『瀕死の百足』

 操舵手ヘボンの受難#40 『瀕死の百足』

 

 迫り来る敵機の音にヘボンは身を屈めたまま、敵弾が己に当たらないことだけを祈っていた。
   今は一分一秒の命が惜しく、それ以上に欲する物は何も無い。
   周囲の者等も皆同じような心境か、一様に同じように身を屈めた。
   永遠と思われるような一瞬が過ぎれば、激しい音と振動がヘボンを襲う。
   気が遠くなるような衝撃がしたが、すぐに背中を強く叩かれ現実に引き戻された。

 「起きろ!」

 そう怒号を浴びせながらヘボンを引き起こしたのはキベ大尉だった。
   彼は興奮した表情で此方を見ながら、レリィグの外を指差した。
   丈の長い草原の中に今、攻撃を掛けてきた夜鳥が一機墜落して炎上している。
   その傍らには二機のヴァ型が操縦席に備えられた対空機銃から煙を上げながら、堂々と立っていた。

 「頼りになる馬賊はアイツしかいないな」

 彼はそう言いながら操縦席の人物を指差していた。
   それは何度となく危機を助けて貰ったベルン軍曹に他ならなかった。
   彼は軍帽も被らずにその禿げ頭を此方に晒しており、僅かに太陽光が反射している。

 「一先ず、空からの危機は去ったな。ドメゥリ!この曹長殿を指揮所まで担いでいけ!」

 ヘボンがぼんやりとベルン軍曹を遠目に見ていると、キベ大尉の声が背後でしたと思った途端、勇ましい腕に彼の細い体は意図も容易く持ち上げられていた。

 

 細い連絡通路を、ヘボンはドメゥリと呼ばれた兵士に担がれながら進んでいた。
   彼を担ぐ兵士は随分と無口な者なのか、黙々とヘボンを担ぎながら通路に転がる負傷者や死体を掻き分けながら走って行く。
   ヘボンはドメゥリと一言も交わす暇も無いまま、肩の上で必死に視界を周囲に走らせていた。
   レリィグの周囲には隊列を組むヴァ型達が周囲の草原へ向けて、射撃を加えている。
   まだ草原内に多数の敵が潜んでいると見え、時折、銃声が散発的に響いてくる。
   そんな恐ろしい状況であっても、残酷なまでに陽気は穏やかであった。

 

 ドメゥリに担がれ、通されたレリィグの指揮所のテント内には中央に備えられた巨大な円卓の上に地形図が広げられ、それを囲むようにして数人の尉官が固まっている。
   その内にラーバ中佐も居り、彼女はドメゥリになんとか立たせて貰っているヘボンを見やると此方に来るように手招きした。
   未だに痛む足を引きずり小銃を杖にして彼女の傍らに歩み寄ると、彼女は地形図へ視線を戻して、顔には遊戯盤を覗くような高揚感を浮かべていた。

 「少し、遅れたようだね」

 彼女はそうなんとも無いように言った。

 「連結部に敵機の襲撃があった報告は受けている。操舵室からの連絡では、このレリィグは半日も経てば完全に沈黙してしまうそうだ」

 静かにまるで何事かも無かったように語りながら、中佐は地形図上に置かれた、現在地を示しているのであろう駒を指差した。

 「未だに我々はヨダ地区へと長い道程の途上にある。が、馬賊の支援は実質期待出来なくなり、航空戦力もまだ少尉達と連絡が取れない始末だ」

 「ミュラー少尉が?」

 「オマケにフレッド准尉もね。…唯一残っているのは、君達のコアテラ小隊と『ボイレゾヌ曹長』のバルソナのみときている。先程の敵機は追い払って、現在は周囲の地上戦力の掃討に駆り出しているが、状況次第ではコアテラ小隊の出番だろう」

 彼女はそう話すと、卓上の隅にあった煙草箱を取り寄せ、中から一本取りだして口に咥えた。すかさず横にいた士官が煙草に火を点け、屋内に紫煙を彼女は溜息のように漂わせた。

 「軍事顧問団とリューリアのど真ん中で一戦交えるとはツいてない。奴等は六王湖を足掛かりに内地へと侵入している様だ。流石に戦艦や巡洋艦までは運び込めなかったようだが…」

 「では、先程の夜鳥は?空母が付近の空域に居るのでは?」

 ヘボンは他の兵士達も疑問に思うであろう事を口にした。
   それに対して、彼女は天井を見上げたままに答えた。

 「それは無いだろう。私が考えるに、現地改修型だろうね。トゥラーヤ級の様な発着設備の応用品を、地上に設置する事は比較的容易だ。空母と言うより、付近にどの程度の規模かはわからないが航空基地があるのだろう」

 「帝国領内にアーキル軍の航空基地が?」

 「現に我々が馬賊達の蓄えている戦力を見誤るほど、このリューリアと言うのは物が隠しやすいのだろうね。あの黒塗りダッカーもそれだろう」

 そこまで彼女は言い終えると、口に咥えていた煙草を卓上にあった灰皿に押しつけた。

 「金で雇った馬賊達は正直、邪魔になったが、少なくともベルン軍曹と連んでいる数人の馬賊達は信用出来る。彼等は既に草原内に入って、敵を追跡している。早ければ夜にでも戻ってこれるかもしれないが…、そこは連中を信じる他あるまいね」

 そう彼女は言い捨てると、ヘボンの顔をジッと見つめてきた。
   この様子から彼女が何を言い出すかは大体見当が付いていたので、ヘボンは先手を取ろうと先に口を開き

 「中佐殿、小官の機は飛べる状態にないであります」

 「そんな事は無い。飛べないなら、飛ばすまでさ」

 彼女はなんとはなしにヘボンの言葉を一蹴すると、ふと視線を横に投げた。
   其方の方へヘボンも目をやると、テントの隅に固まるようにして此方を見ている二人組が居た。
   一方は昨晩に散々に手間を掛けさせてくれた、ラーヂのヨトギだが、彼の隣に立っている少女がいる。
   場違いなその少女の存在にヘボンは一瞬戸惑いを覚えたが、すぐに彼女が昨晩にゲラァからヨトギが救い出した『近衛艦隊』提督の娘だと気付いて酷く狼狽した。

 「…この男が、閣下をお助けになった機の艇長です」

 中佐がそう静かに言うと、少女はヘボンをまじまじと見上げた。
   それに対し、ヘボンはほぼ無意識に敬礼の形を取っていた。彼女からは此方が意識せずとも、敬意を払わねばならないと痛感させるような雰囲気が醸しでていた。

 その様子を見て少女は反応をせず、昨晩と同じように落ち着いた表情を見せている。

 「ご苦労であった」

 そして、静かに言った。
   冷たい響きにも思えたが、それ以上の事を期待などはしない。
   その合間に彼女の横に立っていたヨトギが、少女を一瞥すると彼はヘボンへ近寄り横に立った。
   しかし、その動きに対し彼女はあっと小さく口を開き、ヨトギを呼び止めようとするような仕草を見せた。それは高位な人間のする物ではなく、やや品位に欠くが年相応の動きにも見えたが、ヨトギはそれを無視してヘボンの傍らに立つ。

 「…この馬賊の働きは勲章物だが、命令という命令を受け付けない。その点については処罰を君に任せるが、何かあるかい?」

 中佐がそうヘボンを眺めながら言い、ヨトギの方へも視線を回す。

 「…いえ、ないであります」

 ヘボンは口先を困らせながら答えた。
   その回答に満足したように中佐は頷くと、尉官達を見回し

 「では、諸君。なんとしても、閣下を賊の手から守り抜くよう全力を尽くす様に…解散してくれ」

 そう締めくくって、尉官達をテントから撤収させ、ヘボンとヨトギもそれと同じように退室するよう促した。
   だが、中佐はヘボンが尉官達に続いて退室しようとした際に、ぐっと肩を掴んだ。

 「いや、君は少し外で待っていてくれ。少年には倉庫の方へ向かうように伝えてある」

 耳元で小さく囁く様に言った。
   ヘボンはその言葉に嫌な気配を感じながら、テントの外で待っていた。
   ヨトギが彼の傍を離れようとしなかったが、早く倉庫の方へ戻るようにジェスチャーを行うと彼は不承不承にそそくさと連絡通路を走って行った。
   昨晩は命令も指示も何も受け付けなかったくせに、この様な場合ではヘボンの傍を離れようとしないのは何かしら妙な気がしたが、それはテントの中にいる娘の事と、先程の彼女の仕草を照らし合わせれば合点がいくような気がした。

 

 「…やぁ、待たせたね」

 暫くすると中佐がテントの中から出て来た。
   先程まで愉快そうな顔をしていた彼女であったが、テントを出て来たその顔は何処か暗そうに見えた。

 「あの少年はしっかり倉庫の方へ戻っただろうね?」

 彼女は周囲を見回しながら、ヨトギの姿が無いか確かめるように注意深く聞いてきた。
   それに対しヘボンは頷くと、彼女は安堵したように溜息を吐いた。
   その彼女の気を揉んだ様な様子は酷く珍しいように見える。

 「あぁ、戻ったなら良い。何せ馬賊は耳が良いからね。うっかり近場に居て、奴に聞かれると不味いんだ」

 「何が不味いのでありますか?」

 「全部だ。全部、不味いね」

 彼女はもう一度溜息を吐くと、連絡通路をゆっくりと歩き始めた。
   歩きながら話したいという事を察したヘボンはその背中に付いていき、二人はゆっくりと連絡通路をレリィグの頭部へ向かって歩いていた。
   周囲の様子は先程よりも遙かに静まりかえっていて、最早レリィグは歩行すらせず、その場に停止していた。
   傍のテントやコンテナには弾痕や、通路には血の跡が生々しく残っているが、緊張感は時間の経過が解決している。

 「…確かに提督の娘を保護出来たのは僥倖だ。御陰でまだ生きている通信装置を使って、彼女を捜索している部隊に連絡を取り付け救援を頼むことが出来た。…だが、問題は保護している我々の立ち位置だ。何せ成り行きであったとはいえ馬賊が一緒に居るとは向こうも思ってないだろうし、その娘を助けて…その…なんだ…懇意にしているのも馬賊の少年とは思いもしないだろう」

 彼女は珍しく重々しい口調で話す。
   このレリィグに乗ってから彼女の意外な一面を多く目にしている気がするが、これもその一つであろうかとヘボンは思った。

 「しかし、それはあくまで成り行きでありますから…」

 「あぁ、そうだね。成り行きだ。…だが、成り行きで奴が娘に手を出すとまでは思ってなかった」

 中佐の言葉にヘボンは一旦その場に立ち止まってしまった。
   一瞬、彼女の言葉の意味することが理解出来なかったのだ。
   いや、そこまで阿呆でないのだから理解は出来たが、理解をしたくなったと言う方が正しい。

 「そんな…近衛艦隊提督の娘でしょう?それに、昨晩からそう時間も経っていないではないですか」

 ヘボンは飛行帽越しに酷く狼狽した表情をして、彼女の背中へ問いかけた。
   彼女の振り向いた顔には苦々しい色がある。

 「奴は身分など弁えないし、仮に弁えていたとしても本能的に動いた。それだけだ。…娘を保護した後にすぐに私のテントに保護したんだが、その時の彼女は酷いショックを受けた様子だった。まぁ、無理もない。箱庭育ちの令嬢がいきなり賊に攫われ、乱暴もされたのだろう。それを随分と荒っぽい方法とは言え助け出した奴に幾らか好意を持ったとしても…それも無理は無い。しかし、我々よりも奴と一緒の方が安心出来ると見て取って、冷静に話せるまで退室していたのが不味かった」

 彼女は疲れ切ったように連絡通路の手摺りに背を預けて、一度空を見た。
   徐々に夕闇を帯び始める空の色は、彼女の落ち込んだ様子と似ている。

 「我々がここを死守し、ヨダ区と近衛艦隊の救援部隊と合流して無事にヨダへ辿り着けたとしても…。ご令嬢がこの事を話せば、本人の意思は置いておくとして、我々は処理されかねないね」

 「…その事実は、他の尉官達もお知りに?」

 「言えるわけないだろう?事実を知るのは張本人である奴と、踏み込んだ私と…今こうして話した君だけだ」

 中佐は手摺りに持たれながら懐から煙草を取り出すと、少々危なっかしい指の動きでそれをなんとか口に咥えた。
   何も自分と秘密の共有をすることは無いのでは無いかと思ったが、その時にミュラー少尉が中佐について彼女は秘密を隠しておくことが出来ない悪癖があるとの愚痴を思い出した。

 「…私はね、ヘボン君。黒翼隊であろうと邪龍であろうと、恐れはしないが、お上だけは怖いんだよ」

 「私は前者も後者も恐ろしいであります」

 ヘボンの返答に彼女は少し自嘲気味に笑うと、煙草を咥えたままにヘボンの目を見た。

 「兎に角今は、目の前にある問題だけに集中しよう。どの様な事が起こっても、ご令嬢だけは守り抜かねばならない。彼女が此方側に居ると言うことが、現状我々の唯一の強みだ。…諸刃の剣ではあるけどね」

 彼女は少し自信が戻ってきたように言い放ったが、言葉尻は弱気そうに聞こえた。

 

 「曹長殿のお帰りだぜ」

 倉庫へ戻ると、ヘンシェルデが口笛混じりにヘボンを出迎えた。
   彼等は昨晩の出撃前と同じように卓の周りに集まっては、奇妙な飛行帽をそれぞれに突き合わせていた。

 「曹長、流れ弾に当たらなくて良かったね。指揮所の方で話を聞いただろう?」

 ニベニア准尉はそうヘボンを呼び掛ける。
   ヘボンはまた小銃を松葉杖代わりにして、そこまで歩いて行かなければならなかった。

 「ベルン軍曹の率いる地上部隊と連携し、敵地上戦力を叩けとの話でありますか?」

 のろのろとした動きで卓に歩み寄ると、ニベニア准尉の傍に立っていたバキャ伍長が椅子代わりに木箱を置いてくれたので、ヘボンは軽く礼に会釈をしながらそこへゆっくりと腰を下ろす。

 「今晩も護衛任務だ」

 准尉は卓上に広げられた近辺の地形図を示した。
   そこには現在のレリィグが停止している位置を示す印が書かれ、その印の周りには歪で短い線が引かれている。
   どうやら、防御線とばかりに展開した歩兵部隊を示す物であるらしく。
   レリィグに籠城する手は取らないように見えた。

 「既にレリィグの生体動力部は損壊し、この草原の中で動けなくなってしまった。中佐殿はヨダ地区と例の娘で近衛艦隊に助けを求めたが、増援部隊が到着するまでここを死守しなくてはならない。僕達のコアテラ部隊は周辺に展開した地上部隊と連携しなくてはならない」

 「護衛機のフレッド准尉やミュラー…少尉の機が所在不明と聞きましたが…」

 「彼等が何処か遠くへ行ってしまうのはいつものことさ。大方、夜鳥と遭遇して深追いしたのだろう。連中の帰還を待っていても仕方ない。だから、護衛機はボイレゾヌ曹長のバルソナのみでいくしかない」

 切羽詰まった作戦内容にヘボンは困ったように小さく唸った。
   コアテラ二機と護衛機一機の貧相な部隊である現状もさることながら、ここ数日に散々頼りになったミュラー少尉達がこの場に来て所在不明というのは、ヘボンの胸中を煩悶させた。 その様子を見て取ったか、准尉は飛行帽越しに彼を見下ろしてきた。

 「他人の心配をしている場合じゃないよ、曹長。君のコアテラも出撃だ」

 飛行帽から飛び出てきた意外な言葉に、ヘボンは思わず顔を上げて准尉を見つめた。

 「出撃…?しかし、自分の機は負傷しており、作戦行動に耐えられません」

 「負傷は治ったよ。ついでに、装備もありったけの物を付けさせた」

 困惑するヘボンに対し、准尉はそうあっさりと言い捨てては、ヘボンの機体を指し示した。
   その方向へヘボンは目を向けると、咄嗟にあっと息を呑んだ。
   数時間前に確かにあった、生体器官部に施された応急処置の跡が綺麗に無くなり、両翼からは何処から持ってきたかわからぬ、大型の機関砲が二門つり下げられている。

 機体の状態に息を呑んで、ヘボンはまた准尉の方へ振り向いた。

 「これはどういう事でありますか?」

 「見ての通りさ。君の機体は飛べる。数時間前には多量出血で整備連中はてんわやんわに騒いでいたけど、僕達の機が出撃準備を始めた途端に急に血が止まって、元気になったのさ」

 ヘボンは准尉の言っている言葉が信じられなかった。
   確かに数日前にもこれと似たような事は確かにあったが、あの時よりも損傷の具合は酷かった筈だ。
   何せ激しく地面に叩き付けられ、生体器官部を派手に痛めたのだ。

 「…彼女は何処までも生に貪欲なんだろうね」

 准尉はそう付け加えると、出撃する他に無くなったヘボンを飛行帽越しに見つめてきた。

 

 整備兵の腕を借りて、操縦席にヘボンは押し込められると果たしてこの足でペダルが踏めるのかと、不安になったが、頭上から整備兵が声を掛けてきた。

 「急場凌ぎですが、足のペダルを連結して操縦桿の脇に備えましたんで、それを使ってください!」

 「機体安定を腕一本でやるのかい?」

 「聞いた話じゃ、曹長はラーヴァナの操舵手なんでしょ?なら、出来ますって」

 ヘボンの不安そうな声を一蹴すると、整備兵はそそくさと頭上から姿を消した。
   それについて、これは困った事になったとヘボンは頭を悩ます、確かに理屈の上では出来ないことは無いだろうが、それをいきなり実戦でやれと言うのか。

 これまでにだって様々な無茶は命じられてきたが、いよいよ作戦内容だけではなく、乗っている中身まで無茶な事になってきてしまった。
  ふと、頭の上を見上げれば既に銃座にヨトギが佇んでいた。

 この中佐の頭を酷く悩ます原因の一つである彼は、彼女の心配など全く意に返さないどころか考えたことも無い様子で、はつらつした表情で見上げるヘボンを見つめ返す。

 「元気にも程があるよ」

 どうしようもない現状に対し、ヘボンは小さく愚痴を溢すように彼に言ってから、当てつけがましく操縦桿を強く握った。
   自分は兵隊だから、ある程度の無茶をさせられるとは判っていても、兵器自体はもう少し丁寧に扱われるべきであろう。
   何せ、同じ生物なのだからとヘボンは考え出した辺りで、だからこそ酷使させられるのだとヘボンは勝手に頭の中で答えを導き出していた。
   そうこうしている内に、倉庫の天井が開き初め、倉庫内の端にあったヘンシェルデ機から生体音を響かせながら上昇しはじめる。

 上方へ目をやると、既に空は暗くなっており、上空警戒をしているのであろうボイレゾヌ曹長のバルソナが月明かりを僅かに反射している様子が見えた。

最終更新:2019年02月12日 18:14