ダリル・シンクレア(宇宙暦?年頃 - )は自由惑星同盟の民間人。原作登場人物

略歴

新版

 宇宙歴795年の第六次イゼルローン要塞攻防戦における、ラザール・ロボス元帥の指揮を批判した。ハイネセン記念大学文学部史学科教授。(29話)
 宇宙歴796年、「レグニツァの悲劇とは何か。それは敗戦を敗戦と認識しないことだ」と敗戦を美化しようとする動きを批判し、現実を見据えるように訴えた。この発言は信じがたいほどの反発を受け、身の危険を感じたシンクレア教授は、友人のジョアン・レベロ財政委員長を頼って身を隠そうとする、その途中で極右民兵組織憂国騎士団の襲撃を受け、全治三週間の重傷を負う。(48話)
 宇宙歴799年にはラグナロック反戦運動に参加する。(63話)
 宇宙歴801年10月、一〇月クーデター(「民主主義再建会議のクーデター」)において、再建会議から委員会入りを要請される。(80話)
 同年12月の上院・下院同時選挙で大衆党が単独過半数を獲得したことに対し、
「私たちは歴史的な瞬間に巡り合った。歴史学者としては喜ぶべきなのだろう。だが、民主主義者としては悲しみを禁じ得ない。市民は自ら考えることをやめ、責任を投げ捨て、煽動政治家に政治を委ねたのだ。五世紀前に銀河連邦で起きた悲劇が目前に迫っている。今からでも遅くはない。自分の頭で考えよう。歴史を学ぼう。政治に参加しよう。悲劇を繰り返してはならない」
と危機感に満ちた声明を発表した。ルドルフ研究の第一人者であり、再建会議の招聘を断った。(89話)
 宇宙歴802年2月頃に銀河帝国のオットー・フォン・ブラウンシュヴァイク公爵などが自由惑星同盟との講和を口にし始め、同盟内で講和派と抗戦派の対立が発生すると積極的講和派として反戦・反独裁市民戦線(AACF)に連帯する。(93話)
 同年7月、最高評議会庁舎に赴き、ヨブ・トリューニヒト最高評議会議長に自分が書いた『銀河連邦崩壊』と『民衆政治家ルドルフ・フォン・ゴールデンバウム』の二冊の本を贈り、一週間後に研究補助金打ち切りという報復を受ける。(100話)
最終更新:2019年07月14日 11:19