通報艇クルク Cruk Patrol boat | |||
基本情報 | |||
種別 | 小型艇 | 命名規則 | 付番 |
前級 | 次級 | ||
設計 | 国防戦力の緊急的拡充に係る作業部会 | 所属 | アーキル連邦 |
製造 | 290~350隻(諸説あり) | 世代 | 第三紀 |
性能諸元 | |||
全長 | mlt | 全高 | mlt |
機関 | C型浮遊機関x2 | 機関最大出力 | |
最高速度 | 190km/h(リミッター制限有) | 航続距離 | gaias |
武装 | 加速空雷C300 x1 浮遊機雷/浮遊爆弾/浮遊爆雷/ダミー風船x20 |
補助装備 | |
乗員 | 3名 |
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通報艇クルクは、アーキル連邦軍が618年のリューリア作戦失敗後に開発・配備した小型軍用艇である。
ヒグラート渓谷における対帝国防衛戦略の中核を担う偵察・通報専用艦として設計され、連邦軍の新たな防衛ドクトリンを象徴する艦艇となった。 リューリア作戦による艦隊戦力の壊滅的損失を受けて、連邦軍が採用した非対称戦術の要となる小型艇であり、従来の大型艦による正面戦闘ではなくヒグラート渓谷の複雑な地形を活用した隠密監視と迅速な情報伝達に特化している。
■乗組員
3名乗りで、全員が有視界による索敵監視を兼ねる。
逆探装置は簡素化されたものが積まれており、無線士たちは1週間の座学で運用が可能となる。
■戦術運用
クルク通報艇の標準的な戦術手順は以下の通り 隠密監視: 渓谷の地形を活用した潜伏 敵発見: 帝国軍艦艇の発見と識別 即時通報: 無線と信号弾による緊急通報 即時攻撃: 空雷1本の発射による時間稼ぎ 戦術撤退: 浮遊機雷散布による追撃阻止 増援誘導: 後続部隊の戦闘支援
この一連の行動により、小型の空雷艇部隊が駆けつけて敵艦を攻撃し、それでも対処困難な場合は艦艇が迎撃するという多層防衛体制が構築されている。
■生産と配備
「300隻計画」 クルク通報艇の生産は「300隻計画」として推進された。 これはヒグラート渓谷の監視範囲である長さ1,500Leuc、幅50Leucのエリアをくまなく索敵するために必要な生産数として提出された数。 当初計画では300隻の生産が予定されていたが、実際の生産数は約291隻となった。 しかし、多重生産や現場でのカウントミスを含めると300隻以上存在していた可能性もある。 生産は各地の民生工場でも生産しやすいようゆとりを持った設計が念頭に置かれており、連邦各地13箇所の軍事工場と8箇所の民需工場で生産された。 |
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■加速魚雷 C300空雷
炸薬と弾頭のバランスを変更した超々短距離空雷。 250mlt以内での超接近戦を想定しており、確実に直撃させるために推進剤の量と燃焼効率を極限まで高めている。 ほとんどロケット弾に近いものだが、既存の空雷発射機を使用する都合上、弾体も空雷のものを使用する必要があった。 敵艦の装甲はその運動エネルギーで破砕し、弾頭部分の炸薬と有り余る推進剤による燃焼力で生体器官と艦内の乗組員を死傷させることを狙っている。 あまりに早い弾道のため、ベテランよりも若手乗組員のほうが習得が早かった。
■浮遊機雷
ドブルジャガスを装填した簡素なものから、貯蔵されていて軍用品、航空爆弾を改造したもの、そしてただ浮いているだけのダミーも搭載している。 連邦軍側もその効果については自軍の行動の邪魔になると否定的であったが、度重なる被害にしびれを切らしていた帝国軍にとっては多くな心理的負担を強いていた。 |