コンペロリショタバトルロワイアル@ ウィキ

A ridiculous farce-お行儀の悪い面も見せてよ-

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だれでも歓迎! 編集

地図でいうF-6エリアに配置された施設・中央司令部。
本来ならば屈強な軍人がひしめく要塞も、この場で使うのは子供のみ。
合流予定であったホテルに集う必要のなくなったドロテア達は、海馬コーポレーションの通り道且つ近場にあるこの施設にひとまず身を寄せた。


モクバとキウルが眠らされている部屋。
その壁を一枚挟んだ部屋でドロテア・ディオ・永沢の三人は会議をしていた。

「妾が話したいのはまず俊國のことじゃ」

タブレットで名簿の項目を弄りながら、ドロテアはそう切り出す。

「奴の名前なんじゃが」
「名簿に載っていない、だろう?舐めるなよ、それくらい僕もとっくに把握している」

ドロテアの言葉を待つことなく、先に言ってのけたのはディオだ。

「え、な、なんでだい?」

永沢は思わず狼狽えてディオに聞き返す。
名簿は全て目を通したつもりだったが、クラスメイトを探していただけだったからか、完全に俊國の名前のことなど頭からトんでいた。
己の名前を教えない。
もしも対主催に協力しているのなら、本名を偽る必要はなく、堂々と名前を明かせばいい。
なのに偽名を名乗られていれば、彼が生きているか死んでいるかもわからないではないか。

「まー、単純に、誰かに襲われてる犯罪者じゃろ。それも個人ではなく、組織相手じゃ」

その永沢の疑問に、ドロテアはあっさりと答えて見せた。

「だろうな。僕も概ねそう見ている」
「ほぉぅ。ならばディオ、お主の考えを聞かせてもらおうかの」
「...名前を明かさないというのは、特定の誰かに知られたくないのが基本だ。最初から誰がいるかわかっているなら本名も明かせるだろうが、誰もわからない状態からスタートならそうもいかない。もしもその追われたくない誰かが悪評を撒いているかもしれないからな。ただ、これも個人ならば大した問題じゃない、その辺りは自分の手腕でどうとでもなるし、予め数を集めておけば、いまは敵対している場合じゃないと丸め込むこともできる。だが組織相手ならどうだ?もしも複数人が参加していて、自分の悪評を撒いていたら一気に敵対者が増えることになるし、逆に本名が割れていなければ自分の生死を誤魔化せる。犯罪者だと定義したのも、そもそも追っている相手に後ろめたいことがあるなら同行者にそういえば言い。それが防衛にも繫がるからな。だがその逆、俊國が何かしらの犯罪でも犯していれば、もう護ってくれる奴なんていなくなる」
「うむうむ。ディオはちゃんとわかっておるの。そういう訳じゃ。わかったか永沢?」
「あ、あぁ...」

永沢は狼狽えながらも肯首する。
淀みなくドロテアと情報を共有しているディオと違い、自分は完全に置いていかれている。
自分は城ケ崎と自分のことで手一杯だったというのに、この二人はここまで思考を巡らせていた。
顔が良い奴は頭もいいというのか。軽い嫉妬を覚えつつも、置いて行かれまいと必死に耳を傾ける。

「というわけでじゃ。俊國が強さを持ち合わせた危険人物かもしれんという可能性が出た訳じゃが、永沢は奴をどうするべきだと思う?」
「え?え、えと...」

突然答えを振られ、永沢は戸惑いつつも考える。
殺人犯かもしれなくて組織から追われている危険人物。それも化け物とやり合える力を持っているならやることは一つだ。

「みんなに知らせよう。俊國が危ない奴だって。仲間に入れておいたら何をされるかわからない」

永沢は当然の答えを告げた。
殺人犯とそれを追う者たち。後者がいれば、厄介ごとのタネは更に増えることになる。
本名も解らないやつのいざこざに巻き込まれるのはご免だ。
だから、永沢は彼の追放を選んだ。

「なるほどのー。永沢はそう考えるかぁ。ディオはどうじゃ?」

うんうん、と頷きながら、ドロテアはディオへと質問をふる。

「別にこのまま同盟継続でいいんじゃないか?対策は考えておくとして、現状、僕たちに危害を加えないならやつが何者かなんてどうでもいい」
「ほう」

ディオの意見に興味を惹かれたように、ドロテアのリボンがぴょこぴょこと動く。

「奴が国を揺るがす大量殺人犯だとしてもか?」
「ああ。奴が重罪人だろうが、連続殺人鬼だろうが、逮捕するのも裁くのも司法の役目だ。僕らがそこに身を削る必要はない」
「うむうむ。実のところ、妾も同感じゃの。なんせ妾たちは国柄どころか生きる時代も違うと来た。どうせこの殺し合いが終われば顔を合わせることもないんじゃ。ならどんな大罪人であろうが妾たちには関係ないわ」
「え、えぇ...?」


あまりにも価値観の違いすぎる二人に、永沢は思わず困惑の声を漏らす。
自分だって生き残るのに優勝が必要であればそうするつもりではある。
だが、この二人は対主催を謳いながら、明らかに危険人物臭い俊國ですら平然と受け入れようとしているのだ。
決して全てを平等に愛する慈愛の心ではなく、利用する気満々でだ。
正直、ついていけないと思うが、いまここでチームから外されればかなり不利になる。
せめて次の保護先を見つけるまでは離れるわけにはいかない。


「俊國に関しては同盟を継続させるとして...次は孫悟飯たちと北条沙都子たちについてじゃ」

ドロテアは支給品のチョッパーの医療セットに入っていた麻酔やメスなどを三等分しながらそう続ける。

「妾たちは海馬コーポレーションに寄っていくついでに孫悟飯と結城美柑という奴らに会いに向かっておった」

孫悟空の襲撃の際に永沢が離れた後に、北条沙都子とメリュジーヌが現れ、こちらに取り入ろうとしたところをブラックという少年が現れ、沙都子たちをマーダーだと明かした。
沙都子たちがそれに対抗して、孫悟飯と美柑という二人に会えば自分たちが殺し合いに乗っていないことを証明できると反論。
それを受けてカツオから彼らに会おうと提案し、向かいたい方角が重なっていたドロテアとモクバが護衛ついでに同行した。
以上の旨をディオと永沢にドロテアは説明した。

「そして、ディオの出会ったメリュジーヌに襲われたことを踏まえれば、奴らが殺し合いに乗っておるのは明白になったわけじゃが...北条沙都子たち、そして孫悟飯たちについては、お主らはどうしたい?永沢」

またもドロテアに話題を振られて永沢は戸惑う。

(なんでまた僕から...)

脳内で文句を垂れつつも、それは極力出さないようにして考えを絞り出す。
できるだけ、自分はイヤだと思いつつも彼らに沿えるような答えを。

(えーっと、さっきは俊國も受け入れるって言ってたから...)

たとえ俊國が危険人物でも二人は受け入れると言っていた。
ならば、殺し合いに乗っているとはいえ、戦力になるなら受け入れるべきであるはずだ。
本音を言えばそんな連中を懐に入れたくはないが、彼らに合わせた答えならば致し方ないだろう。

「そのメリュジーヌって奴は強いんだろう?できれば味方にしたいよね。悟飯って奴らに会って、メリュジーヌたちが殺し合いに乗ってないって言って貰えば、奴らも動きづらくなるんじゃないかな」

「そう考えるかー。ディオ、お主は?」

「イチイチ測るようなことをするんじゃあない...僕としては反対だ。既に奴らは殺し合いに乗っているんだぞ?仮に悟飯たちとやらが殺し合いに乗っていないからって、わざわざそっちに合わせるとは思えないね。そもそも、その悟飯たちに会えということ自体が罠の可能性がある」

「なっ!?さ、さっきは危険でも強ければ仲間にするって言ったじゃないか!」

「そんなもの時と場合によって使い分けるに決まっているだろう。俊國はまだマーダーとしての動きをしていないが、北条沙都子たちはもう僕たちを襲っただけじゃなく、殺害までもしてしまっているんだろう?それに現状の僕らの同盟と比べても一番強いのはあのメリュジーヌときた。力づくで従わせるのも無理なら協力なんて無理だね。あまりにもリスクが高すぎる」

「そんな勝手な...都合が良すぎるよ!」

「...僕は自分の考えを言っただけだが。ひょっとしてきみ、なにも考えずに適当に答えてるんじゃあないか?」

「うぐぅ!...そ、そんなこと...なぃけど...」

痛いところを突かれてごにょごにょと声が小さくなっていく永沢をドロテアは横目で見る。
まるでなにかを品定めするかのように。

「妾はディオに一票じゃな。あのタイミングで悟飯たちへと誘導したのがどうにも胡散臭い。絶対に悟飯たちに擁護してもらえるという自信があるのか、それとも悟飯たちのもとへ向かうこと自体が罠かもしれんし。妾は相手に害がある時は殺して首輪も回収するが、見えている地雷を踏みに行くようなことはせんよ」

「......」

「な、なんだよ。またぼくが一人じゃないか...ドロテアさん、ディオくんに合わせてるだけできみこそ何も考えていないんじゃないか」
「そう思うならそう思っておけばいいわい」

またも一人になったことに永沢は不貞腐れたように疑惑の目を向けるが、しかし、まるで相手にされないのでそのまましょんぼりと肩を落とした。

「ああ、この際じゃからついでに言っておくが、お前たちが最初に会った金髪の痴女にも交渉はしようと思っておる。最低限、羅刹四鬼くらいの実力はありそうじゃし味方に引き入れられれば現状はかなりマシになる」

ドロテアの言葉にディオは殊更に不機嫌な表情を浮かべるが、ドロテアはまあ待て、と軽く宥める。

「妾も直接見た訳ではないからなんとも言えんが、お主らも別に傷つけられたわけではないのだろう?美男美女を漁りたいだけの色狂いなら、適当にこちらから贄を出しておけば良い。まあこの場合はキウルになるが、奴で満足できなければ顔の良いメリュジーヌや北条沙都子とぶつけ合わせれば厄介な奴らを消耗させられて一石二鳥。それでダメなら排除する。これでどうじゃ?」

「...まあ、そういうことなら構わない」

痴女のことはソレについて何も知らない永沢は口を挟むこともできず、ひとまずの保留で落ち着いた。

「さて。俊國との同盟は継続、北条沙都子たちは排除する方向で動くとして、他に考えておきたいことはあるかの?なければモクバたちを起こしに行くが」

二人を見回すも、特に反応がないことを確認すると、ドロテアはそこで話を打ち切り二人に背を向ける。


「おっとその前にひとつ」

ドロテアはドアノブに手をかけると、そこでピタリと動きを止め、振り返らないままに言葉を続ける。
そんな彼女に、永沢は疑問符を浮かべ、ディオは無言でその挙動を見つめる。

「生物というものは難儀でのう。如何に強くとも己の力量を越えるものを護り切ることはできん。例えばとある局面でガッシュが護れるのが二人までだったとする。一番被害なく済ませるにはどうしても足切りが必要で、価値あるものを残さねばならん。じゃが極限であればあるほどその正常な判断を的確にこなすのは難しくなる。いま、この場にいるのは妾を含めて三人じゃな」

瞬間、彼は動き出した。
ドロテアが振り返るよりも早く、その手にメスを握りしめて。

「価値の無い者は間引いておく必要が...うむ、やはりお主はちゃあんとわかっておったか」



振り返り、その目に飛び込んでくる光景に、ドロテアはニィと口角を吊り上げた。



彼女の眼前で。



彼―――ディオ・ブランドーはそのメスを振るっていた。



噛みつけないよう口腔に布を突っ込まれ、目を見開き驚愕の色を顔に浮かばせる永沢の首筋目掛けて。

「ぐもっ!?」

突然の衝撃と激痛にわけもわからず混乱する永沢は、反射的に暴れようとする。
だが、ただの小学生である永沢とボクシングを出来る程度には身体能力に勝るディオ。
この二人では筋力勝負で適うはずもなく、暴れ始める前にディオは永沢を押し倒し馬乗りになって再びメスを首に突き立て、裂く。

再びの激痛。首筋からドクドクと溢れ零れていく温かいナニカ。

永沢はくぐもった声を漏らしながら必死に暴れようとするも無駄。
かつてディオの過ごした貧民街では野良喧嘩など日常茶飯事だ。
如何に力で劣る相手の抵抗を奪うか。マウントを取った時に必要な位置取り・重心移動はどうするべきか。
そのイロハは身体に染みついている。
ダメ押しとばかりに首筋に打たれた注射により、永沢の身体から力が抜けていく。

「なんでお主がこうなったかわからんか」

薄れゆく意識の中、こちらを見下ろしてくるドロテアとディオの顔が視界に広がる。

「一つ、情報の確認を怠り俊國の名が無いことを知らなかった。
二つ、俊國をどうするか考えさせた時、善性を基に排除に舵を切ろうとした。
三つ、明確なマーダー側である沙都子達をチームに入れようとする愚策に走ろうとした」

次々と吐かれる指摘と共に、身体が鎖で繋がれたように重たくなっていき動かなくなる。


「四つ、妾の『害がある時は殺して首輪も回収する』という言葉を聞き流し、自分は安全だとタカを括った。
五つ、最初にこれは悪党同士の会話だと言った真意を測れず、こうなる図に思い至れなかった。
六つ、せっかくくれてやったメスや薬という武器を使おうという思考すら頭になかった。
七つ、そもそもこれまでの会話が全て己の価値を試されていることに気づかなかった」

ほどなく視界は閉じられていき、意識も朧気になりドロテアの言葉も掠れていく。

「おい、まだ終わって...まあ、どうでもいいかの。とにかく、その他諸々含めて審査した結果、お主は不合格。居座れても困るだけじゃ。お主は善人にも悪党にもなり切れん、一貫して中途半端の蝙蝠であったからいざという時に価値が見いだせず容易く切り捨てられる。もしも『次』があればこうならないようにうまくやるんじゃよ~」

『中途半端』。
意識が完全に閉じる直前、永沢の瞼の裏にこびりついたのはその言葉。


―――僕は卑怯者さ

城ケ崎に中島を殺させてしまったことと、藤木の名を借りてそれすらも隠ぺいしようとしてしまった罪悪感から漏らした言葉。

―――きみのような卑怯者は邪魔なのさ。いざって時に乃亜に脅されて、裏切ってくるかもしれないしね

自分と手を組んで優勝を目指さないかという藤木の提案を蹴った時にいつもの調子で言い放ってしまった言葉。

『卑怯者』

果たしてそれは悪い奴にだけ当てはまるものなのだろうか。
城ケ崎に生きて貰いたいと願うならば、下手に誤魔化さず、中島との件をサトシに打ち明けるべきだったのではないか。
藤木に共闘を提案された時、それを受け入れるべきだったのではないか。

これまで城ケ崎のためなら、と決めていた覚悟は、果たして本当に彼女を生かすためだったのか?
自分の心やプライドを護るための自己保身だったのではないか?

本当に卑怯だったのは、誰かを騙そうとする姿勢ではなく。
己の心に向き合おうとしなかった弱さではないのか。

善に寄り切り、サトシに城ケ崎を託すこともできず。
悪に寄り切り、藤木のように優勝という道を選ぶこともできず。

そういった中途半端さこそ真の卑怯であり、極々僅かな可能性すらも潰してしまったのではないか。

数多の疑問が浮かんでは消えて、浮かんでは消えていく。

そして、最後の最後に彼が思ったのは。

城ケ崎への謝罪でも、彼女を殺した孫悟空、そして自分を殺したディオとドロテアへ向けた呪詛でもなく。


(...ちくしょう)

何も果たせず終わる、己の無力を嘆く言葉だった。




「これで良かったんだろ」

永沢の頸動脈を切り裂いてから数分が経過し、呼吸も脈も完全に止まったのを確認したディオは、事も無さげにドロテアへ振り返る。

「これでこの玉ねぎを殺したのは僕だ。乃亜の奴が捏造でもしない限り、お前がコイツを殺したことにはならないし、モクバとの同盟にも支障はさほど出ないだろう」
「うむうむ。そこまでわかっておるとは感心感心、じゃ。これで足手まといは消せて、首輪も新たに増えた」
「切断はお前がやってくれ。このメスじゃあ切り離すのは時間がかかる」
「適材適所もわかっておるか。とことん妾と相性が良さそうじゃ」

ドロテアははにかみながら魂砕きを振り下ろし、永沢の首を切断し首輪を回収する。

「よしこれで首輪二つ目。イイ流れじゃわい」

上機嫌に手に入れた首輪を指先でくるくると回すドロテアを他所に、ディオは永沢の血を頬や服に塗り、メスで行動に支障が出ない程度の掠り傷を身体に刻んでいく。

「これで争ったように見えるか?」
「ウム。バッチリじゃ。警察的にもこれで無抵抗の者を殺したと判断できる奴はそうそうおらん。涙もあれば更に良し」
「チッ、仕方ない...」

ディオは口では軽い文句を言いつつも、目元を軽く擦りたちまちに涙を滲ませる。

「ぐすっ...こんな感じでいいだろう」
「うむうむ。これで純情(ウブ)なお子様たちのハートも鷲掴みじゃ!」

己の要望に即座に答えてくれるディオに、親指を立ててサムズアップで称賛するドロテア。
まるで最初の同行時の険悪な空気が嘘のように和気藹々とする二人。
その空気感は、つい先ほど人ひとりを殺したとは思えないほどに温かった。

そもそも最初にこの二人が険悪だったのはタイミングが悪かったのが大きい。
ドロテアはまだ他の参加者の力の程を知らなかった故に、手軽に首輪を回収できるのにモクバとの契約の所為でできないもどかしさを覚えており。
ディオはディオで最初に強姦されかけ、ジョナサン・ジョースターの存在の有無が気にかかっており。

どちらも平常心とは言い難かった。

それが、ここに至るまでの経験を経て、モクバとキウルというある種の枷を外した途端にこれだ。

自分が最強ではないと理解させられれば選ぶ手段を問わず。
己の身を最優先に他者を排するのにもお互いに全く抵抗がなく。
立ち塞がる問題に対しては意見の波長が面白いほどに合う。

ドロテアからしてもディオからしても、互いが互いにこれ以上なくやりやすい悪党であった。

「さて。念のため死体の検証でもされては面倒じゃから、こいつを埋めたら奴らを起こすとするか。お主の演技力に期待しておるぞ」
「女狐が。誰の心配をしているんだ。それとこいつの支給品は僕が貰うからな」
「よいよい。妾からの信用の証として受け取っておくれ」

悪党二人はケラケラと笑い合う。
これから繰り広げる茶番劇に臨むお互いの姿を思い描いて。



ペチペチと頬を叩かれ、それでも起きないかとため息を吐かれ、水をかけられることでようやくキウルは目を覚ました。

「プハッ!?」
「ようやく起きたか」

キウルが思わず跳び起きると、そこにはバケツを手にしたドロテアが此方を見下ろしていた。

「あ、あれ、えっと、私はどうして...」
「妾の吸血で気を失っていたんじゃよ」

吸血による失神。
それは予め起きうる可能性としてドロテアに告げられていたことである。
なのでそれ自体にキウルが異を唱えることはなかった。

「それで、起き抜けに悪いんじゃが...悪い報せがある」

不意に表情を陰らせるドロテアに、キウルは胸騒ぎを覚える。
軽薄な印象しかないドロテアがこうまで顔を曇らせるのだ。イヤでも緊張感を覚えざるを得ない。

「永沢が死んだ。殺したのはディオじゃ」

重たい口調で告げられた事実に、キウルは思わず息を呑む。
永沢とディオ。己が護ろうとした人物の内、一人が死に、その下手人が残る一人だというのだ。
これが困惑を抱かずにいられるだろうか。いや、いられない。


「な、なんで...!」
「お主が気絶した後、妾は周囲の安全を確認するため、偵察に出かけたんじゃ。五分...そう、たったそれだけのこと。じゃが、奴は、永沢はここで行動を起こした。奴は本当は殺し合いに乗っておったのじゃ。今、この場にいるのはディオ一人だけ。それなら自分でも勝てると、そう思ったのか、ディオに襲いかかったのじゃ。当然、あやつも抵抗し、二人で揉めあっている内に...」
「そんな...!」

キウルの顔に悲嘆と同時に懐疑の色が浮かぶ。
永沢が怪しい動きをしていたのは知っていた。けれど、それは自分たちの知る由もない誤解であり、その誤解も解消されたはずだった。
だがそれすらも嘘だったとは俄かには信じがたい。それにディオだって、藤木に間髪入れず向かっていったことから、それなりに近接戦の心得もあるはず。そんな彼が、言っては悪いが永沢程度の子供を殺すことなく制圧できないことがあるだろうか?
そんなキウルにじわじわと浮かび始める疑念を嗅ぎ取ったドロテアは釘を刺すように続ける。

「キウルや。如何に強がっておっても、ディオもまだ幼き子供じゃ。お主のように戦場を経験している訳でもない...向こうの部屋であやつもふさぎ込んでおる。どうか声をかけてやってくれんか」

ドロテアの言葉にキウルはハッとなる。
ディオは自分と違い、戦乱の時代を駆け抜けた武士ではない。無辜の民だ。
経験と鍛錬を積んできた自分とて、戦場に於いて常に正しき思考且つ最適な動きをできるわけではないのに、それをディオに強いるのは間違っている。
ドロテアの言う通り、まずやるべきことは彼の心傷を癒すこと。
キウルは浮かびかけた疑念を懐にしまいこみ、隣の部屋へ向かう。
その背に嘲笑うような視線を向けられていることにも気づかずに。

(さて、次はモクバの番じゃな)

ドロテアはモクバを起こす為に、キウルにやったのと同様、蛇口を捻りバケツに水を貯めていく。


キウルが扉を開けた時、目に飛び込んできたのは、膝を抱えて蹲るディオの姿だった。
殺されたという永沢の死体はどこにもなく、少々荒れた部屋と床を濡らす赤い血だまりだけが彼の凄惨な姿を想起させる。

「キウル...僕は...僕は...!」

顔を上げたディオを見た途端、抱いていた疑念は全て吹き飛んだ。
彼は泣いていた。震えていた。
至る箇所が傷だらけだった。
返り血すら浴びていた。
それらがディオという少年にとって、どれだけの恐怖だったかは、語る間でもないことをキウルに言外に示していた。

溜まらず溢れそうになる涙を抑えるように、再び顔を膝に埋めるディオに、キウルは慌てて駆けより背中を擦って宥める。

「...知ってるだろ。僕が頭に血が上りやすいこと」
「...はい」
「本当なら僕は永沢に襲われようとも冷静に対処しなければいけなかったんだ。出来たはずなんだ。なのに、彼のメスに斬られた途端、カッとなってしまった...気が付けば、互いに切りつけ合い、彼を...!」

震える声は如何にディオが後悔を抱いているかを端的に表している。
共に力を合わせるべき対象に裏切られ、そう容易く冷静に対処できようか。いや、難しい。
それを責める権利は、その場に居合わせなかったキウルにはありはしない。

「キウル、悪いのは僕だ!だが償う時間をくれないか!彼の死を無駄にしない為にも、この過ちを無かったことにしないためにも!僕は紳士として彼の分まで皆の為に戦わなければいけないんだ!だから、どうか...!」

その先の言葉は紡げない。
嗚咽交じりに咽び泣くディオと向き合い、キウルはディオの心に寄り添おうとする。

「大丈夫です」

何が、とは敢えて言わない。
それは自分に対する戒めでもあるから。

「貴方を護ります。貴方の罪も私が一緒に背負います」

これは決してディオだけの責任ではない。
もしもドロテアの吸血に耐え、自分の意識があれば、永沢とてこんな暴挙に出ることも無かった。
そうすれば、ディオの手が汚れることもなかった。
それに、万が一それでも永沢が裏切り、彼を殺すしかなくとも、既に戦場で数多の命を奪ってきている自分の方が負担は少なく、割り切ることもできただろう。
これは二人を守らなければならない立場にあった自分の責任である、とキウルはそう思っている。

「許してくれるというのか...こんな愚かな僕を!すまない、すまない...!」

いっそ大袈裟なほどに声を張り上げると、ディオは更に涙腺を緩め、キウルに縋りつく。
そんなディオを受け入れるようにキウルは抱き止め、落ち着かせるように彼の涙を発散させる。

(...本当に扱いやすくてイイ奴だよ、お前は)

そんな彼の気遣いなどどうでもいいことのように、ディオは内心で嘲笑う。
そもそもディオとドロテアが永沢殺害を明かしたのは、今後の憂いを断つためである。
下手に殺害を隠蔽すれば、先の永沢の中島殺害のように思わぬ形で暴露した時に不利になるからだ。
参加者間でなくとも、主催である乃亜がそうしないとも言い切れない。
だからこそ敢えて永沢殺害を明かした。
あくまで不慮の事故であると証拠を揃えることで、むしろ誠実さを示し、キウルから信頼を勝ち取ることにしたのだ。
キウルは見た目と違って戦場経験者。極限の状況での咄嗟の反撃にも理解を示してくれるはず。
その予想通り、キウルは今回の件でディオを糾弾することなく、かえって護らなければならないと責任感を抱いた。
全ては脚本通り。
首輪も手に入り、ここからが僕の逆転劇の始まりだと、何処ぞでふんぞり返っている乃亜を睨みつけるのだった。


「...ドロテア、お前...!」

水をかけられ起こされ、永沢をディオが殺したという事情を聞き、開けた扉の先の光景を見た後、モクバはキッとドロテアを睨みつけた。

「なんじゃその眼は。妾を疑っておるのか?」
「当たり前だろ...!」

果たして仕掛けたのが本当に永沢なのか、それともディオが嘘を吐いているのかまではわからない。
その二人に対しては人となりを把握しきれるほど関わっていないからだ。
だが、少なくとも、ドロテアが永沢をディオに殺させようと環境を整えたのはわかる。
さらに言えば、二人が同士討ちしてくれれば首輪が二つ手に入って儲けもの、とまでは考えていただろう。
モクバの知るドロテアならば、絶対に己の身を最優先する為、一人で周囲の探索になど行かない。
その確信がドロテアへの懐疑をよりいっそう深める。

「...はあぁぁ」

そんなモクバへとドロテアはわかりやすく深いため息を吐いた。

「お主はよっぽど妾を悪者にしたいようじゃな。そうやって己の罪から目を背けて同じことを繰り返そうというのかの」

此方を蔑む目。
今までの価値観の違いによる『面倒』というものとは違う感情を込められたその目に、モクバは虚を突かれる。

「なに?」
「お主の浅はかな行動のせいで、カツオと永沢は死んだと言っておるのじゃよ」
「...は?」

突然の覚えのない糾弾にモクバの思考が止まり、その隙を見逃さずドロテアは言葉を続ける。

「あの色黒と喪服との戦いで、お主は二人とも此方に引き入れようとしたな。色黒の方はいい。妾も同意したからの。じゃが喪服の方はどうじゃ?早い段階で奴は危険すぎると解っておったじゃろ。なのに色黒の心を此方に向ける為の時間を、喪服の説得に使い、結果、色黒も喪服もマーダーのまま野放しになった。カツオも恐らくはそのまま殺されておるわ」
「ぅ...」

ドロテアの指摘にモクバは返す言葉も無くなる。
その失態は、モクバ自身も認識していた。
モクバの激情の火が萎んでいくのを見逃さず、更にドロテアは続ける。

「本音を言うとな、妾はカツオにはどこかで殺されてくれればいいと思っておった。ロクに戦力にならぬなら、どこかで首輪になってくれた方がマシじゃと。ところがソレは妾の見当違いじゃった。奴は決して妾たちを裏切らず、どころか正確なタイミングでカードを使いお主の危機を救ってみせた。
奴とて中島の件もあり、妾たちを売ってマーダー側に取り入ろうとすることもできたというのに、そんな素振りはいっさい見られんかった」

『いまにして思えば』と心の中で付け加えさらに続ける。

「カツオは一般人にしては一切の失点なく戦闘に貢献しておった。あの齢と温い環境で足を引くことも裏切ることもないのは賞賛に値する。惜しい逸材を失くしたもんじゃ。...もしも、色黒の説得に成功しておれば、あやつが死ぬ理由などどこにも無かったのにのう」

モクバはなにも言い返せない。
カツオは確かにこれ以上ない働きをしていた。
親友が殺されただけでも相当に堪えただろうに、それでも中島を蘇らせるという甘言に惑うことなく。
それどころか梨花と沙都子の関係に気を遣い続け。
戦場なんて初めてだろうに、怯えながらもしっかりと役割を果たし。
自分とは違い、カツオは何一つ失態を犯していない。

「じゃが死んだ。カツオが生きて同行しておれば、永沢も迂闊に動けず、ディオに襲い掛かることもなかったじゃろう。お主の迂闊な失態があの喪服と色黒を放ち、周囲にも危害を加えさせ、カツオを殺し、そして永沢をも殺した。それでもお主はこの件ではこう言うのじゃろう。『永沢が死んだのはお前のせいだ』と」

ドロテアの言葉がモクバの内腑を抉るように突き刺さってくる。

「お主は妾が永沢を殺させたと考えておるが冷静に考えよ。妾がわざわざこんな回りくどい真似をする必要があるか?奸計を用いるくらいなら、お主が目覚める前にこの手で永沢どころかディオもキウルも殺して首輪を増やすとは思わんのか?お主はどうせ、妾が周囲への斥候などするはずないとでも思っておるようじゃが、そんなことこの短時間で分かるとなぜ言えるんじゃ」

『まあ合っとるんじゃが』と心で思いつつも、それを悟らせない為に反論を挟む余地なく言葉を続ける。

「そして妾に罪を押し付けたお主はこう思うんじゃろうな。『次は失敗しないから』。そして再び喪服のような奴に説得の時間を割き、今度はディオやキウル、そして妾までもを犠牲にする」
「ち、ちが...」
「違わん。よいかモクバ。『次は失敗しない』ではない。もう『次はない』のじゃ。救える者も救えない者もいる。その現実を受け入れよ」

最後までモクバはなにも言い返せなかった。
決してドロテアがここにいる面々のことを思って非難しているのではなく、この状況をダシに彼女が自分に優位を取ろうとしているのはわかっている。
だが、いくら優秀な頭脳を持っていても心が追い付かない。
己の失態で二人の参加者が死んだという事実は、確かにモクバの心を縛る楔となっていた。


「モクバ、お主は喪服にも結束の力は強いと説いておったな。それは正しい。じゃが、結束とは誰もかれもお手手を繋いで仲良く並ぶことではない。お主の会社で管理しておるカードゲームがあるじゃろ。ソレでも己の好きなカードを無制限に入れられるわけではない。それと同じじゃ」
「......!」

身近なものを例えに引き出されたことで、一層、ドロテアの言葉への理解が進む。
デュエルモンスターズにおいても、戦略上、不要と思ったカードをデッキから外すのは当然だ。
どれだけ思い入れのあるカードがたくさんあっても、環境に適さなければ、或いは規定枚数を越えれば、デュエルの台に立つことすらままならないからだ。
ゲームと人命では話が違うのはわかっているが、理屈の上では同じこと。
必要な駒であれば残せるが、不必要な駒は弾かなければならない。
そこを誤れば、モクバもまた主催を倒すという台に立つ前に振るい下とされてしまう。

「おれ、は...」

目に見えて萎縮していくモクバの肩に手を置き、そっと囁く。
優しい声で、甘やかすように、慰めるように。

「安心せい。まだこの失敗は挽回できる程度のもの。ここから首輪を解析し皆を解放してやれれば、カツオと永沢の死も無意味ではなくなる。
そしていま一度考えるのじゃ。妾たちに期待を寄せている者たちとの結束を護るためにはどうするべきか。みんな、お前に期待しておるからな」

その言葉に、モクバは唇を噛み締める。
ドロテアが自分を良いように使おうとしているのはわかっている。
彼女がグレーテルやブラック、沙都子らマーダー程ではないにせよ、危険な人物であることも。
けれど、いまのモクバには、彼女の『まだ挽回できる』『みんなが期待している』という言葉がどうしても胸にのしかかってしまうのだった。



(はー気持ちがいいわい!)

暗い面持ちで気を鎮めるモクバの一方で、ドロテアの胸中は清々しいほどに晴れ晴れとしていた。

ドロテアにとって永沢は最も不要な存在だった。
中島の一件から、既に多くの参加者から不信を抱かれており。
土壇場の局面では、此方を裏切らず役割を果たしたカツオのような期待もできず、裏切る或いは逃亡するのは目に見えており。
そのくせ頭がキレる者でもなければ、モクバのように技術・知識もないときた。
念のためにディオ共々テストをしたが全て不正解。
聖人君子ではないドロテアは、モクバたちが目を覚ます前に早々に首輪に変えるべき不良債権だと判断した。

首輪が手に入り、ディオという良き理解者が手に入り、そして先の戦いで失態を利用しモクバに優位的な立場を取ることが出来た。
今までの全てに不運が付きまとっていたわけではないが、まだまだ自分の運にも目が傾いていると実感する。

「さて!いつまでもふさぎ込んでいても仕方あるまい!永沢の死に報いる為にも、落ち着いたらこれからの動きを決めるとしようかの!」

パンパンと掌を叩いて音頭を取り、場の空気を入れ替える。

(化け物染みた連中ばかりで少々萎えてしまっておったが、恐らく首輪のサンプルは妾が抜きんでておる。あとは海馬コーポレーションでなにかしらの解析が進めば文句なしじゃ!)

今まではモクバに指揮を譲っていたが、自分とディオ、そしてディオに信頼を寄せるよう仕向けたキウルの三人がいれば、自分のやり方に寄せることができるだろう。
というか、ここまで釘を刺しておいてなお喪服のような連中にまで手を差し伸べようとして失敗を重ねるなら、切り捨て時を考えるべきかもしれない。

(仏の顔もうんとやらじゃ。モクバ、これ以上妾を失望させるような真似はしてくれるなよ?)

やはり善人面をするより、多少は悪というスパイスがあったほうが自由でやりやすい。
内心でほくそ笑みながら、ドロテアは今後の展望に思いを馳せるのだった。


【永沢君男@ちびまる子ちゃん 死亡】

【F-6/1日目/午前/中央司令部】


※永沢の死体が近辺に埋めてあります。




【ドロテア@アカメが斬る!】
[状態]健康、高揚感、キウルからの吸血でお肌つやつや
[装備]血液徴収アブゾディック、魂砕き(ソウルクラッシュ)@ロードス島伝説
[道具]基本支給品 ランダム支給品0~1、セト神のスタンドDISC@ジョジョの奇妙な冒険、城ヶ崎姫子の首輪、永沢君男の首輪
「水」@カードキャプターさくら(夕方まで使用不可)、変幻自在ガイアファンデーション@アカメが斬る!
グリフィンドールの剣@ハリーポッターシリ-ズ、チョッパーの医療セット@ONE PIECE
[思考・状況]
基本方針:手段を問わず生き残る。優勝か脱出かは問わない。
0:改めてどうするかを決める。ここからが巻き返しなのじゃ!
1:とりあえず適当な人間を三人殺して首輪を得るが、モクバとの範疇を超えぬ程度にしておく。
2:写影と桃華は凄腕の魔法使いが着いておるのか……うーむ
3:海馬モクバと協力。意外と強かな奴よ。利用価値は十分あるじゃろう。
4:海馬コーポレーションへと向かう。
5:キウルの血ウマっ!
[備考]
※参戦時期は11巻。
※若返らせる能力(セト神)を、藤木茂の能力では無く、支給品によるものと推察しています。
※若返らせる能力(セト神)の大まかな性能を把握しました。
※カードデータからウィルスを送り込むプランをモクバと共有しています。



【ディオ・ブランドー@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]精神的疲労(中)、疲労(中)、敏感状態、服は半乾き、怒り、メリュジーヌに恐怖、強い屈辱(極大)、乃亜やメリュジーヌに対する強い殺意
[装備]バシルーラの杖[残り回数4回]@トルネコの大冒険3(キウルの支給品)
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~2、永沢の支給品。
[思考・状況]
基本方針:手段を問わず生き残る。優勝か脱出かは問わない。
0:改めてどうするかを決める。巻き返してやるさ、ここからな
1:キウルを利用し上手く立ち回る。
2:先ほどの金髪の痴女やメリュジーヌに警戒。奴らは絶対に許さない。
3:キウルの不死の化け物の話に嫌悪感。
4:海が弱点の参加者でもいるのか?
[備考]
※参戦時期はダニーを殺した後



【海馬モクバ@遊戯王デュエルモンスターズ】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(中)、全身に掠り傷、俊國(無惨)に対する警戒、自分の所為でカツオと永沢が死んだという自責の念(大)
[装備]:青眼の白龍&翻弄するエルフの剣士(昼まで使用不可)@遊戯王デュエルモンスターズ
雷神憤怒アドラメレク(片手のみ、もう片方はランドセルの中)@アカメが斬る!
[道具]:基本支給品、小型ボウガン(装填済み) ボウガンの矢(即効性の痺れ薬が塗布)×10
[思考・状況]基本方針:乃亜を止める。人の心を取り戻させる。
0:改めてどうするかを決める。俺は...
1:東側に向かい、孫悟飯という参加者と接触する。
2:殺し合いに乗ってない奴を探すはずが、ちょっと最初からやばいのを仲間にしちまった気がする
3:ドロテアと協力。俺一人でどれだけ抑えられるか分からないが。
4:海馬コーポレーションへ向かう。
5:俊國(無惨)とも協力体制を取る。可能な限り、立場も守るよう立ち回る。
6:カードのデータを利用しシステムにウィルスを仕掛ける。その為にカードも解析したい。
7:グレーテルを説得したいが...ドロテアの言う通り、諦めるべきだろうか?
[備考]
※参戦時期は少なくともバトルシティ編終了以降です。
※電脳空間を仮説としつつも、一姫との情報交換でここが電脳世界を再現した現実である可能性も考慮しています。
※殺し合いを管理するシステムはKCのシステムから流用されたものではと考えています。
※アドラメレクの籠手が重いのと攻撃の反動の重さから、モクバは両手で構えてようやく籠手を一つ使用できます。
 その為、籠手一つ分しか雷を操れず、性能は半分以下程度しか発揮できません。
※ディオ達との再合流場所はホテルで第二回放送時(12時)に合流となります。
 無惨もそれを知っています。

【キウル@うたわれるもの 二人の白皇】
[状態]精神的疲労(大)、疲労(大)、敏感状態、服は半乾き、軽い麻痺状態(治療済み)、ルサルカに対する心配(大)、睡眠、貧血気味(行動にはさほど支障のない範囲)
[装備]弓矢@現実(ディオの支給品)
[道具]基本支給品、闇の基本支給品、闇のランダム支給品0~2、モクバの考察が書かれたメモ
[思考・状況]
基本方針:殺し合いからの脱出
1:改めてどうするかを決める。もう失わない。ディオやモクバ、ドロテアら対主催を護る。
2:先ほどの金髪の少女に警戒
3:ネコネさんたち、巻き込まれてないといいけれど...
4:ルサルカさんが心配。
[備考]
※参戦時期は二人の白皇本編終了後


093:悪魔は神には頼らない 投下順に読む 095:君がまるで別人のように
時系列順に読む
083:坊や、よい子だねんねしな ドロテア 102:澆季溷濁(前編)
ディオ・ブランドー 099:DRAGON FLY
海馬モクバ 102:澆季溷濁(前編)
キウル
永沢君男 GAME OVER

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