
何でこんな事…また戦争がしたいのか!アンタ達は!!
地球連合軍との戦いに決着をつけるべく開発された、ザフトの最新鋭モビルスーツ。シンの急激な成長に伴い、インパルスガンダムではその才能を活かしきれないと考えたデュランダルの手によって細部に調整が加えられたため、事実上、シンの専用機となっている。核動力とデュートリオンビーム送電システムを利用した動力機関「ハイパーデュートリオンエンジン」を装備しており、ウイングパーツから光の翼を発生させて絶大な機動性を発揮する。インパルスガンダムの3形態それぞれの長所を併せ持ち、距離を選ばない多彩な武器と抜群の運動性を両立させる事に成功した。さらに掌部ビーム砲やミラージュコロイドを応用した残像現象などの独自の機能も加わり、単機であらゆる戦況に対応するというコンセプトを実現した機体となっている。メサイア攻防戦の最中、インフィニットジャスティスとの戦闘で大破し、そのまま月面へと落下して戦線を離脱した。
スペック
分類 | 汎用モビルスーツ |
生産形態 | 少数生産機 |
型式番号 | ZGMF-X42S |
全長 | 18.08m |
重量 | 79.44t |
動力 | ハイパーデュートリオンエンジン |
装甲 | VPS装甲併用 |
OS | 核・デュートリオン統合先進機動砲撃システム |
開発 | ザフト |
所属 | ザフト |
パイロット | シン・アスカ |
初登場作品 | 機動戦士ガンダムSEED DESTINY PHASE-35「混沌の先に」(2005年6月18日放送) |
パイロットプロフィール
- シン・アスカ
ザフトのミネルバ所属のモビルスーツパイロット。16歳。生まれも育ちもオーブで、家族と共に戦争を知らずに平和に過ごしていた。だが、前大戦における地球連合軍のオーブ侵攻の際、目の前で両親と妹を一度に失っている。間もなくオーブの軍人、トダカの勧めでプラントに移住し、「大切なものを守るためには力が必要」と考えてザフトに入隊。優秀な成績でアカデミーを卒業し、エリートパイロットの証である赤服を身に着けるまでになった。このような経緯からか、快活ながらも非常にナイーブな面があり、攻撃性が強く表に出る事がある。秘めたる力をデュランダルに期待され、最新鋭機体であるインパルスガンダムのパイロットに選ばれる。そして、セカンドステージのガンダム3機が強奪されると、それを奪い返すために出撃した。当初は実戦経験が不足していることもあって、さほど戦果は挙げられなかったが、やがて繰り返される戦いと死の反発からSEEDを発現させる。以降は獅子奮迅の活躍を見せ、エースへと成長していった。アスランの事は尊敬しつつも、どこか煮え切らない態度に怒りをぶつける事もしばしばだった。
生年月日:C.E.57年9月1日/身長:168cm/体重:55kg/血液型:O型/CV:鈴村健一
生年月日:C.E.57年9月1日/身長:168cm/体重:55kg/血液型:O型/CV:鈴村健一
武装
- CIWS
頭部に設置されたバルカン砲。
- 高エネルギービームライフル
ビームを発射するライフル。
- アンチビームシールド
ビームに耐性のあるシールド。
- ソリドゥス・フルゴール ビームシールド発生装置
ビームシールドを発生させる装置。
- パルマフィオキーナ
掌から発射するビーム砲。
- フラッシュエッジ2 ビームブーメラン
ビームサーベルとしても使用可能なビームブーメラン。
- アロンダイト
近接戦用の大型ビームソードであり、対艦刀でもある。
- 高エネルギー長射程ビーム砲
大型ビームランチャーであり、威力が高い。
ドラゴニュートの人形劇では…
たまに登場する。家にある人形大体登場ムービーではフォースインパルスガンダムやガイアガンダムと共に高エネルギービームライフルを撃っていた。ゾーマ戦に助太刀に来たドラゴニュート達では勇者アルスを助けに来ていた。Dr.ハリネズミの逆襲でも登場し、トルネードガンダムと共にビームライフルを撃っていた。映画第1作にも登場し、シャロームシティ防衛戦に参加していた。映画第2作では観光都市アロイスの防衛に参加、映画第3作では第二次シャロームシティ防衛戦に参加していた。Episode5「新たなる脅威の襲来」では、エルドゥーク防衛隊の加勢に現れ、ここでシャアの口から『ザフトの青い稲妻』の異名を持つ事が明らかとなった。これはスーパーロボット大戦Vで設定されたシン・アスカの異名であり、作者が一番好きなガンダムだけあってか他のガンダムの中でも特に優遇されている。撮影にはHGCEのガンプラを使用している。
名台詞
- 「何でこんな事…また戦争がしたいのか、あんたたちは!?」
記念すべき第1話のラストでの台詞。第1話におけるシンの出番自体が少なく、番組終了間際に飛び出た台詞から各所で話題を呼んだ。シンの代名詞的な台詞の一つである。
- 「さすが綺麗事はアスハのお家芸だな!」
第3話より。デュランダルに対して「綺麗事」を言い続けるカガリに対しての怒りの言葉。プラントの友好国の国家元首をいきなり罵倒する発言はあまりにも問題が有りすぎる行為である。劇中ではあくまでもオーブ解放作戦によって家族を奪われた怒りの台詞なのだが、シンの発言の是非は置いておくとして、劇中設定や『SEED』と『SEED DESTINY』の間の時系列にあたる外伝作品『機動戦士ガンダムSEED ECLIPSE』で明らかになったオーブの闇から、ある意味間違った事は言ってない事が再認識された。
- 「下らない?…下らないなんて言わせるか!関係ないってのも大間違いだね!俺の家族はアスハに殺されたんだ!国を信じて、あんた達の理想とかってのを信じて、そして最後の最後に、ボロボロで殺された!…ッ!だから俺はあんた達を信じない!オーブなんて国も信じない!そんなあんた達の言う綺麗事を信じない!この国の正義を貫くって…あんた達だってあの時、自分達のその言葉で誰が死ぬことになるのかちゃんと考えたのかよッ!何も解ってないような奴が、解ってるようなこと言わないで欲しいね!」
第5話より、再びカガリを糾弾して。ただし、当時の世界情勢からオーブが地球連合軍の要求を受け入れた場合、連合軍所有のマスドライバー宇宙港制圧を進めるオペレーション・ウロボロスの完遂を目指したザフトからの攻撃を受ける事は間違いなく、戦火を避ける事は既に不可能に近かった。シンを含めたオーブ国内のコーディネイターを連合が引き渡し等を求める可能性も否定できない為、シンの日常が守られる選択は既に存在しなかったであろう。
- 「ああ、分かった! 大丈夫だ! 君は死なない! 大丈夫だ! 俺がちゃんと、俺がちゃんと守るから!」
第21話、崖から海へ落ちたステラに向けて「死ぬ気か!?」と言ってしまい、彼女のトラウマを抉ってしまう。そして大きく錯乱したステラをこの言葉で落ち着かせた。
- 「死なせたくないから返すんだ!だから絶対に約束してくれ!決して戦争とかモビルスーツとか、そんな死ぬようなこととは絶対遠い、優しくて温かい世界へ彼女を返すって!」
第31話より。
- 「あんたは俺が討つんだ!今日!ここで!」
第34話より。死闘の末、ついにキラを撃破する。
- 「こんな事をする……こんな事をする奴ら……ロゴス……! 許すもんかぁぁぁっ!! お前たちなんかがいるからッ! 世界はッ!!」
第38話より。ステラと同じくデストロイガンダムに乗っスティングに対して。そんなスティングやステラのような存在を生み出したロゴスに対し、シンは怒りを爆発させる。
- 「あんたらの理想ってやつで、戦争が止められるのか!?戦争のない世界以上に 幸せな世界なんて……あるはずがないっ!!」
ボンボン版での最終決戦でアスランの説得を拒否して。戦争によって家族、そして大切な人を失った経験を持つシンだけに非常に重みのある台詞である。
- 「もう俺は選んだんだ!!この道を!!なら行くしかないじゃないかっ!!あんたが正しいって言うのなら!俺に勝ってみせろ!」
ボンボン版での最終決戦でアスランに言い放った台詞。
「俺に教えられるのは家族を失う悲しみと、憎しみがいけないって事だけだ! 心を読むってんならそれを読めぇっ!!」
スーパーロボット大戦K 第30話竜宮島ルート「情愛~さよなら・前編」より。フェストゥム戦にて。目の前で家族を失い、一時期憎しみに心を囚われてしまったことのあるシンには、それがどんなに悲しいことか解りきっていた。
「俺に教えられるのは家族を失う悲しみと、憎しみがいけないって事だけだ! 心を読むってんならそれを読めぇっ!!」
スーパーロボット大戦K 第30話竜宮島ルート「情愛~さよなら・前編」より。フェストゥム戦にて。目の前で家族を失い、一時期憎しみに心を囚われてしまったことのあるシンには、それがどんなに悲しいことか解りきっていた。
- 「レイ! お前が俺を気にかけたのは、お前が誰かだったからなのか!?」
- 「そうじゃないはずだ! お前自身の意思でそうしたいと思ったからじゃないのか!?」
- 「俺にとってのお前はラウ・ル・クルーゼなんかじゃない! レイ・ザ・バレル、俺の…友達だ!」
- 「来い、レイ! お前が運命に囚われるなら…俺がそれを断ち切ってやる!」
スーパーロボット大戦L 第33話のメサイア攻防戦にて、レイと対峙した際の台詞。Zのifルートと同じく、親友であるレイに必死に呼びかける。シンのレイに対する熱い友情が強く感じられる台詞である。こちらもZのレイ説得場面に負けじ劣らずの熱い名場面である。
- シン「かつて、人の能力を遺伝子レベルで解析し、その人生を運命づけようとした人がいた…しかし、結局その計画が人々に受け入れられることはなかった。なぜだかわかるか?」
- 総士「人の運命は、生まれながらに決定されるものではないと…?」
- シン「そうだ。たとえ明日、散るとわかっていても人は花を植え続ける…人って、そういう生き物なんだ…」
スーパーロボット大戦UX 第12話「ホウジョウの王」シナリオエンドデモより。アルヴィスでの皆城総士との会話。ファフナーのパイロットである子供達が、遺伝子適性によってその運命を決定されていることを受けて、自身の経験を踏まえつつ語る。この台詞から『UX』世界のシンは議長を否定した側に回ったととれるので、『UX』以前の彼の動向が非常に気になってくる。更に大戦を戦い抜いたトップエースという肩書き(原作では最終的に戦い抜く前に大敗を喫していた)も相成って、どのように考え、そして答えを選んだのだろうかとプレイヤーの想像を掻き立てる隠れた名セリフである。
- 「俺がついていながら、みすみす犠牲者を出してしまうなんて…! まだ子供だったんだぞ! やりたいことだってあったろうに…何でいつもこうなるんだッ!」
スーパーロボット大戦UX 第13話「約束-ちかい-」の戦闘前会話より。自分よりもまだ若い翔子が戦いの中で命を落としたことのやりきれなさを胸にシンはフェストゥムに向けてトリガーを引く……。
- 「一騎、お前はそこにいるのか!? 1発殴ってやるから、出て来い!」
スーパーロボット大戦UX 第20話「分解-すれちがい- 」より。脱走した一騎を見つけた際に。既に修正する気満々でルナマリアに「そんな言い方じゃ…」と宥められる。しかしこのイベント、どういう事かファフナーのシナリオであり、シンは強制出撃ですらないのに「Life Goes On」が流れ出す。原作におけるアスラン脱走シーンのオマージュだからだろうか?何気に「お前はそこにいるのか!?」とファフナー系の言い回しを使用しているのがポイント(さらに言うなら劇場版で一騎の使用したフレーズでもあるのがミソ)。一騎の意思がそこにあるのか問い正しているようにも聞こえる台詞である。
- 「痛いか? そりゃ痛いよな! 今回はその痛みに免じて許してやる」
- 「けど、少しは周りに頼ることも覚えろ! 俺たちは、みんなで戦ってるんだからな!」
スーパーロボット大戦UX 第21話「朋友-おかえり-」シナリオエンドデモより。モルドヴァ基地での戦いを終えた後、脱走を犯した一騎を修正して。かつてステラを死なせてしまった原因の一つは、周りの人間を信じられず一人で抱え込んでしまったことだった。そして一騎もまた、幼少の頃の過ちから「誰かに思い切り叱ってほしい」と悔やみ続けており、総士とのクロッシングとこの修正によって一騎の心の闇は払拭された。
- 「一騎、これは命令だ! 今ここでマークザインを…お前を失うわけにはいかないんだ!」
- 「お前には、本当に命をかけて守るべき人たちがいるはずだろうッ!」
スーパーロボット大戦UX 第25話「生命-めざめ-」より。弓子達をフェストゥムの攻撃から庇った事で機体の身動きが取れなくなり、窮地に陥ったシンを、一騎が身を挺して庇う。自身の危機を顧みる事無く、必死に一騎を逃がそうとするシンだが、一騎は「命令」に反抗し、こう反論する。「俺にとっては、あなただって守るべき大切な仲間だ!」。
- 「行くぞ、デスティニー! この力で…今度こそ俺は、大切なすべてを守ってみせる!」
- 「一騎、俺たちで切り拓くんだ! 自らの運命を…この命が、在る限り!」
スーパーロボット大戦UX 第25話「生命-めざめ-」より。乙姫の導きと共に、シンの選んだ答え…望んだ運命の翼、デスティニーガンダムが舞い降りる。復活の愛機を駆り、シンは一騎の駆るマークザインと共にフェストゥムに立ち向かう。大切なものを守り、運命を切り拓くために。『UX』でのシンは、大切な人を次々に失っているため、「今度こそ」と言う台詞に重みがある。
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