「うるさいですね――ッ!」
憎き檀黎斗の放送を聞いた私は、思わずタブレットを地面に叩き付けそうになりました。
私の心を支配する感情は怒りと憎しみ。
私の心を支配する感情は怒りと憎しみ。
マヤさんを洗脳された上にティッピーを惨殺されて、シャロさんが巻き込まれて、奏介さんが必死に生きて抗おうとするも哀しく消滅していく姿をまるで見せしめのように。エンタメのように扱われて。こんな嫌がらせの嵐を受けたら、怒るなというのが無理です!
それでも私がタブレットを壊さなかったのは、奏介さんやブーメラン男の想いを無駄にしないため。
それがなければ今すぐにでもタブレットをぶっ壊して、檀黎斗を殺すために動いてたところです。
それがなければ今すぐにでもタブレットをぶっ壊して、檀黎斗を殺すために動いてたところです。
それにマサツグ様と呼ばれた“虚構の存在”――この人の扱いに対しても他人ながらなかなか苛立ちます。何が面白半分で生み出した、ですか……。
今まで散々スタバを爆破してきた私ですが、そんな私からしても檀黎斗の倫理観の無さには怒りが込み上げてきます。私は奏介さんの死で人の命の重みを思い知りました。そして奏介さんが檀黎斗の遊び感覚で言語などを制限されていたことに強い怒りを覚えました。だからこそ、マサツグ様の一件に腹が立ちます。
記憶を捏造したとか、面白半分で生み出した虚構の存在とか――そんな仕打ちを受けてるなんて、どうしても奏介さんを連想してしまうからです。
マサツグ様。どんな人かわかりませんが、奏介さんのような仕打ちを受けている関係でどうしても気になります。
マサツグ様。どんな人かわかりませんが、奏介さんのような仕打ちを受けている関係でどうしても気になります。
私は奏介さんの遺言通り、優勝を目指す予定ですが――マサツグ様やシャロさんとは色々と話してみたいと思いました。マヤさんは……洗脳されてる関係で難しそうですが……。
そして檀黎斗はやっぱり、どうしても許せません。こんなことする卑劣な人、許せるわけないじゃないですか……!だから優勝して願いを叶えた後、檀黎斗だけは絶対に殺します。奏介さんの仇を取るためにも……そうしなければ満足出来ないじゃないですか!
でも、優勝するのには幾つか問題が発生してしまいましたね。
マヤさんやシャロさんを殺さなければいけないことは、スタバを爆撃するのと違って心苦しいです。そしてマサツグ様。どんな人かわかりませんが、檀黎斗の被害者を――奏介さんのような境遇の人を殺すのも、なんだかあまり気が進まないです。
マヤさんやシャロさんを殺さなければいけないことは、スタバを爆撃するのと違って心苦しいです。そしてマサツグ様。どんな人かわかりませんが、檀黎斗の被害者を――奏介さんのような境遇の人を殺すのも、なんだかあまり気が進まないです。
本当にどうしましょうか……。
とりあえず名簿でも確認してみます。
とりあえず名簿でも確認してみます。
◯
「……あれ?シャロさんやマヤさんの名前がありませんね」
チノは名簿に目を通して、己が目を疑った。
追加参加者であるシャロと、死者蘇生されたマヤは必ずいるはず。なのにどういうわけか、名簿に載っていない。
いや、厳密にはこのチノには彼女達の本名がわからない。
追加参加者であるシャロと、死者蘇生されたマヤは必ずいるはず。なのにどういうわけか、名簿に載っていない。
いや、厳密にはこのチノには彼女達の本名がわからない。
ご注文はうさぎですか?の世界の住人――チノをベースに創られた彼女だが、友人達のことはあだ名でしかわからないように“設定”されている。ゆえに姉のような存在であるココアが二人参加していることにすら気付いていない。もしも名簿の表記がカタカナならともかく、漢字だから読めもしないのだ。
何故こんな仕様にしたかといえば、檀黎斗のただの気まぐれ。神の玩具であるチノにそういう設定を加えてみたらどうなるのか、そんな興味本位でしかない。
「……よくわかりませんが、それでもシャロさんとマヤさんが参加している可能性は高いです。どうにかして“複数人が優勝出来る方法”でも見つかればいいのですが……そもそもマヤさんは洗脳をどうにかする必要がありますね」
その後、支給品を確認する。
「なんですか、このベルト」
チノが最も気になったのはメタファクターだ。
本来ならば葦原涼が有する能力なのだが、どういうわけかチノのデイパックに“支給品”として眠っていた
本来ならば葦原涼が有する能力なのだが、どういうわけかチノのデイパックに“支給品”として眠っていた
「……そういえば、奏介さんのエレキギターは武器として機能してましたね。このベルトにも何か能力が……?」
メタファクターを手に取る。
瞬間――チノの体内にメタファクターが吸収された。そしてメタファクターがどういうものか、瞬時に理解する。どうしてこんな現象が起きたのかチノ自身にはわからないが、檀黎斗からそういう仕様の存在として生み出されただけである。
瞬間――チノの体内にメタファクターが吸収された。そしてメタファクターがどういうものか、瞬時に理解する。どうしてこんな現象が起きたのかチノ自身にはわからないが、檀黎斗からそういう仕様の存在として生み出されただけである。
「――ッ!これは……まずそうですね……」
ギルスの詳細までは知らない。されどもチノはこれを“危険なチカラ”だと直感した
このチカラはあまり使わないように心掛けて、思考を切り替える。試しにギルススティンガーを使用してみようかとも考えたが、どこか悍ましさを感じてやめた。
このチカラはあまり使わないように心掛けて、思考を切り替える。試しにギルススティンガーを使用してみようかとも考えたが、どこか悍ましさを感じてやめた。
「……とりあえずシャロさん、マヤさん、マサツグ様を探しつつ他の参加者を殺しますか。ワイさんやココアさんが参加してなかったのは良かったです」
そしてチノが歩き始めると、一人の青年と仮面ライダーが戦っているのが見えた。
『可能性が否定出来ないからお前はマサツグ様だな!それなら俺は早く元の世界に帰るためにお前を殺す!所詮は虚構の存在なんだからさっさとくたばれ!』
大声を張り上げて必死に猛攻を仕掛けるマサツグ様。
そんな彼の姿はどこか哀れにも見えた。まるで滑稽な道化(ピエロ)である。
そんな彼の姿はどこか哀れにも見えた。まるで滑稽な道化(ピエロ)である。
(……もしかしてあの人がマサツグ様ですか?)
仮面があるから表情はわからないが、その必死さは声や仕草から伝わる。
あまり余裕がある者の態度じゃない。怒りを爆発させ、憎しみに駆られているように見える。
本人は相手をマサツグ様扱いしているが、なんだか現実逃避してるようにもチノには思えた。
あまり余裕がある者の態度じゃない。怒りを爆発させ、憎しみに駆られているように見える。
本人は相手をマサツグ様扱いしているが、なんだか現実逃避してるようにもチノには思えた。
(確たる証拠はありませんが、あの二人のどちらかは多分マサツグ様です。きっと青い剣士がマサツグ様っぽいですが……さて、どうしましょうか)
チノは離れた場所で身を隠しつつ、戦いを観戦する。
もちろんただただ観戦するつもりはない。何かあれば乱入するつもりだ。幸い、ゾルダはそういうことに向いている。
もちろんただただ観戦するつもりはない。何かあれば乱入するつもりだ。幸い、ゾルダはそういうことに向いている。
それにマサツグ様と接触したいチノとしてはその前に殺されるわけにもいかない。
どうやら青年の方には二人の少女が見守っているようだし、青い剣士(クロスセイバー)がマサツグ様なら不利だと考える。
どうやら青年の方には二人の少女が見守っているようだし、青い剣士(クロスセイバー)がマサツグ様なら不利だと考える。
(それにしても、すごい激戦ですね)
マサツグ同士が戦っている結果、地形が変化している。
それはもう激戦という他ないが、それでもチノは虎視眈々と戦場を見つめるのだった。
それはもう激戦という他ないが、それでもチノは虎視眈々と戦場を見つめるのだった。
――チノは知らない。
ギルスが“不完全なアギト”だということを。
そして茅場は知っている。ギルスやアギトは神話に関する存在であることを。そしてそれらは神に対抗出来る可能性があることを。……もっともそれは人間として強い意志がなければ、不可能なのだが。
ギルスが“不完全なアギト”だということを。
そして茅場は知っている。ギルスやアギトは神話に関する存在であることを。そしてそれらは神に対抗出来る可能性があることを。……もっともそれは人間として強い意志がなければ、不可能なのだが。
檀黎斗は面白半分でメタファクターを支給することを決定した。それが不完全な存在たるチノに渡ったというのは、因果なものだ。
【C-6/一日目/日中】
【チノ@ごちうさ二次創作】
[状態]:健康、奏介さんを殺してしまったことに対するショック、檀黎斗に対する怒り、マサツグ様に対する同情、シャロとマヤが参加していることに対するショック、メタファクター吸収
[装備]:マグナバイザー&ゾルダのカードデッキ@仮面ライダー龍騎
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:奏介さんの言葉や謎のブーメラン男(オルガ)に託された想いを胸に突き進みます
1:奏介さん……私は必ず子宮やFXで溶かしたお金などを取り返します。そのために……檀黎斗に従いmurderの役割を……えっ、マヤさんとシャロさん……?
2:どうして武器に触っただけで能力が直感的にわかったり身体能力が上がるんですか?
3:奏介さんの死を無駄にしないために檀黎斗に従いますが……正直、憎いです。だから優勝後に殺します
4:マサツグ様は奏介さんと同じ、檀黎斗の被害者ですか……
5:シャロさん、マヤさん、マサツグ様に接触したいです。複数人で優勝する方法ってないでしょうか
6:青い剣士(マサツグ様)と男の人(マサツグ)達の戦いを観察しつつ、乱入も考えます。まだマサツグ様を殺されるわけにはいかないです
7:ワイさんやココアさん達が巻き込まれてなかったのは良かったです
8:ギルスのチカラはあまり使いたくありません……
[備考]
※自分が主催によって作られた虚構の存在だと気付いていません
※奏介さんから心意で音撃弦・烈雷を受け継ぎました。使用時、仮面ライダー斬鬼か轟鬼と同等のスペックや技が使用可能になります
※仮面ライダーの武器を握ると直感的に名前や使い方を理解するように細工されています。マグナバイザー&ゾルダのカードデッキのように一部、所持するだけで変身せずとも同等のスペックと能力が使えるようになるものもあります。デメリットとして仮面ライダーに変身することは不可能です
※ごちうさキャラはあだ名しか思い出せず、自身の名前も“チノ”という名前しか思い出せません。名簿にもチノと記載されます
※メタファクターを吸収したことにより生身でエクシードギルスのチカラと超能力が使えるようになりました。これらについては芦河ショウイチ@仮面ライダーディケイドに近い状態ですが、超能力はもしかしたらチノ独自のものが発現してる可能性もあります。なお檀黎斗が面白半分で施した仕様により変身は出来ません。ただしエクシードギルスのチカラを使ってる間はスペックもエクシードギルスと同等になります
[状態]:健康、奏介さんを殺してしまったことに対するショック、檀黎斗に対する怒り、マサツグ様に対する同情、シャロとマヤが参加していることに対するショック、メタファクター吸収
[装備]:マグナバイザー&ゾルダのカードデッキ@仮面ライダー龍騎
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:奏介さんの言葉や謎のブーメラン男(オルガ)に託された想いを胸に突き進みます
1:奏介さん……私は必ず子宮やFXで溶かしたお金などを取り返します。そのために……檀黎斗に従いmurderの役割を……えっ、マヤさんとシャロさん……?
2:どうして武器に触っただけで能力が直感的にわかったり身体能力が上がるんですか?
3:奏介さんの死を無駄にしないために檀黎斗に従いますが……正直、憎いです。だから優勝後に殺します
4:マサツグ様は奏介さんと同じ、檀黎斗の被害者ですか……
5:シャロさん、マヤさん、マサツグ様に接触したいです。複数人で優勝する方法ってないでしょうか
6:青い剣士(マサツグ様)と男の人(マサツグ)達の戦いを観察しつつ、乱入も考えます。まだマサツグ様を殺されるわけにはいかないです
7:ワイさんやココアさん達が巻き込まれてなかったのは良かったです
8:ギルスのチカラはあまり使いたくありません……
[備考]
※自分が主催によって作られた虚構の存在だと気付いていません
※奏介さんから心意で音撃弦・烈雷を受け継ぎました。使用時、仮面ライダー斬鬼か轟鬼と同等のスペックや技が使用可能になります
※仮面ライダーの武器を握ると直感的に名前や使い方を理解するように細工されています。マグナバイザー&ゾルダのカードデッキのように一部、所持するだけで変身せずとも同等のスペックと能力が使えるようになるものもあります。デメリットとして仮面ライダーに変身することは不可能です
※ごちうさキャラはあだ名しか思い出せず、自身の名前も“チノ”という名前しか思い出せません。名簿にもチノと記載されます
※メタファクターを吸収したことにより生身でエクシードギルスのチカラと超能力が使えるようになりました。これらについては芦河ショウイチ@仮面ライダーディケイドに近い状態ですが、超能力はもしかしたらチノ独自のものが発現してる可能性もあります。なお檀黎斗が面白半分で施した仕様により変身は出来ません。ただしエクシードギルスのチカラを使ってる間はスペックもエクシードギルスと同等になります
| 152:decided by myself(1) | 投下順 | |
| 151:出来損な愛でも許して | 時系列順 | |
| 135:PP-ピアニッシモ-〈操リ人形ノ輪舞〉 | チノ |