかと思うと
ゴキリ
メガデス怪人の首の骨をへし折り、ついでに報告してきたゴブリンを蹴り飛ばして殺した。
【メガデス怪人@真夏の夜の淫夢シリーズ 死亡】
エーリュシオンのこの行動には理由がある。
まず前提として彼は、メガデス怪人のことを何一つ信用していなかった。
元々こちらを犯そうとしてきた相手だから、当たり前である。
力づくで無理矢理従えていたものの、いつまでもそれにリソースを割きたくはない。
なのでここらで潮時と考え怪人を殺したのだ。
それに他の参加者を見つける当てはあった。
まず前提として彼は、メガデス怪人のことを何一つ信用していなかった。
元々こちらを犯そうとしてきた相手だから、当たり前である。
力づくで無理矢理従えていたものの、いつまでもそれにリソースを割きたくはない。
なのでここらで潮時と考え怪人を殺したのだ。
それに他の参加者を見つける当てはあった。
彼が考えたのは、優勝するために他の参加者を探すのではなく、逆におびき寄せる手法だ。
神楽鈴奈とクロという狂信者二人はともかく、最初に出会った亡者とキュアダイアモンドは生意気にも正義感が強そうだった。
ならば、適当に破壊活動をしていれば誘い出すのはそう難しくないだろう。
神楽鈴奈とクロという狂信者二人はともかく、最初に出会った亡者とキュアダイアモンドは生意気にも正義感が強そうだった。
ならば、適当に破壊活動をしていれば誘い出すのはそう難しくないだろう。
エーリュシオンはメダロックを天に掲げると、剣に光が集っていく。
そしてそのまま勢いよく剣を振り下ろすと、かのエクスカリバーのごとく光がビームの様に進み、目の前の家を貫いた。
やがて光が晴れると、そこには瓦礫の山と化した一軒家の姿が。
そしてそのまま勢いよく剣を振り下ろすと、かのエクスカリバーのごとく光がビームの様に進み、目の前の家を貫いた。
やがて光が晴れると、そこには瓦礫の山と化した一軒家の姿が。
「さて、離れた場所から様子を見つつ、名簿を確認するとしよう」
中にいる参加者のことなど一切興味を持たず、彼は近くの家に入っていく。
その傲岸な振る舞いに天使の要素など欠片も見いだせない。
もっとも、彼に言わせればそれこそが泥人形の戯言なのだろうが。
その傲岸な振る舞いに天使の要素など欠片も見いだせない。
もっとも、彼に言わせればそれこそが泥人形の戯言なのだろうが。
そして彼は知らない。
今さっき吹き飛ばした家の中に、彼が嫌悪感を抱く狂信者の一人である神楽鈴奈がいたことを。
今さっき吹き飛ばした家の中に、彼が嫌悪感を抱く狂信者の一人である神楽鈴奈がいたことを。
【C-5 市街地/早朝】
【聖帝エーリュシオン@モンスター烈伝オレカバトル】
[状態]:度重なる戦闘により蓄積したダメージ(中)、先程の狂信者たち(神楽鈴奈、クロ)に対する強い嫌悪感、ミルドラースに対する激しい怒り
[装備]:原罪(メダロック)@Fate/stay night
[道具]:ひろしのデイバッグ(基本支給品、ランダム支給品×2)、神楽鈴奈のデイバッグ(基本支給品、ランダム支給品1~2)
[思考・状況]基本行動方針:優勝して"ミルドラース"を打ち滅ぼす。その後、穢れた世界を浄化すべく地上にいる全ての命を消し去り、不毛の砂漠にする。
1:ひとまず名簿を確認する
2:救われない世界は消し去るのが最善、それが天命だ。
3:一刻も早く優勝し、"ミルドラース"およびそれに組する者たちすべてを未来永劫消滅させる。
4:キュアダイヤモンド、神楽鈴奈にクロ、およびD-5にいたもう2人の参加者(ライナー、シャーロット)は見つけ次第、跡形も無く消し去る。
5:奴ら(神楽鈴奈、クロ)は、たかが泥人形ごときに何を期待しているのだ?所詮そいつらも、貴様らと同じ『泥人形』に過ぎぬだろうに。
[備考]
ウィズの爆裂魔法により、デイバッグ及びその中の支給品が消滅しています。
本来『七つの大罪』にまつわる様々な特攻効果を持っているが、制限により以下の2つの効果のみ発動しています。
【色欲の罰】:女性と戦う際、攻撃力が2.75倍に上昇する。
【傲慢の罰】:彼に最もダメージを与えたものに対して、攻撃力が約2.5倍近く上昇する(現在はウィズが対象となっている)。
クロ(リーダー)の姿を『黒い影』という形で視認しています。
ミルドラースを、「魔王を従えし真の魔王」である『魔皇』だと認識しています。
[状態]:度重なる戦闘により蓄積したダメージ(中)、先程の狂信者たち(神楽鈴奈、クロ)に対する強い嫌悪感、ミルドラースに対する激しい怒り
[装備]:原罪(メダロック)@Fate/stay night
[道具]:ひろしのデイバッグ(基本支給品、ランダム支給品×2)、神楽鈴奈のデイバッグ(基本支給品、ランダム支給品1~2)
[思考・状況]基本行動方針:優勝して"ミルドラース"を打ち滅ぼす。その後、穢れた世界を浄化すべく地上にいる全ての命を消し去り、不毛の砂漠にする。
1:ひとまず名簿を確認する
2:救われない世界は消し去るのが最善、それが天命だ。
3:一刻も早く優勝し、"ミルドラース"およびそれに組する者たちすべてを未来永劫消滅させる。
4:キュアダイヤモンド、神楽鈴奈にクロ、およびD-5にいたもう2人の参加者(ライナー、シャーロット)は見つけ次第、跡形も無く消し去る。
5:奴ら(神楽鈴奈、クロ)は、たかが泥人形ごときに何を期待しているのだ?所詮そいつらも、貴様らと同じ『泥人形』に過ぎぬだろうに。
[備考]
ウィズの爆裂魔法により、デイバッグ及びその中の支給品が消滅しています。
本来『七つの大罪』にまつわる様々な特攻効果を持っているが、制限により以下の2つの効果のみ発動しています。
【色欲の罰】:女性と戦う際、攻撃力が2.75倍に上昇する。
【傲慢の罰】:彼に最もダメージを与えたものに対して、攻撃力が約2.5倍近く上昇する(現在はウィズが対象となっている)。
クロ(リーダー)の姿を『黒い影』という形で視認しています。
ミルドラースを、「魔王を従えし真の魔王」である『魔皇』だと認識しています。
◆
突然だが、少しだけコンペ・ロワイアルの会場の話をしよう。
まずこの殺し合いの会場の地下には、下水道が存在する。
現時点で確認されているのはI-8 パラダイス・パームズの地下のみだが、状況を考えるならH-6 リテイル・ローとも繋がっているだろう。
そして街はC-5の市街地やF-8、G-8のフェイタルフィールドなどいくつかある。
ならば、下水道は会場全土とまではいかなくても、かなりの広範囲にわたって存在すると考えていいだろう。
故に――
まずこの殺し合いの会場の地下には、下水道が存在する。
現時点で確認されているのはI-8 パラダイス・パームズの地下のみだが、状況を考えるならH-6 リテイル・ローとも繋がっているだろう。
そして街はC-5の市街地やF-8、G-8のフェイタルフィールドなどいくつかある。
ならば、下水道は会場全土とまではいかなくても、かなりの広範囲にわたって存在すると考えていいだろう。
故に――
「ん……くっ……!」
エーリュシオンが破壊した一軒家の下に下水道があったとしても、おかしくはない。
結論を言うなら、鈴奈とひろしの二人は地下にあった下水道に落下した。
エーリュシオンの放った攻撃は家のみならず下の地面にまで影響を及ぼし、崩壊の衝撃が地面を破壊し地下と通ずる穴が生まれ、二人はそこに落ちたのだ。
その衝撃か、鈴奈は気絶から目を覚ました。
結論を言うなら、鈴奈とひろしの二人は地下にあった下水道に落下した。
エーリュシオンの放った攻撃は家のみならず下の地面にまで影響を及ぼし、崩壊の衝撃が地面を破壊し地下と通ずる穴が生まれ、二人はそこに落ちたのだ。
その衝撃か、鈴奈は気絶から目を覚ました。
さてここで考えて欲しい。
地上にある家の中から下水道に落下して、即座に目を覚ますことが何もなしにできるだろうか。
下水道にクッションなどない。仮に水の中に落ちたとしても、それは地面よりはマシくらいであって決してノーダメージとはならない。
なばらどうして鈴奈は目を覚ますことができたのか。答えは彼女の下敷きになったものにある。
地上にある家の中から下水道に落下して、即座に目を覚ますことが何もなしにできるだろうか。
下水道にクッションなどない。仮に水の中に落ちたとしても、それは地面よりはマシくらいであって決してノーダメージとはならない。
なばらどうして鈴奈は目を覚ますことができたのか。答えは彼女の下敷きになったものにある。
【ひろし@青鬼 死亡】
【残り83人】
【残り83人】
鈴奈の下に、ひろしの遺体が横たわっている。
これが答え。落下の際、彼がクッションの代わりになったから鈴奈は死ななかった。
これが答え。落下の際、彼がクッションの代わりになったから鈴奈は死ななかった。
別に、ひろしが殊勝な思いで鈴奈のクッション代わりになった訳ではない。互いに気絶していたのだから、何かができるわけがない。
ただ落下の最中、たまたま彼が彼女を庇うような位置取りに偶然なっただけ。
そんな幾千、幾万。あるいは幾億分の一の確率が今ここで起こったにすぎない。
ただ落下の最中、たまたま彼が彼女を庇うような位置取りに偶然なっただけ。
そんな幾千、幾万。あるいは幾億分の一の確率が今ここで起こったにすぎない。
「……え?」
そして鈴奈もひろしの遺体に気付く。
さっきまで殺そうとしていた、先輩ではない誰かの死体を見て彼女が何かを思うより先に――
さっきまで殺そうとしていた、先輩ではない誰かの死体を見て彼女が何かを思うより先に――
『――――』
放送が聞こえる。
禁止エリアを告げる、一区切りがつく放送が。
禁止エリアを告げる、一区切りがつく放送が。
【C-5 市街地 下水道/早朝】
【神楽鈴奈@Caligula Overdose-カリギュラ オーバードーズ-】
[状態]:ダメージ(大) 聖帝エーリュシオンに対する怒り(極大) 片足を負傷
[装備]:一括首輪爆破装置@ロワオリジナル
[道具]:
[思考・状況]基本行動方針:優勝し、先輩がいた場所に帰る
1:???
2:夢でも現実でも、先輩の言葉を信じて戦う
3:先輩は、私とずっと一緒に居てくれると言ってました……なのに、なんであの天使は私と先輩の仲を否定するんですか…?
[備考]
※参戦時期は楽士ルート最終決戦で主人公に裏切られ敗北した直後です。
※キャラエピソードは完遂済みです
※この殺し合いと元世界での主人公の裏切りを夢だと思い込んでいます。
[状態]:ダメージ(大) 聖帝エーリュシオンに対する怒り(極大) 片足を負傷
[装備]:一括首輪爆破装置@ロワオリジナル
[道具]:
[思考・状況]基本行動方針:優勝し、先輩がいた場所に帰る
1:???
2:夢でも現実でも、先輩の言葉を信じて戦う
3:先輩は、私とずっと一緒に居てくれると言ってました……なのに、なんであの天使は私と先輩の仲を否定するんですか…?
[備考]
※参戦時期は楽士ルート最終決戦で主人公に裏切られ敗北した直後です。
※キャラエピソードは完遂済みです
※この殺し合いと元世界での主人公の裏切りを夢だと思い込んでいます。
※C-5 市街地にゴブリンの群れがいます。どう動くかは不明です。
※C-5 市街地にある一軒家が一軒瓦礫の山となりました。
※C-5 市街地 地下において、ひろしの遺体とスカルの仮面@Persona5 が放置されています。
※C-5 市街地にある一軒家が一軒瓦礫の山となりました。
※C-5 市街地 地下において、ひろしの遺体とスカルの仮面@Persona5 が放置されています。
094:メッセージは唐突に | 投下順 | 096:負けイベでも頑張ればワンチャンある説 |
074:D-5 禁止エリアを脱出せよ | 聖帝エーリュシオン | 099:出ていけ!出ていけと言っている!(二度目) |
071:叫べ、仮面の裏側からでも | ひろし | GAME OVER |
神楽鈴奈 | 104:妄想凶/狂ザナトリウム |