ラスティフロントの世界を彩るたくさんのやられメカには、製造した企業や工廠が明記されていることがあります。
このページでは各企業の特徴と代表的な製品をピックアップしてご紹介します。
代表製品:セズレIV
航空機メーカー。とても堅実で実用性に富んだ設計を売りとしている、ザ・優等生企業である。
座席周りの無骨さは人間洗濯機と皮肉を込めて例えられているが、機械的信頼性はピカイチだ。
歴史を通して正統派戦闘機を作り続けてきたのもあって、優秀な技術者の多くはこの会社を就職先に選ぶ。
一技師の革新的なアイデアよりも、あらゆる無難な設計を煮詰めていく傾向がある。
ところどころに妥協も言えるため、この会社の送り出す航空機は見ていて楽しい。
宇宙時代でも健在で、地上から宇宙まで飛行するスペースプレーンに野心を燃やしている。
代表製品:襲撃機セレネ
かつて存在していた航空機メーカー。
初期のアーキル軍の航空機を生産し、北半球を救った戦鳥を数多く生み出してきた。
浮遊機関が実用化される前から噴進機関も研究するほどの先見の明を持っていたが、時代が彼らについて来れず、技研は第二紀には解散してしまった。
だが多くの技術者やノウハウは各企業に吸収され、そのDNAは受け継がれた。
企業というよりも工廠であり、アーキルの鼻にある大工業地帯に大きな工廠を構えていた。
倒産後、がらんどうになった工廠最奥部にはいくつかの設計図や試作機が残されており、中には第三紀の技術者をうならせる出来のものもあったという。
代表製品:迎撃機ユーフー
老舗航空機メーカー。全盛期はアーキリ技研とライバル関係にあった。
アーキリ技研がぶっ倒れたことでアーキル航空産業に出来た穴を、傑作戦闘機ユーフーで埋める偉業を成し遂げる。
だが、特に消耗の激しくなってきた第二紀では、完全な自社生産を貫くかれらの製品は生産が追いつかず、その後も組織の硬直化と技術競争の敗北により経営破綻してしまった。
職人気質な精神は第一紀ではさほど問題にはならなかったが、国家総力戦めいた時代になるとその気質は弊害となったのだった。
彼ら職人は最後まで居残りそのまま町工場へ。革新的な思考を持つ開発者たちはバテンカイトス社とラィニッツァ開発局へ鞍替えした。