復員支援軍とはラグナロック戦役後、同盟軍捕虜の帰還を支援すべく帝国領に派遣された部隊をさす。

概略


 宇宙歴799年5月、ラグナロック戦役は自由惑星同盟軍の敗北に終わった。第三地上軍及び第八地上軍をはじめとして撤退戦で取り残され降伏を余儀なくされた自由惑星同盟軍の将兵は多数に上った。
 同年9月4日、無期限の休戦協定が双方の軍の間で締結され、全捕虜の相互解放が明記された。(71話)しかし、捕虜の解放は双方の国内が混乱しているために、12月になっても、予定の四分の一しか完了しなかった。(72話)
 宇宙歴800年2月頃、混乱が酷くては同盟人捕虜の帰還が進まないので、同盟政府は四個分艦隊と六個軍を派遣し、帝国軍を手伝わせている。(74話)作中では明記されていないが、これが復員支援軍だと思われる。
 同年10月、ジョアン・レベロ議長が去った後も捕虜解放事業は停滞したままであった。(74話)復員支援軍の派遣にもかかわらず捕虜の期間が進まなかったのは、
復員支援軍として派遣された同盟軍人はオーディン政府よりも、平民や親同盟勢力に共感を覚える傾向が強く、復員支援軍配下の部隊が反乱者を勝手に支援する事件が起きた。(75話)
ことが影響しているものだと思われる。
 宇宙歴801年2月、帝国では中央集権改革が更なる社会不安を招き、帝国政府は「国内情勢の悪化」を理由に追加派兵を求めた。(74話)

 宇宙歴801年4月、トリューニヒト政権は復員支援軍に旧第一三艦隊系部隊で編成された増援を派遣した。また新司令官に前統合作戦本部次長ヤン・ウェンリー大将が任ぜられた。(75話)
 同年、8月16日、惑星ハイネセンにて帰還兵二〇〇万人を歓迎する式典を開催、司令官ヤン大将一時帰還。(76話)
 同年、10月、帝国にてルドルフ原理主義革命発生。司令官ヤン大将は直接介入及びシヴァ方面艦隊の増援を求めるも、却下される。(78話)
最終更新:2019年01月25日 10:24