マルタン・ラロシュ(宇宙暦?年 - )は自由惑星同盟の政治家。オリジナルキャラクターである。

略歴

 宇宙歴795年6月第三次ティアマト星域会戦終結後、エリヤ・フィリップスが政治についてヨブ・トリューニヒトと議論した際、悪い政治家の例として「ビッグ・ファイブ」、メルカルト星系の独裁者ガルボアとともに、彼の脳裏に浮かんだ。著名な極右指導者。トリューニヒトと同じようにパフォーマンスに巧みという評判である。(35話)所属は極右政党統一正義党であり、党代表を務めている。トリューニヒトと右翼運動の主導権を争った人物である。(21話)大衆の団結を訴えるトリューニヒトとは違い、強力な指導者による独裁を主張するルドルフ主義者であり相容れない。*1
 エル・ファシル革命政府を鎮圧する際、自治体からの出動要請を拒否してインフラに重大な損失を招いたエル・ファシル軍司令官代行ヤン・ウェンリー准将を熱烈に擁護した。(46話)ただし、ヤンが嫌う論理での擁護だったので彼が感謝したとは思えない。
 宇宙歴796年7月18日シャンプール・ショックから始まる対テロ作戦「すべての暴力を根絶するための作戦」において、苛烈なテロリスト批判によって支持を伸ばしてた。(48話)しかし、こうした風潮が暴走した「パトリオット・シンドローム」が同盟をむしばんでいることが徐々に明らかとなると、野党の立場から対テロ作戦を後押ししことが強い批判の対象となった。(51話)ただし、統一正義党の支持率にはあまり影響を与えてはいない。
 宇宙歴797年にイゼルローン失陥にもかかわらず内戦を続ける銀河帝国への出兵が取りざたされたときには、「神々の黄昏(ラグナロック)作戦」を支持した。(55話)遠征中、エリヤが帝国領カルシュタット星系の対テロ作戦で一定の成果を上げると、「この調子でテロリストを皆殺しにしろ!」と吼えた。(62話)
 宇宙歴801年4月、大衆党を中心とする第二次トリューニヒト政権に統一正義党は与党として参加する。(75話)ただ、彼自身は閣僚ではなかった模様。*2
 同年10月末、一〇月クーデター民主主義再建会議のクーデター)において、拘束される。(79話)
 宇宙歴803年2月頃にハイメ・モンターニョ宇宙軍中将の辺境住民に対する横柄な態度が問題となると、モンターニョの言動を問題視する第一辺境総軍司令官エリヤ・フィリップス上級大将に横やりを入れ、エリヤの激しい怒りを買った。(114話)


党職
先代:
不明         
統一正義党代表
宇宙歴795年6月以前 -
次代:
現職         
最終更新:2021年05月16日 02:37

*1 流石に自由惑星同盟で公然とルドルフ主義を唱えることはできないのでラロシュ主義なる全体主義思想を掲げている

*2 一〇月クーデターにおいて、最高評議会議長を除く全閣僚が拘束されたとの記述の後に、別枠で統一正義党党首(ラロシュ)が拘束されたと記載がある。従って第二次トリューニヒト政権においては彼は閣僚ではなかったと思われる。