操舵手ヘボンの受難#28 『馬賊・ラーヂ』

 操舵手ヘボンの受難#28 『馬賊・ラーヂ』

 

 朝焼けに染まる空を天高く上っていくグランヴィナスの真下と側面にぴったりと計四機のグランビアが食らい付く。
   それはまるで獲物を追う猟犬の様に機敏で、そして残忍な様子を思わせた。
   だが、機体性能に幾ら差があるといえど、ここまでグランヴィナス一機で持ち堪えている様は既に奇跡的とも言える。
   上昇速度も旋回性能もグランヴィナスがグランビアより劣っていることなど、軍務に就く者ならば大体知っている。
   だからこそ、その異様な光景にコアテラの銃座にて上空を見上げる三人は、周囲の状況に注意しながらもそれから目が離せなくなっていた。

 「一体、どうなってるんだ。 まだ墜とされねぇとは、彼奴ら遊んでやがるのか?」

 ニールが唖然としつつも、ヘボンに顔を向けてくる。
   その顔には明らかな疑問の色と何処か興奮する色が浮かび、状況に対して理解が追いついていないような節を見せるが、そこには古の騎士物語に興奮する少年の面影さえある。
   そして、その質問に対してヘボンが返答に困っていると、脇からエーバ准尉が口を開いた。 

「いや、連中も必死だ。 生体音を聞けばわかる…相当、無茶を掛けているが…グランヴィナスの音色はまだ余裕だ…まだ、昇る」

 彼女は傷口を今更痛むかのように抑えながらも、頭を上空へ向けている。
   その言葉を聞いたとおりヘボンは空へ耳を澄ました。
   高い空へと遠ざかっているというのに、戦闘機達の生体音は一層はっきりと響いてくるような気がする。
   グランビア四機の喧しいまでの生体音の合唱は、何処か悲鳴にも似た感触をヘボンに与えてくる。
   確かに彼女の言うとおり、黒翼隊のパイロット達は必死でグランヴィナスへ食らい付く為に生体器官に無茶を掛けているらしい。
   だが、そのグランビア達の生体音に混じって響いてくるグランヴィナスの生体音は、四機もの大音量にかき消されるわけでもなく、透き通るまでの凜とした調子を保って響いてくる。

 (…落ち着いている)

 ヘボンは咄嗟にそう思った。
   この様な状況においても、あのグランヴィナスは微塵も取り乱してはいないのだ。
   長い間、操舵手を勤めた者にとって、生体音の多少の乱れについて、幾らかは許容してしかるべき物であったが、それは巨大な艦船だからこその寛大さからなるもので、戦闘機にとっては生体音の乱れは命取りだ。
   敵機と入り乱れている際に、一瞬でも生体器官が操縦手の命令に反して動きを乱せば、それが大きな隙となる。
   その点アーキル連中との空戦に対しては、自由自在に動く三次元戦闘で帝国軍は翻弄できるのであるが、これが同軍同士となると、その隙の探り合いが要点となってくる。
   そんな隙を晒し始めているグランビア達ではあるが、これは多勢という利点と、追撃陣形の有利さから、辛うじてグランヴィナスの反撃を受けないでいるような始末だ。

 「生体器官の個体差だ…だが、中尉のグランヴィナスをあそこまで巧みに扱うとは…中尉以外誰にもアレは乗りこなせなかった筈なのに…」

 ヘボンの耳に、エーバ准尉の呻く様な声が聞こえてくる。 

 「もしかすると…奴はあの技まで知って…いや、知っている筈だ…月ならば…」

 彼女は何か意味深な事を呻きながら、痛みを堪えて視線を空へ向け続ける。
   その瞳には薄らと何か光る物が滲んでいる事を、ヘボンは脇目に見た。

 「技でありますか?」

 「…そう、姉も私も中尉にはよく教わったが、大半は習得すら出来なかった」

 彼女は痛みを堪えながら、少しわざとらしく薄ら笑いを浮かべた。
   そして、ヘボンは彼女の言葉をしっかりと聞くに、彼女も戦翼乗りであることがこの時点でわかった。
   あれほど白兵戦で大暴れしておきながら、操縦手でもあるのだとわかると少々薄ら寒い物を感じる。

 「…軍曹、よく見ておけ。 始まるぞ」

 その薄ら笑いを彼女はすっとかき消して、真剣な眼差しを再び空へと向けた。
   言われたとおりにヘボンは息を呑んでまた空へ視線を向かわせると、機体群にある程度の変化が起きていた。

 

 随分な高度まで上昇したせいか、四機のグランビアは真っ直ぐと上昇を続けていたせいにより、幾らかの生体器官に痙攣を起こし始めていた。
   人で例えるとすれば、ちょうど息切れを起こしているような状態であり、少しずつであるが上昇速度も僅かに衰えを見せてきている。
   いい加減に包囲陣形に痺れを切らしたのか、逃げおおそうとするグランヴィナスに最も近い機が散発的に搭載機銃を見舞っているが、その射線を躱すグランヴィナスは鮮やかに舞う。 
   そして、遂に准尉の言う『ソレ』が始まった。
   距離を詰めようとするグランビアの前から、突如グランヴィナスが姿を消した。
   雲の中へ潜った訳でも、朝焼けの日光を盾にした訳でもない。
   文字通りコアテラの銃座から死闘を眺める3人の目からは消えたように見えた。
   一同は少しの間当惑したが、それはグランヴィナスを追っていたグランビア達も同様であり、追撃陣形が大きく乱れ、四機はその場で一旦散らばった。
   そして、散らばった途端に陣形の最も後方にいたグランビアに赤く光る亀裂が入ったように見えた瞬間。
   機体の筋という筋から爆炎を吹き上げて、機体が炎上した。

 「なんだ?!」

 ニールが驚愕の叫びを上げると同時に、今度はその付近にいたグランビアが後を追うようにこれと言った動きを取る前に爆発する。
   何が起きているのか一同は理解できなかったが、ヘボンの目が朝焼けの光の中で煌めいた光の様な筋を作った曳光弾の射線を捉えた。
   その射線は下方からグランビアを狙い撃ったようであり、その射撃を加えた主は散開するグランビア達の遙か下方にいた。
   それは勿論、ミュラーの曹長が操るグランヴィナスに違いなかったが、その射撃姿勢はあまりにも異様でヘボンは何度も自分の目を疑ってしまった。
   射撃を加えたグランヴィナスは機首を天に向けたまま高速で降下しているのだった。

 「落ちながら撃ってやがるのか?」

 ニールもその珍事に気付き、再び驚愕の声を上げながら、目を丸くして空を睨んでいる。 まるで狐に摘ままれたような調子だった。
   グランヴィナスは確かに落下しているが、その機体姿勢は揺らぐことも無く、上昇姿勢のまま落下するという矛盾した動きを見せている。
   そして、追撃を加えんとばかりに、その姿勢のまま機首を少しだけ揺らし、上方のグランビア達へ搭載された三連22mm機関砲を見舞う。
   敵機達もようやく、グランヴィナスの巫山戯た動きに気付くと、算を乱して逃げだそうとしている。

 「…一旦、生体器官の動力源を強制停止させてから、重力に任せて落下する。 これによって追撃してきた連中の死角を縫って後方に付けるが、射線を一定に保ち、再起動するまでの合間は無防備となる…」

 エーバ准尉が傍らで、思い出すかのように呟いている。

 「だが、再起動までのプロセスを短縮させることにより、即座に追撃が可能…」

 そんな彼女の呟きを形にするかのように、上空からグランヴィナスの生体音が鋭く鳴り響いた。
   あれだけの合間に生体器官を強制停止させておきながら、すぐに再起動を行ったのだ。
   本来なら幾ら早くても数分は掛かる作業を、あの曹長はたった数十秒の内にやってしまったのかと、ヘボンは人間離れした技術に戦慄を覚えた。
   再起動が行われた時の生体音は今までに溜まりに溜まった怒りが爆発するかのように、雷鳴が朝焼けの空に轟いたかのようにヘボンに思えた。

 「…月が使った対帝国機対策の離脱戦法…。 奴に出来ないわけも無いか…」

 満足げにエーバ准尉はそう言葉を締めると、瞼をゆっくりと閉じて銃座の縁に項垂れるようにして動かなくなってしまった。

 

 化け物じみた動きで反撃に転じたグランヴィナスに対して、グランビア達は為す術も無く、瞬く間に二機を失ってしまうと、戦意が喪失したと見えて逃げに転じた。
   この様子を幾らか離れていた位置から伺っていた黒翼隊のドゥルガ級もすぐさま、その巨躯を反転させていく様が見える。
   逃げるときだけはグランビアの速度が頼りになったか、追撃姿勢にグランヴィナスが移る頃には生き残った二機は反転するドゥルガ級を護衛するようにぴったりとその周囲を飛んでいた。
   流石にしっかりと対空防御を固められては、曹長も手が出せないのか少し手を拱くように、距離を取っている。
  その様子を見てなんとか生き残ることが出来たとヘボンとニールは確信したが、問題は山のように残っていて、それが現在丘の方から土石流の様に襲ってきていた。

 「…ヴァ型共が動いたっ。 こっちに来るぞ」

 銃座より視線を地上へ戻せば、先程から黒翼隊のドゥルガ級へ対空射を加えていたヴァ型達が丘の中央から二機此方へ跳ねながら接近してくるのが見える。
  しかも、朝焼けが目映い丘の頂上からは先程の無線で傍受した内容通りの、騎兵と思わしき集団がヴァ型の後に続いてこっちへ向かって真っ直ぐに向かってきていた。

 「真っ黒けの次は馬賊ときたもんだ…」

 ニールは絶望したように呻きながら、それでも動かなくなってしまったエーバ准尉の容態を見るように傍らに蹲った。
   幸い准尉の容態とは一時的な失神状態であると、言葉少なにニールは言ったが、今はそんなことよりも迫る危機に対処する必要がある。
   しかし、現状では抗うことはおろか、逃げ出すことも出来そうになく。
   ヘボンは准尉の容態に少し安心したような顔をしたと同時に、正面から迫る危機に対して顔を歪めることしか出来なかった。

 「ヘボン…すげぇ言いにくいことなんだが」

 ふと、そんな弱々しい声でニールがヘボンへ話しかけてきた。
   差し迫った状況により、彼の声は恐怖と興奮に震えていて、それはヘボンも同様ではあったものの、彼が何を言いたいかは今までの経験からしてすぐに察する事が出来る。

 「俺は准尉と逃げるから…お前は「嫌だ!!」

 弱々しい調子ではあったが明らかに図々しい色が言葉に見えたヘボンは、ニールの発言を喰い気味に遮った。

 「まだ何も言ってねぇじゃないか」

 「『囮』になれと言いたいんだろう? 今更、私が一人出たって、どうしようもないよ」

 「てめぇの面なら、きっと馬賊も逃げ出すぜ」

 「んな馬鹿なことがあるか」

 危機的状況に判断能力も参ってしまったのであろう、ニールの世迷い言を震える声で一蹴しながら、ヘボンは迫ってくる馬賊達に対して、何かする手はないかと考えた。
   降伏の証として白旗でも振ってみようかとも思ったが、連中にとっては別に白い旗だろうと赤い旗だろうと皆殺しにするのであろうことは、ニールの話から察しが付いたので無駄な事だと諦めた。
   なら、せめて帝国軍人らしく抵抗してみせようかとも一瞬思いもしたが、それをするにしても武器が無い。
   肉体が武器のような准尉は失神してしまっている。
   そんな考えが全く纏まらないうちに馬賊達のヴァ型が一機、先頭をきって走り寄ってくる。 
   ヴァ型の櫓に備えられた四連対空機銃が朝焼けに輝く様は、死刑執行人が振り下ろさんとする斧の輝きに似ていた。

 「もう終わりだ! 殺されるんだ!」

 ヘボンはそう絶望に満ちた悲鳴を上げ、頭を抱えて銃座の上に無様に蹲った。
   ヴァ型がその機銃をいつ放つか、それとも殺戮者が銃座に剣や小銃片手にいつ乗り込んでくるのかと思うと、ヘボンの体から力が一気に抜けていく。
   頭を銃座の縁に押しつけては、最期の瞬間をこの目に焼き付けたくないという、全力で現実逃避したいという意思が表れている。
   だが、その瞬間は中々訪れなかった。
   意外とこういう場合においては時間の流れが緩慢になるものだと、ヘボンの脳裏にぼんやりと何処かで読んだような話が過ぎるが、幾ら待ってもその時は訪れない。

 「軍曹!」

 その際に誰かが、ヘボンの事を呼んだ。
   しかし、恐怖のあまりにヘボンは身を震わしたまま面を銃座の縁に押しつけたままである。 

  「軍曹、何をしているのでありますか?」

 再度誰かがヘボンの事を呼んだ。
   だが、きっと面を上げた途端に顔に鉛玉をぶち込まれるんで無いかという、途方もない被害妄想に恐怖したヘボンはまだ顔を上げない。

 「俺です。 ベルンです」

 また誰かの声がした。
   だが、半ば錯乱状態に陥ったヘボンは、その名前が誰であるのか少々理解に苦しんでいた。 
   何処かで聞いた名前であると言うよりは、数刻前に会話にも出た名であると思ったが、それでも恐怖が先行していてヘボンは体を丸めたままであった。

 「俺です。 ベルン・シュタリット軍曹です」

 再度誰かは名を名乗った。
   しかも、今度は名乗るだけではなく銃座に軽く身を入れると、ヘボンの肩を柔らかく掴んで、少々強引に其方へ顔を上げさせた。
   その時のヘボンの表情がどのような物であったかは、文章で表現するには困難を極めるものであり、思わずその誰かも一瞬小さく戦きながら半歩ほど後退った程だった。
   だが、ようやくの事で恐る恐るヘボンが瞳を開くと、眼前には少々呆れたような顔をしているベルン軍曹の傷だらけの顔があったので、ヘボンは体内に溜まった恐怖を排出するように大きく息を吐いた。

 「ご無事で、軍曹」

 ベルン軍曹はそう物騒な顔には不釣り合いなほどに、優しい面持ちだった。
   産業塔の騒ぎにおいて駆けつけた彼の姿は、まるで天使の様だとヘボンはあの時感じたが、ここまで来ると彼が女神の様にすら思えてくる。
   そして、不気味さまで覚えるような彼の顔から、ヘボンが少し視線を逸らすと、銃座の隅でニールが失神しているエーバ准尉の巨躯を盾にしていた。

 「…なんとか、間に合って良かった。 黒翼隊は曹長がなんとか撃退しました」

 「でも、ラーヂがすぐそこにっ!」

 此方を落ち着かせようとするベルン軍曹に対して、ヘボンは泣き崩れる少女のような見苦しいまでに哀れな声を出したが、彼はそれを不敵な笑みで一蹴した。

 「あぁ、それはいいんです。 連中は味方です」

 そうベルンは答えると、ヘボンの肩を持って立ち上がるように促してきた。
   それに対してヘボンは腰が抜けていたものの、彼の力を借りながらなんとか銃座から立ち上がって、外の様子を恐る恐る見てみると、そこには准尉と同じようにヘボンを失神させるほどの光景が広がっていた。

 

 あまりにも恐怖に怯える時間が長すぎたせいか、コアテラの周囲にはヴァ型が一機どころか四機も集まって四方を囲み、更にその足下には50程の騎兵と思わしき連中が屯っている。 
   眼前のヴァ型の櫓には変わった装いの人間達が佇んでいる。
   彼等は全身を包帯で覆い、胸部や脚などを何か生物性の皮で作ったと思われる鎧で固め、頭には皆同じような形をした兜の様な頭巾の様な不思議な帽子を被っている。
   腰には皆一様という訳ではないが、装飾の施された鞘に収められた曲刀を下げ、背中には歪な形をした小銃を背負い、中には槍を携えた者までいる。
   そんな異様な武装集団に包囲され、ヘボンは戦き呻いたが、不思議なことに周囲を囲む連中も驚いたように呻いて見せた。
   いや、呻くどころではない。
   下手をすればさっきのヘボン程見苦しい様を見せる者までいた。
   ヴァ型の櫓に立っていた男は、ヘボンの顔を遠目に見た途端に悲鳴を上げて後退り、勢い余ってヴァ型から落下しそうになっている。
   中には低く泣き声をあげて地面に蹲って土下座している者も見えた。
   その異様な光景にヘボンは舌を巻いて、どうしたものかとラーヂ達を見回す事しか出来なかった。
   コアテラの銃座を一周するようにヘボンが見回してから、ヘボンは当惑した眼差しをベルン軍曹へ向けた。
   困り果てるヘボンに対し、ベルン軍曹の顔は至って落ち着いた様子で、少し銃座の縁に腰掛けてから口を開いた。

 「…連中は軍曹達に対して、危害を加える者達ではありません。 挨拶して迎えにきただけです」

 「挨拶?」

 ヘボンは阿呆のように口を開けたまま、思考が停止していた。
   一体ベルン軍曹が何を言っているのか言葉の一つ一つを飲み込んで咀嚼するように理解することが、今はあまりに困難なことにすら思えた。

 「兎に角、移動しましょう。 ここは危ないですし、説明は移動中にするであります」

 ヘボンが放心状態からそう簡単に復帰できないことを察すると、ベルンは小さく溜息を吐いてからコアテラを取り囲むラーヂ達へ何かの合図であるのか、大きく手を振った。

 

 4機のヴァ型に引きずられるコアテラの姿は、まるで捕食生物に巣穴へと連れ去られるような哀れな獲物の様にも見えたし、もっと穏やかな母に引きずられる子の様にも見えなくもなかった。
   ラーヂ達はヴァ型に備え付けてあったワイヤーでコアテラを素早く固定してから、少しだけ生体器官を浮上させ『ソリ』替わりなのであろうか、彼らの乗っていた騎馬といえばいいのか、甲殻生物特有の硬そうな外皮で身を覆った平たい生物をコアテラの下にやんわりと敷いた。
   そして、そのままコアテラが牽引されていく様子をヘボンは銃座から見ていた。
   傍らには彼と同様に呆然とした表情で突っ立っているニールがいる。

 「…それで、説明をお願いしたいのでありますが…ベルン軍曹殿」

 ある程度の時間を置いてから、ヘボンは依然とした当惑した眼差しをベルンへと向ける。
   彼は暫くの間、前方を眺めていたが、まるで観念したかのように此方へ振り向いて口をゆっくりと開いた。

 「…まず、何から話せばいいかわからないですが…、ヘボン軍曹殿。 正直な話、俺はラーヂ…いや、『ラッシジア』の出なんです」

 彼は重たげな面持ちでそう言うと、少し目を伏せた。

 何処か感傷めいたその表情に対して、ヘボンはまだ阿呆の様な面を向ける事しか出来ないでいた。

最終更新:2017年06月21日 15:55