▲全体的なレイアウトはゼルダ級揚陸艦やデルフィオルニス級対潜艦などの既存艦をベースとしながらも、より完成度が高まっている。
詳細↓
老朽化して退役した
北連製戦艦及び維持費の高さからCELTO機構軍へ移管された
氷山空母ファーランドの抜けた戦力を補うべく配備が決定された軽空母。
「究極の軽空母」を目標に開発され、
飛鷹型から
デルフィオルニス級まで、クラフタリアがこれまで建造してきたあらゆる軽空母・対潜空母・強襲揚陸艦に加え、諸外国の軽空母の長所を可能な限り取り入れた上で設計された。
船体は概ね
デルフィオルニス級のそれを拡大したものであり、推進システムは
ジュゼッペ・ガリバルディ級ミサイル防護巡洋艦のものを踏襲。
当初はより調達コストの安価な推進システム構成も検討されたが、量産効果による価格低減を考慮した結果巡洋艦用のものを流用することとなった。
艦橋など上部構造物及び飛行甲板のレイアウトは
ゼルダ級強襲揚陸艦を概ね踏襲しているが、一部装備類は新世代のものを採用している。
なお本級の航空機発着艦方式は「VTOL対応機を電磁カタパルトで発艦させ、垂直着陸または短距離着陸で着艦させる」というCATOVL(Catapult Assisted Take Off/Vertical landing)方式とでもいうべき、現実世界では実例が存在しないものとなっているが、デルフィオルニス級やゼルダ級でも採用された、クラフタリアにおいては実績のある方式である。
軽空母に分類されるものの全長280m,満載排水量5万トンと大型であり、建造当初の艦載機として、その時点で大型空母向けのCTOL機を上回るとされたCVF-88をはじめ高性能な機体を運用することも相まって、航空機運用能力に関しては中型空母である
真鶴型に迫るとされ、従来のクラフタリア軽空母と比較しても有力な艦であるといえる。
一方で艦固有の兵装は自衛用にすら満たない最低限度以下のものとされ、VLSの追加余地があることを考慮しても巡洋艦並みの重武装を誇ったデルフィオルニス級と比較すると大幅に簡略化された。
対潜艦であるデルフィオルニス級と異なり積極的に戦闘に参加しないこと、常時護衛艦と行動を共にすることを想定し、建造コストを抑えることが優先されたといえる。
結果、本級の建造コストは能力に比して大幅に低いものであり、デルフィオルニス級を僅かに上回る程度となった。量産性にも優れているため、多数の同型艦建造が計画された。
統一歴156年の
北連最終戦争後、財政難などの理由で5番艦以降の建造が一時中断したものの、北連最終戦争にて喪失した
フォルスラコス級空母2隻の代替艦の名目で5,6番艦が就役して以後、同型艦の量産は再開されている。
扱いやすくコストパフォーマンスに優れることから友好国や同盟国への輸出も行われているほか、発展型である
ボルオキア級も建造された。
なおこのボルオキア級は固定翼機の運用能力こそ本級を凌ぐものの、建造コストが高くヘリコプター運用能力が低下していたことから2隻の建造に留まり、以後は本級7番艦以降が継続して建造されることとなっている。
統一歴166年時点では、7番艦が就役した統一歴166年度から1年に2-3隻のペースで就役し、統一歴172年度までに14隻を整備し、金糸雀型軽空母6隻すべてを代替する計画となっていた。
しかしこの計画は第三次舞羅内戦の勃発による再度の建造中断によって実現せず、戦況の好転した169年度に9.10番艦の建造が開始されるに留まった。
なお
同盟統合海軍の全艦艇の中でも「最も長期間調達された艦級」「最も多くの同型艦が建造された航空母艦」(ともに170年時点)となっている。
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備考 |
全長 |
278m |
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全幅 |
83m |
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満載排水量 |
46700t |
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機関 |
PE N6000H ネザー機関 ×2(84000HP×2) D7-SD855 ディーゼル×2(19000HP×2)
PE X3080 推進電動機 ×4(27900kw×4) SAT270「セイレーン」電気推進ポッド×2(26500kw×2) |
統合電気推進 |
合計出力 |
164000kw(223000HP) |
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最大速力 |
33ノット |
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乗員数 |
操艦要員&航空機運用要員240名+800名(最大) |
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装備 |
前期型(1-4番艦) |
中期型(5.6番艦)/後期型(7番艦以降) |
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主砲 |
TC243 多用途コマブロ速射機関砲(CIWS統合型76mm単装電磁速射砲)×4 |
その他火砲 |
CBFCMG-2 2連装FC機銃(12.7mm機銃) ×4 |
その他火砲 |
- |
L-CIWS Mk1 大出力型対空レーザー砲×2 |
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C4Iシステム |
RS-FCS ver17 Fv5 |
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TWS-10「ティソーナⅡ」共同交戦・データリンクシステム |
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TIWS-M7C 「トライデント」統合対潜火力投射システム(RS-FCS統合) |
レーダー |
MR-544B 多機能型レーダー(ACR-2B コマブロレーダー統合) |
探知・妨害システム |
SPM-100 コマブロ式TNT起爆妨害システム |
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IWS-300 「アイアンウォール」対ミサイル防御壁展開システム |
ソナー |
ACS-2C トライデントASWS対応コマブロソナー |
艦載機 |
軽空母運用(標準装備) |
ヘリコプター揚陸艦運用時 |
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CVF-88 戦闘攻撃機×32-36 |
CUH-12 汎用複合ヘリコプター CMH-7 多用途ヘリコプター×16 |
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CSH-7F 多機能哨戒ヘリコプター ×8 |
CUH-5M 汎用輸送ヘリコプター UH-02SC 汎用輸送ヘリコプター×24 |
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QSH-6 無人哨戒ヘリコプター ×4 |
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MCH-7 掃海ヘリコプター ×2 |
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CUH-13 艦上輸送ヘリコプター ×2 |
艦番号 |
艦名 |
分類 |
状況 |
CVL-8201 |
エナンティオルニス |
前期型(統一歴154年度就役) |
現役 |
CVL-8202 |
イベロメソルニス |
前期型(統一歴154年度就役) |
現役 |
CVL-8203 |
エルソルニス |
前期型(統一歴155年度就役) |
現役 |
CVL-8204 |
ダリングヘオルニス |
前期型(統一歴156年度就役) |
現役 |
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CVL-8205 |
エオアルラヴィス |
中期型(統一歴160年度就役) |
現役 |
CVL-8206 |
ヴェスコルニス |
中期型(統一歴161年度就役) |
現役 |
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CVL-8207 |
ゴビプテリクス |
後期型(統一歴166年度就役) |
現役 |
CVL-8208 |
ロンギプテリクス |
後期型(統一歴167年度就役) |
現役 |
CVL-8209 |
ロンギストラヴィス |
後期型(統一歴171年度就役 予定) |
計画中 |
CVL-8209 |
エオカタイオルニス |
後期型(統一歴172年度就役 予定) |
計画中 |
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合計 |
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8隻運用中 |
最終更新:2023年02月19日 14:05