クランダルト帝国軍

半年ぶりにいろいろ整理・追加 2015_2_20

帝国軍の性質

総論
国ごとにドクトリンや技術が目まぐるしく変わるこの世界において軍の性質を比較することは容易ではないが、全体的に見てもクランダルト帝国軍は質と量共に高水準にまとまっている。
特に生体器官を用いた空中艦や地上兵器、及び機器は他文明の機械技術とは違ったアドバンテージをもたらしている。生体器官についての詳しい情報は動力機関についてを参照されたい。

組織体系
皇帝を最高指揮官とした中央集権型の指揮系統を持っている。実質的な司令権はドクトルと呼ばれる大本営にある。
ドクトルから出された命令は各地の貴族階級(まれに貴族以外の有能な人材が属している)の艦隊司令官に伝えられる仕組みである。上から下に命令が行き渡りやすいが、明文化された規律に乏しく無能貴族の独断により艦隊を動かすことも可能なので、予期せぬ損害を出すことも多い。
上記のような軍主力の他に皇帝直属の近衛騎士団が存在し、陸空軍精鋭1個師団を有する。いわゆる親衛隊のようなもので、この装備は帝国随一である。

テクノクラート
テクノクラートと呼ばれる技術者たちは第三勢力として存在しており、帝都にて怪しげな技術開発や実験を行っている。
その実態は明かされておらず、近衛騎士団でさえ干渉不能である。噂によると生体実験の巣窟であり、人体と他生物の融合などの合成生物実験や、遺伝基の加筆による新種の精製実験などを行っているらしい。

軍のメインドクトリンと設立の歴史
帝国軍の主目的は北半球への攻撃と制圧と内地の警備・駐屯である。その目的は北部可住地域の奪取であるゆえに同軍の兵器構成や編成は攻撃に特化したものが多い。
敵領土を制圧し、併合した都市国家を従わせるために駐留する艦を除いてそのままさらに北上する遠征軍である故総じて航続距離・修理能力・高火力が目立つ。連邦軍同様無駄な機能はそぎ落としており合理化という面では似ているが、連邦軍が安価で丈夫な盾とすると帝国軍は純粋な戦闘マシーンである。
そもそも帝国の存在した南半球は攻撃的な民族が多く、帝国も必然的に自らを防衛するために強大な軍隊を欲していた。長い歴史の中でもその性質は今に至っても変わらない。ある時地上に舞い降りたスカイバードを捕獲したことを発端に帝国の生物をつかった兵器開発が進み、現在では生体器官なしではまともに活動できないほどまで同技術が普及している。北半球侵略時(500年台初頭)は大陸随一のテクノロジーを持っていたが、北半球国家の精力的な技術開発により現在では総合面において技術差はほとんどなくなっている。
※依然として生体分野では圧倒的である。
 

艦隊

全24艦隊 FGT内の情報に準拠 変更の可能性あり

  近衛騎士団 本国艦隊 最前線艦隊 属領艦隊 最南旧兵器地帯配置
艦隊名 ラツェルローゼ艦隊 ガルフォン艦隊
ダーライダ艦隊
エグゼィ艦隊
マルアーク艦隊
ノイガラード艦隊
ヴィメルン艦隊
グレーヒェン艦隊
モルゼア艦隊
ドレースデン艦隊
グナウザ艦隊
グランベル艦隊
ゲナウ艦隊
クリメルビア艦隊
ガーニェト艦隊
クルメ艦隊
パルメイラ艦隊
ノイキア艦隊
イギリア艦隊
ヒュークメール艦隊
モイピック艦隊
ラットダーム艦隊
グイムドル艦隊
アルダー艦隊

 

 

艦種構成

大火力・大口径・大物量飽和攻撃である
敵艦隊を高火力で撃破、都市を破壊、占領することを第一に考えられている。そのため連邦軍にはない機能として各艦は歩兵や戦車の揚陸能力を持つ。また、周辺国家から吸い上げた豊富な資源を惜しみなく軍事費用に投じているので軍の規模も最大級。しかしながら外部に対する侵略と内部に対する治安維持の2つの任務があるため、その数を活かすことができず連邦に撃退されてしまっている状況。
最大の特徴としてスカイバードの生体機関を使ったエンジンを運用していることがあげられる。生体機関は生きているので常時感情の起伏や心拍などのバイタル を気にする必要があるが、もともと生物なだけあって高い効率性・自己治癒能力を持つ。デメリットとして暑さと寒さによって不調を起こしたり、連邦軍の主砲 弾が生体機関に命中したりすることで内臓が破裂して機関が死んでしまう=落ちてしまうことがあげられる。
 

通信方法

電探の研究も進んでいるが、今のところ目視戦闘が主流である。
各艦の通信方法は生体器官の研究が進み、発光信号からスカイバード由来のエコーによる通信に置き換わりつつある。イルカのようなエコーを個体間で連絡し合うものを想像してほしい。
これにより通信技術は向上したが、連邦軍は早くもこのエコーを機械により傍受(帝国艦艇がエコーを生体器官でインプット・アウトプットしているのとは対称的である)し個体識別を行っているのがネックではある。

都市間の連絡はエコーが遠すぎて使えない上、情報を処理するべくより複雑なネットワークが必要である。
そこで650年台の完成を踏まえて開発しているのが「大神経網ネットワーク」である。つまるところ都市間に神経を接続し、各都市の処理脳を用いて情報を交換するシステムである。
地球文明のコンピュータが「0」「1」しか判別できないのと比較してその神経網は「0」「1」「2」や「A」「B」「C」といった多くの判別を可能としており、量子コンピューターめいたオーバーテクノロジーである。
この神経網の完成後、仮に帝国がこの技術を"コンピュータ"に転用するととてつもない技術革新が起こりえる。

 

げんきいっぱい軍需産業

国有企業が大半で、ごくわずかに名門家が所有・運営しているものがある

帝人重工

代表製品:駆逐艦ガルエ 強襲艇コアテラ 重砲艦アトラトル 重攻城艦シヴァ
老舗造船工廠。帝国軍の初めての空中艦隊の設立に貢献。重厚で取り回しのきく設計が売り。
とにかく火力重視である。防御は考えてあるのかな?

 

インペリーア・ヴィマーナ造船所

代表製品:重巡アルバレステア 軽巡バリステア 駆逐艦クライプティア
現在の主力艦の多くはここで作られている。各モジュールの共通化が測られており、量産に適している。
生体パーツも同じく規格が統一されており信頼性が高い。

インペリーア・デニアマジャル

代表製品:護衛艦クルド 戦闘空母シュトラサ
厳密には南パンノニアの造船工廠だが、帝国の管轄である。
属国艦隊の建造規定ギリギリを常に追求している。

 

グレーヒェン工廠

代表製品:戦艦グレーヒェン 軽巡ガリアグル
国営ではなくグレーヒェン家が運営する造船工廠。
将来の帝国艦隊の主力となる目標を掲げている。当分はインペリーア・ヴィマーナとライバル関係になるだろう。

 

 

 

最終更新:2015年02月20日 10:58