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  • Judge End ─救世主-SAVIOR-─

決闘バトルロイヤル @ ウィキ

Judge End ─救世主-SAVIOR-─

最終更新:2025年05月23日 19:38

zombi2baisoku

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太陽の昇らぬ時間帯にて、その女は輝いていた。
聖女、或いは神の遣い、或いは物語の英雄。
銀の甲冑を身に纏い天より見下ろす、威風堂々たる姿。
気高き騎士としか思えぬ美しさが、外見だけのハリボテに過ぎないと遊戯は知っている。
いるかも分からない神を盲信し、憎悪に身を焦がす虐殺者。
ホーリーフレイム総長、ジャンヌの登場に場へ緊張が走る。

正体不明の女剣士は目を凝らせば首輪が装着されていない。
ジャックや遊馬が操るのと同じ、カードのモンスターの類だろう。

「そこな剣士を従える者。そいつが傍にいると言う事は、あの時浄化の邪魔をしたのはお前だな」
「どうかな。生憎俺が邪魔してやったのは浄化なんて聞こえの良いものじゃなく、殺しっていう卑劣な真似だぜ」
「フ…ならば貴様も粛清の対象と見なす。あの異端者達の姿は見えないが…まぁいい」

皮肉交じりの返答へ冷たく微笑み、他の者達へ今一度問う。
己の保護すべき同胞か、この手で滅ぼすべき邪悪か。
沈黙は許さぬと圧が籠められ、漂う空気の重苦しさが一段階上がる。

「そんな恐い顔しないで、一旦剣を下ろして落ち着かない?外国人を守りたいって気持ちは俺も応援したいしさ」

柔和な笑みと軽い言葉を用い、相手の警戒をどうにか解こうとする。
外見の特徴や言動から察するに、イリヤ達が言っていた女騎士で間違いなさそうだ。
零としてはどんな恨みがあろうと日本人虐殺は当然認められないが、ジャンヌが最初イリヤのことだけは保護しようとしたとは聞いている。
外国人限定との大前提付きとはいえ、守る為に剣を振るう姿勢は否定しない。
何より嘗て復讐に走った零だからこそ、無関係の人間を手に掛ける暴挙はジャンヌ自身の為にも見過ごせなかった。

「日本って国は知らないけど、あなたの言ってることは論外。殺し合いに乗ったのと同じにしか見えない」

バッサリと切り捨て辛辣に答えるのはロゼ。
復讐自体は間違ってると言わないし、ジャンヌの抱える憎悪を忘れろと言う気も無い。
自分は日本人のカテゴリから外れる為、向こうにとっては仲間に認定されるのだろう。
しかチノや零と言った仲間を殺害対象にする者の庇護下に入るなど、許容できる筈がない。
特定の個人ではなく人種全体を復讐相手と見るのは、幾ら何でも度が過ぎてる。

態度に違いはあれど、両名共にこちらと相容れない存在と分かった。
残る二人の方をチラと見やる。

「…何だかややこしくなって来たけど、日本人を殺すっていうなら最初からこっちに聞く意味ないでしょ」
「そんな恰好してるからどこの国の人間か分かんなかったんじゃないか?」
「あーそういう…じゃあ誤魔化せば良かった?ってもう遅いか」

黒い鎧に身を包み、顔もバイザーで覆っていれば一目見ただけでは日本人かどうか判別が付かない。
協力者から指摘されるも既に遅い、ジャンヌの敵意が膨れ上がる。
尤もジャンヌは九十九遊馬や明石など、日本人的な名前と容姿だが日本人ではない参加者と既に会った。
なので誤魔化しようは幾らでもあったのだが、士郎も風もジャンヌについて何も知らない為仮定の話でしかない。

「つまり、貴様たち全員生かす理由の無い罪人という訳だな」

遊戯は最初から除外するとして、後の4人も殺すべき日本人と異端者。
またしても日本人の戯言に惑わされ堕落した同胞を見るのは、全く持って嘆かわしい。
魂を腐らせた者に与える救いは死以外にない。

「生かす理由が無いのは私達だって同じ!」

横から出て来ていきなり上から目線の態度を取ったと思えば、勝手に納得。
クールな自分に酔うのは結構だが、ノコノコ顔を出したからには無事で済むと思わないで欲しい。
最終目的は別でも、相手の死を望んでるのは風も同じなのだから。

先手必勝で斬り掛かる風は無鉄砲に見えて、その実自分から意識が逸れた瞬間を見極め攻撃に移った。
自分達よりも前に交戦したらしい遊戯を先に殺すつもりのようで、実に好都合。
最も良いのは一撃で終わりだけど、対処されても今の自分ならば仕切り直せる。

「愚かな…」

呟きは聞き取れず、ジャンヌの腕がブレたかと思えば胸部へ衝撃と痛みが襲い。
自信を木っ端微塵に打ち砕かれた。

「い――――!?」

斬り掛かった直後に吹き飛ばされ風の名を、最後まで言い切る余裕は無い。
士郎の眼前にジャンヌが現れた。
今の今まで宙に浮いていたのに、一体いつ降りて自分の元まで来たのか。
脳内を埋め尽くす疑問符を残らず捨て、思考を敵の殺害に切り替える。
でなければ言葉一つ、いや一文字口にする事も出来ずに即死だ。

目で追うだけではない、肌を撫でる感覚を頼りに双剣を操る。
聞き慣れた剣戟の音が絶え間なく聞こえ、鼓膜に響く痛みは無視。

(こいつの動き、は――っ!)

剣と剣をぶつけ合っているのは間違いないのに、得物の刀身が全く見えない。
現れた時持っていたのは見間違えようも無い、聖杯戦争で対峙した究極の聖剣。
怨霊染みた執念の、エインズワース先代当主が使ったサーヴァントカードと同じ。

(違う…こいつの持ってる剣は【本物】だ…!)

カードにより再現されたのではない。
この強さ、この輝き、心を揺さぶる感動と戦慄。
よもやサーヴァントカードではなく、宝具をそのまま参加者に支給したと言うのか。
どうかしていると主催者に呆れを抱くも即座に捻じ伏せ、眼前の敵以外の雑念を排除。

刀身が見えないのはザッカリー・エインズワースの時と同じ、ではない。
単純に剣を振るうスピードが速過ぎて、ハッキリと捉えらないのだ。
空気の振動で刃の位置を読み取り、一撃も喰らわないように防ぐ。
喉の奥まで渇く緊張感に身を苛まれながら、決して集中力を切らさない。

「がっ!?」

僅かに右足が後退し、構えがブレる。
悪寒が背を駆ける、この程度の隙と呼べるか怪しい瞬間さえ致命的。
双剣を交差し防御の構えを取ったのと、鉄塊を叩きつけられたような衝撃が来たのはほぼ同時。
暴風を宿す化け物染みた腕力で、尋常ならざる速さを乗せて聖剣を振るえば。
男一人を紙吹雪よりも軽く飛ばすのは容易い。

直撃しなかっただけマシなのか。
これでもまだ壊れずに、身を守ってくれたシンケンマルに感謝すべきか。
どっちを考えるべきか士郎には分からない。
背中から屋敷に叩きつけられ、目から火花が散る感覚を味合わされる。

自分達と渡り合った二人組が、呆気なく返り討ちに遭った。
驚愕の光景に何を思う暇も無く、聖剣が猛威を振るう。
来る、そう構えた時にはもう手遅れだ。

「エア――っ!?」

守護者(ガーディアン)に指示を出すのをむざむざ待つ必要は無い。
凌牙やジャックの時と同じだ、モンスターを無視し当人を直に叩いた方が手っ取り早い。
デュエルで追い詰められた時とは別種の危機感が遊戯を襲う。
相棒の声が聞こえるも、大丈夫の一言すら返せない。

「させ――」
「――るかってのぉっ!!」

ジャンヌがどれだけ遊戯の死を望もうと、彼の仲間は断固として否を唱える。
軍服をはためかせロゼが割って入った。
真紅の刃が聖剣を阻み、別方向からは目を焼き潰す銀の輝きが疾走。
駆け出しながら頭上に円を描き、白銀の鎧を纏った零である。

悠長に突っ立って鎧召喚をやっていれば、その間に仲間が命を落とす。
慌ただしい工程を挟んで、銀牙騎士絶狼が降臨。
聖剣の輝きにも引けを取らぬ、人類の希望の光にジャンヌも目を細める。

「その輝き……穢れた血の分際で烏滸がましいな」

魔戒騎士の存在には何か感じるものがあったのか、しかし頭を振って否定。
どれだけ眩くとも纏う本人が穢れていては、錆び付くだけの鉄屑に過ぎない。

ジャンヌの目的は対話に非ず殲滅。
言葉を引っ込め聖剣が浄化を全うすべく駆け、対峙する剣士達も己が得物で以て応える。
真正面の二方向より三つの刃が、背後からは守護者の剣がぞれぞれ迫る。
こちらは聖剣一本。
問題無い、数を増やせば勝てるという思い違いを正してやる。

「散れ!邪悪どもよ!」

剣を横薙ぎに振るう、たったそれだけで三人が吹き飛ばされる。
エアトスから離れた位置の遊戯にまで影響は及び、ワイヤーを引っ掻けたように後方へと吸い込まれた。
巻き起こった暴風に紙風船のように飛ばされる中、耐え凌いだのは零。
絶狼の鎧は見せかけのハリボテではないのだ。
叩きつける風へ真っ向から挑み、リーチと威力を増した双剣を振るう。
重厚な鎧を纏っているとは思えない速さだ、敵の剣を叩き落とすのは難しくない。

聖剣に触れる直前で狙いが外れた。
違う、ジャンヌの姿が消え零の背に痛みが襲う。
誰がやったと考える必要は無い、振り返り様に剣を振るうも遅い。
敵は再び零の死角へ回り込み攻撃、今度は防御が間に合ったが仕掛ける前に気配は別の方へ移った。
反撃される前に移動を繰り返し、致命傷は無くとも鎧越しから体力を削り取る。

(幾ら何でも速過ぎるだろ…!?)

回避どころか反応一つもままならない、悪夢のようなスピード。
鎧を纏っていなければとっくに急所を斬られ殺されている。
これ程の強敵を相手にイリヤは一人で耐え凌いだのか。

ジャンヌの速さの秘密は尾形から奪った支給品にあった。
神の恵みと感謝し身に着けたソレの名は、白鳥礼装(スヴァンフヴィート)。
大神オーディンが戦乙女、ワルキューレに達に与えた白鳥の衣。
纏った者は飛行能力を有し、機動力の大幅な強化を可能とする。
更にジャンヌはこれまでの戦闘同様、主霊石の力を引き出し自身の強化に充てていた。
平時でさえ各地の勢力の中でも抜きんでた力を持ち、此度は主霊石と神の加護が施された衣も加わる。
爆発的な加速は他者の追随を許さずに蹂躙を可能とした。

「この、程度で…!」

吹き飛んだ先で木に叩き付けられそうになったが、蹴り付け強引に立て直し完了。
片足の鈍い痛みを黙殺しロゼが接近、零が攻撃を受けた一瞬を狙う。
切っ先はジャンヌの腹部に吸い込まれていき、甲冑を貫き赤く染める筈。
だが予想と違い現実にはジャンヌに傷一つ付いていない。
剣は腹部に当たったが、突き刺さるには至らず弾かれたのだ。

これもまた白鳥礼装の効果。
オーディンの加護は飛行能力のみならず、物理・魔術両面への耐性を使用者に授ける。
数多の敵を葬った刀剣型デバイスも、戦乙女の防御を打ち破る力は無い。

「嘆かわしいな、日本人に惑わされていなければお前にも神のご加護があったかもしれぬと言うのに」
「そんな胡散臭いものこっちからお断り。私は私が信じたいものを信じる」
「神を愚弄するか。それ程までの堕落、最早語る言葉も見付からん」

冷徹な表情は変わらないが殺意が一層膨れ上がり、攻撃されずとも肌に痛みを感じる。
これは確実にマズい、少なくとも同じ場所に突っ立って剣を受け止めるだとかは論外。
跳び退く為に片足へ力を籠めた直後、暴風が自我を宿し急接近。
咄嗟に剣を防御に回せたお陰で、聖剣の狙いを幾分逸らすのに成功。
なれど完璧に防ぐには速さが余りにも足りない。

「っ゛!」

左肩が熱い、熱した鉄を押し当てられてるようだ。
軍服の下の柔肌を裂き、刃が血管を引き千切る。
痛みに慣れているとはいっても、何も感じない程痛覚か鈍いのでは無く。
噛み殺して剣の間合いから離れるが、敵が追い付くのに1秒も掛からなかった。

「俺とのデートをすっぽかされるのは、流石に傷付くぜ…!」

背後より斬り掛かるのは正々堂々と言い難く、なれど仲間の命が懸かった状況でスポーツマンシップを持ち出す馬鹿になったつもりはない。
銀の双剣を染める赤は流れず、虚しく風を切り裂くに終わるもロゼへの攻撃は中断。
代わりに狙いは再び零へ移り、四方八方からの猛攻を感覚頼りに防ぐ。
目で捉えるのが難しかろうと対応する手はあり、絶狼の鎧の防御力は簡単に突破不可能。

(そろそろ時間が…!)

が、魔戒騎士の鎧は永続的な絶対防御を許す物に非ず。
99.9秒、定められた時間を過ぎれば待ち受けるのは理性無き獣の末路。
心滅獣身、黄金騎士牙狼でさえ逃れること叶わず堕ちた瞬間を忘れてはいない。
焦りが募る零の危機に、打倒主催者を誓い合った閃刀姫が動かぬのは有り得なかった。

「零…!」

服の袖を破り肩に強く巻き付け、応急の止血は済んだ。
本格的な処置など生き延びれば後で幾らでも出来る。
踊るように割って入り、聖剣の猛攻を自らの刃で阻止。
一撃が重く傷に響くも泣き言は言ってられない。

「ロゼちゃんサンキュ…!」

仲間が命懸けで生み出してくれたチャンスをふいにはしない。
下がり鎧を解除、生身に戻り再び双剣を掲げる。
ジャンヌ相手は鎧の再召喚が必須、ロゼが限界を迎える前に急いで纏わねば。

「無意味だ、何をしようとな」

しかしジャンヌは余計な抵抗を一つとして認めない。
望むのは日本人と異端者の浄化、いらぬ手間を掛けさせることが既に神への冒涜に他ならない。
これまでの戦闘を通じ主霊石の力の引き出し方は理解出来た。
より強大な力を操り穢れた血を消し去るのも、自分ならば不可能でないと教えてやろう。

主霊石の輝きが増し、ロゼと零の足元が光り出す。
緑の美しさに心奪われる二人ではない、むしろ嫌な予感しかしない。
予想的中とでも言わんばかりに光の柱が降り注いだ。

「く、ううううう…!!」

地面が焼かれた時にはもう回避に動いた後。
殺せなくともジャンヌの内面は波一つ立たず、冷静に敵を見据える。
今の自分でも手を焼く鎧の召喚は妨害し、割って入る娘もすぐには動けない。
となれば、次の展開は馬鹿でも予想が付く。

「がっ……」

剣を翳す反応を見せたのは流石の魔戒騎士だろうが、そこが限界だ。
聖剣は零の肉体を容赦なく斬り、真っ赤な花を咲かせる。
黒いコートは濡れて色の濃さを増し、剥き出しの手や顔も赤く彩られた。
ゴフリと吐き出した塊がまた、緑の地面を赤色に汚す。

「ふむ、即死は避けたか」

致命傷を与えた手応えはあったが、一撃で命を刈り取るには至らなかったらしい。
あの僅か過ぎる猶予の間に辛うじて命を繋ぐとは、相当な腕前。
だができたのはそこが限界、地に伏せた零は最早死を待つだけの身。
手を下すまでも無いが念には念を入れるべきか。

「っ!?零…!!」

ああしかし、それにはまず異端者を片付けねばなるまい。
悲鳴交じりに仲間を名を呼ぶ少女を、ジャンヌが見る目はどこまでも冷たかった。

「無駄だ。お前もそこの日本人も、すぐに浄化され同じ場所へ導かれる」
「五月蠅いっ…!」

額に汗を滲ませながらも鉄面皮だったが、今や血相を変え剣を叩きつけている。
怒りと焦りを宿し振るわれた剣はジャンヌを斬れない、仲間の下へ行く道を作れない。
激情を乗せれば勢いは苛烈さを増すだろうが精細さには欠ける。
心を乱した拙い剣で倒せるほど、ジャンヌは甘くなかった。

横薙ぎの刃をするりと躱し背後を取る。
見えない位置から迫る死が多少は頭を冷やしたのか、両断される前に回避。
逃れた先で地面に横たわる零が視界に映り、ロゼの冷静な部分が告げる。
淡々と、機械染みた声色で、あれはもう無理だと。

(そんなの……!)

否定したいけれど、幾つもの死を間近で見て来たロゼには分かってしまう。
列強国の兵士として戦場に駆り出されていた頃なら、簡単に割り切れたかもしれない。
でも今は動揺が抑えられない、仲間の死を受け入れたくない。
レイに助け出され、普通の女の子らしい生活を二人で送った影響か。
列強国にいた時程感情を押し殺せないでいた。

「虫の息の日本人共々、終わらせてやろう」

レイの内心に最初から興味は無い。
あと一歩の所で死を遠ざけるのなら、逃げ場などないと思い知らせてやる。

主霊石が力を解き放つ。
光の柱の比ではなく、見る者全員に戦慄を抱かせる輝きだ。
暴風を起こす、機動力を高める、それも使い方としては間違っていない。
だが主霊石の真価には程遠い、領将達がその程度の力しか持たない凡夫なら。
彼らは最初から時代の王候補には選ばれなかった。

「我が怒りは神の怒りと知れ。貴様らの穢れし血、一滴も残さず消し飛ばしてくれる」

空が叫ぶ。
ジャンヌの言葉通り、神々が地上の蟻へ憤怒を抱き神罰を下す。
主霊石が風を操り力を束ね、悪しき魂を飲み込む竜巻を引き起こした。
一つだけでも脅威となるソレが、よりにもよって四つ。
悪夢と、他の言葉が見付からない光景が広がる。

「……っ!」

自我など持たない筈の竜巻がどうしてか、とぐろを巻いた大蛇に見えた。
聖女を気取った虐殺者に従い、自分達を喰い殺す化け物に。

「ふざけないで…!」

これで終わりなのか。
仲間が倒れるのを見ることしか出来ず、暴虐を振り撒く女に一矢報いることも出来ず、最愛の彼女とはこんな形で別れる。
納得なんて出来ない、死んでなどやらない。
心はどれだけ否定しても、現実は自分達へ死を突き付けて来る。
あの女の信じる神なんぞに命を捧げる、こんなものがエンディングか。

「私はまだ――!」

「諦めたくないよな…俺もだ……!」

少女の切な願いを引き継ぎ、魔戒騎士が咆える。
ロゼが目を見開き、立ち上がる大きな背中を見た。
ジャンヌが目を細め、不愉快極まりない死に損ないを睨んだ。

「女の子だけ残して勝手にダウンなんざ、カッコ悪いにも程があるでしょうよ…!」

夥しい血で汚れた黒衣は、白銀の鎧に隠された。
助からない?もうすぐ死ぬ?
言われなくとも分かっている、その上でだから何だと言ってのける。
終わりじゃない、剣を握れる内は終わりだなんて他の誰がほざこうと認めてやるものか。

「しぶとさは一級品か。だが、一体何ができる?」

満身創痍で戦う意思を見せ、それが何だと言うのか。
零の姿も言動も、全てがジャンヌの心には響かず見下す。
自分に届かせられなかった剣が、半分以上死へ浸かった肉体で今度こそ届くとでも思ってるのなら。
正常な思考もままならない、死を受け入れられず現実逃避に走った愚物以外の何だと言う。

「決まってんだろ…おっかないお嬢ちゃんに、ちょっぴりキツいお仕置きをするんだよ…!」

なれど、零は不敵に笑う。
気が触れたのでも無ければ、断じて自棄を起こしてもいない。
今こそ見せてやろう、余裕を崩してやろう、度肝を抜いてやろう。

銀牙騎士絶狼の最後の舞台を、派手に飾ってやろう!

「え……?」

その音を最初に聞いたのは騎士の仲間の少女。
竜巻に庭が破壊され屋敷も蹂躙される最中だというのに、ハッキリと音を拾った。
大地を駆け、嵐に襲われようとも決して止まらない。
音は徐々に大きくなり、正体不明のナニカがとうとう姿を現す。

極限まで研ぎ澄ませた刃の如き煌めきをソレは放つ。
立ち塞がる邪悪を貫き、我が道を突き進む為の角を揺らし、己が友を見下ろす。
白銀に身を包んだ騎士の声に応え、共に立ち向かう希望。

名を魔導馬・銀牙。
試練を突破した魔戒騎士だけが召喚を許される魔戒獣である。

「来てくれてありがとよ…最後まで付き合ってもらうぜ…!」

喉奥からせり上がる血を飲み込み言う零に、銀牙はけたたましい声で応と返す。
友の終焉が近いとはもう分かっている。
しかし悲しみはいらない、友が自分の力を必要としてるなら。
彼が命を燃やし尽くすその時まで、自分はただ走るだけだ。

騎士を背に魔導馬が駆ける。
竜巻が齎す破壊の騒音を掻き消すように、蹄の音が戦場中に響き渡った。
ジャンヌの瞳は依然変わらず冷徹、宙へと舞い穢れた愚者達を見下ろす。
来れるものなら来ればいい、その前に蹂躙され塵と化すのは目に見えている。
四つの竜巻が破壊の痕を刻みながら零を飲み込む。
聖女には指一本触れさせぬと引き裂く様は、ジャンヌに従うホーリーフレイムの騎士達のよう。

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!」
「なっ!?」

故にこそ、鉄壁の防御にして無敵の矛が破られた光景は。
闘争が始まってから初の驚愕を、ジャンヌであっても抱かざるを得ない。

魔導馬が蹄音を鳴らせば鳴らす程、魔戒騎士は通常時を上回る力を発揮する。
柄同士を繋げた二双の刃は巨大化し、零や銀牙の体躯すらも超えた巨人の武器と化す。
身の丈の数倍を誇る剣を豪快に振り回し、主霊石で生み出された竜巻を霧散。
標的への道を阻む邪魔な風は残り一つ。

「舐めるな…!!」

小癪な日本人への怒りすら、燃料に変え迎え撃つ。
竜巻を破った程度が何だ、主霊石を掲げ星霊力を流し込む。
神の怒りを嘲笑い、あまつさえ未だ歯向かう身の程知らずに思い知らせてやる。
竜巻が更に巨大化し、魔戒剣が突き進む。
光を放つのは同じでも、輝きに籠められた想いは正反対。
コンディションの差が影響し、優勢を保つ聖女に届かず無念の死を遂げてもおかしくはない。

「魔法カード、結束 UNITYを発動!」

バッドエンドを覆す仲間がいなければ、そうなっただろう。

吹き飛ばされ壁に叩きつけられた衝撃で、頭部から血を流すも知ったことではない。
仲間が戦っているなら、寝ている場合なものか。
自分のデッキはおろか、エアトスの力を活かせるラフェールのデッキすら持っていなくても。
遊戯は最後まで抗う道を選ぶ。

自分フィールドのモンスターの守備力強化のカードを発動。
殺し合いでは参加者にも効果が及ぶ点を利用し、零の防御力をアップ。
胸中で礼を伝え一歩、また一歩と前に進む。
どこまでも小賢しい真似をされジャンヌの顔が歪んだ。

ならば、最大威力の技を使い葬るまでのこと。
宝具の所有者である英霊本人以外に真名解放は不可能だが、主催者の調整によりその問題はクリア。
莫大な消耗と引き換えに、この場の全員を一掃する輝きを放とうとし、

「…っ」

竜巻の制御で、左手に主霊石を持ったままなのに気付く。
宝具使用の為には両手で剣を振るわねば危険。
片手で放つには威力の高さ故、自分自身にも甚大な被害が返って来る。
主霊石を落とすか、だがそれでは聖剣を放つより先に銀狼が自分を切り裂く。

一瞬の躊躇が、勝負の分かれ目となった。

「なにっ…!?」

罪人達の悪足掻きはまだ続く。
左手が揺さぶられ、主霊石が地面へと落ちる。
目だけを動かし原因を探ればすぐに分かった。
シンケンブルー専用武器の、青い弓を構えた赤銅色の少年だ。

「犬吠埼!」
「分かってる!取っておくつもりだったのに!」

少年に急かされ、ヤケクソ気味にカードを発動。
対象に選ばれたのは零、竜巻を斬る力が一段と増した。
守備力分を攻撃力に加算する効果は、遊戯のカードの後なのもあってか最適の支援となる。

ジャンヌから見れば等しく浄化の対象、だが零にとっては相容れぬ敵の二人。
目指す場所は違えど、士郎と風も今はジャンヌの排除を優先すべきと判断を下し援護を決行。

「零…!」

最後の一手を掛ける閃刀姫が、大剣の柄を掴み前進。
彼一人だけに押し付けたくはない、抗うのならば自分も共に行く。
余力全てを注ぎ、立ちはだかる聖女を打ち砕かんと突き進む。

本来ならば修練を積んだ魔戒騎士以外には持つ事も出来ない魔戒剣。
それをロゼが掴み、零に力を添えられたのは何故か。
主催者による調整、魔戒騎士にも劣らぬ精神力がソウルメタルをある程度扱えるようになったから。
理由は複数考えられるが今は重要ではない。

「行こう!一緒に…!」
「ああ…!アンタの陰我、ここで断ち切ってやるよ…!!」

隣で戦う仲間がいてくれる、自分に手を貸してくれる皆がいる。
その事実が零を突き動かし、守りし者としての使命を燃え上がらせる。

「馬鹿な…!?」

魔導馬が友の為に授けた力を乗せ、この瞬間オーディンの加護を凌駕。
魔力が掻き消される、暴風が打ち破れる。
信じられぬと目を逸らそうとも無駄、白銀の狼が憎悪で曇らせた眼を焼き突進。
聖剣の迎撃すら許されず、遂に魔を断つ刃が聖女を切り裂いた。

「があっ…!!!」

内側より火柱が上がったように熱い。
激痛は容赦なくジャンヌの意識を奪いに来て、視界が急激に薄れ出す。
散々異端者を火炙りにして来た自分が、それに劣らぬ熱で苦痛に悶え死ぬのか。
全く笑えない、冗談にもならない最期を誰が受け入れるものか。

「死なん…!死なんぞ…!私の終わりはここではない…!」

こんな場所で倒れるのが神の望みな筈ないだろう。
穢れを撒き散らす日本人の浄化を投げ出すなど許されない。
志を共にし、自分の帰還を待つ同胞達の為にもまだ死ねない。
己が意思一つで死へ引き摺り込む痛みを捻じ伏せ、剣を叩き付け牽制。
出血に苛まれながらも主霊石を拾い上げ、自身を覆い隠すように竜巻が発生。
全員が咄嗟に身を守るべく構え、しかし自分達には危害が無いと気付く。

暴風はそよ風に、そよ風も消え無風に。
風が止んだ時、既にそこには聖女の姿は影も形も見当たらなかった。

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