
| 装甲指揮車 オーバ Armoured Command Vehicle Ohba | |||
| 基本情報 | |||
| 種別 | 指揮車 | ||
| 設計 | トダ工廠 | 所属 | アーキル連邦 |
| 製造 | 150台 | 世代 | 第二紀 |
| 性能諸元 | |||
| 機関 | マクランN20A 1基 | 機関最大出力 | 100ps x1 |
| 最高速度 | 43km/h | 走行装置 | トーションバー式 |
| 武装 | 1finナバンカ機関銃 同軸2門 12.5mullザイフン重機関銃 2門 |
装甲(前/横/背) | 12mull/8mull/8mull |
| 乗員 | 5名 | ||
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デーヴァIIIと外見の系統こそ似るものの、シャーシは独自にトーションバー式サスペンションを採用した別設計の車両である。
デーヴァIII系列がその後トエイやダッカー、ストーイェといった多彩な派生型を生み出したのに対し、オーバはついに一台の派生形も持たぬまま、単一の型式として孤立した生涯を送った。全体のサイズも控えめで、量産や改修の手間をかけるほどの拡張性を車体に見出されなかったことが、この孤立を招いた一因と見られている。
560年代当時、無線機はいまだ嵩張る真空管式のものが主流で、これを戦車一台一台に積むことは現実的ではなかった。そこで各中隊、各大隊を束ねる連隊本部は、大出力の送受信設備を積んだ専用車両を前線近くまで進出させ、そこから各部隊へ伝令や信号を中継する運用方法を編み出した。
オーバの車体上部にそびえるワイヤーアンテナ群は、まさにこの大出力無線設備のためのものであり、遠く離れた友軍部隊との交信を可能にした。上部の腕木通信板は、無線が繋がらない場合の予備手段として、視覚信号による指示伝達を想定したものである。
オーバの運命を決定づけたのは、皮肉にも無線技術そのものの進歩だった。
無線機の小型化が進み、戦車一台一台が自前の送受信機を積めるようになると、専用の中継車両を介する必要性は急速に失われていった。 派生形を持たなかったことも災いし、第二紀の終わりにかけてオーバは急速に数を減らしていった。それでも頑丈な車体と広い車内容積、そして目立つ外見はかえって別の需要を呼び込み、前線を退いたオーバの一部はその巨大なシルエットのまま警備部隊や警察組織へ払い下げられ、静かな第二の余生を送ることとなった。 |