
ブラックホール第3惑星人が造り上げたロボット怪獣。装甲はスペースチタニウム製。足にあるジェットファイヤーを使い、マッハ5の速度で空を飛ぶ。最初はゴジラの姿で富士山火口から出現。ゴジラの姿の時は口から黄色の破壊光線を吐く。アンギラスを倒した後、京浜工業地帯でゴジラと対決し、ロボットの姿を現す。ゴジラの放射熱線に対抗してスペースビームを放つが相打ちとなりヘッドコントロールが故障したため撤退。ヘッドコントロールを修理した後、沖縄でキングシーサーと対決。途中で現れたゴジラもろとも倒そうとした。しかし、ゴジラから発せられた強力な磁気に引き寄せられ、身動きが取れなくなったところで頭部をもぎ取られて機能停止。さらに、宮島博士たちによってブラックホール第3惑星人のコントロールルームが破壊されると大爆発を起こした。残骸は海に沈んだが、後に第3惑星人に回収されメカゴジラ2となって復活することになる。
データ
別名 | ロボット怪獣 |
身長 | 50m |
体重 | 4万t |
出身地 | 玉泉洞の秘密基地 |
初登場作品 | ゴジラ対メカゴジラ(1974年3月21日公開) |
武装
- フィンガーミサイル
指から放つミサイル。
- ハイプレッシャーホーミング
足指から放つミサイル
- ホーミューショット
ヒザから放つミサイル。
- デストファイヤー
鼻から放つ火炎弾。
- クロスアタックビーム
胸から放つ高圧電磁光線。
- スペースビーム
両目から放つ虹色の光線。
- ディフェンスネオバリヤー
頭部を高速回転させることで自分の周囲に発生させるバリア。
ドラゴニュートの人形劇では…
映画第1作にて、ベリアル軍の量産兵器として登場。撮影にはムービーモンスターシリーズEXを使用している。
余談
- 特技監督の中野昭慶によると、プロデューサーの田中友幸が「ゴジラ誕生20周年」のイベントとして、「昔メカニコングってロボット怪獣があったけど、ゴジラのロボットは作れないかな」とアイディアを出したことから生まれた。また、1970年代当時に台頭しつつあったロボットアニメからの影響も指摘されている。一方、2017年にプレミアムバンダイのフィギュア「S.H.MonsterArts メカゴジラ(1974)」の発売に際して実施された中野へのインタビューによれば、「ゴジラより強い新怪獣を出したい」との田中の要望に中野が「ゴジラを超えられるのはゴジラだけ」と答えたことがきっかけで生まれたとされている。
- 鳴き声はゴジラの早回し。
- 偽ゴジラからメカゴジラに変身する効果音はゴッドマンの巨大化(ゴッドマン拡大)やゾーンファイターの巨大化(ゾーンダブルファイト)の流用。なお、次作では効果音が変更されている。
- 眼は自動車のテールランプの流用。
- 頭部の造形物は丸みを帯びたものと、シャープなものと2種類が用意された。画面では分かりづらいが、歯は透明な樹脂で作られている。そのほか、カポック製で着ぐるみの2分の1の大きさの飛行形態のメカゴジラも作られ、メカゴジラIIにも流用された。また、メカゴジラIIのヘッドコントローラー露出時の胴体には本作のものが流用されている。
- 本作の原型となった『大怪獣沖縄に集合!残波岬の大決斗』ではガルガ星人に造られた「機械怪獣ガルガン」が登場する予定で、この設定は「ブラックホール第3惑星人」とメカゴジラの原型となっている。
- 検討用台本の『残波岬の大決斗 ゴジラ対メカゴジラ』では、ガイガンとタッグを組んで戦う案があった。
- 偽ゴジラのスーツはアトラクション用ゴジラのもので、次作ではゴジラの海のシーンに流用された。1983年には、雑誌『宇宙船』の企画で中島春雄がこのゴジラに入って演技を行っている。偽ゴジラによるコンビナート爆破のシーンには、前年暮れに公開された日本沈没の未使用カットが流用されている。
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