『大正3年、第一次世界大戦が勃発。当時の日本は日英同盟を理由に参戦。戦勝国の一員となるも戦後は――』
ページを捲る。
『大正12年には未曽有の大災害となる関東大震災が発生。首都東京に甚大な被害が――』
ページを捲る。
『しかし震災による壊滅的な被害が切っ掛けとなり、東京の街は大幅に改良。大変革を受け、江戸の伝統を受け継ぐ町並みは一変し――』
ページを捲る。
『1926年、我が国の元号は昭和へ。戦争や震災の影響は色濃く反映し、金融恐慌が大々的な問題と――』
ページを捲る。
『昭和6年には満州事変が勃発。後に我が国が敗戦国となる戦争の第一歩と言っても過言ではなく――』
ページを捲る。
『昭和20年、第二次世界大戦が終結。この年に投下された原子爆弾は、世界初となる核兵器の――』
ページを捲る。
『1989年、元号は平成に。バブル景気とも呼ばれる好景気が続くも、翌々年には経済の崩壊が――』
本を閉じた。
ページはまだ続いているが、それ以上は読む気も起きない。
棚へ戻した分厚い歴史書を再び手に取る機会は、恐らくやって来ないだろう。
家主の趣味を反映してか、民家内に設置された書斎。
部屋奥のデスクといい、目立ち過ぎずに部屋を彩る調度品といい。
安い賃金で日々を慎ましく生きる者では、まず手が届かないのは明らか。
生憎と書斎を訪れた参加者、黒死牟に内装への関心を期待しても無駄だが。
棚へ戻した分厚い歴史書を再び手に取る機会は、恐らくやって来ないだろう。
家主の趣味を反映してか、民家内に設置された書斎。
部屋奥のデスクといい、目立ち過ぎずに部屋を彩る調度品といい。
安い賃金で日々を慎ましく生きる者では、まず手が届かないのは明らか。
生憎と書斎を訪れた参加者、黒死牟に内装への関心を期待しても無駄だが。
ここへ来たのに深い理由はない。
いろはが眠りに落ち、見張りは巨大な棺桶が引き受けた。
その間、念の為に家の中を見て回り辿り着いたのがこの書斎。
床や壁の作り一つ取っても、自身の生きた時代のそれとは異なる。
何と無しに歴史書を手に取り、ページを捲れば記されていたのは現代人にとっては過ぎた過去。
なれど黒死牟からすれば、辿る筈のなかった未来の時代の変換だった。
いろはが眠りに落ち、見張りは巨大な棺桶が引き受けた。
その間、念の為に家の中を見て回り辿り着いたのがこの書斎。
床や壁の作り一つ取っても、自身の生きた時代のそれとは異なる。
何と無しに歴史書を手に取り、ページを捲れば記されていたのは現代人にとっては過ぎた過去。
なれど黒死牟からすれば、辿る筈のなかった未来の時代の変換だった。
「……」
時代を駆け巡った多くの事象へ、目を見開く程の驚愕は抱かない。
ただ、これが鬼の消滅後に人間達を待ち受けるものなのかと。
そんな些事が、泡のように浮かび上がった。
ただ、これが鬼の消滅後に人間達を待ち受けるものなのかと。
そんな些事が、泡のように浮かび上がった。
平安に始まり大正にて佳境を迎えた、人と鬼の因縁。
時代の影をこの先も鬼が生きるか、人間達が勝利し真に夜明けが訪れるか。
二つに一つの結末は、双方にとって予想外の形で決着が付いた。
正史から外れた異界の屠り合いで、鬼狩りとは縁の無い男が始祖を討伐。
結果何が起きるかを、黒死牟だけが知っている。
時代の影をこの先も鬼が生きるか、人間達が勝利し真に夜明けが訪れるか。
二つに一つの結末は、双方にとって予想外の形で決着が付いた。
正史から外れた異界の屠り合いで、鬼狩りとは縁の無い男が始祖を討伐。
結果何が起きるかを、黒死牟だけが知っている。
(奴も既に……逝っただろう……)
始祖の死とは即ち、配下の鬼全ての消滅。
空間転移の血鬼術を操る、伍の上弦の後釜。
あの女もまた、主の消滅から間もなく後を追ったのだろう。
無限城内に潜ませた多量の鬼も、日の本各地へ散った数多の鬼も。
血を与えられ、隷属の呪いを刻まれた一切合切が塵へ還った。
空間転移の血鬼術を操る、伍の上弦の後釜。
あの女もまた、主の消滅から間もなく後を追ったのだろう。
無限城内に潜ませた多量の鬼も、日の本各地へ散った数多の鬼も。
血を与えられ、隷属の呪いを刻まれた一切合切が塵へ還った。
始祖の手を離れた、上弦の壱を例外にして。
「…………」
自分が元いた世界に戻るかどうかなど、全く考えていなかった。
というよりは、弟を始め未知なる強者がひしめき合う戦場で剣を振るうのに。
雑念へ気を割いてなどいられない。
何よりほんの数時間前まで、目先の方針一つ決められずにいたのだ。
己の生還云々がそもそも思い浮かばなかった、と言う方が正しい。
当然、自分や主が消えた後の世界など欠片も思考を回していない。
というよりは、弟を始め未知なる強者がひしめき合う戦場で剣を振るうのに。
雑念へ気を割いてなどいられない。
何よりほんの数時間前まで、目先の方針一つ決められずにいたのだ。
己の生還云々がそもそも思い浮かばなかった、と言う方が正しい。
当然、自分や主が消えた後の世界など欠片も思考を回していない。
だが今は、屠り合い開始当初に比べ無気力さが剥がれ落ち。
主の敗死を知って、その上で一時の休息が訪れたこの瞬間に。
自分達は負けたのだと、改めて実感を抱いた。
主の敗死を知って、その上で一時の休息が訪れたこの瞬間に。
自分達は負けたのだと、改めて実感を抱いた。
始祖が滅び全ての鬼が後を追った以上、鬼殺隊存続の理由も消える。
刀を置き、残る余生を戦から離れて送るのだろう。
そこへ待ち受ける脅威は、天災や人間同士で引き起こす戦争。
怨敵がいなくとも怒涛の時代の変化に揉まれ、やがて時の流れと共に鬼は伝承のみに生きる存在と化す。
産屋敷の歴代当主が長年夢見た、鬼のいない世界とはそういったものだ。
刀を置き、残る余生を戦から離れて送るのだろう。
そこへ待ち受ける脅威は、天災や人間同士で引き起こす戦争。
怨敵がいなくとも怒涛の時代の変化に揉まれ、やがて時の流れと共に鬼は伝承のみに生きる存在と化す。
産屋敷の歴代当主が長年夢見た、鬼のいない世界とはそういったものだ。
故に、唯一残った己が酷く滑稽でならない。
同胞を増やす手段は始祖しか持ち得ず、永劫新たな鬼は生まれない。
廃刀令により侍の時代が終わりを迎え、鬼狩り達も刀とは無縁の生き方を選び。
そんな中で貪欲に勝利を求める鬼が残り、何の意味があるというのか。
同胞を増やす手段は始祖しか持ち得ず、永劫新たな鬼は生まれない。
廃刀令により侍の時代が終わりを迎え、鬼狩り達も刀とは無縁の生き方を選び。
そんな中で貪欲に勝利を求める鬼が残り、何の意味があるというのか。
忠義に身を捧げる道を捨て、力への執着だけに全霊を注ぐでもない。
見苦しい有様を自覚したならば、首輪に刃を突き立て潔く自害すれば恥の上塗りをせずに済む。
見苦しい有様を自覚したならば、首輪に刃を突き立て潔く自害すれば恥の上塗りをせずに済む。
なれど選べない、選ぶ気がまるで起きない。
鬼狩りに敗れ地獄に落ちる末路すら奪われて、現世に引き戻された。
何を為せと期待したかなど、自分の方が聞きたい。
未だ迷い全てを断ち切れなくとも、己はまだ――
鬼狩りに敗れ地獄に落ちる末路すら奪われて、現世に引き戻された。
何を為せと期待したかなど、自分の方が聞きたい。
未だ迷い全てを断ち切れなくとも、己はまだ――
(戻るか……)
思考が深々と、底なし沼へ沈む前に引き上げる。
家の中を粗方見て回ったが、特別目を引く物は無し。
聖域大学附属病院やフェントホープのような、特殊な施設の類に非ず。
あくまでただの民家に過ぎないだろう。
読書に耽る気もなく、家主不在の書斎を後にする。
家の中を粗方見て回ったが、特別目を引く物は無し。
聖域大学附属病院やフェントホープのような、特殊な施設の類に非ず。
あくまでただの民家に過ぎないだろう。
読書に耽る気もなく、家主不在の書斎を後にする。
「……?」
掃除の行き届いた廊下を歩き、数歩の所で反対側から駆け寄る者が見えた。
四対八本の手を生やし、眼の意匠が描かれた巨大な棺桶。
ヘルシング機関のジョーカー、アーカードの寝床にして最後の領地。
とは黒死牟も知らず、何故か自我を持つ奇怪極まる支給品とだけ認識。
見張りを請け負ったがここへ来たのは、誰ぞ参加者でも見付けたのか。
そう尋ねるも、ヒラヒラと手を振り否定。
では何だと聞けば、窓の外を指差し何らかのジェスチャーを取る。
四対八本の手を生やし、眼の意匠が描かれた巨大な棺桶。
ヘルシング機関のジョーカー、アーカードの寝床にして最後の領地。
とは黒死牟も知らず、何故か自我を持つ奇怪極まる支給品とだけ認識。
見張りを請け負ったがここへ来たのは、誰ぞ参加者でも見付けたのか。
そう尋ねるも、ヒラヒラと手を振り否定。
では何だと聞けば、窓の外を指差し何らかのジェスチャーを取る。
「あの方角で……何かを見付けたと……?」
今度は頷くような仕草を取り肯定。
わざわざこちらへ知らせるくらいだ、捨て置き問題無い類ではない筈。
暫し考え込むも、ややあって自分の足で確かめに行くと決めた。
棺桶の言う場所は民家からそう離れておらず、いろはを起こす必要もない。
待機を命じると、承諾し一階へと戻って行った。
わざわざこちらへ知らせるくらいだ、捨て置き問題無い類ではない筈。
暫し考え込むも、ややあって自分の足で確かめに行くと決めた。
棺桶の言う場所は民家からそう離れておらず、いろはを起こす必要もない。
待機を命じると、承諾し一階へと戻って行った。
こちらの指示に従うのはともかく、アレは一体何なのだろうか。
余り気にしないよう努めるが、外見が外見だけに気を抜くと脳裏へ疑問ばかりが浮かぶ。
深堀りした所で大きな意味もない為、早々に切り替え後を追い、
余り気にしないよう努めるが、外見が外見だけに気を抜くと脳裏へ疑問ばかりが浮かぶ。
深堀りした所で大きな意味もない為、早々に切り替え後を追い、
「……」
途中、半開きとなったドアの隙間。
夫婦の寝室らしき部屋が視界の端に移り、一つどうでもいいものに足を取られた。
夫婦の寝室らしき部屋が視界の端に移り、一つどうでもいいものに足を取られた。
○
正午前の日差しが照らすエリアを、生身で行くのは自殺行為。
日陰だけを選んで慎重に進む、といった無駄に時間を食う方法を取る必要はない。
すっかり日除け対策が板についた、サガの鎧を纏う。
魔界産の素材を錬成・加工した鎧とインナースーツは、日光を完璧に遮断。
微塵の熱も寄せ付けず、目的地までのスムーズな移動を可能にする。
日陰だけを選んで慎重に進む、といった無駄に時間を食う方法を取る必要はない。
すっかり日除け対策が板についた、サガの鎧を纏う。
魔界産の素材を錬成・加工した鎧とインナースーツは、日光を完璧に遮断。
微塵の熱も寄せ付けず、目的地までのスムーズな移動を可能にする。
「……」
民家を出て10分と掛けずに、微かな異臭が仮面越しに鼻孔を突いた。
サガの仮面中央部には、嗅覚増幅装置が備わっている。
本来は逃走したファンガイアの追跡に用いられるが、嗅ぎ取れるのは人間の臭いも同様。
元より鬼になり五感も研ぎ澄まされたのもあり、目に見えずとも存在を察知。
方向を変え、臭いの元を辿って行く。
サガの仮面中央部には、嗅覚増幅装置が備わっている。
本来は逃走したファンガイアの追跡に用いられるが、嗅ぎ取れるのは人間の臭いも同様。
元より鬼になり五感も研ぎ澄まされたのもあり、目に見えずとも存在を察知。
方向を変え、臭いの元を辿って行く。
黒死牟が辿り着いたのは、戦闘の痕跡が複数見られる草原。
飛び散った血痕が草花を汚し、赤黒く変色させてあった。
自然愛護の精神を持たない鬼に、嘆き憤る反応は皆無。
濃さを増す死臭といい、残されたモノの予想は付く。
風に揺れる雑草を踏み付けながら近付き、
飛び散った血痕が草花を汚し、赤黒く変色させてあった。
自然愛護の精神を持たない鬼に、嘆き憤る反応は皆無。
濃さを増す死臭といい、残されたモノの予想は付く。
風に揺れる雑草を踏み付けながら近付き、
「これは……」
嗅ぎ慣れた臭いの発生源で足を止め、ソレを見下ろす。
年の頃は二十かそこらの、茶髪の青年。
足元に転がった彼が、黒死牟へ話しかける事はない。
肌は血の気が失せ、白を通り越し青白くなり数時間は経ったろう。
物腰柔らかな顔付きに反し、透過した肌の下は強靭の一言に尽きる。
実戦を知らねば育まれない筋肉に加え、体内機能は人に近いが人以上に発達。
加えて、青年からは死して尚奇妙な力が渦巻く感覚を覚えた。
年の頃は二十かそこらの、茶髪の青年。
足元に転がった彼が、黒死牟へ話しかける事はない。
肌は血の気が失せ、白を通り越し青白くなり数時間は経ったろう。
物腰柔らかな顔付きに反し、透過した肌の下は強靭の一言に尽きる。
実戦を知らねば育まれない筋肉に加え、体内機能は人に近いが人以上に発達。
加えて、青年からは死して尚奇妙な力が渦巻く感覚を覚えた。
だがそれら以上に、黒死牟の意識を奪い去るのは。
青年を死に追いやったと思しき、痛ましい傷跡。
鋭利、という言葉では到底足りない。
一種の美しさと、おぞましさを共に抱かざるを得ない刀傷。
刻まれた傷から分かるのがこれだけなら、まだマシだ。
青年を死に追いやったと思しき、痛ましい傷跡。
鋭利、という言葉では到底足りない。
一種の美しさと、おぞましさを共に抱かざるを得ない刀傷。
刻まれた傷から分かるのがこれだけなら、まだマシだ。
透き通る世界を見る事が出来、付けられた傷に嫌と言う程覚えのある黒死牟だからこそ。
青年に宿る力を断ち、滅ぼすに至った刃の正体へ察しが付いてしまった。
青年に宿る力を断ち、滅ぼすに至った刃の正体へ察しが付いてしまった。
「縁壱……お前が……?」
愕然と呟いた己の声が、酷く擦れてるのを自覚出来ただろうか。
血の乾き具合や、肉体内部の腐敗の進行から見るに。
今さっき殺されたのとは違う。
研究所での情報開示で、縁壱が手に掛けたと知ったのは二人。
内の片方は家々が立ち並ぶ場所にいたらしく、現在位置と一致せず。
ということは、答えはもう一人しかいない。
血の乾き具合や、肉体内部の腐敗の進行から見るに。
今さっき殺されたのとは違う。
研究所での情報開示で、縁壱が手に掛けたと知ったのは二人。
内の片方は家々が立ち並ぶ場所にいたらしく、現在位置と一致せず。
ということは、答えはもう一人しかいない。
屠り合いにおける、継国縁壱の最初の犠牲者。
紅渡の屍と、黒死牟は対面を果たしている。
紅渡の屍と、黒死牟は対面を果たしている。
「そう、か……」
渡の死を話す時、レイと士がどんな表情だったかは記憶に新しい。
無力を悔やみ、喪失を嘆き、下手人への怒りを露わにする。
正しき魂を宿す者でなければ抱かない、仲間への想い。
二人にあのような顔をさせるだけの、強固な信頼を築いたのだろう。
力無き者達を守り、神を打ち倒さんと奮戦する戦士。
間違っても弟が刃を向けるなど有り得ない者も、今の縁壱には鬼としか見れず。
生かしはせぬと命を刈り取り、結果がこの末路だ。
無力を悔やみ、喪失を嘆き、下手人への怒りを露わにする。
正しき魂を宿す者でなければ抱かない、仲間への想い。
二人にあのような顔をさせるだけの、強固な信頼を築いたのだろう。
力無き者達を守り、神を打ち倒さんと奮戦する戦士。
間違っても弟が刃を向けるなど有り得ない者も、今の縁壱には鬼としか見れず。
生かしはせぬと命を刈り取り、結果がこの末路だ。
人伝に聞き、青い魔法少女を斬る瞬間を目の当たりにし。
死体の元へ辿り着き、弟が無辜の民を手に掛けた事実を悉く叩き付けられ。
見えぬ傷ばかりが魂に刻まれる。
死体の元へ辿り着き、弟が無辜の民を手に掛けた事実を悉く叩き付けられ。
見えぬ傷ばかりが魂に刻まれる。
視線を逸らし、六眼が捉えたのは参加者共通のデイパック。
実質見せしめに選ばれた青年であっても、予選通過者である以上支給品は持たされた。
あえて放置する意味はなく、拾い上げる。
実質見せしめに選ばれた青年であっても、予選通過者である以上支給品は持たされた。
あえて放置する意味はなく、拾い上げる。
他にやる事と言ったら首輪の入手だが、黒死牟は死体そのものに意識を割く。
鬼にとって、人間の血肉とは唯一の栄養補給品。
喰らえば体力を癒し、力を増すのに繋がる。
渡程の強き者の体とくれば、そこいらの民草を腹に入れる以上の恩恵に与れるだろう。
まして見つけてから常に、屍から発せられる奇妙な感覚。
自分が心臓に突き刺し得たのと、同じと言って良い力が未だ残留するのならば。
喰わぬ理由を探す方が難しい。
鬼にとって、人間の血肉とは唯一の栄養補給品。
喰らえば体力を癒し、力を増すのに繋がる。
渡程の強き者の体とくれば、そこいらの民草を腹に入れる以上の恩恵に与れるだろう。
まして見つけてから常に、屍から発せられる奇妙な感覚。
自分が心臓に突き刺し得たのと、同じと言って良い力が未だ残留するのならば。
喰わぬ理由を探す方が難しい。
「…………」
だけど、合理的に考え間違っていない筈が。
戦力強化の点から見ても、正しい以外の答えは存在しないのに。
喰らう気が全くといって良い程、湧き上がらなかった。
縁壱が殺した青年、その一点が異様なまでに重く圧し掛かる。
生前の面識などない、あっても躊躇は抱く訳がない。
だが現実は見ての通りだ、己の糧に変える気概は一向に現れない。
戦力強化の点から見ても、正しい以外の答えは存在しないのに。
喰らう気が全くといって良い程、湧き上がらなかった。
縁壱が殺した青年、その一点が異様なまでに重く圧し掛かる。
生前の面識などない、あっても躊躇は抱く訳がない。
だが現実は見ての通りだ、己の糧に変える気概は一向に現れない。
「……」
今の今まで、付いて回った桜色の娘がいれば。
果たして何を言っただろうかと、愚にも付かない疑問が燻り。
黙殺すればいいものを、やけに煩わしく感じてならない。
傍らにいようといまいと、いらぬ真似にばかり出る娘へ顔を顰める。
果たして何を言っただろうかと、愚にも付かない疑問が燻り。
黙殺すればいいものを、やけに煩わしく感じてならない。
傍らにいようといまいと、いらぬ真似にばかり出る娘へ顔を顰める。
苛立ちを噛み殺すように、歯が音を立てた。
数秒の沈黙を経て、仮面の奥より漏れたのは微かな声。
長ったらしく立ち尽くし、案山子同然の隙を晒すのも馬鹿らしい。
今すぐ喰わねばならい程の、消耗へ苦しめられてるでも無し。
しかし首輪は別だ。
縁壱は除外するにしろ、真紅の騎士や紺色の剣士。
里見灯花などに集められ、いらぬ戦力増強を許す手もあるまい。
数秒の沈黙を経て、仮面の奥より漏れたのは微かな声。
長ったらしく立ち尽くし、案山子同然の隙を晒すのも馬鹿らしい。
今すぐ喰わねばならい程の、消耗へ苦しめられてるでも無し。
しかし首輪は別だ。
縁壱は除外するにしろ、真紅の騎士や紺色の剣士。
里見灯花などに集められ、いらぬ戦力増強を許す手もあるまい。
不機嫌な顔は仮面で隠し、ジャコーダーを引き抜き一閃。
首輪を回収すると、今度こそ用は済んだ。
踵を返し来た道を引き返す。
首輪を回収すると、今度こそ用は済んだ。
踵を返し来た道を引き返す。
「あーらら、一足遅かったなぁこりゃ」
間延びした男の声と、己以外の気配。
両方の察知と同時に、魔皇剣を抜き切っ先を突き付けた。
両方の察知と同時に、魔皇剣を抜き切っ先を突き付けた。
「おっとっと、落ち着いてくれよ旦那。俺はぁ別に、危害を加えようってんじゃないんだ」
スカイブルーのレンズに射抜かれ、両手を上げ降参のポーズを取る男。
西洋の甲冑を身に着けた、一見すれば中年の人間にしか見えない。
とはいえ、外見の情報で黒死牟を欺くのは不可能。
鎧の下の生身、その更に下を六眼は透過。
生物にあるべき臓器や骨が存在しない、奇怪なエネルギーの塊には覚えがある。
己が双剣で喰い千切った邪神。
力に大きく差はあれど、根本的な構造はそこまで離れていない。
西洋の甲冑を身に着けた、一見すれば中年の人間にしか見えない。
とはいえ、外見の情報で黒死牟を欺くのは不可能。
鎧の下の生身、その更に下を六眼は透過。
生物にあるべき臓器や骨が存在しない、奇怪なエネルギーの塊には覚えがある。
己が双剣で喰い千切った邪神。
力に大きく差はあれど、根本的な構造はそこまで離れていない。
「屠り合いの参加者に……名を連ねる者ではないな……」
「ご名答。ついでに言うとそこいらのNPCと違って、あんたらプレイヤーを襲う気もねぇさ」
「ご名答。ついでに言うとそこいらのNPCと違って、あんたらプレイヤーを襲う気もねぇさ」
参加者以外に会場へ解き放たれたNPC、その中でも敵対行動を取らない特別個体。
物資調達員が、流れで自身の役割を説明。
内容は数時間前に、天城カイト一行が魔導雑貨商人から聞いたのと同じ。
原形の保っている首輪付の死体や、放置されたままの支給品を回収。
参加者からすれば、自力での首輪回収を妨害する少々面倒なモンスターである。
物資調達員が、流れで自身の役割を説明。
内容は数時間前に、天城カイト一行が魔導雑貨商人から聞いたのと同じ。
原形の保っている首輪付の死体や、放置されたままの支給品を回収。
参加者からすれば、自力での首輪回収を妨害する少々面倒なモンスターである。
チラと後方を見やれば、用途不明の大量の道具に混じり。
少女の死体が三人分、台車に乗せられてあった。
内二人はまだしも、残る一人は惨たらしい有様だ。
無事なのは首から下だけ、頭部は砕かれ顎下の肉がプラプラと揺れている。
顔が無事であれば、始祖を討ち取った男の弟子の少女と気付けただろう。
付け加えるなら、いろはが同行し原形を保つ金髪の少女死体を見たら。
変わり果てた仲間に、顔色を変えたのは想像に難くない。
少女の死体が三人分、台車に乗せられてあった。
内二人はまだしも、残る一人は惨たらしい有様だ。
無事なのは首から下だけ、頭部は砕かれ顎下の肉がプラプラと揺れている。
顔が無事であれば、始祖を討ち取った男の弟子の少女と気付けただろう。
付け加えるなら、いろはが同行し原形を保つ金髪の少女死体を見たら。
変わり果てた仲間に、顔色を変えたのは想像に難くない。
自身の役割に従い、渡の死体も回収に来たが既に手を付けた後。
無駄足となったが特に残念がる様子もなく、台車を引いて去って行く。
こちらへ牙を剥かない以上、仕掛ける必要もない。
後ろ姿を最後まで見送らずに、今度こそ黒死牟も民家への道を戻った。
無駄足となったが特に残念がる様子もなく、台車を引いて去って行く。
こちらへ牙を剥かない以上、仕掛ける必要もない。
後ろ姿を最後まで見送らずに、今度こそ黒死牟も民家への道を戻った。
○
「ん……」
あったかい。
意識が現実に戻り、最初に思ったのがそれだった。
夢の中に未だ浸かろうとする頭を、無理やり振って覚醒を促す。
寝惚け眼で見る視界は頼りなく、徐々に鮮明さを取り戻し始める。
意識が現実に戻り、最初に思ったのがそれだった。
夢の中に未だ浸かろうとする頭を、無理やり振って覚醒を促す。
寝惚け眼で見る視界は頼りなく、徐々に鮮明さを取り戻し始める。
ようやくハッキリ見えたのは、みかづき荘でも宝崎の実家とも違う天井。
ついでに寝心地も、ベッドとは別物。
それなりに金の掛かったろうソファーの上で、いろははゆっくりと身を起こす。
最後の記憶は一緒にいた彼が、陽光から身を守る場面。
疲労と安堵が襲い掛かり、意識を手放したらしい。
自分をここまで運んでくれたのを察し、手に柔らかな感触があった。
ついでに寝心地も、ベッドとは別物。
それなりに金の掛かったろうソファーの上で、いろははゆっくりと身を起こす。
最後の記憶は一緒にいた彼が、陽光から身を守る場面。
疲労と安堵が襲い掛かり、意識を手放したらしい。
自分をここまで運んでくれたのを察し、手に柔らかな感触があった。
視線を落とすと、そこでようやっと毛布が掛けられてると気付いた。
誰がやってくれたかを、考え付くより先にガサリという音が耳に届く。
驚き振り返り、起きたばかりの頭は余計混乱に叩き落とされる。
誰がやってくれたかを、考え付くより先にガサリという音が耳に届く。
驚き振り返り、起きたばかりの頭は余計混乱に叩き落とされる。
「え……えっ!?」
目を白黒させるのも無理はない。
いろはが見たのはキッチンテーブル前に腰掛け、新聞を読み耽る何者か。
首輪の付いた参加者、などではなく。
複数の手が生えた巨大棺桶が、午前中の一休みとばかりにリラックスしてる光景だった。
いろはが見たのはキッチンテーブル前に腰掛け、新聞を読み耽る何者か。
首輪の付いた参加者、などではなく。
複数の手が生えた巨大棺桶が、午前中の一休みとばかりにリラックスしてる光景だった。
「だ、誰なの!?使い魔……?」
魔女やウワサの使い魔と疑いを抱かざるを得ない、何ともトンチキな存在。
軽くパニックになるも、向こうはチラと視線を寄越すだけで何もしない。
新聞を捲り、今日の川柳のコーナーに目を通す。
如何とも形容し難い異形を前に、いろはも反応へ悩む中、
軽くパニックになるも、向こうはチラと視線を寄越すだけで何もしない。
新聞を捲り、今日の川柳のコーナーに目を通す。
如何とも形容し難い異形を前に、いろはも反応へ悩む中、
「目覚めたか……」
一日も経たない内にすっかり聞き慣れた声と、居間の扉を開ける音。
紫の着物と黒い袴を揺らし、入って来た姿へ安堵が込み上げる。
自分の目で確かめたとはいえ、彼が太陽に炙られずに済んだこと。
眠りこける間に何処かへ去りはせず、傍らに残ってくれたこと。
両方の入り混じった安堵であった。
紫の着物と黒い袴を揺らし、入って来た姿へ安堵が込み上げる。
自分の目で確かめたとはいえ、彼が太陽に炙られずに済んだこと。
眠りこける間に何処かへ去りはせず、傍らに残ってくれたこと。
両方の入り混じった安堵であった。
「はい、おかげさまで。運んでくれて、ありがとうございました。あと、毛布も……」
「いらぬ感冒に蝕まれれば……お前の存在は枷となる……それだけに過ぎん……」
「いらぬ感冒に蝕まれれば……お前の存在は枷となる……それだけに過ぎん……」
肉体的な傷であれば、いろは自身の異能で癒せる。
しかし病の類、俗に言う風邪でも引き起こされ戦闘の不調へ繋がるとあれば。
自分にとっても迷惑極まりない。
病人を連れ回す、奇特な性質へなった覚えはないのだから。
やちよや正常だった頃のキャル等、善性を持ち合わせる者なら純粋な気遣いだとしても。
己に同じ理由など含まれない。
しかし病の類、俗に言う風邪でも引き起こされ戦闘の不調へ繋がるとあれば。
自分にとっても迷惑極まりない。
病人を連れ回す、奇特な性質へなった覚えはないのだから。
やちよや正常だった頃のキャル等、善性を持ち合わせる者なら純粋な気遣いだとしても。
己に同じ理由など含まれない。
「でも、わたしの体のことを考えてくれたのは本当ですから。ありがとうございます」
「……」
「……」
ふにゃり、と。
和らいだ笑みで礼を言ういろはへ、何ぞ返そうと口を開き掛け。
肝心の言葉を出すのが億劫に感じて、顰めた顔で噛み殺す。
キッチンでは棺桶がコーヒーメーカーを取り出し、熱い一杯をカップに注ぐ最中。
どこから飲む気なのかを、あえて尋ねはしない。
和らいだ笑みで礼を言ういろはへ、何ぞ返そうと口を開き掛け。
肝心の言葉を出すのが億劫に感じて、顰めた顔で噛み殺す。
キッチンでは棺桶がコーヒーメーカーを取り出し、熱い一杯をカップに注ぐ最中。
どこから飲む気なのかを、あえて尋ねはしない。
何とも言えない空気は、自身が眠りに落ちた後の事をいろはが尋ね切り替わった。
とはいえ、返って来たのは概ね予想通りの内容。
キャルの飛翔に巻き込まれて、自分達以外の全員が何処へ吹き飛んだかは不明。
民家に身を隠し、やちよの支給品だった棺桶共々見張りに付いて今に至る。
異変が一つも無かった、とは言わないが。
とはいえ、返って来たのは概ね予想通りの内容。
キャルの飛翔に巻き込まれて、自分達以外の全員が何処へ吹き飛んだかは不明。
民家に身を隠し、やちよの支給品だった棺桶共々見張りに付いて今に至る。
異変が一つも無かった、とは言わないが。
「わわっ……」
黒死牟から投げ渡されたデイパックを、慌てて受け取る。
自前で生成する刀や、新たな力を齎した魔剣。
日光対策の鎧と札があれば、他に装備は特別求めない。
譲渡へ然したる抵抗は抱かず、お前が持っていろと瞳で伝えた。
自前で生成する刀や、新たな力を齎した魔剣。
日光対策の鎧と札があれば、他に装備は特別求めない。
譲渡へ然したる抵抗は抱かず、お前が持っていろと瞳で伝えた。
「ありがとうございます…っ」
もう一度礼を言い、思い出したように倦怠感が圧し掛かった。
やちよの魔力を受け継ぎ、ドッペルを出現させた先程の戦闘だけが理由じゃない。
聖域大学附属病院、フェントホープ、そして研究所前。
数時間おきに移動先で必ずと言っていい程、戦いに身を投じたのだ。
ソウルジェムさえ無事なら死なない体であるも、疲労は相応に感じる。
失った体力を、取り戻しておかねばなるまい。
定時放送まで残り僅かなのもあり、どの道今はここを動けない。
やちよの魔力を受け継ぎ、ドッペルを出現させた先程の戦闘だけが理由じゃない。
聖域大学附属病院、フェントホープ、そして研究所前。
数時間おきに移動先で必ずと言っていい程、戦いに身を投じたのだ。
ソウルジェムさえ無事なら死なない体であるも、疲労は相応に感じる。
失った体力を、取り戻しておかねばなるまい。
定時放送まで残り僅かなのもあり、どの道今はここを動けない。
共通支給品の食料を取り出し、口を付ける。
疲労が大き過ぎれば却って食欲も湧かず、ましてほんの少し前に喪失を味わったばかり。
食事も喉を通らないが、無理やりにでも食わねばバテる。
野菜とハムを挟んだサンドイッチを少量ずつ齧り、水で無理やりに流し込む。
疲労が大き過ぎれば却って食欲も湧かず、ましてほんの少し前に喪失を味わったばかり。
食事も喉を通らないが、無理やりにでも食わねばバテる。
野菜とハムを挟んだサンドイッチを少量ずつ齧り、水で無理やりに流し込む。
と、壁に寄り掛かりこちらを見る彼と目が合った。
「黒死牟さんは、ご飯食べないんですか?」
投げ掛けられた問いは、黒死牟にとって不要なもの。
自分一人だけ食事に手を付けるのへ、後ろめたさでもあったか。
何にせよ、いらぬ気遣いに他ならない。
鬼がどういった存在かは既に伝えたが、そういえばまだ幾つか言っていなかったと思い出す。
自分一人だけ食事に手を付けるのへ、後ろめたさでもあったか。
何にせよ、いらぬ気遣いに他ならない。
鬼がどういった存在かは既に伝えたが、そういえばまだ幾つか言っていなかったと思い出す。
「鬼の肉体は人間の血肉以外を拒絶する……いらぬ気を回すな……」
穀物、獣の肉、上等な酒、甘みを閉じ込めた果実。
人間が涎を垂らし欲する食事も、鬼には吐き気を齎す汚泥でしかない。
噛み千切り、己が腹に落とし糧に変えられるのは人肉のみ。
力への執着を前に、人間の食文化を捨てる事など些事に過ぎなかった。
昨日まで当たり前に口に入れた物が食えなくなり、悔やんだ過去は一度とて無し。
人間が涎を垂らし欲する食事も、鬼には吐き気を齎す汚泥でしかない。
噛み千切り、己が腹に落とし糧に変えられるのは人肉のみ。
力への執着を前に、人間の食文化を捨てる事など些事に過ぎなかった。
昨日まで当たり前に口に入れた物が食えなくなり、悔やんだ過去は一度とて無し。
何でもないように伝えた内容へ、いろははサンドイッチを運ぶ手を止める。
驚き暫し見つめること数秒、やがて何かを考え込むこと更に数十秒。
頭の中で纏まったのか、顔を上げ再度こちらを見やる。
緊張と、心配の色が瞳へ浮かんでいた。
驚き暫し見つめること数秒、やがて何かを考え込むこと更に数十秒。
頭の中で纏まったのか、顔を上げ再度こちらを見やる。
緊張と、心配の色が瞳へ浮かんでいた。
「あ、あの!もし黒死牟さんが食べないと困るんだったら……血なら、少しだけ大丈夫ですよ?魔法で治せますし……」
「なに……?」
「なに……?」
こいつは何を言い出すのかと、困惑の視線をどう思ったか。
背を向け結んだ髪を持ち上げた。
細く白い、シミや傷なんて一つも存在しないうなじ。
そこなら歯を突き立てても問題無いと、そう告げる後ろ姿へ、
背を向け結んだ髪を持ち上げた。
細く白い、シミや傷なんて一つも存在しないうなじ。
そこなら歯を突き立てても問題無いと、そう告げる後ろ姿へ、
「…………」
理性とは別に、鬼としての本能が僅かに顔を出す。
柔らかな皮膚を噛み千切り、血管を租借し、骨まで味わいたい。
黒死牟のみならず、始祖の血を与えられた全ての鬼に表れる食人衝動。
特に変異直後は激しく、肉親であっても耐え切れず襲い掛かる。
数多の悲劇を生み出した鬼の習性が、此度は魔法少女に――
柔らかな皮膚を噛み千切り、血管を租借し、骨まで味わいたい。
黒死牟のみならず、始祖の血を与えられた全ての鬼に表れる食人衝動。
特に変異直後は激しく、肉親であっても耐え切れず襲い掛かる。
数多の悲劇を生み出した鬼の習性が、此度は魔法少女に――
「死する程の空腹へ苛まれるなら……既に息絶えたに決まっているだろう……」
「…あっ、そ、そうですよね……」
「…あっ、そ、そうですよね……」
被害は齎さない。
食人への衝動など、数百年前に支配下へ置いてある。
肉を食えという声を黙殺し、平然と握り潰す。
声色へ呆れを含み告げ、振り返ったいろはを六眼が射抜く。
瞳もまた、何をやっているのかと言っているようで。
恥ずかし気にし、髪を持ったままの腕を下ろした。
食人への衝動など、数百年前に支配下へ置いてある。
肉を食えという声を黙殺し、平然と握り潰す。
声色へ呆れを含み告げ、振り返ったいろはを六眼が射抜く。
瞳もまた、何をやっているのかと言っているようで。
恥ずかし気にし、髪を持ったままの腕を下ろした。
どことなく気まずい沈黙が流れ、ふと黒死牟が瞳を細めた。
今まで意識しなかった、というよりは気付けなかったが。
いろはが身に宿す異能の源、魔力と呼ばれる力をハッキリと感じ取れる。
思い返せば渡の死体を見付けた時も、魔皇力の残留を感知したのだ。
自身の異変を訝しく思い、また別の力の存在が肌を撫でる。
支給品袋に手を入れ、発生源を眼前に晒す。
黒ずんだ装飾品らしき物は、前に一度この目で見た。
今まで意識しなかった、というよりは気付けなかったが。
いろはが身に宿す異能の源、魔力と呼ばれる力をハッキリと感じ取れる。
思い返せば渡の死体を見付けた時も、魔皇力の残留を感知したのだ。
自身の異変を訝しく思い、また別の力の存在が肌を撫でる。
支給品袋に手を入れ、発生源を眼前に晒す。
黒ずんだ装飾品らしき物は、前に一度この目で見た。
「聞くが……これは一体何だ……?」
「グリーフシードのことですか?」
「グリーフシードのことですか?」
フェントホープでいろはが一つ手に入れたが、具体的な用途は不明。
今になって問うも、相手は機嫌を損ねた様子もなく説明。
魔女を倒すと手に入る、魔法少女にとっての生命線。
ソウルジェムの穢れを移し替え、やがて穢れが溜まり切って尚注ぎ込めば再び孵化する。
早い話が、魔女の卵。
空の器へ穢れを注がなければ孵化は免れ、しかしそれが無理だからグリーフシードは魔法少女間で重宝された。
今になって問うも、相手は機嫌を損ねた様子もなく説明。
魔女を倒すと手に入る、魔法少女にとっての生命線。
ソウルジェムの穢れを移し替え、やがて穢れが溜まり切って尚注ぎ込めば再び孵化する。
早い話が、魔女の卵。
空の器へ穢れを注がなければ孵化は免れ、しかしそれが無理だからグリーフシードは魔法少女間で重宝された。
「……」
説明を聞き終えた黒死牟は、暫し無言のままにグリーフシードへ視線を落とす。
いろは曰く、既に穢れが限界まで溜まっているとのこと。
宝崎にいた頃は頃合いを見て、キュゥべえが回収に顔を見せたが殺し合いでは別。
厄ネタの塊とも言える小さな物体を眺め、
いろは曰く、既に穢れが限界まで溜まっているとのこと。
宝崎にいた頃は頃合いを見て、キュゥべえが回収に顔を見せたが殺し合いでは別。
厄ネタの塊とも言える小さな物体を眺め、
ギュルリと音を立て、黒死牟の指に吸い込まれた。
「………………えっ」
「ふむ……魔剣の力を得た故か……良く馴染む……」
「ふむ……魔剣の力を得た故か……良く馴染む……」
ぽかんと見つめるいろはを尻目に、軽く掌を開く。
肉体へ何らかの不調が起きた形跡はない、むしろ今言葉に出した通りだ。
肉体へ何らかの不調が起きた形跡はない、むしろ今言葉に出した通りだ。
鬼は人肉を喰らう際に口を用いず、肉体へ吸収する形での捕食も行える。
姉の仇と憎悪を向けた蟲柱を、上弦の弐が文字通り体で取り込んだように。
始祖に次いで長き時を生きた黒死牟に、同じ方法が不可能な道理はない。
姉の仇と憎悪を向けた蟲柱を、上弦の弐が文字通り体で取り込んだように。
始祖に次いで長き時を生きた黒死牟に、同じ方法が不可能な道理はない。
グリーフシードは装飾品に近い形を取っているが、正体は魔女の核とも言うべきモノ。
世に溢れる無機物とは違う、異形なれど生命に不可欠な存在なれば。
試す価値はありと、指先から捕食。
溜め込んだ穢れは猛毒同然だが、黒死牟には無問題。
鬼舞辻無惨の血という劇薬に加え、本来は魔界の種族が操る魔皇力。
上記二つを宿す肉体には、拒絶どころか良薬のように馴染む。
アリナ・グレイが手塩に掛け育てた振り子の魔女の卵は、再び生まれる機会を与えられず。
鬼の糧となる末路を、こうして迎えた。
世に溢れる無機物とは違う、異形なれど生命に不可欠な存在なれば。
試す価値はありと、指先から捕食。
溜め込んだ穢れは猛毒同然だが、黒死牟には無問題。
鬼舞辻無惨の血という劇薬に加え、本来は魔界の種族が操る魔皇力。
上記二つを宿す肉体には、拒絶どころか良薬のように馴染む。
アリナ・グレイが手塩に掛け育てた振り子の魔女の卵は、再び生まれる機会を与えられず。
鬼の糧となる末路を、こうして迎えた。
「こ、黒死牟さん!?い、今……大丈夫なんですか!?」
間近で見せられたいろはは、案の定大慌て。
グリーフシードを捕食した手を思わず掴み、心配気に握る。
もし彼にとってよからぬ事が起きたら、自分の魔法で治さなくては。
グリーフシードを捕食した手を思わず掴み、心配気に握る。
もし彼にとってよからぬ事が起きたら、自分の魔法で治さなくては。
焦るいろはを前に笑うでもなく、静かにため息をつく。
問題無いから離せと返せば、我に返って言う通りにした。
頬を赤くし目を泳がせるも、大丈夫だと分かり安堵の笑みを作る。
本来ならば決して相容れない鬼へ、一喜一憂する様は今が初めてではない。
理解がまるで及ばぬ娘だと、そう思うのはこれが一体幾度目だろうか。
問題無いから離せと返せば、我に返って言う通りにした。
頬を赤くし目を泳がせるも、大丈夫だと分かり安堵の笑みを作る。
本来ならば決して相容れない鬼へ、一喜一憂する様は今が初めてではない。
理解がまるで及ばぬ娘だと、そう思うのはこれが一体幾度目だろうか。
何より、先の闘争を経て尚も。
この娘は、自分を助けるとの戯言を撤回する気配がない。
この娘は、自分を助けるとの戯言を撤回する気配がない。
「お前は……あの女を奪われた恨みを……晴らす気は起きないのか……」
自分もいろはも、明確な最期を見たのではない。
しかし記憶に最も新しい闘争で、継国縁壱が何をやったか。
七海やちよの命を奪ったのが誰かを、共に知らない筈がない。
しかし記憶に最も新しい闘争で、継国縁壱が何をやったか。
七海やちよの命を奪ったのが誰かを、共に知らない筈がない。
いろはとやちよが向け合う感情は、単なる仲間以上に強固で重い。
そのような存在を奪われ、憎悪に身を焦がす気はないのか。
下手人の兄へ、これ以上関わるまいと見限る選択も存在しないのか。
そのような存在を奪われ、憎悪に身を焦がす気はないのか。
下手人の兄へ、これ以上関わるまいと見限る選択も存在しないのか。
「……縁壱さんに全然怒ってないって言ったら、嘘になるかもしれません」
でもと一拍置き、鬼の六眼を見据えるその瞳は。
半日も経たぬ内に度々見せられ、理解不能と切り捨てればいいものを。
出来ずに脳裏へ焼き付かせ、今尚拭い切れない。
環いろはという少女をこの上なく表す、砕けることのない決意の証明だった。
半日も経たぬ内に度々見せられ、理解不能と切り捨てればいいものを。
出来ずに脳裏へ焼き付かせ、今尚拭い切れない。
環いろはという少女をこの上なく表す、砕けることのない決意の証明だった。
「みんなが希望を届けたいって思ってくれたわたしのままで…わたし自身が曲げたくないやり方で、戦おうって思うんです」
「……」
「それに、黒死牟さんがいてくれたから…縁壱さんが本当は、やちよさん達を殺すような人じゃないって知りました」
「……」
「それに、黒死牟さんがいてくれたから…縁壱さんが本当は、やちよさん達を殺すような人じゃないって知りました」
弟の存在を知り、神の傀儡と化した現実を叩き付けられ。
兄がどんな顔をしたか、ずっと傍にいたいろはは知っている。
弟へ向ける感情が、負の念で敷き詰められたのは否定出来ないけれど。
それだけが全部じゃないのは、兄の声なき声を感じ取って来たから。
兄がどんな顔をしたか、ずっと傍にいたいろはは知っている。
弟へ向ける感情が、負の念で敷き詰められたのは否定出来ないけれど。
それだけが全部じゃないのは、兄の声なき声を感じ取って来たから。
「縁壱さんのことを本当に知ってるのは、黒死牟さんだけですから」
運営側が用意した、プレイヤーに立ち塞がる最悪の鬼札。
全参加者にとって共通の認識であり、誰にも否定はできないだろう。
本当は悪人でないと察する者も、ともすれば現れるかもしれない。
しかし、縁壱が本来どういった人間かを最初から知るのは。
始祖が討たれた以上、残るは一名。
たとえ嫉妬と憎悪で舗装され、歪み狂った記憶であろうと。
只の一度とて忘れ得ぬ弟が、虐殺へ酔う悪漢なものかと誰よりも理解しているのは。
血が繋がった兄を置いて他にいない。
全参加者にとって共通の認識であり、誰にも否定はできないだろう。
本当は悪人でないと察する者も、ともすれば現れるかもしれない。
しかし、縁壱が本来どういった人間かを最初から知るのは。
始祖が討たれた以上、残るは一名。
たとえ嫉妬と憎悪で舗装され、歪み狂った記憶であろうと。
只の一度とて忘れ得ぬ弟が、虐殺へ酔う悪漢なものかと誰よりも理解しているのは。
血が繋がった兄を置いて他にいない。
「…………」
針金で結んだように、言葉が口を突いて出て来ない。
異形の貌を真っ直ぐ見つめる娘へ、煩わしさと困惑が立ち込めて尚。
自ら眼を逸らしもせず、鼓膜を時計の針の音が通過し、
異形の貌を真っ直ぐ見つめる娘へ、煩わしさと困惑が立ち込めて尚。
自ら眼を逸らしもせず、鼓膜を時計の針の音が通過し、
ガチャガチャと何やら喧しく響き、二人揃って目をやった。
戸棚に手を突っ込んだ棺桶が中を漁り、やがてお目当ての物が手に入ったらしい。
豪奢な装飾が施された灰皿を置き、どこからか取り出したタバコへ火を付ける。
口らしき部分は見当たらないが、何故か輪っか状に煙を吹かしていた。
戸棚に手を突っ込んだ棺桶が中を漁り、やがてお目当ての物が手に入ったらしい。
豪奢な装飾が施された灰皿を置き、どこからか取り出したタバコへ火を付ける。
口らしき部分は見当たらないが、何故か輪っか状に煙を吹かしていた。
「今更なんですけど、あれって……」
「あの女の所持した道具の中に……奴が入っていた……」
「そ、そうなんですね」
「あの女の所持した道具の中に……奴が入っていた……」
「そ、そうなんですね」
何とも言えない顔で棺桶を見ていると、向こうも視線に気付き手を振って来た。
シュール極まる絵面だが生来のお人好しさ故か、いろはは律儀に会釈を返す。
シュール極まる絵面だが生来のお人好しさ故か、いろはは律儀に会釈を返す。
絶妙に空気が削がれたが、今しがたの言葉がいやに頭に残る。
自分だけが縁壱を知っている、成程間違ってはいない。
だが、記憶されたのはどれもこれもが忌々しきものばかり。
同じ女の腹から産まれ、弟だけが唯一無二の力を我が物とする。
何故と幾度問うたか、己が運命を呪った数は手足の指が三桁あっても尚足りない。
自分だけが縁壱を知っている、成程間違ってはいない。
だが、記憶されたのはどれもこれもが忌々しきものばかり。
同じ女の腹から産まれ、弟だけが唯一無二の力を我が物とする。
何故と幾度問うたか、己が運命を呪った数は手足の指が三桁あっても尚足りない。
呼吸を我が物とし、透き通る世界に足を踏み入れ、痣を発現させて。
縁壱へ近付こうとすればする程、魂は憎悪に焦がれ続けた。
隔絶した差を思い知らされ、挙句人間である事を捨てても。
月では日に届かぬ絶望を、改めて理解するに終わった。
縁壱へ近付こうとすればする程、魂は憎悪に焦がれ続けた。
隔絶した差を思い知らされ、挙句人間である事を捨てても。
月では日に届かぬ絶望を、改めて理解するに終わった。
屈辱に身を揉み這い進む己を、素知らぬ顔で追い越し。
人間として生まれながらに人らしさを感じさせず、まっこと気味が悪いとこちらの肌を粟立たせ。
かと思えば何を知った気になるのか、自らを大それた者に非ずと嘯く。
戯言の類とすら思えないソレを垂れ流し、いっそ真に狂った性根であれば辛うじて慰めになる。
だがあの男は遥か過去より常に――
人間として生まれながらに人らしさを感じさせず、まっこと気味が悪いとこちらの肌を粟立たせ。
かと思えば何を知った気になるのか、自らを大それた者に非ずと嘯く。
戯言の類とすら思えないソレを垂れ流し、いっそ真に狂った性根であれば辛うじて慰めになる。
だがあの男は遥か過去より常に――
「………………………」
ああ、そういえばと。
いつの間にか失くしたと思い、存在が脳内から薄れていた物を。
驚く程身近な場所で見付けたような、我が身の滑稽さを自覚した顔になる。
いつの間にか失くしたと思い、存在が脳内から薄れていた物を。
驚く程身近な場所で見付けたような、我が身の滑稽さを自覚した顔になる。
最強の二文字を永遠不滅にした弟は、その強さと裏腹に。
他者を傷付け、命を殺める所業を憂うという。
武家の者とは思えぬ、凡庸な感性の持ち主であった事を。
知っていた筈の、人間らしい一面が記憶の隅に顔を覗かせる。
他者を傷付け、命を殺める所業を憂うという。
武家の者とは思えぬ、凡庸な感性の持ち主であった事を。
知っていた筈の、人間らしい一面が記憶の隅に顔を覗かせる。
思い出したとて、だから何だと吐き捨てる以外にない。
縁壱の強さへ近付く切っ掛けになど、なろう筈がない。
無意味、その一言で済ます以外にどうしろという。
縁壱の強さへ近付く切っ掛けになど、なろう筈がない。
無意味、その一言で済ます以外にどうしろという。
なのにふと、思考は雑念を切り捨てようとはせず。
弟が生涯抱え続けただろう一面が、四百年前のあの夜。
赤い月の下で目の当たりにした悪夢、老いさらばえた最期の刻まであったとすれば。
五臓六腑が捩じ切れん程の屈辱を受けた、決して忘却の叶わぬ瞬間。
縁壱の流した涙へ宿るのが、本当に惨めな兄への哀れみだけだったのだろうかと。
弟が生涯抱え続けただろう一面が、四百年前のあの夜。
赤い月の下で目の当たりにした悪夢、老いさらばえた最期の刻まであったとすれば。
五臓六腑が捩じ切れん程の屈辱を受けた、決して忘却の叶わぬ瞬間。
縁壱の流した涙へ宿るのが、本当に惨めな兄への哀れみだけだったのだろうかと。
酷く下らない疑問がほんの僅かに、今更に魂の片隅で声を上げた。
【F-7 民家内/一日目/昼】
【環いろは@マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝(アニメ版)】
[状態]:疲労(極大)、ダメージ(中)、やちよの魔力継承、悲しみと怒り
[装備]:ストライクマーク@テイルズオブアライズ
[道具]:基本支給品一式×2、グリーフシード@マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝(アニメ版)、ランダム支給品×0~1
[思考・状況]
基本方針:殺し合いを止める。
1:黒死牟さんを放って置けない、助けになりたい。
2:もし灯花ちゃんとねむちゃんがまた間違いを起こすのなら、絶対に止める。灯花ちゃんのあの様子は…。
3:やちよさん達を殺されて怒ってる。でも、我を忘れたりはしない。
4:真紅の騎士(デェムシュ)を警戒。
5:どうしてドッペルが使えたんだろう?
6:縁壱さんは、黒死牟さんの弟さん……。
7:キャルちゃん、一体何があったの……?
[備考]
※参戦時期はファイナルシーズン終了後。
※ドッペルを受け入れ制御可能になりました。
※やちよの魔力を受け継ぎました。魔法の出力上昇や槍の生成が可能などの影響が出ています。
[状態]:疲労(極大)、ダメージ(中)、やちよの魔力継承、悲しみと怒り
[装備]:ストライクマーク@テイルズオブアライズ
[道具]:基本支給品一式×2、グリーフシード@マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝(アニメ版)、ランダム支給品×0~1
[思考・状況]
基本方針:殺し合いを止める。
1:黒死牟さんを放って置けない、助けになりたい。
2:もし灯花ちゃんとねむちゃんがまた間違いを起こすのなら、絶対に止める。灯花ちゃんのあの様子は…。
3:やちよさん達を殺されて怒ってる。でも、我を忘れたりはしない。
4:真紅の騎士(デェムシュ)を警戒。
5:どうしてドッペルが使えたんだろう?
6:縁壱さんは、黒死牟さんの弟さん……。
7:キャルちゃん、一体何があったの……?
[備考]
※参戦時期はファイナルシーズン終了後。
※ドッペルを受け入れ制御可能になりました。
※やちよの魔力を受け継ぎました。魔法の出力上昇や槍の生成が可能などの影響が出ています。
【黒死牟@鬼滅の刃】
[状態]:魔皇力継承、精神的疲労、縁壱への形容し難い感情(大)、エボルトへの不快感(大)、黎斗への怒り、いろはへの…?
[装備]:虚哭神去@鬼滅の刃、木彫りの笛@鬼滅の刃、ザンバットソード@仮面ライダーキバ、アーカードの棺桶@HELLSING
[道具]:基本支給品一式×2、サガーク&ジャコーダー@仮面ライダーキバ、闇(3時間使用不可)@遊戯王OCG、環いろはの写真@マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝(アニメ版)、渡の首輪
【思考・状況】
基本方針:分からない。……が、少なくとも縁壱以外の者に殺される気は失せた。
1:この娘は本当に何なのだろうか……。
2:縁壱……お前は…………。
3:無惨様が……そう、か…………。
4:日を避ける道具は手に入ったか……。
[備考]
※参戦時期は死亡後。
※無惨の呪いが切れていると考えています。
※魔皇力が使用可能になりました。キバット族のサポート無しで活性化出来るようです。
また精密なコントロールが可能になった影響で、魔力や類する力を感知出来るようになりました。
※サガークの資格者に認められました。ククルカンの召喚も可能なようです。
[状態]:魔皇力継承、精神的疲労、縁壱への形容し難い感情(大)、エボルトへの不快感(大)、黎斗への怒り、いろはへの…?
[装備]:虚哭神去@鬼滅の刃、木彫りの笛@鬼滅の刃、ザンバットソード@仮面ライダーキバ、アーカードの棺桶@HELLSING
[道具]:基本支給品一式×2、サガーク&ジャコーダー@仮面ライダーキバ、闇(3時間使用不可)@遊戯王OCG、環いろはの写真@マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝(アニメ版)、渡の首輪
【思考・状況】
基本方針:分からない。……が、少なくとも縁壱以外の者に殺される気は失せた。
1:この娘は本当に何なのだろうか……。
2:縁壱……お前は…………。
3:無惨様が……そう、か…………。
4:日を避ける道具は手に入ったか……。
[備考]
※参戦時期は死亡後。
※無惨の呪いが切れていると考えています。
※魔皇力が使用可能になりました。キバット族のサポート無しで活性化出来るようです。
また精密なコントロールが可能になった影響で、魔力や類する力を感知出来るようになりました。
※サガークの資格者に認められました。ククルカンの召喚も可能なようです。
『全体備考』
※禁止エリアに放置されていた深月フェリシア、ニノン・ジュベール、天々座理世の死体は物資調達員に回収されました。
※禁止エリアに放置されていた深月フェリシア、ニノン・ジュベール、天々座理世の死体は物資調達員に回収されました。
| 116:誓いのバーニング・マイ・ソウル | 投下順 | 118:嘲笑う猫の睨み |
| 時系列順 | ||
| 112:魔戒戦記 ─Thread of fate(前編)─ | 環いろは | 143:Reason Living(1) |
| 黒死牟 |