エル・ファシル星域会戦とは宇宙歴791年11月~792年3月にわたる自由惑星同盟の対帝国反攻作戦「
自由の夜明け」の作戦中、同年12月8日に自由惑星同盟軍と銀河帝国軍のあいだに起こった戦闘である。
1 戦いの背景
2 両軍の指導者・指揮官
3 戦いの経過
両軍は惑星エル・ファシルから五〇光秒(一五〇〇万キロメートル)の宙域で相対した。戦力的に劣勢な同盟エル・ファシル方面軍はロボス大将は自ら率いる
第三艦隊を右翼、ヴィテルマンス中将の
第一二艦隊を左翼に配置した。陣形は両艦隊とも横に薄く長く広がる態勢をとった。なお、同じくエル・ファシル方面軍を構成するソン中将の
第五艦隊は到着が遅れており、この時点では戦場へ向かって移動中であった。一方、数に勝る帝国辺境鎮撫軍は中央にはクラーゼン上級大将、左翼には
バルニム大将、右翼にはゼークト大将の艦隊を展開した。いずれも密集した陣形をとり、戦力の密度を高めていた。
クラーゼン上級大将は定石通り、第五艦隊の到着前に前方の第三、第一二艦隊を早めに近接戦闘で撃破することを目論んだ。両艦隊の隙間に密集陣形で火力を叩きつけることで正面突破を図ったのである。しかし、ロボス大将はこの展開をあらかじめ予想しており、第三艦隊副司令官
ジェフリー・パエッタ少将率いる二個分艦隊に迂回機動をとらせていた。辺境鎮撫軍主力はエル・ファシル方面軍の縦深陣に誘い込まれており、完敗を喫した。かろうじて、脱出した帝国軍は戦場に到着した第五艦隊の追撃に遭い、更なる被害を被った。
4 結果及びその影響
最終更新:2018年01月17日 19:47