リル V/STOL機 Ril V/STOL strike fighter | |||
基本情報 | |||
種別 | 艦上襲撃機 / 艦上戦闘機 | ||
設計 | カルタグスチルアヴィア SiKS ラムピリカ重工 |
所属 | 統一パンノニア王国 ワリウネクル諸島連合 など |
製造 | 524機(リルIIを含む) | 世代 | 第三紀後期 |
性能諸元 | |||
機関 | ドブルジャ融血型統合浮遊嚢器 1器 アルツェナ106エンヂン 2基 ペール44リフトエンヂン 4基 |
機関最大出力 | |
最高速度 | 715km/h | 航続距離 | |
固定武装 | 28mull双銃身機関砲 1基 (ガンポッドにより+2基増設可) |
外部兵装 | 翼下ハードポイント4箇所 翼端ハードポイント2箇所 |
乗員 | 1名 |
二次創作 | |||
作者名 | 六方晶ダイヤモンド |
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パンノニア陸空軍と諸島連合海軍のために開発されたV/STOL多用途機。
660年代初頭、パンノニア陸軍は降陸艦用VTOL襲撃機(セズレ)の後継を、パンノニア空軍は正規空母の数が揃うまで軽空母で運用するつなぎの小型機を、また諸島連合は離発着に時間のかかりすぎる水上機母艦を甲板空母に改修するにあたり、小柄な水上機母艦からも離発着可能な高速機としてのSTOL多用途機を求めていた。オリエント条約機構の締結に伴う連携強化の機運の中で、これら一連の計画を統合する機体を共同開発する計画が持ち上がった。設計は、技術力の観点からパンノニア側がおよそ83%を担当した。 当初、生体器官装備機の生産・運用経験のなかった諸島連合海軍は、純粋なジェット揚力機または浮遊機関機としての設計を求めていた。しかしパンノニア側のチームの中心となったカルタグスチルスチルアヴィアは、純粋な揚力機ではVTOL時の制御に複雑な装備が必要で重量、整備性、信頼性の面で難があること、また浮遊機関機では要求される飛行性能を満たし得ないことから、これを拒否した。これにより共同開発案の継続は一度危ぶまれたものの、パンノニア側が代案として、諸島連合に生体技術の広範な共有と、栄養液プラントや器官培養施設などの一連の施設の建設に協力するという包括的な支援の取り組みを提案し、受諾された。パンノニア政界の一部からは、技術流出を危惧する観点からこの協定に否定的な声が上がったが、産業界では諸島連合に生機複合製品普及の下地を作ることが将来民需製品も含めた輸出の足がかりとなるとの声が強く、最終的には議会の承認が得られた形となった。 80年代に入ると性能不足が目立ったが、陸軍向けに改設計されたリルIIが製造され、こちらは中小国の航空母艦の艦載機として販売されるケースも現れた。 特殊な機体ゆえ生産数はそれほど多くはないが、主に陸軍機(白い空軍機とは対照的にヴィリジアンに塗装された)が赤道地域の様々な紛争に優先して投入されたため知名度は高い。 |