チャムイ装甲自走砲 Armored SPG Camuy | |||
基本情報 | |||
種別 | 自走砲 | ||
設計 | ニンニンケプ工作場 | 所属 | ワリウネクル諸島連合 |
製造 | 40~50台 | 世代 | 第二紀 |
性能諸元 | |||
機関 | モロイ1式水艇エンジン 1基 | 機関最大出力 | 110ps |
最高速度 | 36km/h | 走行装置 | コイルスプリング式 |
武装 | 6.5fin榴弾砲 1門 | 装甲(前/横/背) | 30mm/30mm/30mm |
乗員 | 3名 |
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諸島連合が開発した自走砲。
寒波戦争勃発時に諸島連合が所有していた装甲戦闘車両で多数を占めていたのがこの車両である。 マルダルを巡って王国との緊張が高まると、沿岸防衛用の車両の必要性が訴えられたが、陸上車両の開発において他国と比べて技術力が低かった諸島連合は、メルパゼルから輸入したウエリ戦車を参考に諸島連合の独力で開発した。
自走砲と言うよりは移動トーチカといった趣である。
もとより地上戦を重視していなかった軍部からは重要視されず、本格的な生産が始まるのは601年に発生したマルダル沖の戦いが起こってからだった。
寒波戦役までに4、50台ほどが揃えられ各島で上陸の警戒に当たったが、凍った海を渡って来た王国軍の本格的な装甲戦闘車両相手には全く歯がたたず、王国戦車の機動性の高さもあって戦わずに降伏した車両も多かった。
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主な武装は6.5fin榴弾砲。球状の砲架にマウントされており、広い射角を取れる。ウエリを参考として開発された経緯からサスペンションは同世代と比べて旧式で、起伏に富んだ諸島の地形では走破性と機動性は悪い。
しかしそれでも小型船舶用の物を転用したエンジンを用いているため、高い走行速度とそこそこ硬い装甲を有するため油断できない性能を持つ。 後部のテールスキッドはウエリを参考にした名残。諸島では荷物台にしたり、山を登る際の補助として使っているらしいが、事実は不明。 また、装甲は前面装甲30mm程度とこのサイズでは比較的厚いが、エンジンの馬力が高いため出力不足に悩まされることはなかったようである。 運転室は天板があるだけで露出しているため、火炎瓶を投げ込まれて脱出できずに乗員が焼け死んだ例がある。 |