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有翼のセズリア第一間ニ話「翼機整備」

「「第24時編成船団翼機部隊、帰還。主損傷二号機腕部破損、各機光線損害軽微有り。
鹵獲メルカヴァ一隻、ラ号四機残骸有り。担当者は損傷修復及びデータ回収せよ。」」

浮遊機関の蒼が、物理接続された巨船と共にやってくる。

「「制御領域に入りました。これより鹵獲制御を代わります。各機、お疲れ様です。」」

艦の側装甲に切れ目が走り、ワイヤーが巻かれたドラムの先、

銛の弾頭が鹵獲艦に向けて、発射された。

弾頭は曲線を描き、鹵獲艦に刺さる。

「端末認識しました。管理権限移譲しますね。」

管理が編成船団に移譲され、解析されるのと同時に、編成船団になる。

「「お疲れ様です。各機格納庫ハッチに帰還してください。」」

鹵獲艦の上に居た巨人が浮き、

艦上の格納庫の扉が折りたたんで開閉される

そこに翼機が降りて、接地する。

胸部装甲の圧が開放されて、展開される。

操縦席の肉々しい見た目に操縦者が融合しているような姿が現れ、
その接続部分の肉が剥がれ、操縦者の足が通路に降ろされる。

その脚が、その腕が、その胴体が、その頭が、
肉の剥がれる音と共に分離される。

「お疲れ様です!隊長!」
「あぁ。私は疲れた・・・点検は頼みます。」
「はい!お任せください!」

隊長がよれよれとした足取りで点検通路を歩いて行く。
「大丈夫。自力で歩いて行ける。」

周りの人に支えられつつ移動していく隊長。

「さて、私もやらなきゃ!」

端末から補助情報が送られる。
「えーと、まずは補助脳のメンテナンスっと・・・」

コックピット内の肉を目の前に垣間見る。

「うん、いつ見ても肉々しいわね。」

腕を突っ込み、端末情報を送る。

上部ハッチが開く。

「うん、ここに触手があるんだったね。端末クルカ寄こしてー」

作業アームが端末クルカが運ばれてくる。精神体は無い入れ物だ。

そして上部ハッチにクルカを放り込む。

そして閉まる。

「ん・・・移動中か・・・よし、できた!」

上部ハッチが再び開き、クルカが飛び出す!

「やぁ!おつかれ!端末渡してくれてありがとう!」

そしてふわふわ浮きつつ移動していく。

「これで心置きなくメンテナンスできるね。
次は・・・人工筋肉の損傷状況確認っと」

肉々しいコックピットから腕を引き出し、接続を終了させる。

そして作業アームに乗り移り、端末を通してメンテナンスを始める。

そして目視による情報が表示される。
「首・・・胴体・・・腕・・・脚・・・うん、軽微。修復剤掛けていれば問題無さそうね。」

作業アームが修復剤を掴んで持ってくる。
「うん、刷毛もあるわね。流石私、ちゃんとしてるわ。」

付属の腕を包むほどの手袋をして刷毛を持ち、
そして修復剤に刷毛を浸し、それを翼機に塗っていく。
「こうしてみると、軽微で光線痕が軽減されているとは言っても、
痛々しいものね。」塗り塗り

そして肉がみるみるうちに修復されていく。

「やっぱり修復剤最高だわ。まぁ翼機用に調整されているからって言っても、
人にそのまま使ったら確か・・・細胞増殖量が多すぎて腫瘍になるんだよね。怖いわー」

そして損傷箇所を塗り塗りしていく。

[After 1 hour]

「よし!修復箇所は万全!あとは栄養剤を吸入口に入れるだけだね!」

手袋を外し、壁に掛け、
壁に立て掛けられたノズルを手に取り、
吸入口にノズルを接続させる。

「これでメンテナンス完了!あとは報告っと・・・」

端末から搭乗者へメンテナンス終了の報告が向かう。

「お!返信!
「「どうもありがとう。いつも済まないわね。後で飯に行かない?」」
って、「「はい!行きます!」」っと・・・
今日の晩は安心だわ。」

そうして、作業服をカゴに脱ぎ捨て、

立てかけられてた私服に着替え、

艦内に戻っていく、点検員であった・・・
最終更新:2015年06月06日 21:43