組織表、ダバーム隊を追加 2015_9_8
クソマズメシ 通信システム パンドーラ隊を追加2015_1_31
各軍需産業を追加2014_12_9
艦隊規模目安を追加 軍事ドクトリンを追加2014_11_27
アーキル連邦軍とは、反帝国を掲げて結成されたアーキル連邦が所有する軍隊のことである。
連邦軍には都市防衛や警邏(パトロール)を行う正規軍と、軍とは独立した遺跡発掘専門の軍事組織パンドーラ隊(後述)が存在する。
広大な領土を帝国軍の侵略から防衛するべく、超大国に恥じない多種多様な兵器を所有し、規模も北半球一。
多くの兵器は”安価 万能
最小限の建材”をコンセプトに基づいて建造されており、数は揃えているが大部分の艦船や機体は満足のいく装甲をもっていないのが特徴。この広大な枯れ果てた大地が広がる惑星パルエでは、地上戦は要所要所に存在する都市国家の争奪戦でしか発生せず、大部分は空中艦隊による遭遇戦が占めている。それ故、軍の大部分は空中艦・戦闘機で構成されている。
アーキル連邦の構成国には独自の防衛軍が特別区(盟主国・首都)から与えられ防衛に徹している。
帝国軍の大艦隊が迫ってくるなどの、統一的な指揮系統が必要になる緊急時には速やかに発光信号リレーなどによってその旨が特別区へ伝えられ、特別区の最高司令部へ指揮系統は移される。
構成国の中でも高度な工業・開発力を持つもの(Ex:メル=パゼル共和国、自由パンノニア共和国)などはほぼ独自の軍備と指揮系統を持っおり、連邦司令部と連携しながら防衛に努めている。
その他の国も自衛用として自前の戦闘機や砲台を備えている場合も多い。貧乏軍隊の連邦軍は常に戦力不足なので、たいていの地方艦隊は前線にまわされている。がら空きである。
総論として連邦軍は大規模な戦力を持つといっても装備、運用面どちらもジリ貧であるが、各将兵に行き渡ったマニュアルの効果もあって一定の規律と効率性を兼ね揃える。
●総司令部(ドクトル・セントラーレ)
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├空軍部(ドクトル・マクラーン)
|├空中艦隊(ゲッダルカ)…首都防衛艦隊と第2~15艦隊が所属。戦闘機隊は各艦隊の直営であり航空機主体の軍は存在しない。
|├輸送部隊(イェーバルカ)…民間郵送から兵站までを管轄。民間の同業者もいる。
|├マクラン研究所(ジラ・マクラン)…試作機や試作艦を日夜研究している。連邦の各企業のエリートが選抜される。
|└ダガー航空隊(ダガーェン)…試作兵器で構成された部隊。規模は小さい。
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└陸軍部(ドクトル・トゥルヴァーン)
├装甲隊(ゼッダルカ)…戦車や装甲車・自走兵器専門の部隊。
├歩兵隊(ダイツルカ)…歩兵専門の部隊。
├クルカ(クルカ)…ピュィィィ ピュイ ピュィィ!!
├空軍隊(フィーバルカ)…純粋な戦闘機部隊。駆けつけてくれない空軍に愛想を尽かして設立された。
| 名ばかりでオンボロの旧式機・改造機の宝庫。シグモダンとの癒着が噂されている。
├トゥルヴァ技研課(セクタ・トルヴァ)…司令部からの要求された新兵器の無理な仕様を、各企業に届けたりしている仲介組織。
| 頼んでばかりでちゃんと研究してるの?
└ダバーム隊…(ダバーム)… 連邦指揮下のアナンサラド人暗殺部隊。
リューリアの大敗北後、帝都へ侵入させ国家転覆を図る。
●遺跡発掘局
└パンドーラ隊(パンドーレン)…遺跡発掘専門の武装部隊
連邦軍はできる限りコストを削りつつ、どんな戦局でも対応できる万能兵器をコンセプトに開発していることから多種多様な艦種を生み出すこととなった。
旧式化した装備もなんとかして運用しようとする涙ぐましい努力は必見。多くが浮遊機関を装備した船だが、旧式艦の中には数世代前の空気より軽いガスを用いた気嚢式艦船も交じっている。
第一艦隊旗艦 戦艦クンバカルナ
第ニ艦隊旗艦 戦艦アーキリア
第三艦隊旗艦 戦艦ノイギリェ
第四艦隊旗艦 戦艦ジッカス
第五艦隊旗艦 戦艦アルゲバル
第六艦隊旗艦 戦艦ユット・ザイリーグ
第七艦隊旗艦 戦艦ユィーラシエ
第八艦隊旗艦 戦艦ヂットランド
上記はフライトグライドタクティクス内で使われているドット絵を用いて、連邦軍の一戦隊の規模を解説したものである。
首都防衛艦隊ほどになると艦隊と呼べる洗練された艦種構成を見ることができるが、辺境艦体になるに連れて旗艦が重巡や軽巡へと格下げされており、ひどい場合には旧式艦と最新鋭艦の混合部隊となるなど、やや運用面の稚拙さが伺える。
というのも、いまだ連邦内においてロジスティクスやマネジメント理論が洗練されておらず、行き当たりばったりの軍運用を行っているからである。
基本的には首都防衛艦隊≒第一艦隊から第六艦隊までの盟主国管轄艦隊と、各加盟国が平時に独自に運用できる地区防衛艦隊が8艦隊ほど存在する。その他雑多な哨戒部隊などを数えると部隊数は非常に多くなる。
装備を更新すればその潜在的な戦力は一気に膨れ上がるが、維持費で手一杯。Civilizationで例えると、前線部隊の5つほどの歩兵の他は金欠でアップグレードできないライフル兵や弩兵ばかりの状態。なんという体たらくだ!
連邦軍の艦船の平均速度は110~140km/h程度であるが、A地点からB地点へ移動する場合は惑星パルエの上空に潮流のようにめぐっているジェット気流を使う。すさまじい速度(100-400km/h)で一定方向へ吹き荒れる気流は、浮遊機関の浮力と後部エンジンのプロペラ推進に頼る連邦軍にとってジェット気流は特に重要な移動方法であり、気流の知識と航路図は連邦が独占している。
気流に乗るには比較的速度が緩い空域から浅い角度で1隻ずつ突入していく。突入直前には高速道路の加速レーンで速度をつけるように、機関出力を最大にしてできるだけ艦に負担をかけないように心掛けている。突入時の操艦には十分な知識と経験が必要である。突入時はもちろん気流内航行中も急な舵取りは禁物で、これを行うとたちまち艦はバランスを崩し風圧で圧壊してしまう。よほどの緊急時以外ではそのような回避行動や、無理やり気流から出るといった航法は行わない。
帝国軍はエンジン自体が空を飛ぶスカイバードであるので気流を使わずとも速度を出すことができる。そして、スカイバードは気流内を飛ばないので帝国軍は気流を使うことができない。
共和国軍はごく一部の艦が気流内航法に対応している。気流を積極的に使ったリフティングボディ式の艦を研究中。ただし武装はお察しであるが傾斜装甲による跳弾が可能…?それ以外は有翼機が主力なので気流内飛行は不可能。王国軍も同じ理由でその航法は使えず、諸島連合に限っては有翼機は持つが空中艦船を持っていない。
無線およびモールス信号は送信機・受信機共に精度が劣悪で、数千mも離れるとただの雑音になってしまう。このために無線中継艦を仲介させる対処法が取られるが、やはり中継を介するたびに信号の精度が墜ちるため通常は発光信号をメインに行なっている。局地地域における敵機発見などの緊急事態では発光信号弾を打ち上げるなど視覚に頼る通信方法が多い。
識別番号システム(フライトグライド本編より)
極めて重大な緊急事態が発生した時のみ使うことが許される、個人と所属部隊及び事態の重要度を特定できる信号のこと。
この識別番号が使用された場合、何を差し置いてでも最優先で通達される。ランクは3つあり…
1連邦の崩壊の危機レベル
2連邦の安全を脅かすレベル
3所属部隊の危機レベル
連邦軍も帝国に対抗して小型の戦闘艦≒戦闘機を保有している。
連邦艦隊の創設初期はどの艦も20mの小さなものであったが、大口径化・大型化したものが空中艦船となり、機動性重視・小型化したものが戦闘機となった。
迎撃・防衛を指針としているので、軍用機の大半が迎撃戦闘機で占めている。搭載弾数も最低限にまで削減され、一撃離脱戦法を得意としている。そのため帝国軍と比べると高速・高精度・高連射に特化したものが多い。
連邦軍が所有する機体には翼があるが、もともと浮遊機関により浮力を得ていたので揚力の知識は途上にある。翼は高速飛行中の安定板として発展してきた。洗練させていく上で主翼に近い構造へ進化していくこととなった。旧世代の機体は風防もなく艦船と同じようにプロペラ推進を用いたり燃料の燃焼による反作用で進むものが主流であったが、浮遊機関の操作法解明により副機関は取り外され、速度の向上により風防も追加された。武装も足こぎ式の連発銃から自動連射装置へ移行。
連邦軍の主たる軍事ドクトリンは空中艦隊決戦思想である。航空機や戦車はあくまで艦隊戦の補助戦力であって、戦いは終始砲撃戦によって行われるという思想だ。
航空機分野も帝国よりリードし、共和国を相手にしにもかろうじて同程度技術を持っていると言えど、連邦軍機には機体下部に浮遊機関を備えている都合上航空爆弾の搭載という思想が根付かず、あくまで護衛機としての意味合いが強い。
軍司令部が唱える決戦思想では戦艦が砲撃を行い、航空機は榴弾砲を持つ帝国グランビア戦闘機の迎撃/索敵に徹することが求められていた。
しかしながら地方部隊のような戦力に乏しい辺境舞台になるにつれて航空機の地位は上昇する傾向にあり、一部部隊では艦載機による初歩的な航空決戦思想が実験的に行われている。
帝国の侵略をから人民を守るために各国が団結したという歴史的背景もあり、軍隊は威張り散らすこと無く民衆に優しく接し、民衆からも悪い印象は持たれていないようだ。
上官と部下の間にもジョークが飛び交うほど温和な関係で、兵士の蛮行が見られた場合は軍法会議が開かれるなど基本的に問題はない。
ただし多民族国家が集合したものなので連邦国への忠誠心というものはそれほどなく、あくまで自分たちのために戦うという心理状態のようだ。
艦隊司令官も身分や経済状況を問わず、それに値する知識や経験があれば就任することは夢ではない。しかし第一艦隊などにあげられる首都にこもりっきりのエリート集団はやや排他的な思想の持ち主が多い傾向にある。
いわくつきクソ兵器の終着点もとい、遺跡発掘専門の武装部隊がパンドーラ隊である。
パンドーラ隊はアーキル連邦正規軍とは独立して存在しており、遺跡発掘局の傘下にある軍組織である。傘下と入っても私兵ではなくその行動は基本的に軍規に束縛される。
この世界の文明は発掘品に支えられており、その発掘品はたいてい前文明の旧市街跡に集中している。そして一番重要なのは、旧市街跡には強力な旧兵器が眠っているということだ。
パンドーラ隊は旧市街の旧兵器を一掃して安全に発掘作業が出来る環境を作るために設立された軍である。
元々は連邦軍がその任を行っていたが、彼らの装備はまったくもって旧兵器には効かず、大量の犠牲者を出しつつも現地で様々な武器や戦術を生み出していった。その結果正規軍とは似ても似つかない特殊部隊に変容していき、ついに独立軍として行動するようになった歴史がある。そんな誇らしい功績とは裏腹に、時代が進むごとにパンドーラ隊のイメージは「帝国軍と戦わずにコソコソしている」「遺跡でお宝を探して荒らしまわっている」と悪化している。正規軍の兵士から見ればイレギュラーズ部隊として写っているようだ。
実際パンドーラ隊には女性から若年兵、帝国亡命者から元犯罪者までが隊員となっており、民間人には危害を加えないとはいえかなり荒々しい集団であることには間違いない。全体的にかなりラフで彼らの戦車やボートにはたいてい下品な標語やイラストが描かれている。しかし、パンドーラ隊の現場は正規軍のそれよりも過酷である。小説「Canary」でも描かれている通り、遺跡での殉職率はトップレベルで、生きてはいても手足を欠損しているものも多い。パンドーラ隊は常に死とともにありながらも任務は絶対に完遂する、勇敢なスペシャリストの集まりなのである。荒くれ者でもただのバカは早く死ぬのだ。
アナンサラド語で幻惑を意味する。連邦指揮下のアナンサラド人暗殺部隊。リューリアの大敗北後、連邦起死回生のため帝都へ部隊を侵入させて国家転覆を図るために設立された。
隊員はアナンサラド王国の氏族のひとつ、カハール家で構成されている。カハール家はイブリール家の仇敵。この暗殺部隊はアーキル連邦政府との密約により設立された。
"帝都へ侵入し国家転覆を企てよ" 任務達成の暁は連邦政府はカハール家を次期王朝に仕立て上げるというもの。真っ黒である。
※ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。
正規軍・パンドーラ隊に支給される軍用レーション。
専用のパックに細かく梱包された糧食は、WW1チックな未発達さを残すこの世界ではかなり現代的に思える。
しかしその味は大陸一不味いと悪名高く、ゲテモノ料理好きの共和国軍兵士でさえ味に関してはノーコメントであった。
"囚人用の石鹸を食べているよう"と称されたこのクソマズ飯の噂は帝国軍まで広がり、「連邦軍の糧食には毒が入っているから決して触れぬように」との規則ができたほどだ。
敵味方の枠を超えて広まった連邦軍メシマズ伝説(事実である)は大陸南東の大森林地帯に住むといわれる蒼髪の語り人、スピカですら口にすることを拒む、まさにグローバル・リーサルウエポンである。
安価に大量生産、栄養満点、衝撃や湿気・熱・劣化に強く、輸送も容易、を突き詰めた結果ゆえの不味さである。
しかし腹が減っては戦が出来ぬというわけで、連邦軍兵士もなんとかしてこれを可食化させるべく工夫を重ねて調理法を確立していった。毎年4の月の日食祭では各部隊が料理した糧食の味も"まともさ"を競うイベントが開催される。
詳しい情報は連邦軍兵器コーナーに解説てあるのでそこで熟知すべし。
連邦国には、マンパワーと貧乏症故の奇抜な発想を活かして数々の軍需企業が存在する。
企業とは名ばかりの製作所やギルドという集団の集まりも含まれる。
バテンカイトス社
代表製品:セズレIV
航空機メーカー。とても堅実で実用性に富んだ設計を売りとしている、ザ・優等生企業である。
座席周りの無骨さは人間洗濯機と皮肉を込めて例えられているが、機械的信頼性はピカイチだ。
アーキリ技研
代表製品:襲撃機セレネ
かつて存在していた企業。530年頃、つまり浮遊機関が実用化される前から噴進機関を研究していた。
残念ながら彼らの先見性に時代がついて来れず、技研は解散してしまった。
ギルド・オデアトラデア
代表製品:迎撃機ユーフー
老舗航空機メーカー。全盛期はアーキリ技研とライバル関係にあった。
気球戦艦の時代から浮遊機関導入期まで生き延びるも、組織の硬直化と技術競争の敗北により倒産。開発者はバテンカイトス社とラィニッツァ開発局へと流れた。
ラィニッツァ開発局
代表製品:ユーフーⅡ
最近起業された新興企業。エアロダイナミクス技術を独占し、ジェット気流戦闘機という新しい戦闘機を生み出した。
技術は高く評価されているが、軍部からの信頼はバテンカイトス社にはかなわないようだ。
シグモダン工業
代表製品:マーレⅡ 制圧戦車ヤグラ
「シグモダンか…」ですべてが説明がつく、既存理論に喧嘩を売っていくことで有名な企業。
各社から異端扱いされた者達が集まり起業したこともあり、この社の製品はアバンチュールなものばかり。
マグラダ工業
代表製品:快速豆戦車ダッカー
自動車メーカー。装甲車も作る。
装甲とはなんだったのか…
トダ工廠
代表製品:装甲戦車デーヴァⅢ
名門地上兵器製造会社。連邦お抱えの企業であるわけだがトダ工廠以外にまともに地上兵器が作れる組織がないので、政府により援助されている。
共和国に技術で負けそうだけど大丈夫かな?