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  • 叫べ、仮面の裏側からでも

コンペ・ロワイアル@ウィキ

叫べ、仮面の裏側からでも

最終更新:2023年09月12日 09:06

匿名ユーザー

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「ペルソナ!!」
その叫び声は、それまでの弱々しさを感じる少年のものとは思えなかった。
前へ進むことを力いっぱい求める声に応えるかのように、海賊のペルソナは銃を乱射する。


「その力ごと乗り越えます!先輩!!」
しかし、強い想いを抱いて戦うのはひろしだけではない。
精神の具現となった黒槍を振り回し、銃弾を打ち返す鈴奈もまた同じだ。
悪夢から覚める為、見知らぬ力を駆使して己にキバを剥く「先輩」を倒す為、彼女も戦う。


(打ち返された!?)
ひろしは知る由も無いが、鈴奈は仮想の銃を持つ相手と戦ったのはこれが初めてではない。
仮想空間の力で造られた二丁拳銃を持つイケPと戦ったことで、その対処には慣れていた。
一部は躱し、避け切れないものは槍をバトンのように回すことで一部を弾く。


「僕はあなたの『先輩』ではありません!!」
ひろしは力強く説得する。
彼の言葉と背後の銃は雨あられとなってなおも鈴奈に襲い掛かる。

「嘘を言わなくてもいいですよ、先輩。私の目の前に現れてくれたのは、あなただけですから。」
しかし、言葉で造られた弾丸も、ペルソナで造られた弾丸も相手を貫くことは無い。


(ペルソナの銃だけでは駄目なら……!!)
懐にあったショックガンの引き金を引く。
何発かは打ったが、それでも素人に毛が生えたものである以上は、コントロールに難はある。
だが、当たれば大型動物でさえ気絶させられる電磁波だ。
しかし、当たる直前で鈴奈は槍を横に一振り。

「……!?」

カタルシスエフェクトで打ち払われ、レーザーは霧消するかと思いきや、痺れは彼女の白魚のような手にフィードバックした。
電気を操るのに長けたペルソナであるキャプテン・キッドは、ショックガンの威力も上げたのだ。


(銃の威力が増してる?)
武器の威力まで上げるとは、どんなからくりだと思いながらも、願ってもみない幸運だと割り切り、ショックガンを乱射する。
ペルソナの銃と、ショックガンによる波状攻撃で、勝負は大きく傾いた……と言うことは無かった。

傾いたのは、勝負ではなく、一本の腐りかけた木。
それは単なる偶然ではない。
鈴奈は既によく知っている同行者の「災厄」だ。
倒れた太い幹は巨大な盾になり、二種類の銃弾を纏めて防いだ。
脆くなっていた木はそれで文字通り木っ端みじんになるが、それでも一時しのぎには充分役に立った。


木が壊れてもなお、ひろしは波状攻撃を仕掛けようとする。
しかし、思い通りには行かない。
カチ、カチと引き金の音がしながらも、実在する方の銃が光を発さない。
つまり、エネルギーが無くなってしまった。
(しまった……乱射しすぎたか……!!)


「クロちゃんは、手を出さないでください。」
戦いに「災厄」と言う形で干渉したクロを、鈴奈は咎める。

「いいの?」
そう言うと赤いマフラーの少女は、そのまま2人の場所から離れて行く。
クロとしては、この戦いは「鈴奈が勝った方が良い」と言うぐらいでしかない。
極論を言うと、彼女としては想い人である『豹馬君』に最終的に会えれば、どの戦いで誰が勝とうが負けようが、生きようが死のうがどうでもいい。
勿論恋人のことを卑下したエーリュシオンのような存在は別だが、ひろしに関しては個人的な恨みも無い。
よしんば鈴奈が負けてしまっても、ひろしも消耗しているはずだし、彼女にとっては2人分の参加者を落とせるチャンスになる。


「これは、私と先輩の戦いです。」
彼女にとって、これは悪夢から覚め、本当に先輩と結ばれるための大きな第一歩だ。
それは運否天賦で決まっても意味はなく、彼女の心の力で切り開かねば意味がない。
少なくとも、彼女の胸の内ではそうなっていた。


ペルソナとカタルシスエフェクト。
異なる世界の、心の禁忌をトリガーに現れる力同士のぶつかり合いが始まる。
「何を言っているのか分かりませんが……僕はあなたを止めます。」
「ふふ、先輩……いますぐ解放してあげますね。」
手数が減った分は、ひろしが不利。
味方が減った分は、鈴奈が不利。


ここから有利に傾けるには、己の意志の強さしかない。
「キャプテン・キッド!!撃ち続けて!!」
ひろしの命令通りに、ペルソナは銃を撃ち続ける。
実弾ではない、精神エネルギーの銃弾だが、それでも草地を剥がし、地面に小さな穴を作っていった。
彼はもう逃げたくはなかった。
何が彼女をああさせたのかは分からないままだが、それでも錯乱状態に陥っているとしか思えない彼女を、正気に戻したかった。


しかし、その弾数は多かれど、目的の相手に当たることは無い。
彼女は姿勢を低くして、弾幕を潜り抜けたからだ。
そのまま槍を突き出し、突撃兵のごとくひろし目掛けて走る。


結論から言うと、ひろしはペルソナこそ得たが、戦法をマスターしたわけではない。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たると言うが、当たるまでに待ってくれる敵は少ない。
対して鈴奈は、精神世界の中とは言え、デジヘッドや楽士との戦いを繰り返している。
逃げに徹していた者と、戦いの経験が僅かでもある者。
どちらが戦いの主導権を握ることが出来るかと言えば、それは誰でも分かることだ。

「私だって、やる時はやるんです。先輩が自信を付けさせてくれたおかげですよ。」
ディスクリートランサー。五月雨のごとき高速の八連撃がひろしに襲い来る。

「っ……!!」
ペルソナを前面に出して連撃に耐える。
しかし、ダメージはペルソナの使い手にも返って来る。
何とか致命傷だけは避けているが、終わりはそう遠くない。


(やはり……僕は……)
頼みの綱のペルソナもその場しのぎの防御にしか使えず、諦めかけるひろし。
そこへ、二人の攻撃の間に割り込むかのように、雷が落ちた。

「きゃっ……!!」
キャプテン・キッドが放ったのは、「ジオ」。
眩しい光と、痺れが鈴奈を襲う。
逆転勝利にこそならなかったが、防戦一方の状況からは脱却できた。


(このままじゃ勝てない……。)
さっきの連撃を食らった時に、ひろしは十分に理解した。
正面からぶつかり合っても、戦闘経験も無く、運動も決して得意ではない自分はこの女性には勝てないことを。


(ならば……僕の得意なことで勝負するのみ!!)
決断早く、ひろしは踵を返して走り出した。
彼が自信があること、それは武力を使った戦いではなく、知力を巡らせた逃走だ。
回りには目もくれず、草原を横切り、岩を飛び越え、全力疾走。


「先輩、待って下さいよ。卑怯ですよ。」

鈴奈は槍を振りかざし、『先輩』を追いかける。
夢でも会えた想い人を、手放すつもりはなかった。
しかし、『先輩』の足こそはさほど速くないが、どういう訳か追い付けない。


(よし……乗ってきた!!)
街道から離れ、立ち木や瓦礫の山を上手く利用し、何度も曲がる。
自分より足の速い相手に追いつかれない方法を、洋館での死と隣り合わせの鬼ごっこで、良く知っていた。

逃げながら考える。
ひろしの得意としていたことだ。


今度は一転して、鈴奈の方が不利になる。
彼女ら帰宅部が戦っていたオスティナートの楽士にも、storkや少年ドールのように、逃げ隠れしながらの戦いを得意とする者はいた。
だが、彼等との戦いでは、鈴奈はまだ観客に近い存在で戦いに参加はしていなかった。


「先輩……どこにいるんですか?」
空き家に入っていった所までは見たが、その先でひろしを見逃してしまった。
ふらふらと、見えなくなった想い人を探し続ける。


(どうすれば良いでしょうか……)
どうにか鈴奈を振り切り、ひろしは空き家の2階の広間にあったタンスに隠れていた。
逃げるという手段では、自分の方が上手なのが分かったが、逃げ続けていても殺し合いに乗っている彼女を止めることは出来ない。
上手く不意を突いて逆転を狙わねばならないが、どうにも決断が出来なかった。
ずっと彼女を止めるのに時間を費やすわけにも行かない。
彼女だけではなく、同じように殺し合いに乗っている黒と赤の少女も、金髪の殺し屋も止め、どこかにいるはずの瞳を助け、町に戻らねばならない。
死んだであろう牛飼い娘だって、出来るなら埋葬してあげたい。
折角新しい力を手に入れたのに、使いこなせない自分が不甲斐なかった。

「先輩!!出てきてくださいよ、寂しいですよ。」
家に入ってきたらしく、タンス越しからでも彼女の声が響く。
迫力のある声だったが、ひろしが感じたのはそれだけでは無かった。
どこか寂しさを感じる声だった。


(彼女も……そうだったんでしょうか。)
ひろしは知っていた。
何も悪くないのに理不尽に出くわしてしまい、それ故に暗転した人生に納得できず、理不尽をばら撒く存在のことを。

(僕は……彼女の理不尽も止める!!)
ひとりの寂しさはひろしだって知っている。
あの洋館で、自分以外の同行者が皆食われてしまった時は、恐ろしさのみならず孤独感が彼を襲った。
あんな気持ちは、誰にも味合わせたくはない。

足跡が2階に近づいた時だった。
ペルソナを再度出し、発砲。
しかし彼女に当てるのは銃弾ではなく、タンスの引き戸だ。
ターゲットは、鈴奈ではなくタンスの戸の留め金。


「………!?」
大きなタンスの引き戸が飛んで来たことで驚くが、カタルシスエフェクトの槍で簡単に破る。
しかし、時間は十分に稼げた。
飛んでくる引き戸は、遠距離武器のみならず、面積の広さを活かした盾や目隠しにもなる。

「ペルソナ!!」
相手の動きが止まった。
今こそがチャンス。
動いている相手には狙いが定まりづらいが、この距離で動いていない相手なら外すのが難しいぐらいだ。
戦車のアルカナは、強い意志や実行力を秘めている。
従って、戦いの意志が強い者にとって、戦車のペルソナほど適しているものはない。

海賊のペルソナが、鈴奈の右足を撃ち抜く。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

(この痛みは……!?)
ペルソナの力で食らった一撃は、鈴奈に確かな痛みを与えた。
ショックガンの痺れとは異なるそのはっきりとした刺激は、到底夢では味わえない。
μの力で造られたスタンガンの痺れや、炎の熱さはメビウスにいても感じることは出来た。
仮想空間のメビウスでさえ、決して味わうことが無い鋭い痛み。
何をどう間違っても現実でしか味わうことの出来ない痛みを受け、立つことに対して脳が危険信号を出し、そのままへたり込んだ。


「これは……夢じゃない!?」
先程までの勢いが嘘のように、静かな口調で呟いた。

「気が付きましたか?」
ひろしはいつもの穏やかな口調で、鈴奈に話しかけた。
ペルソナを引っ込め、仮面を外して。
「あなたは誰なのですか?」


全く異なる戦法に全く異なる力、そしてメビウスとは勝手が違う空間。
彼女とて落ち着いてみれば、目の前にいる男が先輩で無いと考えるのは簡単だった。

「僕はあなたの先輩ではありません。ですがあなたが先輩の所へ帰るための協力は出来ます。」
「先輩……じゃないなら……。」
その表情はまだ受け入れ切れてないが、段々とその視線はひろしに向いていた。


「またその人に会えるまで、別の誰かに頼ってみてはどうでしょうか?」
ひろしはその手を差し伸べる。
しかし、ゆめゆめ忘れてはならないことがある。
戦車の「逆位置」には暴走、怪我、困難などの言葉があるということだ。

この時、ひろしは鈴奈の攻撃が止まってしまったことで、自分の頭脳が勝利したと僅かながら思い込んでしまい、それ故に彼女に言ってはならない言葉までかけてしまった。
帰宅部で出会った部長との関係が運命の人と呼んでも良いぐらい密接になり、裏切られてなお彼のことを思い続けた鈴奈に、出会ったばかりのひろしの言葉が通るだろうか?


「私には、先輩しかいないんですよ!!あなたが先輩の代わりになれる訳がありません!!」
家全体に衝撃が走る大声が轟き、ひろしの鼓膜を刺し、空き家にビリビリと衝撃が走る。
耳を塞ぐ暇もなく、そこから不安定な姿勢からも、槍が振るわれる。

「ペルソナ!!」
慌てて仮面をつけ、ペルソナを呼び出す。
フックの腕で槍を止めるが、右手には予想外なまでの衝撃が返ってきた。


「落ち着いてください!!大丈夫です!!僕がついています!!」
負けじとひろしも大声を出して、再び暴走する鈴奈を止めようとする。


――――そんなの無理ですよ……絶対
――――大丈夫、俺がついてる


「先輩でもないのに、その言葉を吐くなあっっ!!!!」
その口調も、勢いも、攻撃性も、気弱だった少女のもととはとても思えない。
槍の勢いはさらに増す。
ひろしの傷はまたしても増えて行く。
最早一撃で殺されるのを防ぐので精いっぱいだ。


「ジオ!!」
雷を落とし、再度二人の距離を離す。
再び鬼ごっこが始まる。
今度は鈴奈が片足を怪我している以上、今度はさらにひろしが有利になる……はずだった。


彼女の決意は、片足の痛みなど無視して走る。
先輩を驕った相手など、先輩を侮辱したことになるし、到底生かしておけない。

(この世界が現実でも、先輩の下へ帰るまで戦うしかない!!)
彼女は変わらない。
そこが夢でも現実でもメビウスでも、彼女にとって大事なものは変わらない。
目の前にいるのが操られた先輩ならば、戦って取り戻すのみ。
目の前にいるのが先輩で無いならば、倒して先輩の下に帰るのみ。


空き家から出ても、状況は変わらない。
槍を振りかざした少女は、なおもひろしを追い続ける。


彼女の攻撃が背後からひろしを貫く瞬間、大きくジャンプし、転がっていた岩を飛び越える。
その槍の一撃は岩にぶつかったことで止められ、衝撃はその両手に返って来る……はずだった。
彼女の放った槍の技、ストライクピアースは一撃で岩を貫いた。


「!!」
思う念力岩をも通す
どんなことでも、一心に思いをこめてことに当たれば、できないことはないという諺を、そんなことを考えている暇もないのに思い知らされる。
砕けた岩の破片が背中を打ち付けるが、痛みに動けなくなっている暇はない。


このままだと怪我をしている分、追いつかれるのは時間の問題だと、彼も分かっていた。

(考えろ、考えろ、考えろ!!)
出血と疲労のせいで、いつもよりも頭が回らないが、なんとか打開策を組み立てる。
逃げる相手は怪物ではない、弱さも持った人間。
怪物ほど思考回路は単純ではないが、それ故付け入るすきもある。
最も怖いのは槍であって、追い付かれればその時点で死が確定するわけではない。


(ならば……これが答えだ!!)

まずはペルソナの銃撃を、地面に打つ。
勿論場所は、石畳ではなく土が露呈している場所だ。
土煙がもうもうと舞い、鈴奈の視界を遮る。


時間を稼げるのは一瞬。だが、それで十分。
残ったペルソナの力の全てを、彼女に打ち込む。
本当ならこのようなことはしたくないのだが、言葉による説得が不可能な以上はこれしか方法が無かった。

「僕は生きる!!」
「私と先輩の想い、思い知りなさい!!」

2人の声が、町に響く。


「ペルソナアアアァァァ!!!」
「終わってええええええぇぇぇぇ!!!」

ひろしはジオと一斉射撃による波状攻撃
それに対して鈴奈は、攻撃回数に頼るのではなく、渾身の一撃であるフラクタルスライサーで迎え撃つ。


強い想いの下から放たれた波状攻撃と、想い人との間で生み出された乾坤一擲の一刺しがぶつかり合う。


攻撃が届くのは鈴奈の方が先。
だが、ひろしはペルソナのフックで刺突を受け止める。
腕から血がどくどくと流れるが、更にペルソナは銃を乱射する。



精神の具現だけで行われたとは思えないほどの爆発が起こり、両者吹き飛ぶ。


「まだだ……」
身体中がズキズキと痛み、どちらが上か下かも覚束ない。
そもそもラッドに何度も殴られた時のダメージだって、癒えていないのだ。
こんなことなら、瞳からもう1,2個キノコを貰っておけばよかったと少し後悔する。
だが、彼女を止めると言いいながら、このまま倒れるわけにはいかない。


目の前で鈴奈は倒れている。
ひろしは一歩間違えれば即死の綱渡りの戦いで、勝つことが出来た。
勝敗を分けたのは、彼女は先輩を行動基準にしていたが、ひろしは自分の意志に固く根を張って戦い抜いた。
そんなほんの少しの違いでしか無い。

「痛……。」
立ち上がると、それだけで視界が歪んだ。
彼女の安否を確認したい。
こうでもしなければどうにもならなかったが、それはそうとして生きているなら、甘露寺さん達が待っているはずの町へ連れて帰りたい。


結局その想いは叶わず、体力を使い果たして倒れた。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


(あんまり遠くへ行かないで欲しいな。合流するのが面倒になるし。)

ここはC-6の街道から少し離れた場所。
1人で手持無沙汰にしていたクロは、誰かが来ないか見張っていた。
結局の所来たのはゴブリン達だけだが、いずれも彼女に触れることのないまま、様々な不幸によって倒された。
向こう側で轟音が響いた。
それは確かに鈴奈とひろしがいた方向からの音だった。


「まずいな……」

極論を言うと、クロにとってひろしは言わずもがな、鈴奈でさえも死んだって悲しむことは無い。
大事な人は1人だけだ。
だが、問題は今の音を聞きつけて、誰か他の人が来る可能性があるということだ。


そう思うとすぐに、別の方向からエンジン音が聞こえてきた。

(どうしようかなあ……。)
二次災害が起こればラッキーだが、あの仮面の男と車に乗った者達が同盟を組んだら。
あるいは鈴奈が何かのはずみで、自分のことを話したら。


嫌な予感を感じてくるが、そうしている内に遠くに見えた黒塗りの大型車が、鈴奈たちの方向へ走って行く。
既にもたらされた災害により、車が使えないほど地面は歪んでいるが、彼らの何人かは車を停めてそちらの方向に歩いていく。

この場を離れるか、鈴奈たちの元に戻るか。
災厄の元凶たる少女は、物陰でしばしの間、悩み続けた。


【C-5 市街地 /早朝】

【神楽鈴奈@Caligula Overdose-カリギュラ オーバードーズ-】
[状態]:ダメージ(大) 気絶 聖帝エーリュシオンに対する怒り(極大) 片足を負傷
[装備]:一括首輪爆破装置@ロワオリジナル
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2
[思考・状況]基本行動方針:優勝し、先輩がいた場所に帰る
1:先輩を驕ったひろしを殺す
2:夢でも現実でも、先輩の言葉を信じて戦う
3:先輩は、私とずっと一緒に居てくれると言ってました……なのに、なんであの天使は私と先輩の仲を否定するんですか…?
※参戦時期は楽士ルート最終決戦で主人公に裏切られ敗北した直後です。
※キャラエピソードは完遂済みです
※この殺し合いと元世界での主人公の裏切りを夢だと思い込んでいます。
※ひろしのことを主人公だと誤認しています。


【ひろし@青鬼】
[状態]:ダメージ(大) 疲労(大) 気絶 顔面に殴られた跡、身体中のあちこちに裂傷
[装備]:スカルの仮面@Persona5
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×2
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いには乗らない、瞳、牛飼娘と共にゴブリンスレイヤー、空条徐倫を探す
1:神楽鈴奈を助ける
2:ホル・ホース、プッチ、ディアボロ、瞳への警戒
3:出来ることなら同行者の黒い少女(クロ)も止める
[備考]
参戦時期は館から脱出した後です
※「ジョジョの奇妙な冒険」の参加者について、一定の情報を得ました。
※牛飼い娘は死んでいると思っています。
※ペルソナ(キャプテン・キッド)の力に目覚めました。




【C-6 草原 /早朝】
【クロ(リーダー)@最悪なる災厄人間に捧ぐ】
[状態]:健康、聖帝エーリュシオンに対する怒り(極大)
[装備]:ー
[道具]:基本支給品、耐氷ミスト(残り1個)@世界樹の迷宮シリーズ、ランダム支給品1~2
[思考・状況]基本行動方針:『豹馬君』と一緒にいる、ずっと
1:『豹馬君』のもとに帰る
2:『豹馬君』のそばにいる
3:『豹馬君』と生きる
4:『豹馬君』は、泥人形なんかじゃない……!『豹馬君』を侮辱するなら、跡形もなく消し去ってやる!!
5 :危険を冒して、鈴奈の下に戻る?それともこの場から離れる?
※参戦時期は少なくても「災厄に捧ぐ」にて後追い自殺した以降です。
※透明人間であるため普通の生物から彼女の声や姿を認識することは出来ません。
ただしこのロワでは「見えないものが見える」キャラであれば彼女を認識することが可能です。
※このロワでは世界改変の力で直接人を攻撃することが出来ません、結果的に攻撃を受ける形であれば可能です。(倒した電柱がたまたま当たった等)


※車の乗員たちの状態は前回と変わらないため割愛


※C-5・6の間に黒塗りの高級車@真夏の夜の淫夢が留められました。



070:カニンガムの怪物(前編) 投下順 072:刃・信じたこの道を何処までも
061:The run-to escape from monsters- ひろし 095:別にたったひとつでもなければ冴えてもいないけれど
神楽鈴奈
クロ(リーダー)
018:異世界にまつわるあれやこれや 新田美波
志村新八
空条徐倫
菱川六花
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