オトフリート・フォン・ゴールデンバウム(宇宙歴?年 - 宇宙歴?年)は銀河帝国の皇帝オトフリート三世。原作登場人物である。男性。

略歴

 ゴールデンバウム朝銀河帝国の皇族に生まれる。三一代皇帝となるが、先帝コルネリアス二世との続柄は原作で明記されていない。なおコルネリアス帝の弟アルベルトが15歳で失踪し、事件から20年後に自らをアルベルトと称する人物が現れたという事件がある。自称アルベルトの出現時点で帝には後継者たる男児がおらず、重病であった(原作四巻)ので、彼が帝の実子である可能性は低い。

 コルネリアス二世の皇太子となり、帝国軍三長官を兼任して帝国軍最高司令官となり、更に帝国宰相をも兼任した。
 即位後は宮廷にて猜疑心のみを募らせ、四度にわたって皇后を変え、五度にわたって皇太子を変え、最後には毒殺を恐れて40代半ばで衰弱死した。(一巻)

 死後、「皇帝代行」と称された。(117話)、皇太子時代の活躍を称えられてのことだと思われる。

 宇宙暦803年10月、ローエングラム大元帥のクーデター救国軍事会議のクーデター)後、第一辺境総軍司令官エリヤ・フィリップス上級大将はラインハルトが握った強大な権力について、彼や「大宰相」ノイエ・シュタウフェン公、「準皇帝」エックハルト伯、「人形遣い」クラルボルツ侯、「不倒翁」カッセル公、「皇帝製造者」ヴィレンシュタイン公ですら及ばないと評している。(117話)

 なお、生没年及び在位期間は不明である。しかし、ある程度の推測は可能である。次代のエルウィン=ヨーゼフ一世が「平民将官登用を進めた」(31話)とある。これは宇宙歴745年の第二次ティアマト会戦における貴族将官の大量喪失を埋め合わせる事情と思われる。従ってヨーゼフ帝の治世は宇宙歴745年前後と思われるので、このオトフリート帝の治世はそれ以前ということになる。そして、皇太子時代の活躍を考慮するならば即位時には既に成人していたと思われるので宇宙歴720年代以前には生まれていたと推測される。

性格

 皇太子時代は有能で人望もあったが、皇帝になってからは疑心暗鬼に陥った。(一巻)能力ほどの胆力は持ち合わせていなかったと思われる。

能力

 帝国宰相軍務尚書統帥本部総長宇宙艦隊司令長官を兼務して高評価を得る優れた能力の持ち主であった。


オトフリート三世
ゴールデンバウム朝
宇宙歴720年代以前 - 宇宙歴745年前後
先代:
コルネリアス二世         
銀河帝国皇帝
宇宙歴745年以前 - 宇宙歴745年前後
次代:
エルウィン=ヨーゼフ一世         
最終更新:2023年09月10日 16:33