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第一話「戦闘と日常」 - (2015/05/05 (火) 20:40:55) の1つ前との変更点
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「総員、対象を発見。戦闘配置に移ってください。」
パイロット達がハンガーにある「機体」に乗り込む。
「整備員!機体の状態はどうだ!」
「良好です。健康で戦闘に支障はありません!」
「了解!」
「機体」は、有機部分と無機部分が入り混じる、
「狩人」である。
「おはようございます。神経接続を開始してください。」
アナウンスに基づき、首元に接続端末の肉塊が接着する。
Boot Sequence...
FloatSystem good.
HackSystem good.
OrgaCondition good.
PilotCondition good.
Scaning,Finishing!
LinkStart...
パイロットの目が外界とリンクする。
「一番格納庫解放。カタパルトへ。」
ハンガーが動き、開いた先には発射台がある。
「一番機、セット」
台に足を乗せる。
「一番機発進許可。」
「一番機クイゼラ・シフト、アルファ、行きます。」
レールに電荷が流れ、台が加速し、
外が急速に変わりつつ、
「機体」は加速度を得て、空へ飛び立つ。
パルエ歴724年、「人類」は空に居た。
100年程前、大陸各地で旧兵器群の被害を大きく被った人類は、
旧兵器を「狩る」ための機体を造りだした。
それは、嘗てパルエの南側に有った国、
「クランダルト」の技術者達が使っていた「生体器官」と、
北側に有った国「アーキル」の「浮遊機関」、
西側に有った国「メル=パゼル」の技術が融合した「狩人」、
正式名称「セズリア」であった。
「セズリア」はアーキルの国の神話セズレという銀翼鳥と、
その有翼人という名から来ている。
パイロットは、「セズリア」と接続し、
視界の共有と、機体の動作を行う。
旧兵器達に立ち向かうためには一定の距離まで近づき、
「ハッキング」することが好ましいとされた。
それは旧兵器を可能な限り味方として運用し、
かつその技術を獲ることができるからだ。
旧兵器達は単船でも強く、「光線」を放ってくる。
それを回避、かつ「獲」るために、
「チャフ」を散布しつつ行動する必要があった。
「光線」が当たって分散し、一種の壁として機能している内に近づき、
旧兵器を「獲る」のである。故にこの機体は「狩人」であった。
「一番機から五番機、作戦宙域に入ります。」
「了解。作戦を開始せよ。」
「狩人」達は空の雲と同化する。
今回の「旧兵器」はメルカヴァ型の艦船だ。
正面切って戦うのはあまり得策ではない。
艦船自体が相当な火力の光学兵器を持つため、通常ではまず勝てないだろう。
そのため、雲に紛れながら移動し、見つかり次第急速接近し、
「ハッキング」を行う。
「狩人」達は、「艦」に近づく。
「エネルギー収束確認!作戦行動開始!」
各機体が散開する。
そして数瞬の内に、その宙域には大きな穴が貫いていた。
「オーバーブースト、オン!」
OverBoost start.
「狩人」達の武装の一つ、「オーバーブースト」
この噴出機構によって、超高速の強襲が行える。
ただし切り札であるため、作戦中一回分しか使えない。
無論使用時間が切れると脱着する。
各機体がOBを、轟音を発し、吹かしながら近づく。
それは雲を造り、軌道を描きながら進む。
「熱源反応!」
二番機がチャフ弾を射出、散布!そして眼前にレーザーが飛来!
チャフがレーザーを乱反射し、分散する!
「損傷軽微。作戦続行する!」
チャフをばら撒きながら進む。
チャフの反射により、辺り一帯は散乱する光の雪ように降り、そして舞う。
「一番機ターゲット!侵食弾発射!」
弾頭が下部腕から射出され、対象に突き刺さり、接続される。
「ハッキング開始。」
バイナリが流れ込み、そしてパイロットの眼前には、
電子網が広がる。
電子幽体が翼を広げ、艦をハッキングする。
「接続領域視認。。。」
艦の制御中枢にアタックする。その体から光が散らばる。
そしてその光が中枢オブジェクトに流れ込む!
「警備システムだ!オブジェクト展開!」
身体から光の玉が出て、分離する。
バイナリ的に作られた護衛ビットだ。
警備システムの攻撃を迎撃し、警備システムをハッキングしている。
「把握まで後30秒!それまで持ってくれよ・・・」
現実では自律的に敵外装の解除と迎撃を行っていた。
対空砲火のレーザーの雨を、チャフと、自衛用のレーザーで迎撃している。
基本は時間稼ぎで、各機が囮をしつつ耐えきる事である。
「後30秒だ!各員気をしっかり持て!後少しだ!気を緩めるな!」
対空砲火をあしらいながら舞う姿は、まさに神話の有翼人のように、優雅だ。
そして「艦」駆動音が収まり、再起動する。
その直後に一番機から通信が入る。
「敵掌握完了。拿捕成功しました!」
「よっしゃぁぁぁぁ!」「やったぞぉぉぉ!」「我々の力が増えるぞぉぉぉ!」
皆口々に歓喜の通信を入れる。
「さて、次は艦内の完全掌握と、輸送だ。シフト、輸送は任せた。」
「了解しました。」
こうしてまた一つ、旧兵器を奪取するのであった。
その知らせは、母艦にも伝わった。
なんでも今回の作戦でのメルカヴァ型は大変な収穫だそうで、
都市に一旦戻り、休養が取れるとのことだ。
「よくやった。メルカヴァは我々でも損害は避けられぬ程の相手を、
損傷軽微で捕獲したのは素晴らしい。これは勲章物の成果だ。」
「お褒めしていただきありがとうございます、艦長。」
「今回都市に戻るのは、この功績と、今回のハッキングによる体調の調査が、
『研究所』から通達が来ているからなのだ。休暇ついでに行くとよいだろう。」
「解りました。ではその言葉に甘えて、都市に帰還致します。」
「後、シフトは端末に居るはずだ。一緒に行ってくるといい。」
「了解しました。では私はこれにて失礼します。」
艦長室から出ると、端末が眼前に「うわぁ!」
・・・前が見えない。
「もう、そんなに待ちわびていたのか。。わかったわかった。」
そして端末を首元に載せる。
「あるふぁ~」緩い声が響いてくる。
「そこまで嬉々しているのか。都市に行けるのが相当嬉しいの?」
「だって一番繁栄している所なんだもの。わくわくが止まらないのは君も知っているでしょ?」
「まぁ、そうだけど・・・」
端末、それはスカイバード属クルカ種を改造して、SBNT(スカイバード・ネット)に接続できるシステムだ。
シフトは、「意識体」と言われている。
私達の身体は「意識体」「肉体」と分離でき、意識体が肉体に「乗り込む」形で動いていると言われ、
そして肉体から意識が「構成」されてくるという。
故に身体の「容量」と「条件」を満たせば、どんな物でも乗り込めるという。
学習院ではそう聞かされた。
都市、今我々が居る「都市」というのは、空に浮かんでいる。
浮遊艦船を幾つも繋ぎ、下の大地から鉱物と水を引き上げながら生活している。
「よう!今回大捕物じゃねーか!まけとくぜ!」
「いつもありがとうね、おじさん。でも先に行かなきゃいけないんだ。またあとでね。」
都市には幾つかの大通りがある。それらは主要幹線の線路によって繋がれた、人類の都である。
通行するトラムが見える。あれに乗っていけとシフトは言ってる。好奇心旺盛だ。
「姉ちゃん、途中乗車はいいけどクレジット払いになるぜ?」
「うん。今は急いで研究所に行かないといけないから。」
「研究所に呼ばれたのかい。そりゃあ目出鯛もんで。安くしておくよ。」
「ありがとっ!車掌さん!」
外には退避時代のプレハブマンションが流れていく。
画一的な住居で、今もこの都市の住民の住処として利用されている。
当然古く、外装は汚れ、拡張されたパイプが幾つもの住居にまたがっている。
中には被襲撃時、分離した時に落ちてしまいかねないような構造の物もあったりする。
中央部に、行政も兼ねるそこは人々に『研究所』と言われ、そして『二柱様』が居る。
その「柱達」は人々の支えで、そして救済の象徴として慕われている。そして・・・
・・・轟音が聞こえる。そうライバルである。
「あぁん!?最後のプリンは私が貰うのよ!」
「ん!?冗談じゃない!これは私のプリンだわ!」
毎度のことである。
「ごめんください!第24次編成船団翼機部隊第五部隊長エステル・アルファ、
招集が掛かり、参上した次第であります!」
端末を通じて音声が聞こえる。
「あぁ、今ごめんね~「主力級」を鹵獲したパイロットの話は聞いているけど、
今対応出来ないのよ~手伝ってー」
「何をすればよろしいのでしょうか?」
「厨房に行ってプリンを作ってきてー後はこっちでやるからー」
早速ダウンロードされてきた。
「プリン」という合成食品のレシピと、厨房の使用方法のマニュアルが添付されている
「プリン・・・聞いたことの無い食品だわ。やはりここは人類の最先端を往く所なのね・・・」
「あの二柱が言い争う程なんだもの。相当おいしいに決まって居るじゃない!早速作りましょ!」
「プリン」という物はあの二柱様が造られる以前から有ったものらしい。
今回はそのデータの復元ついでに作ってみたら美味しい物だったらしく、
最後の一つの分配で口論になっているらしい。そしていつもの如く争っているらしい。
厨房へ道順に沿って行くと、慌ただしくプリンを作っていた。
「補充要員が来た!今はクルカの手も借りたい状態なんだ!
カラメルソースってのを手順通りに作ってくれ!
私は合成蛋白質と馬乳を混ぜ合わす仕事をする!
完成次第容器に入れて冷蔵庫に入れておいてくれ!」
「承りました!」
こうして一時間後・・・
「やっぱり旨いですなぁ~」
「このプルプルした食感とこの特徴ある甘味の味、癖になるわぁ~」
この大量のプリンの山を皆で分けあっていた。
「いや、来たばかりというのに、ほんとごめんねー」
「いえ。私が手伝えたのはきちんとしたマニュアルがあったからです。こちらこそご迷惑おかけしました。」
「そういえば名前を言い忘れていたわね。私の名はリタ・ステイル。研究所の研究員をしてるわ。
主にニ柱様の召使いをしてるって感じね。」
「では改めて自己紹介しますね。私はエステル・アルファ。端末に居るのはシフト。」
「よろしくね!」
「二柱様から呼ばれていたんだっけね。要件が済んだらメンテナンスをするわ。
船団に居る時より精密な検査システムで検査するから、そこら辺もよろしくお願いするわ。いいね?」
「分かりました。シフトも検査対象ですよね?」
「えぇ、無論よ。さ、移動するわ。ついてきて。」
『研究所』、この場所は人類の希望とも言われる、旧時代技術と知識の収集と再現、
そしてその先の利用を目指した場所である。主に二柱様の住処であり、
先進が集まる学術拠点でもある。
二柱様が住まう部屋は、至極質素である。
別に威張らなくても良いという、一種の配慮とも言えるだろう。
「二柱様、ご客人をお呼びしました。」
「えぇ。入って。」
中には大量の本と、再現遺物が幾つも積まれている。
そして、二柱様の一人、『セイゼイリゼイ』が、
プリンを食べていた。
「私は、皆からニ柱様って呼ばれてる片割れの一人、セイゼイリゼイです。
第24次編成船団の出なんだね。確かあの船団はスウェイアのやつが、
「ちょっと試験的なシステムを積みたいから」って理由で編成した船団だっけ。
まさか『ハッキング』だからねぇ。ほんと試験的試みだもの。
大丈夫だった?」
「はい!私は至って健康であります。後で検査されますが。」
「艦載の意識体である私も、さして不調は無いのよね。」
「ぁ、ちなみにスウェイアのやつは少し出かけているわ。
多分貴方達のメンテナンスが終わったら、回収する任務で行くと思うわ。
備えていてね。後でちゃんとした依頼書で渡されるから。」
「「了解しました」」
「それと、とりあえず私から以上よ。下がっていいよ。」
「では、私達は退出します。」
そうして礼をして、部屋から出た。
「さっ、次はメンテナンスよ。ついてきて。」
そうして付いて行くのである。
通路は整然としている。石っぽい質感の壁で作られ、光が等間隔で、足元と天井を照らしている。
そうしてたどり着いたのは、やはり二柱様の部屋とさして変わらない、質素な部屋であった。
「検査って言っても、あっちでは出来ない、遺伝基の正常動作確認をするだけだからね。
ハッキングでの副作用の追跡調査のようなものだから、気にしないでね。
あっ、とりあえずこの検査部屋に入ってね。全裸で検査するから。」
「全裸・・・ですか・・・。そうでないといけないのですか?」
「うん。全裸でないといけないわ。羞恥の気持ちは分かるけど、
試験的導入だから、全検査が必要なのよ。
ちなみに、そのデータ自体は身体改造のデータとして収録されるからね。
今後に続く人向けに使われる予定だから。まぁ、入って。」
「・・・了解したわ。これも、定めなのね。」
「定めではないわ。契約の内に入ってることの一つだわ。」
エステル・アルファの身体は綺麗な曲線を描き、余分な脂肪等はなく、
むしろ鍛えられた体つきだと、他の人から見るとそう思うだろう。
その胸は平坦だった。そしてその尻は豊満であった。
「お疲れ様。着替えて、暫く休むといいわよ。
後、端末に今日休む部屋への行き方をダウンロードしておくわ。」
「有り難いです。お言葉に甘えておきます。」
「それと、次の依頼が来ると思うから、適度に休めてね。」
こうして、一日は過ぎていくのであった。
>>第二話に続きます。
おまけ:プリンの作り方(有翼のセズリア版)
『プリンの作り方』一人分
材料 黄脂肪合成蛋白質、200g
合成馬乳、500cc
砂糖、140g
水、50cc
製法 1.鍋に水50ccを入れ、次に砂糖70gを投入。
その状態でゆっくり加熱。100℃まで加熱するとカラメル化する。
2.カラメル化したソースを容器に注ぎ、粗熱を取るために冷蔵庫へ冷ます。
3.蛋白質と馬乳を容器に入れ、混合して液状化させる。
4.カラメルを入れた容器を冷蔵庫から取り出し、混合した液を注ぐ。
5.これを蒸し機の中に入れ、160℃、30分(10mew)程蒸す。
6.取り出して、これを冷蔵庫で冷やして完成。
その他 大体一般的なプリンの製法と同じです。
卵と牛乳で代用して作ってみよう。
参考:
参照日時:2015/01/24
*我が家の定番カスタードプリン*
http://cookpad.com/recipe/247795
ピュィィィィ・・・・
かつてアーキルと呼ばれた国の首都、
その廃墟の上を飛ぶクルカが、『見る』。
その情報はルータとなっているクルカを経由し、
浮かぶ都市に伝わる。
「旧アーキル首都観測所より旧兵器。メルカヴァ型と推定。
ラ号を保有す。」
「近くには・・・第24次編成船団か。拾参式を搭載していたよな?」
「はい。搭載済みです。対応できるとのことです。」
「では向かわせておけ。丁度いい機会だ。」
出撃命令が、伝わる。
「「出撃命令。第24次編成船団翼機部隊に出撃命令。
総員、配置へ。搭乗者は翼機搭乗の上、出撃せよ。」」
艦が慌ただしく蠢く。
「メンテナンスは完了。装備も装着済みです。いつでも出撃できます。」
「了解。」
翼機<セズリア>に埋もれる搭乗者<パイロット>。
装甲が閉じ、搭乗者が見るは、外。
[
Boot_Sequence...
FloatSystem: good.
HackSystem: good.
OrgaCondition: good.
PilotCondition: good.
Scaning.....Finishing!
MainLink...Start.
]
翼機の手足が、動く。
握り拳を握り、開く。
「「一番機、型名拾参式翼機、個体名クイゼラ・シフト。認証完了。レーンへどうぞ。」」
床が開き、台が下がる。そして発射台に足を載せる。
「「発進許可。どうぞ。」」
「一番機クイゼラ・シフト、アルファ、行きます。」
電磁カタパルトに電流が迸り、発進台が加速する。
そして、大空へ飛び立つ。
それは突如として起こった。
南東の報告の無い領域よりやってきたのは、旧兵器。
そして瞬く間に帝国を占領し、『巣』を生み出した。
この『巣』の発生により、人類は『空』と『地下』に逃亡した。
国は崩壊し、各地に『巣』から生み出された兵器達が巡回し、
人々は『集落』単位での生活を余儀なくされた。
結果として飢饉が発生し、大規模な人口減に見舞われた。
そして大地を取り戻すまでの期間のことを人々は『逃亡期』と呼ぶ。
そして、人類の領域を回復する時代が、今である。
「第三観測領域に対象到達。各機散開し、可能ならば鹵獲せよ。」
「了解」
「二番機ニヒル・スタイト、合流します。」
「三番機アストラ・エール、迂回しこれを叩きます。」
「四番機エヒント・ストロー、艦載機を撃墜しに参ります。」
「五番機オースト・リーエ、情報サポートを担当します。」
「把握した。では参ろうか!」
「「了解!」」
各機が浮かぶ雲に紛れ、出た時には姿は見えない、というよりは見辛いだろう。
巡航ジェットエンジンの飛行機雲が見えないように、
溶剤と一緒に噴射して見えないようにしている。
眼前、対象の姿を見る時、最初の閃光が迸る。
「第一射、弾着確認、反撃来ます。注意。」
反撃の重力放射が、空間をねじ切るように抉れる。
そして光線が幾つも空を描き、
艦載機が出撃する。
そして、それを迎撃する。
「ちょっと遅かったのだよなぁ・・・」
そしてチャフをばら撒きながら進む各機。
「侵食弾、発射。」
放たれた弾頭が対象に食い込む。そして周囲を融合する。
「ハッキングに入る。後は任せた。」
精神となった隊長が、直接対象に乗り込む。
「火器制御系・・・主制御幹線回路だな。これを通って・・・」
敵艦の中においての免疫系が攻撃を仕掛ける。
「むぅ、小賢しいぃ!」
この免疫系をラリアットの如く薙ぎ払う。
「よし、主制御脳・・・これを乗っ取れば。」
外ではレーザー砲台を携行レールガンぶっ放しながら無力化していた。
「ったく、旧ミケラ社の兵器は面倒なもんだ。潰してもしばらく経てば回復してしまう。」
「隊長機は大丈夫か?シフト。」
「はい。隊長の精神リンクは正常です。あと1分で乗っ取り完了です。」
「早いなぁ。昔は10分は掛かっていたのに。流石は精神体ハッカーだな。」
「スタイトさん!重力放射砲が!」
「やばい・・っ」
次発の放射が、腕を削ぐ。
「危なかった。助かったよ。」
「あと3秒、2秒、1秒・・・完了しました!」
「「「よっしゃぁ!」」」
「隊長!大丈夫ですか?」
「あぁ。問題ない。ただ、少し酔った・・」
「曳航して帰還しましょ。アルファ。」
「そうね。」
[Result:
今回の戦果:メルカヴァ型戦艦一隻鹵獲。ラ号4機撃破。
今回の被害:翼機(拾参式)5機、被害軽微(二号機右腕破損、各機軽微な損傷)
]