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解体し統合せよ

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 海馬モクバは優れた子供である。
 まず海馬コーポレーションにおいて、
 その若さで会社経営の一助になってる時点で相当な手腕や技術を持つ。
 しかし、それでも彼のスペックは決して超人でもないし子供だし舞台は広大。
 全員がそうではないのは分かっている。と言うよりモクバはそういう輩を見ている。
 グールズ、闇バクラ。バトルシティの決勝戦にだって問題の人物は何人かいた。
 寧ろ殺し合いをするのであればより多く参入させるだろう。円滑に進めるために。
 だが死者に思うことはあれど時間は割かない。兄である海馬瀬人のように過去は振り返らない、
 と言うわけではない。と言うよりなんか明らかにおかしい呼ばれ方をした奴に突っ込みたくもある。
 それはそれとして、乃亜にこれ以上暴挙をさせないためにもまずは仲間を集めるのが先決だからだ。
 何よりも人材とは大事だ。海馬が頼りにしている、と言うよりしすぎている磯野がその典型例である。
 では人はどこに集まるか? となればこの舞台において最も優先されるとするのならば───

「やっぱ海馬コーポレーション、だよな。」

 主催者の名前の一部が入った施設であり、
 しかしそれは彼が関係してるのではなく海馬瀬人が経営している会社。
 此処にある理由は謎だ。この舞台がバーチャル空間であり、疑似的に再現している。
 そんな可能性はありうる。と言うより一度経験した身のせいでそっちの方が現実的だ。
 でもあの時と違って電脳空間へ入る過程までの記憶がないので絶対電脳空間とは言い切れない。
 なんせモクバはバーチャルだけでなくオカルトじみたことも散々経験してきているわけだ。
 とんでも能力で現実的に再現しました、なんてことあったとしても不思議ではない。

(となると乃亜も肉体を手に入れたってことになるが、どうなんだろうな。)

 もし今が電脳空間ではなく現実であるとするなら、
 もう電脳空間にしか身体がないはずの乃亜も肉体を得たことになる。
 此処まで行くと何でもありだ。なまじ知識がありすぎるせいで考察しようがない。
 もっとも主催の存在に近しい立場だからこその頭を抱える難題になる。
 一先ず電脳空間、と仮定して動くことにする。乃亜の言う願望の実現も、
 バーチャルであれば再現可能であり、嘘ではないと言ってるようなものだから。
 無論現実ではないので、仮初の願望の成就と言われてしまえばそうなのではあるが。

 選定条件に子供の体格とかも含まれていると言うのであれば、
 もしかしたら武藤遊戯もいてくれるかもしれないと少しだけ願いたい。
 けれど乃亜が敗北した相手だからかか不明ではあるが呼ばれてないだろう。
 こうなると知り合いで当てになる人物がいない、寧ろ海馬の名を持ったことで余計に狙われる。
 結構な向かい風になりそうだと思っていると、空の暗くなった状況に察して即座にそこを離れた。
 離れると同時に拳が地面にたたきつける一人の少女の構図がそこにあった。

「む、動きは良いのう。」

 着地してきてやってきたのは一人の少女だ。
 同い年ぐらいかと思えば言葉遣いは古めかしい。
 アイドルと超能力者から逃げを選んだ錬金術師、ドロテア。

「お前も殺し合いに乗る奴か!?」

 最悪の事態に備えてポケットに隠しているブルーアイズを召喚できるよう警戒する。
 ブルーアイズは強力なモンスターだ。制約も課せられていることも分かってるが、
 命を落とす状況であるならばそれを使うことも考えなければならないと。

「おお待て待て。今のは少し試しただけじゃ。
 現に今からすることを刮目してから話をしてみると。」

 そう言ってドロテアは手ごろな石を拾い上げ、それを握って砕く。
 とんでもない握力だ。あんなもので殴られればまず命は吹き飛んでいた。
 一撃を避けただけで攻撃を続けてきてもおかしくないのにそれだけだし、
 そもそも最初の一撃が不意打ちにしては余りにもお粗末なやり方だ。
 加減してくれていると言うのはモクバからみても理解できる。

「今妾が殴りかかれば、心臓が後方へ吹き飛んでおった。
 お主なら妾の言っていることは、もう分かるであろう?」

「ああ、分かってるさ。それをしないってことは、
 お前は俺と殺し合いじゃなくて情報交換がしたいんだろ?」

 よく見ると自分がいた場所と少し位置が違う場所に拳を叩きつけていた。
 相手が単なる腕試しでやってみたと言うのは嘘ではないだろう。
 その程度で死ぬようなら、利用価値もないとみているのだと。

「聡明で助かるのう。」

 桃華と写影のときのように情報を共有していく。
 流石に開幕から殺し合いをしたことについては伏せたが、
 思わぬ情報にドロテアは少し驚かされていた。

「なんと! あの海馬乃亜の知り合いであったとは!」

 なんて最初はとんでもない情報源に出会えたと思った。
 仮想空間の可能性、デュエルモンスターズ、嘗ての乃亜の行動。
 と最初こそ喜ばしいように見えて微妙な感じだと思わずにはいられなかった。
 乃亜を知る人物を殺し合いに参加させれているのなら、敵味方問わず皆して狙うはず。
 聞けば一度海馬乃亜の企みを阻止したと言う経験を持っている人物ではないか。
 そんな人物を参加させるとなると、はっきり言って役立つかは微妙ではある。
 普通にそういう人物に対する対策は既にしてるのだろう。となると有益性は低い。
 先の二人のアイドルの方のように、処分してしまうのも一つの手かもしれなかった。
 丁度首輪が欲しく、今は周りに人の気配もない。殺そうと思えば簡単に殺せる。

(しかし……)

 この少年は弱い。だが先の少年同様に知識は別物だ。
 ドロテアは錬金術師ではあるが、機械方面にまで優れてるわけではない。
 先の少年の言葉を借りるなら魔術サイドと科学サイドと言ったところだろう。
 Dr.スタイリッシュにも興味はあったが帝都に戻れば死んでいて結果はなし。
 無論単なる知識に留まらない。この先の方針をしっかり見据えている聡明さ。

「ふむ。いい人材に巡り合えたと言える。
 どうじゃ? 妾とお主で協力し合うのは。」

 これは有益だ。情報源抜きにしても人材として優れる。
 優勝は最終手段だ。生き残って若さを保てれば別にどうでもいい。
 人の生き死にはもちろんではあるが、流石に安全面は優先しておきたい。
 開幕は急ぎ足でやりすぎてしまったことを否めないので、此処は穏便に。

「いいけど、お前殺し合いをしてただろ。」

 突然の言葉に呆気にとられそうになるが、
 それをしてしまえば答えを言ってしまうようなもの。

「何をおかしなことを。確かにちょっかいをかけたのはすまぬが、
 あくまでお主が話し合いに応じるだけの人物かどうかのテストよ。
 手加減したとは言ってるだろう。確かにカマのかけかたが済まないとは思うが。。」

「返り血、ついてるぜ。」

「何!?」

 写影との戦いで彼に傷は何度も与えてはいたが、
 返り血に当たる部分が出るほどの大量出血はなかったはず。
 あるはずがなく、咄嗟に服を確認してその意味を気付いた。
 嘘だと。

「……そのカマを掛けた理由は?」

「慣れすぎてんだよ、さっきから反応が。」

 人の死にも、戦いにも慣れていて、
 そも話し合いではなく腕試し感覚で襲ってくる。
 結構な倫理の欠如。ビッグ5と言った会社のダメな奴を散々見てきた。
 ろくでもない奴の審美眼については嫌と言う程に鍛えられており、
 彼女もそういう類の人間なのではないかと推察ができた。

「……こんな子供にハメられるとはのう。
 して、どうする? それで妾と交戦するつもりか?」

「その前に聞くぜ。お前、殺し合いに優勝が目的か? 生き残りたいのか?」

「あの手の輩が優勝賞品をまっとうにくれるわけなかろう。
 どうにもならねば優勝でいくが、基本は生存最優先……信じるか?」

「このタイミングで嘘を吐く理由はないから、
 それが真実だってわかるぜ。ならドロテア!
 俺はお前を雇うつもりだ! 給料は『首輪解除と生存の安全圏』でどうだ!」

 思わぬ返事に少しばかりドロテアも面食らう。
 現状判断できる内容から危険人物を雇うなんて発想、普通はできない。
 特に相手は知識はあるだけの子供だ。自衛手段があるのだとしても、
 そんな簡単に言えることではないだろう。

「ほう? 殺し合いをしてた人間を雇うのか?」

「見てのとおり俺は弱い。だがアンタは必要ないなら殺し合いに乗らないんだろ?
 あくまで生きて脱出できればいい。だったら全員が首輪を外しても皆殺しなんて考えない。
 合理的に物事を考えている。なら俺達は仲間と言うより、ビジネスパートナーにはなれるはずだ。
 と言うより、こうしないと俺は此処ですぐに死ぬって言う理由もあるんだけどな。」

 ビジネスパートナー。確かにその方がらしいと言える。
 秘密警察ワイルドハントも、犯罪者のろくでなしの集いだ。
 正義ではなくシュラの趣味と己の欲望の為だけに動く警察組織。
 仲間意識はさほどないので、そういう距離感でいてくれるのは助かる。

「だがいいのか? 一応釘を刺してはいるが、
 先の戦った二人は殺し合いに乗ったと吹聴するやもしれぬ。
 ついでに言えば、妾は人の死を何とも思わぬことは行動でもろバレよ。
 そこに海馬の名を持つお主が同行。果たしてどうなるか分かったものではないぞ?」

 とんでもない呪物の出来上がりになる可能性は高い。
 どちらも、余り評判のいい人物ではないかもしれない可能性が常に付きまとう。
 リスクは十分にある。それはお互い聡明である以上十分に理解できることだ。
 殺し合いを叛逆する奴ら全員敵と認識してくる最悪の可能性すらありうる

「俺だって海馬コーポレーションの経営に携わってきたんだ。
 兄様のような手腕はないが、状況を見極める必要は迫られる。
 ドロテアに『同行者がいる信用』と『機械関係の技術の知恵』を俺は与え、
 逆にそっちは『俺を護衛できるだけの力』と『オカルト的な知識』を与えてもらう!
 後、殺し合いに乗った敵以外を殺さない条件を飲むって言うなら、味方するつもりだ。」

 此方にとってはメリットの方が十分にありうる要求であることは変わらない。
 首輪のサンプルが確保しづらくなるし、海馬の名を持つのが同行と言う点が、
 何処まで悪影響になるかは定かではないもののドロテアとしては都合がいい。
 イェーガーズのウェイブのような正義感が抜けてるわけではないが、
 ナイトレイドの連中のような、必要なら危険なものも辞さない覚悟を持つ。
 此方としても完璧とは言えない部分を補えるのは重要なところだ。
 特にドロテアは若さを保つために研究に余念がない人物である。
 若さを保てる今後に活かせる可能性があるならば、取り入れておきたい。

「……ふむ、よかろう。先は少し焦って動きすぎた。
 盤面を見誤る程妾も愚かではない。その手に乗ったぞ。」

「けど、約束は守れよな?」

「分かっておる。だが乃亜の口ぶり、
 妾よりやっかいなのがいるのやもしれぬ。
 その時はお主の持ちうる自衛手段を使うのだぞ?」

 魔術と科学が交差し、新たな物語は始まる。
 下手をすれば参加者にとっては呪物のような組み合わせ。
 しかしうまく行けば、これ以上のない主戦力となりうる両極端なペアが。
 目指すは兄の会社、海馬コーポレーション。数多くの人物が目指す、
 そんな可能性のある場所でもしかしたら巻き起こるかもしれない波乱。
 無論、覚悟の上で立ち向かう。兄なら、海馬瀬人ならそんな壁を打ち砕くから。

「あ、そうだ。さっき戦ったって奴の名前は?
 後で出会った時一番揉める相手だし気を付けないと。」

「シャエイとモモカの二名じゃよ。」


【C-2/1日目/深夜】

【ドロテア@アカメが斬る!】
[状態]健康
[装備]血液徴収アブゾディック
[道具]基本支給品、ランダム支給品×0~2
[思考・状況]
基本方針:手段を問わず生き残る。優勝か脱出かは問わない。
0:とりあえず適当な人間を三人殺して首輪を得るが、モクバとの範疇を超えぬ程度にしておく。
1:妾の悪口を言っていたらあの二人(写影、桃華)は殺すが……少し悩ましいのう。ひっそり殺すか?
2:海馬モクバと協力。意外と強かな奴よ。利用価値は十分あるじゃろう。
3:海馬コーポレーションへと向かう。

[備考]
※参戦時期は11巻。

【海馬モクバ@遊戯王デュエルモンスターズ】
[状態]:健康
[装備]:青眼の白龍@遊戯王デュエルモンスターズ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品2~0
[思考・状況]基本方針:乃亜を止める。人の心を取り戻させる。
1:殺し合いに乗ってない奴を探すはずが、ちょっと最初からやばいのを仲間にしちまった気がする
2:ドロテアと協力。俺一人でどれだけ抑えられるか分からないが。
3:海馬コーポレーションへ向かう。
[備考]
※参戦時期は少なくともバトルシティ編終了以降です。
※ここを電脳空間を仮説としてますが確証はありません

001:壊れた幻想 投下順に読む 003:俺が死ぬまで治らない
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006(候補作採用話):兄弟の絆 海馬モクバ 017:水平線の向こう側へ
154(候補作採用話):二分後に君が来なくとも ドロテア

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