現時点でイラスト化されている帝国軍の兵器を紹介します。
空中艦船 | 飛行機械 | 地上兵器 | その他 |
バレグ・クライプティア | |||
第三紀後期
乗員 | 105名 |
動力 | 生体器官x2 循環器x1 |
代謝 | 210q |
最大速度 | 141km/h |
武装 | 25cm臼砲x3 16cm対甲砲x1 15cm単装砲x4 連装空雷発射管x2 艦尾空雷発射管x1 艦載グランビアx1 20mm制空機関砲 |
バリグ産業塔製
クランダルト帝国軍のクライプティア級駆逐艦を大幅に改修し、重砲艦としたもの。
帝国本国からの自衛のため、極めて短い時間と少ない物資という制約の中から作り上げたのがバレグ・クライプティアだ。
"バレグ"とは「洗練された」「由緒ある」といった意味合いを持つやや古い帝国語で、あまり深い意味はないが六王湖の改良型艦艇ではこの接頭語をつけるのが慣習となっている。
帝国本国艦隊において一斉に運用が終了したクライプティア級は絶対数が多く容易に船体を回収することが出来た上、当分の間は修理せずとも余剰パーツによる共食い整備で対応が可能だった。
六王湖は自分から攻めることなく、防衛戦で敵を殲滅することに特化しており、帝国生体艦の見た目とは裏腹に建造コンセプトが全く異質である。
あたりまえではあるが本来の帝国艦艇は連邦艦と戦うために作られていたわけであって、浮遊機関や船体構造を破壊することに最適化されていたものだ。
ところが六王湖では倒すべき相手は生体器官を搭載した帝国本国艦隊であるため、武装は対生体にステータスをガン振りしきった形となる。
よって、このバレグ・クライプティアはクライプティアの派生系と思わせておいて、実は全く違ったコンセプトの軍艦といえるのだ。
最初の1年で16隻が建造され、六王湖における主力艦艇となった。
装甲化された艦橋は限られた人的資源を戦闘でできるだけ失わないための苦肉の策。
視界が犠牲となっているが、味方間通信装置を改良・大型化した二種類の生体索敵装置を使用し帝国艦の接近をいち早く察知できるようになっている。
装甲化されているのは側面も同じであり、これは本国艦隊が撃ってくるであろう榴弾への対策と、主砲の激しい反動を殺すためのウェイトも兼ねている。
当然生体器官への負担は増大しているが、本国では違法となっている強心剤を投与することで最低限の機動性を確保している。
遠征の必要もなく、局地防衛の船なのでその点は問題がないようだ。