「あの男は……確か……」
会場のどこかで、一人の男が思案している。
黄金色の鎧に緑色の天然パーマのような髪形の彼の名前はハレクラニ。
とある世界において、世界を支配している強大な帝国、マルハーゲ帝国の幹部、マルハーゲ四天王の一人だ。
そんな彼はこの殺し合いについでではなく、最初の場で目撃した遊戯について考えていた。
黄金色の鎧に緑色の天然パーマのような髪形の彼の名前はハレクラニ。
とある世界において、世界を支配している強大な帝国、マルハーゲ帝国の幹部、マルハーゲ四天王の一人だ。
そんな彼はこの殺し合いについでではなく、最初の場で目撃した遊戯について考えていた。
ハレクラニはこの殺し合いの前に、マルハーゲ帝国に対する反逆者ボボボーボ・ボーボボとその仲間と戦い、敗北した。
その過程で、ハレクラニは一瞬だけ登場した武藤遊戯(アテム)に自身の必殺技を打ち破られたのだ。
その過程で、ハレクラニは一瞬だけ登場した武藤遊戯(アテム)に自身の必殺技を打ち破られたのだ。
なお、ハレクラニは殺し合いについては何一つ動揺していない。
彼の世界には瞬間移動位割とよくある部類で、自分が作り出した世界に閉じ込めることができる、真拳使いという存在もそこそこいる。
冥王ハ・デスについても同様だ。彼の世界は食べ物や無機物が意志を持って行動することが日常茶飯事。冥界の魔王が現れようとも、そういう真拳使いだと思っていた。
彼の世界には瞬間移動位割とよくある部類で、自分が作り出した世界に閉じ込めることができる、真拳使いという存在もそこそこいる。
冥王ハ・デスについても同様だ。彼の世界は食べ物や無機物が意志を持って行動することが日常茶飯事。冥界の魔王が現れようとも、そういう真拳使いだと思っていた。
しかし、動揺してないのは事実だが冥王ハ・デスを許すつもりはない。必ず殺すつもりである。
殺し合いに優勝するのが一番確実な気もするが、自身に首輪をつけた相手の思惑に乗るのも癪だ。
殺し合いに優勝するのが一番確実な気もするが、自身に首輪をつけた相手の思惑に乗るのも癪だ。
何をするにしても情報が足りないので、一通り支給品を確認したのち、とりあえず他の参加者を探すことにしたハレクラニ。
すると、早速参加者の一人を発見した。
長い青髪に赤玉の髪飾りを付け、角を生やした、露出度が高い服を纏った少女だ。
ただし――
すると、早速参加者の一人を発見した。
長い青髪に赤玉の髪飾りを付け、角を生やした、露出度が高い服を纏った少女だ。
ただし――
「いや、ちょっ、まっ! だ、誰か助けてえええええええ!!」
水色のスライムに襲われ、体を取り込まれかけている状態だった。
一見淫猥な光景だが、実のところスライムは少女を取り込んで捕食しようとしている。
なので、実際は少女の命の危機だった。
一見淫猥な光景だが、実のところスライムは少女を取り込んで捕食しようとしている。
なので、実際は少女の命の危機だった。
とはいえ、その程度で動揺するハレクラニではない。
はっきり言って助ける義理もないが、この状況では何が使えるか分からないので、とりあえず助けることにした。
彼はどこからかコインを何枚か取り出し、適当にスライムに向けて指で弾く。
はっきり言って助ける義理もないが、この状況では何が使えるか分からないので、とりあえず助けることにした。
彼はどこからかコインを何枚か取り出し、適当にスライムに向けて指で弾く。
「ゴージャス真拳『コインナイト』」
すると、コインに書かれた兜と鎧を付けた男が枚数分現れ、スライムを攻撃していく。
スライムは男達の攻撃であっさり破壊され、取り込まかけていた少女は脱出に成功した。
しかし彼女は安堵どころか、むしろ焦燥感にかられたような表情でハレクラニに駆け寄り、訴える。
スライムは男達の攻撃であっさり破壊され、取り込まかけていた少女は脱出に成功した。
しかし彼女は安堵どころか、むしろ焦燥感にかられたような表情でハレクラニに駆け寄り、訴える。
「た、助けてくれてありがとうお兄さん! でも早く逃げないと危ないわ!!」
「どういう意味だ?」
「どういう意味だ?」
少女の言葉に疑問を覚えるハレクラニだが、答えはすぐに出た。
なんと、彼らの目の前で破壊されたスライムが復活し、元の姿へと戻っていく。
なんと、彼らの目の前で破壊されたスライムが復活し、元の姿へと戻っていく。
「あれはリバイバルスライム! いくら破壊してもすぐに復活するモンスターよ!!」
「ほう……?」
「ほう……?」
少女の言葉に興味を示すハレクラニ。とはいっても内容についてではない。
彼は、自分から見れば未知の存在について解説ができる、少女の知識に目を付けたのである。
ちなみに、スライムについては何も興味がない。
破壊しても復活するのであれば、破壊以外で対処すればいいだけだ。
彼は、自分から見れば未知の存在について解説ができる、少女の知識に目を付けたのである。
ちなみに、スライムについては何も興味がない。
破壊しても復活するのであれば、破壊以外で対処すればいいだけだ。
「ふん」
ハレクラニが今度はお札を数枚取り出し、リバイバルスライムに投げつける。
お札がスライムに張り付いたかと思うと、張り付いたそれが徐々に巨大化し、最後にはスライムを包み込んだ。
すると、中から何かを砕くような音が響き最後には
お札がスライムに張り付いたかと思うと、張り付いたそれが徐々に巨大化し、最後にはスライムを包み込んだ。
すると、中から何かを砕くような音が響き最後には
チャリン
と軽い音を立てながら、中から一円の硬貨が落ちてきた。
ハレクラニは、リバイバルスライムを一円に変化させたのだ。
ハレクラニは、リバイバルスライムを一円に変化させたのだ。
「こ、こんなにあっさり……!?」
「女」
「女」
自身が殺されかけたモンスターにあっさり対処する、ハレクラニに恐れをなす少女に構わず、彼は一方的に語り掛ける。
「貴様の知識は使えそうだ。私と行動してもらおう」
「は、はい……?」
「は、はい……?」
ハレクラニの一方的な宣言に戸惑う少女。
とはいえ、これは彼女にとっても渡りに船。
恐らく殺し合いに乗っていないであろう参加者と同行できるのは、命の危険度合いが大きく下がる。
なので、彼女には逆らうつもりはなかった。
とはいえ、これは彼女にとっても渡りに船。
恐らく殺し合いに乗っていないであろう参加者と同行できるのは、命の危険度合いが大きく下がる。
なので、彼女には逆らうつもりはなかった。
「わぷっ!?」
「それで体を拭け。私と同行するのにその姿は見苦しいからな」
「それで体を拭け。私と同行するのにその姿は見苦しいからな」
などと少女が思案していると、いきなり何かを顔面に投げつけられた。
それは五枚のハンカチだった。
今まで命の危機でそれどこではなかったが、よく考えると少女の体はスライムまみれでとてもベトベトしていた。
なので、これで体を拭けということだろう。
しかし――
それは五枚のハンカチだった。
今まで命の危機でそれどこではなかったが、よく考えると少女の体はスライムまみれでとてもベトベトしていた。
なので、これで体を拭けということだろう。
しかし――
「あの、何ですかこれ……!?」
そのハンカチは、なぜか一面にびっしりと『ぬ』の文字が大量に書き込まれていた。
正直、あまり持ち歩きたくない類のアイテムだった。
正直、あまり持ち歩きたくない類のアイテムだった。
「ふん」
しかしハレクラニは少女の気持ちなどどうでもいいとばかりに、勝手に出発していた。
「ま、待ってください――――――!!」
慌てて追い掛ける少女。
こうして、少女と成人男性の珍道中が始まった。
こうして、少女と成人男性の珍道中が始まった。
こんな風に振り回されている彼女の名前はアトラの蠱惑魔。
とある世界で平穏に暮らしていた、ただのモンスターである。
とある世界で平穏に暮らしていた、ただのモンスターである。
【ハレクラニ@ボボボーボ・ボーボボ】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2(確認済み)
[思考・状況]基本方針:冥王ハ・デスを殺す。手段は問わない
1:女(アトラの蠱惑魔)は使えそうなので同行させる
2:あの男(武藤遊戯)を警戒。ボーボボの仲間ならば殺す
[備考]
※参戦時期はハレルヤランドでボーボボに敗北した以降のどこか
※ハ・デスを真拳使いだと思っています。
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2(確認済み)
[思考・状況]基本方針:冥王ハ・デスを殺す。手段は問わない
1:女(アトラの蠱惑魔)は使えそうなので同行させる
2:あの男(武藤遊戯)を警戒。ボーボボの仲間ならば殺す
[備考]
※参戦時期はハレルヤランドでボーボボに敗北した以降のどこか
※ハ・デスを真拳使いだと思っています。
【アトラの蠱惑魔@遊戯王OCG】
[状態]:健康、体中がスライムまみれ
[装備]:ぬのハンカチ×5@ボボボーボ・ボーボボ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:死にたくない
1:お兄さん(ハレクラニ)と行動する
2:ひょっとしてこれ(ぬのハンカチ)、いらないものを押し付けられただけなんじゃ……?
3:着替えが欲しい
[備考]
※他の遊戯王カードの知識がある程度あります。
どの程度あるのか、また面識があるのかについては不明です。少なくともハ・デスについては知りません。
[状態]:健康、体中がスライムまみれ
[装備]:ぬのハンカチ×5@ボボボーボ・ボーボボ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:死にたくない
1:お兄さん(ハレクラニ)と行動する
2:ひょっとしてこれ(ぬのハンカチ)、いらないものを押し付けられただけなんじゃ……?
3:着替えが欲しい
[備考]
※他の遊戯王カードの知識がある程度あります。
どの程度あるのか、また面識があるのかについては不明です。少なくともハ・デスについては知りません。
【ぬのハンカチ×5@ボボボーボ・ボーボボ】
ハレクラニに支給。
ところ天の助が愛用する、一面に『ぬ』の文字が書かれたハンカチ5枚セット。
特別な効果はない。盾にはならない。
ハレクラニに支給。
ところ天の助が愛用する、一面に『ぬ』の文字が書かれたハンカチ5枚セット。
特別な効果はない。盾にはならない。
実は遊戯王の作中にも登場したことがある。
【リバイバルスライム@遊☆戯☆王】
水属性/水族 攻撃力1500/守備力500
再生能力を持つスライム。
再生能力に制限はないが、本ロワでは破壊以外の方法で対処されると復活できなくなる。
水属性/水族 攻撃力1500/守備力500
再生能力を持つスライム。
再生能力に制限はないが、本ロワでは破壊以外の方法で対処されると復活できなくなる。