
宇宙メカライオン・ギャレオンによって、もたらされた緑の星のデータを元に建造された対ゾンダー用のスーパーメカノイド。合体時にパーツとなる3機のガオーマシンはギャレオンに保存されていたジェネシックマシンのデータをもとに地球の技術で複製されたものだがオリジナルが動物モチーフなのに対し、ガオーマシンは偽装も兼ねて、地球上の車両や航空機をベースにしている。その戦闘力は絶大であり、真っ向勝負に持ち込めば殆どのゾンダーロボが手も足も出ず叩き潰されるほどの圧倒的強さを発揮。装甲も堅牢だが内部への衝撃を緩和する能力は高くなく、装甲の耐熱限界は5000度とされる。データの解明が不完全であったことや地球の技術が劣っていること、異星と地球のテクノロジーの混在する機体ゆえにソフトウェア・ハードウェアの両面で不安定な部分を抱えている。第1話の時点では本当の意味で完成しておらず、出撃する度にOSの更新や機体の改良が常に行われていった。そのため、最終回では第1話の時とは実質外見と能力が同じだけの別の機体と化している。また、この手のロボットには珍しい合体解除のための設備が用意されているのも特徴。凱を含めた登場人物たちのノリと熱さ、扱う組織、使われている技術元などはスーパー系であるが、OSやプログラムによる稼働・合体や、各種承認が必要なツールや技など、運用についてはリアル系よりで描かれているロボットとも言える。
データ
異名 | 勇者王 |
分類 | 重機動スーパーメカノイド |
型式番号 | GBR-1 |
全高 | 31.5m |
重量 | 630.0t |
動力 | Gストーン動力炉、GSライド×3 |
最大出力 | 7,500,000kw(1000万馬力) |
推進機関 | 翼端インパルスドライブ |
推力 | 1200t×2 |
最高飛行速度 | M3.0 |
最高走行速度 | 時速172.0km |
装甲材質 | レーザーコーティングスーパーG装甲 |
開発者 | 獅子王麗雄 |
開発 | GGG |
設計 | GGG |
製造 | GGG |
所属 | GGG |
乗員人数 | 1名 |
パイロット | 獅子王凱 |
初登場作品 | 勇者王ガオガイガー Number.01「勇者王誕生!」(1997年2月1日放送) |
パイロットプロフィール
- 獅子王凱
GGG機動部隊所属(機動部隊長)であり、スーパーメカノイド「ガオガイガー」の搭乗者。年齢19~20歳。科学者である獅子王麗雄を父、宇宙飛行士である獅子王絆を母に持つ。少年時代に母の乗った木星探査船ジュピロス5が木星で消息を絶つという事件から、「木星に母を迎えに行く」という夢を持って宇宙飛行士を目指す。そして史上最年少で宇宙飛行士となるが、西暦2003年(本編は西暦2005年と設定されているので、その2年前)宇宙開発公団のテストパイロットだった頃、EI-01との接触事故を起こしてしまう。事故で瀕死の重傷を負うが、EI-01を追ってきたギャレオンに救われ、父の手によりギャレオンのもたらしたGストーンを動力源とするサイボーグとして復活した。まさに超人と呼ぶべきサイボーグの能力を持つが、解析途上のオーバーテクノロジーの産物で生命を維持しているため、初期は戦闘終了後に倒れてしまうことも多かった。
身長:2.01m(イークイップ時)/体重:125kg/血液型:A型/星座:獅子座/CV:檜山修之
身長:2.01m(イークイップ時)/体重:125kg/血液型:A型/星座:獅子座/CV:檜山修之
武装
- ドリルニー
膝に装備されたドリル。膝蹴りと共に繰り出す。
- ブロウクンマグナム
右下腕部と拳を個別に逆回転させながら射出し、目標を粉砕するロケットパンチ。通称「破壊の右腕」。作中では腕から射出しないまま腕の回転機能を発動し殴りつけたり、或いはゾンダーの攻撃を受け流す使い方も見られた。射出後に撃ち落される事もあり、EI-01などの強敵との戦闘で威力不足が懸念され強化型のブロウクンファントムが開発されることなった。EI-16との戦いでは左腕がディバイディングドライバーと共に暴発したことでヘルアンドヘブンが使用不能になりながらも敵の形状を逆手に取って、砲門にブロウクンマグナムを放つことで暴発・撃破し、ゾンダー核はミラーコーティングを用いたビッグボルフォッグに回収された。
- プロテクトシェード
左腕から展開する空間湾曲バリア。通称「防御の左腕」。劇中では受けた攻撃がビーム兵器の場合、五芒星の形状で反射してのカウンター技になる。ガオガイガーのボディ自体、プロテクトシェード級ではないものの空間湾曲エネルギーで常に薄いバリアを展開し、防御力を支えており、格闘の際には空間の反発作用を活かして、威力の底上げを行っている。グランドノヴァに閉じ込められた際にはギャレオンの意思で全身にプロテクトシェードを展開したことで持ちこたえたがエネルギー大量消費は避けられず、ゆえに凱は最後の手段でハイパーモードになり、イレイザーヘッドでグランドノヴァが一時的に縮小している間に脱出に成功した。
- プラズマホールド
左腕の防御エネルギーを攻撃エネルギーに反転させ、放電で相手を拘束する。劇中ではOVAと合わせて3回しか使用されていないレア武器(TV版のガオガイガーが2回、FINALのスターガオガイガー(レプリジン)が1回)これは、左腕に負担がかかる為、多用は出来ないためらしい。
ハイパーツール
- ディバイディングドライバー
左腕に装着するハイパーツール。左腕のプロテクトシェードの反発空間生成能力を転用して空間を割り開く装備。OPで高らかに名前を歌い上げているが敵を攻撃する武器ではなく、地面を切り開いて流れ弾を市街地に向けないための戦闘フィールドを作るための道具である。人命優先であるGGGらしいツール。実戦の場ではそれに限らず、敵のボディを割いて一時拘束しつつ内部にイレイザーヘッドの効果を通したり、空間を拡張して至近距離から放たれた砲弾の威力を削いだりといった応用も多く見られた。
- ゴルディオンハンマー
圧縮された重力波を叩きつけて対象を光子レベルにまで分解するハンマー型ツール。ガオガイガーが手で持って敵に振り下ろして使うが、その反動は大きく自身にも大きなダメージが入る諸刃の剣。
後に欠点を解消すべくゴルディーマーグが開発され、ガオガイガーと合体して運用される。
後に欠点を解消すべくゴルディーマーグが開発され、ガオガイガーと合体して運用される。
必殺技
- ヘルアンドヘブン
ガオガイガーを象徴する必殺技。「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォー…」と呪文(意味は「2つの力を1つに」)を唱えながら、右腕の攻撃エネルギーと左腕の防御エネルギーを両手を合わせて融合。それにより、ボディ全体が緑色となった状態からEMトルネード(電磁竜巻)を放出して、標的を拘束。背中のスラスターで突撃し、組んだままの両手で装甲を撃ち抜いて、標的の核を摘出すると同時に掌に集中させた融合エネルギーを目標機体内で解放。核はプロテクトシェードで保護しつつ、目標を内部から完全に破壊する。核を二つ持つ相手でも片手で保持することで同時に取り出すことができるようなのだが、実際に行ったのはGストーンの共鳴で強化され、Gマークを描くように相手をえぐり取る特殊なヘルアンドヘブンであるため、普段から行えるのかは不明。
- ハンマーヘルアンドヘブン
ゴルディーマーグが変形したゴルディオンハンマーとマーグハンドを使った必殺技。マーグハンドから取り出した光の杭のハンマーヘルをゾンダー核のある個所にゴルディオンハンマーで突き刺し、釘抜きのハンマーヘブンでハンマーヘルを引き抜いて回収した核を左手で保護。残った抜け殻を「光になれぇ!!」の掛け声と共にゴルディオンハンマーを叩きつけて、光に分解・消滅させる。ハンマーヘルとハンマーヘブンが2つずつ備わっていることから、核を2個摘出することも可能。
ドラゴニュートの人形劇では…
アースゴモラ動画に登場。スーパーロボット軍団の一員として駆け付けた。撮影にはスーパーロボット超合金を使用している。
余談
- 人間と乗り物が融合合体した主役ロボットが他の乗り物とも合体して、強化戦闘形態のロボットになるという2段変身のステップを踏む合体形態は『太陽の勇者ファイバード』と『勇者指令ダグオン』の合体パターンを踏襲している。さらに前作の主役ロボのファイヤーダグオンはガオガイガー同様に4台のマシンで構成されていることも同じ。
- 勇者シリーズでは唯一グレート合体を行っていないが企画当初はギャレオンがガイガーに変形した時点でロボットが完成していることを考えると、 ガオガイガーこそが既にグレート合体であるという見解もある。(DVDボックスの解説書より)
添付ファイル