辺境鎮撫軍とは宇宙歴791年10月時点でイゼルローン要塞からエルゴン星系に至る自由惑星同盟領占領地域に配備されていた銀河帝国の大部隊

概略

1 結成

 結成の詳細について作中には記載はない。ただ、宇宙歴791年10月時点で銀河帝国は自由惑星同盟に対して優位に立ち、イゼルローン要塞からエルゴン星系までの自由惑星同盟領辺境地域を占領下においていた。この占領地を支配するために編成された部隊と推測される。

2 陣容

「辺境鎮撫軍」の陣容は以下のとおりである。

  • 総司令官
  • 副司令官
  • 参謀長


3 経緯

 宇宙歴791年11月、自由惑星同盟は低帝国反攻作戦「自由の夜明け」を発動し、全面的な攻勢に出た。これに対し、辺境鎮撫軍は大胆な賭けに出る。自由惑星同盟軍の反攻の拠点である惑星シャンプールから帝国軍の拠点イゼルローン要塞に繋がる二つの航路のうち大通りにあたるドラゴニア航路方面は副司令官バウエルバッハ大将率いる少数の艦隊に委ね、裏通りにあたるパランディア航路方面に総司令官クラーゼン上級大将率いる大艦隊を配置した。そして、どちらの航路方面でも占領地の大半を放棄し、同盟軍の補給線が伸び切ったところでの決戦に活路を見出した。辺境鎮撫軍首脳部の構想としてはドラゴニア方面で同盟軍主力部隊の侵攻を遅滞させつつ、パランティア航路での決戦で勝利し、そのまま進撃して惑星シャンプールを脅かす狙いであったと思われる。

 しかし、その構想はパランティア航路方面においてエル・ファシル星域会戦ラザール・ロボス大将に大敗したことで瓦解する。惑星エル・ファシル攻防戦カイザーリング中将が健闘したものの、全体としては惨敗に終わった。辺境鎮撫軍首脳部は厳罰に処され、部隊も解散したものと思われる。
最終更新:2017年11月23日 20:19