エクストリームテクノロジー(国家説明)

このページはExT専用の設定です

他のラスフロ二次創作や本編と大きく異なる可能性があります

 

 

・文化

593年現在、パルエの文化は大まかに12の傾向を持つ文化に分類できる。
西海岸系(メルパ/エウルノア系)
ザイリーグ系
グランパルエ系
パンノニア系
アーキル(東海岸)系、
フォウ中央部系
皇国
南パンノニア
帝國系
ネネツ
バゼン
諸島系

当然、この文化分類はおおまかなものでしかなく、
細かな地域で言えばそれぞれ少し違ってくる。
例えば、エウルノアは地域によってグランパルエ系と西海岸系が分かれるし、
それぞれが混ざった文化圏というのも存在する。

また、これらの文化は「地理的に近い」「交通的に関係が強い」順に
相互に影響を与え合っている。
例えば、アーキル系と西海岸系は地理的に比較的近いが、
西海岸の文化は交通網をグランパルエに依っていたため、アーキルよりもパンノニアの影響をより強く受けているし、

逆に、アーキルとザイリーグは隣接しているものの、
交通網的な繋がりは薄く、相互の影響は薄い。
かつて東西の交易を牛耳ったザイリーグも、
パンノニアによるグランパルエ交易ルートが確率、大規模化していくに連れ衰退していったため、
特にここ200年はザイリーグ自体が文化的な影響を受けにくい、与えにくい状況にあったのだ。
そもそもザイリーグというのが距離の離れた多数の都市国家による連合国家であるため
一口にザイリーグ系の文化と言っても地域によって結構違いは大きい。

グランパルエが帝國に比較的に近いからといっても、
交通網が存在しないため全く影響を受けない。

また、皇国のように非常に特殊な価値観と文化を持つために、
影響をあたえることも受けることも少ないという文化圏も存在する。



・アーキル連邦

人口
メルパゼル:6500万人
北パンノニア:3200万人
アーキル:13100万人
アナンサラド:700万人
その他:8800万人
合計:31300万人


北の大国。
北側最大の経済規模、人口規模、軍事力を持つ北の覇権国家。

帝国の北進によって各国軍が各個撃破され、次々に国家が滅亡していくのを目の当たりにし、
アーキルの提唱で始まった"北部同盟"を源流とする。

アーキル軍の働きもあり一部の国家を"解放"したはいいものの、
その地域に政府機関はすでになく、自力で国家を防衛できる軍隊もすでに無かった。
これをアーキル軍が戦時統治として軍政に置いたのが"連邦"の始まりである。

アーキルとメルパゼル以外の国家は帝国との戦いで損耗し、国力をすり減らし、
国庫が空になる国家が続出。
それらの国家も国軍を解体しアーキル軍に編入、アーキルの軍政下に置かれる事を望み。
最終的に北部同盟加盟各国に連邦化の打診を行ったのである。

フォウ王国は緊急措置として北部同盟に非公式加盟していたが、この打診を最後に同盟から脱退。
自力で国軍を保有し、国庫にも多少余裕のあるメルパゼル共和国、エウルノア連合王国も最初は連邦への参加は拒否。
(歴史的にアーキル、パンノニアと敵対関係にあり、その関係で昔から同盟していた2国でもある)
しかし、帝国のエウルノアへの侵攻が行われた後、同盟国であるエウルノアを防衛することを名目に戦力を派遣。
エウルノア国軍は壊滅したために残存戦力が共和国軍に編入された後、
エウルノアには共和国軍が駐留するようになり、事実上の保護国化。

後に防衛区分の問題でメルパゼルはエウルノアの併合と自治州化を宣言。
その後、アーキル連邦に条件付き参加した。
どうも西海岸領域の防衛でアーキルに口出しされたくなかったらしい。


これらの経緯からアーキル連邦の構成国は2種類に分けられる
一つは、自国の軍隊を持ち、経済的に独立している構成国。
アーキル、アナンサラド、メルパゼル、北パンノニアがこれに当たる。
これらの総称は「同盟国」とされる

2つ目は、自国の軍隊を持たず、経済的にも独立できない国家である。
"解放"後に軍政に置かれた国や国庫が持たずに国軍を解体した国、
国防や経済を他国に依存している国。
「国」というより「州」に近い立場である。
「有象無象の国家群」と呼ばれる場合もある。
これは、文化的、経済的、軍事的に非常に存在が希薄であることに由来する。
数だけで言えばアーキル連邦の構成国はこのような国が大半を占め、
アーキル連邦と言った場合、この「有象無象の国家群」とアーキル本国を合わせたものを指している場合がある


この分類にはオデッタ人民国、旧ザイリーグ構成国、マン王国、テナー首長国などが含まれる。
これらの総称は「構成国」とされる。

連邦内でも「同盟国」と「構成国」の発言力は大きく異なる。
同盟国は連邦議会内において自国への干渉を無限に拒否する権利を持ち、
例え連邦法で定められたとしても同盟国議会が拒否すれば同盟国内では無効化される。

逆に構成国は連邦議会での決定には必ず従わねばならず、拒否権など無い。

連邦地域人口によって選挙区が区分された選挙によって決められた連邦議員が選出されるが、
当然同盟国では別に各国別の議会が存在する。
このため、「同盟国議員」と「連邦議員」が別々に選出される。
但し、同盟国はこの連邦議員の選出方法をその国の議会で決定できる権利も有しており、
メルパゼル共和国では「同盟国議員」より議員による投票で選出される。
このため、基本的には共和国議会の政党の議席の比率と近い比率で連邦議員が構成されている

また、人口比の問題で連邦議会の議席は三分の二以上が「同盟国」で構成されることが問題視されている。
同盟国にとって連邦議会は外交の場であるが、構成国にとっては国会であるため、認識のズレから議会運営に支障をきたす場合がある。

・アーキル国(首長国とも)

かつて首長(アミール)に率いられた「砂漠の民(サーック・キール)」によって建国された国。
建国後も首長を君主とする君主制が敷かれたが、
「グランライン突破」に伴いアーキル連邦主導で反帝国同盟が敷かれた後、
軍事力を失った国家や政府機関が崩壊した国家を吸収していく状況が今後も続くことが予想され、
今後の状況から鑑みるに君主制を持続するのは不可能とされたために立憲君主制に移行した。

・経済
本当に謎である。チョコを大量生産したかと思えばそれを大量に砂漠に積み上げており、
何がやりたいのかさっぱり不明である。

という訳ではない。ExTのパルエにチョコの過剰生産は存在しない、いいね?

 

全体的に「貧しい」傾向にある。
経済規模的には北半球最大、人々の生活水準の差もあるので実質的に世界最大の経済規模を持つ国ではあるのだが、
連邦軍はアーキル連邦構成国の全てを防衛する義務を負っており、防衛範囲は非常に広大である。
また、そのための維持費も莫大で、アーキルの人々と企業に重税を強いている。
メルパゼル、パンノニア、アナンサラドからも資金供出は行われるのだが、
パンノニアは最前線ゆえ陸上戦力と要塞設備に予算を大きく割いており、
その維持費のためアーキル以上の貧乏体質である。アナンサラドなど基本が「極貧」であるが故に供出など機体しようもない。
唯一まともに供出していたメルパゼルも「メルパゼル、エウルノア及びクラッツ地域においての防衛を自国で行う」との方針を持っており、
590年を最後に資金供出を終了、代わりに技術の無償提供をしているが、
第一次戦力再編計画が完了した後、メルパゼルは西海岸地域防衛を全て自国で行うことになる。

・軍事
アーキル連邦軍は前述のとおり、アーキル連邦全域の防衛義務を負っており、
当然ながら北半球最大の軍隊である。
首都ラオデギアのセントラルタワーに総司令部を持ち、
主に徴集兵によって構成される。

アーキル国民は20歳から30歳までの間に3年間の兵役につかなければならない。
また、その後45歳までは予備役とされ一年に数日、訓練を受けなければならず、
有事の際には招集されることになっている。
アーキル連邦の潜在的最大動員力は330万人、平時兵力は55万人前後である。



・メル=パゼル共和国

ご存知我らがチー和国。ExTの主役。
フラグラ界隈でチー和国といえば基本的に、この「ExTのメルパゼル」を指す。

元々はといえばこの国が「技術力あるのになんでこんなに性能低いんだ?」というのがExTの始まり。

結論として、フラグラは「技術とアイデアのミスマッチ」が起きている、
つまり、「技術はあるが時代遅れのアイデアや設計を行っているのではないか?」と思い
「であるならば、技術水準相応のアイデアと設計手法をメル=パゼルに与えればどうなるか」という話になり、
ExTが生まれました。

 

単に、「共和国」と言った時、メル=パゼルを指すのは、かなり早い段階で共和制を採用し、
それが現代に至るまで継続されている点に有る。

例えば、593年現在、「独自の軍事力を持つ」とされる国家は数多くの国家があるパルエにおいても、
(帝國に吸収されたか、または軍隊を叩き潰されたため)かなり限られており、
それら「独自の軍事力を持つ」国家を「列強」と称することがある。
また、古くから北側諸国の間では「メルパゼル共和国、アーキル、パンノニア王国」が3強とされており、
380年代から400年代末にかけてはパンノニアがその中でも圧倒的な軍事力、経済力を誇っていたわけだが、
そのパンノニアも505年、帝國の前に敗走、南北に分裂してしまった。

その結果出来たのが自由パンノニア共和国であるが、これを「共和国」とは呼ばない。
505年当時、「共和国」はメルパゼルがあったためだ。
それ以後100年近く自由パンノニア共和国は存在しているが、
自由パンノニア共和国は通称「北パンノニア」であって「共和国」ではないのだ

推定人口は6500万人前後(エウルノアを含む)
農業の機械化率は99.2%、当然パルエの中でトップであり、現代日本を上回っている。
単純に生産国であるため機械が安いのもそうだが、
共和国の「二次産業集中政策」による農業機械への莫大な補助金がある。
一次産業従事者は人口の僅か4%。これも現代日本を下回っている。

これは、一次産業に関わる人数を機械化と農業の効率化によって減らすことで二次産業と経済規模の拡大を狙ったものである。

経済規模の拡大による税収の増加、ひいては軍事力の増強、技術力の更なる向上。
そういう狙いも含めての政策である

 

また、メルパゼルは重工業国であるが
ライン生産で大量に生産するような事はあまりやらない。
「精工で完璧な品を手作業で生産する」というのが、建国以来の民族的性質であるためだ。

正確にはかつては「ただ単に工作技術が高いだけ」だったのが
統一パンノニア王国末期に生み出された大量生産という考え方が生まれた結果、
相対的にそうなっただけなのだ。

共和国の得意分野は何といっても内燃機関であろう。
アーキル本国で作れる内燃機関の倍の出力を同じ排気量のエンジンで生み出したり、
かと思えば多重軸反転駆動の巨大航空機エンジンを作り、
挙句、水平対向エンジンを三角形に配置して軸の数を減らしたかと思えば
そのディーゼルエンジンを空中艦どころか航空機に載せようと研究を始める。
…といえばその技術力と変態度合いがお分かり頂けるだろうか。

また、レンズも共和国が圧倒的にトップを維持している技術である。
帝國の北進以前はレンズといえばパンノニアだったのだが、
生産設備や技術者もろとも南パンノニアに残ってしまったために、
二番手の共和国がトップに躍り出た。

帝国側は工作機械の進歩が遅すぎるからね、仕方ないね

というよりも、機械工業のほぼすべての分野において優位を維持し続けているのがメルパゼル共和国なのである。
但し、大量生産にかけてはアーキルのほうが長けており、
生産コストの低さ、メンテナンスの容易さにかけてはアーキルに劣る。

戦車で例えるならば、メルパゼルはレオパルト1を200両生産するコストでアーキルはT-34を5000両生産できる。
但しメルパゼルはT-34と同じ性能の戦車を作ろうとしたら同じコストで400両しか作れないし、
アーキルはレオパルト1を作る技術力がない、と言った次第である。

・外交面

共和国は、同盟国アーキルと積極的な友好を確保しようとは特に考えていない。
理由は欲しい技術をほぼ持ちあわせておらず、
大型空中艦建造技術と高出力浮遊機関くらいしか無く、殆ど掘り返すしか能のない国。
逆に連邦は共和国の最新技術を狙っている(と共和国は思っている)からだ

かつて帝國の北進以前よりメルパゼルは大規模製鉄を初めており、製鉄所を保有し
均一品質の鋼材の生産に励んでいたが、
アーキルは鉄など発掘で大量に得られるのだからそれを使えば良いと考え、
製鉄所は存在しなかった。

グランパルエの権利を巡りメルパゼル・エウルノアとアーキル・パンノニアでの戦争が起こった際、
アーキルの大砲は金属の質が均一ではないために内圧での力の集中によってすぐ破損し、
内圧を上げられず威力を上げられなかったが、
メルパゼルの騎兵砲は砲口内圧を非常に高く設定することが可能で、砲口初速も射程も精度も高く、
「防衛側がアウトレンジで一方に殴られる」状態だった。

パンノニアはメルパゼルと同等水準の砲を持ち合わせていたので全滅は避けられたものの、
遅れて到着したパンノニアの支援なしではアーキル軍は退却も出来ず全滅していただろうと言われている。

そういう過去もあって技術的な面で共和国人は内心アーキルを見下しているのであった。


共和国は諸島からそれぞれ大型外洋対応船舶及び飛行艇技術、
フ王国からは軸流圧縮式奮進機関に関するデータと技術を引き出そうと、
メルパゼルの持ち合わせる最新技術の幾つかを条件に提示して交渉を行っているが、
諸島、フ王国どちらの技術も「切り札」であるがために交渉は難航している。

帝國に関しては、「社会体制、及び文化的に相容れぬ敵。相手が譲歩するまで和平はあり得ない」と考えている。
これは赤道付近、クラッツ寒帯林周辺に広がる「白空の壁」こと広大な濃霧地帯への侵入、占領を他国にゼッタイにさせないという考えに基づく。
帝國の北進時、政府組織が崩壊したエウル=ノアまで出向いて帝国軍を迎撃したのは
そのような「相容れない敵」にクラッツ寒帯林を占領されることを回避するためであった。

今ではクラッツ寒帯林とグランパルエ周辺に天然ゴム資源を保有しているため、
更に手放せなくなった。

「メル=パゼル共和国の生命線はグランパルエにあり、それを失う事はメル=パゼルの死を意味し、
そこを占領しようものならあらゆる手段を用いて奪還しに来るだろう
彼らはその敵が帝國でなくても同じ事をするだろう。」

「また、彼らは帝都を超長距離攻撃する研究を行っており、
それが実現した暁にはグランパルエの報復として工業力を極限まで用いて帝都を焦土に変える気で居るようだ」

・軍事

共和国は、市民軍、国民軍の形を経て、現在は志願制の職業軍人のみで構成される常備軍を保有する。
593年現在、第一次戦力戦力再編計画の真っ最中であり
国防思想の変化により「消極防衛」体制を「積極防衛」体制へ移行している最中だ。
指揮系統は600年までに大きく変化すると思われる。

現在、共和国軍は「空軍」「陸軍」の2つに分かれており、
空軍は主に艦艇を中心にした組織。機動防空を実施する。
陸軍は主に陸戦兵力や要塞砲、機動高射砲などを中心にした組織。
都市の近接防空とカノッサ、クラッツ地域での陸上戦を実施する。
航空機はこの2軍のどちらにも属しており、どちらの領分というわけではない。
(WW2までの日米もそうだが、この辺りは現実のそれらより更に面倒な事になっている)

一応、防空において「機動防空」と「近接防空」で区別はされているが
今後、積極防衛事態やカノッサ、クラッツの戦闘において航空支援を前提にした諸兵科連合部隊の編成が予定されており
これら2軍を「統合軍」として統一、それらを更に「積極防衛」と「消極防衛」と「兵站」に分割する計画。

593年現在の兵力は空軍8万、陸軍11万の計19万人前後とされる。

 

・エウル=ノア連合王国
現在メル=パゼル共和国を構成する地方の一つ。
帝國の北進までは立派な独立国だったが、国軍が壊滅した後、
メルパゼルの対空部隊によるクラッツ寒帯林迎撃戦が行われ、保護国化の後併合された。

メルパゼルと文化的、民族的な繋がりが強く、目立った対立もない。
メルパゼルに劣らずの職人国家。
但しその中心は豊富な木材資源を背景とした木工製品である。
金属加工が出来ないわけではなく、パンノニア、メルパゼルに劣らないレベルの技術を持ち合わせている。

現在はメルパゼルの自治州としてエウル=ノアの政府機関がそのまま存在しているが、
独自の軍隊を持つ能力を喪失している。

 

・パンノニア王国

かつて(380-460年頃)パルエ最大の経済規模と軍事力を持ち、北半球の覇者として長きに渡り君臨していた王政国家。
450年当時の推定人口は6000万人、500年ごろ7500万人を突破、593年現在は南北合わせて推定7700万人程度。
北に3200万、南に4500万人と言った具合である。
500年ごろから人口が伸びていないのは南北分割と帝国の統治方法が原因である。

かつてのパンノニア王国は大商業国であり、
国王の次に権力を持っていたのはパルエ全土に跨って商売をしていた大商人達である。
彼らは国政に非常に大きな影響力を持ち、政治力も強力なものだ。
商人達が結束してしまうと、国王ですら逆らえない程に。
大商人達は南半球にすらも進出しており、帝國との交易も行っていた。
しかし、それを独占するために帝國の存在はごく限られた商人だけの秘密となり、

王室もその存在を把握していながら貿易の利益のために秘匿された。

自由パンノニア共和国

グランライン突破によって南北分割された、かつての大国パンノニアの片割れ。通称「北パンノニア」
本来パンノニアとはパンノニア半島南部のオルスク湾(オルスク・クレーター)周囲に広がる肥沃な大地に生まれた国家であり、
北部パンノニアは民族的、文化的に違うものであったが
幾度かに渡る戦争の後、パンノニア半島は統一され「統一パンノニア王国」となった。

分裂時点で統一から数百年経過しているが、現代まで残るように文化の差はそれなりにあった。
しかし、どちらも「パンノニア人」としての意識を持っていたために
南北どちらもがパンノニアを名乗る結果となっている。

特にパンノニアの政府機関が北部に脱出して、
王室が「パンノニアの地はここであり、動く訳にはいかない」と北部脱出を拒否、
王政を廃止した結果生まれたのが自由パンノニアであり、「パンノニア」と名乗るのはある意味当然で、
南パンノニアはパンノニア民族発祥の地でありこれまたパンノニアを名乗るのは当然。

分裂直後は民族感情の範囲で対立などは見られなかったが、
現在は若い層を中心に南北双方へ対する敵意が芽生え始めている。
主に連邦と帝國のプロパガンダの影響であろう。

・人口
人口は前述のとおり3200万人。
南北分裂、国民の難民化による人口流出、戦乱による民間人の死傷者の発生、
インフラの破壊による経済難民の発生などによって、
500年から510年の間に北パンノニアだけで人口が3000万人から2400万人まで減少、
それから70年近くかけてようやく3000万人まで回復、593年現在3200万人である。

・軍事面
突破時、パンノニア王国軍の主力と中核組織が北へ脱出して戦闘を続けた後アーキルの支援によって成立した国家であるため、
パンノニア王国軍の正当な後継者は北パンノニア軍。
南パンノニア軍は帝國によって再度編成された軍隊となる。

装備に関しては、お世辞にも質がいいとは言い切れない。
メル=パゼル共和国同様、浮遊機関を用いない航空機を運用しているが、
高速化においてはヒサミツ配備以降、メルパゼルに大きく離されている。

その差を埋めるためか、ギルド・マジャルは高速迎撃機メルゼアを開発。
しかし、そのアイデアは「機体の空気抵抗を極限まで減らす」事に終始しており、
MkⅣで潜望鏡を搭載した挙句、計画終了となった。
(だったら何故コルゲートを使ったのか…)

・産業/技術

メルパゼルよりも大型の航空機製造、運用を得意とする。
但し、パンノニアの大型機は「横と縦」に長い傾向があり、多翼機傾向が強い。
その技術の結晶として超大型航空機「イシュトヴァーン」を保有しているが、
600年代初頭には長すぎる滞空運用時間が原因で寿命となり解体されることが決まっている。

後継機の開発はメルパゼルと合同で「浮遊機関/内燃陽力併用大型機」として開発するという計画があるが、
予算の都合、メルパゼルとの関係などより実現するかは不透明である。

また、航空機にコルゲート外板をよく使うという特徴がある。
コルゲートは金属板に凹凸を作ることで軽量化しつつ強度を確保する方法である(トタン外板がそれである)
しかし、航空機の速度などは重量よりも空気抵抗によって変化するものであり、
空気抵抗を増大させるコルゲートは高速化の妨げになるため、
そう遠くないうちにコルゲート外板の使用はなくなるものと思われる…
のだが、最新の試作機、メルゼアシリーズにおいてもコルゲートは使用されており、
パイロットの視界と着陸の安全性とその他諸々を投げ捨てて空気抵抗を減らしたにも関わらず
コルゲートを使用したため
「お前ら高速化する気有るの?ないの?」という感じの質問をメルパゼルからされている。

パンノニア的には確かに最新の技術を惜しげも無く投入している。
そもそもコルゲート外板は二次元的曲面加工は容易でも、三次元的曲面に加工する、
三次元曲面で製造することは至難の業である。(地球で同様の加工がなされたことが現代までない程度に)
コルゲートが外板は平面で製造した後に曲面に加工するという事ができず、
製造段階から曲がったまま製造しなければならず、
先頭から後部まで一体に近い形で製造する。見事なモノコック構造ではあるのだが、
内部構造や設計技術の不足のため、結局リベットをつけているが、
それでも、パンノニアが積み上げてきた技術の結晶なのだ。


恐らく、メルパゼルには100年経っても出来ない。

何故なら無意味だから。

 

その他、王国時代は臼砲を多数運用していたが現在は製造されていない。
これは地上の臼砲は迫撃砲に置き換えられ、要塞砲が長砲身砲に置き換えられた上、
北パンノニアは艦載砲を必要とする艦艇を保有していないためである

・経済
南北分裂とその後の戦乱の結果、大商人や商会による広域交易体制は消滅、
運輸業のみがその名残として残っている状態である。
南北分裂時には国中の様々な技術者が国家存続のために国営ギルドで働くことになった。
そしてそれこそ現代まで残る「ギルド・マジャル」である。

ギルド・マジャルは結成時、パンノニア半島全域の領土が回復し、
準戦時体制が解除された際に解散するという事になっていたのだが、
その戦時体制が長引きすぎて、解体した時のダメージが大きいためその点が危惧されている

…が、そもそもグランダルト帝國が脅威でなくならないことにはそうはいかないので
今の所は気にする必要が無いとされている。


・南パンノニア自治国
人口は4500万人。
南の覇者、クランダルト帝國の傀儡国家。

政府組織及び王国軍が北への脱出をした後、帝國と残留した王室によって再建された政府である。
当然のことだが、北も南もパンノニア半島全域の領土を主張している。

・経済
謎である。外貨の獲得手段の一つに帝國への艦載砲等の輸出があるが
それ以外の手段は不明。国内経済も謎に包まれている。

穀物生産量は比較的高めらしいのて、帝國に輸出している可能性が高い。

・外交
帝国の属国。それ以上でもそれ以下でもない。
よって外交関係は帝国に依存する。

・産業/技術/軍事
元々は農業国であり、その当時としては大きな人口とその食料生産余剰、資金力によって
メルパゼルを超える工業先進国だったわけだが、今では見る影もない。

少なくとも機械工業に関して言えば南側でトップを維持しているものの、
その基礎的な技術力はパンノニア分裂以前から大して変わっていない。

これは工作機械が殆ど進歩していないことに原因がある。
グランライン突破以降、工作機械は主にメルパゼルによって開発、製造、輸出されたため
工作機械を自前で開発せねばならない南パンノニアは新しい加工技術を取り入れる事ができず、
また、単純計算で半分以下になった国力での自力開発は困難を極め、遅々として進まないのであった。

しかしながら、帝国から生体機関の関連技術を学ぶことは出来るため、
機械工業と生体機関をうまく合わせた新しい技術系統を生み出しつつある。

ただし、帝国によって性能などに制限がかかるためうまく行っているとは言いがたいが・・・

 

・ワリウネクル諸島連合

蚊帳の外。良くも悪くも大陸から離れているためExTの影響が少ない。

 

・クランダルト帝国

南半球の盟主、というか文字通りの【主】。
パルエ最大の人口、国力、軍事力、経済力を持つ文字通りの超大国。
その実態は、「本国」と「属州」と「属国」の3つが組み合わさったものであるが、
本国とは、その名の通り帝国本来の国土であるが
この「本国」には合法的かつ非敵対的に帝国に編入された領土が含まれる

これはかつて、クランダルトが「帝国」を名乗っていなかった頃、
クランダルトが拡大政策を本格化させるために
周辺の中小規模の同盟国を併合して「帝国」となったためである。

併合後、周辺国の国王の一部は帝国でも強力な権力を握る貴族としての立場が用意された。
この一部の有力な貴族は北半球では「特権貴族」南半球では「ノイエラント貴族」とも呼ばれる
(邸宅/宮殿を自らの領地とノイエラントに持つが、領地にはほぼ帰らない人達なため)

これら特権貴族の一家は帝国の要職につくことが多く、
大抵内務省かテクノクラートに属すことになる。それらの省庁も帝都ではなくノイエラントにあったりする。
さらに、家その土地の支配と徴税をする権利の代償を皇帝に認められる代わり、
土地の防衛義務と軍事力の供出が義務付けられ、特に特権貴族には「諸侯軍」の編成が義務とされる。
それを率いるのは、身体的な問題がない限り家長である。(主にノブリスオブリージュ的な理由で)
「諸侯軍」は常設軍であるため、家長は諸侯軍を運営管理指揮するために常に前線地域かノイエラントに居る。
これらの理由から、特に家長は領地に戻ることはまず無く、その家族もノイエラントに居を構えるのが普通。

よって、実際の領地の運営は家臣団によってなされていたりする。

・軍事
軍隊は「皇帝軍」「諸侯軍」「徴募軍」の3つから構成される。
皇帝軍は「皇帝の名により、皇帝の権力を用いて皇帝が編成する」軍隊である。
練度、予算、艦艇数において最大の規模を持ち、帝国軍軍令部が率いる。(高級将校は結局ノイエラント貴族が占めてる)

諸侯軍は、ノイエラント貴族が義務として編成する軍隊である。
練度、予算、艦艇数はどはまちまちだが、基本的にそれらはその諸侯の経済力を反映している。
最大の諸侯軍はグレーヒェン軍。
広大な領地に加え、自前の造船所などの企業も保有しており
最新世代の戦艦を常時2隻配備している。他の特権貴族は旗艦用の1隻が配備される。

徴募軍は、戦時体制法で規定された緊急徴集軍である。
帝国においては徴兵制を敷いていないが、身分に関わらず(ある程度)出世できる数少ない職業である。
そのため高い人気を誇り予備役の数もかなり多く、その人口も相まって徴兵制をアーキル軍
主に旧式艦艇の運用と陸軍の戦時編成に割り当てられる
平時は艦艇の維持要員が居るだけだが、
ひとたび戦時招集がかかれば400万人以上の軍隊として編成される。
但し士官の数が足りないらしく、まともに機能するかは疑問視されている。

・身分制度
クランダルトは厳格な身分制度で支配される国家である。
特権階級とされる「王侯」及び「貴族」を除くと
帝国本国民は「臣民」
属国民は「隷区民」
ネネツ及び南パンノニア国民は「自治区民」とされる。

「臣民」は由緒正しき帝国人の血を引く人々である
混血化も進んでいるが、父親が「臣民」ならその子供も「臣民」である(異身分間婚姻に関する規定は特に無し)
生活水準、教育水準などにおいて高水準であり、帝国の工業力、技術力を支えている。
しかし、その食生活は主に属州からの収奪によって支えられている。
身分制度上は自治区民もこれに同列とされるが、実態は異なる。

「隷区民」は自治区民でも臣民でもない地域の民族の人達である。
臣民に比べると多くの権利が制限されており、土地移動の自由を持たず
帝都にも多くの隷区民が住んでいるが、生活水準、教育水準は非常に低く、単純労働に従事じていたり、
スラム街に住んでいる。但し餓死はあまり見られない。
帝国では隷区から食料や資源を収奪して本国に集めることで発展してきた。
現在では労働力としても収奪されている訳である。

 

 

最終更新:2017年03月13日 23:19