クラッチを踏むと、ブレーキペダルがもち上がる、というシーソーのような症状がありました。
ボディーに固定されているペダルステ―にネジの緩みがなければペダルブッシュ(プラスチックの筒)の磨耗による不具合が要因となる可能性が大きいです。
ブッシュの磨耗はクラッチペダルシャフトの回転方向の力を別の方向に分散させてしまいますので、新品に交換することによりクラッチ踏力の軽減にも効果があります。
ボディーに固定されているペダルステ―にネジの緩みがなければペダルブッシュ(プラスチックの筒)の磨耗による不具合が要因となる可能性が大きいです。
ブッシュの磨耗はクラッチペダルシャフトの回転方向の力を別の方向に分散させてしまいますので、新品に交換することによりクラッチ踏力の軽減にも効果があります。
作業手順
1.
ボディの下に潜り、ブレーキマスターシリンダーをはずします。(13mm2箇所)

ボディの下に潜り、ブレーキマスターシリンダーをはずします。(13mm2箇所)

2.
クラッチワイヤーをクラッチシャフトアームから抜き取ります。
クラッチワイヤーをクラッチシャフトアームから抜き取ります。

3.
ペダルステ―のネジ(13mm3箇所)を長いエクステンションを使ってはずし、ブレーキリターンスプリングもはずします。


ペダルステ―のネジ(13mm3箇所)を長いエクステンションを使ってはずし、ブレーキリターンスプリングもはずします。


4.
これでペダルアッセンブリ―が丸ごと車外に取り出せます。
これでペダルアッセンブリ―が丸ごと車外に取り出せます。

5.
クラッチペダルの根元にシャフトと固定するためのピンが貫通していますので、これを抜き取ります。細いタガネで打ち抜くとよいでしょう。(おれの場合、ポンチで打ち抜いたらポンチが穴から抜けなくなって苦労しました)
クラッチペダルの根元にシャフトと固定するためのピンが貫通していますので、これを抜き取ります。細いタガネで打ち抜くとよいでしょう。(おれの場合、ポンチで打ち抜いたらポンチが穴から抜けなくなって苦労しました)

6.
シャフトからペダルアームが抜けます。潤滑浸透剤をかけてしばらく放置してから打ち抜くとよいです。

シャフトからペダルアームが抜けます。潤滑浸透剤をかけてしばらく放置してから打ち抜くとよいです。


7.
ペダルアッセンブリーがバラバラになります。
ペダルアッセンブリーがバラバラになります。

8.
今回、手に入れたブッシュは2パーツから構成されていました。(磨耗したブッシュは1本の筒状のものでした。)
長さが2mmほど長かったので削る必要がありました。
スペーサー部分の厚みを削ってから気がついたんだけど、反対側の筒の端を削るべきでした。
削ることによりシャフトとペダルの穴の位置が合い、貫通ピンを通すことができます。

今回、手に入れたブッシュは2パーツから構成されていました。(磨耗したブッシュは1本の筒状のものでした。)
長さが2mmほど長かったので削る必要がありました。
スペーサー部分の厚みを削ってから気がついたんだけど、反対側の筒の端を削るべきでした。
削ることによりシャフトとペダルの穴の位置が合い、貫通ピンを通すことができます。


9.
各パーツの錆、汚れを落とし、シリコングリスを塗って組み上げます。
各パーツの錆、汚れを落とし、シリコングリスを塗って組み上げます。

10.
今回、貫通ピンを破壊してしまったのでボルトで固定しました。

今回、貫通ピンを破壊してしまったのでボルトで固定しました。


11.
ペダルアッセンブリ―を元通りの固定し、ワイヤー・スプリングなどを繋ぎます。
ペダルアッセンブリ―を元通りの固定し、ワイヤー・スプリングなどを繋ぎます。
12.
ブレーキの効きを確認、クラッチの遊びを調整して終了です。
ブレーキの効きを確認、クラッチの遊びを調整して終了です。
運転席側のシートをはずして作業すれば、無理な体勢を取らずにわき腹の筋肉痛も起こらないと思います。
