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I wanna be the Friend

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「う~ん、どうして乃亜はあんな事言うんだろぉ?」

いずれ未来における暴君として君臨することになる少女、シャーロット・リンリン。
大地を震わせ進みながらも、先程流れた乃亜の言葉を、彼女なりに考えてはいた。
少なくとも、人死が出ている時点で、リンリンとしてもこの状況下が何なのかであるかは、多少は理解はした。
多少は、ではある。

「みんなと遊びたいだけなら、こんな事しなくてもいいのに……。」

多分、みんなと遊びたかったんだと思う、というのがリンリンの考え。
たった一人でおもちゃ遊びに興じているような、そんな孤独感というか疎外感というか。

「マザーと会えなかったら、おれもああだったのかなぁ?」

自分を時に窘め、時に導いてくれたマザー・カルメル。第二の母親。
少なくとも自分がみんなと仲良くなることが出来たのは彼女あってこそ。
今はどこにもいなくなってしまったが、もしかしたらこの場所にいるかも知れない。
もしかしたら乃亜の所にいるのでは? 等と多少は思い始めていた。
乃亜は、真っ当な親が欲しかったのかもしれない、なんて思った。
正しく導いてくれる人がいなくて、こうなったのかもしれない。

「そうだったら、やっぱり止めないと。」

だったら止めないと、そうリンリンは幼稚な頭ながらに決意した。
こんな事をするぐらいしか満たせない孤独な心。答えはそうなのかは知らないけれど。
どうせなら、乃亜を止めて、お友達になりたいと。
マザーが自分にしてくれたみたいなことを、今度は自分がやるのだと。
そしてみんなで、仲良くテーブルを並んでおやつを食べれればいいな。

「だから、悪い奴はみんなこのおれが懲らしめてやるんだから!」

そうと決まればやることは簡単。考えを共にする他のみんなを集めて協力して。
喧嘩してるなら仲良くさせて、悪いやつは反省させて、元凶の乃亜も反省させて最後にみんなでおやつを食べよう。
幼稚で、世界の真の姿を知らない純真な願いを望む年相応の少女の姿がそこにあった。

「そういえば、この"よじげんらんどせる"ってのに、色々入ってるんだったよね?」

方針を決定した直後に、乃亜によって支給された赤い容れ物、『四次元ランドセル』を思い出して、その中身を手探りに確認する。
そういえば四次元ランドセルの事は説明書以外で全く説明してなかったような気がするが、まあいいやとスルー。
そして取り出してみれば、入っていたのは一枚の紙切れ。

「なにこれぇ?」

紙切れ、というよりは手紙のようなものだとは思った。
説明書には『エリスの置き手紙』と書いているが、気になって広げて見てみることにした。









『今の私とルーデウスでは釣り合いが取れません。旅に出ます』








「……えぇ……。」

一行ほどの、妙に汚い文字。それでも当人なりに心を込めたというのは何となく理解したが。
その後の説明書の記述で、さらなる事実を知り、リンリンは子供らしからぬ呆れた顔で引いた。
エリスという少女が、ルーデウスと言う少年と釣り合いが取れる女になるために一人旅に出る決意の、それを伝えるための手紙だが。

「いや、ダメでしょ、これ。」

簡潔過ぎて誤解を招きやすい内容だった。
せめて『自分を鍛えるため』とか『自分は未熟だから』とかの一文付け加えればよかっただろうに。
リンリンはまだ顔も素性も知らぬルーデウスという少年に同情した。
EDが何なのか知らないけれど病気のようなものだと勝手に解釈した。
はっきり言ってルーデウス視点で見捨てられた、ということなのだ。リンリンからすればなんかよくわからないうちにマザーや他の子供たちに見捨てられたとかそういう事だ。自分だったら明らかに心が壊れそうになる。

「これは、もし出会えたら、ちょっと説教、かなぁ?」

兎も角、このエリスという少女が、何というか頭足りないっていうか、「ルーデウスって人滅茶苦茶ショック受けてるよ」的なこと伝えないと後々大変になりそう感があった。
まず、そもそもエリスという少女がいるのかどうか全くわからないわけであるが。
まあその時はその時だし、エリスという少女にはちょっと説教しないといけない。マザーもよく自分が変なことしたら色々言ってただろうから。
後はルーデウス、この少年ももしいるかどうか分からないが、万が一出会えたならばちゃんとエリスの真意を伝えてあげなければならない。少なくとも悪意はなさそうだからちゃんと伝えればルーデウスという少年も安心するだろう。

「他にも何か……んん?」

まあエリス、ルーデウスの件は一旦置いといて他にも中身を探る。
今度は、丸い機械のようなもの。球状のガラスらしき表面には、今の位置の自分らしき赤い点。
名称は『首輪探知機』。どうやら首輪をつけている参加者を探すことの出来るアイテムらしい。

「すごい! これがあれば、みんなを見つけられるかも!」

仲間(ともだちになれるひと)を探していたリンリンにとっては正に天からの授かりもののようにも思えた。
これを使えば、他のみんなを見つける事ができる。もしも悪い奴だったら反省させればいいだけだし、それ以上のことは深く考える必要もない。

「さぁて、何処に行こうかなぁ?」

探知機には自分以外の反応はない。どうやらこのエリアには他の参加者はいないらしい。
だが、それはそれとして、何れ暴君となりうる少女は高らかに足取りを進めるのであった。


【一日目/深夜/D-5】
【シャーロット・リンリン(幼少期)@ONE PIECE】
[状態]健康、腹八分目
[装備]なし、
[道具]基本支給品ランダム支給品1、ニンフの羽@そらのおとしもの(現地調達)、エリスの置き手紙@無職転生、首輪探知機@オリジナル
[思考・状況]基本方針:喧嘩(殺し合い)を止める。
1:喧嘩をしてる人を見付けたら仲良くさせる。悪い奴は反省させる
2:他の人を探して仲間(ともだち)にする。
3:出来れば乃亜とも友だちになりたいなぁ。
4:この手紙を書いたエリスって娘にはお説教が必要かなぁ? いるかどうかわからないけど。
5:もしルーデウスって子にあったらちゃんと伝えておかないと、じゃないとちょっと可哀想。こっちもいるかどうかわからないけど。
[備考]
原作86巻でマザー達が消えた直後からの参戦です。
ソルソルの能力は何故か使えます。


【支給品紹介】
『エリスの置き手紙@無職転生』
シャーロット・リンリンに支給。エリスが自らの未熟を悟り、ルーデウスと肩を並べられるようになるために旅に出た際、ルーデウスに対して残しておいた手紙。
ただし、内容が内容だったためにルーデウスはエリスに見捨てられたと勘違いしEDとなった。説明書にはエリスの手紙の真意及びその後のルーデウスの状況も明記されている。

『首輪探知機@オリジナル』
シャーロット・リンリンに支給。自分がいるエリア内にいる生存参加者の首輪を探知することが出来る。
ただしそのエリア内にいるというぐらいしか分からず、死者の首輪には反応しない。

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