この世には様々な世界が存在する。
たった1つしか存在していないとその世界の住民は思い込んでいるが、決してそうでは無い。
可能性の数だけ世界がある。パラレルワールドというやつだ。
たった1つしか存在していないとその世界の住民は思い込んでいるが、決してそうでは無い。
可能性の数だけ世界がある。パラレルワールドというやつだ。
蟲惑魔が人を襲う世界もあれば、そうでない世界があっても不思議なことではない
○
「エロトラップカードって、なにこれぇ……?」
トリオンの蟲惑魔は困惑していた。
彼女の効果は召喚した際に「落とし穴」か「ホール」の罠カードをサーチするというものだ。
彼女の効果は召喚した際に「落とし穴」か「ホール」の罠カードをサーチするというものだ。
そして殺し合いのフィールドに召喚されたこの瞬間でも、トリオンの効果は発動する。
流石に支給品が無条件で増えると他の参加者と平等にならないので、ランダムに支給される物のうち1つが任意の「ホール」か「落とし穴」の罠になるという効果に書き換えられているが、それはまあトリオンとしても納得出来る。
流石に支給品が無条件で増えると他の参加者と平等にならないので、ランダムに支給される物のうち1つが任意の「ホール」か「落とし穴」の罠になるという効果に書き換えられているが、それはまあトリオンとしても納得出来る。
トリオン的には落とし穴を駆使した戦術が楽しいのだ。自分だけが有利な条件で駆け引きのない決闘など温いにも程がある。
だからむしろ、これくらいの制限は付けてもらわなければ満足出来ない。
だからむしろ、これくらいの制限は付けてもらわなければ満足出来ない。
問題はサーチ出来る罠の種類だ。どういうわけか「エロトラップカード」という意味不明な種類のカードのみサーチの対象になっている。
一応粘着落とし穴など普通のカードも存在するが、イラストやテキストがえっちぃものに変化していた。
一応粘着落とし穴など普通のカードも存在するが、イラストやテキストがえっちぃものに変化していた。
「もしかしてエロトラップダンジョンに合わせてカードを書き換えられた……?」
このトリオンは彼女自身も決闘者であり、なんともカオスな世界に住む《トリオンの蟲惑魔》である。
この状況はなにがなんだかわからないが、決闘者特有の直感でカードに起こった変化を察した。
カードを書き換えるという用語は意味不明なようで彼女が住む世界の決闘者にとっては妙に聞き慣れた言葉だ。
カードを書き換えるという用語は意味不明なようで彼女が住む世界の決闘者にとっては妙に聞き慣れた言葉だ。
だからこんなことが起きても困惑しつつ、現状を受け入れることが出来る。それくらいの精神性がなければ決闘者なんてやっていられない。
「ボク自身の効果を制限するだけではなく、まさか罠カードの種類まで増やすなんて……」
エロトラップカード。
今まで見たことのない種類のカード群をじっくりと眺めてトリオンは感心する。
今まで見たことのない種類のカード群をじっくりと眺めてトリオンは感心する。
カードの効果や画像は下劣なもので、お世辞にも褒められたものではない。
だが新たな種類のカードを生み出したという点では凄まじいことだ。
だが新たな種類のカードを生み出したという点では凄まじいことだ。
「まあ……。もう少しまともな事に使えばいいのにとは思うけどね〜」
これらエロトラップカードがまともじゃないと理解しつつ、トリオンはサーチするべきカードを冷静に考える。
まともなカードではないが、落とし穴やホールをベースに考えられているのかエロ要素さえ除けば有用な効果なものが多い。
まともなカードではないが、落とし穴やホールをベースに考えられているのかエロ要素さえ除けば有用な効果なものが多い。
エロについてはトリオンとしてはどうでもいいのだが、駆け引きに使えるカードという役割は「ホール」や「落とし穴」と変わらないことは幸いだろう。
ちなみにこの《トリオンの蟲惑魔》は少女の部分が疑似餌ではなく、そのまま本体。そして結構なデュエル脳である。
だから卑怯な不意打ちで誰かを罠に嵌めたりせず、真っ向から決闘することを望む。
駆け引きの末に相手を罠に嵌めることは至上の愉悦だが、外道戦法は好まない。
だから卑怯な不意打ちで誰かを罠に嵌めたりせず、真っ向から決闘することを望む。
駆け引きの末に相手を罠に嵌めることは至上の愉悦だが、外道戦法は好まない。
だからサーチする罠も不意打ち特化のもの以外のものが好ましい。そして自分は種としてあまり強くないので、強者に襲われたら逃げながら罠を張り巡らせるのもアリだろう。
幸いにもスコップが支給されているので、特技である落とし穴の自作も容易い。
蟲惑魔というだけあり、落とし穴を掘ることには慣れている
幸いにもスコップが支給されているので、特技である落とし穴の自作も容易い。
蟲惑魔というだけあり、落とし穴を掘ることには慣れている
「うーん……。これかな?」
色々と迷った末にトリオンはサーチ対象のカードを選択する。
だがたった1枚の落とし穴とスコップだけでは心許ないので、今後も探し続ける必要があるだろう。
殺し合いに乗るかどうかは、中立派だ。やっぱり最終的には脱出したいが、熱い決闘を楽しみたいという気持ちもある。ついでに落とし穴を掘って悪戯するのもアリかもしれない。
あとは強敵が現れたら共闘するとか、そういう熱い展開になったら喜んで協力する。決闘者だから仕方あるまい。
だがたった1枚の落とし穴とスコップだけでは心許ないので、今後も探し続ける必要があるだろう。
殺し合いに乗るかどうかは、中立派だ。やっぱり最終的には脱出したいが、熱い決闘を楽しみたいという気持ちもある。ついでに落とし穴を掘って悪戯するのもアリかもしれない。
あとは強敵が現れたら共闘するとか、そういう熱い展開になったら喜んで協力する。決闘者だから仕方あるまい。
ちなみに願いを叶える気はなく、賞金にも興味はない。楽しめれば良いというのが彼女だ。
「とにかく楽しい決闘や悪戯がしたいな〜」
この地に召喚された参加者達に期待してトリオンはフラフラと自由気ままに歩き始める。
【トリオンの蟲惑魔@遊戯王OCG】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、スコップ@現実、ランダム支給品1〜2(うち1つはエロトラップカード)
[思考・状況]基本方針:楽しく決闘をして満足する
1:サーチしたエロトラップカードの効果を試してみたい
2:スコップで落とし穴を掘るのもアリかな?
[備考]
決闘者です。ボクっ娘です
ランダム支給品のうち1つはなんらかのエロトラップカードです。名前や効果は後続の書き手にお任せします
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、スコップ@現実、ランダム支給品1〜2(うち1つはエロトラップカード)
[思考・状況]基本方針:楽しく決闘をして満足する
1:サーチしたエロトラップカードの効果を試してみたい
2:スコップで落とし穴を掘るのもアリかな?
[備考]
決闘者です。ボクっ娘です
ランダム支給品のうち1つはなんらかのエロトラップカードです。名前や効果は後続の書き手にお任せします
【スコップ@現実】
穴を掘ることが可能な大型のスコップ。当たり前だが人を殴れば凶器と化す
穴を掘ることが可能な大型のスコップ。当たり前だが人を殴れば凶器と化す