
南太平洋に浮かぶレッチ島の周辺海域に生息している甲殻類の怪獣。もともとはごく普通のエビだったが、レッチ島に秘密基地を構える秘密結社『赤イ竹』の秘密核実験の影響で怪獣化した。マッハ1の速度で水中を泳ぎ、縄張りに侵入する者には容赦なく攻撃をしかける好戦的な性格だが、レッチ島に自生するある種の木の実の黄色い果汁が大の苦手で、この果汁を海に撒くことでエビラの襲撃から逃れることが出来る。形状の異なる両手の鋏が最大の武器で、巨大なハンマーのように振り下ろす右手と、槍状になった左手の腕を駆使して獲物の捕食や敵との戦闘を行う。赤イ竹によって用心棒として利用されていたが、レッチ島で眠っていたゴジラを人間が起こしたためゴジラと戦うことになる。水中戦が得意でゴジラを水中に引きずり込こみ、体を鋏で挟み、その固い体は熱線も跳ね返すなどゴジラを苦戦させるが、最後は鋏をもがれて島から逃げた。
データ
別名 | 大エビ怪獣、海の新怪獣、凶悪新怪獣 |
身長 | 50m |
ハサミの長さ | 15m(右)、13m(左) |
体重 | 2万3千t |
出身地 | レッチ島 |
初登場作品 | ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘(1966年12月17日公開) |
ドラゴニュートの人形劇では…
余談
- デビュー時のキャッチ・フレーズは、「キングギドラに次ぐ、海の新怪獣」。
- 本編と予告編で鳴き声が違う。
- 元々予定されていた『ロビンソン・クルーソー作戦 キングコング対エビラ』では、ストーリーはそのままにキングコングと戦う予定だった。
- 特技監督の有川貞昌は、「エビラの恐怖感と緊張感を出すため、撮影時には寄り(アップ)を主にし、ハサミの強さや人間を捕食する口の動きの不気味さ、グロテスクさを強調した」と語っている。
- スーツは、人が入らずに操演用のミニチュアとしても使えるように上半身と下半身がセパレートになっており、海から顔を出して演技する場合は上半身だけ着用している。
- ハサミだけの巨大な造形物も用意され、海でヨット「ヤーレン号」や小舟を襲うシーンに使用された。
添付ファイル