バトルロワイアル開始から十五分ほど。
地面にのたうち回り、さめざめと泣き喚いている一つの影があった。
地面にのたうち回り、さめざめと泣き喚いている一つの影があった。
「カジュマァ~~~!!田ボ~~何処でおじゃる~~!!まろはここでおじゃる~~!!」
影の主は坂ノ上おじゃる丸。
ヘイアンチョウで、エンマ大王のシャクをいたずらで奪い、満月ロードを通って現代に着いた。
そしてカズマの家へ居候することになった五歳児である。
おじゃる丸はこの世の理不尽を訴えていた。
なぜやんごとなき雅なお子様である自分がこんな血なまぐさい催しに招かれなければいけないのか。
尺も取り上げられて、カズマも御付の田ボもいない。
これで麻呂にどうしろと言うのか。
ヘイアンチョウで、エンマ大王のシャクをいたずらで奪い、満月ロードを通って現代に着いた。
そしてカズマの家へ居候することになった五歳児である。
おじゃる丸はこの世の理不尽を訴えていた。
なぜやんごとなき雅なお子様である自分がこんな血なまぐさい催しに招かれなければいけないのか。
尺も取り上げられて、カズマも御付の田ボもいない。
これで麻呂にどうしろと言うのか。
「早く来てたも~~!まろが不安と寂しさで泣いているでおじゃる~~!!」
ごろごろ、ごろごろ。
チラッ、チラッ。
チラッ、チラッ。
「シャク~~シャクも何処でおじゃる~シャクはもうまろの物でおじゃる~~!!」
ゴロゴロゴロゴロ
チラッチラッ。
チラッチラッ。
「…………………」
しかし、誰も現れなかった。
「ハァ……どうやら本当に誰もいない様でおじゃるな……
仕方ないでおじゃる…麻呂がカズマや田ボを探すしかあるまい」
仕方ないでおじゃる…麻呂がカズマや田ボを探すしかあるまい」
そう言ってごそごそとランドセルの中を漁り、ある物を取り出す。
それは、尺が無いか探した時に見つけた物だった。
それは、尺が無いか探した時に見つけた物だった。
「こんな物騒な物は本来やんごとなき麻呂には似合わぬが……
しかしシャクの変わりとしては背に腹は変えられないでおじゃる」
しかしシャクの変わりとしては背に腹は変えられないでおじゃる」
それは、一本の竹刀だった。
プリンを食べるためのスプーンと尺以上に重たい物を持たないおじゃる丸でも振るえるほどに軽量化された一本の竹刀だった。
それでいて武器としての威力の中々のもの。護身用としては頼もしい武器と言えるだろう。
それに付随する効果さえなければ。
プリンを食べるためのスプーンと尺以上に重たい物を持たないおじゃる丸でも振るえるほどに軽量化された一本の竹刀だった。
それでいて武器としての威力の中々のもの。護身用としては頼もしい武器と言えるだろう。
それに付随する効果さえなければ。
「しかし……切っ先が触れた相手を豚に変える、か……そう言われると……
試して見たくなるの……!!」
試して見たくなるの……!!」
その武器の名はこぶたのしない。
刀身に触れた者を豚に変えるという、人間の尊厳を最底辺まで貶め、屈辱を与える外道の武器である。
だが、その効果はおじゃる丸の好奇心を大いに擽った。
ぶっちゃけ、誰でもいいから豚にしてみたかった。
もし、おじゃる丸を知る者がこの竹刀の効果を知れば真っ先に思う事は一つだろう。
刀身に触れた者を豚に変えるという、人間の尊厳を最底辺まで貶め、屈辱を与える外道の武器である。
だが、その効果はおじゃる丸の好奇心を大いに擽った。
ぶっちゃけ、誰でもいいから豚にしてみたかった。
もし、おじゃる丸を知る者がこの竹刀の効果を知れば真っ先に思う事は一つだろう。
“間違いねぇ…この世で一番その武器を持っちゃいけないのは、おじゃる……お前だ”、と。
【坂ノ上おじゃる丸@おじゃる丸】
[状態]健康
[装備]こぶたのしない
[道具]基本支給品、ランダム支給品1~2
[思考・状況]基本方針:カズマの家に帰りたい
1:カズマや田ボを探す。
2:シャクを誰か持ってないか探す。
3:誰でもいいから豚にしてみたいでおじゃる(子供故の好奇心)
[備考]
※参戦時期は後続の書き手にお任せします。
[状態]健康
[装備]こぶたのしない
[道具]基本支給品、ランダム支給品1~2
[思考・状況]基本方針:カズマの家に帰りたい
1:カズマや田ボを探す。
2:シャクを誰か持ってないか探す。
3:誰でもいいから豚にしてみたいでおじゃる(子供故の好奇心)
[備考]
※参戦時期は後続の書き手にお任せします。
【こぶたのしない@FINAL FANTASY4】
おじゃる丸に支給された。
人間の尊厳を最底辺まで貶め、屈辱を与える外道の武器。
この竹刀で攻撃された「参加者」は、数十分~一時間ほどの間、豚の姿になってしまう。
豚化中は、人語を話すこともままならなくなる(=魔法が使えなくなる)。
ちなみに、竹刀と名がついているが武器としての威力もなかなかのもの。
おじゃる丸に支給された。
人間の尊厳を最底辺まで貶め、屈辱を与える外道の武器。
この竹刀で攻撃された「参加者」は、数十分~一時間ほどの間、豚の姿になってしまう。
豚化中は、人語を話すこともままならなくなる(=魔法が使えなくなる)。
ちなみに、竹刀と名がついているが武器としての威力もなかなかのもの。
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