概略
宇宙歴796年7月17日エル・ファシル方面軍司令官代行
ヤン・ウェンリー准将の活躍でエル・ファシル海賊を主力とするエル・ファシル革命政府軍は
エル・ファシル星域会戦で壊滅し、ワンディー・グループがエル・ファシル星系政府及び駐留軍に潜伏させた“スリーパー”(浸透工作員)たちは
エル・ファシル防衛部隊司令
エリヤ・フィリップス代将の堅い防備を崩すことができなかった。これにより悲願のエル・ファシル独立まであと一歩と迫った
エル・ファシル七月危機は終結した。ここでエル・ファシル革命政府軍総司令官レニ・シュライネンは旗艦が撃沈され、戦死している。(44話)
シュライネンを失ったエル・ファシル革命政府軍はヴィリー・ヒルパートを後任の総司令官として戦闘を続けた。
宇宙歴796年8月から10月にかけてヴィリー・ヒルパートはエル・ファシル星系への侵攻を諦め、
アスターテ星系への侵攻を企てた。しかし、この試みも
シャンドイビン代将に阻止されてしまう。(48話)
同年10月には総司令官ヴィリー・ヒルパートが戦死する。
翌11月には政府主席プラモートが同盟軍特殊部隊に暗殺された。エル・ファシル革命政府のスペイ網はプラモートの個人的な技量により運営していたため、機能不全に陥ったと思われる。(50話)
こうして大打撃をこうむったエル・ファシル革命政府ではあるが、宇宙歴802年時点でも同盟政府要人を暗殺する(99話)など活動を続けている。
宇宙歴803年、エル・ファシル革命政府はほぼ別物の組織として再興を果たしていたことが判明した。同盟軍の攻撃により壊滅的損害を蒙ったのち、「
サジタリウスのロレンス」と呼ばれる帝国人軍事顧問の指揮のもと、星図のない宙域を踏破し、前人未到の場所に根拠地を築いた。更に、
ラグナロック戦役において、自由惑星同盟が帝国への全面侵攻を行っている間に、本拠地シウダ・リベルタを中心に新たに勢力を拡大していた。第一辺境総軍は
第二二方面軍副司令官
コヴィントン中将が指揮するエル・ファシル統合任務部隊を派遣し、これに対抗している。
最終更新:2019年09月21日 10:39