いわくつきクソ兵器の終着点もとい、遺跡発掘専門の武装部隊がパンドーラ隊です。
パンドーラ隊はアーキル連邦正規軍とは独立して存在していて、遺跡発掘局の傘下にある軍組織。
傘下と入っても私兵ではなくその行動は基本的に軍規に束縛されています。
この世界の文明は発掘品に支えられており、その発掘品はたいてい前文明の旧市街跡に集中しています。
そして、やっかいなことに旧市街跡には強力な旧兵器が数多く稼働しています。
パンドーラ隊は旧市街の旧兵器を一掃して安全に発掘作業が出来る環境を作るために設立された軍隊です。
旧市街地および遺跡の脅威の一掃。
元々は連邦軍がその任を行っていましたが、彼らの装備はまったくもって旧兵器には効かず、大量の犠牲者を出しました。
その過程で現地で様々な武器や戦術を生み出していった結果、正規軍とは似ても似つかない特殊部隊に変容していき、大陸歴550年頃にはついに独立軍として行動するようになりました。
そんな誇らしい功績とは裏腹に、時代が進むごとにパンドーラ隊のイメージは「帝国軍と戦わずにコソコソしている」「遺跡でお宝を探して荒らしまわっている」と悪化している模様。
正規軍の兵士から見ればイレギュラーズ部隊として写っているようだ。
実際パンドーラ隊には女性から若年兵、帝国亡命者から元犯罪者までが隊員となっていて、民間人には危害を加えないとはいえかなり荒々しい集団であることには間違いない。
全体的にかなりラフで、彼らの戦車やボートにはたいてい下品な標語やイラストが描かれていることも珍しくない。
しかし、パンドーラ隊の現場は正規軍のそれよりも過酷である。小説「Canary」でも描かれている通り、遺跡での殉職率はトップレベルで、生きてはいても手足を欠損しているものも多い。
パンドーラ隊は常に死とともにありながらも任務は絶対に完遂する、勇敢なスペシャリストの集まりなのである。荒くれ者でもただのバカは早く死ぬのだ。
現在は遺跡発掘局の参加で組織的な大陸規模の発掘・探査作業を展開中。
発掘所警備
浮遊機関が太古の地層から発掘される場所は通常集中しています。
アーキル連邦は進んだ掘削技術と適切なサルベージ(及び取り扱い方法)を持っているため、連邦領内の発掘権を所有しています。
最近では採掘規模も大きくなり民間に委託されるようになりましたが、とても稀に半作動状態のコアを掘り出したり、稼動状態の何らかの装置と出くわすなどのアクシデントが
ちらほら見られるようになってからは、専門家として一小隊がアドバイザとして派遣されるようになりました。
ことが大きくならない限り彼らは基本的にだらけているので、パンドーラ隊のイメージはますます悪くなっているようです。
旧市街探査
地上や水上に残された太古の都市遺跡の探査。
北半球地上の都市遺跡の大部分は朽ち果てているか、スーズル城塞のように人が住み着いて都市化したかで殆どが残されていません。
ゆえに旧市街探査といえば、ほぼオリエント海上の水没遺跡のことを指します。
都市遺跡上空までは空軍所有の駆逐母艦で移動し、小型舟艇などの現地装備を投下。着水後、都市区画の一部を前線基地として探査します。
基本的に高速艇ベルゲなどの小型舟艇が主力で、水中警戒のために大量の軍用クルカを連れてきています。
地下遺跡探索
旧市街探査を表舞台とするならば、地下遺跡探索は舞台裏…もとい地獄です。同時にパンドーラ隊の存在意義であり、真の目的でもあります。
地下遺跡探査を目的に派遣されたパンドーラ隊は、これらの脅威を排除し、遺跡とその技術を制御下に置くための重要な実戦部隊として、最優先のバックアップを得ています。
遺跡は非常に広大で、先は大陸西海岸まで、下は何百層まで広がるメガストラクチャを構成しています。最大の脅威は今も稼働する様々な無人兵器群です。
現世パルエ人のあらゆる技術を超越した技術により動いているこれら兵器と対峙しつつ、遺跡の探査を行います。
万全のバックアップを受けているとはいえ、彼らの装備は正規陸軍の1割以下に満たない貧弱さです。
しかし、徹底した対旧兵器戦術研究と現地派生の特殊兵器(漁網投射機から超反発質量発射機まで)の運用により、最近では殉職者も少なくなってきています。
設立当初から人海戦術で大量の隊員が地下へ送り込まれました。最初の部隊は第1紀部隊と呼ばれ、送られる波を数えるように第2紀、第3紀と番号が割り当てられます。(艦船の年代分けとは違うので注意)第20紀先発隊当たりからは旧兵器の行動パターンも解明されていき、マニュアル化も進んで本来のパンドーラ隊に近づいたようです。
ここでもやはりクルカが大量動員されている。
技術開発顧問
空軍部(ドクトル・マクラーン)傘下のマクラン研究所やダガー航空隊といった、連邦の先進技術研究機関にアカデミアが派遣され、
技術顧問員として重宝されています。大学出のエリートよりも知識が豊富で、なによりも機転が利くという。
リコゼイ砲はパンドーラ隊なしでは解明は不可能でした。
アカデミー補佐
連邦アカデミーの運営補佐。パンドーラ隊における閑職ポジション。
それでも知識量は豊富だし、歩兵戦闘もこなしてしまう人材だ。
パンドーラ隊は定期的に複数の小隊が同一の遺跡に派遣されます。
各々の目指す場所や目的は異なり、数に物を言わせた探査を行うのが通常です。理由としてはやはり生還率。
どんなに良いデータを得られても、帰還がかなった小隊はごく僅かです。中には内部で遭難し、20年後に地上に戻ってきたという招待もありました。
そのようなリスク回避のためにたくさんの人員が送り込まれます。
しかし、パンドーラ隊の小隊ほど考え抜かれたものはないでしょう。
隊員は各分野のプロフェッショナルであり、そして全てが一流の戦闘技能を持っています。これは学者であるアカデミアでも同じです。
クルカ
訓練を受けた優秀な個体が選抜され、斥候よりもさらに先を歩かせます。
クルカ自身は自分が隊長だと思いこんでいるようです。クルカの卓越したパーツ発見・旧兵器発見能力を買ってのことです。
鳥かごのカナリヤのように、毒ガス検知役としても使えます。もちろん非常食にも。
隊長
ベテラン隊員が任命されます。全ての武装に精通し、アカデミア並の知識も兼ね揃えたまさに小隊の頭脳です。
副長
隊長が死亡した際に役目を引き継ぎます。その他、不測の事態で隊を分派する時に一時的に隊長に任命されます。
やはり優秀なものが任命されます。
銃士
リデル機関銃や小銃などを主兵装とした戦闘員です。
もちろん旧時代の知識も持っています。一小隊には約3名の銃士が参戦します。
ストレイェリ
パンドーラ隊の最新決戦兵器、ストレイ筒を扱うことの出来る戦闘員です。
相手が旧兵器であっても、この銃に事実上貫通できないものはありません。小隊の切り札です。
通信士
無線機を背負った戦闘員。狙撃から工作兵のサポートまでなんでも出来ます。
爆筒士
リャツカランチャーを主兵装とした隊員です。強烈な瞬間火力を提供します。
斥候
索敵に特化した隊員です。クルカを手なづけているようです。
暗視装置などの最新装備も所持しています。
アカデミア
連邦大学顔負けのありとあらゆる学問に精通した学者であり、戦闘員です。
重機関銃でも簡単に使いこなしてくれますね(信頼)
工作士
目の前の瓦礫の除去などを担当します。