「う゛う゛……初っ端から災難ですの……」
ジャイアントトードの涎がこびり付いた身体を引き摺りながらも、邪神ちゃんはこの浮遊大陸を進んでいた
よくわからない人間の分際でこんな事に巻き込んでくれたなという怒りから、いきなりでかい蛙に食われそうになって吐き出される始末
しかもなんか蛙が不愉快そうに吐き出した所、自分は不味い蛇だと思われた屈辱もあった
よくわからない人間の分際でこんな事に巻き込んでくれたなという怒りから、いきなりでかい蛙に食われそうになって吐き出される始末
しかもなんか蛙が不愉快そうに吐き出した所、自分は不味い蛇だと思われた屈辱もあった
「……でも、下手なエロトラップに嵌るよりはだいぶマシですわ」
だが、これはまだ幸運の方。恐らくこのNPCよりもよっぽどえげつないR-18G真っ青の、青少年のK点を突破しかねないトラップが仕掛けられてるかもしれない
「支給品の方は……バッグは無事そうですのね」
涎塗れでベトベトながらも中身は無事そうということで、バッグの中身を覗き、手探りで何かしら使えるものを取り出してみれば、出てきたのは刀身が折れた日本刀
「…………は? ふざけてんの?」
バカにされてると思わずにいられない、つまりキレそうである、というか実際邪神はキレそうであった
最近ゆりねに返り討ちにあったり何かと痛い目を見ているが、ここまでバカにされる謂れは全く無い
沸点が思わず突破しようと仕掛けた時、邪神ちゃんの視界に映ったのは、手枷で後ろ向きに両手を拘束され、口にギャグボールをを加えた一人の褐色全裸少女の、グレカーレの姿である
最近ゆりねに返り討ちにあったり何かと痛い目を見ているが、ここまでバカにされる謂れは全く無い
沸点が思わず突破しようと仕掛けた時、邪神ちゃんの視界に映ったのは、手枷で後ろ向きに両手を拘束され、口にギャグボールをを加えた一人の褐色全裸少女の、グレカーレの姿である
「むううううう! ふうううううう!」
「……うわ」
「……うわ」
その少女が、助けが欲しそうに、というか明らかに「誰でもいいからこの手枷と口枷を外してください」と主張している目で邪神ちゃんを見つめている
(……どーしよ、別に助けなくてもいいですけど、そもそもそんな義理無いわけ)
正直邪神ちゃんは引いてたし、どうでもいいと思っていた
知り合いならまだしも、見ず知らずを助けてあげる程邪神ちゃんは甘くはない
と言うよりも、基本彼女は『クズ』であり。自分の目的のために他者を切り捨てる、この舞台では尚更その選択に傾きかねない
知り合いならまだしも、見ず知らずを助けてあげる程邪神ちゃんは甘くはない
と言うよりも、基本彼女は『クズ』であり。自分の目的のために他者を切り捨てる、この舞台では尚更その選択に傾きかねない
(…………)
だが、彼女はクズで外道ではあるが完全な悪人というわけではない、むしろ根はいい子なのだ
勿論見ず知らずの誰かを助ける程はないが、後々ゆりねに口滑らせた際に色々言われそうなことを考え
勿論見ず知らずの誰かを助ける程はないが、後々ゆりねに口滑らせた際に色々言われそうなことを考え
(話ぐらいは、聞いてもよさそうですわね。如何せん、知らないことが多すぎますし)
あくまで情報の獲得のためとう大義名分の元、一旦は折れた刀でなんとか外せそうな口枷だけを外し、話を聞くことにした
○
「Grazie! 助かったわ蛇のおばさん」
「誰が蛇のおばさんじゃあメスガキ! 外見年齢16だからおばさんって言われる筋合いはねーですわ! ゆりねにも言われたことねーですのに!」
「じゃあ実年齢いくつなのよ?」
「…………黙秘権行使!」
「……まあいいわ。やっと自由に口を開けるだけでも十分よ。両手はまだだけど」
「誰が蛇のおばさんじゃあメスガキ! 外見年齢16だからおばさんって言われる筋合いはねーですわ! ゆりねにも言われたことねーですのに!」
「じゃあ実年齢いくつなのよ?」
「…………黙秘権行使!」
「……まあいいわ。やっと自由に口を開けるだけでも十分よ。両手はまだだけど」
お礼の言葉と共に割と失礼な言葉が返ってきたので邪神ちゃん、案の定キレる
グレカーレの口枷こそ解除されたものの、鋼鉄の手枷は今の邪神ちゃんでは解除不可であり、全裸なのも流石にどうかと言うわけで急遽、邪神ちゃんの支給品の中に入っていた適当なフードを被せてあげた
グレカーレの口枷こそ解除されたものの、鋼鉄の手枷は今の邪神ちゃんでは解除不可であり、全裸なのも流石にどうかと言うわけで急遽、邪神ちゃんの支給品の中に入っていた適当なフードを被せてあげた
「……一体何がどうしたら全裸で手枷口枷とか、妙ちくりんなことになってますのよ」
「私だって好きであんな姿になったわけじゃないわ。囚人たちに追われてたら運悪くトランプ踏んづけてこの有様なの」
「それ最悪ですわね、あんな事されたら「私は淫乱ですから襲ってください」なんて自己表明してるようなものですの」
「ほんとそれ、いくらテートク相手でもあそこまで恥ずかしいカッコは見せたくないわ」
「……提督? というかあなた、提督相手でもって言ってたけど、あー好きな男相手だとえっちぃでもオールおk的なやつですのね」
「す、すすす好き!? いや確かにテートクの事は気に入ってるけど……好きって、うん……その……」
(あ、これ図星ですわね)
「私だって好きであんな姿になったわけじゃないわ。囚人たちに追われてたら運悪くトランプ踏んづけてこの有様なの」
「それ最悪ですわね、あんな事されたら「私は淫乱ですから襲ってください」なんて自己表明してるようなものですの」
「ほんとそれ、いくらテートク相手でもあそこまで恥ずかしいカッコは見せたくないわ」
「……提督? というかあなた、提督相手でもって言ってたけど、あー好きな男相手だとえっちぃでもオールおk的なやつですのね」
「す、すすす好き!? いや確かにテートクの事は気に入ってるけど……好きって、うん……その……」
(あ、これ図星ですわね)
邪神ちゃんのさりげない言葉に思わず顔を真っ赤にしながらグレカーレは慌てている。恐らく図星で実際提督とやらの男が好きなのだろう、これはこれでいじり甲斐ありそうと、邪神ちゃんは一旦は心の内にしまっておくことにした
―――巨大なモニターが空中に出現し、オカマ魔女二人が映し出され放送が流れたのは、その直後であった
―――巨大なモニターが空中に出現し、オカマ魔女二人が映し出され放送が流れたのは、その直後であった
○ ○ ○
放送が終わり、二人は名簿を見る。オカマ魔女の言ったとおり、名簿には確定された参加者の名がずらりと並んでいた。その中には、グレカーレと邪神ちゃんの知っている名もまざまざと明記されている
「姉さんにリベに、シロッコ……みんな巻き込まれてる……!」
「ほぇ~、ゆりねも巻き込まれていましたのね」
「ほぇ~、ゆりねも巻き込まれていましたのね」
グレカーレは安堵以上に不安であった。まさか姉妹全員巻き込まれているなんて、と
さっき迄の自分もエロトラップの類で全裸にされて、手枷口枷をされたのだ。これよりも酷いエロトラップがあってもおかしくないとなれば、途端に不安以上のことを考えてしまう
一方の邪神ちゃんは呑気にその事実を受け入れていた、グレカーレが「呑気すぎでしょ」と呆れた視線を向けているが邪神ちゃんは特に気にせず
さっき迄の自分もエロトラップの類で全裸にされて、手枷口枷をされたのだ。これよりも酷いエロトラップがあってもおかしくないとなれば、途端に不安以上のことを考えてしまう
一方の邪神ちゃんは呑気にその事実を受け入れていた、グレカーレが「呑気すぎでしょ」と呆れた視線を向けているが邪神ちゃんは特に気にせず
(まあ、エロトラップに捕まって悶てるゆりねは良い見世物ですわね)
なんならエロトラップに引っかかってエロい目にあっているゆりねを思わず妄想して下卑た笑みを浮かんでいる。良くネット小説SSでよく見る無様エロSSみたいな目にあってしまえなんて思ってもなかったり
(そして弱ってる所を劇場版ジャイアンの法則で助けて弱みを握って、魔界に帰る前に今まで散々な目に合わしてくれた例をたっぷりしてやるですわぁ~)
「ちょっと、何ニヤニヤしてんの?」
「あ、これはちょっと考え事してましたの、おほほほほほ~!」
「ちょっと、何ニヤニヤしてんの?」
「あ、これはちょっと考え事してましたの、おほほほほほ~!」
なんていつものことながらゲスな考えが顔に出ていたのか、グレカーレに訝しがられる始末である
「……とまあ、ゆりねが参加してるのなら、尚更あいつらぶっ飛ばす理由ができましたわ」
だが、ゆりねがいると知った以上、邪神ちゃんも方向性は決まった、いや既に方向性は決まってる
「そう思う顔には見えなかったんだけど」
「失礼ですわね。――でもそうですわね、あいつには色々と酷い目にあって来たわけ。勝手に呼び出されてはボコボコにされるは切り刻まれるわ、食べかけのサンドイッチをクリアファイルにしまってただけなのに」
(自業自得じゃない?)
「……けれど、だからって馬の骨もわかんねぇ奴らにゆりねが殺されるなんてわたしがぜってー許さねぇんですわ」
「失礼ですわね。――でもそうですわね、あいつには色々と酷い目にあって来たわけ。勝手に呼び出されてはボコボコにされるは切り刻まれるわ、食べかけのサンドイッチをクリアファイルにしまってただけなのに」
(自業自得じゃない?)
「……けれど、だからって馬の骨もわかんねぇ奴らにゆりねが殺されるなんてわたしがぜってー許さねぇんですわ」
邪神ちゃんにとって花園ゆりねという人物は天敵であり、何だかんだで大切な人間であるのだから
それだけは、例えクズである邪神ちゃんの、曲がることのない一種に心持ちである
それだけは、例えクズである邪神ちゃんの、曲がることのない一種に心持ちである
「……碌な性格してないって思ったけど、その顔見てると改めたくなるわね」
そんな邪神ちゃんの顔を見たグレカーレは、思わずそんな素直な言葉を溢していた
グレカーレは知っている、提督に対してどぎつい態度を取りながらも何だかんだで信頼を預けている日本の駆逐艦のことを。邪神ちゃんも似たようなものなのだろうと、グレカーレは思う
そうだ、生涯のライバルであろうと、大切な絆で結ばれた姉妹も、失うことは悲しいことには変わりないのだ。だからこそ、守らなければならないと
グレカーレもまた、マエストラーレやリベ、シロッコたち姉妹を守ってみせると、心の内で再び決意するのであった
グレカーレは知っている、提督に対してどぎつい態度を取りながらも何だかんだで信頼を預けている日本の駆逐艦のことを。邪神ちゃんも似たようなものなのだろうと、グレカーレは思う
そうだ、生涯のライバルであろうと、大切な絆で結ばれた姉妹も、失うことは悲しいことには変わりないのだ。だからこそ、守らなければならないと
グレカーレもまた、マエストラーレやリベ、シロッコたち姉妹を守ってみせると、心の内で再び決意するのであった
「……マエストラーレ級二番艦、グレカーレよ。自己紹介まだだったわよね、一応は、よろしくね」
「グレカーレ、ですのね。私は邪神ちゃんで構わないわ」
「グレカーレ、ですのね。私は邪神ちゃんで構わないわ」
今更ながら忘れていたお互いの自己紹介。実は邪神ちゃんは本名ではなく名称であり、本名は30分では言い切れないのだがそこはご愛嬌
「……無事だと良いわね。そのゆりねって子のこと」
「ええ、無事でいて欲しいですわ……だって、ゆりねをぶち殺してやるのはこの私ですのよ~!!! あーはっはっはっはっっ!」
(………やっぱクズね、こいつ)
「ええ、無事でいて欲しいですわ……だって、ゆりねをぶち殺してやるのはこの私ですのよ~!!! あーはっはっはっはっっ!」
(………やっぱクズね、こいつ)
案の定クズ言動で台無しにするイキリ蛇女に、やっぱりちょっと後悔するグレカーレであった
『D-2/深夜/1日目』
【グレカーレ@艦隊これくしょん】
[状態]:蓬莱人、裸コート、後ろ手拘束状態
[装備]:鋼鉄の手枷、コート一枚
[道具]:なし
[思考・状況]
基本方針:殺し合いから帰還する
1:邪神ちゃんと一緒に行動しながら、姉さんやリベやシロッコを探す
2:エロトラップなんかに絶対負けない!
3:手枷の方も早く解除しないと
4:こいつ(邪神ちゃん)、やっぱクズね
[備考]
※蓬莱の薬について、首輪起動or爆発による死亡以外の不死の程度については後の書き手にお任せします。
※グレカーレに装着された鋼鉄の手枷には鍵穴がなく、解錠不可能です。拘束を解く場合は物理的な破壊に限られます。
【グレカーレ@艦隊これくしょん】
[状態]:蓬莱人、裸コート、後ろ手拘束状態
[装備]:鋼鉄の手枷、コート一枚
[道具]:なし
[思考・状況]
基本方針:殺し合いから帰還する
1:邪神ちゃんと一緒に行動しながら、姉さんやリベやシロッコを探す
2:エロトラップなんかに絶対負けない!
3:手枷の方も早く解除しないと
4:こいつ(邪神ちゃん)、やっぱクズね
[備考]
※蓬莱の薬について、首輪起動or爆発による死亡以外の不死の程度については後の書き手にお任せします。
※グレカーレに装着された鋼鉄の手枷には鍵穴がなく、解錠不可能です。拘束を解く場合は物理的な破壊に限られます。
【邪神ちゃん@邪神ちゃんドロップキック】
[状態]:全身涎塗れ
[装備]:折れ竹光@遊戯王
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1
[思考]
基本:主催ぶっ殺す!!
1:一先ずはこのグレカーレとともに行動
2:ゆりねは殺させない、だって私が殺してやるのですから!
[備考]
※参戦時期は後続の書き手にお任せします
[状態]:全身涎塗れ
[装備]:折れ竹光@遊戯王
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1
[思考]
基本:主催ぶっ殺す!!
1:一先ずはこのグレカーレとともに行動
2:ゆりねは殺させない、だって私が殺してやるのですから!
[備考]
※参戦時期は後続の書き手にお任せします
『支給品紹介』
【折れ竹光@遊戯王OCG】
かつて妖刀と呼ばれた刀の成れの果て、刀身がポッキリ折れている
【折れ竹光@遊戯王OCG】
かつて妖刀と呼ばれた刀の成れの果て、刀身がポッキリ折れている
001:♠10■QKA | 投下順 | 003:No way back |
時系列順 | ||
C156:絶対エロトラップなんかに負けたりしない!! | グレカーレ | |
C166:ですよね | 邪神ちゃん |