技術実証機シグモスフィア Technology demonstration plane Sigmosphere | |||
基本情報 | |||
種別 | 実験機 | ||
設計 | シグモダン社 | 所属 | シグモダン社 |
製造 | 1機 | 世代 | 第三紀 |
性能諸元 | |||
機関 | リアクターコア 1基 | 機関最大出力 | 測定できず |
最高速度 | 不明 | 航続距離 | XXgaias |
固定武装 | 20mull機関銃 2門 | 外部兵装 | |
乗員 | 1名 |
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ギズレッツァに対抗して設計された高速機。
第三紀世代でもこの二社は双方共に高速機開発で競合している。 もっとも大きな特徴は、浮遊機関ではなくリアクター・コアなる機関を搭載していること。リアクター・コアは、浮遊機関のエネルギー(青白く光る発光体)を強制的に崩壊させ続けることで、頭打ちと思われていた浮遊機関の最高速度を引き上げる効果があり、同様の効果を発揮する諸島連合の暴発型浮遊機関に近しいものだが、暴発型よりも高出力でコアパーツを消費しなかった。 浮遊機関といういまだ解明しきれていないオーバーテクノロジーを崩壊させつつ制御下に置き、それを兵器転用するという野望は成功したかのように見えた。 記念すべき初飛行では驚くほどあっけなく飛行し、安定した飛行を見せていた。 が、シグモスフィアのリアクター・コアの出力は一度上げると一切下がらないという欠陥があり、初飛行でありながら最高速度を全国に見せつけるというデモンストレーションも兼ねていたので、スロットルは100%まで出力されており速度はじりじりと上昇していった。 シグモスフィアのテストパイロットがあまりの速度に恐怖心を抱く頃になっても、地上の技術者は「あともう少しで音速突破だ」と飛行の継続を指示。 パイロットはその3分後に失神したと推測される。機体は速度を上げ続けたままついに制御不能となり、連邦領東アノールからスーズルに向けて飛行中のシグモスフィアは速度を上げながら南下。スーズル所属のマーレII飛行隊が確認のため飛び立ったが、その頃にはマーレIIの最高速度を超えており回収を断念。
シグモスフィアは失神したパイロットを乗せながらヒグラートを南下。
この時ヒグラートへ派遣されていた駆逐艦グラン・クルカが"高速で飛行中のクルカを発見"と本部へ打電していたが、時期から見てシグモスフィアのことを指していると思われる。 南北和平後の帝国・連邦間の情報公開により、この際に、帝国もこのシグモスフィアを観測していたことが判明している。シグモスフィアは帝都へ向けて一直線に飛んでいたため、帝国軍は非常事態宣言を発動。 近衛艦隊やテクノクラートの試作兵器群までもがこのシグモスフィアのために出動したが、シグモスフィアはそのまま帝都上空を通過した。
シグモスフィアはなだらかに高度とスピードを上げながらパルエを周回し始め、4週目に入ってからは帝国軍も気にしなくなった。
シグモスフィアにパイロットと当時ただ一基しか存在しないリアクターコアを人質にとられたシグモダンは、連邦軍に泣きつき、フォウ王国軍の協力の元、非公式の回収作戦を通した。 王国軍は最新鋭戦闘機イカルガ、クイナを投入して、シグモスフィアの予測接触地点であるトルム雪原上空にて回収を試みる。 連邦軍の監視のもとで最新鋭機を飛ばした上、秘匿技術であるリヒート(アフターバーナー)も使用してまで回収に乗りきったのにはわけがあり、リアクター・コアは時代を120年先取りした夢の半永久機関だった。 これを連邦はどうしても取り戻したかったが、それを回収する技術はもはや王国しか持っておらず、 そのようなことから連邦と王国は回収後のリアクター・コアを共同研究するというパクトを結んだ。
しかし、回収は失敗。
シグモスフィアは80周を超えたあたりからはついに機体が分解し、リアクター・コアだけが飛んでいる状態だった。 リアクター・コアは暴走を続け、133周を数えたきり、二度と確認することはできなくなり、 シグモスフィアのリアクター・コアはついに臨界に達し、スクルフィル領空で大爆発の後にエネルギー凝縮の産物であるクリスタルとなって降り注いだ。 原因は不明だが、スクルフィルによるなんらかの介入があったものと推測されている。 |
+ | Description |
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ADJUSTMENT
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+ | Armament |