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・スミゼ財閥
スミゼ航空工業/SAI
スミゼ鉄工所/SMT
・クスク財閥
クスク重工/CHI
クスク飛行機/CAC
・ミヌズキ
ミヌズキ造船
・カナイ
カナイ製作所
カナイ内火機械
・ニシマ
ニシマ飛行機
ニシマ発動機
・オキナ
オキナ重工
・ノア楽器(仮称)
ノア発動機
・国有ラィニッツァ開発局
・国有トダ工廠
・バテンカイトス
・シグモダン工業
・マグラダ工業
映画撮影用のカメラとその関連技術、要は動画撮影用のカメラと
キネトスコープを組み合わせ、
熱赤外線(Thermal Infraid:TIR)感応性を持つフィルムを用いることで
熱源表示式の暗視装置(Night Vision:NV)としているのだ。
正確には、スコープ部に赤外線以外の可視光などをを排除するフィルターを用いているが、
重要なのはそのフィルムは冷却することによって感光前の状態に戻るという特性にある。
つまり、同じフィルムを使い回す事が出来るのだ。
(但し、多少の焼きつきは存在するため使い回しは3mロールを30fpsで1時間程度)
因みに、このTIRNVフィルムは索敵用であり
移動中は可視光線高感度フィルムが使われる。
(TIRNVは立体感も前後関係も良くわからない場合が多いため)
620年代以降に新造されたメル=パゼル共和国軍戦車の一部にこの装置は搭載されているが、
車長、操縦手、砲手の3つのNVスコープの価格は、共和国製の重戦車1台分に相当する。
相も変わらず非常に高価なレンズを搭載しており、
手作業が大半を占めるレンズは量産効果が殆ど無く、いくら大量発注しても安くならないのである。
・共振自動分析装置
共和国の機械技術における最高傑作と言われる「敵艦の方位、距離、進路と速度、艦種」を自動で判定、
補助的に脅威度まで判定するという、完全に発想が時代を超越したオーバーテクノロジー気味な装置。
それまでの共振探知機は、生体機関の固有振動をクラドニ図形のような形で出力し、
それを分析することで敵艦の方位と速力を求めていたが、
自動分析装置は呼んで字のごとく、それらを自動で行う装置である。
正確にはとある数学者が共振探知機の設計に協力した際、
その分析結果を数値化するために、フーリエ変換を用いて共振装置で得た合成波を分析するという手順を
機械的に再現できないかと考えて、実際に設計、開発した所に始まっている。
具体的にはまず、共振装置を2つ搭載し、1分間に2回転しながら方角ごとに合成波を広い
これらの取得する合成波を一次周波数分析器に流し、艦種を判定します。
艦種判定後、今度は2つの共振装置が取得した方角の僅かな差から三角関数を用いて距離を測定。
一次メモリに記録されます
一分後の再測定において出された数値と一次メモリ数値の差を差動機構によって求め、
更に自己位置の移動した分をこの差から差し引き、1分間の移動速度を再度計算します。
この後、艦種と距離から所定の計算式を通して脅威度の数値が算出されます。
これらの結果は、反転フラップ式表示器(要するに昔空港にあったパタパタ)を通して
表示板に出力され、
表示板には敵艦の艦種、方角、距離、速度、そして補助要素の脅威度が数値として表示されます
同時追跡可能数は30。
・ゲリベンフライト
He式機関
帝国が590年代に生み出したもっとも新しい系統の動力機関。
開発時はその仕組から「おなら機関」「屁推進」と言われており、
その名の通り腸を模した器官に高圧のガスを貯蔵し、
それを高速で噴出することで大きな推進力を得る。
このガスは器官内で発酵させて生成されるが、可燃成分を持たないために燃焼しない。
★ヘ式機関は大飯食らい
生体機関も運用には食料を必要とするが、
ヘ式機関は食料を発酵させてガスを生成する。
それをそれこそ捨てるかの如く噴射して飛ぶために消費量は生体機関の比ではない。
グラザランカは1回の訓練飛行で同世代の戦闘機に搭載されている生体機関の5-6倍の量を消費している。
また、当然器官は生きているため、多少のガス漏れを止めることは出来ないし、
また現状グラザランカの欠点として、最高圧で最大量のガスを保持できる時間が限られているというのもある。
人間に例えるなら、屁が出なくて腹が痛い状態が長々と続くのだ。そりゃ限界もある。
このため、ガスを最高圧に保ったまま待機せねばならない要撃任務や空中哨戒任務には向かない。
これを改善するために現在、後部の弁から直接ガスを注入するための器具が開発されているという
★帝国の高速化の鍵を握る?
連邦の擁する浮遊機関はコード改善によって高速化、高出力化が可能であると言われているが、
帝国の生体機関はおおよそ300km/h前後が高速化の限界ではないかと言われている。
そもそもの性能が生物の能力に依存していて、
これを改良する具体的な手立ては研究はなされているものの、
具体的なものは未だ一つも無い。
しかし、ヘ式機関は改良の余地が多々あり
高速化出来る余地も十分にあると思われる。
★燃焼出来る屁
現状、器官が高熱に耐えられないためにガスの燃焼は出来ていない。
そのため、ガスの発生源は可燃ガスが出ないようなもののみが与えられている。
今後それを改良すればより大きな推力を得られる可能性は高い。
★吸気混合燃焼
また、生体機関によって一定速度まで加速し、
その後ラムエアインテークを使い空気を圧縮して可燃ガスを混合した後燃焼することで
更に高い推進力が得られることが期待されるが、
現在それに気づいているのは恐らく吸気と燃焼を研究している
共和国のみと思われる。
※ラムエアインテーク:機体の移動速度、運動エネルギーを利用して空気を圧縮するための空気取り入れ口
・双曲線電波測位航行/R-NAV
通称「電測」「電測航行」。
共和国が590年代中に構想し、電波通信技術の発展を見越して研究していたもの。
実際に運用を始めるのは620年代に入ってからになるが、
共和国国内においては610年から部分配備が行われている。
基本的には送信局からの電波で距離を計測し、その距離と角度を用いて自己位置を確認する。
正確に計測/計算できていれば誤差は100m以内とされている。
デジタル化される前はそれなりに大きかったので艦艇のみの搭載であったが、
電子回路の小規模化集積化が進むに連れ航空機やにも搭載されていった。
送信に用いられる波長は超長波(VLF)なので電離層で反射し、基本的に障害物は無視できる。
送信局は620年までに4箇所整備され、
ラオデギアのセントラルタワー「第四アレイ」
共和国首都イズラギ郊外のハリオザキ統合無線通信局「第一電波塔」
北パンノニア、ソルノーク郊外の連邦軍エッタ中継局「超長波塔」
オデッタの共和国軍通信隊オデッタ中継局「ニヂリスカ消滅祈念塔(正式名:第一アンテナ)」
が整備され、それぞれが空中線電力100kWの送信能力を持つ。
また、第一電波塔にはVLFだけでなくELF(極超長波)の送信設備を持ち、
新しい長距離通信の研究がなされている。
ELFアンテナの出力は3MW。おかしい。
用途としては、当然ながら自己位置の迅速な把握もあるが
共和国にとっての最大の目的は「座標誘導式無人航行システム」の開発であった。
将来的に帝都攻撃や超長距離での敵戦力攻撃を視野に入れた
自立誘導兵器を完成させるためには自己位置を機械的に取得できる方が安いためにこのようなシステムが整備された。
618年以降の共和国軍の編成は、概ね上図から変化していない。
かつて存在した「空軍」「陸軍」は「統合軍」に統一され、
より効率的な運用を目指した形に再編された。
それぞれ「聯合艦隊」「統合防空」「統合兵站」の3部門に分割され
特に「聯合艦隊」はエウルノア及びそれ以南において「積極防衛」を実施するための組織であり、
空母機動艦隊を含め共和国艦艇の全てが所属し、「兵站」と「消極防衛」以外のすべての戦力が聯合艦隊に属し、
陸軍戦力すらこれに含まれる。
但し、一般人が単に聯合艦隊と言った場合
航空聯合艦隊司令部指揮下の艦隊を指すことが多い。
パルエ最大の空母を4隻を中心に、直属だけで16隻の駆逐艦による防空輪形陣は圧巻であり、
この頃の共和国軍の象徴でもある。
この聯合艦隊、航空部隊どころか「海兵部」として陸上戦力まで抱えており
強襲揚陸作戦や空挺作戦まで実施できる。
高速機動と高速作戦を主軸とした編成である。
共和国の積極防衛というのは既存の自国領内での防空戦を可能な限り行わず、
遠距離索敵を実施し、可能な限り自国領外て敵性戦力を排除するものである。
具体的には、グランライン周辺での戦闘作戦、クラッツ寒帯林及びカノッサ湿地帯での戦闘、
その他共和国を害する可能性のある存在に対する「予防的措置」を実施する。