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  • 百四之巻 始まりの君へ

決闘バトルロイヤル @ ウィキ

百四之巻 始まりの君へ

最終更新:2025年06月16日 13:50

zombi2baisoku

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日常を謳歌していた二人の少女は、己が刃に想いを乗せる――

永遠の刹那。そんなありもしない幻想を懐くのは罪なのだろうか――?

◯

 何かを考え込むように、チノの視線の様子がおかしい。
そう気付いた私だけど、なんて声を掛ければいいのかわからない。
 もしもここに零が居たら気さくに振る舞ったり、チノのメンタルケアをしてくれたかもしれないけど――零は死んだから。

 チノが何を考えてるのか、だいたい察しはついている。
 それはきっと檀黎斗が話していた〝願いを叶える権利〟について。
 マヤという友人に続いて、リゼという友人もチノは失っている。ここで僅かな時間とはいえ交流して、仲間になった零や司も殺されている。

『なんで私達がこんな目に遭わなきゃいけないんですか……!
 マヤさんが、リゼさんが、零さんが、司さんが……何か悪いことをしたんですか……!!
 私達が一体、あの檀黎斗って人に何をしたっていうんですか……!!』

 チノがあの時に叫んだ言葉は全くその通りで――だから私は何も答えられなかった。

 私は閃刀姫として戦い抜く過程で、たくさん殺したし喪った。それこそが、戦争だから。
 もしもレイに会う前にチノの問いを聞いていたら〝それが戦争〟なんてあまりにも残酷な真実を突き付けていたかもしれない。
 ……そう、これは戦争とほとんど変わらない。殺し合いだとか、デスゲームと言ってるけど――その残酷さや醜さは戦争と同じ。

 それはいつかチノにも自覚してもらう必要があるけど……二の足を踏んでしまうのは私がレイに出会って我ながら甘くなったから。レイはそんな私を〝好き〟と言ってくれるけど、この甘さはこういう時に困る……。本音を言えば、チノにこのデスゲームの過酷さを伝えたいけど――伝え切れない。

 それでもチノの薄暗くなった瞳はあまりにも哀しくて――私はチノを抱き寄せて、ぎこちなく彼女の頭を撫でる。

「ロゼ、さん……?急にどうしたんですか?」

 チノの少しダウナーな声。
 けれどもその声はいつもより暗くて、か細いように聞こえた。

「チノ。私はチノと――刃を交えたくない」

 だから私は単刀直入に言葉をハッキリと伝える。
 だってここでチノを手放したら、彼女は永遠に暗い道を歩むことになりそうで――それはまるで、過去の私みたいに。
 ……事情は違う。過去の私は列強国に騙されてた、ただの殺戮者で――チノはおそらく尊い願いのために闇が連なる道を歩もうとしている。

「……ロゼさんには、わかってたんですね」

 チノが申し訳なさそうな声音と表情で私を見る。
 そう。私はチノの迷いを、理解していた。出会ってまだ短いけど……チノとその友人。特にココアとの関係性はよく知っている。……チノがココアを特別、好きということも。
 そのココアの名前が放送で呼ばれなかったのは幸いだけど、チノはリゼを含めて多く取り零した。……司や零のことも考えられる優しい少女だから、余計にそう思う。

 「……お前が自称神の言葉で心が揺れてることくらい、俺にもわかるぜ」

 凌牙も私と同じで、チノの変化に気づいていたらしい。まだ子供なのに――随分と洞察力に長けてる。というか異常なくらい場数を踏んでるように見える。
 零みたいな明るい雰囲気じゃないけど、彼もまた頼りになる戦士。……あまり子供を戦場に巻き込むのは気が引けるけど、このデスゲームでは戦わなければ生き残れない。だから戦う手段を持つ凌牙は、そういう意味では有利。

 だけどその雰囲気は今、険しくて――チノを警戒してるのがわかる。
 ……きっと私と違って接近戦が得意じゃないから、余計に警戒してる。チノが剣を振るって、それが凌牙に当たれば凌牙が命を落とすか、致命傷を負うことになるから。

「私は……正直、わからないんです」

 必死に絞り出すような、チノの声。
 そこに込められた彼女の苦悶が、よく伝わる。

「それは優勝を狙うべきか、私達と抗うべきか?」

「はい。……優勝をしたら、死んだ人を生き返らせれると放送で言っていました。そしてきっと――そのために必要なのは、人質の美遊さんです」

「なるほど……。たしかにイリヤの話を聞く限り、そういうことになる」

「認めるのかよ。まあ俺も否定はしねぇけど――ロゼ、お前は敵か味方かどっちだ?」

「私は殺し合いに抗って、レイと再び日常を送る。……そこにはチノやここで出会った仲間も居ていいと思ってる」

「ロゼさんは……」

「?」

 チノが僅かに怒気を含んだ声で口を開く。

「ロゼさんはいいですよね!まだ帰るべき日常があって!レイさんが居て――!」

「チ、ノッ!」

 ダッ!

 チノが剣を片手に私に斬りかかる。

「私の日常はもうグチャグチャです!マヤさんもいなくて、リゼさんもいなくて――喪ってばかりです!」

「それはそう……。チノはあまりにも失い過ぎた……」

 私はチノの言葉を否定出来ない。

「だから私が優勝して、みんなを生き返らせます!変身!」

 ――瞬間、チノの服装が変わった。
 軽い力で受け止めていた刀が、金属音を鳴り響かせて鍔迫り合いする!

「ッチ!こうなったら――」

「凌牙はそこで見ていて。これは私とチノの問題……!」

「随分と余裕ですね、ロゼさん。その余裕はまだレイさんが生きてるからですか!?」

「……たしかにレイが死んだらどうなるかわからないけど――それは違う。冷静に戦わないと、今のチノは止められない」

「止める?このグチャグチャになった私をですか!?」

 ――たしかにチノの表情(かお)はグチャグチャだった。
 色々な感情が混ざって、すごくグチャグチャ。

 そしてチノが鍔迫り合いの状態から剣を弾いて、再び斬りかかる。
 私もまた剣で受け止める。
 そんなことを、何回も繰り返した。

「チノは私が止める。誰も、殺させない」

「ごちゃごちゃ綺麗事をうるさいですね……!」

「たしかに綺麗事かもしれない。でも、チノにだってまだココアが居る!」

「ココアさんが居ても、マヤさんやリゼさんはいないです!」

「それはそうかもしれない!だけど優勝を目指すには、ココアを殺す必要がある!」

 お互い剣戟に交えて言葉を語り合う。
 そして私の言葉に――チノは大きく目を開いた。

「え?私がココアさんを――」

「ロゼの言う通りだぜ、チノ。優勝を狙うなら皆殺しにする必要がある。――その覚悟がお前にはあんのか?」

「……そう。だからチノが優勝するには、ココアも殺さなければいけない。もちろん、他の友も」

「そんな……それだと私が日常を壊してるみたいじゃないですか……」

「……優勝を目指すなら、そうなる」

 その可能性を考慮してなかったのか、チノが一瞬だけ膠着する。

「それなら……!それならどうしたら私の日常は取り戻せるんですか!」

 ――ヒュンッ!
 チノが勢い良く剣を振るう

 ――ガキィィン!
 凄まじい金属音が鳴り響き、私が剣で受け止める。

「残念だけど、一度喪ったものは取り戻せない……」

「取り戻せます!優勝してみんなを生き返らせるのはどうですか!?」

 チノが激情に駆られたように激しく剣を振るい、私は剣でそれらを弾く。
 エンゲージするまでもない。技術の差で身体能力の差は埋められるし――今はこのチノの激情を受け止めてあげたい。荒波のように押し寄せる、チノの怒りを。そして哀しみを。
 そしてチノと対話して、分かり合いたい。

「……その過程でココアを殺すとしても?」

「ココアさんはたしかに一度、死ぬかもしれません。でもまた生き返らせれば、ココアさんはきっとまた笑ってくれるはずです!」

「……本気でそう思ってる?」

「当たり前です。ココアさんなら、ココアさんならきっとわかってくれるはずです!」

 ……嘘だ。
 チノは嘘をついて、自分の本心を誤魔化そうとしてる。
 そして私はそんな嘘偽りで覆い隠した心を放置したくない。チノはそんな子じゃないと思うから――助けたい。

「チノ。もう一度言う。喪ったものを――命を軽んじるのは良くない」

 チノの瞳を真っ直ぐと見て、そう言った。
 そう。命は軽いものじゃない。その重さは――皮肉にも、閃刀姫だからよく理解している。
 ――だから灰色(グリザイユ)の迷宮を彷徨うチノに容赦のない言葉を浴びせる。
 それは彼女を止めたいからでもあるし、しっかり本心と向き合ってほしいから。

 ――チノを殺すのも、制圧するのも。力で止めるのは難しくない。私には凌牙もいる。
 でもそれじゃダメ。そんなやり方は間違っている。
 力で勝つだけじゃ、何かが足りないから。
 時にはこうして剣を交えることも大事かもしれない。そうすることでチノの気持ちを受け止められるなら……。
 でもこれは殺し合いじゃない。私はチノを死なせる気がない。

『時には拳を、時には花を――ですよ、ロゼ』

 ――過去にレイが口にしていた言葉が脳裏に蘇る。

 『……よく、わからない』

 当時の私はそんなふうに返事をしていた。もしかしたら困惑気味の表情になっていたかもしれない。

 『いいですか?ロゼ。――闘いの場所は心の中なんですよ』

 ――レイは微笑みながらそう言っていた。
 そしてその言葉は――本当にその通りだと思う。私たちは――閃刀姫は殺戮兵器じゃないから。人間だから。
 殺して、制圧して、身動きを取れなくして――そうやって力で勝つだけだと、殺戮兵器と変わらない。
 だから自分にだけは決して負けない。それが私の誓い。

「……命を軽んじてなんて、ないですよ。むしろ重いです。マヤさんの分も、リゼさんの分も。すごく……重たいです。
 だから――」

「――それなら!」

 私が珍しく発する大きな声に、チノがビクリと怯える。
 でも私の目的はそれじゃない。
 私が言いたいのは――

「それなら、気軽に全員生き返らせるなんて言わない方がいい。それは死者への冒涜」

「……気軽に言ってなんか、ないですよ。ただ私はどうしたらいいのかわからなくて、またみんなで他愛もない話をして日常を過ごしたいだけです。そのために、覚悟を決めたんです!」

「それがココアやチノの友達や、私達ここで出来た仲間を殺すことになっても?」

「はい。だからみんな生き返らせるんです……!」

「……チノ。自分の言ってる意味がわかってる?」

「わかってますよ!もう私は奇跡に縋るしかないんです……!」

「何もわかってない。マヤやリゼを〝奇跡〟で生き返らせても、きっと彼女達は良く思わない」

「……!」

 チノが一瞬だけ大きく目を見開き――首を左右に振る。

「それはわからないじゃないですか!どうしてマヤさんやリゼさんを大して知らないロゼさんがそんなことを断言出来るんですか!」

 必死に現実を否定するように、チノは怒号と共に剣を何度も振るう。
 私はそれらを自分の剣で弾きながら、口を開いた。

「――それは、チノを信じてるから」

「そんなことマヤさんやリゼさんには無関係じゃないですか!」

「そんなことない。チノを信じてるから――チノの友も優しい心の持ち主だと信じられる」

 それは嘘偽りない私の本音だった。
 レイと深く関わるようになってから本当に考え方が変わった――と我ながら思う。
 以前の私なら、危険要素を秘めたチノは迅速に殺していた。説得なんてしなかった。
 でも今の私は、違う。
 チノを殺戮者にしたくない。チノを殺したくない。私と同じ気持ち――と言っても恋愛感情まではないけど。
 ココアのことをまるで家族のように話すチノを同志と思ってるから……余計にどうしても、肩入れしてしまう。

「……っ!」

 チノが言葉を詰まらせる。
 それでも剣は振り続けていた。まるで現実を否定するような、ヤケクソ気味に我武者羅な太刀筋で。
 そんなチノの気持ちを剣で受け止めながら、私は続ける。

「今のチノをココアが見たら、きっと悲しむ。ココアすら一度殺して元通りなんて――世界はそんなにも甘くない。チノに殺されたココアの心は変わり果てるかもしれない」

「それ、は……!」

「チノがやろうとしてることは、みんなの命を奪うと同時に魂の殺人。――それはわかってる?」

「それは……たしかにそうかもしれません。でも、じゃあどうしたらいいんですか!」

「悔いが残らねぇ選択をすることだな。ただしチノ、テメェが皆殺しにする覚悟を決めたなら俺やロゼが全力で止める」

 凌牙がそんなことを言う。
 その口調は重くて、彼も何かを背負ってるように見えた。

「俺はダチの遊馬を殺された。だが他人を殺し回ってあいつを生き返らせるつもりもねぇ。そんなことしても――あいつは喜ばねぇし、悲しむって信じてるからだ。――チノ、お前のダチは違うのか?」

 レイがまだ生きてる私と違って友を失った――チノと同じ境遇の凌牙の言葉。
 それはもしかしたら私の言葉よりもチノの心に届いてるかもしれない。

「マヤさんやリゼさんも同じですよ!でも私は日常を取り戻したくて――だから、そのために!」

「――チノ。元通りの日常には戻れないかもしれない。でもココアやメグの名前はまだ放送で呼ばれてない。つまりまだ生きてる可能性が高い」

「……そうですね。ココアさんやメグさんはまだ生きてます。でもリゼさんのいないラビットハウスやマヤさんのいないチマメ隊なんて、そんなの嫌です……!」

「……気持ちはわかる。私もレイを失いたくないから。でもココアやメグまで殺したら、チノは本当に日常に帰れなくなる。たとえ死者蘇生させたとしても……きっとチノの心は壊れて、戻らない」

「じゃあ、私はどうしたら……!」

「まだ生き残っているココアとメグを大切にしたら良い。マヤとリゼは失ったかもしれないけど――この二人とならまだ日常に戻れる可能性がある」

「……言ったじゃないですか。リゼさんがいないラビットハウス。マヤさんがいないチマメ隊なんて……嫌なんです。もうこうなったら自殺でもした方が――」

 ――パシンッ!
 私がチノをビンタした音が、鳴り響いた。

「な――何をするんですか!」

 チノが動揺気味になりながらも、声を荒げる。

「……チノ。言っていいことと、悪いことがある。チノが自殺なんてしたら、みんなが――私も、悲しむ。だから、やめてほしい」

「こんな地獄みたいな状況でまだ足掻けと、ロゼさんはそう言うんですか!?」

「そう。その代わり――チノやココアやメグは私が守る。約束する」

 そう言って、小指を差し出す。

 『いいですか?ロゼ。何かを約束する時はこうするんですよ。指切りげんまん……って!』

 過去にレイに教わった〝約束〟の方法。
 それを実行するために私は小指を差し出した。

「……わかりました」

 チノも剣を仕舞い、互いの小指と小指を組ませて――

「指切りげんまん。嘘をついたら針千本飲む」
「ありがとうございます。ロゼさん……」

 そうするとチノが瞳からまた雫を垂れ流したから――私は彼女を抱き締めて、ぎこちない手付きで撫でる。

「本当はココアにしてもらいたいだろうけど、今は私で我慢してほしい……」

「我慢なんて……そんなことありません。ロゼさんが優しい人で良かったです……」

 涙声になり、私に抱き締めながらチノはそんな言葉を口にした。

「私も……チノが強くて優しい子で良かった……」

 私や凌牙の言葉で誰かを殺す前に止まったチノは、強くて優しい子だと思った。
 もしもチノが止まらなかったら――本当にどうなっていたかわからない。
 平静を装ってたけど、本当は緊張していたし、不安だった。
 緊張から解放された身体が――思わずよろめきかけて。

「わわっ!大丈夫ですか!?ロゼさん」

「大丈夫。緊張感が抜けて、よろけただけ」

 よろけた私をチノが受け止めて、心配そうに声を掛けてくる。

「それなら良かったですが……ロゼさんも緊張してたんですね……」

「そう。少しだけ……」

「そうですか。本当にありがとうございます、ロゼさん」

 そんな私をチノは不器用な手付きで撫でてきた。
 よろけた態勢を受け止められた状態だったから私の頭はチノの手が届く範囲にもあって……チノのそのぎこちない撫でが、どことなく心地好い。

「でも……ロゼさん。私は、強くないですよ」

「いや……チノは強い。私と凌牙の言葉で止まったチノの心は……強い」

「……それは二人のおかげです。私一人では弱いです。……だからまた私に力を貸してくれないですか?私一人だと、ココアさんやメグさんを守ったりこの殺し合いから抜け出すのは難しいですから」

 チノの言葉に、私は微笑む。
 ……あまりこういう表情にはまだ自信がないから、上手く微笑めてるかはわからないけど。

「言われるまでもない。――さっき言った通り、チノとココアとメグは私が守る。そしてこの殺し合いは私が終わらせる」

「ッたく、しょうがねぇ奴らだな。俺もお前らに手を貸してやるよ。……遊馬でもそうするだろうからな」

 そう口にする凌牙は、言葉とは裏腹にそんなに嫌そうな表情や顰めっ面はしてない。

「ロゼさん、凌牙さん……ありがとうございます!」

 チノは涙を拭うと、私達に微笑んできた。
 そんな彼女を見て、ホッと胸を撫で下ろす。
 本当に強くて、優しい子だと思った。――だから私はチノの笑顔を守りたいと、改めて誓う。

 ◯

 やがて真上に太陽昇り、全てに影を作るように。
 君が不安を感じたとしても――1人きりじゃない。
 君の周りには想いが溢れ……。
 雨上がり虹、大空に青。
 君に自由な翼……。
 迷った時でも、常に前を見て。心届く声、こだまする木々。
 足音は響き……。――さぁ、始まりの君へ


【D-3 エーデルフェルト邸/一日目/午前】
【閃刀姫-ロゼ@遊戯王OCG】
[状態]:疲労(大)、左肩に斬傷(治癒済み)
[装備]:閃刀姫-ロゼの剣@遊戯王OCG
[道具]:基本支給品×2、涼邑零の魔戒剣@牙狼-GARO-、チームみかづき荘のロケット@マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝(アニメ版)
     モウヤンのカレー@遊戯王OCG、閃刀姫-カガリ(現在召喚不可能)@遊戯王OCG、ランダム支給品×0~2(零の分含む。)
[思考・状況]
基本方針:檀黎斗やハ・デスを斬り、大切な人(レイ)の待つ平和な日常に帰る
1:零……司……。
2:仮面ライダーらしき参加者(駆紋戒斗、花家大我、桐生戦兎、万丈龍我、氷室幻徳)とチノ、遊戯、凌牙の仲間を探す
3:レイを見つけて守る。
4:私やレイがカードに?どういうこと? それに彼女(カガリ)ってレイの……
5:チノとその友(ココア、メグ)は私が守る
[備考]
※遊戯王カードについての知識はありません。
※どの方角に向かったかは次の書き手氏にお任せします

【香風智乃@ご注文はうさぎですか?】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(小)
[装備]: チノ(せんし)の剣@きららファンタジア
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0〜1、ご隠居の猛毒薬@遊戯王OCG(4時間発動不可)
[思考・状況]
基本方針:ハ・デスや檀黎斗達を倒して平和な日常に――ココアさんのいる場所に帰りたいです
1:仮面ライダーらしき参加者(駆紋戒斗、花家大我、桐生戦兎、万丈龍我、氷室幻徳)と遊戯さん、凌牙さんの友人を探したいです
2:ロゼさんや凌牙さんに協力します。
3:ココアさんやみんなを探したいです
4:ティッピーはここにはいないんでしょうか……?
5:マヤさん……リゼさん……
6:平行世界のココアさん…私の知ってるココアさんとは違うんですか?
7:エボルトを警戒。何なんですかこの人……。
8:私はもう迷いません。ロゼさんや凌牙さんと一緒にこの殺し合いに抗います
[備考]
※どの方角に向かったかは次の書き手氏にお任せします

【神代凌牙@遊☆戯☆王ZEXAL】
[状態]:健康
[装備]:デュエルディスクとデッキ(神代凌牙)@遊☆戯☆王ZEXAL
[道具]:基本支給品×2(自分、遊馬)
[思考・状況]基本方針:遊馬の導いた希望の未来のために主催者を倒す
1:カイトは協力を頼んでおく。ベクターは……会ってから判断
2:不動遊星、仮面ライダーらしき参加者(駆紋戒斗、花家大我、桐生戦兎、万丈龍我、氷室幻徳)と遊戯、チノの友人を探す。
3:魔法を破壊出来る上にあの攻撃力……あの女(ジャンヌ)厄介だな。
4:こいつ(蛇王院)の怪我はもう大丈夫か
5:遊馬を殺した奴は気になるが、復讐心にはかられるな
6:村雨を持った奴を警戒
7:どうやらチノの迷いは晴れたようだな
[備考]
※参戦時期は最終回後。
※どの方角に向かったかは次の書き手氏にお任せします


103:それから目を逸らすな 投下順 105:SNAKE PIT
101:コレが血を吐きながら続ける悲しいマラソン 時系列順 106:無情の抹殺 群雄割拠
088:スタンバイフェイズ 閃刀姫-ロゼ
香風智乃
神代凌牙
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