マサツグ様はある程度移動すると苛立ちながらも、デイパックを漁っていた。
あまり認めたくないことだが、自分は卑劣な恥知らず共に負けて極めて大きなダメージを受けた。
あまり認めたくないことだが、自分は卑劣な恥知らず共に負けて極めて大きなダメージを受けた。
ゆえに何らかの手段で回復しなければ非常に危うい状態だ。
もしも直見真嗣が並行世界のマサツグ様だとしたなら、そのスキルも同じ――つまり「守る」スキルを有している可能性がある。
この強さのスキルの利便性や強さはマサツグ様自身が誰より理解している。ゆえに並行世界の自分と出会ったら。もしも虫唾が走るような存在ならば容赦なく殺してやりたいが、もしもスキルが自分と同じならばそれなりに強い可能性がある。
もちろんマサツグ様ほど強いだなんて考えたくもないが、この殺し合いが始まって、偽りのエリンを殺してから連敗続きだ。まるであの偽物が呪っているかのように、忌々しい状況に追いやられている。
ゆえにマサツグ様は慢心を捨て去り、油断もしない。卑劣な輩や気持ち悪い連中に再び遭遇して命を落とすのは勘弁だ。――コレはマサツグ様が無意識的に死への恐怖を抱いているからであるが、そのおかげでマサツグ様は慢心を捨て去り、まずは子の多大なるダメージをどうにかするべきだと冷静に考えることが出来た。
マサツグ様は非常に強力な聖剣――刃王剣十聖刃を持っている。クロスセイバーは途轍もなく強いことはマサツグ様も感じている。
だが並行世界の自分や他の参加者がどんな支給品やあの憎き女――カイザーインサイトのような卑劣な手段を用いてくるかわからない。
それに度重なる傷の痛みも忌々しい。一歩、また一歩と歩くだけで肉体が悲鳴をあげている。
それでもマサツグ様自身が自覚していない無意識の〝恐怖心〟が彼の身体を突き動かしたが、ある程度の距離を開けたら流石に大丈夫だろうとこれまた無意識的に安堵する。
もしも直見真嗣が並行世界のマサツグ様だとしたなら、そのスキルも同じ――つまり「守る」スキルを有している可能性がある。
この強さのスキルの利便性や強さはマサツグ様自身が誰より理解している。ゆえに並行世界の自分と出会ったら。もしも虫唾が走るような存在ならば容赦なく殺してやりたいが、もしもスキルが自分と同じならばそれなりに強い可能性がある。
もちろんマサツグ様ほど強いだなんて考えたくもないが、この殺し合いが始まって、偽りのエリンを殺してから連敗続きだ。まるであの偽物が呪っているかのように、忌々しい状況に追いやられている。
ゆえにマサツグ様は慢心を捨て去り、油断もしない。卑劣な輩や気持ち悪い連中に再び遭遇して命を落とすのは勘弁だ。――コレはマサツグ様が無意識的に死への恐怖を抱いているからであるが、そのおかげでマサツグ様は慢心を捨て去り、まずは子の多大なるダメージをどうにかするべきだと冷静に考えることが出来た。
マサツグ様は非常に強力な聖剣――刃王剣十聖刃を持っている。クロスセイバーは途轍もなく強いことはマサツグ様も感じている。
だが並行世界の自分や他の参加者がどんな支給品やあの憎き女――カイザーインサイトのような卑劣な手段を用いてくるかわからない。
それに度重なる傷の痛みも忌々しい。一歩、また一歩と歩くだけで肉体が悲鳴をあげている。
それでもマサツグ様自身が自覚していない無意識の〝恐怖心〟が彼の身体を突き動かしたが、ある程度の距離を開けたら流石に大丈夫だろうとこれまた無意識的に安堵する。
ゆえにデイパックを漁るという行為に出たのだ。
そして目的の物はすぐに見つかった。
そして目的の物はすぐに見つかった。
「グランポーションか。ふう、まるでゲームのアイテムのような説明文だが本当に効果があるんだろうな」
説明書には大幅にダメージを回復させると書いてあるが、まるでゲームのアイテムのような文章だ。
しかしマサツグ様は数時間前にコロッケパンという食べ物で実際にダメージを回復している。パン如きでもダメージが回復したのだし、説明書をあまり疑う必要はないだろう。
この殺し合いの説明でも何かと〝ゲーム〟という単語を使っていたし、主催者のくだらない趣味だろうと考える。
それにパン如きで体力が回復するより、異世界ではメジャーなアイテムであるポーションで回復する方がよっぽど自然だ。
だからマサツグ様は躊躇なくグランポーションを使う。
しかしマサツグ様は数時間前にコロッケパンという食べ物で実際にダメージを回復している。パン如きでもダメージが回復したのだし、説明書をあまり疑う必要はないだろう。
この殺し合いの説明でも何かと〝ゲーム〟という単語を使っていたし、主催者のくだらない趣味だろうと考える。
それにパン如きで体力が回復するより、異世界ではメジャーなアイテムであるポーションで回復する方がよっぽど自然だ。
だからマサツグ様は躊躇なくグランポーションを使う。
「……!は、ははは……!」
みるみるうちにマサツグ様の傷が塞がり、痛みも一気に減った。
不思議と身体が軽くなったような錯覚さえ覚え、マサツグ様は声をあげて笑う。
しかし整った女顔に似合わず、その笑みは邪悪さすら含まれていそうなもの。
不思議と身体が軽くなったような錯覚さえ覚え、マサツグ様は声をあげて笑う。
しかし整った女顔に似合わず、その笑みは邪悪さすら含まれていそうなもの。
「これで今度こそ気持ち悪い奴らや卑劣な輩を蹂躙出来る!!」
死への恐怖も多少はマシになり、脳裏に思い浮かべるのはこれまで戦った者達。
傷が回復したからといって彼らを倒せると考えるのはあまりにも楽観的だが、残念ながらマサツグ様は俺TUEEEのような要素も混ぜ込まれている。ゆえにこれだけのことで楽観的に考えてしまう。
もちろん原因は檀黎斗と茅場晶彦にあるのだが、マサツグ様はそんなこと知らない。
否。主催陣営によって自分がそういうふうに生み出されたとすら気付いてない彼は、さながら哀れな道化(ピエロ)。
傷が回復したからといって彼らを倒せると考えるのはあまりにも楽観的だが、残念ながらマサツグ様は俺TUEEEのような要素も混ぜ込まれている。ゆえにこれだけのことで楽観的に考えてしまう。
もちろん原因は檀黎斗と茅場晶彦にあるのだが、マサツグ様はそんなこと知らない。
否。主催陣営によって自分がそういうふうに生み出されたとすら気付いてない彼は、さながら哀れな道化(ピエロ)。
このマサツグ様に物語なんてない。
このマサツグ様は神を称すると過去にもデスゲームのゲームマスターを務めたことのある男のただの興味本位によって生み出されたのに、自分が本物のナオミ・マサツグだと思い込む哀れで滑稽な生き物に他ならない。
彼が過去に体験したと思っている苦い記憶の数々も、彼がリュシア達と出会い、トリタやミヤモトに仕返したのも――総て檀黎斗と茅場晶彦に植え付けられた――謂わば捏造された偽りの記憶。
マサツグ様はこのデスゲームのためだけに生み出された主催者の駒。
それこそがマサツグ様本人すら知らない彼の真実だ。
このマサツグ様は神を称すると過去にもデスゲームのゲームマスターを務めたことのある男のただの興味本位によって生み出されたのに、自分が本物のナオミ・マサツグだと思い込む哀れで滑稽な生き物に他ならない。
彼が過去に体験したと思っている苦い記憶の数々も、彼がリュシア達と出会い、トリタやミヤモトに仕返したのも――総て檀黎斗と茅場晶彦に植え付けられた――謂わば捏造された偽りの記憶。
マサツグ様はこのデスゲームのためだけに生み出された主催者の駒。
それこそがマサツグ様本人すら知らない彼の真実だ。
何故、そんな非人道的なことが出来るのか。
名前を剥奪された肉体派おじゃる丸のように、このデスゲームには主催者により酷い仕打ちを受けたプレイヤーもいる。
だがマサツグ様は無から有を生み出し、挙句の果てに苦しくて悲しい記憶を植え付け、都合の良いハーレム要員と共にいじめっ子達に仕返しするという思い出まで捏造した。性格も悪いようにした。
それこそ、他者から嫌われるような。ヘイト役になるような歪んだ性格に。
過去にいじめっ子からイジメを受けてきた。その時、誰も助けてくれなかった、と。マサツグ様はそんな偽りの記憶を捏造されたせいで他者に攻撃的になり、絆や友情を嫌悪する。そして同時に羨ましくもある。
名前を剥奪された肉体派おじゃる丸のように、このデスゲームには主催者により酷い仕打ちを受けたプレイヤーもいる。
だがマサツグ様は無から有を生み出し、挙句の果てに苦しくて悲しい記憶を植え付け、都合の良いハーレム要員と共にいじめっ子達に仕返しするという思い出まで捏造した。性格も悪いようにした。
それこそ、他者から嫌われるような。ヘイト役になるような歪んだ性格に。
過去にいじめっ子からイジメを受けてきた。その時、誰も助けてくれなかった、と。マサツグ様はそんな偽りの記憶を捏造されたせいで他者に攻撃的になり、絆や友情を嫌悪する。そして同時に羨ましくもある。
もしも檀黎斗や茅場晶彦がこんな設定で生み出していなければ。
いや、そもそもマサツグ様を生み出していなければ。
こんなにも哀れな道化は存在しなかったことだろう。
いや、そもそもマサツグ様を生み出していなければ。
こんなにも哀れな道化は存在しなかったことだろう。
しかし檀黎斗も茅場晶彦も――倫理観が他者よりズレている。というより、あまり無いに等しいと言っても良い。
そんな性格だから彼らは過去に悪辣な行いをしてきたし、それを未だに悪びれていないからまたしてもデスゲームを開いた。
ゆえにマサツグ様を生み出すことに抵抗はなかったし、今も面白い存在としか思われていない。
そんな性格だから彼らは過去に悪辣な行いをしてきたし、それを未だに悪びれていないからまたしてもデスゲームを開いた。
ゆえにマサツグ様を生み出すことに抵抗はなかったし、今も面白い存在としか思われていない。
なんなら彼らの予定では二回目の放送時にマサツグ様の真実を伝えるつもりだ。
もちろん、マサツグ様がどんな反応をするのか見たいという――ただの知的好奇心で。
もちろん、マサツグ様がどんな反応をするのか見たいという――ただの知的好奇心で。
しかしマサツグ様は未だ真実を知らない。
これから待ち受ける最悪の真実を何も知らないままに自分のダメージが回復して喜ぶ様はあまりにも滑稽極まりない。
これから待ち受ける最悪の真実を何も知らないままに自分のダメージが回復して喜ぶ様はあまりにも滑稽極まりない。
そしてそんなマサツグ様の前に全身を真っ黒なローブで包んだ――顔すら見えないNPCが突如として現れた。
コレは檀黎斗と茅場晶彦による細工。つまりマサツグ様はただただ彼らの掌の上で踊っているだけだが、そんなこと知る由もない。
「やれやれ、雑魚NPCか?」
マサツグ様は何も自分の置かれてる状況を理解しないままに、いきなり現れたNPC――異次元への案内人を見下す
しかし次の瞬間――マサツグ様は見知らぬ場所に居た。
異次元への案内人はその名の通り参加者をワープさせるNPCだ。
ゆえにマサツグ様は何も知らないまま、いきなりワープしてしまった。
異次元への案内人はその名の通り参加者をワープさせるNPCだ。
ゆえにマサツグ様は何も知らないまま、いきなりワープしてしまった。
「やれやれ、なんだこれは?」
流石のマサツグ様も困惑するが、それでも余裕の態度を崩さない。何故なら今のマサツグ様はダメージが回復したし、本人は自覚していないがカイザーインサイトという化け物から距離を更に開けて無意識的に安堵し、恐怖心も消えたからだ。
流石にあんなプレイヤーが何人もいるわけないと思うのは、当然のことだろう。
流石にあんなプレイヤーが何人もいるわけないと思うのは、当然のことだろう。
体力を回復する手段こそ失ったが、これで体調はかなり戻った。
並行世界の自分や他のプレイヤーを殺すため、マサツグ様は我が道を歩む。
並行世界の自分や他のプレイヤーを殺すため、マサツグ様は我が道を歩む。
そんなマサツグ様が衝撃の真実を知る放送まで、あと数分――
【???/一日目/昼】
【マサツグ様@コピペ】
[状態]:疲労(極大)、憎悪と嫉妬(極大)
[装備]:聖剣ソードライバー&刃王剣十聖刃&ブレイブドラゴンワンダーライドブック(全て複製)@仮面ライダーセイバー
[道具]:基本支給品一式、タイムコピー(残り使用回数1)@ドラえもん、量産型戦極ドライバー+ヨモツヘグリロックシード@仮面ライダー鎧武
[思考・状況]基本方針:他の参加者を殺して優勝する
1:並行世界の自分は必ず殺す。もし、お仲間だ絆だと抜かす奴なら…
2:何で俺がこんな目に遭わなきゃならない…どいつもこいつも許せない……
[備考]
※ミヤモトやトリタ戦など主にコピペになっている部分が元となって生み出された歪な存在です。
※「守る」スキルは制限により弱体化しています
※聖剣を手にしている時、感情次第では剣の技術が強化されます。
※タイムコピーを使いクロスセイバーの変身ツール一式を複製しました。機能はオリジナルと変わりありません。
※主催者の檀黎斗と茅場晶彦が作った生命体でした。本人はまだその真実に気付いてません。記憶なども全て捏造です
[状態]:疲労(極大)、憎悪と嫉妬(極大)
[装備]:聖剣ソードライバー&刃王剣十聖刃&ブレイブドラゴンワンダーライドブック(全て複製)@仮面ライダーセイバー
[道具]:基本支給品一式、タイムコピー(残り使用回数1)@ドラえもん、量産型戦極ドライバー+ヨモツヘグリロックシード@仮面ライダー鎧武
[思考・状況]基本方針:他の参加者を殺して優勝する
1:並行世界の自分は必ず殺す。もし、お仲間だ絆だと抜かす奴なら…
2:何で俺がこんな目に遭わなきゃならない…どいつもこいつも許せない……
[備考]
※ミヤモトやトリタ戦など主にコピペになっている部分が元となって生み出された歪な存在です。
※「守る」スキルは制限により弱体化しています
※聖剣を手にしている時、感情次第では剣の技術が強化されます。
※タイムコピーを使いクロスセイバーの変身ツール一式を複製しました。機能はオリジナルと変わりありません。
※主催者の檀黎斗と茅場晶彦が作った生命体でした。本人はまだその真実に気付いてません。記憶なども全て捏造です
『支給品紹介』
【グランポーション@ソードアート・オンライン】
対象の傷をかなり治すポーション。ただし疲労までは治らない
【グランポーション@ソードアート・オンライン】
対象の傷をかなり治すポーション。ただし疲労までは治らない
『NPC紹介』
【異次元への案内人@遊戯王OCG】
ランダムに出現して対象を別の場所へワープさせる役割を担うNPC。どう足掻いても破壊は不可能
【異次元への案内人@遊戯王OCG】
ランダムに出現して対象を別の場所へワープさせる役割を担うNPC。どう足掻いても破壊は不可能
106:無情の抹殺 群雄割拠 | 投下順 | 108:涙はみせない(前編) |
105:SNAKE PIT | 時系列順 | 109:呪胎戴天 |
093:どうにもならないからよ | マサツグ様 |